ジュリア・クインの「Bridgerton Series」二作目。シリーズの中でも評価の高い作品みたいですね(^^)
放蕩者として有名なブリジャートン子爵のアンソニーは長男としての義務を果たすべく結婚する決意を
固めた。今シーズンで一番の美人で理想的な妻になりそうなエドウィーナに目をつけ、アプローチをしようと
するが、アンソニーの噂を知るエドウィーナの姉のケイトがアンソニーをエドウィーナに近づけまいとして・・・。
二作目なのに翻訳としては三冊目(笑)の今作ですが、私的にはヒットでしたね〜。魅力のあるキャラ、
確かな作りでテンポ良く読ませるストーリー揃って○。本国での高い評価も大いに納得の一冊でした(^^)
ヒロインのケイトは花婿を見つける為に社交界デビューしたものの、美人の異母妹エドウィーナの求婚者
の良し悪しを判断する役割に回っていましたが、放蕩者のアンソニーを妹から遠ざけるべく、対峙する事
になります。このケイトがナイスだったな〜。妹思いの良き姉ちゃんなだけなく、性格的にしっかりとしていて
頼れるし、歯切れの良い言動を通して何事にも真摯に向き合う真っ直ぐさや賢さが感じられたりと好感
度大でした。淑女らしく優雅にじっとしていられずに、せかせかと動き回ってしまうあたりやダンスがあまり
上手くないと言うのも微笑ましかったり(^^)美人な妹に対して自分の事を理解していながらも、寂しく思っ
ている胸中やアンソニーの花束に喜ぶ姿にキュンとさせられて、ケイトの内側にある、普通の女の子らしい
生身の部分を上手く見え隠れさせつつ読ませましたね〜(^^)また幼少時のトラウマやアンソニーへの想い
に対するケイトの心情やスタンスが、ケイトらしい率直さを前面に出しながら描かれている中、ケイトがアン
ソニーを妹の求婚者として認めるという事を本人にちゃんと告げるのが気持ち良いと言うか。自分も惹か
れているにも関わらず、公平さや正直さを大事にする様が○。内面から光って魅せるヒロインでした(^^)
ヒーローのアンソニーは放蕩者として有名な子爵。長男の務めを果たすべく結婚する事に決め、シーズン
で一番の美女と謳われるエドウィーナに接近しますが、妹を守ろうとする姉のケイトに惹かれていきます。
ダフネの結婚の際にはバカ兄貴振りを発揮していた(笑)アンソニーですが、責任や義務を果たす為に
結婚を決意する放蕩者というパターンとはまたひと味違うキャラが良かったですね。尊大で自信たっぷりな
態度はいかにも貴族らしいけれど、自分が悪い事に関しては素直に謝るし、ケイトとやり合う事によって、
アンソニーの表情が精彩に富むように映るのも良い感じだったかな〜。そして亡くなった父親への愛情や
尊敬の念には心が温まる一方で想いが強い故にアンソニーの死や愛情というものに対する考え方に大き
な影響を与えている様が、繊細さと共にしっかりと描き出されていて○。ちょっぴり切なさを誘われたりも。
うわべの傲慢さと心の奥底にある哀しみや繊細さの按配が巧みで、キャラに深いものがありましたね。
脇役陣は相変わらずブリジャートン家のご一行様が中心といった感じでしたね〜。ペル・メルのシーンで
はダフネとサイモンの幸せカップルの姿や明るいやり取りが見られましたが、やっぱり兄弟の中ではお茶目
なコリンの存在感が一番かな〜と。あと将来有望そうなのがヒヤシンス。そのあたりも前作の時の印象と
変わらずと言えるかな。更にエドウィーナも良い子だったし、メアリーとケイトの関係も○。私的にはコーギー
犬のニュートンがお気に入りで、太目のボディと短い足で駆け回る姿を想像するだけでニンマリですわ(笑)
ブリジャートン家の田舎の本邸に招かれたケイトは、アンソニーの人柄を認めた上でエドウィーナの求婚者
として受け入れる事をアンソニーに言いますが、そんな中蜂に刺されたケイトを介抱しようと胸元にアンソニ
ーが触れている所を目撃されてしまい、二人は結婚せざるをえない状況に追い込まれます。まずさくさくと
軽快に進んでいくのでとても読みやすいし、ケイトとアンソニーが交わす掛け合いもウィットやユーモアが光
って良かったです。死に対する恐怖心からケイトへの愛情を抑えようとするアンソニーの心情やそんなアンソ
ニーに対してケイトが語る、ポジティヴに本質を捉えた言葉も印象的でした。あと前作もそうですが、キャラ
が心の傷を直視して、乗り越える様の持っていき方が上手いんですよね〜。(以前から言っていますが)
ジュリア・クインの作風は私のツボを刺激する程では無いのですが、今作はくっきりと立つキャラ、はきはき
とした会話、ぶれない話運び等全体的に申し分の無い内容で純粋に楽しめました。素敵な作品です(^^)
次回作は「Romancing Mister Bridgerton」ですね。ヒーローがコリンだし、期待出来そうかな?(^^)
- 2008/07/20(日) 23:55:26|
- ラズベリーブックス|
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コメント:2
このシリーズ、(翻訳)1作目からは、とってもおもしろく読んでいます。って言うか、(翻訳)1作目は全然おもしろくないというか、むしろ不愉快?に近いぐらい好きではなかったのです。書店で、(翻訳)2作目を手にとって、パラパラめくっていくとおもしろそうで、そのとき読む本も無く、ダメ元で買いました。
こういう中途半端な翻訳の仕方に怒っているのは、私だけでしょうか??
まあ、気を取り直して楽しんでいますが、もしや、いつかあんなにおもしろくない作品(!失礼、私的にはずれ)がまたあったら…と少し不安です。
- 2008/07/22(火) 19:43:06 |
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- haohao-k #- |
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haohao-kさま
こんばんは〜。
>もしや、いつかあんなにおもしろくない作品(!失礼、私的にはずれ)がまたあったら…と少し不安です。
シリーズ物となると当たり外れも出てくるでしょうね〜。
こればっかりは仕方が無いと言うか(笑)翻訳の順番に関しては謎ですよね〜。
順序がバラバラのまま宙ぶらりんになっているシリーズを思うと、
すぐに仕切り直してもらっただけでもまだ幸いではあるのですが(笑)
コメントをありがとうございました〜。
- 2008/07/23(水) 20:33:10 |
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- 凛 #- |
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