クリスティーナ・ドットの「「Lost Texas Hearts Series」完結編。末っ子ケイトリンのお話ですね(^^)
新人ニュースレポーターのケイトは、ハリケーンの取材を機にオースティンの州議会議事堂の担当に大抜
擢された。同僚達からやっかみを受けながらも、仕事に取り組む中、身の回りで連続して不審な出来事
が起こり、身の危険を感じたケイトを議事堂の警備を担当しているティーグが警護に当たる事になり・・・。
二作目でややトーンダウンした感がありましたが、完結編となる今作で難なくリカバリーしてくれましたね(笑)
ロマサス王道の展開に事件解決と家族の再会を巧みに絡めた筋立てが○。さくさくと楽しめた一冊です。
ヒロインのケイトは新米レポーター。ハリケーンの取材がきっかけとなり、州議会記事堂の担当者に大抜擢
される事になりますが、周辺で不可解な出来事が続いた為、ティーグの警護を受ける事になります。気立
ての良いお嬢さんといった印象で、勝気さや賢明さが程良く納まっている感じかな。ホープやペッパーと違っ
て特に目立つような部分や癖は無いけれど、身近にいるような可愛さや普通っぽさが好ましかったですね。
積極的な頑張り屋さんで、野心はあってもきつさは無くて、何事に対しても素のままに振る舞うように思え
たりも。またティーグとの関係においても、ティーグの中の暗さや難しさに目を向けつつ、前向きな構え方に
は根の素直さが感じられると同時にティーグに惹かれていく心情も無理の無い温度感で描かれていたな〜
と。ロマサスのヒロインと言うと、危機感が欠けていたり、無駄に意地を張ったりするタイプが少なからずいま
すが、ケイトの場合は従順なだけで無い逞しさがあるので、バランスが取れているように映りましたね(^^)
ヒーローのティーグは州議会議事堂の警備を請け負っている警備会社の社長で、何者かに狙われている
ケイトの身を守る為、表向きは取材と称して行動を共にする事になります。男臭くてセクシーな雰囲気に
傲慢さやシニカルな一面が窺えるのは、ドットのヒーローらしいと言えるのかな〜。悲惨な生い立ちや従妹
を巡る一件といった過去に縛られている部分を始めとして、ティーグが内面で根深く抱えているものにケイト
への想いを絡ませながら過不足無く描出されていて、自分は人を愛せないと思い込むあまり、ケイトへの愛
情に中々気がつかないあたりもよくあるパターンとは言え、ティーグの個性を着実に出しながら読ませたと
思います。ケイトと従妹を引き合わせる下りで見せる弱さや脆さがむき出しになった表情にはやっぱり切なく
もなったし、それなりに過保護なのも良かったかな(^^)既刊レビューでも触れていますが、私的にはドットの
「天然入りお間抜けガキ大将ヒーロー」がツボ直撃なので、ティーグのようなどちらかと言うとオーソドックス
(?)なタイプに萌える程では無いのですが、ロマサスのヒーローらしく総じて良い感じではありました(^^)
期待の脇役陣ですが(笑)、ホープとザックを筆頭にペッパー&ダン、そしてガブリエルの家族一致団結
が痛快そのもので、このチームワークの良さは特筆したいポイントですね〜(^^)ザックの愛妻家振りも
相変わらずだし、ちょこっと盛り込まれていたガブリエルのエピソードも○。スピンらしい楽しい賑わいだけで
無く、事件解決に向かって、ホープ達が策を張り巡らせながら動きを見せている事に興が感じられて良か
ったかな。あと忘れてはならないのが御年90オーバーになるグリズワルドのスパイ大作戦でしょう〜(爆)
真面目に心配しているホープをよそに(気にしているのはホープだけなのがまたらしいと言うか・笑)、本人
は任務をエンジョイしまくっているようでしたが(爆)、ジェイソンと揃ってお疲れ様と言いたかったりも(笑)
ケイトに付きまとっていたストーカーの犯人が上院議員夫人と判明した直後に夫人が不審な死を遂げ、
ケイトとティーグは上院議員に疑いの目を向けますが、一方両親を殺害して一家を離散させた上院議員
に罠を仕掛けたホープ達はテキサスに飛びます。ストーリーはすらすらと流れが良くて、ロマンス面と事件面
の配分もちょうど良かったかな〜。二人のロマンスはケイトの率直さとティーグの不器用さが各々際立つ感
じで、感情のやり取りも相応でした。サスペンスの方は、上院議員のキャラが徐々に自滅(?)していく様
や事件に関する背景もしっかりとしていて、策を弄したホープ達の存在がストーリーに面白みを加えて盛
り上げつつ、事件の解決と家族の再会までを手際良くまとめ上げた内容だったと思います。ホープ達の
立ち位置は、どことなく非現実感があるかも知れないけれど、それがまたスパイスとなっているかな〜とも。
当時赤ちゃんだったケイトとホープ達の再会も自然体に落ち着いていたし、温かで気持ちの良い大団円を
迎えて何よりで、シリーズの完結編として満足の良作です(^^)そしてガブリエルはどうなるのかな〜?(笑)
後書きでも触れられていた、ガブリエルが登場する「The Fortune Hunter Series」は、「Trouble in
High Heels」、「Tongue In Chic」、「Thigh High」と三作刊行済みです。ガブリエルが主役になる
作品をいつか読めると良いけれど、とりあえずこのシリーズを次回の翻訳にして貰えると嬉しいのですが(笑)
- 2008/07/06(日) 23:59:59|
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