C・アンダーソンの新刊。まだ3月末ですが、今年出た作品(既読の内)では一番ですね〜♪
以下
異常愛発言多発です。ダメな方はスルーかバックして下さいませ。なおダラダラと
長文を書き連ねただけですので、
暑苦しい・しつこい・鬱陶しいレビューがOKな方のみどうぞ。
双子の兄と一緒にクリニックを経営する獣医のアイザイアは、母親のたっての願いで、失語症を
患っているローラという女性を面接し、結果クリニックで雇う事になった。動物好きで優しいローラ
は、すぐにクリニック内でも受け入れられ、またアイザイア自身もローラに惹かれていくが・・・・。
優しい作品はたくさん読んできたけれど、何だか凄く新鮮な感覚で満たされているような感じかな。
情を深く豊かに語りながら、じっくりと読ませる作品。優しさに落涙しつつ、一気読みでした(^^)
まず特筆したいのがヒロインのローラ。元は環境科学者として働いていましたが、五年前に事故に
遭い、失語症を患うようになり、以後補助金の他に犬の散歩やアイロンかけのバイトをしながら、
自立した生活を送っています。このローラがとーっても魅力的で、まさに「サンシャイン」そのもの。
明るくて優しくて、雰囲気がとても柔らかなんですよね。障害を抱えながらも、前向きに生きる姿
には感動すると同時に勇気を貰えるし、きちんとプライドを持ち、芯が通っている一方で自己評価が
低かったりする部分に、ローラの傷つきやすさが見えるのが何ともやるせなくて涙が止まらず。また
傷ついた動物や人に心を砕けるあたりにローラ自身の痛みや孤独が映し出されているのですが、
そういった苦しみを持ちながらも、常に真っ直ぐで周囲を明るく照らし出すような様が生き生きと
素晴らしく描き出されていました。飼い猫を亡くした老婦人に子猫を探してきたり、車に轢かれ
そうになった犬を救ったり等ローラに関する素敵なエピソードは尽きない中、やっぱりハロウィーン
のピンクのうさぎは印象深いなあ〜。うさぎに扮して、お菓子と共に子供達を待つローラと一緒に
私までワクワク(笑)誰も訪ねてこないのかな・・・と心配になった所に、アイザイアと子供達の登場
は嬉しかったですね。そのあと子供達と一緒にはしゃいで遊ぶローラの可愛らしさもとっても微笑
ましかった。私のAll Timeベスト・ヒロインは「ロマンティック・へヴン」のグレイシーなのですが、
ローラは肩を並べるなあ〜と。そのくらいどっぷりと惚れこんじゃいました。他人の気持ちに敏感で、
心から思いやれる優しさと共にあるんですよね。勿論ガッツもあるし、ふんわりとしたお日様の
ような温度感が良いんだなあ〜。自然のままの魅力と純粋さが全篇に渡って輝くヒロインでした♪
続いてヒーローのアイザイアですが、双子の兄タッカーと共同経営するクリニックがようやく軌道
に乗ってきた所で、日々仕事に忙殺されています。結婚なんてまだまだ先と思っているものの、
独身の息子を落ち着かせようと目論む母親の策略とは知らずに(笑)ローラをクリニックで雇う事
になります。アイザイアは正統派のヒーローと言えるかな〜。クセのありそうなタッカーとはまた
全然違うキャラでしたね。職場恋愛はご法度で、言い寄ってくる看護士(こいつが・・・(ー_ーメ) )
にも紳士的な断り方をするし、ローラに対しての上司としての態度も好感が持てました(^^)動物
の死に対してもちゃんと感情が動いて、救えなかった命を思い、残された飼い主の事を思いやる。
そんな胸の内が表に出てしまう面にもまた人間的な魅力を感じたなあ〜。ローラに惹かれていて、
うっとりと見とれたりとかしているくせに、自分の気持ちに気が付いていない鈍感さにはニンマリ。
何気につまみ食い好きなのも可愛かった(^^)でも何と言っても、セクシーな下着姿のローラを
見て、ミートボールを喉に詰まらせたのは最高だったなあ〜!爆笑しました。あとはハプレスとの
愛情関係や子供みたいな涙も忘れがたいですね。アイザイアが、ローラという人間の全部を
ひっくるめて愛しているのが、言動の数々から強く真摯に伝わってくるのが感動的で、優しくて
誠実なだけで無く、大らかな個性が立っていて◎。泣く男っていうのもポイント高しです(笑)
シリーズ六作目という事で、感謝祭のシーンではアイザイアの家族が登場していましたが、人数
が多い割にはごちゃっとせずに、その場の賑やかな雰囲気が巧みに描かれていて、家族ならでは
の団欒が楽しかったし、自分の家族を愛情深く見つめるアイザイアの視線も温かくて良かった。
お料理の香りやキャラから生じる騒々しい熱気にもアメリカンなテイストが感じられてご機嫌(^^)
ローラとアイザイアのチェッカー&ポーカー対決に笑いつつ、私的に気になったのが、プレステ
好きなナタリーのじい様(笑)あれだけの大人数の中でもしっかりと目立っていましたね(^^)あとは
ローラのお祖母ちゃん。ジョークのセンスもあるし、ピリッとした個性が冴えるキャラがツボでした。
クリニックでの働きによって、新たに自分の居場所を見出し始めたローラですが、アイザイアに
惹かれながらも、障害を持つ自分は相手にされないからと気持ちを押さえ込もうとし、一方のアイ
ザイアは、ローラと一緒に過ごす事によって、自分の世界が徐々に変わっていく事に気が付き
ます。傷ついた動物を扱う仕事を通して、相手の人間性を知り、感じて、尊敬や愛情を募らせていく
各々の感情の機微が深く描き込まれていて、まじりっけの無い優しさと澄んだ感受性が伝わる二人
の愛情関係は極上そのもの。動物達が、二人の仲を盛り立てるのに大きな役を担っているのにも
心が温まりました。アイザイアが障害を気にするローラに、二人でバランスを取って一緒にやって
いこうと言う下りも普遍的な事だからこそ感動したというか。完璧な人間なんて居ないんだし、足り
ない部分を補い合ってこそパートナー。色恋の盛り上がりだけで無く、着実に感情を通い合わせな
がら、二人の間に生まれていくケミストリーに柔らかく包み込まれて、洗われるような想いでした。
あと、今回ローラが障害を患っているという事で、いろいろと考えさせられました。物語の中で、
日常生活において障害故にローラが不便を余儀なくされている事情が厳しく現実的に描写されて
いて、胸が痛くなって何度も涙を誘われましたが、障害に対する作者の視点に感服でした。現実を
見据える強さとそれと同じだけの優しさが無いと障害を真摯に描けないと思うんですよね。キャラが
障害を患っている作品と言うと浮かぶのが、S・キャンフィールドの「バラと虹とあなた」ですが、これ
もまたヒーローを通して優しさや理解がストーリー全体に滲み出ていた作品でした。私的な意見に
なりますが、最近痛み(過去、進行形問わず)を安易に扱う作品に少なからず遭遇する中、
C・アンダーソンの視点は厳しくも真面目で温かく、その温度が率直に心に響いて深く残りましたね。
クリニックでの仕事に慣れたローラの夜勤日に不祥事が続きますが、ローラは自分のミスでは無い
とアイザイアに訴え、アイザイアはローラを信じ、調べた結果何者かがローラを陥れ、クリニック
から追い出そうとしている事が判明します。犯人は見え見えだし、特に驚きや意外性もありませ
んが、暴れた挙句逃げ出そうとした犯人を殴ったヴァルがあっぱれだな〜と(^^)私が代わりに一発
見舞いたいくらい(爆)途中と最後にこんな感じで事件要素が加わりますが、クリニック内での動物
達との交流やじっくりと育まれていくローラとアイザイアの関係をメインに描かれるストーリーは、
ゆったりと穏やかな流れで、機微を細やかに丁寧に映し出しながら、涙を誘いつつ、最後まで
心を掴んで放さなかったです。ピュアな愛情と優しさに泣かされ、癒される秀逸作品でした(^^)
後書きを読んだ限りでは、今後の翻訳については触れられていませんでしたが、これこそ是が非
でも読ませて貰わなければ(笑)願わくば順番を揃えて欲しいけれど、読ませてくれるならこの際
うるさい事は言いませんとも、ええ(爆)とりあえず次はタッカーの「Sun Kissed」が良いかな〜。
ローラとアイザイアにも会えるかもという期待もあるし。二見さん、くれぐれもお願い致します(平伏)
- 2007/03/31(土) 23:59:23|
- キャサリン・アンダーソン|
-
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コメント:4
ボウさん
こんばんは〜(^−^)
>凛さんが全てを語ってくださいましたので今更ですが・・・(笑)
すみません、長々と暑苦しく(^^;)お付き合い下さり、嬉しいです(^^)
>前向きなヒロインと丸ごと包み込むヒーローの愛、そしてあのヒーローの家族
素敵でしたね〜。キャラ、ストーリー揃って良かったなあ(^^)障害という重い背景
に負けない明るさと真摯さがありましたし、脇キャラも個性が立つ描かれ方をされていて良かった。
読み終えてしまうのが勿体無いくらいでした(^^)
>一年に一度のお楽しみ、ぜひとも期待したいところですが、なにしろ前科が・・・
とりあえず六作目から翻訳というのが気になりますよね。巷の評判もよろしいみたいなので、
放置プレイにはならないのでは・・・と勝手にふんでいますが、順序は怪しいかも〜とも(苦笑)
>あとでこちらで並び替えますので
おっしゃる通りでございます(笑)とりあえず読ませて貰えるなら贅沢は言いません(爆)
- 2007/04/01(日) 19:42:27 |
- URL |
- 凛 #- |
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凛さん、ボウさん
こんばんは〜。
お初の作家さんでしたが、とってもお気に入りの作品になりました〜(^^)
ヒロインがとってもチャーミングで魅力的でしたね。障害は確かに抱えているんだけどヒーローとのやり取りでもユーモアあふれてて楽しかったですね〜(^^)
ヒーローも、母ちゃんの策略には乗るものか〜、お断り〜とか思ってたわりにすぐ撃沈(笑) ちょっとニブイところもあるけど誠実なところがよかったですね。タッカーとの対決は感動ものでした。(その分タッカーがSEPの某兄弟とダブったけど・爆)
動物たちとのエピソードもほろっとさせられ久々に癒された気がします。
>スピン
においプンプンだと思ったらやっぱりありましたね。この際今のとこから出ないならvでもラでも・・・(笑)
- 2007/04/01(日) 22:26:13 |
- URL |
- まあこ #6/34PU6. |
- 編集
まあこさん
こんばんは〜(^−^)
>障害は確かに抱えているんだけどヒーローとのやり取りでもユーモアあふれてて
良かったですよね〜!心がとっても温かくなりました(^^)障害の厳しさが
浮き彫りになる一方で二人や動物達との優しいやり取りに感動しました〜。
>その分タッカーがSEPの某兄弟とダブったけど
アハハ(^^)そうそう、愛情という名の下にお節介をのたまうアニキがここにも(爆)
といった感じでしたね。タッカーはアイザイアに比べると一癖(?)ありそうな印象
だったので、彼がどんなヒーローになるのか興味津々です(^^)
>この際今のとこから出ないならvでもラでも・・・(笑)
前科持ちのせいか(?)今のとこはちと信頼度が怪しいと言えなくも無い?(爆)
それともJ・M・ランディスみたいに放置確定と思われた頃にひょこっと刊行するかも?
巷でも評価が良いみたいですし、是非出して頂きたいですよね・・・vでもラでもいいから(^^;)
- 2007/04/02(月) 18:25:47 |
- URL |
- 凛 #- |
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