Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

Dark of Night

来年に発表予定の「Troubleshooter Series」14作目。日本では現在6作目で翻訳が止まっていますが、
まだ宙ぶらりんのままのカップルもいるし(苦笑)、早く続きが読めると良いなあ〜。何卒お願いします(^人^)

Dark of NightDark of Night
Suzanne Brockmann

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  1. 2008/08/31(日) 23:54:18|
  2. TDD&Troubleshooter|
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Dead After Dark

「キス×3」に続いて、パラノーマル系のアンソロジー集も翻訳されるようになれば良いのにな〜と思う
今日この頃。特に↓はケニヨン&ウォードというだけで大いに興味をそそられている一冊です(^^)

Dead After DarkDead After Dark
Sherrilyn Kenyon

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  1. 2008/08/28(木) 23:53:24|
  2. 原書新刊|
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完璧な花婿

サマンサ・ジェイムズの「The Sterling Trilogy」二作目。次男坊のジャスティンのお話ですね〜(^^)

英国でも有名な美男子で放蕩者としても名高いジャスティンは、ある晩クラブで話題に上がっていた「難攻
不落のきみ」と呼ばれる娘に興味を持ち、友人に挑発されて今月中に口説けるか否かという賭けに乗る事
になった。だがその娘が、11年前自分に酷いいたずらをした司祭の娘アラベラだとジャスティンは知り・・・。

前作同様にストーリーは王道的ですが、当たりでしたね〜。一気読みしちゃいました。キャラのくっきりとした
魅力とテンポの良く弾むやり取りに惹き込まれる事しかり。私的には前作よりも今作の方が好きです(^^)

ヒロインのアラベラは司祭の娘ですが、ロンドンの伯母の家に滞在しながら社交界にデビューし、何人もの
求婚者を退けた所にジャスティンと再会します。背が高くて赤毛という人目を引くルックスがコンプレックスに
なっているアラベラですが、はっきりとした真っ直ぐな性格が好ましかったですね〜。遠慮の無いピリッとした
受け答えをしつつ、その一方で傷つきやすい一面が見え隠れしているバランス感が良い感じに出ていたし、
自分にとっての幸せをきちんと考えているあたりも○。ジャスティンとのやり取りで感情に走ってしまう場合も
あるけれど、性格や物事の見方がしっかりと地に足が着いていて、言いたい事を言う率直さや度胸もポイント
が高いなあ〜と。でも気が強いだけでは無くてちゃんと可愛さがあるのが良くて、またそういった個性と共に
アラベラがジャスティンに惹かれていく気持ちの流れが明瞭に描かれていましたね。好感が持てました(^^)

ヒーローのジャスティンは侯爵家の次男坊で、社交界では有名な放蕩者。賭けの対象としたアラベラに一目
で惹かれるものの、かつて自分にいたずらをした少女だと気がつきます。このジャスティンが凄く良かったな
〜(^^)放蕩者とは言っても実業家としてきちんと自活しているし、シニカルに振る舞いながらも茶目っ気が
窺えて、根は誠実で真面目なのが言動からよくわかるんですよね。母親によく似た外見と奔放な性格の
せいで父親から憎まれて育ち、心に傷を抱えているという設定は割とありがちかも知れませんが、アラベラ
への強い愛情や自分では気が付いていない優しさ、そして痛々しいまでの脆さを絡めつつ、ジャスティンが
自分の事を愛情に値しない人間だと思い込む様を感情面から手堅く読ませましたね。思いがけずホロっと
させられましたよ(笑)またアラベラとの会話を楽しむジャスティンの姿が生き生きと映るのも○。アラベラに
嫌われたくないと思うのも可愛いかったし、良き叔父さんとしての顔もとってもチャーミング。素敵でしたね〜。

脇役陣は、前作のメンバーやアラベラの家族を中心にまとまっていましたが、まずデヴォンとセバスチャンは
幸せ一杯で何より。セバスチャンの兄ちゃん振りはナイスだったし、息子くんのオイタにはニンマリ(笑)今回
露出が多かったジュリアンナは次回作に期待です。相変わらず縁結びに勤しむ侯爵未亡人やアラベラの
家族等良心的な人々ばかりで、社交界のく賑やかな雰囲気を背景に、安心して読める感じと言えるかな。

アナベラがジャスティンの事を知る内に惹かれていく中、ジャスティンは賭けの事を言い出せずにいますが、
ある時二人で一緒にいる所を伯母夫妻に見られてしまい、結婚せざるをえない状況に陥ります。ストーリー
は社交界でのシーンが盛り込まれている事もあり、前作に比べると対外的な空気が強い感じだったかな〜。
アラベラとジャスティンのロマンスは軽妙なやり取りに彩られながら、二人の間に愛情だけで無く、友情や
親しみが通い合う印象がありましたね。結婚後の着実な歩み寄りも○。展開的にはオーソドックスですが、
キャラ達の確かな立ち具合や二人が関係を築いていく過程の丁寧な描出と感情のやり取りでツボを押さえ
つつ、上手くまとまっていたと思います。明るくて甘くて、ちょっぴり切なさが光る正統派の良作でした(^^)

三作目は来月に発売となる「最高の結婚」。ペースの良い刊行はありがたいですね。楽しみだわ〜(^^)

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森嶋 マリ

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  1. 2008/08/24(日) 23:09:10|
  2. ソフトバンク文庫|
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幸運が瞬く星

リンダ・ラエル・ミラーの「マッケトリック家シリーズ」の第一弾。二作目が出たので着手しました〜。

不動産開発会社に勤めるシャイアンは、コンドミニアム建設の為の土地を買収すべく故郷へ戻った。土地
の所有者で、シャイアンのかつての片思いの相手でもあるジェシーはシャイアンの話を聞き、自分の土地へ
招待したが、買収は断られてしまった。何としても取引をしたいシャイアンはジェシーに食い下がるが・・・。

う〜ん・・・(笑)最初の方は割と良さげな感じではあったような・・・?でもロマンスもいま一つ盛り上がって
こないし、ストーリーの中ですっきりとしない部分が幾つかあり、全体的に物足りない印象でしたね(^^;)

ヒロインのシャイアンは不動産開発会社の社員。コンドミニアム建設用の土地を買収すべく、故郷に戻って
土地の所有者のジェシーに会いに行きます。このシャイアンですが、凄く現実的なヒロインではあるけれど、
魅力的という感じでは無かったですね〜(^^;)貧しい生い立ちと苦難続きの人生のせいで、物事の見方が
ネガティヴな方向に向いてしまうのは仕方が無い事だけれど、ジェシーとの関係でそういった部分に変化が
生じるかと思えば、そうでもなく・・・(苦笑)二股勤務(?)に関してはバレる前に自分でちゃんと決着つける
べく動くし、基本的に真面目で正直な性格なのはわかるのですが、何かこう・・・光るものが無いと言うか。
特に語るような特筆ポイントや魅力が見当たらず、どうにもこうにもキャラが薄くて冴えなかったですね(^^;)

ヒーローのジェシーは地元の名家マッケトリック家の息子で、ポーカーの世界チャンピオンにもなった事が
ありますが、定職に就かずに日々ポーカーをして過ごしています。性格的には大らかで優しいし、ミッチに
対して示す親切や思いやりも○。ジェシーの人柄自体はとっても良いのですが、キャラがぼやけているのは
否めずだったかな〜と。ジェシーが定職に就かない事や一族の仕事を手伝わない理由が見えてこないし、
シャイアンとの出会いを機に何か目的を見つけたのかと思えばそんな感じも無く、地に足が着かない状態
のままお話が終わってしまったのが何だかな〜と。何となく肩透かしを食らった感じと言うか(苦笑)まあ、
本人が幸せなら別にいいんだけれどね(^^;)あとシャイアンのどこに惹かれたのかもよくわからなかったり
と人の良い、自由気ままな遊び人以外の表情や内面的に掴んで読ませる部分が無いのが残念でした。

スパイ行為を強要する上司に契約履行で訴えると脅されたシャイアンは、会社を辞めていない事を秘密に
したままマッケトリック社での仕事を始めますが、罪悪感に耐えかねてジェシーに話そうと決めた所、ジェ
シーの元妻と鉢合わせた挙句、真相を知ったジェシーの怒りを買ってしまいます。まずメインのロマンスは、
シャイアンとジェシーの間にケミストリーが感じられないし、感情のやり取りもイマイチ平淡な感じでしたね。
唯一良かったのが、シャイアンの弟のミッチかな。ハンディキャップに負けず、前向きに頑張ろうとする姿勢
は印象に残りました。あと狡賢いシャイアンの上司の立ち位置の曖昧さも気になったし、受付の盗聴器の
件とかも私的には嫌な気分になって笑えず。更にたかが一週間結婚していただけのジェシーの元妻が、
いくら困窮しているとは言え、自分の事情も話さずに、情報を教えた見返りとして財産分与を要求した事も
後味が悪いように思えたりと読めば読むほど温度差を感じてしまったな〜。一読のみの凡作でした(^^;)

このシリーズは原書はHQだそうですが、もし二作目も外したら、三作目の新刊買いはパス決定です(苦笑)

幸運が瞬く星 (MIRA文庫 LM 1-1)幸運が瞬く星 (MIRA文庫 LM 1-1)
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  1. 2008/08/24(日) 23:09:02|
  2. MIRA|
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あの頃を思い出して 第二部 イヴ&ローク18

ノーラ・ロバーツ&J・D・ロブ共作の新刊。第一部から50年後に舞台を移し、イヴ&ロークが登場です(^^)

作家のサマンサは、50年前に祖父母が体験したダイヤの盗難事件を本にして大反響を呼んでいたが、
本の販売促進ツアーの間、留守番を頼んでいた友人が殺害されてしまった。事件を担当する事になった
イヴは、犯人の狙いが50年前に行方不明になったままのダイヤである事と推測し、捜査を開始するが・・・。

まさにイヴ&ロークらしく、こちらも間違い無しの面白さで読ませますね〜。このシリーズならではの温度感
とペースで展開しつつ、どこを取って見てもよく出来ていて、第一部との繋がり方も自然。大満足でした(^^)

帰宅しようとしたイヴが事件現場に向かうシーンからストーリーは始まりますが、イヴのスマートな活躍振り
は不動ですね(^^)捜査官の試験に合格したばかりのピーボディを休ませてあげたりや捜査を手伝わせて、
ロークの気を紛らわせようと心を砕く様にほっこりとしつつ、スパで休暇中のサマーセットの不在を喜びなが
らも、内心では物足り無くて寂しく感じている部分がちらほらと窺えるのにはニンマリとしたりも(笑)自販機
との相性の悪さやピーボディとマクナブののろけ話やいちゃつきに対する反応も相変わらずだし、「家族」の
前で見せる様々な表情が、イヴのキャラを生き生きとさせていると同時に警官としての勤勉で真摯なスタンス
とそこに映し出されるイヴ自身の在り方が力強く、くっきりと描き出される様が◎。ヒロインとしてこれだけ長く
立ち続けているにも関わらず、色褪せる事も無く、常に鮮明な存在感で魅せるんですよね。凄いなあ〜(^^)

続いて最近はすっかりと民間人コンサルタントの立ち位置が定着した(爆)ロークですが、今回はネタがネタ
なだけに、豊かな人生経験が捜査のお役に立つ事に(笑)事件の話をしつつ、イヴと交わす夫婦漫才のよう
なやり取りも楽しかったし、バリバリの警官モードに突入中のイヴに萌えるお茶目振りも可愛かったわ(^^)
そして「僕のお巡りさん」の一言が今回もまたこの上無く甘く響く中、こんなシンプルな表現に特別な輝きを
持たせるだけで無く、ロークが言う言葉には知性や思慮、そしてローク自身の人間的な深みが見て取れて、
今作においてもしっかりと心を揺さぶられました(^^)イヴ同様にいつもいつも魅了してやまないんですよね。

そしてイヴとロークを囲む「家族」の面々ですが、まず昇進したピーボディは捜査官スタイルを模索中(笑)。
マクナブと揃って妙ちきりんな格好を極める一方で(靴は笑えた!)捜査の中でもイヴの相棒として張り切っ
ていましたね。おのろけも絶好調だし、マクナブとピーボディの二人がやたらと物を食べていたのが微笑ま
しかったりも(^^)バクスター&トゥルーハートの師弟コンビも登場しましたが、トゥルーハート君の爽やかな
キャラはやっぱりポイント高しだな〜。挙手という行為がこんなに魅力的に映るとは(笑)バクスターとイヴ
の師匠会話も良かったですね。休暇を控えたフィーニーとドクター・マイラもお元気で何より。あとサマンサの
キャラも○。とても聡明で雰囲気が良いし、自販機に怒るイヴに同調する唯一の存在でもありましたね(笑)
サマーセットの不在が惜しいけれど、「家族」のメンバーの健在振りを楽しく、また嬉しく堪能出来ました(^^)

サマンサが雇っていた掃除サービスのメイドが殺害され、遺体に塗料が付着していた事が明らかになる中、
50年前のダイヤ盗難事件にまつわる事でサマンサが本には書かなかった事実を知ったイヴは、事件の犯人
クルーについて調べ始め、事件以後行方不明になっているクルーの元妻と息子の居場所を突き止めます。
まずイヴが事実の一つ一つを丁寧に追い、見極めながら事件の真相に迫っていく流れや自分に対する絶対
的な自信が過信となって足元をすくわれる犯人の心情を、今回もまた手堅く読ませましたね。脇役を絡めた
ダイヤのありかに関するやり取りも上手くまとまっていたと思うし、第一部から第二部への繋ぎ方もスムーズ
で、親から子へ伝わる影響や因果を巧みに織り交ぜて人間味を出しつつ、強健なキャラ達とぶれないストー
リー展開等、確固とした筆致で描き抜かれた内容と言えます。第一部と揃って素晴らしい一冊でした(^^)

「イヴ&ローク」シリーズの新作ですが、今年の11月に「Salvation in Death」が刊行予定で、更に来年の
2月には「Promises in Death」が発表されるそうです。ロバーツ名義と並行している事を思うと、凄すぎる(笑)

あの頃を思い出して 第二部 イヴ&ローク18 (ヴィレッジブックス F ロ 3-18 イヴ&ローク 18)あの頃を思い出して 第二部 イヴ&ローク18 (ヴィレッジブックス F ロ 3-18 イヴ&ローク 18)
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  1. 2008/08/21(木) 22:30:03|
  2. イヴ&ローク|
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あの頃を思い出して 第一部

ノーラ・ロバーツ&J・D・ロブ共作の新刊。遂に刊行となりました〜。まずはノーラ名義の第一部から(^^)

レインはメリーランドの小さな町でアンティーク・ショップを経営していたが、ある時一人の男が店に現れ、
謎の言葉を残した後に交通事故死してしまった。その直後、男が縁を切った父親の親友である事に気が
ついたレインの元に保険会社の調査員マックスが現れ、更にレインの自宅が何者かに押し入られて・・・。

ロバーツ×ロブというわくわくする企画本ですが、通常の作品よりもコンパクトな容の中にロマンスと盗難
ダイヤを巡る事件面を過不足無く絡ませた手際の良さはさすが。期待を裏切らない、充実した一冊です。

ヒロインのレインは小さな田舎町のアンティーク・ショップのオーナー。父親の親友が店に現れ、その直後に
事故死した事を機に、NYで盗まれたダイヤを巡る事件に巻き込まれます。ノーラのヒロインと言うと、強くて
しっかりとしたタイプが多くて、それが良い一方で悪く出たりする事もあるのですが、今作のレインは強さや
賢さだけで無く、冷静な判断力やポジティヴな率直さといった資質がしっくりと納まっていて好印象。品が
良いけれど親しみやすさが滲む感じで、とてもきっちりとした性格な一方で生まれつきの大胆さや冒険好き
な一面が窺えるので、キャラが硬くなりすぎないんですよね(^^)また言動に一本芯が通ったものがある中、
マックスに騙されていた事を知って怒りを覚えつつも、やたらと感情を振り回したりせず、自分の現状を顧み
てきちんと向き合おうとする前向きさはとりわけ気持ちが良かったし、スタンドプレイに走らずに足並みを揃え
て何でも一緒にやっていこうと思うレインのスタンスを通して、二人の関係の着実に形作られていくのが見て
取れるのも○。ピンチ時に発揮する逞しさもあっぱれ(^^)聡明で温かみのある、素敵なヒロインでしたね。

ヒーローのマックスは元警官の私立探偵ですが、保険会社の依頼を受けて盗難にあったダイヤモンドの行方
を追った結果メリーランド州の田舎町に辿り着き、レインに接近します。レインに続いてマックスもまた申し分
の無いヒーローと言えるのでは(^^)頭の回転が速く、探偵としての動きも確かだし、程良く肩の力が抜けた、
自然体な雰囲気に対してレインに惹かれる心情や仕事を疎かにしない姿勢のどちらにも、マックスの明確な
意思が感じられるあたりが凄く良いんですよね。そしてマックスがヘンリーに見せる態度には間違い無く惚れ
ちゃうよなあ〜と(笑)レインの立場や気持ちを尊重しながらも、頼りに出来る安心感があるのもまたナイス
でした。スマートかつチャーミングなキャラは、ノーラのヒーローらしい特質が顕著に感じられましたね〜(^^)

脇役陣についてもレインの親友のジェニー&ヴィンス夫妻を筆頭にそれぞれの個性がしっかりと立っていま
したが、根っからの詐欺師体質で(笑)、性に従って生きるジャックのキャラの光り具合はピカイチ。調子の
良いおっさんなんだけれど、どこか憎めないし、マックスとのやり取りは痛快そのものでしたね(^^)あと犯人
に関しても、人物の内面や本質的な部分から描かれていて、第二部の犯人と重ねつつ、上手いなあ〜とも。

NYで起こったダイヤモンドの盗難事件に、父親のジャックが関わっている事を知らされたレインは、事件解決
の為マックスに協力する事に決め、更に事故死したウィリーが隠したダイヤを求めてジャックが姿を現す中、
レインは店にある犬の置物の中からダイヤを見つけますが、ダイヤのひとりじめを目論む犯人が迫ります。
ストーリーはレインとマックスのロマンスを中心に据えつつ、スムーズな流れで展開していきますが、二人の
目線が同じ高さにあり、穏やかに居心地良く読ませる感じでしたね〜。そして事件面の絡ませ方も巧みで、
レインとマックスが下す最後の決断にも納得性が感じられると同時に第二部への繋がり方も無理が無く、
興も十分(^^)レインとジェニーの友情やレインとジャックの親子関係も含めて、全体的にポイントを確実に
押さえた内容と言えるかな。キャラ、ストーリー揃ってノーラらしいカラーとタッチが冴える一冊です(^^)

ロバーツ名義の新作ですが、7月に「Tribute」が発表済みでして、更に11月には「The Pagen Stone」
が刊行予定との事。こちらは「Sign of Seven Trilogy」の三作目。このバイタリティーには感服です(^^)

あの頃を思い出して 第一部 (ヴィレッジブックス F ロ 5-1)あの頃を思い出して 第一部 (ヴィレッジブックス F ロ 5-1)
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  1. 2008/08/18(月) 23:59:31|
  2. villagebooks|
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The Otherworld Series

「わたしを愛した狼」の続きの刊行が見込めそうに無いので(苦笑)、とりあえず原書をポチる事にしました。
ケリー・アームストロングの「The Otherworld Series」はウェアウルフのシリーズだけでは無いのですが、
エレナが主人公のタイトルをピックしました。どうやら二作目以降は他の種族が絡んでくるみたいですね〜。
翻訳本すら手つかずで積み残している状態なので(笑)、当分は手に取って眺めるのが関の山だけれどね。
まあ、でも手元に置いておく幸せを買うという事で(^^)大好きなクレイトンに会えるのが待ち遠しいな〜♪

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  1. 2008/08/18(月) 23:59:01|
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幸運の指輪は時を越えて

「T-FLAC」のパラノーマル・セクション・トリロジー第一弾。エッジ三兄弟の長男ガブリエルのお話です(^^)

人工知能の研究をしているイーデンは、恩師が殺害され、更に開発中のロボットが盗まれる事件が起きて
以降ボディーガードに囲まれて生活していた。一方「T-FLAC」の工作員で超能力者のガブリエルはロボ
ットの悪用を避ける為、特殊能力を使ってイーデンの頭脳の中に入り込もうと試みるが、上手くいかず・・・。

何ともまあ、あまりに非現実的ではありますが(笑)、荒唐無稽ならではの興が満載で私的には面白かった
ですね〜。更にファンタジックな味付けが効いていて、三部作の導入部分としても○。終始楽しめました(^^)

ヒロインのイーデンは人工知能の研究者。開発したロボットが盗まれる事件が起こった事により、その悪用
を阻止しようとするガブリエルに連れ去られてしまいます。ノーベル賞を受賞している研究者というイーデン
ですが、アデアが好んで描くヒロインらしい、しっかりとした逞しいタイプでしたね〜。罪悪感や苦悩を一人
で抱え込みながらも、強くあろうとする勝気さが行き過ぎないし、過去や仕事第一の生き方を通して見て取
れるイーデンの心情や個性、更に現実的な性格故に超能力やガブリエルの話を簡単には信じられない気
持ちの変化も、奇天烈な人々や能力(笑)を実際に目の当たりにしつつ、妥当な感じで描かれていたかな。
洋服はラフでもお洒落な靴や香水に目が無いなんていうアンバランス感とかも結構好きだったり(^^)ピンチ
の時の踏ん張りや最後の肝っ玉の据わったやり取りも○。前作のヒロインのテイラーとかに比べると、魅力
が輝くとまではいかないけれど、ヒロインらしい存在感や確かなものが見られたりと中々だったと思います。

ヒーローのカブリエルは「T-FLAC」の工作員ですが、500年前に一族にかけられた呪いによって与えられ
た特殊能力を使い、イーデンの頭脳の中に入り込んでロボットのデータを得ようとします。このガブリエルが
魅力的だったな〜(^^)クールでセクシーな雰囲気に対していかにも長男的な厳めしさと真面目さが良い
感じにミックスしつつ、イーデンに惹かれたくないと思いながらも悶々とする姿が微笑ましいと言うか(笑)
どちらかと言うと一本気で、器用では無いあたりをガブリエルの心情から上手く読ませていくのも○。ネーン
の呪いにまつわる苦しみを抱えているのはわかる一方でイーデンとの接触を避けようとわざと体を離したり
や陥落しまいと不機嫌丸出しな態度等恋する男そのものな様に可愛さを見出してしまい、その方がより印
象的でしたね(笑)お城のエピソードはいじらしくてキュンとさせたし、変身能力も勿論ツボ直撃。欲を言えば、
ダンカンとのやり取りで兄ちゃんとしての顔をもっと見たかったかな。でもやっぱり長男は良いですね(^^)

そして脇役の面子がまた楽しかったですね〜。まずは執事のマクベインから。お茶目でいて抜け目の無い
執事振りがナイス(^^)紅茶にスプーン六杯の砂糖とは・・・大の甘党なのかしら(笑)エッジ兄弟はダンカン
のみの顔見せでしたが、あの火の玉遊びにはやられましたわ(^^)兄弟が三人揃うと力が相殺されちゃう
という事だけれど、シリーズの最後には兄弟が揃う姿が見れれば良いのにな〜と思ったり。あと「T-FLAC」
のパラノーマル・セクションに所属する方々ですが、これがかなり妙ちきりんと言うか、かなりかっ飛んでい
まして(笑)シャワーの真っ最中に登場のストーンやストーンを着せ替え人形化しちゃうラークなど個性豊か
で能力も様々。各々のキャラをしっかりと際立たせつつ、盛り上げてくれました。特筆に値しますね(^^)

超能力者の工作員が何者かに殺害される事件が連続して起こり、更に政府の捜査官になりすましてイー
デンを襲った犯人との繋がりが浮かび上がる中、ガブリエルはイーデンの脳からデータを引き出し、盗まれ
たロボット破壊する為の新たなロボット作成に取り掛かります。ストーリーは、エッジ家の歴史やネーンの
呪いに事件面を絡めながら展開していきますが、三部作の導入としての部分が大きいものの、勢いがあり、
背景や土台もちゃんとしていて、全体的よくまとまっていましたね。ロマンス面はアデアらしいホットさが
健在だし、パラノーマルとしてはオリジナリティ溢れる、突飛なアイデアにベタな色合いを添えつつ、面白み
も○。パラノーマルという事もあり、これまでの「T-FLAC」シリーズとは一風違う、かなりユニークなカラーが
楽しめるのもまた良かったな〜と(^^)二作目、三作目の刊行の速さも何よりだし。続きが楽しみですね♪

この秋に発表される「T-FLAC」シリーズの新トリロジーですが、パラノーマル物みたいでして、ちなみに
「Night Shadow」ではアレックス・ストーンがヒーローになる模様。無事翻訳されるように願うばかりです(^^)

幸運の指輪は時を越えて (ランダムハウス講談社 ア 2-7 T-FLACエッジ家の呪い 1)幸運の指輪は時を越えて (ランダムハウス講談社 ア 2-7 T-FLACエッジ家の呪い 1)
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  1. 2008/08/16(土) 23:59:50|
  2. T−FLAC|
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美しく燃える情熱を

コニー・ブロックウェイの「McClairen's Isle」一作目。来月には二作目が出るとの事でして。早いわ〜(^^)

両親を失って遠縁の家に引き取られたリアノンは幸せに暮らしていたが、ある日後見人のカー伯爵の長男
アッシュが現れ、スコットランドの城へと招待された。結婚を間近に控えたリアノンは断るものの、結婚式に
招待されたアッシュは村に滞在する事になるが、何者かがリアノンの命を狙っている事に気がついて・・・。

「ローズ・ハンター・トリロジー」に通じるものがあると言うか(と言っても今作の方が前の作品だけれど)。
既刊の作品に比べるとストーリー的に抜けていかない部分も見られるし、好き嫌いが分かれる作品だと
は思いますが、ストーリーにとても雰囲気があり、筆力の高さは感じさせたかな。さてレビューします(^^)

ヒロインのリアノンはハイランド出身ですが、両親を亡くして以降は親戚の家に引き取られて育ち、数週間
後には結婚を控えています。このリアノンですが、優しくて気立てが良くて、割と正統派な感じではあった
かな〜。でも自分の言いたい事をはっきりと言うし、辛い過去を乗り越えてきた事を思うと、穏やかさの中
にも確かな強さがありましたね。育てて貰った事への感謝から、波風を立てずに従順であろうと常に意識
していたリアノンが、アッシュとの出会いを機に変化していく事で抑え込んでいた感情や本質的なものが
はっきりと見えてくると言うか、魅力が光って、性格の良いお嬢さん的なキャラに重みが増すように思えた
りも。またアッシュに惹かれていくリアノンの想いの中にある迷いや揺れなんかも堅実に描かれていると
同時にどんな時も正直に向き合おうとするスタンスが○。内面からきちんと描かれているヒロインでしたね。

ヒーローのアッシュはカー伯爵の長男。父親の命令でスコットランドの城に連れていくべく、後見人のリア
ノンを迎えに行きます。人当たりが良く、放蕩者を装ってはいますが、フランスの監獄に入っていた過去が
あり、胸の奥では暗く重いものを抱えているアッシュの存在感が際立っていましたね〜。飲酒やギャンブル
に溺れているように見せながら、賑やかな輪の中心にいるようでいて、実際は一歩下がった位置に立って
世界を見ている姿勢には孤独が漂って、その厳しい様はストイックそのもの。色白で微妙に線が細いような
印象ですが、内に持つ強靭さと脆さのせめぎ合いやリアノンを愛しながらもあえて遠ざけようとする、感情の
相反する動きといったアッシュの心模様を奥深く読ませつつ、痛々しく、また切なさが感じられたりもしたか
な〜。弟を救い出すという決意以外何も持たないアッシュの胸中でリアノンへの愛情がどんどん大きさを
占めていく流れもきめ細やかに描かれていて○。昨今翻訳されているヒストリカル作品のヒーローとは違う
温度感を持っているけれど、それが良いし、ブロックウェイらしいキャラ形成によるヒーローだと思います。

脇役メンバーズですが、アッシュの妹のフィアとトマス・ダンあたりは特に目立っていたかな。レインは登場
しませんでしたが、三兄妹の関係性や悪辣なカー伯爵の動きも含めて、シリーズの今後が気になる所です
ね〜。総じてそれぞれの個性に癖や味わいが出ている中、リアノンの婚約者のフィリップの立ち位置がイマ
イチ曖昧と言うか、どことなく中途半端な感じがしたような。そのあたりがちょっと気になったりもしましたね。

ベルテーンの夜にリアノンとアッシュは一晩限りの関係を持ちますが、狩りの最中にリアノンの身に危険が
迫った為にアッシュはリアノンの婚約を反故にし、二人はアッシュの父親が住むスコットランドの城へと向か
います。ストーリーは、まずペース的に遅めではありますね〜。マクレアン一族の歴史にジャコバイトの乱
といった史実を絡めた背景にも趣向が凝らされていて興味深いし、淡々とした中にも深い色が滲むロマンス
は、リアノンとアッシュの間に通い合うものを出しながら描かれている内容でした。ただ展開的に見ると、
一つ一つの要素の良さに対して全体的な絡み具合が緩めな感じで、どの作品においても話作りの上手さが
抜群に光るブロックウェイだけに惜しいなあ〜と。でも独特の趣や重く深みのある文章、そして豊かな情感
にはしっかりと惹きつけられましたね。結婚した二人が交わす、愛情や献身が溢れる最後のやり取りには
心が温まったりも。一作品としてはまあまあな手ごたえでしたが、こういう作品を書く一方で明るく朗らかな
作品で楽しませてくれるブロックウェイの作家としての力量を再実感しつつ、トリロジーの続きが楽しみです。

二作目は「宿命の絆に導かれて」。レインのお話ですね〜。この調子で三作目の「The Ravishing One」
まで早めに刊行して頂けると嬉しいな。あと私的にとっても読みたいのが「All Through the Night」です(^^)

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  1. 2008/08/13(水) 22:56:40|
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気高き心は海を越えて

K・マーティンの「Heart Trilogy」一作目。新刊買いはしませんが(笑)、評判が良いので着手しました。

伯爵の孫娘で女性向けの新聞を発行しているクリスタは、取材で訪れたサーカスで鎖に繋がれ、見世物
として酷い扱いを受けている男性リーフを見つけた。リーフが話す古ノルド語が理解出来るクリスタは事情
を聞き、早速父親の手を借りてリーフを救い出すが、生活を共にする内にリーフに惹かれていって・・・。

巷での評価は上々みたいなのですが、私的にはイマイチでしたね〜(^^;)まずヒーローのリーフはまあ、
良かったかな。クリスタにメロメロな猪突猛進型ヒーローで、強引なやり方に出たりはするものの基本的に
誠実だし、自己基準みたいなものがしっかりと根付いているあたりも中々。ただ一緒に航海に出て死んで
しまった仲間の家族に対するあっさりとしたやり取りは微妙な感じだったかな。対するヒロインのクリスタは
令嬢なのに職業婦人として社会に出ているという設定で、普段なら好感を持てそうではあるのですが、
特に何が悪いというわけでは無く、かといって何が良いのかわからず、不思議と存在感が無かったな〜(笑)

そして私的に一番気になったのがストーリーでして、リーフがクリスタに救われて以降、「マイ・フェア・レディ」
の男性版に始まり故郷に戻るリーフがクリスタをさらったかと思えば、ロンドンに戻ったりと、展開がくるくると
よく動くのですが、一つ一つのエピソードに深みが無いんですよね〜(^^;)ドラマティックに詰め込んだ内容
の割には物語としての面白みに欠くのは否めず。そういう深いものを求めずに、ヒストリカルらしい王道的な
ロマンスとホットなラブシーンを楽しみたい方にはお薦め出来るかも知れませんが。ただストーリーとしては
いま一つな部分があっても、キャラの魅力やユーモアや茶目っ気で楽しませるジュリー・ガーウッドや(私的
に激ツボでは無いけれど)主役の二人が結ばれていく過程のしっかりとした感情のやり取りやエピソードの
描出が良かった、サマンサ・ジェイムズの「理想の花嫁」とかに比べると、突出した要素や深く読ませるもの
が無い大味な作品ではあるかな〜と(^^;)機知や洒落っ気に富むわけでも無いし。前作のトリロジー物も
イマイチだった事を思うと、どうやら私には合わない作家さんみたいです(苦笑)←今頃気がついたのか(爆)

好き勝手に書きましたが、一個人の感想に過ぎませんので〜。この作品をお好きな方はゴメンなさい(^^;)

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  1. 2008/08/13(水) 22:55:30|
  2. MIRA|
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旅路

キャサリン・コールターの4月刊。地味に数か月前の新刊を救済中。「FBIシリーズ」の一作目ですね(^^)

サリーは、父親殺害の容疑から逃れる為に伯母を頼ってコーブという田舎町へ身を寄せた。だが死んだ
はずの父親からの電話や姿に悩まされるようになる中、実は自分を追ってきたFBI捜査官だとは知らない
まま私立探偵を名乗るクインランと知り合うが、程無くしてコーブの町で殺人事件が連続して起こり・・・。

いや〜、文句無しに面白かったですね〜。コールターらしいキャラも良かったけれど、とにかくストーリーが
上手い!先の読めない展開に惹き込まれての一気読みでした。やっぱりこのシリーズは外さないな〜(^^)

ヒロインのサリーは父親殺害の疑惑から逃れる為に伯母の家があるコーブにやってきますが、不可解な
出来事に遭遇し、そんな中私立探偵を名乗るクインランと知り合います。このサリーですが、とてもコール
ターらしいキャラでしたね〜。かなり痛い目に合ってはいるものの、くじけずに踏ん張って見せるガッツや
精神面のタフさが○。しっかりとした強さを持っているし、でも無駄に片意地を張ったりせず、状況に応じて
柔軟に対処出来る現実的な判断力があるんですよね。あとガッツや強さの中にもどこか守ってあげたく
なるような雰囲気が感じられると言うか。サリーのような状況に置かれた場合、人間不信になっても当然
だと思うけれど、クインランに信頼を寄せて心を開く事が出来るポジティヴさやロマンスにおける率直な
スタンスが見られるのも良かったです(^^)自分自身で逞しく立ち向かっていく一方で他人の助けを受け
入れられる素直さ等トータルで好感度大。ロマサスにはこれが容易で無いタイプが多いんだよな〜(苦笑)

ヒーローのクインランはFBI特別捜査官。父親が殺害された現場から逃げ出したサリーを追ってコーブの町
に辿り着き、私立探偵と身分を偽って接近します。さて。クインランですが、えーっと・・・。「迷路」での登場
を拝んだのは一体いつだったっけ・・・?といった感じですが(笑)、ヒーローとしても勿論申し分が無くて、
穏やかで気さくな物腰と鋭い頭脳の組み合わせがとっても魅力的。魚嫌いで植物愛好家&サックスプレイ
ヤーな一面もナイスでしたね。サリーに対してもこまめな優しさや思いやりを見せつつ、気持ちに迷いが無
いのが良いし、どっしりとしていて愛情深い、人間がよく出来た様には安心感覚えたりも。サビッチの飄々
とした温度感に比べると正統派な印象かな〜。でも確かに個性が立つヒーロー振りが素敵でしたわ(^^)

続いて脇役メンバーズですが、とにかくサビッチの存在感は抜群!あの一風変わった個性の立ち方は
正直主役以上のものがありましたね(笑)その場をさらってしまうような魅力だけで無く、サリー曰く「筋肉
がつきすぎ」(爆)のマッチョさと相棒マックスも健在だし、クインランとの息の合った掛け合いも最高でした♪
そしてサリーの父親を筆頭とした悪役連中に関しても、各々の異常さや気味の悪さがストーリー上で色濃
く描出されていて、その独特かつ不気味な風合いもまたコールターの高い筆力故だなあ〜と感服でした。

クインランと行動を共にするサリーは母親の元を訪ね、夫や自分を監禁し、今でも付きまとう精神科医と
対峙した結果父親の殺害に関する意外な真相を知らされ、更に二人はコーブの町へ戻る事になります。
まずペースとしては速さを感じたかな〜。作品全体を通してコーブの町と住民達が醸し出す薄気味悪さ
が漂う中、複数の事件を巧みに絡ませながら、二転三転して読ませるプロットはまさしく秀逸で、小さな
田舎町に息づくどろどろとした悪感やキャラそれぞれの個性の描写、事件面とロマンスのバランス感も◎。
細部に渡ってよく練られているけれど、展開として細かすぎる事も無く、力強さと上手さが一体となって、
絶妙な面白さを生みだしていましたね。あちこちから刊行されているコールターのヒストリカル作品は、
私的に合わないものが多いのですが(笑)、今作は久し振りの当たり作品でしたね〜。上質の一冊です(^^)

後書きによると次回の翻訳は「Point Blank」だそうですが、これがシリーズの10作目という事でして(笑)
私的には飛ばされているシリーズの前の方を出して頂きたくはあるものの、既にバラバラな翻訳状況を
思うと、まあ、とりあえずは読めるだけありがたいと言うべきか。しっかし・・・てんで方向性が見えてこない
んですよね〜(^^;)このままだとキャサリン・アンダーソンが同じ轍を踏みそう予感が大だったりも(笑)

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  1. 2008/08/10(日) 21:58:15|
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What a Woman Needs

9月の新刊ラインナップの内ヒストリカルが10冊超え・・・(笑)巷のヒストリカル人気を意識した刊行状況
と言えるのかな〜。↓はライムさんから出るキャロライン・リンデンの原書。こちらもやっぱりリージェンシー
なんですよね。しっかし・・・お初作家さんがあまりに多くて、把握し切れていないのが正直な所です(笑)

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  1. 2008/08/09(土) 23:57:26|
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キス・キス・キス サプライズパーティの夜に

「キス×3」シリーズの新刊。もう5冊目になるんですね〜。コンスタントな刊行ペースで何よりだと思います。

「秘密」 エイミー・ガーヴェイ

おばの家を相続した写真家のマッケンジーと元ロックミュージシャンで現在はリフォーム業を営むレオの
お話。フローラブックスから出た作品がさっぱりだった(苦笑)エイミー・ガーヴェイですが、今回の短編も
頂けずでしたね〜(^^;)相手の気持ちを考えない、思慮の浅い自分勝手なヒロインがどうにもダメだし、
アルコール依存症といった重いネタに関しても、私的には軽い楽しさを短編に求めている事もあって微妙
な感じは否めず。ストーリーとしても凡庸で、機微や上手さといった特筆ポイントも見られずじまいでしたね。
しっかし・・・あれだけ多数のロマンス本作家の中でこの作家が二作品も刊行されるとは。何だかな〜(^^;)

「見知らぬ恋人」 ナンシー・ウォレン

都会での生活を清算し、田舎のおばの家に滞在しているネルと記憶喪失に陥ったDEA捜査官のウェスの
お話ですが、こちらはペースが良くて、ホットなロマンスをさくさくと楽しめる感じと言えるかな〜。キャラも
特に癖が無いし。でもネルのおばさんがやらかした事はシャレにならないのでは・・・とは思うけれど(苦笑)
終始読みやすくて、ウェスのお茶目でセクシーな雰囲気なんかも中々でしたが、前々作に収録されていた
当たり作の「セックスとプードルとダイヤモンド」に比べると、後を引くものは無いと言うか。特別良いという
程では無く、全体的にパンチが薄い印象ではありましたね。感想としてはまずまずといった所でしょうか。

「サプライズパーティの夜に」 シャノン・マッケナ

いずれは独立して、自分のお店を持とうとしているマッサージセラピストのテスとテスの店のお客でビジネス
マンのジョーナのお話。ストーカーじみた(爆)ジョーナのキャラや官能性の強いシーンの数々等マッケナ
らしいカラーや温度感が良く出た作品でしたね。正直テスにもう少し魅力が欲しいような感はありますが、
最後には包容力を見せてくれたし、心の揺れとかテスの内面も手堅く表現されていたと思います。そして
やっぱりジョーナが良かったな〜(^^)料理好きで細やかに尽くす様が可愛くて、勿論脳内妄想もナイス(笑)
激しさと同じだけの真っ直ぐさでテスに向かっていくスタンスを通して、ジョーナの不器用さや一途さが浮き
彫りになるのも○。祖父ちゃんに対する愛情もまたエッセンスになっていましたね。ストーリーの展開もスム
ーズでまとまりが良く、ホットなやり取りや微笑ましいエピソード、感情の込め方等着実にツボを押さえて
読ませる内容でした。私的には「キスよりせつない朝」が一番好きなのですが、今作はマッケナならでは
の持ち味がしっかりと光る良作です(^^)今月出る「真夜中を過ぎても」が益々楽しみになりましたよ〜♪

このシリーズも定番になった感じですが、私的な意見を言えば、今後エイミー・ガーヴェイは勘弁して頂き
たいと思ったりも(^^;)それはさておき(苦笑)、前作のスピンを始めとするローリ・フォスターの短編の数々
やお初作家さんを是非読ませて頂きたいですね。ところでマッケナの未翻訳短編はまだあるのかな〜?(^^)

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  1. 2008/08/06(水) 23:46:47|
  2. キス・キス・キス|
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「Night Pleasures」&「Lord of Scoundrels」

9月の新刊の私的大本命本その1&2。どちらも楽しみに待っていたタイトルです。この2冊で決まりだな(^^)

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  1. 2008/08/05(火) 17:45:27|
  2. 読書雑記|
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いつか見た夢を

スーザン・エリザベス・フィリップスの新刊。遂に「シカゴ・スターズ・シリーズ」が完結となりました〜(涙)

恋人に裏切られて一文無しの状態に陥った画家のブルーは、たまたま知り合ったアメフトのスター選手の
ディーンの車に同乗し、ディーンが所有する農場に向かう事になった。なりゆきでディーンの婚約者の役を
演じる事になり、ディーンの両親や異母妹と一緒に生活を送る内にブルーはディーンに惹かれていくが・・・。

これで完結という事実をを意識しながら、寂しさや若干の緊張にも似た気持ちで取っ掛かり始めましたが、
冒頭の「ビーバー」に笑いつつ、やっぱりSEPらしい色彩やタッチは健在。魅力溢れるキャラ達やよどまない
話運び、そして機知とセンスが光るやり取りの数々。まじりっけの無い充足感に包まれる秀作でした(^^)
以下毎度恒例の暑苦しい・しつこい・鬱陶しい長文レビューになります。大丈夫な方のみお進み下さいね。

ヒロインのブルーは肖像画家。恋人に裏切られて一文無しになった所にたまたま居合わせた、「シカゴ・スタ
ーズ」のQBディーンと行動を共にする事になります。さてブルーですが、ビーバーの気ぐるみを着用で登場
といきなり度肝を抜いてくれましたわ(笑)頭の回転が速く、鋭い舌鋒から繰り出される遠慮の無い受け答
えにもブルー独特の感性やテンションがあり、そのユニークさがとっても魅力的と言うか(^^)シュガー・ベス
にも似ているし、モリーを思わせるような感じも微妙にアリかな(笑)言いたい放題だけれど相手の気持ちや
感情を気にかける優しさや思いやりを持っていて、でも他人とは深く関わらず、一匹狼的な生き方をしている
姿に複雑な生い立ちの影響が窺えたりとブルーのキャラに奥行きが見て取れましたが、温かさや寂しさが
ないまぜになった表情は明るく魅了するかと思えば、切なく映ったりもしましたね。その一方でディーンや
ニタと交わす会話は小気味良くて楽しいし、ジャックへの崇拝振り(笑)にはニンマリとさせられたりも(^^)
そして強気な態度の下に隠したブルーの繊細さやナイーブな一面が、感情の動きと共に丁寧に描き出さ
れていて、深く掴みながら、心に染み入るな〜と。芯の通った強さと柔らかく脆い部分のバランスが◎。
個性的かつ飾らない雰囲気や等身大の温度感が好感度大。やっぱりSEPのヒロインは素敵なんですよね。

ヒーローのディーンは「シカゴ・スターズ」のスター選手。テネシーの農場に向かう途中でブルーに出会い、
成り行きで婚約者の役を演じて貰う事になります。前作時のやんちゃ系な印象と比べると成長した感が
ありますが、おしゃれで愛想の良いチャーミングなゴールデンボーイ振りは相変わらずでしたね〜(^^)
ユーモアのセンスにも長けていて、ドーナツをかじられてもつい許してしまうような(笑)、人好きのする大
らかな物腰は華やかで魅力たっぷり。初めこそぎこちないけれど、ライリーに見せる良き兄ちゃん振りや
ブルーの突飛な個性に翻弄されながらも魅せられていくディーンの姿が明るく生き生きと輝く感じも凄く
好きだなあ〜。またブルーのように親に顧みられずに傷つけられてきたディーンの心に根ざした難しさに
も奥深いものがあって、ブルーへの愛情や両親との対峙を絡ませながら、ディーンの感情のもつれが解
けていく流れがエモーショナルに描出されている中、ディーンが不器用なりに自分の内面に向き合って
いく様には見守るような気持ちにさせられましたね。ジャックとエイプリルとライリーの三人の輪に入れず、
外側から見つめているシーンなんてグッときたりも。成功して、一見充実した人生を送っているように思
えるディーンの心模様を機微細やかに読ませつつ、過去のSEPのヒーローズ同様に人間味を感じさせる、
生身の部分に心を揺さぶられると同時にそのあたりが最も印象深く残るんだなよな〜と再実感しました。

ブルーとディーンのロマンスは、ホットさは抑えめになっている感じですが、打てば響くようなやり取りを
交えつつ、共通するものがあり、また似た者同士だからこそ相手の気持ちがわかる事や二人の間に通い
合う理解や共感にも重みが感じられたかな〜。愛情に背を向けようと思い悩みながらも踏ん張ろうとする
ブルーと愛情を認める一方でブルーを信頼出来ず臆病に構えてしまうディーンの不器用で切ない感情の
やり取りを通して、問題があるのはブルーだけで無く、ディーンもまた同様である事を映し出しつつ、男女
間のロマンスだけで無く、人間的な深みがより前面に出ているように思えましたね。ブルーが描いた壁画
や最後の最後にディーンが自分自身の臆病さを認める下り等のエピソードも印象的。まさに秀逸でした。

ディーンの両親のジャックとエイプリルのロマンスがサイドストーリーとして盛り込まれていましたが、これ
がまた上手いんだな〜。二人がしてきた事や逆にしなかった事を思うと痛々しさを覚えつつ、しっかりと地
に足を着けて生きているエイプリルと親として子供にどう接するのかわからない不器用なジャックのキャラ
それぞれが味わいがあって○。ライリーの存在を間に置きながら、二人の距離が狭まっていく過程もしっと
りと自然なんですよね。過去作品で描かれたサイドロマンスとは一風違うカラーがとても良かったです(^^)

そして脇役陣ですが、ライリーとニタで決まりと言えるかな〜。この二人の役割は大きかったと思います。
まずライリーはディーンに抱く思慕なんかもいじらしくて、愛情に飢えた傷つきやすさに一途さや純粋さを
織り交ぜながら、子供らしい伸び伸びとした表情が綻ぶ様が◎。ジャックとの親子関係を始めとして大人達
との繋がりも入念に描かれていたと思います。続いてニタですが、口の悪い嫌われ者の意地悪ばあさんか
と思いきや、実は孤独な生活を送る善意の人でもあり、毒を吐きつつ一癖あるキャラがナイス。ブルーや
ライリーとの関係も微笑ましかったですね。あとアナベルとヒースがちらっと再登場したのは嬉しかった(^^)

ディーンの婚約者として農場で過ごす事になったブルーは、ディーンの家族との交流を深める一方で段々
とディーンに惹かれていき、やがて二人は関係を持ちますが、ニタの誕生日パーティーの後に町を去ろう
と決めたブルーにディーンはシカゴでの同棲生活を持ちかけるものの、ブルーはその提案を撥ねつけます。

ストーリーはインパクトのある導入から(笑)、切れの良い明るい調子で展開していきますが、過去作品の
キャラ達を交えたスタイルに比べると、幾分こじんまりとした感じはあるものの、メイン、サイドの両ロマンス
に家族の絆を緊密に絡めた内容は深く確かに心に響いてくるし、ブルーとディーンを筆頭に登場キャラ一人
一人の鮮やかな個性と存在感、そして細やかな感情描写も申し分無しでしたね。ブルーとディーンが交わ
すウィットに富む、息の合った掛け合いや二人の間に流れる様々な感情、ストーリーに彩りを添える個々の
エピソード達等作品のピースのどこを取ってみてもSEPならではの透徹した温度感が生きていて、優しさや
切なさ、温かさが散りばめられた世界は極上そのもの。SEPの作品はいつでも幸福感で一杯に満たしてく
れるんですよね(^^)また今作では(アナベルとヒースを除いて)過去作品のキャラ達の登場が見られず
でしたが、それがまた自然な感じと言えるかな。取って付けたような無理な使い方をせず、このシリーズ
にもちゃんと時間が流れている事を感じさせるあたり(「あなたが〜」のアニー祖母ちゃんが「あの夢〜」の
時には亡くなっていたように)もまたSEPらしいな〜と感慨に耽りつつ、「スターズ」は私にとっていつでも
大好きで、いつまでも変わらず特別な存在であり続けるシリーズなんですよね。感無量の優秀作品です(^^)

新作は来年の2月に発表予定の「What I Did For Love」。新しいシリーズ物という話もあるのでこれ
また楽しみ(^^)翻訳がどうなるのかが気になる所です。あと同じ時期に「Glitter Baby」も改訂&再出版
されるとの事。SEPもいよいよ新作待ちの状態になってしまいましたね。嬉しい反面寂しさもアリだったり(笑)

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  1. 2008/08/01(金) 16:55:29|
  2. スーザン・E・フィリップス|
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