Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

愛をあきらめないで

↓のクレンツに続いて着手したのがスーザン・マレリーの「The Buchanan Restaurant Series」の
二作目。前作が不発だった事もあり、シリーズの続きを読むか否かはこの作品次第なんですよね(苦笑)

シングルマザーのエリッサは、パンクした車のタイヤ交換に手こずっている所を、元海兵隊員のウォーカー
に助けられた。エリッサのアパートの上の部屋に越してきたばかりだと言うウォーカーにエリッサは惹かれる
ものを感じるが、他人には借りを作りたくないエリッサは、ウォーカーの厚意を突っぱねようとして・・・。

そんなに作品を読んでいないものの、ラズベリーさんから出たシングルタイトルを始めとして、読んだ作品
がハズレ続き(苦笑)のマレリーですが、この作品でも浮上はならずでしたね(^^;)とりあえずウォーカーは
割りと良かったかな〜。過去や心の傷を背負った元海兵隊員で、マイペースに自分の人生に向き合って
いく様を雰囲気良く読ませてくれたし、エリッサの娘のゾーイとのやり取りもほっこりとしてナイス。でも前作
同様にブキャナン家の人々の魅力の薄さが致命的と言うか、一人一人の個性に光りが見えてこないん
ですよね。エリッサと家族の仲直りに関しても特筆するようなものは無くてストーリー自体も凡庸。ウォーカ
ーを除けば興味をそそられたり、心に響いたりといったチャームポイントが見当たらない作品でした。「シャン
パン・ロマンティック」の時にも触れましたが、マレリーが描く家族の温度感が合わない事を再認識しただけ
で無く、このシリーズの続きからの脱落が決定しました(^^;)こうして私のHQ萎えは続く一方・・・。おそらく
次回のHQ関連のレビューはリンダのHTPになると思いますが、これがまた作家凶作競作だしな〜(^^;)

愛をあきらめないで (ハーレクイン・プレゼンツ・スペシャル 53)愛をあきらめないで (ハーレクイン・プレゼンツ・スペシャル 53)
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  1. 2008/06/30(月) 23:39:07|
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情事という名の罰

最近はすっかりと「買わない・読まない」な状態にあるHQですが、少し前に押さえたものだけでも読んで
おこうと思い、ジェイン・アン・クレンツのHAを手に取りました。ステファニー・ジェイムズ名義のタイトルです。

八ヶ月前、ヘザーは離婚直後で疲れていたボスのフリンを愛して関係を持ったが、程無くしてフリンから
一方的に別れを告げられた。その後職場を変え、家を購入して新しい生活を始めていたヘザーの元に
海外勤務から戻ったフリンが現れ、過去の自分の行いを反省してヘザーに結婚を申し込むが・・・。

クレンツとは言っても、あまり相性の良くないステファニー・ジェイムズ名義なので(笑)、さほど期待をせずに
読み始めたのですが、やっぱりイマイチでしたね〜(^^;)バツいちのフリンがシングル・ペアレントだったりと
いつものクレンツの型とは違う要素が使われていたりしつつ、過去の一件から警戒するヘザーに対してフリン
の押せ押せモードがメインのやり取りが交わされますが、フリンにしろヘザーにしろキャラの魅力がもう一つ
と言うか。クレンツらしいファニーで間の抜けたカラーに欠くような感じだなあ〜と。フリンの両親も魅力無し
だし、全体的に大味な感じは否めずでしたね。読むのに苦では無かったけれど、一読のみと言った所です。

情事という名の罰 (ハーレクイン・アフロディーテ (HA53))情事という名の罰 (ハーレクイン・アフロディーテ (HA53))
ジェイン・アン・クレンツ

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  1. 2008/06/30(月) 23:37:56|
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深海のアリバイ マイアミ弁護士 ソロモン&ロード

一昨年の「My Best Titles 20」入りした「マイアミ弁護士」の続編。念願叶っての翻訳ですね〜(^^)

二人きりのボートで起こった殺人事件で、ボートに乗っていた実業家のハルに容疑がかかり、ハルと家族
ぐるみで付き合いがあったヴィクトリアが弁護を引き受ける事になった。事件の背後にリゾートホテル建設
を巡る様々な事実が浮かび上がる中、ヴィクトリアの初恋の相手のジュニアにスティーヴは嫉妬して・・・。

待ち望んでいただけに期待も大きかったのですが、いや〜、もう抜群に面白かった!鮮やかなキャラ達に
奥深く巧妙に作られたミステリー、そして小気味良くストーリーを彩る会話の数々。大満足な一冊です(^^)

さて。まずはスティーヴから〜。のっけの「海中ニャンニャン」提案(爆)に始まり、趣味のよろしくないTシャツ
コレクションや法廷に持ち込んだタミーで笑わせつつ、決して万人受けはしないだろうけれど(笑)、愛すべ
き独特のキャラは健在(^^)ヴィクトリアからパートナーシップの解消を通告されても話半分感覚で真面目
には受け入れずだったり、ヴィクトリアにぞっこんだけれど女心の機微を全く理解していない様が、いかにも
スティーヴらしい飄々と間の抜けた温度感で描かれていると同時に私情が絡むと冷静な判断がつかなく
なるあたりも相変わらずと言えるかな(笑)そんな中今回は、父親との関係におけるスティーヴのスタンスや
表情がとりわけ印象深くて、スティーヴが抱える、かつては名判事と謳われた父親に抱いていた愛情と尊
敬の念、更に憎しみにも似た反感や自分を認めて欲しいという想いが入り混じった複雑な感情を、コミカ
ルさとシリアスさを絶妙に織り交ぜながら丹念に読ませていくだけで無く、父親の法曹資格を回復させよう
と粘る姿に真摯さとかひたむきさ、そして強い信念が映し出されていて、その結果スティーヴ自身が大事な
事を学んだ事に確かな意味を感じつつ、凄く良かったな〜と。破天荒だし欠点だらけでおバカだけれど、
人一倍愛情深くて一心でもあり、とても人間臭いスティーヴのありのままの魅力が際立っていました(^^)

続いてスティーヴから独立したいと思うヴィクトリアですが、きちんと洗練されている生真面目なキャラもまた
良く描き込まれていましたね。スティーヴとのロマンスに関しては、関係が何となく煮詰まっているように感じ
られる中、スティーヴのやる事なす事にイラっときたり、「ゴールデン・ボーイ」のジュニアにフラッとするヴィク
トリアの心情が、ユーモアを交えながら細やかに盛り込まれていたと思うし、これだけ何から何まで正反対
だと不満も募るだろうなあ〜とヴィクトリアの気持ちが理解出来たりも(笑)でもやっぱりふとした時にヴィク
トリアがスティーヴの事を考えたり、思ったりするのがとっても微笑ましくて、ほっこりとさせられましたね(^^)
両親にまつわる真相を知り、思案を巡らせながら裁判を一人でやり遂げる事によって一回り成長したヴィ
クトリアの清々しい姿も○。前作時よりも角が取れたと言うか、自然体な感じが増したように思えたかな〜。

そして脇役メンバーズの中ではボビーの元気な姿が凄く嬉しかった(^^)脆さや繊細さよりも図抜けた賢さ、
茶目っ気が前面に出ていて、お得意のアナグラムは勿論の事、コンピューターを駆使して事件解決の手
助けをしたりやスティーヴに対するダメ出し&励まし(笑)までまさに大活躍でしたね。ハーバートの不器用
な父親振りには味わいがあるし、ソロモン家の男連中が集まってやり取りも好きだな〜。あと高慢ちきで
鼻持ちならない「女王」の意外な側面は興味深く思えたりも。雇い主と同じくかっ飛んだ(笑)秘書のシシ
ー他お馴染みの顔触れのほとんどが揃っていましたが、一人一人の個性のくっきりとした立ち具合を楽し
めるし、展開上でのポジションや絡み方にも申し分無し。カラフルにストーリーを盛り立てていました(^^)

父親の法曹資格回復に取り組むスティーヴは、本人の反対や父親の昔の同僚から警告を受けた後に
ハイウェイで何者かに襲われ、ボビーの機転で命を救われますが、一方ハルの弁護を担当するヴィクトリア
は母親とハルの関係に疑問を持ちつつ、初恋の相手のジュニアに惹かれるものを感じる中、嫉妬からジュ
ニア犯人説を説くスティーヴをハルが解雇した事により、スティーヴとのパートナーシップ解消を宣言します。

まずミステリーの出来が素晴らしかったですね〜。リゾートホテル建設に絡む殺人事件とスティーヴが追う
父親が判事を辞める要因となった事件が並行して展開していきますが、どちらも背景からしっかりと固め
られている上に流れがぶれる事も無く細かい部分まで行き届いて読ませるし、特にスティーヴの父親が
関係した過去の一件に関しては、当時の時代性が色濃く出ていて、ミステリーとして質の高い面白みの
中にもしっかりと考えさせるものがある優秀な内容だったと思います。スティーヴとヴィクトリアを囲む人々と
の関係性も過不足無く描き込まれているし、二人が交わす丁々発止なやり取りや個々のエピソードも
痛快。私的にはヌーディスト・クラブの下りが断然お気に入りですわ〜(^^)大爆笑でした(笑)また各々
で親にまつわる真実と向き合っていく過程における、二人の心模様の描出も○。一人よりも二人の方が
より素晴らしいという事実に行き着いたラストの、ベタベタな甘い言葉は一切無くとも相手に対する愛情
に満ちたやり取りも好きだなあ〜。穏やかな爽快感が感じられるんですよね(^^)温暖なマイアミらしさが
漂う空気感もご機嫌そのもので、軽妙な筆致とストーリー構成の巧みさが光る秀逸作品でした(^^)

シリーズは、「Kill All the Lawyers」、「Trial&Error」と四作目までが発表済みですが、是が非でも
続きを出して頂けるように願うばかりですね〜。気長にしつこく(笑)待っていますので、何率・・・(^∧^)

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  1. 2008/06/27(金) 23:35:38|
  2. 文庫その他|
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Ultimate Weapon

シャノン・マッケナの新作。以前このブログでピックした「Extreme Danger」は過去作品に登場していた
ニック・ワードのお話との事ですが、↓の新作はどうなんでしょうね〜。そして私的にはショーンのお話の
「Edge of Midnight」がそろそろ刊行されても良いのでは・・・と思ったりも(笑)早く読みたいなあ〜(^^)

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  1. 2008/06/27(金) 23:33:33|
  2. シャノン・マッケナ|
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70000HITSキリ番申告締め切りのお知らせ

70000を踏まれた方からの申告が無いので、通りすがりの方かな〜とも思っていますが、一応お知らせ
を出しておきますね。キリ番申告の締め切りは、6月29日(日)の21時までとさせて頂きます。お心当
たりのある方は、サイトの「Kiri Plan」からご一報頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します(^^)

次回のキリ番は77777を予定しております〜。

  1. 2008/06/27(金) 21:58:34|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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世界の果てまできみと一緒に

ローリ・ワイルドの5月刊。フローラさんからも出たりと翻訳が続いていますが、まずはこちらから着手です。

スポーツジムを経営しているマディーは、FBI捜査官のデイヴィッドから双子の妹のキャシーと間違われた。
更にキャシーが美術品窃盗犯を逮捕すべくFBIに協力している事を知らされる中、美術館からセザンヌの
絵が盗まれ、マディーは窃盗犯と共に姿を消したキャシーを追ってデイヴィッドと行動を共にするが・・・。

当たりだった前作に続いて、今作もまたとっても元気が良かったですね〜(^^)舞台をあちこちに移動しな
がら、明るく軽やかなテンションで読ませつつ、笑いには事欠かないユーモアたっぷりの一冊と言えるかな♪

ヒロインのマディーは元オリンピック選手で現在はスポーツジムの経営者ですが、FBI捜査官のデイヴィッドと
一緒に、美術品窃盗犯と共に行方をくらました双子の妹のキャシーの後を追う事になります。キャラとして
は真面目で良識的。いかにも長女気質なしっかり者なタイプですが、とてもキュートな感じでしたね〜(^^)
「私が助けなきゃ」というキャシーへの強迫観念にも似た強い思い込みは、下手すると鬱陶しく映ったりも
しそうだけれど、キャシーの事故に対する罪悪感やその後の両親の離婚等がマディーの人格に影響を与
えたという事実を背景に、コミカルな風味を加えながら上手く納めて読ませるし、根っから面倒見が良くて、
一見突っ走っているようでちゃんと機転を利かせる事が出来る賢さも○。またマディーがキャシーの保護者
をする事で自分の存在意義を見出している様が、表向きの強気な態度の陰にある、胸中に秘めた願望
や心許なさと共に描かれていたのもナイス。逞しい一方でいじらしさや可愛さが光るヒロインだと思います。

ヒーローのデイヴィッドはFBI捜査官。かつておばを騙した窃盗犯のシュライバーを十年に渡って追いかけて
います。このデイヴィッドですが、雰囲気こそ厳しくて有能なFBI捜査官といった感じなものの、実際はへな
ちょこ丸出しで(爆)、これには大笑いでしたわ(笑)とはいえ、自分の言動を顧みれる素直さや優しさの
持ち主だし、正直捜査官としての能力に疑問を感じる所はあるけれど(笑)、一生懸命さやおドジ振りに
どこか母性本能をくすぐるものがあって、やられキャラ好きのツボをつくなあ〜とも。ロマンス面ではマディー
の本質面をきちんと捉えているのが良かったかな(^^)べろべろに酔わされるわ、ボコボコにされてレンタカー
を奪われるわととにかく情けない印象に尽きるのですが(笑)、何とも微笑ましい間抜け君でしたね〜(^^)

ストーリーの中で、主役二人のやり取りの比重が大きい事もあり、脇役キャラ達ではマディーの助け無しに
自力で何とかしようと奮闘するキャシーが一番目立っている感じでしたが、全く緊張感に欠ける悪役達の
アホさ加減にはクスクスと笑いを誘われました。私的にはもう少し姉妹のやり取りがあれば良かったかな。

マディーとデイヴィッドはシュライバーとキャシーを追ってグランドケイマンからパリへ行き、更にマドリードに
向かいますが、プラド美術館から絵画を盗み出した二人がベニスへ飛んだ事を知り、後を追いかけます。
ストーリーはドタバタとおかしいエピソード(コント?・笑)を盛り込みつつ、マディーとデイヴィッドの珍道中
をメインに展開していきますが、まず小難しい事は一切抜きで、それぞれが真摯に現状に向き合っている
にも関わらず、ちょいちょい頓珍漢な事をやらかしたり、巻き込まれたりするマディーとデイヴィッドの行状を
明朗なロマンスと一緒にからっと笑いながら楽しめる内容でしたね。ただ全体的に良く出来ていた前作に
比べると、ストーリーの構成がちょっと粗めかな〜とは思いました。でもどことなく感じられるような非現実感
がスパイスとなっていて、終始快いムードが一貫した楽しい作品です(^^)今後も翻訳が続きますように・・・。

シングルタイトルに関しては、ライムさんやフローラさんを当てに出来そうな感じですが、最近購買意欲が
底辺にまで落ち込んでいる(苦笑)HQからも出して貰えないかな〜。あまり期待しないで待っています(^^;)

世界の果てまできみと一緒に (ライムブックス (ワ1-2))世界の果てまできみと一緒に (ライムブックス (ワ1-2))
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  1. 2008/06/23(月) 23:59:50|
  2. ライムブックス|
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70000HITSキリ番のお知らせ

いつも遊びに来て下さり、ありがとうございます。以下サイトのキリ番のお知らせになります(^^)

サイトのカウンターがキリ番の70000に近づいてきましたので、入室される際にはカウンターを気にして
頂ければ幸いです。ブラウザバックでトップページに戻られた際にもカウンターが動きますので、70000
に近い数字で入室された方はお気をつけ下さいね。70000を踏まれた方は、「Kiri Plan」のページ
からお知らせ下さい。折り返して管理人よりご連絡致しますので〜。どうぞ宜しくお願い致します(^^)

レビューは後ほどアップ予定です。しっかし・・・山盛りの新刊を前にどれから読むべきか。迷うな〜(^^;)


  1. 2008/06/22(日) 21:57:26|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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闇を駆けぬけて

リサ・マリー・ライスの新刊。「Ellora's Cave」から2003年に刊行された作品です。早速着手しました♪

殺人事件を目撃してしまったジュリアは、証人保護プログラムに従って名前を変え、アイダホの田舎町で
教師として暮らす事になった。現状を嘆く日々の中、ジュリアは元SEAL隊員で現在は牧場主をしている
サムと知り合い、身分を偽ったまま関係を持つが、ジュリアの居場所を突き止めた殺人者が迫っていて・・・。

「真夜中シリーズ」と同じカラーが見られつつも、今作は展開的には緩やかな感じで、よりストーリー性が
増していたのが良かったですね。ページ数に見合ったしっかりとした内容で楽しませてくれた一冊です(^^)

ヒロインのジュリアはボストンに住む編集者。マフィア絡みの殺人事件を目撃してしまい、証人保護プログ
ラムによってサリーと名前を変え、アイダホのうらぶれた田舎町に身を潜める事になります。華やかでお洒
落な事を好む都会のキャリアウーマンという感じのジュリアですが、始めから強さを発揮しないあたりが自
然と言えて、自分の境遇や現在の生活環境に対するあって然るべき不満や恐れを表に出す事によって
キャラにより現実味が加わったように思えたかな。ちゃんと自立心を持っているけれど、そこに固執して頑な
になったりしない賢明さや根の素直さもナイスでしたね(^^)前向きにやっていこうと決めてからの順応性や
肝っ玉の据わり方には元来の逞しさが窺えるし、クーパーとのロマンスも率直で○。またクーパーとの関係
や町の人々との繋がりを通してジュリア自身が思いがけず充足を得ていく様がほっこりと温かく描き出され
ていると同時にシンプソンの町に馴染んだジュリアの表情がとっても良い感じだったな〜とも。素敵でした♪

ヒーローのクーパーは元SEAL隊員で、現在は何代も続く家業の牧場を経営していますが、部下の子供
の担任教師のジュリアに一目で惹かれます。このクーパーはまさしくリサ・マリー・ライスのヒーローそのもの
でしたね〜(^^)心優しくて面倒見が良い性格故に町での人望も厚くて、仕事一筋でストイックな生活を
送っているというのも良いし、飾らない雰囲気から男臭さやセクシーさが感じられつつ、無口でコミュニケー
ション能力にちと問題がある所やジュリアにベタ惚れで常に臨戦態勢(笑)に入っちゃう姿が可愛いの何の
って。ジュリアの素性を知った後の問答無用(笑)の仕切り具合と過保護モード全開な姿なんかも期待
通りでニンマリとしたりも。中でも悶々と高ぶる一方でジュリアを傷つけないように、優しくしなきゃと胸中で
あれこれと気にしながら、クーパーがジュリアの人格を知る事で想いを深めていく流れを細やかかつキュンと
する色合いで読ませてくれるのが◎。「真夜中シリーズ」でもそうでしたが、一気に高まる性的テンションに
対してクーパーがジュリアを大事に思いやったり、心を砕いたりといった優しさや甘さを絡めた感情の動きが
丁寧に描き込まれている事でキャラに機微が見て取れるだけで無く、何とも格別の微笑ましさがあるんで
すよね。リサ・マリー・ライスのヒーローでは私的一番のコワルスキと並んでお気に入りと言えるなあ〜(^^)

今作ではジュリアとクーパーを囲んだ脇役キャラ達の絡みが多かったですが、時代から取り残されたような
シンプソンの町とアリスを筆頭にそこで暮らす人々の気風が良い味わいを出していましたね。こういう田舎
町って割と一癖あったりするパターンが多いのですが、シンプソンの町の場合は徹底した素朴さや時代遅れ
な感じがまた一興と言えるかな。アリスの食堂のリニューアルやジュリアを守ろうとする住民達の自警団振り
といったやり取りがストーリーに温かな色や妙味を添えていて、作品に欠かせない要素だったと思います。

クーパーと関係を持ったジュリアはじきに友人も出来て、シンプソンでの暮らしに馴染み始めた中、懸賞金
のかかったジュリアを追う殺し屋に居場所を突き止められた事を連邦保安官から知らされますが、ジュリア
の事情を知ったクーパーはジュリアを守る決意をします。スピーディーで密室感の濃かった「真夜中シリー
ズ」に比べると、話の運び方はじっくりとしている感じかな〜。ジュリアとクーパーの直球ロマンスは、セクシャ
ルな空気に相手を思う気持ちを着実に織り交ぜた内容で、細かい部分まで筆が行き届いていましたね(^^)
更に僻地とも言える田舎町で、都会っ子のジュリアがクーパーとの愛情や住民達との友情を育んで本当の
幸せを見つける下りは印象的で、密室感の濃かった「真夜中シリーズ」では見られなかった風通しの良さ
と言うか、開放感みたいなものを感じたりも。事件面は政府の間抜けさに尽きた感がありますが、きちんと
オチがついたのでヨシ。すっかりと復興したその後のシンプソンの様子や双子の娘達にメロメロで饒舌な(笑)
クーパーの姿が拝めたエピローグも幸福感に満ちているだけで無く、ジュリアの最後の言葉も含めて上手さ
が光っていましたね。キャラ、ストーリー共に過不足無く出来ていて、安定感のある筆致も○。「真夜中シリ
ーズ」とはまた一風違う風合いが楽しめる満足度の高い作品でした。次回の翻訳に期待が高まります(^^)

次に何が来るのか気になる所ですが、未翻訳分と言うと、「Port of Paradise」と「Dangerous Lover」
が挙がるので、そのどちらかな?ちなみに新作の「Dangerous Secrets」が7月に刊行予定との事です(^^)

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  1. 2008/06/20(金) 23:59:54|
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不具合のお知らせ&お詫び

どうもここ最近アマゾンのリンク表示がおかしいみたいでして、画像が出ない状況だけで無く、ブログの
レイアウトにも影響が出てしまうような困った状況になっております。時間が経てば通常モードに戻る事も
あればそうでない場合もありまして、とりあえずリンクを貼り直せばOKなのですが、何せ無駄に(爆)記事
数だけは多いのでそうもいかずなんですよね(^^;)お見苦しい事が多いかと思いますが、様子を見つつ、
必要に応じて修正していきますので、ご容赦下されば幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

  1. 2008/06/20(金) 14:05:04|
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異形の求愛者

ローレル・K・ハミルトンの新刊。「アニタ・ブレイク・シリーズ」ですね。楽しみにしていた一冊でございます。

ヴァンパイア・ハンターのアニタは、ある夜シェイプシフターによって惨殺された遺体を見に山中へ行った。
何やら不穏なものを感じる中、友人から獣つき達が続けて行方不明になっている事件の捜査を依頼され
るが、更にアニタが人狼のリチャードと付き合い始めた事を知り、嫉妬するジャン=クロードが現れて・・・。

お久し振りのアニタ・ブレイクですが、今作も充実していましたね〜。アニタを筆頭にお馴染みとなったキャラ
達は健在だし、周到に練られたストーリー展開もまさに期待通り。がっつりと惹き込まれる面白さでした(^^)

さて。まずヒロインのアニタから。親近感を覚えるような普通っぽさの内に併せ持つ強靭な意志や深い思慮、
あって然るべき恐怖心、更に満身創痍な状態は相変わらずでした(笑)それでも持ち前の才知と俊敏な
フットワークでピンチを乗り切っていく逞しさや情に厚い一面が冴えつつ、ジャン=クロード&リチャードとの
三角関係において、アニタのまた別の側面が窺えた事が印象的だったかな〜。リチャードへの愛情に反して
獣性を受け入れがたい気持ちや物事における見方や考え方の違いが徐々に表面化していきながら、葛藤
を重ねる心の動きを通して、アニタの内面の複雑な部分が映し出されているあたりに興味深いものを感じ
ると同時に個性や思考等全てひっくるめたアニタそのものを等身大の大きさで読ませるんですよね。二人と
の関係性、アニタ自身の向き合い方や気持ちの変化がどうなっていくのか、今後も要注目と言えるかな(^^)

続いてはジャン=クロードですが、当たりこそ柔らかで退廃的な物腰の内にたぎる鋭さや不穏さ、そして登
場するだけで場の空気を変えてしまう貫禄たっぷりの存在感はさすがとしか言いようが無いし、嫉妬メラメラ
な姿も様になりましたね〜(笑)アニタとの間に通う不可思議な吸引力が顕著に感じられる中、ジャン=
クロードの「求愛」がどんなものになるのか気になる所だったりも(^^)そしてリチャードはわんこみたいな一途
さが可愛い一方で気高い理想を抱える心優しい平和主義者な本質故にアニタと相容れないズレや難しさ
が、切なさやもどかしさを出しつつ絶妙な按配で描かれていましたね。獣つきでありながらも、人間と獣性
のちょうど狭間にいるように思える在り方にも奥深さがあるし、またリチャードの実直なキャラが、カリスマ性
を誇るジャン=クロードと対極的なのも◎。私的に人狼でマメなリチャードはポイントが高いんですよね(笑)

アニタは獣つきが連続して行方不明になっている事件を追い始めますが、ジャン=クロードに恋するヴァンパ
イアに襲われそうになり、更に獣つきが作ったポルノと殺人のフィルムの件を持ち込んだエドワードに協力を
求められたりする中、ある晩川で皮を剥がされたナーガを救出した事を機に事件の核心へ迫っていきます。

ストーリーはアニタを取り巻く三角関係に冒頭で起こった殺人事件、獣つきの連続行方不明の一件等の
事件面を絡めながら展開していきますが、とにかく重量感たっぷりでしたね〜。ロマンス面はアニタとリチャー
ドの一筋縄ではいかない状況が、ジャン=クロードの割り込み(爆)を含めてしっかりと描き込まれていたし、
二転三転する事件面のプロットも巧妙。エドワードを筆頭に多様な個性を持つ脇役達の配置も上手くて、
独特の世界観をベースに丹念かつ細やかに作り上げられているだけで無く、作品全体を通して一体感が
強くて無駄が一切無いのがお見事でした。人間やヴァンパイア、獣つきが共存する世界の暗さや血生臭い
官能性が混在した、このシリーズならではの空気感を存分に味わえたのも○。申し分の無い優秀作品です。

とりあえず次回の翻訳は「メリー・ジェントリー・シリーズ」になるとの事ですが、正直嬉しい気持ちの反面
がっかりも結構大きかったり(笑)今までの翻訳のペースを考えると、随分とお預けにされそうですね(苦笑)

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  1. 2008/06/16(月) 23:59:59|
  2. アニタ・ブレイク・シリーズ|
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Then Came You

来月のクレイパスの新刊はリリーのお話でしたね〜。私的にはキャムか「Where Dreams Begin」あたり
を予想していたのですが(^^)しっかし・・・この刊行順には何か意図があるのでしょうか(笑)そういう私は
「あなたを〜」の後だけに、メインのロマンスそっちのけでデレク読みしてしまいそうな予感大だったりも(爆)

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  1. 2008/06/16(月) 23:59:58|
  2. リサ・クレイパス|
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いつまでもこの夜を

ルーシー・モンローの「Mercenary Trilogy」の完結編。ホットワイヤーとクレアのお話ですね〜(^^)

介護施設でアルバイトをしているクレアは、施設で親しくしていた老人が亡くなった事を悲しんでいたが、
その晩自宅で何者かに襲われた。そんな中クレアの元に駆けつけた元傭兵のホットワイヤーは、事件の
真相を探りながら、クレアの身辺警護をする事になるが、以前から微妙だった二人の関係が変化して・・・。

さて、遂に完結編となる今作ですが、シリーズに共通するホットで軽めなストーリーはキャラ達も良いし、
細かい事や小難しい事は一切抜きで気張らずに楽しめる内容と言えますね。さくさくと一気読みでした。

ヒロインのクレアは老人介護施設でアルバイトをしながら生計を立てている大学生ですが、突然何者かに
襲われ、身の安全を図る為にホットワイヤーと一緒に行動する事になります。ダメな親のせいで苦労続き
だった事もあり、物の見方や考え方がしっかりとしている現実的なタイプかな〜。目標に向かって地道に
努力を続ける姿は好ましいし、人付き合いをあまりしない一匹狼的な面もあるものの、自分の考えを主
張しながらも周囲の意見に耳を傾けて好意を受け入れる事が出来る判断力や素直さが○。落ち着いた
雰囲気からは穏やかな優しさが感じられるので、老人とうまが合うんだろうな〜と。クレアの素朴さや堅実
さには安心感があるように思えたりも。そしてホットワイヤーと率直に向き合う一方で慎重に構えるスタンス
についても、クレアの個性や心情を読ませつつ、きちんと伝わってきましたね。ナイスなヒロインです(^^)

ヒーローのホットワイヤーは元傭兵で、以前から惹かれていたクレアの身辺警護をする事になりますが、
過去に婚約者を亡くした事があり、二度と真面目な付き合いはしないと決めています。むっつりなニトロ
(笑)とは対照的と言える、人当たりの良さやチャーミングな物腰はヒーローになっても健在でしたね(^^)
保護欲&独占欲全開でクレアに接する姿はどう見てもメロメロ君そのものなのに、自分の気持ちを直視
するのを避けていると言うか、自覚していなかったりというあたりはオーソドックスではあるけれど、せっせと
クレアの面倒を見る優しさや責任感の強さ、茶目っ気といったホットワイヤーの魅力を絡めながら、微笑
ましく映ったな〜。こういう鈍感さを愛すべき風合いで上手く読ませてくれたと思います。亡き婚約者への
思いからは誠実さが見て取れるし、クレアに対して向ける思いやり溢れる、真っ直ぐな目線も好感度大。
実は南部の名家のお坊ちゃんだったという事実にニンマリしつつ、ホットワイヤーらしい温度感が○でした。

脇役キャラですが、まず翻訳が決まっている次回作のヒーロー、イーサンの顔見せがありましたね。こちら
も楽しみだな〜。後半過ぎからはホットワイヤーの家族が加わって賑やかなやり取りが交わされましたが、
遂にお目見えした「うちのお袋」(笑)こと「ホットワイヤーのママさんを筆頭に、良い人揃いな家族で何よ
り(^^)でもただ人が良いだけでは無くて、各々の個性がちゃんと光っているのが良かった。リズ&ウルフ
にジョシー&ニトロのカップルズも幸せオーラを出しまくりだし、スピンならではのお楽しみも十分でしたね。

亡くなった老人がかつて殺し屋をしていて、請け負った仕事に関する詳細を記した手帳を所持していた事
でクレアが事件に巻き込まれた可能性が強まる中、共に行動するクレアとホットワイヤーは関係を持ちます。
まずクレアとホットワイヤーのロマンスは、割とスローな感じかな〜。性的に悶々とした空気と一緒に、二人
の心情の流れを盛り込んだ一つ一つのシーンや会話がじっくりと描かれていて、サスペンスが添え物な分、
メインは確かな手ごたえで読ませましたね。私的にホットワイヤーがウルフとニトロにクレアの事を相談する
下りがツボでして(^^)、あの(爆)ニトロに道理を説かれるとは・・・(笑)ホットワイヤーの可愛い間抜け振
りがおかしかったわ。物語の展開の特別な面白さや妙は無くとも、終始感じ良く楽しませてくれたし、キャラ
の安定した魅力やロマンスの色合い、更に今作においては、ホットワイヤーの家族が温かみを添えていた
事もポイントが高いかな。肩の凝らない良作でした。余談ですが、このシリーズの好みを言うと、2>3>1
といった感じでしょうか(^^)1はイマイチ印象が薄めという事で。私的ご贔屓はやっぱりニトロなんです(笑)

次回の翻訳作品は「Satisfaction Guaranteed」。「The Goddard Project Series」の一作目です
ね〜。シリーズは二作目の「Deal With This」が刊行済みで、三作目の「The Spy Who Wants Me」
が来年の1月に発表予定との事です。こちらも年一ペースでシリーズ完訳して貰える事を願います(^^)

いつまでもこの夜を(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 モ 6-3 ザ・ミステリ・コレクション)いつまでもこの夜を(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 モ 6-3 ザ・ミステリ・コレクション)
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  1. 2008/06/12(木) 23:31:18|
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塔に囚われた花嫁

シャノン・ドレイクの4月刊。新刊買いはパスしましたが、手放す前に備忘録程度にレビューしておきます。

留守中に妻子を殺害されたアリンは、スコットランド人を虐殺したダロー卿とその婚約者で女領主のレディ
・カイラの城に攻め入った。兵士達が次々に降伏する中、アリンは自分に歯向かってきたカイラを捕まえ、
塔の部屋に閉じ込めてベッドを共にする事で復讐しようとするが、カイラは隙をついて逃げ出そうとして・・・。

いや、まあ大して書く事も無いのですが、一応(苦笑)背景的な事はさておき、大まかに言えば、前作と
似たり寄ったりな部分が多かったと言うか。ロマンスにしても、両者が激しい感情をぶつけ合うばかりのやり
取りは、読んでいて疲労を覚えるし、理解とか歩み寄り、信頼が通い合わない上にヒロイン、ヒーロー揃
って内面に深みに欠くので、精神的機微と言ったものがまるで見えてこないんですよね。ストーリー自体は
当時の歴史的背景を盛り込みつつ・・・ですが、キャラに感情移入出来ない事も手伝ってか、不思議な
くらい面白く無い(爆)どこを取って見ても美点が見当たらない、退屈な作品でした(^^;)続きが翻訳され
たとしても、もう読まないな〜。あっ、こき下ろしましたが、この作品をお好きな方にはゴメンなさい(平伏)

塔に囚われた花嫁 (ランダムハウス講談社 ト 1-2)塔に囚われた花嫁 (ランダムハウス講談社 ト 1-2)
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  1. 2008/06/12(木) 23:30:59|
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「Remember When」、「The Bride Finder」&「Dark Lover」

7月の新刊ラインナップも凄い事になっていますが、20日以降は格別に濃そうだな〜(笑)本命はSEP
だけれど、↓の三冊にも期待。あとイヴァノヴィッチもあるし、SEP以外はどれから手をつけるべきかな(^^;)

Remember WhenRemember When
Nora Roberts

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The Bride FinderThe Bride Finder
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Dark Lover (The Black Dagger Brotherhood)Dark Lover (The Black Dagger Brotherhood)
J. R. Ward

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  1. 2008/06/10(火) 23:58:24|
  2. 読書雑記|
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Natural Born Charmer

今月出るはずが、来月に延期となった事で仕切り直しと言うか(笑)来月の新刊の大大大本命「NBC」
ですね〜♪シリーズ歴代のヒーローズ同様にディーンの可愛いおバカさん振りに期待大でございます(^^)

Natural Born CharmerNatural Born Charmer
Susan Elizabeth Phillips

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  1. 2008/06/09(月) 23:12:47|
  2. スーザン・E・フィリップス|
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霧の宮殿と真珠の約束

クリスティーナ・ドットの「The Governess Brides Series」の二作目。パメラのお話ですね〜(^^)

友人と一緒に家庭教師斡旋所を経営するパメラは、ヴィクトリア女王のご機嫌を取る為に孤児を引き取
ろうとしている伯爵のデボンからの仕事を引き受けた。年配の不美人である事を家庭教師の条件とする
デボンの意向に従い、冴えない服装と厚化粧で美貌を隠したパメラはデボンの目を欺いて仕事に就くが・・・。

前作よりも今作の方が断然好きですね〜。ストーリーの面白さに加えて、個性が冴えるキャラ達の歯切れ
の良いやり取りが楽しくて一気読み。そしてヒーローのアホさ加減(爆)もまさに期待通りで大満足でした(^^)

ヒロインのパメラは友人と家庭教師の斡旋所を経営していますが、集金したお金を強盗に盗られてしまい、
財政難に陥った事からデボンの仕事を引き受ける事に決め、美貌を隠して年配の家庭教師に扮装しま
す。美人なだけで無く、頭が良くて実際家でもあるパメラですが、舌鋒の鋭さと歯切れの良い言葉の数々
が小気味良い事この上無しでしたね(^^)経済的に苦しい状況を乗り切るべく、機転を利かせて踏ん張
ろうとする根性はあっぱれだし、才色兼備ではっきりきっぱりとした性格の持ち主である一方で頭に編み棒
を挿した(笑)野暮ったい家庭教師として、デボンに言いたい放題出来るのを楽しんでいたり、また幼い頃
の自分をベスに重ねながら、優しさや思いやりを見せたりするパメラの姿に隙が見えると言うか、解れたよう
な快活な表情が魅力たっぷりで良かったです。遠慮の無い話し方をするけれど、尖った感じがしないし、
地に足の着いた強さは、やっぱり好感が持てますね(^^)そしてデボンとの関係においても、大胆かと思えば
愛情に対しては臆病に構える様が、感情のやり取りを絡めつつ描かれていると同時にパメラが内で抱える
心の傷や難しさが着実に見て取れるのも○。終始しっかりとした存在感で魅せてくれたと思います(^^)

ヒーローのデボンは伯爵兼銀行家で、孤児を引き取って家庭教師に教育させる事でヴィクトリア女王の
ご機嫌を取ろうと計画し、パメラを雇い入れる事になります。常に偉そうで傲慢かつ利己的でありながらも、
中身はガキそのまんまなデボンの愛すべき事!(笑)オレ様主義丸出しな言動が何とも憎めないんです
よね〜(^^)尊大に振る舞う一方で鈍感でどこか間が抜けているし、壊れた藤棚から下半身丸出し状態
で逆さ吊りになったというアホ極まりないエピソード(爆)に大爆笑しながら、初恋の相手でもあるパメラの
面影を追いかけている事や(でも無自覚だったりするのが笑える)じいちゃん子な一面も微笑ましかった(^^)
また父親の死後、恋人をとっかえひっかえした母親の名誉を守ろうとして、結局は傷ついてしまった少年の
部分がデボンの中に残っている事やパメラに対して自分の想いを率直に言えない不器用な様を、もどか
しさや純粋さを映し出しつつ、感情面の動きも含めてデボンらしい温度感で巧みに読ませていくなあ〜とも。
じいちゃんには素直に話せるのも可愛いしね(笑)お茶目なガキ大将振りがとってもチャーミングでした♪

続いて脇役メンバーズですが、ベスとデボンの祖父のレイナード卿の二人に尽きましたね。賢くていじらしい
ベスとデボンを並べると、正直ベスの方がよっぽど分別があるようにも思えたりも(笑)更に私的には茶目
っ気たっぷりで大らかなレイナード卿がツボ直撃(^^)好々爺然とした感じだけれど、物事の本質を捉える
視線は確かだし、愛情豊かで素敵なんですよね。ほんわかと心温まるベスとのコンビネーションも良いし、
まさに理想のじい様像だったな〜。あとハナは最初と最後にちらっと登場したのみだったので、やっぱりベス
とレイナード卿の、魅力溢れる個性とキャラの立ち具合が◎。助演賞に相応しいサポート振りと言えるかな。

ベスを孤児院から引き取り、早速仕事を始めたパメラは段々とデボンに惹かれていきますが、一方偽金作
りをしているまたいとこを監視しているデボンはパメラの外見や素振りに疑問を覚え始め、そんな中外で雨
に降られた事でパメラの厚化粧が流れてしまい、デボンに正体を悟られてしまいます。まずペースが滑らか
でしたね〜。パメラとデボンのロマンスは、コミカルでパンチのきいたやり取りが楽しいし、心情描写も申し分
無し。下半身丸出しの件の発覚を恐れるデボンと真相を知りながらもあっさりとしているパメラの温度差に
ニンマリとしつつ、パメラにきちんと(笑)プロポーズする下りで見せる、デボンの真摯さが印象的だったりも。
あと偽金作りを盛り込んだ展開はメリハリがあり、オチの付き方も上手くて、純粋に物語としての興が尽きな
い内容だったと思います。キャラ、ストーリー揃って鮮やか。明朗な気分で楽しめる優良な一冊です(^^)

次回作は「Rules of Attraction」。ハナのお話ですね。こちらも年一ペースかな?早く読めますように・・・。

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  1. 2008/06/07(土) 23:27:18|
  2. MIRA|
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A Kiss of Shadows

アニタ・ブレイク・シリーズの新刊を読了しましたが、後書きによると、次回の翻訳はメリー・ジェントリー・
シリーズになるとの事でしたね〜。こちらは現在7作刊行されている模様。新しいシリーズにも興味津々
だけれど、アニタ優先で翻訳して頂きたいのが正直な所かな(笑)あっ、レビューは後日UPします(^^)

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  1. 2008/06/06(金) 23:59:52|
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あの夏の湖で

お初作家レイチェル・ギブソンの新刊。以前から気になっていた作家さんなので、発売直後に着手した
のですが、再読したりや他の新刊を読んだりしていた事もあり、レビューは今頃になってしまいました(笑)

タブロイド紙のライターのホープはスランプに陥り、リフレッシュする為にゴスペルというアイダホの田舎町
にやって来た。ある晩立ち寄ったバーで男に絡まれたホープはその場に賭け付けた保安官のディランに
惹かれるが、一方男手一つで息子を育てているディランは、息子の母親に関する秘密を抱えていて・・・。

ライムさんから出る作家さんは私的に当たりが多いのですが、今回もばっちりでしたね。セクシーかつ軽や
かなテンションに風変わりなスパイスが効いた明快な作風が楽しい事しかり。満足度の高い一冊です(^^)

ヒロインのホープはタブロイド紙のライター。スランプ気味な所へ記事にしたプロレスラーからストーカー行為
をされた事も重なり、上司の勧めで取った休暇を過ごすべく、アイダホの田舎町にやってきます。このホープ
ですが、おしゃれで颯爽とした物腰や気取りの無いフレンドリーな性格が素敵でしたね(^^)タブロイド紙
のライターと言っても、エイリアンやビックフットをネタにしたフィクション専門(笑)というのが面白いし、仕事を
寄り所にしていても、がつがつとしたりせずに、自分のスタンスが定着しているように思えるのもまた良い感じ
かな〜。そしてホープが自分自身の心や生き方を直視する様に妙味が感じられたと言うか。子宮内膜症
や離婚といった過去の出来事、更に現在の自分のあり方に向ける淡々と静かな視線を通して、ホープの
内にある痛みや孤独が顕著に浮かび上がるんですよね。またディランとの関係においても、迷ったり傷つい
たりしながらも自分の気持ちや相手に対して率直であろうとするし、更にそういったホープの姿にピンと一本
筋が通っていると同時に一人の女性として実直な温度感が感じられて良かったな〜と(^^)ホープの強さ
や弱さを感情の揺れと共にしっかりと読ませましたね。くっきりとした、ありのままの魅力が好感度大でした。

ヒーローのディランは町の保安官ですが、シングルファーザーとして七歳の息子を育てつつ、息子の母親に
関して秘密を抱えています。このディランが良いんだなあ〜(^^)基本的に真面目だけれど、決して真面目
過ぎないし、すっきりと垢抜けた感じと程よく砕けた自然体の雰囲気が上手くミックスされている印象かな〜。
町の理想の花婿候補ナンバー1でモテモテな立場にありながらも、自分の職務をとても真剣に考えていて、
かつ子育て優先の生活を送っている事や昔はそれなりに奔放だったけれど、人生経験や年齢を重ねる事
によって人間的に成長して今に至るという経緯がディランのキャラに奥行きをもたらしていましたね。悩みを
持つ愛情豊かな父親の表情やアダムを送り出すシーンにホロリとさせられる中、父親であり、また一人の
男性でもあるディランの心情が明瞭に描出されていたし、ホープへの想いを深めていく流れで見せるワイルド
でセクシーな一面や不器用さ、そして真摯さも○。飾らないかっこよさと内面の深みが光っていましたね(^^)

続いて脇役キャラ達ですが、まずディランの息子のアダムは、賢さを感じさせる一方で母親に対して夢を抱
いているあたりに子供らしさが窺えたりとキャラが立っていましたね〜。現実を理解してちょっぴり成長した姿
やホープとのたどたどしくも微笑ましいやり取りもハートフルでした。アホなマイロンは笑えたし、ざっくばらん
としたシェリーとポールの夫妻も中々。ホープじゃないけれど、オイスターには驚かされたましたよ(笑)そして
ストーリー上で奇天烈な色彩を放っていたゴスペルの町民達も欠かせませんね。「便器投げコンテスト」を
筆頭に変人スキーのツボをつく奇怪かつ愉快なへんてこ振りがおかしいの何のって。笑わせて貰いました♪

ゴスペルの町民を記事のネタにしつつ徐々に町に馴染み始めたホープは、遂に以前から惹かれ合っていた
ディランと関係を持ちますが、アダムを連れて突然姿を現したジュリーが、ホープが以前にゴシップ紙に情報
を提供していた事実を言い出した為、アダムのプライバシーを守ろうとするディランに誤解されてしまいます。
ストーリーはホープとディランのユーモラスでセクシーなやり取りを始めとして、父子関係や女同士の友情、
ゴスペルの住民達の妙ちきりんな言動をテンポ良く絡ませて展開していきますが、ホープとディランのロマン
スは、性的な引き合いに切れの良い会話を交えながら、酸いも甘いも噛み分けた、人生経験のある大人
二人の不器用さが可愛かったり切なかったりでしたね。潔白の証拠が出る前に、愛しているから無条件
にホープを信じるという思いにディランが行き着いた事も◎。シンプルだけれど、結構大事な事だったりする
と私的に思うのです(^^)個性的な脇役達の配置も上手くて、バーベキューや独立記念日のお祭りのエピ
ソードはいかにもアメリカ的な賑やかさが感じられてナイス。各章の題名にニヤリとしつつ、ネタには事欠かな
い風変わりなゴスペルを背景に、軽妙な筆致で明るく生き生きと楽しませてくれるご機嫌な作品でした(^^)

ライムさんから今後も作品が翻訳される事を熱望しますが、ホッケー選手をヒーローにした「Simply Irresi
stible」と「See Jane Score」、そして「Sex、Lies and Online Dating」あたりが気になっています(^^)

あの夏の湖で (ライムブックス ギ 1-1)あの夏の湖で (ライムブックス ギ 1-1)
レイチェル・ギブソン 岡本 千晶

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  1. 2008/06/03(火) 23:36:45|
  2. ライムブックス|
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A Wallflower Christmas

リサ・クレイパスの「壁の花シリーズ」の新作。こちらもいずれは翻訳される事を期待しつつ、やっぱり
気になるのはマーカスとセバスチャンの再登場かな〜。ある意味本編よりも重要なポイントだったり(^^)

A Wallflower ChristmasA Wallflower Christmas
Lisa Kleypas

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  1. 2008/06/01(日) 23:32:23|
  2. リサ・クレイパス|
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