Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

シャンパン・ロマンティック

HQでお馴染みのスーザン・マレリーの新刊。「The Marcelli Sisters of Pleasure Road Series」
の一作目ですね〜(しっかし長いシリーズ名だ・笑)マルチェッリ家の四姉妹の長女ケイティがヒロインです。

老舗のワイナリーを営む家に生まれ、パーティー企画会社を経営しているケイティは、大手の弁護士事務
所から受けた仕事を成功の足がかりにしようと考えていたが、同時に依頼人のザックに心を惹かれていた。
そんな中妹のミアが突然婚約を発表し、家族の集まりに婚約者の父親としてザックが姿を見せて・・・。

う〜ん・・・。悪いという程でも無いけれど、特別良くも無く・・・といった感想でしょうか。ロマンスはまずまず
良い感じではあったかな〜。でも作品としてスラスラと楽しめる内容では無かったのが正直な所です(苦笑)

ヒロインのケイティは老舗ワイナリーを営むマルチェッリ家の長女で、パーティーの企画会社を経営していま
すが、慈善パーティーを企画する仕事を通じて弁護士のザックと知り合います。個性が光るとか魅力たっ
ぷりというタイプでは無いのですが(笑)、仕事面やロマンス面のどちらからもケイティの真面目さは伝わって
きました。あとあの家族(苦笑)の中では一番良識的と言えて、自分の意見をはっきりと口に出来る事は
印象が良いと同時に安心感を覚えたりも(笑)ザックとのロマンスも、ロマンティストらしい甘い夢を見つつ、
気持ちの揺れや二人の関係が築かれていく流れに窮屈さが無く、感情的に深く掴む程のものは欠くものの、
ケイティらしい普通の温度感が感じられたと言えるかな〜。お隣のお嬢さん的な雰囲気のヒロインでしたね。

ヒーローのザックは離婚訴訟専門の弁護士。ティーンエイジャーの時に父親になり、以後離婚して男手一
つで息子を育ててきたシングルファーザーでもありますが、この作品で唯一(笑)魅力を感じたのがザックと
言うべきか。成功した弁護士というパッケージの中にセクシーさや飾りの無い気さくさ、そして堂々とした率
直さがバランス良く納まっているし、そこに息子を愛する、等身大の父親像が加わる事によって、ザックの
キャラにより深みが増している感じでしたね(^^)成長した息子を前に今後の人生に思いを馳せる様にも
味わいがあるし、ケイティとの関係においても自分の気持ちを自然に表に出すだけ無く、程よい落ち着き
やマイペース振りが見られて○。茶目っ気ある、ユーモラスな言動も良いんだなあ〜。申し分無く素敵です。

脇役陣はマルチェッリ家の人々が中心でしたが、私的にこの家族の皆さんが苦手でして(^^;)頑固一徹
な家長のじい様はさておき、家族の輪において個人というものがまるで存在しない事がどうにも理解しがたい
んですよね(苦笑)ミアの結婚に関しても、特に両親は現実感が無くて、子供の現状や気持ちを全く把握
していない有様だし、ケイティの双子の妹も何となく微妙なような・・・(^^;)この家族のあり方に温度差を
感じたのは否めずですが、離婚が決まったブレナと隣のワイナリーの跡取り息子の関係は気になる所かな。

ケイティは、ミアとデイヴィッドの結婚に反対するザックが、パーティーの企画を依頼する事でケイティを味方
に引き込もうと考えている事を知りますが、反対の意見を持ちながらも共に時間を過ごす内に二人は惹か
れ合っていきます。ストーリーは、メインのロマンス以外にブレナの離婚問題や徐々にすれ違っていくミアと
デイヴィッドの関係等を盛り込みながら展開していきますが、まずケイティとザックの関係は、ドタバタとする
事も無く、極々自然に形が定まっていく感じで、穏やかに読ませる内容でしたね。シリーズの今後の伏線
を含めて、マルチェッリ家の他メンバーの視点にページが割かれているので、私的にはちょっと萎えた部分
はアリでしたが、全体的に見て、マレリーらしい温かみやユーモアが散っているし、ロマンスも中々。でも
家族物としては私の好みでは無かったです。マレリーの作品で描かれる家族像はイマイチ肌に合わない
と言うか、外す事が少なからずあるんだよな〜。「あなたに片思い」も作品はとても好きだけれど、ヒロイン
の家族は良くなかったし(笑)可も無く不可も無しですね。このシリーズも続きは出ると思っていいのかな?

シリーズは「The Sassy One」、「The Seductive One」、「The Marcelli Bride」、「The Marcelli
Princess」と続いています。あらすじを読んだ限りで言うと、私的には三作目と四作目に興味アリです(笑)

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子爵のくちづけに目覚めて

お初作家シェリル・ホルトの4月刊。かなりホットな作風の作家さんとの事で、ちょっと期待したりも(笑)

牧師の父親が亡くなり、家族を養っているエマは、村の他の住民達と揃って領主から立ち退きを通告され、
直談判すべく子爵のジョンの元を訪ねた。悪名高い放蕩者のジョンは、自分を楽しませてくれれば通告を
取り消してもいいという交換条件を出してエマを追い払おうとするが、エマはあっさりと条件を受け入れて・・・。

思いがけず(笑)しっかりとした作りでしたね〜。とても王道的な部分もあり、個性がよく出たキャラの立ち
具合やテンポの良いやり取りがナイス。決してホットなだけでは無い、ちゃんと内容が詰まった作品でした♪

ヒロインのエマは牧師の娘で、父親の死後は病気の母親と妹を抱えて貧窮した生活を送っていますが、
立ち退きを通告された為、領主のジョンに談判しに出向き、住民達の窮状を訴えます。この作品の私的
特筆ポイントはエマと言えるかな〜(^^)頼りになるしっかり者で、頭の回転が速い策士振りや遠慮の無
い物言いでジョンを出し抜いて振り回していく様は痛快そのものだし、そのくせ自分の事よりも他人の事
を第一に考える優しさをちゃんと持っているあたりもナイス。ジョンに対するお説教(笑)も正しい事や当たり
前の事を単刀直入かつシンプルな言い方をするので、押し付けがましさとかが無いんですよね。大胆かと
思えば葛藤を窺わせながら、エマの気丈さ、茶目っ気ある一面、そして切ない女心を丹念に読ませつつ、
率直で善良なキャラが魅力たっぷりに描かれていましたね。逞しさといじらしさの按配が絶妙でした(^^)

ヒーローのジョンは悪い噂が絶えない放蕩者の子爵。愛人や友人達を引き連れて、田舎の領地でお楽
しみに耽っていた所、直談判にやってきたエマの歯に衣着せぬ言動や性格に惹かれていきます。日々遊び
呆けては自堕落な人生を送っているジョンは、典型的な放蕩者ヒーローですが、精神的に大人になりきれ
ていないタイプのせいか、ひねくれた言動や尊大な態度を見せても憎めない感じで、エマに翻弄されながら
陥落していくあたりは何とも可愛いかったですね(^^)そして責任や義務を避けて、何の目的意識も無い
まま生きているジョンが、エマとの出会いによって変わっていく流れやエマへの愛情を認める事は出来ても、
そこからどうしたらいいのかわからず、かといって昔の生活にも戻れずに足踏みしている姿が、感情面から
しっかりと描かれていて○。放蕩者貴族ヒーローは昨今のロマンス本翻訳で多く見かけるので食傷気味
な感は否めずですが(笑)、ジョンの場合は内面の掘り下げがちゃんとされている事もあってか、見守るような
思いになったりも(^^)自分の心と向き合うのが下手で、生き方に迷うジョンの不器用さに人間臭いものを
感じつつ、終盤でのやっつけ仕事(爆)に精を出す様もナイス。微笑ましいメロメロ君でございましたね(^^)

脇役もまた一人一人の個性がはっきりとしていましたが、中でもジョンの異母兄のイアンは存在感アリだった
かな。相手を大事に思いながらも一筋縄ではいかないと言うか、普通の愛情溢れる兄弟のようには向き合
えないジョンとの関係も興味深かったですね。そのイアンの片思いの相手でもあるキャロラインは、イアンが
相手だと感情を揺さぶられてイライラとするツンデレちゃんといった感じですが、イアンの生まれを蔑む発言
は私的にNGだな〜。なので、正直今作では魅力は感じず(苦笑)あと愛人ジョージーナと牧師の悪役陣
も中途半端な立ち位置にならずに最後まできっちりと役割を果たしていたし、トータルで過不足無しでした。

エマがジョンに住民の現状を見せて回る事で立ち退き通告を撤回させる一方で一時的な情事と割り切り
ながらも二人の仲は深まっていきますが、ジョンがロンドンに戻り、妊娠してしまったエマはやむを得ず以前
から求婚してくれていた牧師の元を訪ねます。ストーリーは、放蕩者の改心物と言ってしまえばそれまで
ですが(笑)、二人の関係が性的にホットなだけで無く、ジョンがエマに対して愛情と一緒に友情を感じて
いるという温かさや甘いやり取り、そして歯切れの良い会話を絡めつつ、感情的な部分にもちゃんと描写が
及んでいましたね〜。避妊に関してきっぱりと物を言える(爆)エマと堕落を極めているくせに、恋する姿は
可愛さ丸出しのジョンのキャラが揃って良かったし(笑)、展開は王道ですが、終始安定感があって脇役
の使い方も相応だったと思います。全体的に過不足無くまとまった良作でした。スピンがどうなるのかな〜。

スピンは「Forbidden Fantasy」。イアンとキャロラインのお話ですが、翻訳が気になる所ですね(^^)

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理想の花嫁

サマンサ・ジェイムズの新刊。「The Sterling Trilogy」の一作目で、続きは7月に出るそうですね〜。

母親を亡くし、貧民街で一人で暮らすデヴォンは、ある晩仕事の帰りに二人組のならず者に襲われて傷を
負い、倒れている所を侯爵のセバスチャンに助けられた。手当てを受けたデヴォンは一時的にセバスチャン
の家で暮らす事になり、二人は惹かれ合うが、セバスチャンは侯爵家にふさわしい花嫁を探していて・・・。

とてもオーソドックスなストーリーでしたね〜。ツボを直撃する程の吸引力は私的に感じられずだけれど、
描写の丁寧さといった優良ポイントもアリだし、危なげ無くさくさくと楽しめる王道的な作品と言えるかな(^^)

ヒロインのデヴォンは私生児として生まれ、母親が亡くなった後は酒場で女給として働いていますが、仕事
の帰り道にならず者に襲われて倒れている所を、偶然通りかかったセバスチャンに助けられます。印象として
は、割と勝気で頑固なタイプで、笑ったり泣いたりと感情表現がとてもストレートだし、くるくると表情が変わ
る感じかな。感情に走りやすいせいか、おてんばで子供っぽく映ったりするのですが、自分の考えをきっぱり
と口に出せる肝の据わった面があり、新しい事に対してひたむきに関心を向ける様が快活に描かれていて、
何事にも素直に向き合う性格やセバスチャンへの想いからは、デヴォンの純真さや正直さが見て取れました
ね(^^)私的に気持ちが入る年増系(笑)のヒロインの方が好きなせいか、言動に幼さと言うか、若さが出る
デヴォンは、お気に入りにはならずですが、気が強いようでいて弱さを見せたりと率直さが光っていましたね。

ヒーローのセバスチャンは、三人兄妹の長男で侯爵。公の場で花嫁探しをする事を認めた晩に裏町でデヴ
ォンを助け、そのまま自宅にかくまう事になります。真面目で責任感が強い性格と言う、典型的長男タイプ
のセバスチャンですが、いかにも貴族らい傲慢さを持ち合わせてはいるものの、自分の過ちを認めてちゃんと
謝れたりと根の誠実さが感じられましたね。デヴォンへの想いが募っていくのに対して侯爵という立場故の
葛藤も手堅く織り交ぜられていたし、デヴォンに手を出せずに一人悶々とする姿やわんこのダンプリングとの
エピソードなんかは微笑ましかったな〜。デヴォンに示す親切や優しさ、そして保護欲も○。トータルでは
好ましい感じでしたが、惜しいと思ったのが、母親の醜聞とか家族に関する要素がセバスチャンの個性に
さほど深みを与えていないと言うか、そこから読み取れるものが薄めだった事で、そのせいかもう少しパンチ
が欲しいような気がしたりも。長男スキーとして萌える程では無いけれど(笑)、良いヒーローだと思います。

さて脇役ですが、多くのキャラが揃って盛り上げる風では無かったです。セバスチャンの弟のジャスティンの
出番が一番多くて、放蕩者という割には真面目な一面も見られたかな。次回作ではやっぱり放蕩者の
改心のパターンを踏むのでしょうか。あと公爵夫人とデヴォンの出生の関係はまあ、想定通りでしたね(^^)

デヴォンは一時的にセバスチャンの家で暮らす事になりますが、二人が段々と惹かれ合っていく中、セバス
チャンの田舎の領地でお客をもてなしたある晩、セバスチャンがデヴォンの為に結婚相手を探そうとしている
事を知ってしまいます。まずストーリー展開は極々普通。なので読みやすいとは思います。デヴォンとセバス
チャンのロマンスに関しては、身分違いの切なさよりも二人が相手に惹かれていく過程が印象的で、各々
の感情を交えた会話やエピソードをきびきびとした明るい雰囲気で色付けしつつ、手厚く描き込まれていた
のが良かった。ただデヴォンの父親が明らかになる終盤の下りのまとめ方はやや忙しい感じがしたし、キャラ
の魅力やストーリーの面白さとなると、そこそこな手ごたえですが、作風に癖が無い事やロマンスそのものが
しっかりとしているので、最後まで飽きさせずに読ませる内容でしたね。感想としてはまあまあかな〜(^^)

トリロジーの二作目「A Perfect Groom」は7月に刊行予定で、更にジュリアンナがヒロインになる三作目
「A Perfect Hero」も翻訳が決定しているとの事です。このやる気満々(?)なスタンスはありがたいわ(笑)

理想の花嫁 (ソフトバンク文庫 シ 8-1)理想の花嫁 (ソフトバンク文庫 シ 8-1)
サマンサ・ジェイムズ 松井 里弥

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  1. 2008/05/26(月) 23:59:39|
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囚われの恋人―ジュリアン

先々月の本命本にやっと着手しました(笑)シェリリン・ケニヨンの「ダークハンター・シリーズ」です(^^)

ある満月の晩、グレイスが友人と共に呪文を唱えると、本の中からジュリアンという男性が姿を現した。
次の満月の間まで愛の奴隷としてグレイスに奉仕すると言うジュリアンに対して関係を持たない事を提案
したグレイスは、ジュリアンを過酷な運命から救おうと決心し、やがてその方法が明らかになるが・・・。

期待も十分に取っ掛かりましたが、キャラ、ストーリー揃ってパワフルで、作品全体が鮮やかに生き生き
としていましたね〜。類を見ない着想に惹き込まれる事しかりの一気読みでした。大満足の一冊です(^^)

ヒロインのグレイスはセラピスト。満月の晩に友人のセレナの誘いにのって呪文を唱えた結果、本の中から
愛の奴隷のジュリアンを呼び出してしまいます。このグレイスですが、とても雰囲気が良かったですね〜(^^)
基本的に前向きで、優しさや思いやりが自然と出る様は勿論の事、ジュリアンへの言動を通して、温かな
人柄だけで無く、グレイスの中で物事に対する明確な基準があると言うか、芯が通っているのが感じられる
のが好感度大。ジュリアンの色気(笑)に押されつつも、自分の信念にちゃんと沿って判断が下せるんです
よね。あと臨機応変に受け入れる柔軟性(?)やジュリアンに対する真っ直ぐな向き合い方もあっぱれかな。
またジュリアンへの愛情が深まっていきながら、グレイス自身の孤独が浮き彫りになる様も着実な描写で読
ませていくし、愛情や献身、そして出来る限りの事をジュリアンに差し出し、与えようとするグレイスのスタンス
が◎。本の朗読や車の運転といったささやかなエピソードからもグレイスらしい思慮が窺えて、優しい気持ち
になると同時にグレイスはまさしくジュリアンのために生まれてきたんだな〜と強く実感させられましたね(^^)

ヒーローのジュリアンは愛の女神アフロディーテとスパルタの軍人の間に生まれた、かつてのマケドニア王国の
将軍ですが、不仲の兄がかけた呪いによって本の中に閉じ込められてしまい、以後二千年もの間女性達
のベッドと本の世界を行き来しています。このジュリアンですが、神々しいばかりに性的魅力を放っているけ
れど、そこはかとなく漂う悲愴感が雰囲気に一風違う趣を加えているように思えたかな〜。ゴージャスなルッ
クスの持ち主という設定の中、外見的な部分以上に辛い過去を背負い、過酷な運命に縛られていながら
も、生来の人の良さや気持ちの優しい所を見せたり、茶目っ気や可愛い一面が光るジュリアンの内面が、
手厚く掘り下げられていたのが印象的でしたね。自己評価が低くて、痛いまでの孤独を抱えながら、自分
の境遇を諦めてしまっているジュリアンが、グレイスに愛情を注がれる事によって癒されていく一方で現在と
解放された後の未来において自分の居場所や生き方に悩み、葛藤する流れにも感情的に深く、真摯さ
が感じられて、切なく映ったりも。勿論グレイスにメロメロだし指輪を売ったエピソードとかも良いんだな〜。
ジュリアンの内側の奥深い部分に触れながら、人間臭さのある魅力にすっかりと魅了された次第です。

脇役陣もまた個性様々といった感じで、かなり飛んだ(笑)絵柄が見られましたね〜。女神とは言っても、
強烈なエゴを持つ一人の女性で、そんな中に母親としての不器用な顔が見え隠れしているアフロディーテ
や革ジャンを着たエロス、そしてオカルト好きの占い師で古代史に詳しいセレナといったキャラ達のカラーが
くっきりと出ていて、立ち位置も相応。主役の二人を囲みながら、ユニークな風合いで楽しませてくれました。

自分の身体を利用してジュリアンを呪いから救う事を決心したグレイスは、次の満月の日までジュリアンと
関係を持たずに過ごしますが、徐々に欲望を抑制しきれなくなったジュリアンは自らを手錠で繋ぎ、日々
消耗していく中アフロディーテが現れて、苦しむジュリアンを救います。ストーリーは、ネタこそかなり荒唐無
稽と言えますが、導入から何の違和感も無く滑らかに入っていく感じかな〜。グレイスとジュリアンの関係性
は、ホットなやり取りを交えつつも、それぞれが抱く哀しみや痛み、孤独感を表に出しながらの心の触れ合
いをメインにしっかりと描き出されていて好感触。お話の筋立てそのものに細やかさは見られず、勢いで押
し切るような場合も見られますが、全篇を通して真面目に読ませていく真っ直ぐさ、みたいなものがあって、
それが作品の妙となっていたかな〜とも。突飛かつセクシーでいて、とってもセンシティヴな良質作品です。

後書きによると、シリーズの翻訳が決定しているとの事で何よりですね。短編も含めてかなりのタイトルが
刊行されていますが、次回作は「Night Pleasures」。今年中に読めれば嬉しいけれど、どうかな〜?(笑)

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シェリリン・ケニヨン 佐竹 史子

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One Silent Night

今年の秋に発表される「ダークハンター・シリーズ」の最新刊。本国では順調に続きが刊行されている
みたいですね〜。翻訳の方もせめて年二冊くらいのペースで読めたらな〜とか勝手に思っていますが、
とりあえずは「The Dark-Hunter Companion」を開いて、シリーズの予習をしておこうかな〜(^^)

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  1. 2008/05/23(金) 23:12:30|
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「川面に揺れる罠」&「愛と赦しのはざまで」

カーラ・ネガーズの3月刊とシャロン・サラの4月刊。備忘録程度にまとめてのアップとさせて頂きますね〜。

「川面に揺れる罠」 カーラ・ネガーズ

連邦保安局に勤務する弟が狙撃された事を知らされたサラはニューヨークへ飛んだ。そこで弟の同僚で、
同時に撃たれて負傷したネイトに出会い、惹かれるものを感じるが、サラの一家と大統領が親しい関係に
ある事が知られた為、早々に故郷のテネシーに帰されるが、そんな中サラの元に脅迫状が届いて・・・。

「霧にひそむ影」のスピンで、前作のヒロインの兄がヒーローとなっていますが、相変わらず何が言いたいのか
よくわからない(苦笑)、ピントのぼやけた内容でしたね(^^;)登場人物を多数用いて展開していく事件面
は、作中で描かれている複数の要素が活かし切れていない感じで、何かこう・・・盛り上がらないと言うか、
平坦なんですよね。よくある添え物サスペンスよりもお粗末かもな〜。更にヒロインとヒーローの魅力の無さ、
味も素っ気も無いロマンス、ヒーローの同僚の女保安官のキャラに時折イラっときたりとどこを取っても見所
の無い退屈な作品でした。どうやらスピンが続いているようですが、次回はオチでも買わないな〜(^^;)

「愛と赦しのはざまで」 シャロン・サラ

レポーターのジャニュアリーは、臨死体験の後に布教活動をしているシンナーと名乗る男の存在を追って
いた。情報を集める内に連続しているホームレスの失踪話と一件の殺人事件がシンナーと関連している
事に気がついたジャニュアリーは、顔見知りの刑事ベンに相談するが、シンナーの犯行は続いていき・・・。

シャロン・サラの作品は大きく外さないという事もあり、こちらは新刊買いしました。本来ならいつものように
ピックしてレビューしたい所なのですが、これがまた評しがたい(^^;)キャラはいつもながら好感度高しだし、
作品自体はテーマ性があって良いとは思うものの、余命少ない犯人が、臨死体験をして地獄を見た事
を機に、キリストと同じ道を歩む事によって赦しを得ようと犯行を重ねていくのに対して、ヒロイン及びヒー
ロー側の状況があまりに普通過ぎるように思えて、違和感みたいなものを感じてしまったと言うか。狂気
が深まっていく犯人の心理や監禁された人々の痛ましくて悲惨な様子が克明なだけに、主役二人との
温度差がやけにリアルで、居心地の悪さみたいなものが最後まで拭い切れなかったんですよね。あと警察
の動きの無さが気になってしまったりも(笑)そういう面で読ませようとしている作品で無いのはわかるけれど、
被害者の事を思うとやっぱり・・・。出来の良し悪しは別にして、何とも微妙な読後感が残った作品でした。

川面に揺れる罠 (MIRA文庫 CN 1-2)川面に揺れる罠 (MIRA文庫 CN 1-2)
カーラ・ネガーズ 飛田野 裕子

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愛と赦しのはざまで (MIRA文庫 SS 1-11)愛と赦しのはざまで (MIRA文庫 SS 1-11)
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ふりむけば恋が

コニー・ブロックウェイの4月刊。来月に「McClairen's Isle」が翻訳されるとの事でようやく着手しました(^^)

婦人参政権論者のリリーは、亡くなった親戚の遺言によって、五年後に利益が上がれば最終的にリリーの
ものとなるという条件付きで、農場を併せ持つ地所「ミルハウス」の経営者になった。家を持たないリリーは
「わが家」を手にすべく働き出すが、五年後「ミルハウス」の正式な相続人のアヴェリーが姿を現して・・・。

いや〜、やっぱりコニー・ブロックウェイは抜群。キャラ造形の上手さだけで無く、ストーリーテラーらしく物語
そのものの面白さが抜けていて、趣向やニュアンスに独創性があるんですよね。とっても素敵でした〜(^^)

ヒロインのリリーは私生児として生まれた婦人参政権論者。父親の義兄の遺言によって、地所「ミルハウス」
の管理を任され、五年後に利益が上がっていれば地所を相続させて貰える事になります。男物のシャツに
ブルマー着用(笑)という身なりのリリーですが、自分の主義主張を持つしっかり者なキャラはもろ好み(笑)
ですわ〜。はっきりと自分の考えを口に出すけれど、性格的にきつさや強情さは見られないし、鋭い知性と
機知に富むと同時に優しさや温かさを備えているのは好感度大。こういった資質がリリーの中でしっくりと納
まっていて、自然体の魅力となっているんですよね。男尊女卑丸出しな農場監督に負けじと立ち向かうガ
ッツも○。また自分の手で人生を切り開こうとする逞しさを見せつつも、胸中では不安や孤独を抱えていて、
更に子供を奪われた母親の嘆きを目の当たりにした事で受けた心の傷や母親への愛情に縛られているとも
言える生き方が痛々しくもあり、リリーのそういった機微がアヴェリーに対する想いと交錯しながら、過不足
無く描かれていましたね。女性には制約が多い時代で、「ミルハウス」の経営にチャレンジし、地に足をつけて
頑張るリリーの姿に「わが家」を欲する切ない気持ちだけで無く、夢を追い求めるようなひたむきさが感じられ
るあたりも凄く良かったな〜。コニー・ブロックウェイのヒロインは強さの中にも可愛げがあるので好きですね(^^)

ヒーローのアヴェリーは幼い頃に両親を亡くし、以来「ミルハウス」を自分の家にするという夢を抱いていまし
たが、おじの遺言によってリリーが地所の管理をする事になった為、世界探検の旅に出ます。このアヴェリー
がとにかく魅力的!紳士である事を重んじつつも、どこか無頓着と言うか、抜けた温度感が何ともほのぼの
として良い感じだし、昨今のリージェンシー物翻訳で少なからず見かける、酒・賭け事・女遊びに耽るありが
ちな放蕩者タイプのヒーロー(それはそれでいいのですが)と違うのもまた新鮮味があって○。世間に対して
一歩引いているような感じがあり、自分の主義や価値観を凄く大切にしているけれど、それを押し付けたり
しないスタンスも好印象だったり(^^)また「ミルハウス」を愛し、「わが家」と家族が欲しいと思う気持ちを始め
として、自分の感情に率直な一面がアヴェリーのキャラを伸びやかに映し出すと同時にリリーに見せる真摯
な愛情や優しさからはグッと深いものだけで無く、安心出来るような信頼感が感じられるんですよね。型に
嵌らずに、誠実さや思いやり深さといったシンプルな要素を光らせつつ、内面的な深みで魅せてくれました。

リリーとアヴェリーを囲む脇役達も個性的な面々が揃っていましたが、バーナードはリリーへの初恋(笑)や
アヴェリーとのやり取りを通して、聡明さを見せていたかな〜。ちょうど少年と大人の真ん中にいるような感じ
と言うか(^^)慎ましやかなエヴリンとやり手&策士なポリー女史、更に奔放なようで寂しい生き方をして
いるフランチェスカといった女性陣も確かな存在感があったし、他メイド軍団やアヴェリーの探検仲間達まで
各々の持ち味をちゃんと出しながら、ツボを押さえた絡み方でストーリーにスパイスを吹き込んでいましたね。

帰国したアヴェリーが「ミルハウス」に滞在する事になり、相手をライバル視しながらも二人は惹かれ合って
いきますが、結婚して家庭を持ちたいというアヴェリーに対してリリーが結婚を否定する中、ある晩馬小屋
が火事になります。ストーリーはとても快活に流れていく感じかな〜。リリーと世界を旅して回るアヴェリーと
の間でやり取りされる手紙や五年後の二人の丁々発止な掛け合いは、ウィットかつユーモアに溢れていて、
まさに出色ものだし、「ビリー」(笑)やカールの死に関する手紙のエピソードも巧妙。反発する一方で相手に
惹かれていくリリーとアヴェリーの心の揺れやそれぞれの感受性が堅実な筆致で描き出されていて、意見を
戦わせる事によって相手に対する愛情や理解、そして敬意の念が二人の中に生まれていく様を、温かな笑
いやちょっぴりの切なさを散りばめながら、豊かに読ませていく内容でしたね〜。皆が一つの「家族」となって
「ミルハウス」で暮らす、幸せいっぱいのラストも爽快そのもの。等身大の魅力を持つキャラ、捻りのあるスト
ーリー揃って高レベルで申し分無しと言えるかな。コニー・ブロックウェイらしいカラーが冴える優良作品です。

来月には「McClairen's Isle」の一作目「美しく燃える情熱を」が刊行されるので楽しみですが、他の未翻
訳作品も順調に刊行して頂けるといいなあ〜。コンテンポラリー作品とかも是非読みたいので何卒〜(^∧^)

ふりむけば恋が(ライムブックス ブ1-6) (ライムブックス ブ 1-6)ふりむけば恋が(ライムブックス ブ1-6) (ライムブックス ブ 1-6)
コニー・ブロックウェイ 数佐尚美

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  1. 2008/05/19(月) 23:28:18|
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Seduce Me At Sunrise

リサ・クレイパスの新作。「Mine Till Midnight」に続く「The Hathaways Series」の二作目ですね。
「Mine〜」がいつ刊行されるのかが気になる所ですが、年内に読めれば嬉しいな〜と。果たして?(^^)

Seduce Me At Sunrise (St. Martin's Press)Seduce Me At Sunrise (St. Martin's Press)
Lisa Kleypas

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  2. リサ・クレイパス|
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66666HITS御礼

サイトのカウンターが66666に到達致しました〜。ありがとうございます(^^)

お心当たりのある方は、サイトのトップの「Kiri Plan」のページからお知らせ下されば幸いです。
申告の締め切りですが、5月25日(日)23時までとさせて頂きますね。
なお次回のキリ番は70000を予定しております。どうぞよろしくお願い致します(^^)

  1. 2008/05/19(月) 23:27:26|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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66666HITSキリ番のお知らせ

サイトのカウンターがキリ番の66666に近づいてきました。ゲストの皆様、いつもありがとうございます(^^)

サイトから入室される方はカウンターを気にして頂けると幸いです。カウンターですが、ブラウザバックの際
にも動いたりしますので、66666に近い数字で入室された方はご注意下さい。なお、66666を踏まれた
方は、サイトの「Kiri Plan」のページにリンクが貼ってあるメールフォームからご一報頂ければ嬉しいです。
ささやかですが、記念本を贈呈させて頂きたいと思いますので(^^)どうぞ宜しくお願い致します♪


  1. 2008/05/16(金) 23:13:41|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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晴れた日にあなたと

キャサリン・アンダーソンの「Kendrick/Coulter Series」の四作目。この翻訳の順番は一体・・・(謎)

盲目として生まれ、最近手術によって視力を取り戻したカーリーは、友人と出かけたクラブでカウボーイの
ハンクと出会った。二人は一夜限りの関係を持つが、そのせいで妊娠したカーリーは再び視力を失い始め
てしまい、責任を感じたハンクが申し出た経済的援助と便宜結婚の話をやむを得ず受ける事になり・・・。

「あなたに〜」とはまた違う色合いではあるかな〜。でも作品の根底を流れるものは共通していて、真っ直ぐ
な優しさや生真面目なひたむきさに胸を打たれつつ、何度も涙を誘われましたね。とっても良かったです(^^)

ヒロインのカーリーは生まれつき盲目でしたが、手術をして視力を取り戻し始めた矢先にハンクと知り合い、
一夜限りの関係を持った結果妊娠してしまい、再び視力を失う事になってしまいます。このカーリーですが、
基本的には純粋で前向きな感じかな。ハンディキャップに屈するばかりでは無く、可能な限り健常者と同じ
様に何でもチャレンジしてきたという事は凄いと同時にガッツや勇気だけで無く、旺盛な好奇心の持ち主で
もあるんだろうな〜とも。援助を申し出るハンクに対するカーリーの態度に関しては、意固地に映りがちかも
知れないけれど、カーリーが置かれている状況は勿論の事、内で抱える不安や無力感、そして心の傷が
じっくりと描かれているだけに、一概に否定的な見方は出来なかったですね。ハンクに対して徐々に打ち解
けて心を開いていく中で、明朗に何でも素直に受け止めて楽しむカーリーの姿が前面に出て光る一方で
視力が急速に失われていく現状の厳しさや辛さが克明に浮き彫りになる様は、心情の流れと共に着実に
読ませていくし、カーリーが持つ強さと弱さのバランスも含めて内面からよく描かれていて、キャラ自体もしっ
かりとしていましたね。でも格別に愛しちゃっているローラみたいに惚れ込む感じでは無かったです(笑)

ヒーローのハンクは牧場主。酔っ払った状態でカーリーと関係を持って妊娠させてしまい、責任を感じて
便宜上の結婚を申し込みますが、段々とカーリーに惹かれていきます。私的に今作はハンクに尽きたと
言ってもいいかな〜(笑)カーリーとの一件は確かに褒められた行為では無いけれど、本質的には優しく
て誠実だし、牧場主とは言っても、格別裕福では無いせいか普通っぽさがあって、取っ付きやすいと言う
か、親しみやすい雰囲気や茶目っ気が見えて良い感じなんですよね(^^)そして自分の行いや生き方を
悔いた後のハンクがとにかく素晴らしいんだなあ〜。カーリーの事を知ろうとしつつ、相手の気持ちを推し
量りながら、信頼を得ようとする真摯なスタンスや自分の気持ちの伝え方などハンクの行動や言葉の一つ
一つを通して、罪悪感や義務感が次第に愛情へと変化していく流れだけで無く、ハンク自身が人間的
に大きく成長していく姿が様々な感情を湛えながら描き出されていて、最後まで心を揺さぶられっぱなし
でしたね。ハンクの底知れない愛情や理解、また弱さをさらけ出せる部分が印象深い中、私的にはカー
リーでは無くて、ハンクに泣かされたのが正直な所だったりも(笑)あとジークや父ちゃんとのやり取りも、
ハンクの根の素直さが見て取れるようで結構好き。コールター家の男たちは本当に素敵ですね〜(^^)

脇役メンバーズはコールターの人々がメインでしたが、まずハーヴ&メアリーの過去に触れられたのは中々
興味深くて、財政難やベサニーの事故といった苦難が、「愛情深くて結束力の強い一家」という完成され
た構図にリアルさと言うか、また別の趣を加えたように感じました。兄弟ズに関しては、長男スキーとしては
ジェイクも勿論要チェックですが、私的に今回は穏やかながら機転の利くジークの株が急上昇しまして(笑)、
次回の翻訳はローラ&アイザイアに再会出来そうな「Sun Kissed」でなければ、「Bright Eyes」でお願
いしたいくらいだったりも(自分の好み優先で順番も何もあったもんじゃない・爆)そして結婚式とそれに続く
披露パーティー、更に独立記念日の下りにおいて、コールター家の団欒が描かれていましたが、温かな賑
わいがストーリーに彩りを添える感じで良かったし、中でも父ちゃんとハンクのやり取りはユーモアを含ませ
ながらも、父と息子の間に通うものが確かに伝わってきて◎。あと母メアリーも相変わらずで何よりかな(笑)

結婚したカーリーとハンクは牧場で暮らし始める中、カーリーの視力が失われてしまう前にいろんな経験を
させようとするハンクに対してカーリーは徐々に心を許すようになり、やがて便宜上の結婚が本物になります
が、ハンクを探して外に出たカーリーが池に落ちる事故が起こります。ストーリーはじっくりと進んでいく感じ
で、まずカーリーとハンクのロマンスは、ハンクによる所が大きいかな〜。カーリーの感情が解けていく一歩
一歩の過程が丁寧に描かれているので読み応えはありますが、ハンクの動きや心情の変化に強く惹き込
まれるものを感じた事もあり、ハンクを中心に読んだ感が強いです(笑)そして様々な事に触れ合って喜び
驚くカーリーの姿や盲目故の生活面の難しさもまたハンクの感覚で見たり、気がつかされたりしつつ、優しさ
や切なさがきめ細やかに映し出される様に考えさせられたり、深く感じ入る事しかりで、例え視力を失っても
カーリーの世界をハンクが照らし続けるという帰結に涙を誘われながら、幸福感や爽快感で満たされました
ね〜。「あなたに〜」においてもそうでしたが、障害に対して向ける現実的かつ思いやり深い目線や二人を
囲むコールター家の人々が放つ愛情や温もり溢れる空気感も○。エモーショナルな良質作品でした(^^)

後書きでは次回の翻訳について特に触れられていませんでしたが、果たしてどの作品がピックされるんでし
ょうね。キャサリン・コールターみたいに、別の単発作品やヒストリカルの翻訳を挟んでしまって、着手済み
のシリーズの翻訳が後回しになったりしないように願うばかりだな〜(キャサリン・アンダーソンの別作品も
勿論読みたいと思いますが、とりあえずはこのシリーズを優先させて欲しいのが私的な希望なのです・笑)

晴れた日にあなたと(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 ア 7-2 ザ・ミステリ・コレクション)晴れた日にあなたと(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 ア 7-2 ザ・ミステリ・コレクション)
キャサリン・アンダーソン 木下 淳子

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  1. 2008/05/13(火) 23:49:02|
  2. キャサリン・アンダーソン|
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あなたの牙に首ったけ

お初作家キャシー・ラブの新刊。シリーズの続きの翻訳も決定しているとの事で何よりですね〜(^^)

ニューヨークにやって来たばかりのジェインは仕事を失った挙句、トラベラーズチェック以外のお金を盗まれ
てしまい、失意のあまりバーに足を踏み入れた。カウンターの隣に一人で座る男性にジェインは惹かれる
ものを感じるが、そんな中他の男性客に危うく襲われそうになった所をその男性リースに助けられて・・・。

軽いものを求めての着手でしたが、期待通りでしたね〜。こんなにパラノーマル臭くないパラノーマル作品
は初めてですが(笑)、それが逆に当たりと言うか。良い意味で小難しい事は一切無しに楽しめました(^^)

ヒロインのジェインはニューヨークに出てきたばかりですが、仕事を失って現金まで盗まれてしまうという不運
に襲われてしまい、更に立ち寄ったバーで男に襲われそうになった所をリースに助けられます。このジェイン
ですが、純粋で気持ちの優しい、素朴な印象が○。そこに天然ボケが加わって、まじりっけの無い可愛さ
が良かったですね(^^)常識的で真面目な良い子だけれど堅苦しさが一切無くて、思いやりや気遣いが
自然と出る様が好ましいし、葬儀屋の娘という背景にも思わずニンマリ(^^)リースの事を心から心配して
思いやる優しさと物事を真面目に考える一方で明らかにおかしいリースの生活振りやセバスチャンの言動
をそのまま受け入れるおとぼけ振りがとっても微笑ましくて、飾らない素のままの表情がチャーミングだな〜
と。でもいざという時には、しっかりと踏ん張れる強さを発揮するあたりもポイント高し。ほんわかとキュートな
雰囲気が親近感を醸し出しつつ、善良な人柄や天然ボケが良い具合に相乗して魅力となっていました(^^)

ヒーローのリースはヴァンパイアで、バーに入ってきたジェインに一目で惹かれるものの、その後仲たがいして
いる弟のクリスチャンに襲われた事を機に記憶を失ってしまいます。記憶喪失ものは焦れるせいか、私的に
好きなネタでは無いのですが、自分が英国の子爵だと思い込んで振る舞うリースの頓珍漢な言動に笑い
が止まらずで、本人はいたって真面目だから余計におかしいんだ(爆)典型的な長男タイプで、ヴァンパイア
になって以降は人と関わらずに孤独に生きてきたという設定も好みですが(笑)、でもそういったストイックさ
よりもジェインの事が好きで好きで仕方が無いメロメロ振りや明るくて肩の力が抜けたボケっぷりが何とも
お茶目で可愛いんですよね〜(^^)恋する男そのものな感情表現や天然が入ったジェインとリースの足並
みが合っている様が素直に描かれていて好感度大だし、記憶が戻って以降のジェインを思うあまりのへたれ
な有様や心優しい兄ちゃんな一面とかもナイス。とっても微笑ましくて、愛すべきヒーローでしたね〜(^^)

脇役陣はリースの兄弟達オンリーといった感じでしたが、状況を利用してリースの為のハッピー・プロジェクト
(爆)を計画するセバスチャンが光っていましたね(^^)基本的にお気楽なタイプで、その場を取り繕おうべく、
あれこれと間抜けな発言を繰り返す姿には笑わせて貰いました。そしてリースを逆恨みするクリスチャンは
問題児系という事で、改心した後にどんなヒーローになるのかが楽しみだったりも。責任感の強い長男、
トラブルメーカーの次男、のん気な三男といった感じで、細かい事はさておき(笑)、各々のキャラがはっきり
と分かれているだけで無く、個性の発揮振りや立ち位置も明確で、良い感じにまとまっていましたね。

記憶を失い、自分は英国の子爵でジェインの事を婚約者だと思っているリースの面倒を見て欲しいと
セバスチャンに頼まれたジェインはリースと共に過ごすようになり、二人は急速に惹かれ合っていきますが、
リースに復讐を誓ったクリスチャンがジェインに接近しようと目論見ます。パラノーマルと言っても、背景が
細かく設定されていたり、描き込まれているわけでは無いので、パラノーマルが苦手な人でも取っ付きや
すい内容ではあるかな〜とは思います。ジェインとリースのロマンスはホットかつ可愛さが全開で、二人が
相手を思う気持ちもちゃんと描かれていました。ストーリーはペースが軽快でユーモラス。クリスチャンの
復讐に関するオチはご愛嬌という事でOKかな(笑)シリアスなパラノーマルも良いけれど、今作の設定は
新たな試みと言うか、ある意味新鮮だと思うし、ややこしさ無しに気を抜いて楽しめるコンパクトさとキャラ
の魅力は作中の特筆ポイントと言えますね。カラッとした明朗さと茶目っ気が光るキュートな一冊です(^^)

シリーズの続きの翻訳が決定しているとの事で何よりですが、次回作はクリスチャンがヒーローになる
「Fangs But No Fangs」。更に「I Only Have Fangs For You」、「My Sister is a Werewolf」
と続いていく模様です。とりあえず次回作は、もう少しまともな邦題をピックして貰える事を願います(笑)

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キャシー・ラヴ みすみ あき

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  1. 2008/05/13(火) 23:47:25|
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Ravished

新刊リストを見た時には、凄い大盤振る舞い(笑)だと思いましたが、villageさんのHPによると6月は
ガバルドンとガーウッドを刊行するとの事でしたね。クイックに関して言及されていなかったので、延期と
見なしていいのかな?そんな「Ravished」ですが、AARの「Top 100 Romances」にランクインされ
ているタイトルなんですよね〜。とってもクイックらしい作品と聞けば、期待も増します。楽しみだな〜(^^)

RavishedRavished
Amanda Quick

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  1. 2008/05/13(火) 23:46:42|
  2. villagebooks|
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サイト3周年

本日サイトが3周年を迎えました〜。いつもご愛顧頂きまして、本当にありがとうございます(^^)

サイトの更新の遅さだけで無く、最近は新刊購入しても中々着手出来ず、数ヶ月遅れで読んだりする事も
少なからずありまして、このブログを購入の参考にして下さっている方には申し訳無く感じています(><)
これからもマイペースに読書&レビュー書き+サイトの更新をしていきたいと思っておりますので、こんな
暑苦しい偏愛垂れ流しサイトですが、今後ともどうぞよろしくお付き合いの程、お願い申し上げます(^^)


  1. 2008/05/10(土) 20:39:33|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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切り裂きジャックからの手紙 イヴ&ローク17

「イヴ&ローク」の新刊。シリーズも17冊目となりましたね〜。翻訳のペースが上がって何よりです(^^)

街娼が路上で惨殺され、現場には犯人からイヴに宛てた手紙が残されていた。担当捜査官となったイヴ
は「切り裂きジャック」の手口を模倣し、自らジャックと名乗る犯人を追い始めるが、程なくして別の殺人鬼
の犯行を真似た第二の事件が起こってしまう。そんな中母親の夢を見たイヴはロークに言えずにいて・・・。

くっきりと冴えるキャラ達、どっしりとしたストーリー展開、徹底した描写と印象的なエピソードの数々。
毎回楽しみにしていますが、期待は裏切られませんね。まさに鉄板。この信頼度の高さは圧巻です(^^)
以下ネタばれアリな内容で書いていますので、未読の方はスルーかバックされる事をお薦め致します。

今回もまた血生臭い現場のシーンからストーリーは始まりますが、イヴのシャープな頭脳と敏速なフットワ
ークは快調そのもの(^^)憎まれ口を叩きながらも、昇進試験を控えたピーボディの事を気にする優しさや
「家族」との繋がりにおいて見せる表情も生き生きとしていて、相変わらず良い感じでしたね。そして事件
の捜査に当たっていく中、「母親」という存在を意識して考えるようになり、更に自分の母親に関する記憶
の断片を取り戻した心中が痛切な一方で母親の真相を知ったばかりのロークの事を思いやるあたりに
グッときたりも。そして改めて警官としてのイヴの働きに感服するばかりでしたが、とりわけ仕事上の事とは
言え、容疑者のブリーンに対しての尋問における自分の発言を後で顧みれるイヴの内に、真摯な警官と
してのスタンスだけで無く、責任感とか優しさといった、人として大切なものがしっかりと見て取れるのが◎。
頑固で扱いにくい面もひっくるめて魅力として光りを放ちながら、イヴを一本芯の通ったキャラに仕立て上げ
ているな〜と。マイラ家のバーベキューに怯えたりやドーナツ争いのやり取りに笑いつつ(笑)、イヴが未だ
正体不明のキャンディー・バー泥棒の容疑をロークに振ったのにはニンマリ。いつか御用となるのかな(^^)

イヴ同様にロークもまた不動の魅力で魅せてくれましたが、今回はバーベキュー・グリルの下りに尽きました
ね〜(^^)あの何をやらせても完璧にこなしてしまうロークがグリルを扱えずに、黒焦げのポテトや肉を前に
毒づく&設定がおかしいとぼやく様はおかしかったな〜(爆)公共の輸送機関で移動するしないというイヴ
の下手くそな芝居(爆)に付き合いつつ、民間コンサルタントとして大活躍の中、ロークがイヴに見せる愛情
や理解は格別。二人の関係が時間の流れと共に深みを増していくと言うか、円熟していくのが感じられて、
何があってもこの二人は一緒に乗り越えていくんだな〜と確信させる揺ぎ無いものがあるんですよね(^^)
そしてイヴの制服姿に萌えるロークの可愛い事!ロークと言うと、完全無欠な感があるけれど、面白みの
無い出来すぎキャラに映らないのは、こういった表情の豊かさによる所もあるんだろうな〜と思ったりも(^^)

続いてシリーズお約束のキャラ達ですが、まず昇進試験を控えたピーボディは不安や自信の無さがよく
描かれていて、愛情たっぷりにサポートするマクナブとのやり取りもナイス。イヴが独身時代に住んでいた
部屋を借りて(勿論ロークの紹介・爆)同棲する事になり、今後も目が離せませんね(^^)今回はドーナ
ツの運び屋のようだった(笑)ナディーンとイヴの会話は歯切れ良く交わされるし、マイラはバーベキュー・
パーティーを始めとして、今回も存在感アリでした。私的はデニスがロークにグリルの必要性を説く下りを
読みたかったかな〜(爆)サマーセットは休暇中なのでちらっと顔を見せたのみでしたが、バクスターとトゥ
ルーハートのコンビや妊婦メイヴィスの登場も嬉しかったです(^^)ルイーズとチャールズのカップルも順調
な感じで、イヴとロークにピーボディとマクナブといったカップル各々の在り方を興味深く思ったりも。イヴと
ロークを囲んでのカラフルで賑々しくて温かな「家族」の輪は健在で何よりでしたね。楽しませてくれました♪

現場に残されていた手紙に使われた便箋を手がかりに、イヴは数人の容疑者を絞り込みながら聞き込み
を始めとした捜査を続けますが、やがて第三の事件が起こり、かろうじて逃げ出した被害者の証言が決め
手となる中、既に第四の被害者に狙いを定めている犯人を逮捕すべく、イヴは作戦を立てて実行します。

ストーリー運びの巧妙さは言わずもがな、捜査の段階で出てくる情報量や一つ一つの聞き込み等イヴが
捜査していく過程を丹念かつ細やかに描き込みながら展開していきますが、捜査官を目指すピーボディ
への振りも盛んだし、捜査線上に浮かび上がる被害者や容疑者を取り巻く人間模様の描出やあらゆる
事がハイテク化した近未来を舞台に、当然のようにコンピューターを利用する一方であくまでも現場主義
と言えるイヴの捜査姿勢をメインとしながら事件を追いかけ、そして読ませていく手ごたえは抜群ですね。
事件の関係者との対話を通して描かれるイヴの視点の鋭敏さや深い洞察力もいつもながら申し分無し。
あとイヴの母親に関する記憶が蘇った事と今回は様々な母親像がストーリー上で描かれているあたりも
ちょっと考えされたかな〜。更に事件解決後のピーボディの合格や式典の下りにホロリとさせられつつ、
ロークの「お巡りさんと泥棒ごっこ」のセリフがツボ直撃だったり(笑)どこを取っても◎な完成度の高い一冊
です。今回新たに一歩前進したこのシリーズを、今後も愛着たっぷりに追いかけていきたいと思います(^^)

次回作は「Remember When」。ノーラ・ロバーツ名義とのセットで読めるそうで期待大(^^)ちなみに
シリーズの最新刊は「Strangers in Death」。更に11月には「Salvation in Death」が発表予定です。

切り裂きジャックからの手紙 (ヴィレッジブックス F ロ 3-17 イヴ&ローク 17)切り裂きジャックからの手紙 (ヴィレッジブックス F ロ 3-17 イヴ&ローク 17)
J.D.ロブ 小林 浩子

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  1. 2008/05/09(金) 23:08:23|
  2. イヴ&ローク|
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Edge of Danger

先日このBlogで取り上げた「T-FLAC」のパラノーマル・セクションのトリロジー第一作目。来月の新刊の
私的本命本その1です(^^)てっきりスルーかと踏んでいたので、無事翻訳されて何より。期待しています♪

Edge of DangerEdge of Danger
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Ballantine Books (Mm) 2006-06-27
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  1. 2008/05/09(金) 23:07:35|
  2. T−FLAC|
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「あの小川のほとりで」&「とっておきの微笑みを」

7月にMIRAから3ヶ月連続で「マッケトリック家シリーズ」が刊行されるリンダ・ラエル・ミラー。village
さんから出ている「ラスト・チャンス・カフェ」しか読んだ事が無いので、最近再販されたHQの作品を
お試しして見ました(^^)以下二つまとめてのレビューになりますので、あらすじはスルーしますね〜。

「あの小川のほとりで」

離婚後おばが遺した家に引っ越してきたエリザベスと1800年代に生きるジョナサンのお話。幽霊が出る
とか噂のあるおばの家の中で、昔に焼け落ちてしまった部分に繋がる扉が過去に繋がっていて、おばの
ペンダントを使って時間旅行をするという設定になっていますが、エリザベスとジョナサンの娘との間に芽生
える雰囲気はほんわかと良い感じで○。ストーリーそのものもさくさくと読めました。ただジョナサンの元妻
のエピソードは何か中途半端な気もしたので、別に無くても良かったと思うし、ヒーローとしてのジョナサン
の魅力の無さがちょっと気になったりも(^^;)それなりに楽しめたけれど、本棚に残す程では無いかな〜。

「とっておきの微笑みを」

エリザベスのいとこのルーとエリザベスとジョナサンが住む町の保安官のファーリーのお話。タイムスリップ
したエリザベスが残した手紙を読んだルーが後を追いかけますが、前半は「あの小川の〜」と似たような
流れなので、盛り上がりに欠いたかな〜。中盤から展開に変化が出てきたものの、ルーとファーリー揃って
キャラに吸引力を感じないせいもあってか、面白いとまではいかず・・・でしたね(^^;)設定とかは良かった
けれど、作品そのものは可も無く不可も無し・・・かな。この二作品は巷では評価されているみたいですが、
私的にはよくわからず(苦笑)期待していたので残念なものの、7月にMIRAから出る作品は買いです(^^)

あの小川のほとりで (ハーレクイン文庫 (HQB-139))あの小川のほとりで (ハーレクイン文庫 (HQB-139))
リンダ・ラエル・ミラー

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とっておきの微笑みを (ハーレクイン文庫 145)とっておきの微笑みを (ハーレクイン文庫 145)
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  1. 2008/05/07(水) 23:47:28|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
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Patience

スピンが出る出ないの話に一喜一憂しているような感じの今日この頃ですが、先日このBlogでも触れた、
リサ・ヴァルデスの「Patience」が、どうやら加筆するか何かで刊行が延期になったみたいです。米国の
Amazonではこの作品のリンクは見当たらないんだよなあ〜(^^;)なので、↓のページもその内デッドリンク
になるかも(苦笑)とりあえずは待つのみ。出来るだけ早く刊行される事を願うばかりです。何卒〜( ̄人 ̄)

PatiencePatience
Lisa Valdez

Berkley Pub Group (Mm) 2008-05
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  1. 2008/05/06(火) 23:19:08|
  2. 原書新刊|
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この想いはただ苦しくて

スーザン・ブロックマンの新刊。「Bantam Loveswept」から1997年に刊行された作品ですね(^^)

ケイラは、かつてのボーイフレンド、リアムの兄のキャルに、南米で死んだとされている弟が生きているかも
しれないという事を伝える為にモンタナを訪れていた。そんな中突然の嵐に襲われた所を運良くキャルに
救出されたケイラは事情を話してキャルに協力を求め、二人はリアムを助け出すべく行動を起こすが・・・。

「きみに捧げるラブレター」が私的にはほにゃららな事もあり(苦笑)、半ば警戒しながら読み始めましたが、
ブロックマンの作品にしては地味な感じだけれど、さくさくと取っ付きやすい内容だったのは何よりでしたね。

ヒロインのケイラは過去にデートレイプの被害に遭い、現在は女性救援センターで働いていますが、二年
前に南米で死亡したとされているボーイフレンドのリアムが生存しているという話を聞いた為、リアムの兄
のキャルの元を訪ねます。このケイラですが、行動力もあってはっきりと物を言うし、自分の気持ちに率直
だったりと終始しっかりとした印象ではあったかな〜。ただその割りに存在感が薄いと言うか(笑)↑でピック
した良い面が、特筆すべき魅力として映るまではいかず、何となくパンチに欠くんですよね。過去の事に関
しても心情的に訴えてくるものが無くて物足りなさは否めずだし、そのあたりはページ数のせいとかもあるの
かな?基本的に気持ちの良いキャラなだけに、キャラ立ちにもっと強さがあれば良かったかもです(^^;)

ヒーローのキャルは牧場主。ケイラの話を信じてリアムの救出に向かう中、ケイラに惹かれていきます。この
作品の特筆ポイントはキャルかな〜と(笑)弟を育てる為に自分を犠牲にしてきた長男坊というだけでも、
長男スキーにはとっては十分な萌え要素ですが、大地に根を下ろして暮らす、実直で飾らない様やひた
すら弟思いな面が素直な感情表現と共に描かれていて、人間味を感じさせる魅力がありましたね(^^)
あと地に足が着いていると言うか、牧場経営が順調で裕福だけれど、お金の臭い(笑)をさせないのもまた
ブロックマンのヒーローらしくて良い感じだったり。ヒーローを描かせたら、ブロックマンは間違い無しだな〜。

サンサルスチアノに入国したケイラとキャルはリアムに関する情報や噂を集めますが、政府の職員によって
リアムの死亡証明書を見せられた二人が関係を持った矢先に反政府軍のメンバーが現れ、リアムの生存
を告げ、出国を手助けしてくれる事になります。ストーリーは流れがスムーズで、話の早さも読みやすさを
助けているように思えるかな〜。二人のロマンス面もそこそこ読ませるし、まとまりも良かったですね。ただ
最後の救出の下りのあっさりとしたオチや兄弟のやり取りがスルーされた事を思うと、やっぱり長編で扱う
べきネタかもな〜とは思いました。設定の重さがストーリー上で感じられないので(このカテゴリーだとそこ
までは求められないかな?)、心に残るのもそれなり程度なのが残念なような。感想としてはまずまずです。

スピンの「Freedom's Price」も翻訳されるみたいですね〜。そんなに待たずに読めるのかな?(^^)

この想いはただ苦しくて (ランダムハウス講談社 フ 6-2)この想いはただ苦しくて (ランダムハウス講談社 フ 6-2)
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  1. 2008/05/03(土) 23:59:02|
  2. ランダムハウス講談社|
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Kendrick/Coulter Series

「晴れた日にあなたと」を読了して、このシリーズの順番を把握し切れていない事に気がつきました(^^;)
なので、覚え書き&今後の翻訳の願かけも兼ねて(笑)、ピックしてみました。「Summer Breeze」は
コールター家のヒストリカル作品ですが、「Keegan's Lady」とも繋がっているみたいです。こうして並べて
見ると長いな〜(笑)仮に全部出して貰えたとしても、現在の年一ペースじゃ気が遠くなりそうですね(^^;)

「晴れた日にあなたと」のレビューはGWの内にUPしたいと思ってはいます、ハイ(あくまでも希望です・爆)

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  1. 2008/05/02(金) 23:59:03|
  2. キャサリン・アンダーソン|
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