Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

すべての夜は長く

ジェイン・アン・クレンツの3月刊。昨年に続いて今年は何冊クレンツの作品が出るのか。楽しみですね。

新聞記者のアイリーンは、昔の親友パメラから意味深なメールを受け取り、17年振りに故郷に戻った。
連絡が取れないパメラに会いに出かけたものの、親友の死体を発見し、その死に17年前の両親の変死
事件との繋がりを感じたアイリーンは、ロッジのオーナーのルークと共に事件の真相を追う事になるが・・・。

昨年から翻訳が相次いでいるクレンツ作品ですが、相変わらずレベルの高さを感じさせるだけで無く、今作
はキャラ、ストーリー共によく出来ていて、クレンツならではのカラーと興が冴え渡った一冊と言えるかな(^^)

ヒロインのアイリーンは新聞記者で、メールを送ってきたかつての親友のパメラに会う為に両親が変死して
以降離れていた故郷の町を訪れます。過去に苦しんでいる事もあり、これまでのクレンツのヒロインとは
一風違う暗さや重さが漂う感じでしたが、雰囲気だけで無く、内で抱えている苦しみも着実に描出され
ていましたね。そんな中ルークとの間に理解や愛情が通い始めると、温かな落ち着きとファニーな魅力が
光り始めて、手料理を振る舞ったりやティーバッグを携帯していたりにはお馴染みの微笑ましさが見られ
たかな(^^)そしてルークとの関係も良いんですよね〜。トラウマに関する諸々が似ていて、他者には理解
出来ない部分で心が通じ合う様を顕著に表しつつ、クレンツ作品のカップルらしい息の合ったコンビ振りが
ホクホクと楽しいし、キャラの魅力は勿論の事、安心出来るような、親しみが持てる感じが好きだなあ〜と。

ヒーローのルークは元海兵隊員で、現在はロッジのオーナー。謎めいたアイリーンに「点」を感じて興味を
引かれ、共に事件の真相を追いかける事になります。このルークのへんてこオーナー振りが笑えるの何の
って(^^)儲ける気全く無しの運営スタイルに始まり、お客の方が下手に出てしまう(爆)、軍隊丸出しの
偉そうな接客態度や「ハネムーン・スイート」の下りでのズレまくった発言の数々が爆笑もので、ツボを直
撃でしたね〜(笑)更にアイリーンにメロメロで、「点」を繋げる為にストーカーの如く後を付いていく姿は
哲学者な言動と揃っておかしいやら可愛いやらだし、そんな中トラウマを持つルークがアイリーンに見せる
表情や心の開き方も自然で○。二人の間に何一つ無理が無いんですよね。あと私的には家族一同に
心配される長男という構図にニンマリしたりも。真面目でとぼけていて(笑)、愛すべき魅力が全開でした♪

クレンツ作品は大抵脇役が個性派揃いですが、今回は全体的に軽く色を添える程度で、中でもいかにも
末っ子的なジェイソンの屈託の無い明るいキャラが一番立っていましたね。自分達と違うルークを理解出来
ずに、お節介を焼いて心配する家族達の存在もそこそこな感じでしたが、過不足は無かったと思います(^^)

アイリーンとルークはパメラ殺害の真相を探り始めますが、パメラと関係を持っていたパメラの父親の秘書が
殺害され、パメラが隠していた鍵の出所を調べていたアイリーンは徐々に事件の核心へと迫っていきます。
ストーリーそのものは、クレンツの過去作品と比べてみると専門的なネタが使われていない事もあり、とても
シンプルな感じかな〜。でも作りはしっかりとしていて、捻りがありましたね。流れはスムーズで、ユーモラス
かつウィットに富んだ二人のやり取りが小気味良いロマンス面と脇役キャラ達を巧みに使いながらのサスペ
ンス面の絡み具合が抜群。安定感かつ円熟味を感じさせる筆致とクレンツならではの持ち味が、抜けて
いく面白さを生み出しつつ、最後までぶれる事無く読ませる内容でした。朝食が大切な(笑)アイリーンと
ルークのカップルは好感度大だし、ストーリーの手ごたえもヨシの上質作品。クレンツ節健在ですね(^^)

さて次回の翻訳はどうなるんでしょうね。クレンツも出版社が割れているしな〜(笑)ちなみに最新作は今年
の1月に刊行された「Sizzle and Burn」で、更に12月には「Running Hot」が発表されるとの事です。

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  1. 2008/04/30(水) 23:59:50|
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Natural Born Charmer

PB発売に加えて、翻訳が6月に刊行されるとの事で幸せだなあ〜。MIRAからも作品が出るそうですが、
あくまでも本命は「NBC」で決まり(^^)ディーンが可愛いおバカさん振りを発揮してくれる事を期待です♪

*追記 5/2

二見さんのHPによると、「NBC」の刊行が7月に延期になったそうです。待つのには慣れているけれど(笑)、
すっかりと6月で盛り上がっていただけに残念(^^;)とりあえずは6月のMIRAを読んで待機だわ〜(笑)

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  1. 2008/04/29(火) 23:59:50|
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灼熱のダイヤモンド

お気に入りシリーズ「T-FLAC」の新刊。これまでの作品で何度も顔を出していたハントのお話です(^^)

泥棒を生業としているテイラーは、警察に捕まって独房に押し込まれていた所をある男性に救出された。
その男性はハントと名乗り、テイラーがその晩に破った金庫の中身を欲しがったが、隙をついて逃げ出し
た。それから二ヵ月後、ある博物館での仕事を終えたテイラーはホテルの部屋でハントに捕まって・・・。

毎回水準の高い内容で楽しませてくれるこのシリーズですが、今作の出来映えもまたお見事でしたね〜。
鮮明な個性で魅せるキャラとアイデアに富んだストーリーの素晴らしさに乗せられて一気読みでした(^^)

ヒロインのテイラーは泥棒。運悪く警察に捕まり、独房に入れられている所をハントに助け出されますが、
まず頭の回転が速く、敏捷なフットワークでスマートに仕事をこなしていくテイラーの有能さには目を見張
るばかりでしたね(笑)ピンチの際の、何とか自力で抜け出そうとするタフさやガッツはあっぱれだし、泥棒
と言っても私利私欲の為では無く、保険金が絡んだ盗品を「回収」して会社から手数料を受け取ると
いう設定もナイス。明るくてユーモラスな振る舞いと常に状況を読みながら動こうとする抜け目の無さと
いう組み合わせでチャーミングかつスタイリッシュに見せつつ、ダウン症の妹を思いやる愛情深さや優しさ、
ハントへの想いを通して窺える、一匹狼らしい感情面の不器用さがテイラーのキャラに優しいトーンを添
えていて、そういった様々な表情や感情が混ざり合いながら、生き生きとした魅力となっていたなあ〜と。
セクシーさや洒落っ気も軽やかな感じだし、自分の意見を通す時とそうすべきでない時の把握具合や打
てば響く反応の良さも気持ち良く映りましたね。シリーズの中で一番かっこいいヒロインと言えるかな(^^)

続いてヒーローのハントですが、テロ組織「マノ・デル・ディオス」が企む陰謀を防ぐ為に必要なディスクを手
に入れるべく、テイラーの技術を必要としています。ハントと言うと、とにかくクールなイメージが強いかな〜。
自制心が強い切れ者で、存在感やテイラーの明快なキャラとのコントラストも抜群でしたね。家庭環境
のエピソードとかもエッセンス的に効いていたように思えたりも。とりわけテイラーの卓越した技術や根性に
感服する一方で惹かれたくないと思うハントの心情の揺れは、ストーリーが進むごとに深みを増しながら
描かれていて印象的。テイラーの身を案じる不安や恐れを経て、最後のプロポーズ(テディベアやセブン
アップやらがナイス!)の下りに至るまでの流れにおいて、ハントの想いや言葉がストレートに響いてくるし、
テイラーに向ける目線からは、ハントらしい真面目さが感じられて、気持ちを乱されたくないと構えつつも、
テイラーの事を真剣に受け止めていく様は、確かに読ませるものがありましたね。文句無く素敵でした♪

脇役陣に関しては、次回翻訳される「White Heat」のヒーロー、マックスを筆頭に「T-FLAC」のメンバー
や悪役達がメインでしたが、中でも悪役の面々は個性様々に表現されていましたね。私的には声オンリ
ーで登場のマイケル兄さんにニンマリとしましたが(^^)テイラーとハントを中心に据えてのポジションも脇役
らしくまとまっていて○。ストーリーの速い流れの中で、各々がしっかりと役割を発揮していたと思います。

「マノ・デル・ディオス」の急襲に合ったハントとテイラーはディスクを奪われてしまいますが、テイラーが隠し
持っていたディスクを元に暗号が解読されて鉱山にミサイルが隠されている事が明らかになる中、ハント
はミサイルを破壊する為にテイラーの力を借りる事になり、共にアフリカへ向かいます。展開としてはスピ
ーディーでタイト。行き届いた描写がその場の臨場感を存分に醸し出しつつ、「ダンテの地獄」を始めと
した奇抜なネタもお見事で、最後まで緊迫感や勢いも十分な内容でしたね〜。特に終始ストーリーを
リードしたテイラーの活躍振りはあっぱれ(^^)そしてテイラーとハントのロマンスは、小気味良くてセクシー
なやり取りからはケミストリーが感じられるし、相手に欠けていたものを与え合う二人はまさにぴったりの
カップルと言えるかな(^^)あと一作目から続いていたライト家の雰囲気を一新したようなリフレッシュ感も
良い感じで、相変わらずハイレベルな面白さで楽しませてくれた一冊。シリーズの今後に益々期待です。

次回の翻訳は「White Heat」。こちらも楽しみですが、↓で触れたエッジ三兄弟のトリロジーがスルーされ
てしまったのが何だかなあ〜と(苦笑)そして「Night Fall」、「Night Secrets」、「NIght Shadow」の
トリロジーが今年の秋に刊行予定との事です。とりあえずエッジ三兄弟が日の目を見ますように・・・(-∧-)

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  1. 2008/04/28(月) 23:53:02|
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最後の銃弾

少し前に読んだサンドラ・ブラウンの昨年の刊行作品。近年のサンドラ作品では一番の当たり作でした。

サヴァナ警察の殺人課刑事のダンカンは、レアード判事宅に侵入した犯人が射殺されたとの知らせを受け、
現場に向かった。侵入犯を撃った判事の妻のエリースと判事が正当防衛を主張する中、ただの押し込み
では無いと感じたダンカンは捜査を開始するが、そんな中ダンカンは謎めいたエリースに惹かれていき・・・。

いや〜、一気読みでした。サンドラ・ブラウンの作品では、久し振りの本棚キープとなりましたね(笑)以前
からこのBlogでも触れていますが、サンドラ・ブラウン名義のシングル・タイトルは、作品の良し悪しとは別に
キャラのあくの強さとか、どうも私の中で消化し切れないものが多いようでして。キャラにしろストーリーにしろ
本当に力があって上手いのですが(笑)でも今作は作品そのものにひたすら熱中して楽しめたんですよね。

まずヒーローのダンカンが良かったです。荒っぽい真面目さと苦味のあるセクシーさが混在したような魅力が
あると言うか。正義感溢れる刑事としてだけで無く、エリースへの想いに葛藤する生身の部分も味わい深く
読ませてくれたし、ディーディーとのやり取りで見せる適度に砕けた表情や「ピアノ・マン」な一面も良い感じ
だったな〜(^^)男臭さや人間味、力強さといった要素のどれも行き過ぎずに相乗しながらダンカンの個性
として過不足無く納まっていて、独特の風合いを醸し出しつつ、サンドラ・ブラウンの近年の作品の中では、
私的に心情的に一番しっくりと来る温度感を持ったヒーローでしたね。対するエリースは、謎めいた雰囲気
と意表をつく行動パターンがキャラを掴ませない中、エリースに対して、ダンカンの考えや心理に同調しなが
ら追っていく感じだったな〜。常にミスティックな部分が前面に出ていたキャラなので、そこに感興を覚える
一方で終盤で見せる素顔にはほろ苦いものを感じつつ、一息ついたような気持ちになったりもしましたね。

事件の捜査を続けるダンカンはエリースに関する新たな事実を掴みますが、そんな中エリースに呼び出され
て助けを求められる内に関係を持ってしまうもののエリースの言う事が信じられず、その後事件に関係して
いたと思わしき私立探偵がエリースの車の中で遺体となって発見され、エリースの行方がわからなくなりま
す。ストーリーは、序盤からぐいぐいと引き込んで読ませていきますが、よく練られたプロットに登場人物達
を巧みに錯綜させながら、二転三転する展開は先が読めず、最後まで気を抜けない緊密さに満ちていま
したね〜。パワフルで、細部まできっちりと完成された内容でありながら、展開として細かすぎる事も無く、
キャラの個性の出方や重量感も申し分無し。サスペンスの濃さに対してロマンスの色合いも程良かったと
思います。近年の作品が一読で終わっていたので、思いがけない喜びでした(笑)大満足の秀作です(^^)

今年の8月に新作の「Smoke Screen」が発表されるそうですが、昨年刊行された「Play Dirty」も含めて
今後集英社さんから出るのかな?集英社さんと言えば、放置プレイの作家は諦めろという事でしょうか(泣)

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  1. 2008/04/27(日) 23:59:38|
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The Edge Brothers Trilogy

年内に三部作が発表される「T-FLAC」シリーズですが、「灼熱のダイヤモンド」の次の翻訳はマックスが
ヒーローになる「White Heat」との事でして・・・(苦笑)↓のパラノーマル・セクションのトリロジーが一体どう
なるのかか何とも気になる所です。しばらくしてからまとめて出してくれれば嬉しいのですが、スルーしたまま
放置プレイに至らないように願うばかりだわ〜。とりあえずここに掲載してアピール(?)しておきます(笑)
あっ、やっとこさ着手した「灼熱のダイヤモンド」のレビューは明日か明後日あたりにUP予定でいます(^^)

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  1. 2008/04/27(日) 23:59:00|
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九死に一生ハンター稼業

ジャネット・イヴァノヴィッチの「ステファニー・プラム・シリーズ」。ようやく「9」まで追いつきました(^^)

期限付きのビザで働いていたインド人の青年シンハが行方不明になった。バウンティ・ハンターのステファ
ニーはシンハの勤務先の会社を訪ねたりと行方を探し始めるが、程なくして何者からかメールや花束が
届くようになり、ステフは身の危険を感じるが、そんな中シンハがラスベガスにいるという情報が入って・・・。

さて遂に「9」に着手した次第ですが、回を追うごとにぶっ飛び度はおとなしくなっているものの(それでも
まともとは言えない・爆)、ステフはのっけから全身ワセリンでテカテカの素っ裸男とのドタバタというアホ全開
で笑わせてくれましたね〜(^^)モレリとの関係は元サヤに納まった後も一応順調そうで何よりですわ(笑)

そして今回新たな変化が見られて、中でもステフがパソコンを導入していた事はちょっとした驚きと言える
かな〜(^^)「1」が1994年に描かれたせいか、マックスのかっ飛んだハイテク三昧が楽しい「Full」シリー
ズとは対照をなすようなアナログな雰囲気がこのシリーズでは感じられて(小道具とかにも)、それがまた
トレントンの下町らしい庶民派の空気感と調和しながら、何とも良い味を出していたと思うんですよね。
なので、パソコンを立ち上げてメールチェックをするステフの姿はちょっと不思議な感じがしました(笑)でも
そんな中ステフの家の留守番電話にメッセージが残されているのは相変わらずで、安心にも似た気持ち
を覚えたりも(^^)あとステフがヴァレリーの出産で垣間見せた母性の目覚めは、実際にそんな日が来る
のは想像出来ないけれど(笑)、微笑ましく思えましたね。あっ、そういえば今回は車は無事だったけれど、
ベラばあちゃんの恐るべし(爆)幻視によると近々厄災が落ちるそうだから(笑)、次回に期待だわ〜(^^)

続いてシリーズお馴染みのメンバー達ですが、ステフに振り回されつつも、モレリのセクシーさは健在でした
ね。レンジャーは今回も露出が多めでステフとの距離感は前作と変わらず。私的にはこのくらいがちょうど
良いような〜(笑)鮨詰め状態のプラム家はばあちゃんとクラウンのエイリアンが土地を買っている云々の
やり取りやせっぱ詰まった母さん、臨月を迎えてドカ食いしまくりのヴァレリーが笑えたかな。この面子との
食事に参加出来るモレリはある意味勇者と言えるけれど、でもまあ、モレリ一族の食事の光景もプラム
家に劣らず、相当妙ちきりんなのは間違い無いかと(爆)そして今回一番の大笑いはルーラだったな〜。
どう考えても頓珍漢極まりないダイエットを筆頭にベーコンを犬に奪われそうになったりやラスベガスでの
キングコングTバックの下りには爆笑(^▽^)歯が伸びた何だの奇天烈ヴァンパイア説で終わらずに、最後
の最後まで食い意地張りまくりの姿は、メイザばあちゃんがおとなしめだっただけに、痛快でしたね(^^)

シンハと関係している人物が連続して殺害される中、シンハの行方を追うステフは情報を元にラスベガス
に行きますが、シンハは殺害されてしまい、事件の核心が掴めないままトレントンに戻って引き続き捜査
をするステフに殺人犯が迫ります。過去の作品に比べると、シリーズ特有のとんでもなさ(笑)は薄めです
が、ステフを取り巻くエピソードの数々は充実していたし、そういうやり取りの中にステフの心情をさりげなく
盛り込んで読ませるあたりも○。またミステリーとしても上手く出来ていて、おバカなネタに笑いを誘われる
一方で常に一定の緊張感が持続しているバランス感も抜群だったと思います。事件面ではモレリよりも
レンジャーがおいしい所を持っていってしまったので、それがちと残念でありますが(笑)、キャラ達の絡み
もへんてこで楽しくて、プラム家は勿論の事、モレリ家の人々の登場は嬉しかったし、ラスベガス珍道中に
関しては、面白く読める下りではありますが、ステフがトレントンを離れているという事にどこか落ち着かな
いような感じがして、やっぱり舞台はトレントンに尽きるなあ〜と実感したり(笑)あと「チーム・レンジャー」の
面々が次々にステフの厄災体質の煽り(?)を受けたのもおかしくて、私的にはヴァレリーの羊水をくらった
挙句、逆子と聞いて失神したキャルがツボ直撃でしたね〜(^^)しっかりとした筋立てに力強さと安定感が
加わった満足度の高い一冊と言えるかな。そして愛すべき馬鹿馬鹿しさを存分に堪能出来て幸せです♪

↓でピックしましたが、シリーズの14作目「Fearless Fourteen」が発表されるとの事。今年の1月に刊行
された「Plum Lucky」も気になる所だし、順調に翻訳されると良いですね〜。とりあえず私は「10」だわ(笑)

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  1. 2008/04/24(木) 23:36:10|
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Fearless Fourteen

6月に出る「ステファニー・プラム・シリーズ」の14作目。「13」以降の作品の翻訳がどうなるのか・・・。
とりあえず翻訳が決まっている分に関しては、あまり待たされずに読める事を願うばかりですね(^^)

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  1. 2008/04/24(木) 23:35:26|
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あなたを 夢みて

リサ・クレイパスの新刊。「Then Came You」をすっ飛ばして(笑)、伝説のデレクが遂に登場です(^^)

田舎で暮らす小説家のサラはにロンドンを訪れて、次回作の為のリサーチを行っていたが、ある晩二人
組に襲われていた男性デレクを助けた。デレクが著名な賭博場のオーナーだと知ったサラは、頼み込んで
取材をさせてもらう事になり、二人は惹かれ合っていくが、デレクはサラを遠ざけて田舎に帰そうとして・・・。

くっきりと個性が立つキャラとよどむ事の無いストーリー展開にがっちりと惹き込まれつつ、溢れ出す様々
な感情に圧倒されて落涙するばかりでしたね〜。ただただ素晴らしいの一言に尽きる、感動の一冊です。
以下無駄に長くて鬱陶しい文章をダラダラと書き殴っております。免疫のある方のみお進み下さいね。

ヒロインのサラは小さな田舎町に住む作家。ロンドンで次回作のリサーチをしていた所、有名な賭博場
のオーナーのデレクが暴漢に襲われている場面に遭遇します。このサラですが、気持ちが優しくて純粋。
他人に自然と気を配れるし、物事を公平に判断出来る聡明さの持ち主であると同時にまさしくデレクの
為に生まれて来たと言えるかな〜。また思慮深いかと思えば、好奇心旺盛で無鉄砲な一面が見られた
りで、そういった資質がサラの中で相まりながら、表情に富んだ個性となって魅力たっぷりに魅せてくれた
りも(^^)更に自分の気持ちや考えを素直に口にする一方でデレクの胸中を穏やかに汲んでそばにいる
スタンスは揺ぎ無いものを感じさせつつ、思いやりがあってとても良かったし、サラの目線が良い所も悪い所
も全部ひっくるめた、ありのままのデレクに向けられている様が、サラが持つ優しさや温かさと共に描かれて
いて、その包容力には深く感じ入る事しかりでしたね。サラの大きな愛情と理解は格別だと思います(^^)
あと終盤のピンチ時における逞しい戦い振りも◎。素朴な大らかさと確かな強さが抜群のヒロインでした。

ヒーローのデレクはロンドンでも有名な賭博場のオーナーで、娼婦の母親によって下水道に産み落とされ、
以後貧困の中から自力で這い上がってきたというバックグランドの持ち主です。読む前からほとんど伝説と
化していた(笑)デレクですが、粗野で傲慢。皮肉屋で冷めた物腰の下に隠した寂しさやどんなに成功し
ても暗い影が消えず、飢えや虚しさが癒されない様にどん底から現在の地位を築くまでにデレクがしてきた
事を重ねながら、何ともやるせない思いに駆られたな〜。過去の行いは褒められたものでは無いけれど、
その事に関して一切言い訳はせずに自分の過去をサラに告げるデレクが心中で感じている自己嫌悪の念
や悔いを前にして、過酷な生い立ちを思わずにはいられなかったし、そうしなけば生き延びれなかったという
事が本当に辛い一方でタフなサバイバーである事実からはデレクの人生に対する強い意志や確固とした
芯が見て取れるな〜とも。そしてサラへの愛情で一杯になればなるほどデレクの弱さや脆さといった無防備
な部分が、生身の感情の数々と共に浮き彫りになっていく流れは出色もので、シニカルで冷然とした表情
の解れ方やサラに向けるひたむきな言葉と子供っぽい行動、心を完全に開く事や幸せを恐れる気持ち等
デレクというキャラの一つ一つが切なく映ると同時にとっても愛しいんですよね。鮮烈な存在感に魅了され
つつ、大きな寂寥感を抱えた暗く複雑な内面に思い切り心を揺さ振られながら、泣かされましたね〜。

脇役陣に関しては、設定や配置も無理が無くて人物描写も○。クレイパスらしい上手さと手堅さで納ま
っていたと思いますが、まずリリーはデレクとの関係は勿論の事、「おてんば」と評されるキャラやアレックス
とのロマンスも気になる所なので、「Then Came You」はやっぱり出して頂きたいですわ(笑)アレックスは
割と抑えた感じにも思えましたが、マーカス及びロス系のキャラなのかな〜とか勝手に思ったりも(^^)そして
若かりし頃のエヴィー父ちゃんことアイヴォウ・ジェナーは品の無さとか一癖ある個性に味が感じられたし、
ジョイスのデレクに対する歪んだ執着振りにはぞっとさせられる迫力がアリでしたね。あとサラの両親が話の
分かる良い人達で、すんなりとデレクを受け入れてくれた事は、嬉しいやら安堵やらの思いだったかな〜。

サラとデレクが互いに惹かれていく中、後ろ暗い過去を持つ自分はサラにはふさわしくないと思うデレクに
遠ざけられたサラは一旦田舎に帰りますが、その後リリーの計らいで再会したものの、ジョイスにそそかさ
れた貴族にサラが襲われそうになった所をデレクが助け、ゴシップを防ぐ為に二人は結婚する事になります。

サラとデレクのロマンスは、サラが自分の気持ちに対して素直な一方であまりにもサラを大事に想うが故に
デレクは突き放そうとしますが、サラの魅力が光りつつも、やっぱりデレクに尽きましたね(笑)苦しいまでに
痛々しい愛し方や結婚後の不安や怯えに襲われる心模様が胸に迫るほどだし、また自然な流れに任せ
ていくような結婚生活の中で二人の間に通い合うものが明確に描かれていて、とりわけサラの存在によって
デレク自身が良くなっていくと言うか、デレクの良い所が引き出されていくあたりも印象的。ストーリーは展開
がしっかりとしていて程よい勢いがあり、サラの眼鏡を始めとした忘れがたいエピソードや言葉が散りばめら
れていて、キャラの個性の際立ち方やホットで甘やかなやり取りも◎。そして「Then〜」を読んでいませんが、
この作品は「デレクの物語」でもあるのかな〜と感じたりも。ギュッと深くこもった情感に満たされる秀作です。

本国では、「Mine Till Midnight」に続く「The Hathaways Series」の二作目、「Seduce Me At
Sunrise」と「A Wallflower Christmas」が10月に刊行されるみたいですね。「A Wallflower〜」は
「壁の花シリーズ」のクリスマス本かな?私的に翻訳を熱望しているのはキャムとハーディのお話です(^^)

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  1. 2008/04/21(月) 23:35:40|
  2. リサ・クレイパス|
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危険な公爵を夫にする方法

お初作家ジュリア・ロンドンに着手しました。「The Desperate Debutantes Series」の一作目です。

社交シーズンを楽しんでいたエヴァは母親の急死によって継父に財産を奪われ、妹のフィービーといとこの
グリアと共に文無し状態に追い込まれてしまった。何とか結婚して生活を安定させようとエヴァは侯爵の
ジェイリッドに目をつけるが、ちょうどジェイリッドも結婚相手を探していた事から、二人は結婚を決めて・・・。

クレイパスの後に読んだせいもあってか、イマイチな感じは否めずでしたね〜。良い部分もあるし、特に
後半あたりからは手ごたえもそこそこ出てきたけれど、私の好みからは外れるな〜といった所でした(^^;)
以下ネタばれアリの内容になりますので、未読の方はスルーかバックされる事をお薦め致します。

ヒロインのエヴァは伯爵令嬢で、結婚を焦る事無く社交シーズンを楽しんでいましたが、母親が急死した
為に状況が一変し、妹やいとこの為にも早急に結婚相手を見つけなければならない事態に陥ります。
このエヴァですが、始めは特長の無いお嬢さん的な印象でしたが、段々と個性が前面に出てきながら、
光りを帯びていく感じかな〜。無一文になって以降の行動は賢さや逞しさを感じさせたし、ジェイリッドの心
を掴もうと奮闘したりや自分の気持ちに素直な面は好感が持てましたね。ちゃんと現実感がある事や不安
や迷いを覚えつつ、エヴァがジェイリッドに対して徐々に想いを募らせていく過程も中々良く描かれていたと
思うし、何事も前向きなスタンスを見せていただけに、終盤の傷ついた姿はちょっと切ないものを覚えたりも。
魅力溢れるタイプでは無いけれど、内面がしっかりしているのは○。ポジティヴな強さが良かったですね。

ヒーローのジェイリッドは公爵家の跡取り。不仲の父親が押し付けようとしている結婚相手から逃れる為に、
エヴァに結婚を申し込みますが、私的にはこのジェイリッドの魅力がわからずじまいでしたね(^^;)結婚前
に口していた口説き文句とかも何かわざとらしさが見えて微妙な感じがしたし、当初感じた「爵位はあれど
無個性なヒーロー」というイメージは結婚後に払拭されつつあったのですが、父親との確執や庶子の存在
といった要素が活かし切れていないと言うか、上滑りな感じで、ジェイリッドのキャラに深みや厚みが出てこ
ないんですよね。エヴァに対する気持ちを認められないバカさ加減に関しても、ジェイリッド自身に踏み込ん
で読ませるものがあれば、汲み取れる部分が見えたかな〜とも。結局ただズルズルとはっきりとしないだけ
・・・という風に映ってしまったので(^^;)領地の管理をしっかりとやっているあたりは良いんだけれどな〜(笑)

そして脇役の面々ですが、親戚を訪ねてウェールズへ旅に出たグリアが気になるかな〜。しっかりとして
そうなキャラだし、「ミスター・パーシー」の存在も含めて要チェックだわ(^^)お裁縫が得意なフィービーは
エヴァやグリアに比べると若干幼さが見て取れる感じだけれど、ドレスを作って収入を得ようとする大胆さ
は結構好きだなあ〜。どんなヒロインになるのか楽しみです。あとエヴァ達が救貧院から雇い入れた執事
の間抜けな(爆)仕事振りや元娼婦で侍女のサリーのふてぶてしいキャラには笑いを誘われたりでした(^^)

結婚したエヴァとジェイリッドはジェイリッドの領地で暮らし始めますが、エヴァに惹かれる気持ちに反して
ジェイリッドは二人の関係に距離を置こうとし、対するジェイリッドの元愛人からの手紙を読んだエヴァは
侍女のサリーの手を借りて、夫の気持ちを自分に向けさせようとします。まず内容としてはHSとかによく
ある展開と言えるかな〜(笑)二人の絡みはホットに色付けられていたし、脇役キャラ達のユーモラスな
様やエヴァのキャラの立ち具合など良さが見える一方でウィットの冴えとかも特に見られず、二人の心理
面のやり取りをメインにしているせいか、ストーリーそのものの面白さがさほど感じられずで、ジェイリッドの
キャラがOKならもっと楽しめたかもな〜とは思いました。感想としては可も無く不可も無し・・・でしょうか。

さてシリーズの続きですが、二作目の「The Perils of Pursuing a Prince」ではグリアがヒロインになり、
三作目の「The Dangers of Deceiving a Viscount」がフィービーのお話との事です。一作目は私的
にいま一つでしたが、グリアと「ミスター・パーシー」の存在が気になるので(笑)、是非読みたいと思います。

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  1. 2008/04/21(月) 23:34:25|
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「獅子の女神」&「砂漠に眠る秘宝」

シャノン・ドレイクの2月刊とボニー・ヴァナックの3月刊。わざわざ一冊ずつピックして書く程の事も無い
ので(笑)、備忘録程度に軽くまとめてレビューしたいと思います。あらすじはスルーさせて頂きますね。

「獅子の女神」 シャノン・ドレイク

最近はヘザー・グレアム作品は読まなくなってしまったものの、別名義という事で試してみた今作ですが、
まずヒロインの子供っぽい強情さが手に負えずで、読んでいて疲弊しました(^^;)背景や設定に関して
は、昨今多く刊行されているリージェンシー物との違いもあって目新しさや興味を覚えたけれど、如何せん
キャラに(ヒロインを筆頭に)魅力が無さすぎだし、ストーリーも動きがある割には切れや面白みに欠くと
言うか(^^;)最後まで何とか読みましたが、凡作であるのは否めずだな〜。とりあえず今月発売になった
シリーズの二作目はオチ待ち決定。別名義でもやっぱりヘザー・グレアムだわ〜と妙に納得したりも(苦笑)

「砂漠に眠る秘宝」 ボニー・ヴァナック

考古学好きでフェミニスト&古代の王妃の生まれ変わりというヒロインと族長なのにカリスマ性は一切無し
のトホホ系(爆)のヒーローをヒロインの叔父やヒーローと敵対する部族やらが囲んで黄金の円盤アルマを
巡る陰謀が展開していくというお話でしたが、エジプトらしい雰囲気は割りとよく出ていたような〜。ストーリー
自体は特筆したい要素や面白さも無く・・・つまらないというわけでは無いけれど。あとヒーローがヒロインに
食われ気味なのは笑えましたね(笑)元々シーク物に萌えないせいか(?)、さくさくと頭を空っぽにして読め
た一方で特に何も残らずでした(^^;)可も無く不可も無し・・・といった所です。スピンはどうしようかな(笑)

どうも私的にランダムさんのヒストリカル作品はイマイチなんですよね〜(苦笑)他社と違ってリージェンシー
以外のジャンルを刊行してくれるのはありがたいと思うのですが。ヒストリカル作品はとりあえずいいので
(何て言い草・爆)、いい加減SDFの続きを出して頂きたいな〜。しつこく待っていますので、何卒( ̄∧ ̄)

獅子の女神 (ランダムハウス講談社 ト 1-1)獅子の女神 (ランダムハウス講談社 ト 1-1)
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  1. 2008/04/18(金) 23:01:26|
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Patience

Amazonからのメールで知った(笑)「The Passion Quartet」の二作目。マシューとペイシェンスの
お話ですね〜(^^)「パッション」を読了した時点では、刊行予定は未定となっていたので朗報だわ(^^)
これで翻訳の方が決まれば何よりだなあ〜。でもその前に原書をポチっとしちゃいそうな自分がいます(笑)

PatiencePatience
Lisa Valdez

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  1. 2008/04/15(火) 17:47:33|
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ただもう一度の夢

ジル・マリー・ランディスの1月刊に着手しました。トワイライト・コーヴを舞台にした三部作の完結編です。

トレイシーは夫に突然先立たれ、息子への遺産として遺された廃屋状態の「ハートブレイク・ホテル」を
改装して、生計を立てようとしていた。ある晩当ても無く国中をバイクで移動しているウェイドがホテルを
訪れ、そのまま長逗留する事になり、二人は段々と惹かれ合っていくが、ウェイドには秘密があって・・・。

いや〜、やっぱりこのシリーズは良いなあ〜。堅実な筆致で静かに描き出されるストーリーは、しっとりと心
に響きながら読ませる事しかり。作品としては地味な部類に入りますが、質の高さはピカイチでしたね(^^)

ヒロインのトレイシーは夫を亡くし、財政的に厳しい状況の中、遺産の「ハートブレイク・ホテル」を再建して
生活を立て直そうとしています。前作、前々作のヒロインズに比べると大らかで温厚な印象のトレイシー
ですが、現状をきちんと見据えた上の前向きで楽観的なスタンスは無理が無いし、落ち着きある雰囲気
や内に秘めた気丈な面にも好感を覚えましたね〜。亡夫との結婚生活や息子、継娘との関係やウェイド
への想いを内省させながら細やかに読ませていくと同時にトレイシーの人生に対する向き合い方を通して
地に足の着いた確かさやしっかりとした意志が見て取れて、マイペースに頑張る姿にリアルさを感じつつ、
共感を抱いたりもしました。あと過去二作のヒロイズは過去の傷故の頑なさがありましたが、 自分の事
だけで無く、相手の立場や気持ちを顧みれる優しさや苦難や悲哀の中でも自分の感情に臆する事無く
従えるトレイシーの強さや率直さは素敵だったな〜とも。穏やかながらも芯の通った個性が良かったです。

ヒーローのウェイドは作家。著書を模倣した連続殺人事件が起こり、裁判沙汰に巻き込まれて以降は
仕事を辞め、あてもなく旅をしています。トレイシーのポジティヴさに対してウェイドは絶望や苦しみに縛り
付けられているだけで無く自殺願望を抱いてもいましたが、静かな言動を通して孤独感が浮き彫りになる
様は何とも寂しかったな〜。トレイシーとの出会いや「ハートブレイク・ホテル」での不可思議な体験によっ
てウェイドが罪悪感の殻から抜け出して、生きる力を得ていく流れも一歩一歩着実なだけで無く、とても
自然な感じがしましたね。トレイシーとの関係においても、素性を偽ってはいても相手に対して可能な限り
誠実であろうとするし、派手さは無いけれど、思いやりのある実直なキャラが味わい深く映ってナイスでした。

続いて脇役達に関してですが、トレイシーの息子のマットと継娘のチェルシーの存在は内面がきちんと盛り
込まれていて、中でも父親を失って哀しむマットと十代らしく反抗的なチェルシーにトレイシーとウェイドを
絡ませたやり取りは各々の感情がこもった内容で○。他カーリー&ジェイク、ちらっと登場したカートを始めと
したトワイライト・コーヴの人々も健在で、トレイシーへのサポート振りには心が温まる思いでしたね(^^)

トレイシーとウェイドが惹かれ合っていく中、ある時「ハートブレイク・ホテル」にまつわる二十世紀初頭の船
乗りの逸話をウェイドが語り始めた事がきっかけとなり、トレイシーはウェイドに不信感を抱きますが、更に
ホテルがオープンした晩、トレイシーはジェイクから夫が生前に友人との間に子供を作っていた事を知らさ
れます。ストーリーは過去二作品と同じようにゆっくりと時間が流れていく感じかな〜。丁寧に掘り下げた
心理描写によってそれぞれの苦悩や喪失感を浮かび上がらせながら、トレイシーとウェイドをメインに据えた
キャラ達の関係性も機微を出して綴られつつ、人生を見つめる視点には厳しさと同じだけの温かさが感じ
られたりも。またキャラ、ストーリー揃って等身大の温度感があり、愛情や友情、癒し、そして再生が情感
豊かに映し出される様に静穏な感動を貰うと同時にトレイシーとの出会いによって、日常のささやかな事に
幸せを見出したウェイドの言葉がしみじみと心地良い余韻を残してくれたと思います。上質の一冊です。

ようやく三部作が完結となりましたが、ジル・マリー・ランディス作品の今後の翻訳はどうなるんでしょうね〜。
ヒストリカル作品は定評があるとの事だし、出して頂ければ嬉しいのですが・・・当てに出来ないかな?(^^;)

ただもう一度の夢 (二見文庫 ラ 10-3 ザ・ミステリ・コレクション)ただもう一度の夢 (二見文庫 ラ 10-3 ザ・ミステリ・コレクション)
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  1. 2008/04/14(月) 23:59:59|
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Death Angel

ロマンス本を読み始めてちょうど5年が経ちました(^^)ちなみに私が初めて読んだロマンス本はリンダの
「天使のせせらぎ」です。最近の作品はいま一つな感じですが(笑)、私がこのジャンルにはまるきっかけと
なった作家さんだし、好きな作品も多いので、リンダはいつまでたっても特別なんですよね。リンダと言えば、
先日本棚の整理中に、リンダの過去作品をあれこれと手にしつつ、ウルフ父ちゃんやチャンス、ウェッブに
ラッソ警察署長も大好きだけれど、リンダのヒーローズの中ではやっぱりディアスが一番だなあ〜とつくづく
思ったりも(笑)↓はそんなリンダの新刊。詳細は不明ですが、追々二見さんから翻訳されるでしょうね(^^)

Death AngelDeath Angel
Linda Howard

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  1. 2008/04/14(月) 23:59:54|
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「変わらぬ口づけ」&「情熱の烙印」

バーバラ・マコーリィとナリーニ・シンのD作品をまとめてレビュー。あらすじはスルーさせて頂きますね。

「変わらぬ口づけ」 バーバラ・マコーリィ

このシリーズは大きく外さない定番ものとしてチェックし続けているけれど、今回は一番萎えたかな〜(^^;)
八年前に周囲に内緒で結婚したものの、数時間後には意見が合わずに衝突して別れる事になった二人
が復縁するお話ですが、言動に可愛げが無い上に、上手くいかなくなるとすぐに感情に走って逃げ出す
ヒロインが私的に好かないだけで無く、最後の最後までヒーローが歩み寄るのがどうもフェアじゃない気が
して納得がいかず。二人が再会して以降のやり取りも漫然としていて、ロマンスとしても薄めと言うか、
全体的に味気無くて内容に欠くように思えましたね。これは一読のみで終わりだな〜。残念でした(^^;)

「情熱の烙印」 ナリーニ・シン

両親が遺した牧場を守ろうとするヒロインとヒロインの隣人で牧場主のヒーローの契約結婚話ですが、これ
が何ともまあ・・・(^^;)子供に関する発言を筆頭にヒーローの言動全般が何だかな〜だし、ヒロインの幼な
じみに対する煮え切らない態度にもイライラしたりとキャラにストレスが溜まる一方で、ベッド以外に二人が
分かち合うものとか相手に惹かれる理由といった精神的な部分がまるで見えてこないんですよね(苦笑)
ナリーニ・シンらしい良さ(キャラの素直さとか)が欠けた不発作品でした(^^;)ナリーニ・シンと言えば、
Berkley Sensationから出ている「Psy-Changeling Series」の翻訳を期待しているのですが・・・(^∧^)

変わらぬ口づけ (ハーレクイン・ディザイア 1218 秘められた思い)変わらぬ口づけ (ハーレクイン・ディザイア 1218 秘められた思い)
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情熱の烙印 (ハーレクイン・ディザイア 1216)情熱の烙印 (ハーレクイン・ディザイア 1216)
雨宮 幸子

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  1. 2008/04/14(月) 23:59:06|
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奪われたキス

スーザン・イーノックの新刊。コンテンポラリーに続いて、ヒストリカルも翻訳されるとは嬉しいですね♪

子爵令嬢のリリスは、亡き母が引き起こしたスキャンダルから家名を回復する為に、良縁を求めて社交
シーズンに臨んでいたが、ある時放蕩者として有名な侯爵のジャックに声をかけられた。ジャックの悪評を
聞いたリリスは冷たい態度を取ったものの、その後行く先々にジャックが姿を見せては声をかけてきて・・・。

イーノックのヒストリカルという事で期待も十分に取っ掛かりましたが、パンチに欠く部分はあるものの、
ストーリー上で良い点が光りつつ、全体的によくまとまった内容と言えるかな。中々好ましい作品でした。

ヒロインのリリスは子爵令嬢で、駆け落ちした母親のせいで失墜した家名を回復すべく、申し分の無い
縁組を望んでいます。父親や伯母の言う通りに従う良い子のリリスですが、若いデピュタントよりも行き
遅れと言われる年齢で自立しているタイプの方が私的には合うせいもあってか(笑)、リリスに対して感情
的に惹き込まれる程では無かったものの、真面目でつんつんとした物腰やジャックとの出会って以降の
胸中の揺れ、自分の気持ちに素直になっていく様が手堅く描かれていて、自分の義務に忠実な一方で
どこか面白みに欠ける風でもあるリリスの印象が、徐々に変化していきながら、キャラに味が出てくる感じ
でしたね〜。娘を家名回復の道具としか見ていない父親に不満を抱きつつも従順なリリスの気持ちも、
立場や状況を思えば仕方が無いと思うけれど、歯がゆさを感じずにはいられなかったので(笑)、ジャックに
頼るばかりで無く、自分から動いて協力しようとする姿勢や身を引こうとするジャックに対して見せる前向き
さには爽快感やら安堵感を覚えたりも(^^)お気に入りのヒロインでは無いけれど、まあまあだったかな。

ヒーローのジャックは放蕩者で有名な侯爵。かつてスパイをしていた時に恋人に裏切られ、やむをえず殺害
してしまった過去があります。モラルに欠けた冷笑家で、目標や目的も無いまま、ただ投げやりに生きている
ジャックがリリスに惹かれていく事によって、良心に目覚めるという流れは王道的と言えるけれど、リリスに見
せる茶目っ気ある物腰や姪っ子を可愛がる良き伯父振りとかもチャーミングだったし、自分の考えや感情
を表に見せず、皮肉まじりの食えない言動からはどことなく寂しさが漂うような感じがしたかな〜。リリスに
対して本気になっていくと同時にジャックの内で様々な感情が動かされるあたりや好きなくせに真っ直ぐに
向き合えない不器用さ等トータルで相応に描かれていたと思います。質問とキスのやり取りは○でした(^^)

脇役陣の中では、ワルに憧れる(?)リリスの兄のウィリアムとリリスの親友のペネロピのサポートがナイスと
言えるかな。リリスの父親と伯母は最後までキャラに一貫性が見られたし、あとウィリアムが付き合っていた
悪女のアントニアはあっさりと追い払われてしまい、思ったほど毒を吐かず。個性が際立つような、特筆す
べきキャラは見当たらずでしたが(笑)、配置や絡ませ方は妥当に納まっていて、上手さを感じましたね。

家族の留守中にリリスを訪ねてきた公爵が突然死んでしまい、偶然その場に居合わせたジャックに遺体を
運んでもらう事になったものの、後日ジャックを憎む公爵の跡取りのドルフによって、公爵の死にジャックが
関係しているという噂が流され、更にリリスは父親によってドルフと婚約させられてしまいます。あらすじを
読んだ限りでは、結婚相手探しをメインにした、よくあるリージェンシー物かな〜と見ていたのですが、事件
要素を絡ませる事によってスパイスが加わり、ストーリーの幅が増したように思えました。リリスとジャックの
やり取りもユーモアが利いているし、それぞれの内面の変化を読ませつつ、ペースも終始良好。正直な所、
キャラにもう少し強い魅力が欲しい感はあるけれど、リージェンシー定番のロマンスにちょっと違う趣を盛り
込んだストーリーそのものは筋立てが良くて面白さもあり、さくさくと楽しめましたね。軽めの良作でした(^^)

後書きによると、「Lady Rogue」の翻訳が決まっているとの事。評価が高い作品なので楽しみです♪

奪われたキス (二見文庫 イ 2-1 ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 イ 2-1 ザ・ミステリ・コレクション)奪われたキス (二見文庫 イ 2-1 ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 イ 2-1 ザ・ミステリ・コレクション)
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  1. 2008/04/10(木) 23:59:58|
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週末のファンタジー

N・ウォレンのHA。NYのホテルを舞台にしたお話ですが、別作家による関連作が刊行されているみたいです。

キットは三年前の結婚式当日に花婿のピーターに式をすっぽかされて以来、友人が経営するホテルの
広報の仕事を生きがいにしていたが、ある時ホテルのイベントを通じてピーターと再会した。一方キットに
謝罪すべく、イベントに参加したピーターは自分の気持ちを自覚し、キットを取り戻そうと決心するが・・・。

あらすじを読んだ時点で私的に地雷系かも・・・と思いつつも、ナンシー・ウォレンの作品なので読まず嫌い
はせずに試して見ましたが、やっぱりヒーローがダメでした(^^;)結婚式当日にヒロインに後始末を丸投げ
して、自分はトンズラという行動が許せない上に三年も経ってのこのこと姿を現した挙句、ヒロインに「ウエデ
ィング・ドレスを燃やしたのか」などと訊く神経が何だかな〜と(呆)反省しているとは到底思えずだし、「愛し
ている=結婚」とヒロインが一人突っ走ってしまったとは言っても、やっぱり許し難い。性的なファンタジーを
実際に試して見るというTやBZでよく使われるネタはまあ良いのですが、ヒロインも何だか芯が通っていないし
と主役の二人に好感を持てないので如何せん不発でした(^^;)そんな中ホテルのゲストの女性コメディアン
とヒーローの知人のイギリス人貴族のサイド・ストーリーが救いと言えたかな(笑)次回作に期待です(^^;)

週末のファンタジー (ハーレクイン・アフロディーテ 44)週末のファンタジー (ハーレクイン・アフロディーテ 44)
松村 和紀子

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  1. 2008/04/10(木) 23:59:49|
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「The Lunatic Cafe」&「Just for Kicks」

5月の新刊の私的本命その1&その2。「アニタ・ブレイク・シリーズ」の方はウェアウルフな内容という事
でお楽しみも倍増と言えるかな(^^)スーザン・アンダーセンは「この賭けの行方」のスピンですが、トリーナ
&ジャックスのカップルは勿論の事、エレンとマックの再登場があったら嬉しかったりも(笑)楽しみですね♪

The Lunatic Cafe (Anita Blake Vampire Hunter)The Lunatic Cafe (Anita Blake Vampire Hunter)
Laurell K. Hamilton

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Just for KicksJust for Kicks
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  1. 2008/04/07(月) 23:20:11|
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暗闇に抱かれて

カレン・ローズの2月の新刊。「誰かに〜」にも登場したエイダンのお話です。やっとこさ読了しました(^^)

精神科医のテスは、受け持ちの患者達が何者かによって自殺に追い込まれる事件に巻き込まれてしま
った。一時はテスが容疑者と見なされる中、担当刑事のエイダンの捜査によって疑いが晴れた為、犯人を
突き止めるべくテスは捜査に協力をするが、やがて犯人はテスの知り合いや顔見知りに狙いを定めて・・・。

圧倒的な面白さで読ませた前作に続いて、今作もまた読み応え十分な内容でしたね。緻密に練ったプロ
ット、真面目なロマンス、速い話運び、そしてどっしりとした重量感。やっぱりローズは外さないんだな〜(^^)
以下ネタばれアリの内容になっておりますので、未読の方はスルーかバックされる事をお薦め致します。

ヒロインのテスは精神科医。子供や警官が殺害された事件の裁判で、被告人に責任能力が無かった事
を証言した為に警察内部から反感を買っていますが、落ち着きのある物腰は精神科医らしくて、スマート
で上品な雰囲気を醸し出しつつも、どこか寂しげな感じや脆さを垣間見せたりもしましたね〜。患者の事
を親身に思いやる優しさがあるし、自分と関わった人間が次々に殺害されてしまう中、気丈に立ち向かう
スタンスやピンチに陥った時の立ち回り振りも印象が良く、エイダンとの関係で見せる率直さも含めて、ロー
ズのヒロインらしく優等生的なタイプと言えるかな(^^)また精神科医としての立場の難しさとかもテスの心
情面と共に確かに描かれていていましたね。あと犯人が身近にいた事にテスが気がつかなかった事に関して
は、秘書の件もそうだけれど、テスの人の良さ故と受け止めました。病んでいた犯人の事を気遣う言葉とか
も決して出来すぎとか嫌味には映らないし、人間味を出しながら、普通の温度感を感じさせるあたりも自
然だなあ〜と。強さと弱さのバランスが無理無く取れていて、キャラ立ちも申し分無しのヒロインでした(^^)

ヒーローのエイダンは刑事で、子供と警官が殺害された事件に関わっていた為、テスに対して反感を抱いて
います。エイダンはエイブに比べるとちょっと尖っている感じかな〜。勿論真面目な正義漢ではあるけれど、
割と感情に左右されやすい印象ではありましたね。テスに対しての誤解が解けた後の独占欲&保護欲丸
出しの態度やテスを擁護するクリスティンとのやり取りにはニンマリとさせられたりも(笑)学歴とか上流階級
にコンプレックスを持っている為にテスを見る目がちょっと曇ったりするけれど、基本的にはメロメロ君で○。
レイチェルに対する心配性で優しいお兄ちゃん振りも良かったし、刑事であると同時に一人の人間としての
エイダンの姿を内包しているものを出しながら読ませていく中、私的にはエイブやイーサンの方が好みでは
ありますが(笑)、正統派の魅力にややクセがあると言うか、難しさを含んだ個性もまた味がありましたね。

脇役のメンバー達ですが、まずエイブ&クリスティンは相変わらず幸せそうで何よりだなあ〜。クリスティン
とエイダンのやり取りにあえて加勢しない(笑)エイブには笑いを誘われつつ、他レーガン家の人々の登
場もアリでした。今回が初登場となるテスの兄のヴィトは存在感たっぷりで、長男では無いけれど、兄貴
スキーには要チェックなキャラでございました。更にエイダンの相棒のマーフィー、スピネリ警部補、ミーア、
ジャックとジュリア等シカゴ警察の面々が揃い踏み状態でしたが、ローズ作品の特色の一つでもある警察
側の真摯な働き振りは今作も健在でした。そして特ダネを狙う女性記者の使い方は上手いだけで無く、
野心剥き出しで、常識的な判断や人として大切な事が欠落している様は印象強いものを感じましたね。

テスの患者や顔見知りの人々が次々と殺害されていき、警察は手がかりを元に事件に関係していた人間
を洗い出すものの、犯人逮捕には至らない中、テスはマスコミを利用して犯人を挑発し、自分を狙わせる
ように仕向けます。まずテスとエイダンのロマンスは、ストレートではあるけれど、徐々に自分の胸の内をさら
け出して理解が深まっていく感じかな〜。事件に追われる忙しなさの中において、感情のやり取りも着実
に盛り込んであり、自分の事を内に閉じ込めがちなエイダンに対してテスの態度がはっきりとしているので、
釣り合いが取れているように思えました。サスペンス面は、6日間の間にとにかく人が殺害されていきますが、
犯人は割りと早い段階でわかったので、私的に意外性は無かったのですが、捜査陣がどう犯人を探し出
すのかという部分に関心が高まりましたね。アップテンポな流れの中に伏線を敷きつつ、複数の要素を
巧妙に交錯させて展開していく中、個々の要素や事実、捜査を読んで先回りする犯人と追いかける警
察側の動きの一つ一つが丁寧に描き込まれていて、プロットも精巧。ポイントを押さえて勢いよく読ませて
いく内容でした。ただ犯人が明らかになる直前あたりで微妙に息切れを感じると同時に満点作品だった
前作に比べてしまうと見劣りする感はあったかな。それでもキャラの描写と配置の上手さやストーリー展開
の妙、そして細かく描き込まれたエピソードが一体となった水準の高さはお見事。優良作品でした(^^)

さて後書きには今後の翻訳情報について何一つ触れられていませんでしたが(笑)、ミーアがヒロインになる
「Count To Ten」、テスの兄ヴィトの作品「Die For Me」、そして来月に発表予定の「Scream For Me」
と続いているので、是非出して頂きたいです。クレンツも含めてどうなっているんでしょうね〜>ハヤカワさん

暗闇に抱かれて (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 5-2) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 5-2)暗闇に抱かれて (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 5-2) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 5-2)
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  1. 2008/04/04(金) 00:00:48|
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黒い魔性

過去に何作か読んだ事があると思いますが、特に印象に残っていない(笑)トーリ・キャリントンのHAです。

盗賊を標的にしている女泥棒の二コールは、ある大富豪の屋敷が窃盗団の標的になっている事を知り、
開かれているパーティーに潜り込んだ。客室で様子を窺っていたニコールは、バーで見かけた男性に遭遇
して驚くが、一方元刑事で現在は保険調査員のアレックスは何日も前からニコールの後をつけていて・・・。

ストーリー自体はセクシーかつ軽やかな感じで、よく出来ていると思うのですが、ヒロインがどうも苦手と言う
か、あまり魅力を感じなかったな〜。自分の欲望に貪欲で、はっきりとした言動のスタイリッシュなキャラでは
あるものの、どこか鼻につく印象があって、あまり好きにはなれずでしたね。ヒーローは中々だし、セリフとか
も洒落っ気が感じられたけれど、何となく乗り切れないまま終わってしまいました(^^;)HAと言うと、今年
から4冊に増えて刊行されていますが、北米以外の作家さんの作品が出たりしている事もあり、実際読む
のはひと月に2冊程度なんですよね。他社の文庫と違って、お財布への影響は変化無しな状況です(笑)

黒い魔性 (ハーレクイン・アフロディーテ 41)黒い魔性 (ハーレクイン・アフロディーテ 41)
高山 恵

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「Don't Look Down」&「Agnes and the Hitman」

今月二見さんからボブ・メイヤー作品が出るとの事ですが、ついでに(笑)クルージーとの共作を出して
貰えたら嬉しいなあ〜と(^^)本国での評判も良さげだし、いつか読める事を願うばかりです。何卒〜(^∧^)

Don't Look DownDon't Look Down
Bob Mayer

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Agnes and the HitmanAgnes and the Hitman
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  1. 2008/04/02(水) 23:25:55|
  2. ジェニファー・クルージー|
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