Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

My Best Titles 2007

2007年も残す所、あと20分程となりました(かなりギリギリで書いています・笑)。昨年に続いて今年も
読み漁っては好き勝手に感想を書き散らしてきましたが、楽しい読書が出来たのが何よりでした(^^)
来年も引き続き、こんな感じでマイペースにやっていきたいと思っております。いつも遊びに来て下さる
ゲストの方々に感謝しつつ・・・皆様も良いお年をお迎え下さい。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて「My Best Titles」です。多情故にあれこれと迷いました〜(笑)17冊くらいまではすんなりと納まる
のですが、残り3冊が難問なんですよね(^^;)結果、「赤い靴の誘惑」、「亡者のサーカス」、そして
「ハイランドの妖精に誓って」は泣く泣く落とす事になり、甘口辛口様々な、いかにも私らしい(?)
20冊になったかな(笑)リストはまた後日UPします。来年も素敵な本にたくさん出合えますように・・・。

「My Best Titles」は↓をクリックしてご覧になって下さいね(^^)


【 続きを読む 】
  1. 2007/12/31(月) 23:42:46|
  2. My Best Titles|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

戦士と美しき人質

C・コールターの新刊。「Viking Series」は全部で四作品ありますが、後書きでは三部作の一作目
となっていました。てっきり二作目だと思っていたので、そのあたりがちょっと気になったりもしています。

クロンターフ砦の女主人のミラナは、異父兄のアイナーの留守中に攻め込んできたヴァイキングの戦士
ロリックに人質として囚われ、領地に連れて行かれた。妻と子供をアイナーに殺害されたロリックは復讐
の為にミラナを利用しようとして容赦無い扱いをするが、ミラナは領地の女たちに好かれ始めて・・・。

MIRAから出た「シャーブルックの花嫁」がかなり個性的だったので(笑)、半分様子見感覚で取っ掛か
りましたが・・・。さくさくと読めるけれど、面白いというわけでも無かったですね(^^;)さてレビューします。
以下若干(?)ネタばれアリな内容になりますので、未読の方はスルーもしくはバックして下さいね。

ヒロインのミラナは、異父兄のアイナーの領地で女主人として暮らしていますが、アイナーに恨みを抱く
ヴァイキングの首長ロリックに人質として囚われてしまいます。このミラナですが、ロリックの元で酷い扱い
を受けながらも、気丈な強さを持っているという感じの描かれ方をしていましたが、キャラ立ちとなると
平均レベルに納まってしまう感じで、微妙に存在感の薄さは否めずだったかな(笑)しっかり者の女主人
として領地を切り盛りしているのに、異父兄の実体をいま一つ理解していなかったし、ロリックとの関係
も惹かれ合っていく過程が平淡と言うか、明確なものが感じられない内容だったりと、ミラナを取り巻く
状況(?)が曖昧だったのも何だかなあ〜と。私的にはそういった部分から個性がぼやけ気味になった
ようにも思えたりも。でもエンティとの関係は中々良かったし、賢くて勇敢なヒロイン像を描こうとしている
のはわかるのですが、印象としては極々普通で、個性が光るだけのパンチに欠く感は否めずでしたね。

ヒーローのロリックは、妻と子供を殺害したアイナーに恨みを抱くヴァイキングの首長。ミラナをさらって、
アイナーへの復讐に利用しようと考えますが、このロリックがこれまたよくわからないキャラでした(^^;)
アイナーの領地に乗り込み、あっさりと捕まった時点でへタレな感じはしましたが(笑)、アイナーの罪
とミラナは無関係だからと言って結婚したくせに、結婚に大反対の家族の言い分にすっかりと流された
挙句、ミラナに酷い態度を取るのは頂けず。そういうロリックの態度を通して、妻子を失った事に対する
苦しみや家族とミラナの間で板挟みになった葛藤が浮き彫りになるかと思えば、キャラに重みが感じ
られないせいか、感情面に訴えるものも無く、ただ単にはっきりしないだけのように映りましたね(笑)
人格者らしい面や風格といった、上に立つ者らしい資質も見られず・・・とイマイチな存在でした(^^;)

脇役キャラで印象に残っているのは奴隷のエンティとハフターですね〜。各々の個性もはっきりして
いて○。相手を想う心情もよく出ていたと思います(^^)悪役のアイナーは、複数の愛人や美少年を
囲ったりとやりたい放題で、過去のエピソードからはサディスティックな性格が窺えるものの、実際は
印象に乏しかったですね(笑)何だか肩透かしをくらったような感じかも(^^;)あとロリックに横恋慕
しているシラはよくいる性悪女で、新鮮味が無くて型通りと言えるかな。他にもキャラが多数登場して、
ストーリーに絡んできますが、立ち位置や個性等、これといったものは無かったなあ〜。ただこんな事
を言うのは私だけだと思いますが、島の女たちの名前が似たり寄ったりでちと覚えづらかったです(^^;)

アイナーがアイルランド王とミラナを結婚させようとしているという情報をロリックが掴み、ミラナを守る
為に二人は結婚をしますが、ミラナは救出にやって来たアイナーの部下達に捕まり、アイナーの元へ
と連れ戻されてしまいますが、一方ロリックはミラナを取り戻すべく行動を起こします。ストーリーの
前半部分は、ロリックの島での生活を中心に展開していきますが、ミラナと島の女たちの交流を交え
ながらも、ロリックの復讐心があやふやだったり、メインのロマンスにインパクトが無いせいか、どこか
単調な感じがしましたね〜。ミラナがアイナーの元へ戻って以降はアイルランド王を巡る陰謀やロリ
ックとアイナーの対決等の事件面が動きを見せますが、アイルランド王のすり替わりのネタはシラを
ミラナの代打に使う事も含めて、持っていき方が強引と言えて、何だか付いていけなかったです(^^;)
あと最後の最後で、島に戻ったミラナが襲われるエピソードも、大して意味が無いように思えたりと、
いろいろと要素を詰め込んで展開していくけれど、そのせいか作品として一体感に欠ける内容に
なってしまっているし、キャラ立ちも弱かったですね。可も無く不可も無し・・・といった所でしょうか。

「Lord of Raven's Peak」では、ロリックの弟メリックがヒーローになっているとの事ですが、今後の
翻訳はどうなるんでしょうね〜。ランダムさんだと追々刊行しそうな感じもするけれど、果たして?(^^)

戦士と美しき人質 (ランダムハウス講談社 コ 4-1)戦士と美しき人質 (ランダムハウス講談社 コ 4-1)
白木るい

ランダムハウス講談社 2007-12-01
売り上げランキング : 147081

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



  1. 2007/12/30(日) 23:59:38|
  2. ランダムハウス講談社|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

麗しのファンシー・レディ

SEPの新刊。「レディ・エマの微笑み」に登場していた、フランセスカとダリーの若き頃のお話です。

類まれな美貌を持って生まれたフランセスカは、社交界の寵児としてもてはやされていたが、母親の
突然の死と同時に財産を失ってしまった。映画出演の誘いに乗って米国へ渡ったものの、撮影に耐え
かねて逃げ出したフランセスカは、通りかかったプロゴルファーのダリーに拾われ、行動を共にするが・・・。

いや〜、ストレスが溜まりました(^^;)これが他の作家の作品ならまだしも、激愛作家のものとなると、
凹み度も倍増ですね(苦笑)いくら昔の作品とは言え、もうちょっと何とかならかなったのかな〜と。
以下良い事は書いていませんので、未読の方やこの作品をお好きな方はスルーかバックして下さいね。

高名なデザイナーの祖母と社交界の人気者の母親を持つヒロインのフランセスカは、各界の著名人
に囲まれて育った令嬢ですが、ある日母親が急死し、財産が底をついた所にパーティーで知り合った
映画監督に気に入られ、映画に出演する為に渡米します。まずこのフランセスカがどうにもこうにもダメ
でした・・・。美しいだけで頭が空っぽの母親に、徹底的に甘やかされて育った事を割り引いたとしても、
あまりに無知で浅はか。経済的に貧窮すれば、好きでも無い金持ちの求婚者を利用しようとするし、
悪い事は全部他人のせい。見苦しい事この上無い、勘違いも甚だしい言動を繰り返す様にはいい
加減ウンザリしっぱなし(萎)SEP作品のヒロインズと言うと、基本的に心優しい頑張り屋さんな一方
で自己評価が低いタイプが多く、そんなヒロインズが葛藤の果てに自分自身の在り方を見出していく
姿に共感や感動を覚えるわけですが、それもまたキャラが魅力的と言う大前提があってこそだし、身重
のまま無一文になって初めて、フランセスカが生きていく上で大事な事を悟り、その後シングルマザーと
して苦労しながら、全国区のキャスターになったとは言え、それまでの言動が目に余るせいか、全然心
が動かされないんですよね(苦笑)苦労している下りがもっと掘り下げられれば、また見方も違ったかも
知れないけれど、そのあたりも大して描かれずだったし、心理面の描出も浅くて、フランセスカの精神
的な成長や変化も上滑りと言うか、印象が薄いように感じました。激愛作家という事と私の甘っちょろ
い性格も手伝って、何かしら美点や魅力が無いものかと思いましたが、前半の印象を覆す程のもの
はあらず・・・(笑)フランセスカが家出少女達を見つけては救済するというエピソードも生かされていな
いしな〜。とにかく魅力がわからなかったです(^^;)とりわけ上巻は耐え難い(爆)SEPらしかぬキャラ
造形に驚くばかりですが、何もヒロインに限った話では無かったという事に更に凹んだりも(苦笑)

ヒーローのダリーはプロゴルファーで、15歳の時に父親の虐待から逃れて以後親代わり兼キャディー
のスキートと共にツアーを回る生活をしています。フランセスカに続いて、このダリーも何だかなあ〜と。
父親の虐待、幼い息子の死といった事に精神的に縛られていて、本気で人生に向き合わずに生きて
いるという設定ですが、薄っぺらなヒーローとでも言うか(^^;)まずフランセスカに妻帯者だと知られた
時の対応や言い分の聞き苦しさにゲンナリ。妊娠させた事も含めて無責任極まりないし、更に10年
後、テディが自分の子供だと知った時の行動には怒るやら呆れるやらで、ショックや怒りのあまりとは
言え、何よりも巻き込まれたテディが可哀想で、テディの存在を知らされなかった事に対する同情心も
全く起こらずじまいでしたね。いい歳になっても、人生に迷いを感じているという部分は、 これまで
読んできたSEPのヒーローズと共通するものがあるのですが、頭も良くて才能に恵まれている一方で
肝心な事がわかっていないと言う、「可愛いおバカさん」な要素も見られずだし、加えて元妻のホーリー
・グレイスの存在がダリーのダメさ加減を増長させているように映ったかな〜。ダリーとホーリー・グレイス
の関係は、私的にどうにも理解出来ずじまいで、ダリーのキャラにとってマイナス要素の一つのように
思えたりも。それでもテディと親子関係が築かれていく過程は良かったし(テディの魅力が助けとなって)
特に終盤にはダリーのキャラも厚みを増した感がありますが、やっぱり好きにはなれなかったです(笑)

さて脇役陣ですが、まずダリーの妻のホーリー・グレイスもダメでした・・・(苦笑)↑でも書いたように、
息子の死を機に夫婦としてはやっていけなくなったものの、家族として離れられない特別な存在だから、
離婚はしないと言う、二人の関係も理解が及ばずで、何だか居心地が悪いような気もしたなあ〜。
生い立ちや息子の死等の背景がキャラに感情移入させるわけでも無く、フランセスカとダリーの間に
入って偉そうに口を挟む様は、正直かなりウザったいものを感じました(^^;)よっぽどいい気な言動が
目に付いて、主役の二人同様に好感の持てるキャラでは無かったですね。唯一の救いはテディだけ
かな(笑)テディを囲んでのエピソードはスキートとの関係も含めて心が温まる感じで、読ませるものが
ありました。ホーリー・グレイスとすったもんだしているゲリーも個性があるのはわかるけれど、いま一つな
感じだし。キャラの配置や絡ませ方も何か空振っているように思えて、テディ以外は見所無しでしたね。

子供が出来た事を告げずにダリーと別れたフランセスカはラジオ局に就職し、雑用係を経て自分の
番組を持った事がきっかけとなり、十年後にはテレビキャスターとして大成功を収めますが、ある日
ホーリー・グレイスの元に預けていた息子のテディがダリーと会い、ダリーはテディが自分の息子である
事に気がつきます。まずフランセスカの生い立ちに関しては、実在の著名人を登場させながら描かれて
いましたが、冗長そのものな内容で、とりわけ母親の若かりし頃の話なんかは要らないように思えたし、
延々と我がまま三昧な言動を続けるフランセスカを読まされるのは、かなりしんどかったですね(萎)
あとはキャラの魅力の無さに尽きるかな〜と。フランセスカとダリーの再燃ロマンスも、二人の間に通い
合うものが稀薄で、感情的に盛り上がらないんですよね。終盤の全米クラシックの下りは流れに張り
があって、緊迫感とかもそこそこ上手く出ていたとは思いますが、でもトータルで見ると、構成もイマイチ
だし、ストーリーに面白みが感じられず、深みの無いキャラは致命的なマイナスと言えて、テディ以外
は魅力や売りポイントを見出せずじまい。初期のものとは言え、SEPらしかぬ残念な作品でした(^^;)

さて「Hot Shot」と「Honey Moon」がMIRAから翻訳されるそうですが、私的に期待しているのは
「Honey Moon」です。またしても仰天な邦題に言葉を失うのかという事も気になっています(爆)

麗しのファンシー・レディ 上 (1) (MIRA文庫 SP 1-2)麗しのファンシー・レディ 上 (1) (MIRA文庫 SP 1-2)
岡 聖子

ハーレクイン 2007-12-15
売り上げランキング : 28333

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


麗しのファンシー・レディ 下 (3) (MIRA文庫 SP 1-3)麗しのファンシー・レディ 下 (3) (MIRA文庫 SP 1-3)
岡 聖子

ハーレクイン 2007-12-15
売り上げランキング : 28349

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/28(金) 23:49:33|
  2. スーザン・E・フィリップス|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

キリ番のお知らせ

年内最後のキリ番の50000を踏まれた方からの申告を頂戴しました〜。ありがとうございます(^^)
発送が完了した際には、改めましてご連絡させて頂きますね。なお、次回のキリ番ですが、55555と
迷った末に57777にしました。「7」は一番好きな数字なので(笑)どうぞ宜しくお願い致します(^^)

撃沈コンテンポラリーを読了しましたので(お察し通りのタイトルです・笑)、後ほどレビュー予定です。
現在読んでいるものも微妙なので(笑)、そろそろ当確作品を引っ張り出してスカッと楽しみたい心境
ですが、今年も残り数日となりバタバタと気忙しい中、果たして何冊読めるやら〜。昨年に続いて、
今年買った新刊の完全救済はやっぱり出来ず(^^;)お正月休みにのんびりと着手したいと思います。


  1. 2007/12/27(木) 19:09:40|
  2. お知らせ&ご挨拶|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

「一夜のあとは…」&「悪い噂の男」

今年刊行されたHAですが、来年から4冊に増えるそうですね〜。かつてLSも4冊に増えて、結局は
休刊になった事を思うと・・・以下自粛(爆)さて(笑)、あらすじはスルーでレビューさせて頂きますね。

まずは「一夜のあとは…」から。「ロンドンの熱い夜」(HA-29)のスピンとの事で、教師のヒロインが
休暇中に美術館で出会ったヒーローと一夜の関係を持った結果妊娠して・・・という内容ですが、
ヒロインがこれまた苦手なタイプでしたね〜(^^;)一夜の情事に関しては積極的な一方でかなり
シニカルと言うか、ドライな恋愛観を持っているタイプで、何かこう言動に落ち着きが無くて、読んでいて
疲れるなあ〜と。ヒーローは誠実だけれど、ヒロインに押され気味で最後まで印象薄だったし(苦笑)
ちょっと前に読んだ、「ドクターの秘薬」もヒロインがダメだったんですよね(笑)この作家さんは私的に
合わないのかも〜と思い始めていますが、最終判断は「ロンドンの熱い夜」を読んでからですね(^^;)
入手したまま放置した結果スピンだとは知らず、先に「一夜の〜」を読んでしまったんです、ええ(笑)

続いて「悪い噂の男」ですが、まずヒーローが冤罪で刑務所に一年半くらい入っていたとは言え、この
邦題の意味がいま一つわからず・・・(笑)アリゾナ州のウィスキー・リバーを舞台にした作品で、MIRA
から出ている「残り香の告白」のヒーローや「きっとまた会える」(T-284)のヒロインが登場していました。
亡き祖母から相続した家を売り出すべくウィスキー・リバーを訪れたヒロインとヒロインの祖母の友人で、
作家のヒーローのロマンスですが、ヒロインが魔女という事で、パラノーマル的な話を期待したのですが、
そのあたりはさほど掘り下げられなかったですね。特筆する程では無いけれど、キャラに引っ掛かる事も
無く、普通に楽しめる内容でした。そしてこの作品は「Men of Whiskey River」というミニシリーズの
三作目で、1月と3月にHAから関連作が出るとの事です。三作目から翻訳スタートとは一体・・・?と
疑問に思ったものの、本国でも3、2、1の順番で刊行されたそうです。そんな事もあるんですね(笑)

一夜のあとは… (ハーレクイン・アフロディーテ 31)一夜のあとは… (ハーレクイン・アフロディーテ 31)
青木 れいな

ハーレクイン 2007-11
売り上げランキング : 539443

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


悪い噂の男 (ハーレクイン・アフロディーテ (HA30))悪い噂の男 (ハーレクイン・アフロディーテ (HA30))
ジョアン・ロス

ハーレクイン 2007-09
売り上げランキング : 537838

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




  1. 2007/12/26(水) 23:59:02|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

レビューは後ほど〜!

最近このBlogのログイン時間が短くて困っている事を別所にてちらっと書きましたが、「アリッサ〜」の
レビューを読み直して愕然(^^;)書いたはずの箇所が消えている〜!(爆)ログインが切れた為に保存
が出来なかった時に備えて、書いたものを一回コピペして再ログインするようにしているのですが(ああ、
面倒臭いの何のって)、抜けたままの箇所があったとは・・・(呆)UPする前に見直しても気がつかずな
上に連休の間も全然自分のBlogを覗かなかったので、今更びっくりしています(^^;)なので、ちょこっと
だけ加筆しました〜。しっかし・・・何とかならないものかな。ほとほとお手上げな今日この頃です。

現在コンテンポラリーを読んでいますが、100Pを過ぎた時点で早くも撃沈気味になっております(^^;)
レビューは次回になりそうかな〜。その前にサムリスの前に読んであったHAのレビューをUP予定です。

  1. 2007/12/25(火) 19:34:48|
  2. お知らせ&ご挨拶|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

アリッサという名の追憶

スーザン・ブロックマンの「Troubleshooter Series」第六弾。遂にサムとアリッサの完結編です(涙)

米国海軍SEAL隊員のサムは、離婚の手続きを完了させる為に音信不通状態の妻メアリ・ルーを
訪ねてフロリダへ向かったが、妻の住む家でメアリ・ルーとおぼしき腐乱死体を発見し、娘のヘイリー
の姿はどこにも見当たらなかった。そしてFBIに通報したサムの元に、かつての恋人で今も忘れられず
にいるアリッサが現れる。再会した二人はヘイリーの行方を探す為に共に行動する事になるが・・・。

大感動の余韻が未だ醒めず・・・・・ただただ浸っています。勿論作品的にも凄く良かったけれど、
とにかくサムとアリッサ。良かったね〜(感涙)これほどまでに喜ばしいハッピーエンドはそう無いですよ。
以下毎度お馴染みの狂愛を極めたウザ長文レビューになります。免疫のある方のみお進み下さい。

さてストーリーは、サムが離婚届にサインを貰うために、フロリダにいるメアリ・ルーの元へ向かうシーン
から始まります。既刊5冊を通してサムという人を見てきたわけですが、ヒーローになった今作で改めて
サムを知ったような、サムの中にある引き出しの全てを開けて見る事が出来たという感じがあるかな〜。
ある人種差別主義者の父親に虐待されていたロジャーが、ノアとウォルトとの出会いを機に慈しまれ、
愛情を注がれて「リンゴ」になった少年時代のエピソードに始まり、「正しい事をする人間」になろうと
思った事、更に恐れや不安がない交ぜになったヘイリーへの愛情等自分の胸の内を語るのが決して
得意では無いサムがアリッサに話をする姿には切なさを覚えたり、見守るような優しい気持ちになったり
しつつ、父親に殴られて、でも泣くまいとする姿なんて涙無しには読めずでした。口が悪くておバカな
所もあるけれど、内には優しくて繊細なものを持っている泣き虫なサムの表情の一つ一つが克明かつ
リアルに描き出されていく中、サムの精神的な成長を着実に感じる一方で本質面において、やっぱり
サムは変わらないと言うか、一途で素直で不器用で、バカがつくくらいの正直者なサムのままという事
に愛おしさを感じるし、間違いや後悔等の過去の事を含めて、言葉や行動のどれを取っても見ても、
とてもサムらしいものと言えて、良い部分も悪い部分もくそ連発も(笑)全部ひっくるめた、ありのまま
をさらけ出したサムの姿に思い切り感情を揺さぶられるんですよね。上手く言えないけれど、私は
サムがサムであるからこそ大好きなんだなあ〜と再認識した次第です。幸せになれて何よりでした(涙)

続いてアリッサですが、相変わらずスマートだし、クールでタフな魅力が全開。想いをぶつけてくるサムに
対して自己防衛的な言動を取りますが、そんなアリッサの姿にはサムと別れた時の事や別れて以降
の苦しい心中が思い返されて、何とも言えないものを感じたな〜。母親の死後は三姉妹の長女とし
て、更に男性社会の中でキャリアを築いている女性として、常に強く在ろうとしてきたアリッサが見せる
悲観的な一面やそこから浮き彫りになる過去の傷や脆さは、痛切であると同時にアリッサにとって心
を開くという事の難しさを物語っていると思ったりも。またマックスと一緒にいる時は、マックスの混乱
振り(笑)を通して、自分の事を顧みたりしつつ、物事がちゃんと見えているのに、相手がサムになると、
持ち前の冷静さを欠いたり、口が悪くなったりしながらも感情を露にするアリッサの表情や心情の変化
の流れ、そして内面の成長振りが明瞭に映し出されていく様には、安堵や感慨やらの想いで一杯に
なったかな。サム同様にアリッサもまたあくまでもアリッサらしく、力強く鮮明に魅せてくれましたね(^^)

そして二人のロマンスは、今度こそやり直したいと思うサムと突っぱねようとするアリッサの対話を中心
に、歯切れの良いテンションで展開していきますが、この二人ならではの特別なケミストリーに満ちて
いましたね〜。まずアリッサに黙るように言われても中々口を閉じないサムがあまりにらしくて笑いを
誘われながらも(笑)、ばっさりと返すアリッサの複雑な胸中を思うと、ちょっと辛くなったりもしたかな。
メアリ・ルーとヘイリーを探す状況下で、出し抜いたり抜かれたりのホットなやり取りを織り交ぜつつ、
自分の事を率直に話すサムに対してアリッサが真っ直ぐに向き合い、気持ちや理解を深めていく
過程も丹念に描き込まれていて、会話を重ねる事によって各々のキャラに情や機微を前面に出して
読ませていく趣も秀逸。サムとアリッサらしい緊密で鮮やかな空気感に包まれながら、要所要所で
溢れ出る、まじりっけの無い様々な感情には何度も胸を打たれたし、約二年半という歳月の重み
や意味を考えさせられたりもしました。サムとアリッサもまた相手あってこそ、その存在に輝きが増す
んですよね。そしてとことんサムらしいプロポーズには笑いと感動の涙が一緒にこみ上げてきて(笑)、
あのシチュエーションで、当然ながら何の計算や準備も無く、それでいてあのタイミング以外は絶対
にありえないんだからなあ〜(笑)これまでに笑いと涙を一緒に運んできたヒーローは、サムとボビー・
トムだけですよ(爆)時にはシビアな言葉を交わしながらも、二人が端的な感情のやり取りや精神
面の成長をしっかりと遂げて、ハッピーエンドに至った事に何よりも深い充足感を感じた次第です(^^)

今回も複数のサイド・ストーリーが並行して描かれていましたが、まずマックスとジーナですね〜(笑)
頭脳明晰で冷徹。自分を厳しく律し、ルールに従った生き方をしてきたマックスですが、ジーナへの
想いが強すぎちゃう故に足を取られて混乱しちゃっている姿はブロックマンのヒーローそのものと言える
し(笑)、何か苦しさのような、痛々しいものがちらつきましたね。またハイジャックの件に関する罪悪感
や内に抱えている混沌とした複雑な側面はマックスのキャラをより興味深いものにしていたなあ〜と。
これが中々腹をくくれないんだな(笑)そして事件の傷が完全に癒えなくとも、元気に頑張っている
ジーナの前向きな姿には切なくなったりも。 二人の間に通い合うものが明確に感じ取れるだけに、
ハッピーエンドが待ち遠しい限りですが、「Breaking Point」はまだまだ背中も見えてないなあ〜(笑)

大統領暗殺計画に加担したとされて拘束されたトムとケリーのエピソードに関しては、結婚に対して
慎重だったケリーが、トムに会う為に半ば強引に結婚式を行い、何としてもトムを救おうと踏ん張る
姿があっぱれ(^^)いろいろと大変だったけれど、雨降って地固まるといった感じで何より。あとメアリ
・ルーの逞しい成長振りは目を見張るばかりで、イブラハムと幸せになって欲しいな〜と心から思い
ました。それから今回ジュールズはちょっとおとなしめだったかな?(笑)そしてノアも良かったけれど、
ウォルトの穏やかな強さと温かい眼差しは印象強かったですね。今回の二次大戦のエピソード自
体は薄めな内容でしたが、ウォルトのポジティヴで善良な魅力はしかと光っていたと思います(^^)

腐乱死体の身元がメアリ・ルーの姉のジャニーンである事が判明し、更に半年前に軍の基地内で
起こったテロリストによる大統領暗殺未遂事件に使われた武器の一つにメアリ・ルーの指紋がついて
いた事から、FBIの尋問を受けなければならなくなったサムは、行方不明のメアリ・ルーとヘイリーを
探すべく、アリッサの隙をついて逃げ出し、何としても娘を見つけ出したいというサムの想いを汲んだ
アリッサは、サムを助けるべく行動を共にする決意をします。一方サンディエゴでは、大統領暗殺事
件未遂以降閑職に回されていたトムがテロに加担したとの疑いをかけられ、拘束されてしまいます。

ストーリーはサムとアリッサをメインにサイドストーリーを進行させながら、視点を切り替えて展開して
いきます。プロットは前作の時点でほぼ出来上がっているようなものと言えますが、一定のスピード感
を保ちながら、ぐいぐいとパワフルに読ませていく内容で、↑でちらっと触れた通り、第二次大戦中の
エピソードは小粒でしたが、メッセージ性は伝わってきたし、複数の視点で描きながらも散漫になら
ないのは、話運びの巧みさによる所で、いつもながら申し分無かったですね。ただドニーの死に関して
の扱いは残念だった。大して言及もしないままスルーしちゃうなら、せめて怪我を負った程度で収めて
おいた方が良かったと思います。甘っちょろい意見と思われるかも知れないけれど。サムリスのハッピ
ーエンドに尽きる部分もありますが(笑)、人間味豊かなキャラ達の立ち方も素晴らしく、生き生きと
リアルな感情や情緒が濃密に込められたドラマに笑いや涙を誘われつつ、このシリーズに共通する
ひたむきでポジティヴな精神に改めて強く心を動かされました。読後は感動やら多幸感やら爽快感
に満ちて圧倒されっぱなし(笑)いや〜、もう、本当に良かったね〜(涙)感無量の秀逸作品です。

シリーズはこの作品で一つの節目を迎えた事になりますが、七作目に当たる次回作は「Flashpoint」。
こちらの翻訳も待ち遠しい限りですね〜。今後はジュールズの活躍が楽しめるのも嬉しいかな(^^)

アリッサという名の追憶 上 (1) (ヴィレッジブックス F フ 5-6)アリッサという名の追憶 上 (1) (ヴィレッジブックス F フ 5-6)
スーザン・ブロックマン 阿尾 正子

ヴィレッジブックス 2007-12
売り上げランキング : 360

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


アリッサという名の追憶 下 (3) (ヴィレッジブックス F フ 5-7)アリッサという名の追憶 下 (3) (ヴィレッジブックス F フ 5-7)
スーザン・ブロックマン 阿尾 正子

ヴィレッジブックス 2007-12
売り上げランキング : 364

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/22(土) 23:59:03|
  2. TDD&Troubleshooter|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4

アリッサという名の追憶

いや〜、もう興奮やら感動やらで脳内がとっ散らかっています(笑)まず帯の文章を見てグッときて、
更にあらすじを読んで涙ぐんでいる時点でかなりヤバイ人丸出し状態でしたが(爆)、サムのくそ連発
に笑いつつ、やっぱりしっかりと泣かさせて貰いました。暑苦しいウザ長文レビューはまた後ほど〜。

アリッサという名の追憶 上 (1) (ヴィレッジブックス F フ 5-6)アリッサという名の追憶 上 (1) (ヴィレッジブックス F フ 5-6)
スーザン・ブロックマン 阿尾 正子

ヴィレッジブックス 2007-12
売り上げランキング : 360

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


アリッサという名の追憶 下 (3) (ヴィレッジブックス F フ 5-7)アリッサという名の追憶 下 (3) (ヴィレッジブックス F フ 5-7)
スーザン・ブロックマン 阿尾 正子

ヴィレッジブックス 2007-12
売り上げランキング : 364

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/20(木) 11:47:37|
  2. TDD&Troubleshooter|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

憎しみもなにもかも

リサ・クレイパスの「Bow Street Series」の二作目。愛しのロス卿(笑)とソフィアのお話ですね〜(^^)

ボウ・ストリートを統括する治安判事のロスは、補佐官の職に応募してきたソフィアを迷った末に試用
期間を設けるという条件付きで雇い入れた。だがソフィアは有能振りを発揮し、ロスは急速に惹かれて
いくが、一方ソフィアは、かつてロスによって牢獄船に送られ、病死した弟の復讐を誓っていて・・・。

順序良く出して頂きたかった〜と思いつつ、期待も十分に取っ掛かりましたが、キャラ、ストーリー揃って
ぶれる事の無い充実振りで一気読み。クレイパスの良さを再認識させる大満足の一冊でしたね(^^)

ヒロインのソフィアは子爵家に生まれたものの親を亡くし、親戚の家に身を寄せて暮らしていましたが、
「ボウ・ストリート」の判事補佐官を募集する記事を目にした事を機に判事のロスに近づき、捕虜船に
送られて病死した弟のジョンの復讐を果たそうと目論見ます。復讐ヒロインと言うと、冷静に物事を
見られなかったり、言動が危なっかしかったり等マイナスの要素が見られたりするのですが、ソフィアは
問題無しでしたね(笑)私情は別にして仕事や家事をてきぱきとこなしていくし、スマートで落ち着き
のある物腰から大人の女性らしい魅力が品良く香るのも○。苦労して生活してきた事や痛手となった
過去の恋愛経験なんかもソフィアのキャラに弾みを与えているように思えたかな。復讐とロスへの愛情
の狭間で思い悩む姿は感情面からしっかりと読ませていくし、そういった葛藤を通してソフィアの根の
素直さや公平さが見て取れるあたりも申し分無かったです。強さと弱さの加減も程良かったですね(^^)

ヒーローのロスは治安判事で、妻をお産で亡くして以降は仕事に没頭する日々を送っていますが、
ある日補佐官の職に応募してきたソフィアに一目惚れします。いや〜、のっけから悶々としちゃって
いるロスが最高(笑)真面目な仕事人間で一見淡々としている一方で情熱的な面を持ち合わせ
ているし、とても思慮深くて包容力も底無し。あとソフィアの過去の恋愛に関して見せた理解や思い
やりと尊敬に満ちたロスの女性観も良いんだなあ〜。ソフィアは勿論の事、他者に対して常に誠実
なスタンスを崩さないんですよね。美点を挙げ出すとキリが無いけれど、ソフィアやグラントとの会話
から茶目っ気や隙が見られるし、心を閉ざして生きてきたロスが、ソフィアと共に過ごす内に段々と
砕けていく様も豊かに描かれていて、表情の解れ方の甘かったり優しかったりが微笑ましくて◎。
度量の広さと真摯な愛情に魅了されつつ、ロスの素晴らしく深い人間性に感服する事しかりでした。

そして脇役の面々ですが、まずはニックだな〜。正直な所、「悲しいほどときめいて」のヒーロー時
にはさほど魅力を感じなかったのですが、今作で見せる若さやワルぶってはいるものの、どこか迷った
ままのような生き方が、ロスの円熟した個性と対照を成しながら際立っていましたね。やっぱり翻訳
の順番は大事だと改めて思ったりも(苦笑)相変わらずグラントはヴィクトリアにメロメロでしたが(笑)、
ニックを「ちび」呼ばわりしたのには思わずニンマリ(爆)ドクター・リンリーも再びお姿を見せてくれて
何よりですが、ロスの祖父さまの辛口で飾らないキャラが良い味を出していて私的にツボを直撃(^^)

ロスへの愛情が復讐心よりも勝る事に気がついたソフィアは、ロスに本当の事を打ち明け、その後
二人は結婚しますが、ロスが逮捕を目指している「シーフ・テイカー」のニックがソフィアの前に姿を
現し、自分が捕虜船で死んだとされている弟のジョンである事を告げます。まず隠し事が長引くのは
私的にあまり好きでは無いので、ソフィアの復讐計画が早めにクリアになったのは良かったです(笑)
ロマンス面はホットに盛り上げつつ、ソフィアがニックの事をロスに言えなかったりするけれど、基本的
には相手の気持ちを思いやりながら、目線を合わせて関係を築いていく流れが、各々の気持ちの
動きや機微と共に巧みに描き出されていて、出色の内容でしたね。ロスの傷が徐々にやんわりと
癒えていくのも自然な感じがして○。また判事であると同時に一人の男性としてロスが考えて悩んで
下した決断を思うと、やっぱりロスに尽きるわ〜と私的には最後までロス万歳状態だったりも(爆)
ロスのえこ贔屓はさておき(笑)、ストーリーの流れも滑らかで、人生経験を持ったソフィアとロスの
キャラも大人ならではの妙味があり、細部にまで行き届いた描写も抜群。シリーズの中でも内容的
に最も深みが感じられましたね。クレイパスらしい、甘くて艶やかなロマンスが堪能出来る秀作です。

今年はクレイパス作品が5冊刊行されましたが、来年はどのタイトルが読めるのか気になる所ですね。
願わくば「Mine Till Midnight」と「Dreaming of You」。キャムとデレクを待ち望んでいます(笑)

憎しみもなにもかも (ライムブックス ク 1-10) (ライムブックス ク 1-10)憎しみもなにもかも (ライムブックス ク 1-10) (ライムブックス ク 1-10)
平林 祥

原書房 2007-12-10
売り上げランキング : 23839

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/18(火) 23:59:22|
  2. リサ・クレイパス|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

子守歌に背を向けて

お初作家アニー・ソロモンの新刊。この作品で、今後期待したい作家さんがまた一人増えました(^^)

NYで児童擁護施設を営むレイチェルは、施設の雑用係のニックと互いに惹かれ合っていたが、ある日
武器商人のレニーの妻がひき逃げされ、かつてレニーの右腕として働いていたというニックの過去が
明らかになった。レイチェルの身の安全と引き換えにレニーの元に戻ったニックを、レイチェルは追うが・・・。

こんなにしっとりと読ませるロマサスにはあまりお目にかかれないかな〜。万人受けはしないだろうけれど、
実直で奥深さが感じられるストーリーは、地味スキーのツボをしかとついてきましたね。当たりでした(^^)

ヒロインのレイチェルは児童擁護施設の経営者。ある日武器商人のレニーの妻がひき逃げされ、施設
の雑用係のニックが、かつてレニーの元で働いていたという過去が明らかになった事を機に事件に巻き
込まれます。このレイチェルですが、穏やかな落ち着きを持った素敵なヒロインでした(^^)情に厚い面が
温かく映って、ちゃんと地に足が着いているんですよね。自分の過去を悔やむニックに対して見せる受容
や理解にも押し付けがましさが無くて、極々自然な感じ。目線の優しさはとりわけ好印象と言えるかな。
でも出来すぎならないのは、素朴な温度感のせいなんだろうな〜と思ったりも。自分の気持ちに率直で、
そういった部分からレイチェルの強さと弱さを真面目に読ませていくし、気持ちの温かさや優しさの光り方
も○。肩の力の入り具合やスタンスを始めとして、トータルで無理が無いのが良かったと言えるかな(^^)

レイチェルの施設で雑用係として働いているヒーローのニックは、13歳の頃に武器商人のレニーに拾わ
れて以降片腕として働いてきましたが、ある事件を機に足を洗ったものの、レニーの妻の死が引き金と
なって再びレニーの元に戻る羽目になります。このニックですが、ストイックで内省的な雰囲気から寂寥
感が静かに滲み出るせいか、かつてはブランド物のスーツや高級車に囲まれて生活していたという事が
想像出来なかったな〜。過去に対する後悔や罪悪感、自己嫌悪の念といった苦悩が、孤独に生きる
姿を通して痛切に映し出される中、レイチェルに抱く愛情には光と影が同時に差す様で、味わい深く
感じ入るものがありました。あとアイザックへの想いにグッとさせられたりも。キャラとしては控え目な方だ
と 思いますが、言葉や行動から物語るニックの感情の一つ一つに人間味溢れる、リアルな重みがある
ので、 そのあたりにしっかりとした存在感や魅力を感じつつ、よく描かれたヒーローだったと思います。

レニーの元に戻ったニックは、レニーの妻のシェリーが密かに産んでいた子供の行方を突き止めるよう
に命じられて捜索を開始しますが、6歳になるその子供、アイザックの父親が自分である可能性に
行き当たる中、レイチェルの部屋に何者が侵入した為、ニックとレイチェルは行動を共にする事になり、
レニーの手下の一人の後をつけた結果、思いがけずアイザックの居場所に遭遇するものの、アイザック
はレニーに連れ去られてしまいます。まずペースとしては速い方かな〜。特別捻りのある内容では無い
けれど、ストーリーの展開はまとまりがあって、盛り込まれた要素の絡め方も○。あと脇役の使い方に
上手さが光っていましたね。マーティンなんて少ない出番ですぐに殺されてしまいますが、ちゃんと存在
を残す役割だったし、軽薄で自分勝手なタイプかと思われたシェリーですら、子供を守ろうと必死だっ
た事が窺えたりと、ニックとレニーの関係も含めて、人物形成及び描写に確かなものを感じたかな〜。
中でもニックとレイチェルをサポートするダニーはナイスでした(^^)アイザックのいじらしさやニックとの
不器用でぎこちない親子関係も中々読ませるものがありましたが、それぞれが痛みや傷を抱えなが
らも、どんな時でも相手を思いやろうとする気持ちが前面に出ていた事がとても印象深かったです。
あと悪人が死んで、ハッピーエンドという単純な流れでは無く、事件によって失ったものと得たものに
対するニックとレイチェルの想いを浮き彫りにしつつ、着実に希望が灯る現在が描かれたラストも心
が温まるような安らかさが漂っていて、余韻が残ったなあ〜。しみじみと情感が香る良作でした(^^)

地味系なので巷の評判もイマイチなようですが、本国では順調に作品が発表されているみたいだし、
是非これからも翻訳して頂きたいですね。villageさんなら当てに出来そうかな?お願いします〜(^∧^)

子守歌に背を向けて (ヴィレッジブックス F ソ 2-1)子守歌に背を向けて (ヴィレッジブックス F ソ 2-1)
大倉 貴子

ヴィレッジブックス 2007-11
売り上げランキング : 172738

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/17(月) 23:56:57|
  2. villagebooks|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

50000HITSキリ番のお知らせ

サイトのカウンターがキリ番の50000に近づいて参りました〜。サイトに入室の際には、カウンターを
気にして頂けると幸いです(^^)そのカウンターですが、ブラウザバックでトップページに戻られた際にも
回る事がありますので、50000よリ少し前の数字を踏まれて入られた方はお気をつけ下さいね(^^)
勿論ブラウザバックでキリ番に達しても踏まれた事になりますので〜(笑)キリ番を踏まれた方はサイト
のトップにリンクが張ってある「Kiri Plan」からキリ番のページに飛んで頂き、ご一報下さいませ(^^)
なお、申告の締め切りは12月23日(日)23時までとさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。

えーー、レビューを溜め込んでいます(笑)サムリス発売までにUP出来るか正直怪しいなあ〜(^^;)

  1. 2007/12/15(土) 20:32:31|
  2. お知らせ&ご挨拶|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

青き騎士との誓い

アイリス・ジョハンセンの新刊。これでジョハンセンのヒストリカルの未訳はあと一冊になったのかな?
確かシーク物が残っていたような気がするのですが、詳細は不明・・・って、ちゃんと調べろよ(爆)

主の下を逃げ出した奴隷の刺繍職人のティーアは、店を開く為に一人ダマスカスへと向かうが、砂漠
を横断中に力尽きた所を、騎士のウェアに助けられた。体力が回復するまでウェアの屋敷に滞在する
事になったティーアはウェアに惹かれていくが、ウェアはテンプル騎士団の刺客に命を狙われていて・・・。

ジョハンセンのヒストリカル作品は、基本的に危なげ無く読める定番ものとして楽しみにしていますが、
今作はちょっと違ったかな(^^;)出来云々では無く、私の好みや求めの問題だと思うんですけれど(笑)

ヒロインのティーアは奴隷の刺繍職人で、お店を開いて、妹と暮らす夢を叶うべくダマスカスへと旅に
出ますが、砂漠で倒れた所を騎士のウェアに助けられます。勝気で独立独歩系のティーアのキャラは、
ジョハンセンらしいヒロインで、一匹狼のようだけれど、実は愛情を注いでいる存在がいる(今回は妹)
あたりも一緒ですね(笑)気が強いけれど、尖っている程でも無く、関係を持つ前にウェアに見せた好意
や友情は優しかったり、笑いもあったりで良い雰囲気だったのですが、魅力が立つとまではいかずだった
かな〜。同じ奴隷という事で「風の踊り子」のサンチアと比べてしまったりすると、どこか物足りない印象
だし、全体的にパンチに欠けたかな〜と。あと中盤から登場する妹が、ティーアと似たタイプだったので、
個性が被ってしまったような感じもあったりと、悪くは無いけれど、特別なものは感じられなかったです(^^;)

ヒーローのウェアはスコットランド人の騎士。故郷を離れた後に「テンプル騎士団」に参加するものの、
ある事情から追放されて以来命を狙われています。表向きは非情なようでいて、内には深い苦悩を
抱えながら孤独に生きているというウェアの個性は、過去のジョハンセン作品のヒーローズと共通する
ようでもあり、ちょっと異色な感じもしましたね。自分は長くは生きられないという気持ちがあるせいで、
ティーアにもそれほどには迫らないし(笑)ティーアに惹かれていく事によって、ウェアの暗く脆弱な部分
が表面化していく様が着実に描かれていたのですが、存在感となるとこれまた薄めと言うか(笑)とり
わけ中盤過ぎあたりからは脇役に押され気味のようにも映ったし、私的にジョハンセンのヒーローと言う
と、ヒロインに対して独占欲やら嫉妬やら丸出しで、殺気立っちゃうくらいのキャラ(笑)の方が好みな
せいもあるかな〜(^^;)内面的に読ませるものを持ってはいるものの、いま一つ足りない感じでしたね。

テンプル騎士団によって、ウェア統治する村に火が放たれる事件が起こり、ウェアの命を狙う刺客の
影が付きまとう中、ウェアの親友のカダールがティーアの妹のセレーネを引き取ってきた為、姉妹は
再会を果たしますが、ティーアの身を案じたウェアによって二人はある統治者の元へ連れて行かれ、
更にティーアがウェアの為に作った幟が思わぬ事態を引き起こします。まず、うわべこそ愛想が良い
ものの、内は謎めいていて本心が読めないカダールやジャスミンとタッツァの母娘、ウェアの命を狙う
バーデン等脇役達の立ち具合は○かな〜。私的にはそのせいで主役がぼやけた感はありますが(笑)
ストーリーは前半はどちからと言うと緩やかな調子で、中盤過ぎあたりからテンプル騎士団やトルコ人
スルタンに仕える長老、そしてカダールと深い繋がりがある独立組織やらが流れに絡んできますが、
様々な要素を用いて内容的に厚く展開していく一方でぐいぐいと引っ張っていく程の力は感じられず
で、読んでいて徐々にごちゃつきながら、ダレてきてしまったんですよね。丁寧に描かれているのは
わかるのですが、如何せんストーリーに惹き込まれなかった。もっと薄めで良いから、その分勢いや
スピード感に乗った内容のものを読みたかったというか・・・。結局好みの問題なんでしょうね(笑)
前半は割と良かったんだけれどな〜。当確ものと期待していただけに、ちょっと残念でしたね(^^;)

後書きでは今後の翻訳については触れられていませんでしたが、ディレイニィとかはいかに?(笑)

青き騎士との誓い (二見文庫 ジ 3-23 ザ・ミステリ・コレクション)青き騎士との誓い (二見文庫 ジ 3-23 ザ・ミステリ・コレクション)
酒井 裕美

二見書房 2007-11-27
売り上げランキング : 164490

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/14(金) 23:54:00|
  2. 二見書房|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

キス・キス・キス 聖夜に、あと一度だけ

お気に入りシリーズの「キス×3」の新刊。今年三冊目ですが、来年もこの調子でお願いしたいな(^^)

「楽園で焦がされて」 ドナ・カウフマン

散々な出来事続きだった日常を離れ、奔放に楽しもうとヌーディスト・リゾートにやって来たキャムと
仕事人間で、色気の無い自分とおさらばして、新しい自分を見つけるようとしているアリソンのお話。
まず前評判等から、ヌーディスト・リゾートをトップレスOKビーチ程度の何かだと勝手に思っていたの
ですが、実際は乱交三昧アイランド(謎)だったとは(爆)しかもこの設定のせいでストーリーが破綻
気味になっているのは否めずと言うか(苦笑)ドナ・カウフマンらしい心理描写の妙も見られずじまいで、
キャラも平凡。見所の無い作品でしたね(^^;)お気に入り作家だけに残念ですが、次回に期待かな〜。

「セックスとプードルとダイヤモンド」 ナンシー・ウォレン

大おばの遺産の大半を相続したプードル犬ミミの世話役に任命されたヴィンスとミミの子守役に雇わ
れたソフィのお話ですが、三作品の中では一番良かったと思います(^^)展開としても素直だし、キャラ
も魅力的。ヴィンスの率直な個性やソフィの軽やかなセクシーさが行間からよく伝わってきました(^^)
会話(?)はフランス語オンリー、シェフの手作り料理しか口にしないという、とことんお姫様なミミと食い
意地の張った(笑)用心棒のガラハッド卿も勿論大活躍で、それぞれが持ち味を明るく発揮していて◎。
二人と二匹がいつの間にか家族として機能していく過程を軽快かつユーモラスに描きつつ、短編なら
ではの良さが生きていて、キュートでほんわかとした気持ちにさせてくれる作品でしたね。面白かったです♪

「聖夜に、あと一度だけ」 シャノン・マッケナ

暴力男の恋人から逃れ、再出発する為に車でルイジアナのカジノを目指すアニーとアニーに一目惚れ
して、後を追いかける休暇中の建築家ジェイコブのお話ですが、「夜の扉を」の後だけに、やや新鮮さに
欠けるようでもあるし、またありがたみが薄れた感じもしちゃったかな〜(贅沢な事言っているよ・苦笑)
キャラ、ストーリー揃ってマッケナの定番スタイルで描かれている内容で、終始楽しんで読めるものの、
その場の空気の流れる様や感情の込め方等全体的に浅い印象でした。激しいけれど、切なさが
足りていないとでも言うか(笑)まあまあといった所でしょうか。私的には「キス×3」の一冊目に収録
されている、「キスよりせつない朝」の方が断然好きですね〜。再読率の高いお気に入り作品です(^^)

このシリーズの今後の刊行が楽しみですが、マッケナばかり出さなくても良いんじゃないかな〜とちらっと
思いました(勿論マッケナの作品は読みたいけれどね・笑)。Bravaから出ているアンソロジーのタイトル
を見ていると、ジャネール・デニソンやジル・シャルヴィスとかTでお馴染みの作家さんも書いているし、
他作家をピックして貰えたら、これまた嬉しかったりも(^^)何はともあれ、次回の刊行に期待です♪

キス・キス・キス聖夜に、あと一度だけ (ヴィレッジブックス F マ 10-2)キス・キス・キス聖夜に、あと一度だけ (ヴィレッジブックス F マ 10-2)
鈴木 美朋

ヴィレッジブックス 2007-11
売り上げランキング : 431989

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/12(水) 21:00:20|
  2. キス・キス・キス|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

The Elusive Flame

来月のvillageさんのウッディウィス作品は、「炎と花」の続編だそうですね〜(^^)「まなざしは緑の
炎のごとく」という邦題を見た時は、「緑の瞳」の新訳かと思いましたが(安直だな〜・爆)、きっちりと
続編を読ませてくれるあたりに、villageさんの素晴らしいお仕事振りを感じたりも(笑)楽しみです♪

The Elusive FlameThe Elusive Flame
Kathleen E. Woodiwiss

Avon Books (Mm) 1999-05-04
売り上げランキング : 56854

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/11(火) 23:56:11|
  2. villagebooks|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

その腕に守られて

シンディ・ジェラードの「The Bodyguards Series」第一弾。シリーズの翻訳が既に決定している
だけで無く、次回作の刊行予定も出ているとは・・・。シリーズ物をペース良く読めるって理想だわ〜(^^)

ある事件をきっかけに軍を辞めて、酒に溺れる日々を送っていたノーランは、実家の警備会社を経営
する兄のイーサンから、何者かから脅迫状を送り付けられている、人気TVキャスターのジリアンの警護
を頼まれた。ノーランとジリアンはお互いに反発しつつも段々と惹かれ合っていくが、脅迫は続いて・・・・。

ロマサスによくあるストーリーと言えばそれまでですが(笑)、サスペンス面では緩さが見られるものの、
細やかな描写を始めとして、真面目さが感じられる作風でしたね〜。さて、レビュー開始します(^^)

ヒロインのジリアンは裕福な実業家の一人娘で、地元のTV局に勤める人気キャスター。父親が無断
で雇い入れたノーランに反発を覚えますが、「ボディーガードなんていらない」と言っても、危機感が欠如
しているわけでは無く、支配欲の強い父親やそのやり方への怒りが勝る感じで、ロマサスのヒロインに
よく見られる、自分勝手な行動を取ったりしないあたりも○。ノーランがへタレなだけ(笑)、要所要所で
ジリアンの肝の据わった行動力が物を言ったと言えて、気の強い面もプラス要素として映りましたね(^^)
ノーランとの関係も相手を知っていく段階が長く盛り込まれているので、そういった部分からジリアンの
個性や心情がよく読み取れたし、美人で勝気なお嬢様という、ロマンス小説にありがちなタイプですが、
強さやしっかりとした面が目立つ、正統派のヒロインといった所でしょうか。中々良い感じでした(^^)

ヒーローのノーランは陸軍のレンジャー部隊員でしたが、ある出来事をきっかけに軍を辞めて以降は、
お酒に溺れて自堕落に過ごす日々を送っています。そんなノーランが、父親が興した警備会社「EDEN」
を経営する長兄のイーサンから、ジリアンの警護を任されるのですが、まず仕事に対する真摯な姿勢
は良かったですね(^^)ジリアンに対して抱いていたイメージが変わっていく事によってノーランの気持ち
も変化していく流れやお嬢様なジリアンに、ブルーカラーな自分はふさわしくないから〜と我慢を続けたり、
踏ん切りが付かなかったりしながら、素っ気無さと優しさの間で揺れるノーランの姿は十分な読み応え
があったし、部下を救えなかった事への悔いからは責任感の強さも感じられたかな。ただ残念なのが、
ノーランの苦悩が、描写の割に訴えてくるものが薄いと言うか・・・。軍を辞める要因となった事件や部下
を失った戦場でのエピソードを盛り込んだり、またジリアンの目を通しながら、ノーランの心の傷を浮き
彫りにしてはいるのですが、悲哀を感じさせるとまではいかずで、描出自体は行き届いているのに、深く
切り込んだものが欠けているような。でも心情面を始め人物描写は丹念で、力が入っていましたね(^^)

続いて脇役陣ですが、父親から「EDEN」を引き継いだギャレット家の兄妹に尽きますね〜(笑)イヴの
アニキなキャラはもろ好みだし、次男のダラスも気になる所ですが、やっぱりイーサンでしょう、ええ(爆)
離婚の傷を引きずり、仕事に没頭する長男坊なんてオイシイじゃないの〜!さくらんぼのキャンディー
を常に携帯しているというエピソードにも何気に興味を引かれたり。三作目が今から楽しみです(^^)
脇役のスタンスに納めつつも、三人各々の個性がくっきりとしていて、主役昇格時の活躍を期待させる
と同時にこの三人の中に置いちゃうと、ノーランの末っ子らしさがよくわかって、思わずニンマリとしたりも。

ジリアンとノーランが、惹かれ合うようになる一方で相手と距離を置こうとする中、ジリアンへの脅迫は
続き、内容が段々とエスカレートしていきますが、ジリアンの同僚や知人を中心に不審な人物を洗い
出そうとするものの犯人像が掴めないまま、あるパーティーに出席したジリアンが、ノーランが目を離した
隙に刺されてしまいます。ストーリーは、事件要素を絡めながらも、ジリアンとノーランのやり取りをメイン
に展開していくので、ペース的にはゆったりとしている印象かな。ロマンス面は真っ直ぐにぶつかって
いくジリアンの強さによる所が大きかったとも言えますが、簡単にベッドインせずに二人を向き合わせる
事によって生ずる感情面の動きを確かに読ませていく内容は好感触でしたね。そしてサスペンス面
ですが、正直緩かったなあ〜と。緊迫感が募ってくる程でも無く、真犯人や事件を起こすきっかけと
なった過去の出来事もストーリーの流れに絡んでこないんですよね。取って付けたとまでは言わない
けれど、しっくりとこないものが残った感じでした。でもキャラ立ちの鮮やかさや丁寧に掘り下げた描写
には上手さが光ったりと、私的には次回作に繋がるだけのものは掴めたかな〜と。まあまあでした(^^)

次回作の「To the Limit」は「めぐりあいの果てに」という邦題で来年の2月に刊行予定との事です。
三作目はイーサンがヒーローになる「To the Brink」で、こちらは元妻との復縁もの。そして「Over
the Line」、「Under the Wire」、「Into the Dark」と続いていますが、「Over〜」はプローボーイ、
「Into〜」ではダラスがヒーローを張るそうです。ダラスは随分引っ張る(?)わね(笑)楽しみです♪

その腕に守られて (ソフトバンク文庫 シ 5-1)その腕に守られて (ソフトバンク文庫 シ 5-1)
森嶋 マリ

ソフトバンククリエイティブ 2007-11-15
売り上げランキング : 14107

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/10(月) 23:59:52|
  2. ソフトバンク文庫|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

ドクターの秘薬

5月にHAから刊行された「深紅の誘惑」のスピン。この作品が中々だったので、スピンを購入した
はずなのですが、結局今頃読んでいるという・・・(苦笑)しかも前作の内容もほとんど忘れているし(爆)

親の期待に応えながら生きてきたマリアンは、婚約解消後に故郷を飛び出し、従兄が経営するバー
で働き始めた。ある晩バーで独身男性のオークションが開催され、ワルっぽい雰囲気のオズを、後腐れ
の無い遊びの相手にぴったりだと思ったマリアンは落札するが、実際のオズが真面目な学者と知って・・・。

う〜ん・・・(^^;)慈善に熱心な両親の代わりに妹や弟の面倒を見てきたというヒーローはいかにも長男
で良い人なのですが、ヒロインがどうも・・・(苦笑)「良い子だった自分を捨てて、自由に生きたい」と
いう調子だけれど、実際はそうでも無くて、過去には拒食症になったりや自殺したいと思った事がある等
背景が重め(?)に描かれていたりと軽いものを読みたかった私のノリとは合わなかったし、ヒーローに
八つ当たりしたりするヒロインの言動も何だか頂けずで、あまり可愛げが無いなあ〜と(苦笑)ヒーローの
魅力をもってしても、諸々のマイナス面はカバー出来ずでした。私の気分や求めていたものとのズレが
大きいので、作品の良し悪しは正直何とも言えずですが、あまり楽しめなかったです。トホホ(´ヘ`;)

ドクターの秘薬 (ハーレクイン・アフロディーテ 17)ドクターの秘薬 (ハーレクイン・アフロディーテ 17)
小泉 まや

ハーレクイン 2007-06
売り上げランキング : 465167

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/10(月) 23:59:00|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

The Duke and I

来月の新刊のラインナップが徐々に出揃い始めていますが、ラズベリーさんはジュリア・クインの
「Bridgerton Series」の一作目だそうですね・・・(笑)シリーズの始めにUターンしたという事で、
今後は順序良く刊行して頂けると勝手に理解しつつ、とりあえず二作目は是非ともお願いしたい(爆)

The Duke and I (Avon Romantic Treasure)The Duke and I (Avon Romantic Treasure)
Julia Quinn

Avon Books (Mm) 2000-01
売り上げランキング : 10673

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/08(土) 21:50:22|
  2. ラズベリーブックス|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

罪つくりな淑女

マデリン・ハンターの「The Seducer Series」のスピンオフ二作目。着手したものの、前作の内容
をまるで覚えていないという事に気がつきました(^^;)確か美術関連の話だったんですよね(苦笑)

男爵未亡人のシャーロットは、あるパーティーで弁護士のナサニエルと一緒になり、素性を隠したまま
一晩を共にしたが、ある日義弟一家に関する調査をナサニエルが始めた為に行動を共にする事に
なった。一方ナサニエルはシャーロットと一晩を共にした謎の女性が同一人物のように感じ始めて・・・。

前作の内容がすっぽりと記憶から欠落しつつも、ピントのぼやけた作品だったよな〜とあまり期待せずに
読み始めましたが(オイ)、はまる程では無いものの、ちゃんと楽しめました。前作より良かったですね(^^)

ヒロインのシャーロットは、女性の権利向上を目指す運動を取り仕切っている男爵未亡人。五人兄妹
の末っ子で、醜聞まみれの実家は社交界では鼻摘み者扱いされている中、シャーロット本人の地位
だけは安定しているとの事ですが、自分の事を初めて気にかけてくれただけで無く、破天荒な家庭で
育った反動で、安心感を与えてくれる相手を夫に選んだ〜という背景から、堅苦しいタイプかな〜と
想像しましたが、しっかりと安定した意思や考えの持ち主で、亡夫や義弟が絡んだ醜聞ネタを避けたい
が為に迷ったりしながらも、真実から目をそむけない強さやとりわけナサニエルに対して示す理解や共感
には、ちょっと奥深いものが感じられたりもして、中々の好印象でした。またナサニエルとのやり取りを
通して、頭の回転の速さが窺えたりと大人の女性らしい気風がよく出たヒロインだったと思います(^^)

ヒーローのナサニエルは伯爵家の生まれで五人兄弟の末っ子。元役者志望の弁護士ですが、この
ナサニエルのキャラが良く出来ていましたね〜(^^)信義に厚い、人情派の正義漢とでも言うか(笑)
相手の気持ちを汲み取れるだけの度量や誠実さ、優しさといった要素や本質面が気持ち良く描か
れていて、弁護した少年が死刑になったエピソードからは責任感の強さも感じられたりと着実に売り
ポイントを押さえたヒーローだなあ〜と。父親との関係で見せるスタンスも○。好感度高しでしたね。

そして脇役の面々ですが、何度かちらっと顔見せしていた前作のヒーローから。何でも「口が軽い」とか
思われていて、そんなキャラだったのかな〜と記憶が無いにも関わらず首を捻ったり(笑)それから
やっぱりシャーロットの姉&兄二人が気になりましたね〜。姉の結婚問題や兄のスキャンダル(?)の
ネタふりが入ったりもしましたが、キャラの描き分けがはっきりとしていたので、特に気にならず。世間
からは「聖人」扱いされつつも、実際はそうでも無いという長男にはちょっと興味をくすぐられたりも(笑)
この三人の作品が、「The Seducer Series」から各々刊行されているとの事だけれど、真っ当な
ヒストリカルとは違う設定や背景で描かれているのであれば、読んでみても良いかな〜と思ったりも。

秘密を暴露するとシャーロットの義弟を脅迫していた犯罪者が、獄中で自殺する直前に話をした
ナサニエルは、犯罪者が口にした秘密の事が気になり、独自で調査を始めようとしますが、亡夫や
義弟の潔白を信じるシャーロットも共に行動する事になり、犯罪者の元で暮らしていた一人の少年
を庇護し、出生を突き止めようとします。まずロマンス面は、ホットなシーンを挿入しつつ、二人の間
で感情的に通じ合うものをしっとりと読ませる内容でしたね。秘密に関する真相は、広げた風呂敷
がちゃんとたためているといった印象(風呂敷自体は大きくないです・笑)でしたが、義弟のキャラが
何となく微妙と言うか、もう少し描出があっても良かったかな〜とは思いました。でもストーリーもまと
まりがあるし、キャラもナイス。面白みがはっきりとしていて、最後まで飽きさせない作品でした(^^)

次回の翻訳についての詳細は不明ですが、スピン二作で打ち止めなのかな〜。気になる所です(笑)

罪つくりな淑女 (ラズベリーブックス (ハ-1-2))罪つくりな淑女 (ラズベリーブックス (ハ-1-2))
松井 里弥

竹書房 2007-11-10
売り上げランキング : 143659

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/06(木) 23:59:37|
  2. ラズベリーブックス|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

王の定めにより

お友達のお薦めPart2。今更ですが(笑)、S・アントンの「The Wilmont Series」の一作目です。

小さな土地の領主の娘のアーディスは、猪に襲われた時に負った傷のせいで、子供が産めない体に
なったと言われ、大領主の息子のジェラードとの縁談を断る事になった。ジェラードに憧れていたアー
ディスはショックを受けるが、それから五年後、ジェラードと再会したアーディスは結婚を申し込まれて・・・。

別所でちらっと触れたのですが、軽く感想を残しておこうかと(笑)キャラの素直さが印象的でしたね(^^)
どちらも相手への愛情や思いやりに満ちていて、安心して読めました。アーディスは芯が通っていたし、
庶子嫡子関係無しに愛情を注ぐジェラードも素敵(^^)私的にはコーウィンがお気に入りですが(笑)
ストーリーの流れも良くて、何の不満も無く楽しませてくれる作品でしたね。続けて読んだ「憎しみの
果てに」と「王族の娘」も良かったです。同じジャンルを続けて読めない人という事もあって、ヒーロー
に微妙に難を感じている(笑)「天駆ける騎士」は未着手。あと一冊なので、間を開けずに読みたいと
思っています。最近のHSからは完全に脱落していますが、HSにしろLSにしろ、やっぱり昔のHQの方
が良作が多いのでは・・・と改めて考えたりしつつ、来年からはシルエット関係がD以外は休刊になり、
新たに「ハーレクイン・スポットライト・プラス」というカテゴリーから、北米作品をあれこれと刊行していく
そうですが、読みたいと思う作家が少ない私は、HQに使うお金が更に減りそうな気がしています(^^;)

王の定めにより (ハーレクイン文庫 107)王の定めにより (ハーレクイン文庫 107)
平江 まゆみ

ハーレクイン 2007-09-27
売り上げランキング : 261625

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



  1. 2007/12/06(木) 23:59:00|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

真夜中の天使

リサ・マリー・ライスの「Midnight Series」の完結編。コワルスキとアレグラのお話ですね〜(^^)

事故で視力を失った歌手のアレグラは、友人の依頼で演奏を披露したパーティーで、警備会社を
経営するコワルスキと出会った。すぐに惹かれ合った二人はその晩の内に関係を持ち、父親を殺害
され、記憶と視力を失う事になった事件の悪夢に苦しめられているアレグラをコワルスキは支えるが・・・。

一作目、二作目と続く内に段々と厚みや味わいが増しているように思えますね〜。速い展開の中
にもじっくりと読ませるような感じがあって、シリーズの中では一番のお気に入り作品となりました(^^)

ヒロインのアレグラはハープを演奏する歌手。かつてのマネージャーに父親を殺害され、アレグラ自身
も頭に怪我を負い、事件当時の記憶を失った挙句失明してしまいます。女性らしい美しさや優しさ
を持つアレグラですが、ふわっとした印象とアイルランド人らしい頑固さが上手く相乗しつつ、失明と
いう要素がキャラにより重みを加えているように思えたかな〜。コワルスキに対して見せる愛情や理解、
そして失明という事実を受け入れられなかったり、無力感を覚えたりといったアレグラの様々な感情
が素直に表現されているし、人好きがして、茶目っ気が窺える言動もとても可愛かったです(^^)
また強さを見せつつも、根が柔順な様や保護欲をかき立てるような雰囲気が自然に出ているのも○。
三作品を通して、ヒーローズだけで無くヒロイン像にも類似性が見られる中、キャラの立ち方と言うか、
内にあるものの光り具合も、私的にはアレグラが一番に映ったかな。好ましい印象に尽きましたね(^^)

ヒーローのコワルスキは、ジョンと警備会社を共同経営している元SEAL隊員。異性関係はひたすら
身体だけの付き合いに限るというスタンスは前二作のヒーローズと一緒ですが、こまめに気を配りながら、
せっせとアレグラのお世話をする姿は、愛情や思いやりが溢れるメロメロ君そのもの(^^)この尽くしっ
ぷりは、まさしく特筆に値しますね(笑)傷があっていかつい(本人曰く醜い)容貌で重厚な低音ボイス
の持ち主という要素以上に心理描写により妙味が感じられて、荒っぽさやごつさに対して内面からは
豊かな愛情や深い思慮が着実に見て取れるのは大きなプラスポイントと言えるな〜と。軍人的な
思考回路や車に積んだ武器の数々(コンドーム4箱はさすがとしか言いようが無い・爆)は、いかにも
らしくてニンマリだし、顔の事を気にしながらも、自分らしくありのままでいるあたりも好きだなあ〜(^^)
勿論下半身関連ネタもいろいろと(爆)ぶっ飛びつつ(笑)、アレグラに対する想いや理解、保護欲
丸出しな愛し方が微笑ましいと同時にコワルスキのキャラ自体もとても良く描かれていたと思います。

脇役陣に関しては、前二作のヒロインズ&ヒーローズに警備会社のメンバー達といった所ですが、
愛妻スザンヌの後を付いて回るだけで無く、コワルスキにのろけまくるジョンは、レンガぼろぼろの(爆)
ヒーロー時よりも、脇役でいる方が楽しませてくれるような(笑)そして私的には断然ジャッコが気に
なるなあ〜。柄が悪すぎの風体とアレグラの音楽に涙するギャップが最高(爆)こういう得たいの
知れないキャラって興味をそそられるんですよね(笑)是非ヒーローとして再登場して貰いたいわ(^^)

アレグラとコワルスキは一緒に週末を過ごし、相手への愛情や理解を急速に深めていきますが、一方
アレグラの父親を殺害し、現在は矯正施設に入所している元マネージャーが、施設の人間を使って
アレグラを殺害しようと目論見ます。二人が出会ってすぐに関係持つ、電光石火なロマンスではあり
ますが、ホットなシーンとはまた別の触れあい(アレグラがコワルスキの顔に触れるシーンはセクシャル
かつグッとくるものがありました)やちょっとした仕草なんかが、その場の空気や二人の間に通い合う
ものを如実に伝えつつ、全体的に優しさが散りながら、前々作、前作に比べると感情面の描写を
含めて内容に厚みが増している印象でしたね(^^)サスペンス面は添え物程度でOKだけれど、
あまりに極端だったり、ずっこけだったりするのも難なので、穏当に(?)納まったのが何より。あと
コワルスキがアレグラに物の位置を教えるエピソードも○。私的にこのシリーズは、尻上がりに良く
なっていくと言えるかな(笑)終始手ごたえも良好で、しっかりと楽しめる作品でした。面白かったです♪

さて次回の翻訳は「Woman on the Run」で、ヒーローは元SEALの牧場主との事で楽しみです(^^)
扶桑社さんの力の入れ具合を見ると、今年発表された「Dangerous Lover」や来年刊行予定の
「Dangerous Secrets」(この二作はシリーズかな?)の翻訳も当てに出来るかも知れませんね(笑)

真夜中の天使 (扶桑社ロマンス ラ 9-3)真夜中の天使 (扶桑社ロマンス ラ 9-3)
リサ・マリー・ライス 上中 京

扶桑社 2007-11
売り上げランキング : 401

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/04(火) 00:00:00|
  2. 扶桑社|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

「ロマンティック・ヘヴン」のエピローグ

SEPスキーの方ならチェック済みだと思いますが、一応(笑)SEPのサイトのメーリングリストに登録する
と、「ロマンティック・ヘヴン」の未発表エピローグが読めますよ〜(^^)まだざっと目を通しただけですが、
ボビー・トム&グレイシーとの再会にすっかりと興奮している次第です(笑)とりあえずお知らせまで・・・(^^)

http://susanelizabethphillips.com/index.html

あと、「Natural Born Charmer」のPBは4月末に発売になるそうです。ちょっと遅れ気味かな?(^^)

Natural Born CharmerNatural Born Charmer
Susan Elizabeth Phillips

Avon Books (Mm) 2008-05
売り上げランキング : 325

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


  1. 2007/12/02(日) 17:35:19|
  2. スーザン・E・フィリップス|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:6

Xmasモード

12月に突入したので、Blogをクリスマスモードに変更致しました。昨晩からあれこれといじっていた
のですが、新しいテンプレにしようとしても気に入らずだったりと時間ばっかり掛かってしまい、結局
いつものタイプのフォトとカラーをチェンジしたバージョンに落ち着きました(^^;)この作業だけで力
尽きてしまったトホホ状態なので、レビューは明日になります(笑)どうぞ宜しくお願い致します(^^)

  1. 2007/12/01(土) 23:59:05|
  2. お知らせ&ご挨拶|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

| ホーム |