シングルタイトルよりも定番のHQの方が読みやすい・・・と思われる(笑)ビバリー・バートンの新刊です。
叔父を手伝って大企業を補佐しているアナベルは、従妹のルルが殺害されたとの知らせを受け、現地へ
赴いた。真相を追求する為に私立探偵を雇おうとしたアナベルは、行きがかり上遺体の第一発見者でルル
の恋人でもあった弁護士のクインと協力体制を組む事になるが、クインは容疑者としてマークされていて・・・。
えーと・・・。まず感想としては、期待は薄かったけれど、何だかなあ〜と(^^;)以下
ネタばれアリになって
います。そして良い事は書いていませんので(笑)、未読の方はスルーかバックされる事をお薦め致します。
ヒロインのアナベルは病気の叔父や働かない従兄妹達に代わって会社を切り盛りしている、富豪の令嬢
ですが、このアナベルのキャラが薄いんですよね〜(苦笑)結婚間際に下半身不随になってしまった婚約者
を看取った過去や当時寂しさから短い情事を持った経験アリ等の背景が個性を膨らませるわけでも無く、
後半あたりからはヒーローのクインの無実を信じて・・・というスタンスを見せつつ、病身の叔父を気遣ったり、
責任や義務に忠実なのもわかるのですが、基本的には良い子のお嬢様といった印象から抜けていかないのが
何とも・・・といった感じでした(苦笑)あとロマンス面においても、クインに惹かれるのが安直というか、ありがち
で深みが無い。私的にクインがダメという事もあってか、アナベルがクインに惹かれる気持ちが汲み取れず
でしたね(^^;)中盤過ぎあたりからはアナベルの心情面も明確になってきたかな〜とも思えたし、キャラとして
苦手とかダメとかではないのですが、ヒロインとして立つにはパンチに欠けていて、よくいるお嬢様系以上の
ものが見られず、新鮮味が無かったのは否めず。登場人物の多さに押されてしまった感もあるのかも知れない
けれど、動かし方もイマイチだし、特筆したいような個性や売りポイントは見当たらずじまいだったなあ〜。
ヒーローのクインは著名な刑事弁護士で、私生活はプレイボーイとして名を馳せています。会う約束をして
いた恋人のルルが殺害され、第一容疑者として警察に目をつけられる事になりますが、まずルルを筆頭に、
クインが依頼した弁護士や事務所のスタッフ、そしてアナベルと登場する女性キャラが揃ってクインに夢中な
事がしらけると同時に解せず・・・(苦笑)そんな魅力が感じられないんですよね、全くもって。ロークみたいな
カリスマ性があるわけでも無いのに、自分の魅力を理解しているような物腰がこれまた好かないんだ。アナ
ベルの身代わり状態で、元恋人の弁護士と関係を持ったりするのも何だかなあ〜といった感じだし、正直
女性経験豊富と言うよりは、節操が無くて、ただだらしないだけという印象を受けました(私的には)。キャラ
としても芯が通ってないというか、確固としたものが無い。知性とか意志とか。それに被害者が殺害された
時間と自分が睡魔に襲われていた時間が重なっている事を思えば、事件との関連は明らかなのに、追求せず
に後回しにしているあたりも成功した弁護士とは到底思えない判断だなあ〜と。アナベル同様に主役にして
はキャラ描写が浅いので、人生観の変化とかも取ってつけたようだし・・・等々と頂けずなヒーローでしたね。
villageから出た、「星降る夜に、だれかが」と同じく、今回も脇役が多めで、視点を幾つかに分散した形で
描かれていましたが、これといったキャラがいない中(爆)、12月に刊行される作品のヒーローとなる刑事の
ジムあたりかな〜、まずまずの存在感を放っていたのは(^^;)結婚に失敗し、仕事も中途半端な状態で、
息子との交流だけを楽しみにしているという、くたびれかかったキャラに味わいが感じられました。ただ多くの
キャラを絡ませて描くのも結構なのですが、メインキャラの立ち具合がさっぱりな事と頭数が多いだけで、
好感を抱いたり、興味深く思えるキャラがほとんどいない事に加えて各々の背景や事情が盛り込まれていて
も、その一つ一つの中身がお手軽というか、乏しいと言えるので、ストーリーが漫然と映るんですよね。あと
程度は軽いとは言え、何回か挿入された脇役キャラ達のHシーンには、いい加減食傷気味になったりも(萎)
一昔前のサンドラ・ブラウンの作品を意識しているようにも見受けられるのですが、あんなにパワフルでは
無いし、突出したものも無く、機微や情感が浮かび上がってこないので、ただ温まったいだけとでも言うか・・・。
アナベルはクインと共同で私立探偵を雇う事になった直後、クインの弁護士が殺害され、ルルの事件と同一
犯という見方が強まる中、アリバイの無いクインに警察は疑いを深めますが、探偵の調査によって、過去に
クインが付き合った女性が同じ手口で殺害されている事が明らかになります。まず警察の働き振りがプロとは
思えずで、捜査のペースが緩々なのが何とも・・・でしたね(^^;)↑でも触れていますが、キャラの視点を切り
替えながら描きつつも、ペースが速いわけでも無く、緊張感が募ったり、面白く盛り上がっていく手ごたえも
乏しくて、メリハリも無かったなあ〜。事件面の真相は途中で見当がつきますが、犯人の境遇を思うと、いくら
若気の至り&知らなかった事を後悔しているとは言え、最後までクインの下半身のだらしなさに尽きたお話
と言えるかな。キャラ、ストーリー揃って魅力や調和に欠ける作品でした。私には合わなかったわ〜(^^;)
12月に出る作品は一応新刊買いを予定していますが、情報を拾った限りでは、B・バートンのシングルタイトル
は、どの作品も私の好みには合わないようで(苦笑)内容的に厚くなったシングルタイトルが期待外れって
珍しいかも(^^;)そしてこの作品をお好きな方はゴメンなさい。一意見に過ぎませんので、ご了承の程を〜。
*訂正 10/1レビュー内において、新刊の発売を12月と記載してありますが、11月の間違いです。失礼致しました(^^;)
- 2007/09/22(土) 18:52:30|
- MIRA|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2