「スウィートハートは甘くない」が当たりだった、スーザン・アンダーセンの新刊。楽しみにしていた一冊です♪
ラスベガスでショーガールとして生計を立てているトリーナは、三十代半ばに差し掛かり、キャリアの岐路
に立たされていた。そんな時プロのギャンブラーのジャックスと出会い、デートを重ねる内に強く惹かれて
いくが、一方のジャックスは、実はトリーナの亡夫の息子で、トリーナからある物を奪おうと目論んでいて・・・。
歯切れの良さが光る「スウィートハート〜」に比べると、トーンとしてはおとなしめな感じですが、温かで
甘酸っぱい粒子が散りばめられているストーリーは、キャラの立ち具合も○。楽しんで読めました♪
ヒロインのトリーナは、35歳になったばかりのショーガール。将来はダンススタジオを持つつもりだったもの
の、貯蓄は癌に侵されていた夫の治療費に当ててしまい、現在は契約更新のオーデションに向けて練習を
しています。まずトリーナというキャラに凄く親近感を持ったなあ〜。35歳という年齢が自分と近いせいも
ありますが(爆)、独力で頑張ってきたからこそと言える、地に足の着いた感覚や将来への不安が何とも
リアルに響いてくるんですよね。生き方の違う家族に対して抱く感情には、年齢と共に培った理解や聡明さ
が感じられるし、意地悪女への態度も大人らしくさっぱりとしていて、とても雰囲気が良いなあ〜と。ジャック
スとの関係においては、ジャックスに少年っぽさが残っているせいか、トリーナの、しっかりとした落ち着きの
ある部分や安定した目線の高さ・・・みたいなものが光っているように私的には思ったりも。でも思いや悩み
を友人達に話したりしつつ、前向きに頑張る姿勢は等身大そのもので、率直な魅力を感じましたね(^^)
数理系の天才で、17歳でMITを卒業し、以後はプロのポーカー・プレイヤーとして生活しているヒーロー
のジャックスは、父親が死んだと知らされた晩にポーカーで負けた為、家宝の「大リーグのワールドシリー
ズのサインボール」を渡さなければいけない事態に陥っています。このジャックスですが、私的に一押しの
のトンクのクープ(笑)に比べると、がたいは立派ですが、男っぽさは抑え目と言えるかな(笑)理系らしく、
論理や計算を武器にして生きてきたタイプにも関わらず、トリーナを騙して近づいてはいても、計算高さや
そつの無さなんかはほとんど感じられなくて、不器用だったり、無防備な感じの方が強かったように思え
ましたね〜。父親が望むようになれない為に、気持ちが通い合わないままMITに入ったものの、頭の良さ
は認めて貰える一方で深い付き合いが出来るような人間関係が築けなかった少年時代を乗り越え
切れていないジャックスの姿が、トリーナに惹かれていく心の動きや機微と共に浮き彫りになっていく様は、
甘かったり切なかったりの色合いや感情の込められ方が印象的で、ジャックスを見守るような(笑)優しい
気持ちになったりも(^^)しっかりとホットに魅せたりもするけれど、自慢の自制心が働かず、むしろ隙が
大アリな部分にギュッと惹き付けられたかな〜。私的には数字に強いっていうのもオイシイ要素です。
脇役の面々は、トリーナが住むコンドミニアムの住人達がほとんどでしたが、まずサイドロマンスとして
描かれた、元司書のエレンとコンドミニアムの便利屋マックのやり取りが、軽妙で良かったですね〜(^^)
エレンの事を好きなくせに、意識し過ぎてついつい余計な口を叩いてしまうマックが可愛いの何のって(笑)
上品で余裕のある老婦人かと思いきや、大胆不敵(笑)な発言を連発するエレンのキャラは捻りがあって、
良く出来ていたなあ〜。トリーナやカーリーのお母さん的な存在でもあると同時に秘密を分かち合える
女友達ならではの気さくさや親密さが微笑ましかったですね(^^)そして次回作ではヒロインになるカーリー
とわんこのルーファスの存在も賑やかに笑いを誘って○。あと忘れてはならないのが、サインボールを要求
しているセルゲイでしょう(爆)アメリカのものが大好きで、用心棒二名と一緒にエルビスの格好で練り歩く
(?)姿の馬鹿馬鹿しさや間の抜け方が最高(笑)それぞれの個性が生き生きと描かれる中、二人を
囲んでのユーモアがたっぷりと効いた明るいやり取りが、作品をカラフルに温めていると同時にカーリーと
ツンツン頭の隣人ウルフガングが主役になる次回作への期待を高めてくれたなあ〜。こちらも楽しみ(^^)
二人はデートを重ねる事によって相手を知っていきながら、徐々に関係を深めていきますが、金目当て女
だと思い込んでいたトリーナの本当の姿を知ったジャックスは、トリーナへの想いとサインボールを奪うと
いう目的に板挟みになりながら、自分の正体を中々言い出せずにる中、ある時トリーナに免許証を見ら
れてしまいます。トリーナとジャックスがともに過ごす時間に隣人達との絡みを調子良く盛り込まれていく
中、個々のエピソードをしっかりと描く事によって、感情のやり取りや動きに妙を出しながら読ませていく
感触が○。そしてジャックスが自分の正体を隠してはいるものの、相手を見つめる視線自体は真っ直ぐ
に内面に向けられているのが良いんだなあ〜(^^)二人が交わす会話もウィットや洒落っ気が冴えを見せて
いたし、からっとしつつも、要所要所で感情的にギュッと引かされたりしながら、最後まで快く楽しめました。
各々のスタンスを見せながらも、様子を見るようにゆったりと構えたオチも好きだな〜。面白かったです♪
スピンは「Just for Kicks」。ツンツン頭スキーには要チェックな一冊になるかも(笑)翻訳されますように。
- 2007/09/29(土) 23:59:05|
- スーザン・アンダーセン|
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Blogの新しい管理場面にようやく慣れてきたと思ったら、リニューアルしたてのせいか、サーバー側
の不具合があれやこれやと発生していまして、悩まされております(^^;)レビューのデリートだけは
避けたいわ(^^;)このBlogを見る際に、何かおかしな点やいつもと違う点等(私の誤字脱字は別に・笑)
に気が付かれましたら、お手数ですがお知らせ頂ければ助かります。どうぞ宜しくお願い致します。
さてBlog拍手ですが、サイトの方の拍手にはいつもBlogを通して御礼を伝えているのですが、こちら
のBlogはレビューばかりで、中々御礼を言う機会が無くて、申し訳無く思っております(><)ありがとう
ございます♪そしてこれは私信みたいな感じですが、必ず朝の6時台にポチっとして下さる方がお一人
様いらっしゃるんですね。おそらく同じ方だと思うのですが・・・いつもありがとうございます(^^)
レビューは本日UP出来ると良いなあ〜と思っています。サーバーの状況次第かな〜と(笑)
- 2007/09/28(金) 10:45:22|
- お知らせ&ご挨拶|
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文春さんの放置疑惑から救われたような(笑)カレン・ローズの新刊。何はともあれ、嬉しい刊行です♪
シカゴでDVの被害者のシェルターを運営するデイナは、ある晩セキュリティ・コンサルタントのイーサンと
知り合い、自分の職業を伏せたまま付き合いを始めた。一方イーサンは、友人夫妻の誘拐された息子
を追ってシカゴへ辿り着き、捜索を続けていたが、防犯ビデオに誘拐犯と一緒に映るデイナを発見して・・・。
求めるものはこれ!と思わせる充実振りでしたね〜。緻密に練られたサスペンスとしっとりと優しいロマンス
のバランス感が抜群で、キャラ形成も厚くて巧み。突き抜けるような勢いと面白さで一気読みでした(^^)
ヒロインのデイナは、DV被害者を受け入れるシェルターの運営者。自らもDVの被害者で、重い過去を贖う
かの如く、持てる時間やお金の全てを注ぎ込みながら、人助けを生きがいとしていますが、ロマサスにありがち
な、やたらと使命感に振り回されてしまっているタイプでは無く、肩に入っている力も程ほどだし、キャラとして
無理が無いなあ〜といった感じで、辛い状況下においても、頭を働かせながら前向きに踏ん張る姿が好感
度大(^^)責任感が強い分だけ罪悪感に苦しんだりするけれど、ちゃんと周囲の言う事に耳を傾ける事が
出来て、聞き上手な一方で話し下手だったりと不器用ながらも、イーサンに対してマイペースに、正直に心
を開いていく姿も自然な感じでとっても良かったです(^^)また他者の痛みに敏感で、傷ついている人を助け
たい と思うデイナの意思や心情を丁寧な描出で読ませつつ、温かみや聡明さを感じさせる輪郭に、人間的
な強さと弱さが細やかに投影されているあたりに精妙さが顕著に見て取れるなあ〜とも。気持ちの良い強さ
を持つ、素敵なヒロインでしたね。キャロラインやミーアといった素敵な友人がいるのもポイント高しだったり。
ヒーローのイーサンは元海兵隊員で、現在はセキュリティ・コンサルタントの会社を経営していますが、かつて
戦場で親友を失った過去に苦しんでいます。このイーサンですが、「誰かに見られてる」のエイブと同じく、
真面目で誠実。デイナへの態度からは包容力や思いやりがちゃんと感じられるし、相手にも自分にも率直
で、落ち着きのあるスタンスが素敵なのですが、デイヴィッドを前にして、メラメラっとした時にはニンマリしたり
も(笑)ユーモアのセンスも光りつつ、真摯な物腰は安心感を与えてくれますね。まさに申し分無しです(^^)
ロマンス面は、ほとんど運命的とも言える一目惚れから始まりますが、いきなり突っ走ったりせずに、まずは
二人に会話をさせる事によって、相手を知っていく過程に、性的なテンションを絡めつつ、各々の心情面にも
描写が行き届いた内容で○。時間こそ一週間足らずですが、内面の触れ合いに焦点が置かれる中、理解
や共感がじっくりと深まっていく印象で、一歩一歩を大事に、着実に進んでいくような感じが良かったかな。
そして個性が立つ脇役陣の魅力も、この作品の特筆ポイントと言えるのでは(^^)基本的に癖が無く、さっ
ぱりとしていて、人の良さが滲み出るキャラが多いんですよね。デイナを囲んでのキャロラインとミーアの友情
関係は、気が置けないと同時に相手への愛情や気遣いがしかと感じられるし、ありふれた表現になって
しまいますが、二人とも性格が良い。ミーアは「誰かに〜」で既に好印象を残していましたが、二人が各々
ヒロインとなっている一作目、六作目への期待が益々高まりますね。 ミーアと一緒に事件を担当するエイブ
は相変わらずの好漢振りで、クリスティンとの間に生まれた女の子の良きパパな表情も素敵でした(^^)ちら
っと出てきたジュリアとジャックの関係にもニンマリ。これはスピンならではのお楽しみですね♪クレイと保安官
のルーの関係も気になる所だったり(笑)そしてとにかく凄いのが、悪辣非道を極めた犯人のスーでしょう(爆)
性的虐待の被害者である一方で利己的に殺人を繰り返す、スーという人物像が容赦無く、ひたすら残虐
に際立つ様はまさに圧巻。またスーというインパクトのあるキャラをフルに活かした展開で事件が描かれて
いて、その上手さには唸る事しかりですね(笑)そして捜査陣営には、イーサン&クレイの 私立探偵に
シカゴ市警、メリーランド州の保安官、ウェスト・ヴァージニア州の刑事の面々が集まりますが、 ありがちな
エゴや縄張り意識がぶつかり合う事も無いし、各々が協力し合いながら、事件解決に気持ちを傾けている
事やプロらしい思考や視点、動きが◎。曖昧なロマサスとは一線を画している、冴えも見事な内容でした。
長距離バスの停留所の防犯ビデオに、アレックを連れた犯人のスーとデイナが一緒に映っている事を発見
したイーサンは、デイナのシェルターにスーが潜伏している事を突き止めますが、既にスーはアレックとイーヴィ
を人質にして逃走し、そしてシカゴにやって来たアレックの母親によって、スーとアレックの関係が明かされます。
まずスーの復讐劇の真相が意外。そう来るか〜と驚きました(笑)単に意外性を狙っただけで無く、背景が
きちんとしている事が、納得性を深めている要因の一つかな。シェルターから出た女性が元夫に殺害された
事実を持ってくる事によって、デイナやミーアの懸念がそちらに向かうあたりも上手いし、独壇場とも言える
状況下において、スーが計算外の事態に対応しつつも、徐々に足元をすくわれていく様が巧妙に描き出さ
れていて、シェルターに潜伏する最初から最後まで、精緻なプロットに感服させられましたね。一つ一つの
要素を生真面目に盛り込みつつもペースは良好で、登場するキャラ各々がストーリー上でちゃんと役割
を果たしているのも無駄が無くて○。人質になりながらも、何とか生き抜こうとするアレックとイーヴィの姿は
あっぱれだし、ラストの携帯電話の使い方に至っては痛快そのものだったなあ〜(^^)また共に虐待の被害
者でありながらも、対極の生き方をしているデイナとスーの姿を通して浮かび上がるものも興味深く読み
ました。キャラ、ストーリーがぶれる事無く、緊密に締まった面白さでがっつりと読ませる秀逸作品です。
いや〜、大満足ですね。この質の高さは凄い!(^^)某様がローズホリックになられるのも納得(笑)
エイブの弟エイダンがヒーローになる、五作目「You Can't Hide」の翻訳は確定しているとの事ですが、
キャロラインがヒロインでデイナも登場する一作目の「Don't Tell」 や二作目の「Have You Seen
Her?」 も是非読みたいですね〜。ミーアがヒロインの六作目「Count To Ten」では、デイナ&イーサン
が再登場するみたいですし、最新刊の「Die For Me」も含めて、翻訳される事を願うばかりです(^^)
- 2007/09/27(木) 20:37:10|
- 早川書房|
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本国で11月に発表されるデボラ・スミスの新作。PBで入手予定です(笑)ロマンス本の翻訳が著しい
近年ですが、デボラ・スミス作品の翻訳は相変わらず・・・(苦笑)どこかが出してくれないかしら(切実)
- 2007/09/27(木) 20:36:32|
- デボラ・スミス|
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期待薄の新刊(爆)を読了後に、早速お取り置きしておいたC・ブロックウェイに着手。期待通りでした(^^)
劇場歌手のレッティは、詐欺の片棒を担いでいた相手から逃げ出す為に向かった駅で拾った切符を使い、
とある田舎町の駅に降り立った。町の人々から歓迎を受けたレッティは、彼らが招いたウエディング・プランナー
と勘違いされている事を利用しつつ、隙を見て逃げ出そうとするが、判事のエリオットに惹かれてしまい・・・。
ヒロインが周囲を騙しているという苦手設定も何のそのですね〜。魅力たっぷりのキャラ達と温かかったり、
切なかったりの情感に彩られた巧妙なストーリーに強く惹き込まれて一気読み。とっても素敵な作品でした♪
ヒロインのレッティは、女優兼劇場歌手。詐欺の片棒を担いでいたニックから逃げ出そうとして向かった駅で、
恋人と駆け落ちする事を決めた女性が落とした切符を拾い、その切符を使って辿り着いた小さな田舎町で、
ウエディング・プランナーのレディ・アガサと勘違いされて歓迎を受ける事になりますが、まずレッティが良いん
だなあ〜。いかにも女優らしく、場をさらってしまうような明るさと颯爽とした身のこなしで魅せつつ、洞察力や
機知を働かせながら立ち回る抜け目の無さも嫌味が無く、軽やかなユーモアと共に、チャーミングに輝く事
しかり(^^)クロッケーの試合で見せる負けん気の強さや「世慣れした女」としての振る舞いも微笑ましいし、
明朗で溌剌とした様は、その場の空気を晴れやかにすると同時に自然と人を惹き付けるようで◎。また階級
が絶対な時代を何の後ろ盾も無く自力で生きているレッティの価値観や流儀を細々と映し出すと同時に町の
人々との触れ合いによって、罪悪感を抱いたり、情に流されたりといった心の揺れ動きやこれまでの生き方を
顧みる姿が明確に、生き生きと描き出されていて、レッティの変化や成長振りには爽快な気持ちを覚える一方
でエリオットの求婚を断ろうとする女心や深い愛情には切なくなったりもしたな〜。基本的に自分自身をちゃんと
持っているのが好ましいし、そんな中迷ったり思い悩んだりするレッティの姿が鮮明かつ印象的でしたね(^^)
元軍人で現在は治安判事を務めているヒーローのエリオットですが、これまたツボなキャラでございまして(笑)
レッティの明るさに対して誠実で真面目な人格者的な性格とそれでいて良い感じに砕けた温度感がとっても
素敵でしたね〜。これは私的な意見になりますが、どことなくSEPの「幻想を求めて」のコリンを思わせるような
趣もあったり(←実はかなりのコリン好き(笑))。戦争で傷を負ったものの、ただ過去に苦しんでいるわけでは
無く、世の中を良くすべく心を注いでいて、きっぱりとした意志や考えの持ち主である事もポイントが高いなあ〜
と。そういった目的意識がエリオットのキャラに厚みや深みを与えているし、懐の深さや真っ直ぐで温かな物の
見方が好感度大(^^)レッティの態度に傷ついちゃう姿は痛々しくもあるのですが、ストレートで飾らない愛情
表現は気持ちが良いし、激しさもあって◎。あとネクタイが曲がっているのが、可愛かったりもしました(笑)
レッティとエリオットのロマンスは、二人をくっつけようとする周囲に見守られつつ、生き生きとしたやり取りや
切ないすれ違いを通して、それぞれの内面が着実に描き込まれていましたが、とりわけプロポーズのシーン
はグッとくるものがあったなあ〜。エリオットの切実な想いが溢れると同時にエリオットの将来やすべき事を
思いやるレッティの愛情と強さが際立っていて、ひたむきに相手を想う様が優しく胸に染み入るんですよね。
笑いやほろりとするペーソスを織り交ぜながら、感情面から手厚く読ませていく素晴らしさでした(^^)
そして脇役陣ですが、まずはエリオットのお父さん。穏やかな眼差しや父と息子の関係が良かったですね。
元芸人で現在は執事のキャボットも良い味が出ていたし、レッティとエリオットをくっつけようとするエグラン
タインと使用人達のコミカルなやり取りも○。寝入るくせのある(笑)大佐やアントンもナイスでした(^^)嫌味
女のキャサリンですら、ストーリーを引っかき回す程では無く、小さな田舎町らしくちょっとお節介だったりし
ながらも、個性がしっかりと出たキャラ達の素朴な人情が優しかったり、微笑ましかったりで、ストーリーを
賑わしつつ、ほっこりと温かな色を放っていましたね。あと私的にはわんこのランビキンズもといファギンが
お気に入りです(^^)レッティとの同志のような関係や一人と一匹(笑)がよく似ているのには、思わずニンマリ。
レッティは、公爵家との結婚式を控えたビグルスワース家で身分を偽ったまま過ごしますが、ウエディング・
プランナーとして披露宴の企画を練ったり、公爵との結婚を控えたアンジェラの悩みの相談に乗ったりする
内に逃げ出せなくなり、またエリオットとの仲も深まっていく中、レッティの行方を追っていた詐欺師のニック
が姿を現します。ストーリーは、個々のエピソードを細やかに盛り込みながら、終始力強く、安定した調子
で描かれていきますが、レッティの素性が明かされるのが終盤近くにも関わらず、普通なら感じそうな居心地
の悪さも無いし、明朗に弾むような雰囲気の中で浮き彫りになる感情の機微も、明瞭で抜群。それから
レッティが自分の過ちに真っ向から向き合い、潔く罪を償おうとする姿勢は、筋を通す感じで気持ちが良いし、
身分を偽っていた事では無く、レッティの実際の行動や本質面に目を向けて支持する人々の思いには、
心が温まりましたね。ラストも爽快だし(^^)物語性も豊かな、笑いや切なさに優しく包まれた秀作でした(^^)
「The Bridal Stories」のもう一つの作品、「Bridal Favors」が楽しみですね(^^)あと私的に気になって
いるのが、コンテンポラリー作品の「Hot Dish」。来年早々には「Skinny Dipping」が刊行されるそうです。
C・ブロックウェイは、作品数が多くないので、この調子でいけば全タイトルの翻訳も叶うかもしれない?(笑)
- 2007/09/25(火) 20:08:48|
- コニー・ブロックウェイ|
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C・ブロックウェイに取り掛かる前に、S・ブロックマンのLSに着手しました。TDDの続きはいつだろう〜(呆)
暴力的な夫と離婚し、娘と暮らすクラブ歌手のジェスは、アパートの新しい借り主のロブと惹かれ合っていた
が、自分の事を語らないロブは謎めいた所があった。そんな中半年前から近辺で殺人事件が連続して起こり、
被害者達とジェスの外見が似ている事やFBIが分析した犯人像とロブが一致する事が明らかになって・・・。
「TDD」&「TS」以外のブロックマンの作品は、私的に平均点の面白さに落ち着いてしまう事が多いのですが、
今回もそんな感じかな〜。キャラ形成はいつもながら上手くて、ヒロインのジェスの明るくてポジティヴな姿勢
が好印象だし、ジェスの事を想いながらも、明かせない秘密のせいで苦悩するロブの真面目な一途さも、
ブロックマンらしい温度感が感じられて中々だなあ〜と。それからジェスの娘のケルシーの愛らしさや賢さも、
朗らかな色を添えていて○。ジェスとロブのロマンスに、連続殺人事件を絡めたストーリーは、FBIのお粗末さ
が気になりつつも、展開的に無理無く読ませていくとは思いますが、抜けちゃうような勢いやパワーは見られ
ずでした。でも主役キャラが気持ち良く描かれているのが何よりで、トータルではまあまあといった所です(^^)
- 2007/09/23(日) 22:47:37|
- LS&LS読破強化中|
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シングルタイトルよりも定番のHQの方が読みやすい・・・と思われる(笑)ビバリー・バートンの新刊です。
叔父を手伝って大企業を補佐しているアナベルは、従妹のルルが殺害されたとの知らせを受け、現地へ
赴いた。真相を追求する為に私立探偵を雇おうとしたアナベルは、行きがかり上遺体の第一発見者でルル
の恋人でもあった弁護士のクインと協力体制を組む事になるが、クインは容疑者としてマークされていて・・・。
えーと・・・。まず感想としては、期待は薄かったけれど、何だかなあ〜と(^^;)以下
ネタばれアリになって
います。そして良い事は書いていませんので(笑)、未読の方はスルーかバックされる事をお薦め致します。
ヒロインのアナベルは病気の叔父や働かない従兄妹達に代わって会社を切り盛りしている、富豪の令嬢
ですが、このアナベルのキャラが薄いんですよね〜(苦笑)結婚間際に下半身不随になってしまった婚約者
を看取った過去や当時寂しさから短い情事を持った経験アリ等の背景が個性を膨らませるわけでも無く、
後半あたりからはヒーローのクインの無実を信じて・・・というスタンスを見せつつ、病身の叔父を気遣ったり、
責任や義務に忠実なのもわかるのですが、基本的には良い子のお嬢様といった印象から抜けていかないのが
何とも・・・といった感じでした(苦笑)あとロマンス面においても、クインに惹かれるのが安直というか、ありがち
で深みが無い。私的にクインがダメという事もあってか、アナベルがクインに惹かれる気持ちが汲み取れず
でしたね(^^;)中盤過ぎあたりからはアナベルの心情面も明確になってきたかな〜とも思えたし、キャラとして
苦手とかダメとかではないのですが、ヒロインとして立つにはパンチに欠けていて、よくいるお嬢様系以上の
ものが見られず、新鮮味が無かったのは否めず。登場人物の多さに押されてしまった感もあるのかも知れない
けれど、動かし方もイマイチだし、特筆したいような個性や売りポイントは見当たらずじまいだったなあ〜。
ヒーローのクインは著名な刑事弁護士で、私生活はプレイボーイとして名を馳せています。会う約束をして
いた恋人のルルが殺害され、第一容疑者として警察に目をつけられる事になりますが、まずルルを筆頭に、
クインが依頼した弁護士や事務所のスタッフ、そしてアナベルと登場する女性キャラが揃ってクインに夢中な
事がしらけると同時に解せず・・・(苦笑)そんな魅力が感じられないんですよね、全くもって。ロークみたいな
カリスマ性があるわけでも無いのに、自分の魅力を理解しているような物腰がこれまた好かないんだ。アナ
ベルの身代わり状態で、元恋人の弁護士と関係を持ったりするのも何だかなあ〜といった感じだし、正直
女性経験豊富と言うよりは、節操が無くて、ただだらしないだけという印象を受けました(私的には)。キャラ
としても芯が通ってないというか、確固としたものが無い。知性とか意志とか。それに被害者が殺害された
時間と自分が睡魔に襲われていた時間が重なっている事を思えば、事件との関連は明らかなのに、追求せず
に後回しにしているあたりも成功した弁護士とは到底思えない判断だなあ〜と。アナベル同様に主役にして
はキャラ描写が浅いので、人生観の変化とかも取ってつけたようだし・・・等々と頂けずなヒーローでしたね。
villageから出た、「星降る夜に、だれかが」と同じく、今回も脇役が多めで、視点を幾つかに分散した形で
描かれていましたが、これといったキャラがいない中(爆)、12月に刊行される作品のヒーローとなる刑事の
ジムあたりかな〜、まずまずの存在感を放っていたのは(^^;)結婚に失敗し、仕事も中途半端な状態で、
息子との交流だけを楽しみにしているという、くたびれかかったキャラに味わいが感じられました。ただ多くの
キャラを絡ませて描くのも結構なのですが、メインキャラの立ち具合がさっぱりな事と頭数が多いだけで、
好感を抱いたり、興味深く思えるキャラがほとんどいない事に加えて各々の背景や事情が盛り込まれていて
も、その一つ一つの中身がお手軽というか、乏しいと言えるので、ストーリーが漫然と映るんですよね。あと
程度は軽いとは言え、何回か挿入された脇役キャラ達のHシーンには、いい加減食傷気味になったりも(萎)
一昔前のサンドラ・ブラウンの作品を意識しているようにも見受けられるのですが、あんなにパワフルでは
無いし、突出したものも無く、機微や情感が浮かび上がってこないので、ただ温まったいだけとでも言うか・・・。
アナベルはクインと共同で私立探偵を雇う事になった直後、クインの弁護士が殺害され、ルルの事件と同一
犯という見方が強まる中、アリバイの無いクインに警察は疑いを深めますが、探偵の調査によって、過去に
クインが付き合った女性が同じ手口で殺害されている事が明らかになります。まず警察の働き振りがプロとは
思えずで、捜査のペースが緩々なのが何とも・・・でしたね(^^;)↑でも触れていますが、キャラの視点を切り
替えながら描きつつも、ペースが速いわけでも無く、緊張感が募ったり、面白く盛り上がっていく手ごたえも
乏しくて、メリハリも無かったなあ〜。事件面の真相は途中で見当がつきますが、犯人の境遇を思うと、いくら
若気の至り&知らなかった事を後悔しているとは言え、最後までクインの下半身のだらしなさに尽きたお話
と言えるかな。キャラ、ストーリー揃って魅力や調和に欠ける作品でした。私には合わなかったわ〜(^^;)
12月に出る作品は一応新刊買いを予定していますが、情報を拾った限りでは、B・バートンのシングルタイトル
は、どの作品も私の好みには合わないようで(苦笑)内容的に厚くなったシングルタイトルが期待外れって
珍しいかも(^^;)そしてこの作品をお好きな方はゴメンなさい。一意見に過ぎませんので、ご了承の程を〜。
*訂正 10/1レビュー内において、新刊の発売を12月と記載してありますが、11月の間違いです。失礼致しました(^^;)
- 2007/09/22(土) 18:52:30|
- MIRA|
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以前から興味があった、C・コールターのヒストリカル作品。まさか翻訳されるとは思いもせずでした〜(笑)
伯爵のダグラスは、国で一番の美女と名高いメリサンドとの結婚を前に急遽フランスへ赴く事になり、親戚
のトニーに花婿代理を任せる事にしたが、花嫁に一目惚れしたトニーがメリサンドと駆け落ちしてしまった。
愕然とするダグラスだったが、更にメリサンドの代わりに妹のアレクサンドラが嫁いで来たと知らされて・・・。
前評判をちらっと目にしてしまい、苦手系のお話っぽいなあ〜と警戒していたのですが、その後大丈夫そう
とのお声を聞き、テンションも上向きになっていざ取り掛かりましたが・・・。まあ、難なく読めたし、中々面白
かったけれど、普通にロマンスを堪能したとは言えないかな(笑)以下
ネタばれアリです。ご注意を〜。
いつもならヒロイン、ヒーロー語りから入るのですが、今回はこのネタから(苦笑)定期的に行われている
らしい、シャーブルック兄弟の「庶子数報告会議」に仰天したのは私だけでしょうか(^^;)しかも次男のライダー
の子供は現在7人で、更に妊娠中の相手が2人居るという種馬振りにはただただ唖然呆然{{{{(+_+)}}}}
確かM・ムーアの作品に庶子が数人いるヒーローが居たけれど、このライダーには到底及ばずですよ(呆)
それにそんな会議は聞いた事無いんだけれど(^^;)責任感が強いとは言っても何か違うような(爆)そして
そういったやり取りをあっけらかんとした調子で交わすものだから、絶句しつつもあまりの突拍子の無さに
笑うっきゃないような(?)妙〜な気持ちになったり(爆)と、そんなこんなで妹のシンジャンと三男のタイセン
を含めたシャーブルック兄弟のエキセントリック振りが初っ端から露呈したのですが、この時点で挫折しなか
ったのは何よりな一方で真面目なテンションは最後まで上がらずじまい(^^;)しっかし・・・驚いたわ(汗)
さてヒロインのアレックスですが、貧窮した公爵家の末っ子で、姉のメリサンドが駆け落ちしてしまった為に、
急遽ヒーローのダグラスの花嫁として嫁ぐ事になります。始めこそダグラスの暴言にひたすら耐え忍んでいま
したが、熊手やらテーブルやらを持ち出しての逆襲(?)で見せたガッツには胸がすく思いだったし、強く出る
ようになって以降は愛らしくしっかりとした個性が堂々と立つ感じで良かったなあ〜とも(^^)個性的な脇役に
負けていないのがあっぱれ(笑)C・コールターらしい、同性からも好かれるようなヒロインと言えるかな(^^)
元軍人で伯爵でもあるヒーローのダグラスですが、よくいる傲慢バカヒーロー系とでも言うか(笑)怒るのも
わかるとは言え、アレックスに対する暴言の数々はやっぱり聞き苦しいし、「してやった」などの物言いが時に
は恩着せがましく、無駄に偉そうにも思えたり(爆)でもアレックスの巨乳に萌えて、ドレスの胸元の上げ
下げに口を出したりや自制心が吹っ飛んでがっつく姿なんかは、中々可愛げがあって笑えたりもしました
が、長男という条件にも心を動かされず、私的にはトニーの魅力に持っていかれたなあ〜といった感じ(笑)
そして何とも妙ちきりんを極めている脇役陣は、頭が良くて食えないシンジャンのキャラが一番目立っていた
かな〜。茶目っ気たっぷりのトニーが、メリサンドを大らかに包み込みながら、上手く操縦していく様も微笑
ましくて○。さらっとしたスマートさが魅力的でした(^^)とにかく個性が強烈な面々ですが、行き過ぎない程度に
手綱を締めつつ、明快にストーリーを盛り立てているあたりにコールターならではの巧みさが光っていました。
アレックスとダグラスは結婚生活を始めますが、軍務で関わっているフランス王統派の首領が、ダグラスに
愛人を強姦されたと誤解し、復讐の為にアレックスに接近します。ストーリーは終始からっとしたテンションで
描かれていて、個性的な脇役を妥当に配置しつつ、内容的に勢いがあり、厚みも感じられましたね。ロマンス
部分は萌えを感じずでしたが(笑)、お話としては楽しめました。ただ最後の流産のエピソードは無くても良か
ったような〜。カラーが独特なので、好き嫌いが分かれると思いますが、私的には中々といった所でしょうか。
この「Bride Series」ですが、二作目はライダーがヒーローになる「The Hellion Bride」で三作目が
「The Heiress Bride」。シンジャンがヒロインです。MIRAという事で翻訳は安泰と見ていいのかな?(笑)
- 2007/09/20(木) 23:04:20|
- MIRA|
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Blogの新管理画面に慣れないです、ええ(苦笑)とりあえずジェイン・アン・クレンツの新刊をレビュー。
地球系惑星セント・へレンズに住むプリズム能力者のアマリリスは、「アイスマン」の異名を持つ トレント
から、 会社の情報を横流ししているスパイと仲介人の調査の補助を依頼され、一緒にパーティーに出席
した。スパイの一件は早急に片付いたが、会場である事が気になったアマリリスは調査を始めてしまい・・・。
今年になってクレンツ作品が連続して翻訳されている中、私的には当確作家なので、大抵は危なげ無く
楽しんで読めちゃうのですが、この作品も見事に当たり。申し分の無い面白さで一気読みでした(^^)
ヒロインのアマリリスは、人材派遣の会社に勤めるプリズムという能力集中者。設定がSFで場所がニュー・
シアトルだろうと、クレンツのヒロインは相変わらずでしたね(笑)結婚や家庭の結束が重んじられるセント・
へレンズで私生児として生まれ、伯父夫妻に引き取られるものの、世間からは冷たい目を向けられてきた
為に倫理観を絶対として、真面目に生きてきたアマリリスですが、しっかりとした意志や優しさがファニーな
雰囲気の中にしっくりと納まっていて、スマートで自然体なキャラがいつもながら良い感じなんですよね〜。
融通の利かない堅物と言われても、窮屈な感じがせず、洞察力が確かで一本芯が通っているのがクレンツ
のヒロインならではの個性なんだよな〜と再認識しつつ、一人でクラブに出向く際には、ルーカスが心配する
かも〜と留守電にメッセージを残しておく几帳面さが何気に好きだったり(^^)終始魅力が光っていました♪
ヒーローのルーカスは、「アイスマン」の異名を持つ超能力者で、妻と会社の共同経営者に裏切られた過去
があります。このルーカスもまた家族に恵まれなかった生い立ちや兄弟は無くとも、弟代わりの存在が居た
りとクレンツ・ヒーローズのルーツがしっかりと流れた(?)キャラで、クールに構えつつも、アマリリスのペース
に巻き込まれながらメロメロになっていく姿がとっても可愛かったです(^^)妻と共同経営者に騙された事や
スパイの一件からは人の良さとも言える隙が窺えるし、西諸島での事件の真相にあえて口をつぐむ優しさや
相手への思いやりも○。オスカー伯父とのバトル(笑)や麦わら桃のパイの下りも微笑ましかったなあ〜。
一匹狼として生きてきた不器用振りと共にルーカス側の感情面の動きが明確に読み取れるのが良かったし、
キャラの輪郭も力強くて、クレンツらしい妙味で色付いた個性が、抜群に立ったヒーローだったと思います(^^)
ルーカスの一件は片付いたものの、パーティー会場で強い超能力者とプリズムの存在を感じただけで無く、
恩師でもある大学教授に関する謎めいた電話を受けたアマリリスは、事故死とされた教授の死に疑問を抱き、
ルーカスと共に調査に乗り出す事になります。今作は設定がSFという事で、地球系惑星セント・へレンズの
ニュー・シアトルという街が舞台となっていましたが、セント・へレンズの歴史やカフェ茶マシーンや西諸島
ファッション等の小道具がユニークさに興が尽きない中、とりわけ結婚に関する世情は、アマリリスとルークの
現状に絡めながらユーモラスに盛り上げていて、小道具を始めとして、随所にクレンツ・テイストが見て取れる
あたりもおいしかったです(^^)また軽快に進んでいく流れにおいて、アマリリスとルーカスのコンビネーション
が小気味良く弾みを見せるし、互いの能力をリンクさせてのラブシーンは、独特の風合いを醸し出していて
印象的でしたね。そしてSFな背景とクレンツの特色が見事に融合したストーリーは、目新しいと同時に
安定した面白さが活きた内容で、筆のノリが顕著に感じられたりも〜。今年翻訳されたクレンツ作品の中
では、一番のお気に入りと言えるかな(^^)あとはスピンが順調に翻訳される事を願うばかりですね〜(^∧^)
さてスピンですが、「Zinnia」と「Orchid」。ヒーローズは「アマリリス」でもしっかりと存在感を感じさせたニック
とレイフという事で期待も高まりますが、ちゃんと翻訳してくれるんだろうなあ〜と信じたい(笑)>ハヤカワさん
- 2007/09/19(水) 21:28:00|
- 早川書房|
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昨日サイトのカウンターが40000に到達致しました〜。いつも来て下さる皆様のおかげです。
いつもありがとうございます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します(^^)
キリ番の申告ですが、24日(月曜日)を締め切りとさせて頂きたいと思います。24日中に
ご一報頂ければ有効ですので、お心当たりのある方はお声をかけて下さいませ(^^)
- 2007/09/19(水) 10:52:30|
- お知らせ&ご挨拶|
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サイトのカウンターがキリ番の40000に近づいて参りました〜(^^)サイトに入室される際には、
カウンターを気にして頂けると幸いです。40000を踏まれた方は、サイトのTOPページのバナー
よりキリ番のページに飛んで頂き、ご連絡頂ければ嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します♪
- 2007/09/17(月) 23:14:55|
- お知らせ&ご挨拶|
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お気に入り作家ブロックウェイはお取り置きして、まずはエマ・ホリーから。評判も上々ですね♪
牧師だった父親を亡くし、ロンドンへ出てきたフローレンスは、安定した生活を与えてくれる夫を探そ
うとしていた。知人の弁護士を通じて紹介された公爵夫人の元に身を寄せる事になったフローレンス
は、早速社交界にデビューするが、公爵夫人の甥で伯爵のエドワードに惹かれ始めてしまい・・・。
実際には読んだ事が無いものの、あのシリーズから本が出ていた(笑)という事で、正直期待はして
いなかったのですが、キャラ、ストーリー揃ってしっかりとした、ハートフルなお話で驚きました(^^;)
ラズベリーさんからこれまでに出たヒストリカル作品の中では、一番良かったと言えるかな(笑)
小間使いを伴って、ロンドンに結婚相手を探しに出てきたヒロインのフローレンスは、亡き父親の
知人の弁護士に紹介された公爵夫人の名付け娘という触れ込みで、社交界にデビューする事に
なります。安定した生活を求めて、思い切って行動に出る勇敢な一面を持つ一方で田舎育ちらしい
初々しさや世間知らずな所が微笑ましかったですね〜(^^)誰かをかばう時には強く出れたり、相手
の胸中を思いやれる気持ちの優しさも自然な感じだし、エドワードとの関係においても、純真さ故の
好奇心や大胆さが何とも活発で前向き。そんなフローレンスの個性が雰囲気良く立っていたし、
自信の無さとか心模様も手堅く描かれていたなあ〜と。嫌味の無い愛らしさが○でしたね(^^)
ヒーローのエドワードは伯爵で、ホモセクシャルな弟のフレディと従僕の噂を打ち消す為の結婚
相手を探しています。そんな時、弁護士の紹介で白羽の矢が立ったフローレンスに惹かれてしまう
のですが、このエドワードは作品の特筆ポイントと言えるだろうなあ〜(笑)厳しい父親に育てられ
た、弟思いの長男坊という背景だけでも長男スキーには十分においしいのですが(笑)、のっけから
仕立て屋でフローレンスを覗き見して以降の悶々振りが、可愛いやらおかしいやらでしたね(爆)
寸止めの連続でよくぞ我慢を重ねたなあ〜(^^;)でも真面目で愛情深いキャラが、水泳のメダル
のネタを始めとするフレディとの兄弟関係からしかと汲み取れるし、絵画の一件もエドワードの
キャラを物語る素敵なエピソードと言えるかな。フローレンスとのホットなロマンス面も良かったし、
悶々とする様も可愛げがあったけれど、私的には弟の為に心を砕く良き兄ちゃん振りが好感度大
で、兄が弟の面倒を見てやって・・・と思える構図が、実は持ちつ持たれつしながら、強い愛情で
結ばれている関係であるという事が感情を出しつつ、よく描かれていたのが印象に残りました。
脇役陣については、陽気で朗らかなフレディに尽きるかな〜。フローレンスとの友情やエドワードと
の兄弟関係において、誰からも愛されるという魅力ならではの存在感が光っていましたね(^^)公爵
夫人や仕立て屋のマダムもはきはきとしたキャラが明るい色を添えていたし、嫌味なキャラも含め
て、それぞれが割り当てられた役割をきちんとこなしている感じで、そのあたりも中々だったかな。
フローレンスはエドワードに惹かれながらも、フレディのプロポーズを承諾しますが、フレディに関する
噂が新たに広まり始めた為に田舎の領地で過ごす事になり、程無くしてフローレンスは、フレディが
実はホモセクシャルである事を知ります。展開的に大きく盛り上がるような事は無いものの、序盤から
流れ良く進んでいく中、甘くてかなりホットなロマンスや思いやりが通い合う兄弟愛が過不足無く盛り
込まれていて、温かみが光る内容を確かな心理描写と共に読ませていく感じでしたね(^^)またパー
トナーと一緒に伸び伸びと暮らすフレディと再会するエピローグも優しくて、甘さと同時に気持ち良さ
が残る読後感が良かったなあ〜とも。キャラ立ちや手ごたえの良さ等トータルで好ましい作品でした(^^)
そしてスピンですが、エドワードに片思いしていたメレディスが主人公になる「Beyond Seduction」
ですね〜。ラズベリーさんの事だから、その内翻訳してくれるのでは・・・と密かに期待しています(笑)
- 2007/09/16(日) 23:59:34|
- ラズベリーブックス|
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翻訳された作品全てが当たりの作家と言えば、SEPとクルージーですね。作品を読む度ににがつん
がつんとやられっぱなし(笑)今ではクルージー作品無しに私の読書生活はありえないです(^^)
夫の浮気が原因で離婚したルーシーは、ある日食事を済ませたレストランの外で、店内で見かけて
いた魅力的な男性に路地に引きずり込まれ、何とか自力で逃げ帰った。だが刑事だと言うその男性
ザックが自宅に現れ、元夫が関与していると思われる横領事件を捜査している事を告げられて・・・。
離婚ホヤホヤのヒロインのルーシーと元夫が関わっていると思われる横領事件を捜査する刑事の
ヒーローのザックのロマンスですが、シングルタイトルに比べるとおとなしめと言えるけれど、終始
スムーズな展開で、キャラ、ストーリー共にクルージー印がしっかりと光る楽しい作品でした(^^)
離婚を機に自立した人生を送ろうと決意しているヒロインのルーシーですが、真面目さとおとぼけの
バランス感が絶妙で、人の良さや自然体な雰囲気がいかにもクルージーのヒロインらしいし、自立
しなきゃと思いつつも、肩の力が良い具合に抜けているあたりが微笑ましくもあったりと好印象(^^)
髪の毛が苔色になったり、わんこズに話しかけたりのエピソードではくすくすと笑わせてくれるし、
バッグや野球バットを持っての立ち回り振りもあっぱれ(笑)親近感を感じさせるヒロインでしたね。
そして外見は危険なタイプというヒーローのザックですが・・・ルーシーにバッグでたたきのめされる
わ、ルーシーの隣人の飼い猫に襲われるわのやられキャラ振りがツボ直撃(爆笑)期待通りの活躍
だけで無く、ザックがたたきのめされていないと否定するのもおかしくてナイスだったなあ〜(笑)
スマートにかっこよく見せ切れないあたりが、何とも可愛いと同時に魅力的に映るんですよね(^^)
加齢恐怖症かと思いきや(笑)、あっという間にルーシーに惹かれてのメロメロな陥落振りやわんこ
ズの父親になる発言もニンマリ。しっかりと笑いを誘ってくれる間の抜け方はやっぱり◎です(^^)
脇役陣に関しては、ルーシーの姉のティナとザックの相棒のアンソニーが、存在感たっぷりに描か
れていましたが、世話焼きで妹思いのティナとルーシーの会話やザックとアンソニーの掛け合いも
歯切れ良く、からっと読ませるなあ〜といった感じで、センスを感じさせつつ、ユーモアやウィットが
冴えていましたね(^^)雰囲気だけは、「良い刑事と悪い刑事」的とも言えるザックとアンソニーの
コンビ振りも結構好きだったり(笑)ルーシーのわんこズの中では、「死んだ振り」が特技(爆)のハイ
ゼンベルクに尽きるなあ〜(笑)また一匹お気に入りわんこキャラが増えたりも(^^;)キャラの配置
の上手さは勿論の事、ザックがピートを拾ったり等のエピソードも温もりがあって良い感じでした♪
ストーリーは、ルーシーとザックのロマンスを軸に二人のブラッドリーが絡むちょっとしたミステリー
やキャラ達の明るいやり取りを盛り込みつつ、クルージーならではの特色が活きていて、軽妙な
筆致が最後まで安定しているのはさすがだなあ〜と。とっても楽しくて、ご機嫌な一冊でした(^^)
20日に集英社さんから出る新刊が楽しみです。今年はクルージー作品の翻訳の当たり年だわ(喜)
- 2007/09/15(土) 20:13:45|
- ジェニファー・クルージー|
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新刊の山を前にして、どれから取っかかればいいのか呆けています(笑)とりあえず当確決定
のクレンツだなあ〜(^^)サイトの方をいじっていたので、レビューが追いついていないのですが、
エマ・ホリーとクルージーのHAは読了したので、レビューは後ほど〜。どちらも良かったです♪
実はMIRAのキャサリン・コールター作品に関する諸々を某所で見かけて、微妙にテンションが
下降気味になっていたりも(^^;)情報はあまり入れないようにしているのですが、今回はうっかりと
見てしまいました(苦笑)なので、下手に寝かしてしまう前に思い切って着手しようと思っています。
その次はB・バートンで、そしてお気に入りのC・ブロックウェイと期待大のS・アンダーセンは後に
お取り置きして楽しむという感じ(笑)次のラッシュ(20日)までにどれだけ消化出来るかな(^^;)
- 2007/09/14(金) 22:00:30|
- 読書雑記|
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バーバラ・フリーシーの新刊。前作はパッとせずで残念でしたが、今回は当たりでしたね〜(^^)
病院で研修医として働くナタリーは、大学時代に起きた親友エミリーの転落事故を酷似した内容の
本が話題になっていると知り、愕然とした。しかも作中ではナタリーに当たる人物がエミリーを殺害し
たと書かれている。そんな中ナタリーは、昔の恋人で、エミリーの兄のコールと再会するが・・・。
導入からスムーズで、キャラ、ストーリー共に派手さは無いものの、ロマンスとサスペンスのバラ
ンス感もちょうど良く、実直な筆力に惹き込まれての一気読みでしたね。面白かったです(^^)
ヒロインのナタリーは、貧しい家庭で育ち、苦労して大学を卒業した現在はサンフランシスコの病院
で研修医として働いています。真面目な努力家で、特に癖の無いオーソドックスなタイプなのは、
フリーシーらしいヒロイン像と言えるのかな〜。過去の経験から、深い人間関係を築けずにいて、
誰にも頼らずに一人で生きているけれど、意固地だったりせずに普通に力が抜けているあたりに
現実味を感じさせたりも。コールとの係わり合いを避けたいと頭では思いつつも、気持ちの面では
そういかない部分や愛情を求めながらも、二人の関係に対してどこか諦観しているようなスタンス等
を丁寧な心理描写で読ませていくので、インパクトや強い個性には欠けるものの、キャラそのもの
はしっかりと立っていましたね(^^)臆病に構えたりもするけれど、基本的に率直だし、自分の人生
を掌中に納めて、誠実に生きている姿や飾らない、素のままの雰囲気が好印象なヒロインでした。
父親の跡を継いで家業の新聞社を経営しているヒーローのコールは、病院で亡くなった妹エミリー
の友人で、かつて恋人だったナタリーと再会しますが、本の事を知らされ、ナタリーと共に調査に
乗り出します。フリーシーのヒーローは(前作は私的に好かなかったけれど)、ロマンス的に萌え
ポイントをつくようなタイプでは無いのですが、今回のコールは、両親との関係や妹への愛情や責任
感、抱いていた夢といった背景や愛情というものに対する受け止め方が堅実に描出されていて、
不器用な性格ならではと言える、腹をくくれない歯切れの悪さも含めて、納得性がきちんと伝わって
くるキャラだったなあ〜と。それでいてラストのプロポーズが、思いがけず派手だったりで微笑まし
かったりも(笑)自分の気持ちにマイペースに向き合っていく様も自然な感じがして中々だったかな。
脇役陣は「ファビュラス・フォー」のメンバーのマディソンとローラに、ローラの学生時代からのBFで
夫のドルー、コールの親友でエミリーに片思いをしていたマジシャンのディランの四人がメインと
いった所で、各々の関係性に焦点が置かれていましたが、主婦以外の自分を見出したいローラと
ドルーの夫婦間のすれ違いにマディソンの遠慮の無い性格、ディランのつかみ所の無い雰囲気が
巧みに交錯していて、ストーリーに勢いを与えつつ、謎を絡ませた展開はページを追わせる興が
ありましたね。散漫にならない手際の良さが○。再会後のナタリーとローラ、マディソンのやり取りに
関しても、友情自体は残っているものの、エミリーの身に起こった出来事や10年という歳月の隔たり
によるぎこちなさや遠慮といった微妙な空気の流れ方にも細やかな巧妙さが見て取れて良かった
なあ〜。脇役の立ち位置や個性の色付けにも職人的な手並みが光っていて、好感触でした(^^)
ナタリーとコールが本の著者を追いかけるものの、土壇場で上手く逃げ出されてしまったりと思う
ように調査が進まない中、マディソンやローラと再会し、エミリーが当時誰かと付き合っていた事や
エミリーが綴っていた日記が紛失している事が明らかになります。誰からも愛された上に、死後は
すっかりと崇められているエミリーの知られざる表情が事件への核へと繋がっていく過程も程良い
スピード感と謎を引くようなもっていき方で、最後まで弛まずに読ませるし、温かで清涼感のあるエピ
ローグも素敵(^^)中でも唸ったのが、エミリーという存在がキャラ達に与える影響の大きさが描か
れると同時に各々の現在の在り方や関係性が克明に映し出されていく下りだなあ〜。事件面だけで
無く、話作りの上手さや機微を感じさせつつ、サスペンスとの兼ね合いも申し分無し。ピントのぼやけ
た前作の印象を見事に洗い流してくれる(笑)、正統派で確かな読み応えのある良作でした(^^)
ロマサスは苦手という人も多くいらっしゃると思いますが、フリーシーやラブレースのように、巷では
あまり評判になっていないものの、内容が詰まった作品を描く作家さんにスポットがもっと当たると
良いなあ〜というのが地味作品スキーの一意見です(笑)そして今後のフリーシー作品の翻訳に
ついては、後書きでは触れられていませんでしたが・・・もしかしてこれでお仕事完了とか?(苦笑)
- 2007/09/12(水) 23:07:50|
- 二見書房|
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まずは軽くヴィッキー・L・トンプソンのHAから。T関連の中でもお気に入りの作家さんです(^^)
職場の同僚とくじ引きをして、オフィスの外で働く男性に声をかける事になったケイシーは、その
男性が初恋の相手のサムである事を知り、早速アプローチをかけた。初デートの晩に関係を持ち、
まだ二十歳のケイシーは一晩の情事だと割り切ろうとするが、サムは将来を意識し始めて・・・。
地味系からイメチェンして、男性経験を積もうとするヒロインと三十代に入り、そろそろ家庭を持って
落ち着きたいと考えているヒーローのロマンスですが、過去に読んだV・L・トンプソン作品と比べる
と、ユーモアや遊び心も抑え目の作品とも言えるかな?でもそれなりにホットではありましたが(笑)
ヒロインの若さや一夜の情事と割り切ろうとしつつも、実際はそういかない心情や遊び相手で終わら
せまいとするヒーローの押し引きが軽やかに描かれていて、全体的にテンポが良く、さっくりとまとま
っていたと思います。V・L・トンプソンらしい、あっけらからんとした、抜けていくような陽気さで盛り
上げるとまではいかないけれど、ほっこりと楽しめる可愛らしい作品でした(^^)中々だったかな。
HAの今後のラインナップを見た限りでは、割と良さげかも〜とちょっぴり(笑)期待していたりも。
特に楽しみなのが、来月に出るC・アデアの作品。「T-FLAC」スキーとしては即買いせねばね(^^)
- 2007/09/12(水) 10:52:00|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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ご無沙汰(?)しております〜。帰省の為にネット落ちしておりました。まあ、でも出先でも新刊は
しっかりと押さえて買い込みましたが(笑)レビューもいろいろと溜まっておりますので、ぼちぼちと
UPしていきたいと思っております。その前に来月の新刊をチェックしなきゃだな〜(笑)
- 2007/09/11(火) 16:39:32|
- お知らせ&ご挨拶|
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お初作家リディア・ジョイスの新刊。こちらも今後の翻訳がどうなるのか、気になる所ですね〜(^^)
庶子のアデラを友人のデ・リントに強姦された伯爵のセバスチャンは復讐を誓い、デ・リントを
追いかけてヴェニスに渡った。デ・リントの母親の付添い人のサラをデ・リントの愛人と勘違いした
セバスチャンは、早速サラにドレスと手紙を送り、仮面舞踏会におびき寄せて近づこうとするが・・・。
暗調を帯びた重たげな雰囲気に包まれたストーリーは、独特とも異彩とも言えて、興味深く読ませ
るものがありましたね。ただクセがあるし、ヒロインの過去を思うと、万人にお薦めは出来ずかな〜。
ヒロインのサラは貴婦人の付き添い人をしていますが、顔には貧民街の生まれである事を物語る
あばたが残り、十代の時には売春婦をしていた過去があります。友人が貴族と結婚した事を機に
サラの人生も上向きになり現在に至りますが、このサラの存在が際立っていましたね〜。地味な
立ち振る舞いの内には静かな知性があり、自分の生い立ちや過去にあるがままの目を向けて
いる様には落ち着きある強さが感じられたかな。セバスチャンに惹かれるものを感じて、誘いに乗る
大胆さや自分の気持ちに従う率直さ等サラの持つ資質や感情が巧みな筆で細やかに描き込まれて
いて、過酷な過去から這い上がり、真面目に慎ましく生きているサラのキャラがリアルな重みを
もって浮き彫りになると同時に不思議な存在感を感じさせるなあ〜と思ったりも。また、ただでさえ
女性には生き難い時代で、選択肢はほとんど無いにも関わらず、自分自身の手で人生を押し進め
ている姿には賞賛の気持ちを覚える一方で、サラがどんなに頑張っても、事あるごとに自分の出自
を思い出しては辛い思いをするあたりに、階級社会という仕組みの残酷さが投影されていて、切なく
なりましたね(><)背景が重過ぎると思われるかも知れないけれど、苦悩や孤独を抱きながらも、
決して悲観的にならずに現状を見据えている芯の強さが○。作中の特筆ポイントですね(^^)
一方ヒーローのセバスチャンは馬車の事故に遭った事を利用して、自分は死んだ事とし、ヴェニス
に渡って復讐の計画を実行します。雰囲気としては、暗い皮肉屋といった感じですが、娘を放任した
まま守ってあげられなかった事に対する悔恨の念やサラを利用する事への迷いといった心模様
から人間味が滲み出る中、とりわけセバスチャンの目線が、真っ直ぐにサラの本質面に向けられて
いるのが印象的でしたね。本をプレゼントする優しさも良かったし、サラの過去に関しても、静かに
耳を傾けつつ、痛みに共感を示す姿がとても自然な印象で、二人の間に通う理解も無理無く映った
なあ〜。背景的な部分で、セバスチャンのキャラをもう少し汲み取りたかったかも〜と思いますが、
サラと向き合う事によって見せるセバスチャンの表情や心情の変化はよく描かれていて○でした。
自分を誘い出すセバスチャンの意図に疑いを抱きながらも、サラはセバスチャンと関係を持ちます
が、以前から嫌がらせをしてきたデ・リントに襲われそうになった為にセバスチャンの所に身を寄せ
る事になります。ペース的にはスローで、重たくくすんだ空気感を漂わせながら、じっくりと進んで
いく感じ。デ・リントへの復讐やセバスチャンをつけ狙う謎の人物の存在等を絡ませたストーリー
展開は、どちらかと言うと一定していて、事件面よりもロマンス面で読ませる部分が大きく、厚く行き
届いた心理描写には確かな手ごたえがあり、またキャラ立ちもしっかりとしていました(特にサラ
は抜群)。閉塞感を抱かせるような独特の暗さがスムーズさを削ぐものの、力を感じさせると同時に
個性が強く出た作品だと思います。キャパの広い方には一読のお薦めが出来るかな〜とも(^^)
この作品はデビュー作の「The Veil of the Night」に次ぐ二作目という事で、関連性等の詳細は
不明ですが、「Whispers of the Night」、「Voices of the Night」と続いて刊行されている模様
ですね。後書きでは今後の翻訳については触れられていませんでしたが、果たして・・・?(^^)
- 2007/09/06(木) 23:33:20|
- 二見書房|
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昨日お知らせを頂きました〜(^^)ありがとうございます♪来月はまさしく「SEP祭り」ですね〜。
今から小躍りしています\(^^)/アナベラとヒースのロマンスやアナグマ君とうさぎさんの再登場も
とっても楽しみですが、私的要注目は、シマリスのヴィクトリアちゃんの成長振りだったりします(笑)
- 2007/09/06(木) 17:31:52|
- スーザン・E・フィリップス|
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↓に続いて「オメガ・シリーズ」。薄いDの割りには、思いがけず盛りだくさんの内容でした(^^)
婚約者からメールで別れを告げられたパイロットのリズは、怒りながら一人でビーチに佇んでいた。
そんな時、声をかけてきた男性に目を奪われたが、突然銃声が響き、死体を発見したリズが警察に
連絡している間に男性は姿を消していた。だが翌日、乗客の中にその男性ジョーを見つけて・・・。
Dから出るという事で、内容的にどうなんだろう〜と思っていたのですが、問題無しでした(笑)行方
不明になっている油田掘削作業員のパスポートが悪事に使われていた事から、「オメガ」が事件
解決に臨みますが、何と今回は主役のリガーことジョーとリズをマギーとアダムがサポート(^^)
老婆に変身したマギーは、カメレオン振りを発揮してしっかりと活躍していましたね(笑)その場を
さらってしまう存在感はまさにあっぱれだなあ〜(^^)ジョーとリズのロマンスは、ラブレースらしく
セクシーかつさくさくと軽やかに納まっていましたが、小耳に挟んでいた(笑)クレアとエステバンの
結婚ネタはびっくりでした(^^;)何の前触れも無いゴールインだし。私的にはプレイボーイのエス
テバンの陥落過程を読みたかったなあ〜とも。マークみたいに笑えれば最高なんだけれど(爆)
登場キャラや描かれている要素がDにしては多めかな、という印象でしたが、「オメガ」のメンバーの
動きはちゃんと足並みが揃っているし、ロマンスとサスペンスをバランス良く配分して、コンパクトに
まとめ上げる手際の良さはさすがですね。Dから出ても「オメガ」は「オメガ」。面白かったです(^^)
続きは今月にLSから出る「この海に眠れ」。ヒーローはリーバーことアンドルーだそうです(^^)
- 2007/09/04(火) 22:41:42|
- オメガ・シリーズ|
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久し振りの「オメガ・シリーズ」。本国でも順調に続きが刊行されているみたいで何よりです(^^)
アメリカ出身の某国の王妃が、慈善パーティーの場で身に着けていたエメラルドが盗まれた。「オメ
ガ」の諜報員のジョーダンは、奪還の任務に当たる事になり、容疑者と思われる、エメラルドを用い
た心理療法を説く教祖が運営するセンターに出向くが、かつての恋人のT・Jと再会して・・・。
「クレオ・ノース・トリロジー」でラブレースならではの面白さを堪能したばかりですが、「オメガ」に
おいても、話の上手さと切れのあるストーリー運びはしっかりと健在ですね〜(^^)女性らしさを
スマートに醸し出しながら、根はアニキなヒロインのジョーダンの魅力とヒーローのT・Jのストレート
なかっこよさが気持ち良く立つ中、ロマンス面は歯切れ良く、チャーミングに描かれつつ、エメラルド
奪還と麻薬売買のマネーロンダリングを絡めたサスペンス面は要領を得た展開で痛快そのもの。
そして「オメガ」のメンバー達も相変わらずご機嫌でしたね(^^)ニックとマッケンジーの夫婦にキリネ
ことクレアとエステバンの気になるカップル、それからちょっと本部に立ち寄ったという(笑)マギー。
各々のカラフルな個性が、スピード感あるストーリー上で明るく弾んでいて、シリーズ物ならではの
お楽しみを堪能出来て何よりです。マギーのペット達(笑)にはニンマリだし、マッケンジーによる
ハイテク満載の小道具にワクワクしたりも♪久し振りにスカっと満足を得られるLSでした(^^)
- 2007/09/04(火) 21:31:41|
- オメガ・シリーズ|
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今日は、結婚をテーマにした短編が二話収録されているHAを軽くレビューします(^^)しっかし
・・・この表紙の女の人の目つきが気になって仕方が無い(爆)正直これは嫌過ぎます( ̄_ ̄|||)
「涙の契約結婚」 マーゴット・ダルトン
六年前に婚約を破棄したヒロインとヒーローが就職の面接会場で再会し、仕事を得る為に便宜結婚
をするお話ですが、う〜ん・・・ヒロインとヒーローの間に通うケミストリーが感じられずで、キャラ、
ストーリー共に平凡な印象。さくさくとは読めるけれど、パンチに欠ける、どこか漫然としているような
内容でしたね(^^;)特筆ポイントや個性も見当たらずだしな〜。可も無く不可も無し・・といった感じ
です。マーゴット・ダルトンは長編の方が筆致が冴えるのでは・・・とか思ったりも。ちと残念でした。
「迷える婚約者」 ジーナ・ウィルキンズ
幼なじみのヒーローとの結婚に不安を抱いたヒロインが、一人で考える為に訪れた別荘で同じく
結婚に迷いが生じているヒーローと鉢合わせるお話ですが、勢いがあって面白かったですね(^^)
ずぼらなヒロインと管理魔のヒーローの組み合わせも○。幼なじみならではの距離感が二人の関係
に上手く反映されていたし、まとまりのある、短いストーリーの中にユーモアやほわっとするような
エッセンスが散っていて、居心地の良い温度感が好印象だったなあ〜(^^)わんこのモリーや子供
達の結婚に夢中な両親達もツボを抑えた配置で盛り上げてくれました。キュートな作品でしたね♪
- 2007/09/03(月) 23:22:29|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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リサ・マリー・ライスの新刊。巷での評判がすこぶる良いので、早速着手してみました〜(^^)
良家の令嬢のクレアは、友人と出かけたナイトクラブで男に絡まれた所を助けてくれたバドと一夜を
共にした。そのまま二人は週末を一緒に過ごすが、クレアの父親が来訪し、バドがかつて誘拐され
たクレアを救出した警官だと知らされる。そんな中父親の承諾を得た二人は婚約するが・・・。
ホットなシーンが満載で、軽快に読ませていく内容は前作と同様ですが、私的には今回の作品の方
が好きだなあ〜。シリーズの続きの翻訳も決まっているそうで何より(^^)レビュー開始します♪
ヒロインのクレアは、資産家の一人娘。十代の頃に白血病になったものの、長い闘病生活を経て
健康になった現在では、過保護な父親の元から離れて、自立した生活を送ろうとしていますが、
人生を謳歌しようとする姿からは前向きさや自分の心に従う素直さが感じられて、基本的に癖の無い、
可愛らしいタイプといった所かな〜。ただ、バドの態度に腹を立てた挙句に一方的に婚約破棄したの
はちょっと残念でしたね。過去の事もあるし、腫れ物に触れるようなバドの態度に苛立つのもわかり
ますが、バドに自分の言い分や考えを理解させようとぶつかっていく強さを見せて欲しかった〜と思い
つつも、許容範囲でした。バドに押され気味の感がありますが、バランスが取れていると言えるかな。
ヒーローのバドですが、アルコール依存症の継父と母親の元で育ち、海兵隊を経て刑事となった
経歴の持ち主。種馬指数(爆)や行為に対する考えは前作のヒーローのジョンと通じるものがあり、
そんなバドがヴァージンのクレアと出会いますが、自分の気持ちに正直だし、あれこれと世話を
焼きながら、クレアに料理の腕を自慢したいから〜とフライパンを振るう姿とかも好感が持てて○。
「プリンセスと騎士」の構図を思い浮かべているあたりにロマンチストの資質が見えたりも(笑)
苦労しながら、自分の腕一本でやってきたブルーカラー気質がバドの雰囲気から立ち上ってくる
感じで、卑下したり飾ったりせずに、ありのままの自分をさらけ出せるのが好印象でしたね(^^)
クレアの病気の事を知って以降の過剰とも言える過保護振り(笑)や手を出したいのに、我慢を
重ねて悶々と悩む様も単細胞らしいおかしさと真っ直ぐな愛情が見えて微笑ましかったです(^^)
前作のヒーローのジョンと比べると、私的にはバドの方がより可愛げや親しみが感じられました。
老い先短いクレアの父親にクレアの面倒を見て欲しいと頼まれたバドはクレアに結婚を申し込み
ますが、クレアがバドの過保護な態度に徐々に不満を募らせていく中、友人のスザンヌが何者かに
命を狙われた為、スザンヌと友人関係にあるクレアも隠れ家に身を隠す事になります。ストーリー
は、前半から中盤にかけてはクレアとバドの絡み(笑)を中心に展開していきますが、二人の関係に
ついては、終始バドの魅力による所が大きいかな〜といった感じかな。中盤過ぎあたりから前作で
描かれたサスペンスが軽く盛り込まれますが、前作を読んだ時と同様に、トッドという存在に個性が
与えられているだけに、使い捨てのように思える扱いが気になりましたね(言っても仕方が無いけれ
ど)でもトータルでペースも良いし、感情的に深く入り込むような内容では無いにしても、400Pを切る
軽量感が程良くて、小難しかったり、ややこしい事は無しで、気を抜いて楽しめる作品でした(^^)
次回作は「Midnight Angel」。コワルスキとアレグラのお話ですね〜。最近の扶桑社さんを見る
限りでは、この作品もさほど待たされずに刊行されそうですが、他のシリーズ物は一体・・・(^^;)
- 2007/09/02(日) 23:30:15|
- 扶桑社|
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