シェリリン・ケニヨンの「BAD(Bureau of American Defence)シリーズ」の長編第一弾。楽しみが
増えるのは嬉しいですが、またしてもシリーズものを抱え込む事になるとは。尽きないなあ〜(^^;)
秘密諜報員組織「BAD」に所属するシドは、旧ソ連の小国の大統領暗殺を阻止する為、スナイパー
を探していた。そんな中上司に発砲して服役している元軍人のスティールに白羽の矢を立て、
早速スカウトに向かうが、シドと組んで仕事をする事を知ったスティールは怒り、断ろうとして・・・。
私の中で一番評価の高い諜報員ものと言うと、申し分の無い内容で読ませる「T-FLAC」シリーズ
なのですが、今回のこの作品はサスペンス的には物足りなさがあるものの、「BAD」メンバーの個性
溢れる魅力が大きなプラス要素となってストーリーを盛り立てているのが○。面白かったです(^^)
ヒロインのシドは、義兄と甥っ子を過激主義の団体に殺害された事を機に、諜報の世界に入った
「BAD」のエージェント。のめり込み型で、頑固な理想主義者といったキャラですが、「BAD」入りを
渋るスティールの逃げ場を失くす為に上司の了承も得ないまま、スティールが刑務所から逃亡した
とガセネタを流した時には、いきなりドカンとやられた感じでした(^^;)自分が信じる「正しさ」をふり
かざす傲慢さと叱責された際のふてぶてしい態度が頂けずで、ちょっとテンションが下がったのです
が、その後は諜報員とは思えないお粗末な行動振りが目についたものの(笑)、読むのにしんどくは
なかったです。真面目な性格だけれど度が過ぎちゃうし、柔軟性にも欠くなあ〜といった印象かな。
ただ当然の事とは言え、自分の言動を省みれないまま終わってしまうヒロインも少なからずいる中、
シドが自分のした事を受け止めて、スティールに謝った事は救いがあったなあ〜と。謝って以降は
ロマンス的にも素直に向き合っていたし、スティールに対する理解を深めながら惹かれていくシドの
想いなんかも中々だったかな。でもヒロインとしてインパクトとか魅力は特に感じなかったです(^^;)
ヒーローのジョシュは元スナイパー。観測手だった親友を失い、上司に向けて発砲して殺人未遂の
罪に問われて服役している所を、刑務所から出る事と引き換えに「BAD」に勧誘されます。この
ジョシュですが、一匹狼系だけれど雰囲気としては重すぎず暗すぎずで、そのあたりは良い意味で
肩透かしと食らったような感じかな〜。「BAD」の面子よりもはるかに有能だし、シドに対する率直な
態度も好感度大。なので、ジョシュのキャラ描写が曖昧になってしまった部分がある(撃てない事
など)のがちと残念かな〜とは思いますが、ユーモアや茶目っ気が光るキャラは素敵でしたね(^^)
そして「BAD」のメンバーをメインとする脇役達ですが、それぞれの豊かな個性が際立っていました
ね〜。ピリッとしたユーモアが行き交うやり取りの歯切れの良さは出色ものですが、中でも局長の
ジョーと副局長のティーの息がぴったりと合ったシニカルなやり取りが絶妙(^^)この二人のロマン
スには期待が高まりますね。あと誇大妄想気味のカルロスや発明家のアンドレも光っていました
が、やっぱり自分の要塞を持っているジャックだなあ〜(^^)キテレツなキャラらしい独特な思考や
帽子の内側のアルミ箔にニンマリしつつ、見事なサポート振りはただあっぱれでした。そしてシドが
「BAD」を「家族」として見ているという台詞がありましたが、確かに諜報機関らしかぬ(?)不思議な
アットホーム感があったなあ〜と。緊張感に欠けるとの見方も出来るかも知れませんが、私的には
妙なかっこつけが無いのが良かったし、重量感の無い、軽い感じが魅力と言えるな〜と感じたりも。
大統領暗殺を請け負った警備会社に面接を受けに入ったジョシュが、採用テストとして暗殺者に
追われる事になり、二人はジョシュの友人のジャックの元を訪ねて、協力を求めます。追っ手の件
が片付き、大統領を狙う暗殺者の意外な正体が明らかになってオチにたどり着くまでの展開は、
ペース的に速くは無いけれど、軽く読み進められる印象かな。二人のラブシーンは特別ホットという
わけでは無いし、ロマンスそのものも感情面に深く訴える内容じゃ無いけれど、その場の熱っぽい
空気がしっかりと伝わってくると同時にややこしさが無いのが良い感じでした(^^)大統領暗殺と
暗殺者の正体に関するサスペンスはネタとしては捻りがありましたが、事実が発覚して以降の流れ
とオチのつけ方が粗いのが残念。諜報員ものとしてはコンパクトな内容ですが、軽量感と魅力が
弾けるキャラ達の存在が楽しい一冊。こういうのもアリだなあ〜って事で続きが楽しみです(^^)
さて「BAD」シリーズですが、「BAD to the Bone」、「Captivated By You」、「One BAD Night」、
「Turn up the Heat」の四作が中篇で、長編二作目が「Phantoms in the Night」。そしてジョーと
ティーのお話も発表予定との事。後書きには今後の翻訳についてのはっきりと明記されていません
でしたが、villageさんならそのあたりは安泰と見ていいのかな〜。期待しつつ待ってます(^^)
- 2007/07/30(月) 23:14:33|
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ジュリー・ガーウッドの新刊。ここ最近になってペースよく刊行されますね〜(^^)嬉しいです♪
イングランド貴族の娘ジェイミーは、父親の不始末の為にスコットランドのハイランド地方の領主
アレックとの結婚を命じられた。式を終えた直後にハイランドへと向かう中、育ちや価値観の違う
二人は事あるごとに意見を闘わせたり、主張したりしながら段々と惹かれ合っていくが・・・。
「精霊が愛したプリンセス」は一読後は「うん、良かった〜」といった感じだったけれど、再読したり
する内にすっかりとお気に入りに(^^)そして今回の作品も期待を裏切らない内容でしたね〜。
魅力溢れるキャラ達と自然と笑いを誘われる温かなユーモアが全篇を通して際立つお話でした。
ヒロインのジェイミーはイングランド貴族の末娘。血の繋がらない義父からは姉達と同様に本当の娘
として育てられますが、現在では家事を始めとした一切合切を切り盛りする女主人の役目を果たし
つつ、家族全員の面倒を見ています。このジェイミーですが、「精霊が〜」のクリスティーナを思わせ
る所があったかな〜(^^)基本的には明朗で優しいけれど、強情だったり涙腺が緩かったりと言動が
天然そのもので、チャーミングな魅力が全開でしたね。アレックと言い合って凹んでも、メソメソせず
にすぐに立ち直るポジティヴさや強さも好感度大だし、思った事を何でも素直に口にする一方で、話
が飛んだりズレたりするおとぼけ振りや方向音痴な一面からは、面白みや親しみやすさが感じられ
ると同時にジェイミーというキャラを、より個性的に盛り上げていたなあ〜とも。ピカピカに光っている
けれど決して眩し過ぎないし、出来すぎにならず純粋に個性が立っていて○。気持ちの優しさや
朗らかでコミカルな言動が文句無く愛らしい、とっても素敵なヒロインだったと思います(^^)
ヒーローのアレックはハイランダー。王からの命令を受けてイングランド貴族の娘を娶って領地に
戻ろうとしている所ですが、無骨で荒々しい雰囲気が良いんだなあ〜(^^)言う事に逆らうジェイミー
にイライラしながらも、ペースに巻き込まれてしっかりとメロメロだし、独占欲も良い感じに見せて
くれましたね。傲慢な事を言っても、頑固な男っぽさの中にジェイミーの気持ちを気にしたり、思い
やったりする部分がちゃんと存在しているのも好印象。アレックの背景がもう少し描かれていても
良かったかな〜とも思いますが、感情的にややこしくなりたくないものの、ジェイミーに愛して欲しい
と思ったり、既に陥落している事を認められないあたりも可愛げがあってニンマリでしたね。まだ
幼いメアリー・キャスリーンに、血生臭い戦闘の話を御伽話の如く話して聞かせるというエピソード
もらしくておかしかったなあ〜(^^)かっこよさと可愛さ(笑)のバランス感がツボ直撃でしたね♪
ジェイミーとアレックを囲む数多い脇役達ですが、アレックの部下達の中では、ストレートな好青年
的キャラが良かったギャヴィンが良かったかな〜(^^)双子の姉を紹介するとジェイミーに言われて
脱兎の如く逃げ出す賢明さがナイスでした(笑)あとジェイミーの事を娘のように愛しているビークの
策士な好々爺振りやユーモアのある神父様も○。ただジェイミーの姉のメアリーの立ち位置が最後
まで曖昧だったのが残念だったかな〜。ピンチ時には妹を盾にして身を隠したり、キーキーとヒステ
リックに泣きわめくキャラは、まさにあの親にしてこの子ありで、正直何だかなあ〜といった感じなの
ですが(苦笑)、メアリーを登場させる割には描写自体は中身に欠けていたような。そのあたりがちょ
っと気になりましたが、他キャラ達の配置や絡み方は総じて楽しい印象で、程良かったと思います。
アレックと共にキンケイドの領地に到着したジェイミーは、怪我をしたアレックの部下のアンガスの命
を救った事を皮切りに、土地に馴染もうと行動を起こし始め、やがてアレックを愛するようになります
が、そんな中何者かによって閉じ込められた空き家に火を放たれたジェイミーは、間一髪の所で
アレックに助け出されます。ストーリーにはジェイミーとアレックの真面目だったり頓珍漢だったり
のユーモア溢れる会話がふんだんに盛り込まれていて、相手の言う事や面持ちから気持ちを察し
たりしながら徐々に理解が通じ合い、着実に心を触れ合わせていく二人のロマンスを明快に読ま
せる要素でしたね(^^)またジェイミーとアレックが、ちゃんと相手の人間性や心模様に気持ちを
傾けているのが感じられる心情描写も上手かったなあ〜。ジェイミーの大いなる(?)スコットランド
偏見(笑)やタペストリーに関する下りに笑ったりと常にほわっとした温かさに包まれている感じの
中、会話を多く含みながらも流れは安定していたし、ストーリー自体は十分に面白く、また締まって
もいましたが、私的にはよりキャラの魅力が勝るように思えたかな。ジェイミーの殺害を計る事件
面は、犯人の意図やオチがぼやけていたので、正直無くても良かったかも(笑)でもトータルで水準
の高い内容でしたね。終始笑いながら、明るい気持ちで楽しめる上質の作品。満足です(^^)
後書きでは、次回の翻訳予定については触れられていませんでしたが、関連作の「The Wedding」
は是非読みたいですね〜。あと特に気になるのは「The Clayborne Brides」かな、やっぱり(^^)
- 2007/07/29(日) 21:04:28|
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最近は新刊を読むのがやっとで、以前の作品にまで手が回らないのですが、そんな中ようやく着手
したのが、ノーラの「シーサイド・トリロジー」。(一人)「兄弟物祭り」のスタートと言えるかも(^^;)
ヨーロッパでレーサーとして活躍するキャメロンは、ある日養父のレイが危篤に陥ったとの連絡を
受け、急遽帰郷した。レイはキャメロンと義理の弟のイーサン、フィリップの三人にセスという少年を
託して息を引き取った。養父との約束を果たす為、キャメロンはセスと一緒に暮らし始めるが・・・。
家族物を書かせたら、ノーラの右に出るものはいないだろうなあ〜。さすがとしか言いようが無い
上手さやセンスが随所に光る出色の作品ですね。期待していた以上の内容で一気読みでした(^^)
ヒーローのキャメロンは、虐待を繰り返す父親の元を逃げ出した後に行き着いた一軒家で車を
盗もうとした所、持ち主のレイとステラのクイン夫妻に見つかり、保護されて養子になったという過去
の持ち主。現在はヨーロッパを拠点としてあちこちのレースに参加しては賞金を稼いで歩くレーサー
ですが、レイが危篤に陥ったという知らせを機に帰郷します。スピードと自由を何よりも愛する
キャメロンですが、短気で荒っぽい物腰の内側に息づいている愛情や優しさを素直に表に出せない
不器用振りが良いんだなあ〜(^^)自由気ままだった日々から一転して、昔の自分と似ているセスと
共に過ごしつつ、新しい生活に馴染んでいくまでの焦れや受容、理解、そして愛情の芽生えといった
キャメロンの心情の変化や機微が要所要所でグッと響いてくるし、セスの面倒を見る事がきっかけと
なり、またアンナとのロマンスや兄弟達との事業を始めたりといった日常の流れの中で、キャメロン
の足が徐々に地に着いていく過程も、正確さと上手さをもって深く読ませるんですよね。あと一番上
として責任を持って采配をとる長男も好きだけれど、三男と取っ組み合いの喧嘩をする長男の魅力
にやられたなあ〜。クイン兄弟の「いつまでたっても男の子」という部分に尽きましたと思います(^^)
ヒロインのアンナはセスの件を担当しているソーシャルワーカーで、クイン家を訪問した事を機に
キャメロンと知り合い、何の約束も束縛も無いという事を前提にした付き合いを始めます。アンナ
ですが、特にクセも無くバランスの取れたキャラが魅力的でしたね。痛ましい過去を乗り越えた本物
の強さの中に思いやりや優しさがしっかりと感じられるのも好印象だし、鋭い洞察力も持ち合わせて
いて○。クイン兄弟の騒々しい(笑)やり取りの中でアンナの持つ女性らしさが颯爽と立っていたのも
良かったなあ〜。ノーラのヒロインズは強すぎちゃったりする事があるのですが、今回のアンナは
そういった難しさも無く、芯の通ったヒロインとして気持ち良く描かれていましたね。素敵でした(^^)
そしてやっぱり特筆すべきはクイン兄弟でしょう〜(^^)悲惨な少年時代を経て、レイとステラに引き
取られたキャメロンに物静かで内省的な猟師のイーサン、実際家で成功したビジネスマンのフィリ
ップの三人に、10歳のセスが加わる事になりますが、まずセスにはホロホロとさせられましたね。
怯えや不安、恐怖といった感情を突っ張った生意気な態度の裏に懸命に隠す姿が泣かさせる事!
船の絵を描いて、何とかキャメロンに見せようとするセスが可愛いやらいじらしいやらでしたよ〜。
トラブルに巻き込まれたセスをサポートすべく三人揃って学校に出向くシーンは本当に心が温まる
し、イーサンがキャメロンとフィリップを海に投げ込んだり、兄弟揃っての倉庫の修繕作業や家事
を誰がやるやらないの小競り合い等兄弟間の数々のエピソードから感じ取れる、大人の男の中に
残る「男の子の部分」が生き生きと輝く中、他愛も無い日常的なやり取りを通して、兄弟達の揺ぎ
無い愛情と絆や徐々に心を開いていくセスと兄弟達(特にキャメロンかな)の心の交流が絶妙に描き
出されているあたりも素晴らしかったです。また男兄弟ならではの特別な温度感が爽快である同時
に感じ入らせるものがあって、キャメロンとアンナのロマンスも良かったけれど、兄弟の物語として
より印象深く響いた感じかな〜(^^)ロマンス、家族愛揃って申し分が無いのは確かですが(笑)
セスの養育権を確実に得る為に、キャメロン、イーサン、フィリップの三人は実家で共同生活を送る
事になりますが、キャメロンが定職に就く必要が生じた事から、イーサンの提案で三人揃って造船
業を始めます。ストーリーは歯切れの良い会話と数々の印象的なエピソードでしっかりと形作られ
ながら、終始ペース良く進んでいきますが、いかにもノーラらしいストーリーなのに、今まで読んだ
ノーラの作品に比べると角が取れているというか、力の加減が程良いなあ〜と。風通しの良さみたい
なものを感じさせつつ、でも様々な感情が着実に生きているんですよね(^^)セスの出自にまつわる
一件は持ち越しとなりましたが、スピードを目一杯出して生きてきたキャメロンの人生観の変化と
成長を高い筆致でまとめ上げつつ、徐々に心を開いていくセスを中心に据えた内容はよどみ無く
読ませますね。ノーラらしいカラーと温度で魅せる秀作でした。残り3冊の期待が高まるなあ〜(^^)
さてお次はイーサンですが、実は一番気になっているのが寡黙なイーサンだったりします(笑)
- 2007/07/28(土) 00:54:38|
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新刊ラッシュに乗り遅れ気味な最近ですが、そんな中読了したのはエリン・マッカーシーです(^^)
研修医のジョージーは、整形外科医のヒューストンの事が気になってしまい、仕事中にミスを連発
していたが、ある日実はジョージーに惹かれていたというヒューストンから一夜限りの関係を持とう
と誘われ、迷いながらも承諾した。だがその翌日にヒューストンが海でサメに襲われてしまい・・・。
「キス×3」の中に収録されていた短編が当たりだったエリン・マッカーシーのシングルタイトルです
が、感想としては、まあまあといった感じかな〜。ほんわかとした可愛らしい作品でしたね(^^)
ヒロインのジョージーは人当たりの良い性格が災いしてか、異性から恋愛対象として見て貰えず、
しかも背が低くぽっちゃりとした体型にも悩みを持っています。亡き父親が外科医だった事から同じ
道を志し、研修医として働いていますが、このジョージーのキャラの可愛くて大らかなキャラが、
ストーリーの中で素直に輝いていたのがまず特筆ポイントかな〜。誰とでも仲良くなれるフレンドリ
ーな雰囲気や傷つきやすさがよく伝わってきたし、「チョコレートが溶けるほど」のヒロイン同様に、
根が素直で可愛らしいキャラを、極々自然体に描き抜く上手さがあるなあ〜と実感しました。また
ヒューストンへの愛情や外科医という職業に対する迷いや悩み等心情がバランスよく盛り込まれて
いたので、ジョージーのキャラの厚みがあったのも○。作品の雰囲気そのままのヒロインでしたね。
ヒーローのヒューストンは、家族や親友達以外の人間とは距離を置き、物事を常に自分の手で支配
したがるクールな外科医で、いわばジョージーとは対角をなすキャラですが、のっけからジョージー
に悶々と欲情する姿にはニンマリ。キスマーク付きパンツに関する反応(行動?)も笑えました(^^)
よそよそしく打ち解けない表情を見せる一方でジョージーの明るさに強く惹かれているヒューストン
の葛藤する胸の内も中々の描かれ方だったかな〜。母親が再婚すると聞いて、不機嫌になったり
の反応なんかもいかにもらしいなあ〜と(^^)ただジョージーのキャラに比べると、割と普通という
か、売りポイントに欠けるかな〜(笑)まあ悶々とする姿は笑えるし、長男坊なんだけれどね(^^;)
キャラとして妥当なレベルで納まってしまった感じ。マイナス要素が無いのは何よりだけれど。
ジョージーとヒューストンが一回限りの関係を持った翌日に、サーフィンをしていてサメに襲われた
ヒューストンが病院に運び込まれ、ジョージーが治療に当たりますが、利き腕を負傷した為に外科
医としての将来が危うくなったヒューストンを前にジョージーは友人関係を築こうとします。展開と
してはシリアスになっても良さそうですが、見守るような温かいトーンで描かれていて、不器用で
キュートなロマンスを軸に二人が自分の人生にどう向き合っていくかという事を優しいユーモア
で色付けしつつ、肩の力を抜いて読ませる内容でしたね。突出した要素は感じられなかったけれど、
終始微笑ましく、気持ちよく楽しめる一冊です。ジョージーのキャラが物を言ったと言えるかな(^^)
調べた限りではヒューストンの親友二人のお話は見当たらずでしたが、ジョージーの親友サラの
作品「Blue Crush」はアンソロジーの「Perfect for the Beach」に収録されていますね〜。
著者紹介の欄に「Bad Boys Online」の翻訳が予定されていると記載されていましたが、こちらも
アンソロジー。楽しみですね(^^)あと気になるのが「Vegas Vampires Series」かな〜、やっぱり。
可愛くてHなロマンスも良いけれど、目先を変えてパラノーマルものを出してくれると嬉しい。まあ、
何もライムさんじゃなくても良いのですが(^^;)どこかがピックしてくれるとありがたいです(笑)
- 2007/07/26(木) 20:56:09|
- ライムブックス|
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この本に収録されているステフの短編ですが、いつ書かれたのかな〜とチェックしたら何と1997年。
そんなに前だったとは!同時収録されている他作品については、また後日改めてレビューを書き
たいと思っています。なので、今回はステフのレビューのみ(^^)タイトルは「消えた死体」です。
バウンティ・ハンターのステファニーは、公然猥褻罪で捕まった挙句、法廷出頭日をすっぽかした
「変態サミー」を連行する為、友人のルーラと共に出かけた。だが二人は自宅で額を撃ち抜かれて
死んでいるサミーを発見し、慌てて連絡した警察が踏み込んだ所、なぜか死体は消えていて・・・。
訳が細美さんでは無いという事がネックになっているような評を聞きつつ読んでみましたが・・・。
まず、ストーリーそのものは良いんです。お約束のドタバタ劇を繰り広げながらも、短編として
まとまった面白さがあり、難なく読めてしまう。でも一方でステフだけれど、ステフじゃないというか。
ステフにしろルーラにしろ、口調、悲鳴どれをとっても普通に可愛さがあったりと、まともな女の子
なんですよね〜(笑)まあ、そんな感じで違和感を感じつつも、自分でステフ調に訳し直しながら
読んじゃいましたが(^^;)ルーラやメイザばあちゃんが言うセリフなんかも、内容は相変わらず
とんでもないのに、訳が違うだけで響き方やキャラの個性にこうも違いが出るものかと。勿論今回
の訳がおかしいわけでは無いのですが、翻訳の大事さを改めて気付かされたような感じでした(^^)
ステフとルーラにメイザばあちゃんが加わり、最強トリオ(爆)で謎解きに臨みますが、他プラム一家
にトレントン警察の面々(モレリ&レンジャーは今回は出番無し)が顔を出し、スタイヴァ葬儀会館
も登場したりと賑やかな流れで展開していく中、メイザばあちゃんが伝家の宝刀をぶっ放したり(爆)
と相変わらずの活躍振りで笑わせて貰いました。ただ、あのとぼけたトーンや微妙なまったり感、
そしてトレントンらしい空気感が行間から漂ってこないのは、やっぱり物足りなかったかな〜と。
でも思っていた程違和感に戸惑う事無く、しかもストーリー自体は過不足無く読ませる内容だった
ので、ちゃんと楽しめました。何よりですね(^^)さて次は「8」ですが、その前に「Full」だな〜♪
- 2007/07/25(水) 23:15:09|
- ジャネット・イヴァノヴィッチ|
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たんまりと出た新刊を横目で見つつも、ピックしたのは4月に刊行されたスーザン・ウィッグス。上手
な作家だと思う一方で取っ付くにくい印象があるので(^^;)、長く寝かせてしまう前に着手しました。
海辺の町でイタリアン・レストランを経営するローザは、ある晩店で友人達と連れ立ってきた初恋の
相手アレックスと再会した。十年前の手痛い失恋を思い出したローザが再燃する想いに戸惑う中、
母親を亡くしたアレックスは都会の生活を捨て、かつて夏の間に滞在した別荘に住み始めるが・・・。
上手いし面白いけれど、全篇を通して感じられる、教科書的な堅さが気になってしまった「シカゴ・
トリロジー」や私的「質は良くとも気が滅入る本」二冊の内の一冊でもある(苦笑)「ずっとあなたが」
に比べると、終始落ち着いて、穏やかに流れていく良いお話だったと思います。中々だったかな(^^)
富裕階層が別荘を持つ海辺の町に住むイタリア系の庭師の娘で、現在は雑誌や新聞でも高く評価
されている、イタリアン・レストランを経営しているヒロインのローザですが、やたらと感情的になって
突っ走ったり、片意地を張ったりせず、自分の気持ちを隠したり出来ない素直な性分は好感が高か
ったですね〜。大好きだった母親を亡くした痛々しい少女時代や母親のレシピを生かし、母親の
名前をつけたレストランを経営するローザの姿から絶えず滲み出る母親への思慕が、優しく描き出
される様は、切なくも温かく映ったし、苦労をしてきた割にはギスギスした所が無くて、気持ちの優し
さが感じられる素敵なヒロインでした。ただ終盤で出くわしたアレックスの元婚約者が言った嘘を
鵜呑みにしたのはちと頂けなかったなあ〜と。いくら自分達の関係に自信が持てないにしても、
アレックスがそんな酷い事をするわけないと判断がつきそうなものだけれど。嘘か否か判断に迷う
程度ならまだ理解出来たのですが、ローザの思慮分別があるところが好印象だっただけに残念。
まあ、そもそもこの元婚約者の使い方自体に、私的に異議を唱えたかったりするのですが(苦笑)
ヒーローのアレックスは、名門の家に生まれたお坊ちゃんで、毎年夏になると過ごす海辺の別荘
で、庭師の父親の仕事についてきていたローザと知り合います。現在は投資家として成功している
ものの、母親の自殺をきっかけに都会を離れて別荘にやってきますが、最後まで理解出来なかった
母親に対する想いや仕事人間の父親との関係に付随する所思等機能不全な自分の家族に抱く
アレックスの心情を織り交ぜつつ、ローザとやり直したいと思う前向きさや短絡的に関係を持とうと
せず、じっくりと相手に向き合う姿勢は中々良かったかな。個性がしっかりと立つというキャラでは
無いのですが、さらっとしたしなやかな感じでした。ジョーイとの望遠鏡のエピソードは好きです。
ローザとアレックスのロマンスは、二人が幼い頃のエピソードの方が光っていたなあ〜と思います。
母親を亡くしたローザと喘息持ちで母親に行動を制限されているアレックスが出会い、それぞれの
孤独を癒し合って、理解が深まっていく過程に、子供らしい邪気の無さと優しさが良い感じに色付い
ていて○。一方再会して以降は、相手の事やかつて分かち合ったものを大事に思っていても、美化
したりしていないのは妥当な感じがしたし、開けっぴろげだった子供時代とは違い、大人になった
現在の相手の思考が読めず、探ったり推し量ったりしながら、徐々に心を寄せ合っていく二人の
心情の微妙さが巧みで、過去の想い出や十年の隔たりを思わせつつ、特に印象深かったですね。
別荘の改装を始めたアレックスがローザにやり直したい事を伝える中、過去の傷が癒えないローザ
は複雑な気持ちになりますが、一方ローザの長兄の息子ジョーイが夏の間祖父と過ごす事になり、
昔から仲が良くなかったアレックスとローザの父親がついに顔を合わせる事になります。ストーリー
は、現在と過去のエピソードを入れ替えつつ展開していきますが、二人のロマンスにそれぞれの
家族事情を絡めて、しっとりとした内容に綴られています。まずアレックスを近づけまいとするローザ
の友人達や事故で聴力を失ってしまったローザの父親、反抗的かと思いきや、根は素直で年齢の
割りに大人びた面を持つジョーイ等脇役達が、良い温もりを放っていたし、中で紹介されている
イタリア料理のレシピも素敵で、じっくりと読ませる雰囲気が文脈から感じられました。ただ終盤で
ちょっと下降したかな〜。↑で触れた元婚約者のエピソードなんかは、ありがちで何の意味も無く、
ただ陳腐なだけといった感じが否めずだし、あと火事の下りからオチまでの展開にもう少しゆとりが
あった方が良かったのでは・・・と。ローザの父親の事故やアレックスの母親の自殺の真相が
明らかになり、それぞれの家族が理解し合ったハッピーエンドはすっきりとオチがついたと言える
けれど、丁寧細やかに描いてきたローザとアレックスのロマンスは終盤の流れのせいか、手ごたえ
が甘いまま終わってしまったし、ストーリー自体も息切れ気味のように思えたのが残念だったかな。
・・・と気になる点もありますが、作品そのものは風情があって、よく描かれていると思います(^^)
同じコンテンポラリー作品でも、「海風があなたを」よりは良い意味で軽めだったかな〜とも。
- 2007/07/23(月) 21:45:24|
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昨年に読んだ「きみの声が聞こえる」以来お久し振りなシャロン・サラのLSです。2005年の作品。
DEA捜査官のソノラは、殺害された弟の復讐に燃える麻薬ディーラーから身を隠す事になった。
バイクで当ても無く走らせたソノラは、自分の意志とは関係の無い、見えない力に導かれるように
辿り着いた土地で、アダムというヒーラーの男性に出会い、顔も知らない父親の元へ向かうが・・・。
「オールド・ワンズ」といういにしえの神々の力に導かれたヒロインと父親が結ぶ親子の絆やヒロイン
を優しい目で見つめるヒーローとのロマンスに、古代の神を呼ぶまじないという不思議な要素を織り
込んだストーリーは、シャロン・サラらしい素直さが感じられる内容でしたが、全体的にパンチ不足
だったかな〜。ヒロイン側と麻薬ディーラーのミゲルのトホホなずっこけ振り(笑)がストーリーの
中で絡まずに分離しちゃっているような感じだったし、ヒロインを捨てた母親の事等もう少し背景を
描き込んで欲しかったと思いました。「きみの声が〜」とかみたいに感情面に強く響いて読ませる程
では無かったです。キャラは○でしたが、ストーリー自体は可も無く不可も無し〜って所でしょうか。
8月にHQ文庫から「愛は時空を超えて」が再販されるそうですが、この作品も良いけれど、私的には
「愛は遠いあの日から」の方が断然好き。この作品と「きみの声〜」が大のお気に入りです(^^)
- 2007/07/22(日) 23:59:26|
- LS&LS読破強化中|
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MIRAの新刊はジャッキー・カミンスキー・シリーズから(^^)こんなに早く続きが刊行されるとは
思っていなかったので(笑)、嬉しいですね♪でもさすがに次は来年になるような気が・・・(^^;)
住居侵入の通報を受けて現場に向かったジャッキーは、脅迫状が送られてきた事実を家主から
告げられ、更に屋根裏部屋では、家主の息子と元妻の顔写真をはめこんだポルノ写真を発見した。
悪魔崇拝をしているという噂のある元妻の異母妹の仕業かと疑う中、ある日家主が惨殺されて・・・。
今回の作品は前作から一年後の設定となっていますが、人間模様を軸にしたサスペンスにロマンス
面の配分も増え、シリーズとしての見所をしっかりと押さえつつの面白さで読ませる内容でした(^^)
スマートで人間味溢れるキャラが好印象だったヒロインのジャッキーですが、今回も持ち前の魅力
は健在でしたね〜(^^)アレックスや彼女の里親となったエイドリアン&ハーラン夫妻との関係も
温かくて良かったし、友達が出来ないアレックスを見て、自分の過去を重ね合わせながら理解
し、心を痛めるあたりにはジャッキーらしい優しさや思慮が感じられて○。またポールとの関係に
おいては、自分の気持ちに素直な面が気持ち良く映りましたね〜。ポールの事を思い出しては、
幸せな気分になったり、不安を感じたりするジャッキーの女心も、ストーリーに程よく色を添えて
いたと思います(^^)そして刑事であると同時に一人の女性としてどうあるべきか思い悩む姿に、
変な気難しさが無く、ありのままに描かれているのがとりわけ印象的だったかな。様々な想いに
揺れながらも、自分にとって何が大事かを、きちんとわかっているジャッキーが素敵でしたね(^^)
さて前作に比べるとグッと登場シーンが多かったヒーローのポールは、現在では牧場を買って修復
作業の真っ最中。地味ヒーローズの中でも最も地味な部類に属するよなあ〜と改めて思ったり(笑)
刑事という危険な職業を巡って、ジャッキーと意見を対立させる中、ポールの素朴さと率直な愛情を
好ましく感じる一方で頑固さや複雑さとも言える不器用な一面がポールというキャラに妙味を与えて
いましたね(^^)ポールが感じる恐怖は当然だけれど(あのロークですらイヴにケルトのお守りを
渡すくらいだもんね・笑)、安易に最後通牒を出したりしないのには安心したし、各々が背負っている
不幸な生い立ちが、キャラに上手く投影されているので、二人の関係にちゃんと重みが存在して
いるんですよね。そのあたりに惹かれるし、読み応えを感じますね。今後の展開が楽しみです。
警察の人間や事件の関係者達を中心とした脇役達の中では、ジャッキーの相棒のウォードローが
離婚の一件が無事片付いただけで無く、新たなロマンスの予感があったりとよく描かれていたかな。
事件の関係者の一人一人のキャラの描出にも確かなものが感じられたし、FBIのプロファイリングを
歓迎する、市警の姿勢が興味深かったです。サスペンスで少なからず見かける、縄張り意識の
ようなものが無く、あくまでも事件解決を最優先とする考えには真摯なものが見られたなあ〜と(^^)
また署内での会議シーンには、いかにも警察と言えるような飾らない雰囲気が出ていたかな。
家主が惨殺され、その息子や元妻等関係者それぞれに脅迫状が送りつけられていた事から第二の
犯行が予測されますが、関係者の誰もが不信に思える中息子が殺害され、やがてジャッキー宛に
脅迫状が届けられます。捜査面は前作同様に関係者への聞き込みや現場検証がメインとなり、
初めて殺人の捜査を任されたジャッキーとウォードローの真面目な取り組み振りからは堅実さが
感じられました。関係者に話をさせるジャッキーの目を通して見えてくるものの描写も手堅く、
ハイテク捜査(それはそれで楽しくて好きだけれど)では汲み取れない機微が味わえるのが良い
なあ〜としみじみしました(笑)ただ事件の真相に関しては、解決に至るまでに微妙に気になる点が
ありましたが、適度な緊張感もあり、最後まで面白く読めましたね。また事件を追っていく過程に、
地に足が着いているような真面目さや人間臭さを感じさせる部分に興や魅力があると思います(^^)
「Third Choice」、「Fourth Horseman」とシリーズの残りが二冊となりましたが、こんな感じで
読み続けていける事を期待。でもまだまだ先の話であるのは間違い無さそうな気がします(笑)
- 2007/07/21(土) 00:37:12|
- MIRA|
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ブログ拍手なるものがある事に今更気が付きました(^^;)テンプレを変えようかな〜と思い、
あれこれといじっている際に発見(苦笑)なので、設置して見ました〜。気が向かれた際にでも、
ポチっとして頂けると、励みにもなりますし、とっても嬉しいです。宜しくお願い致します(^^)
*追記 7/20早速のブログ拍手をありがとうございます〜!頂いたコメントもありがたく、また嬉しく拝見しました。
レビューとは評しがたいだけで無く、とてもまともとは言えないテンションで日々書き散らすだけの
Blogですが(^^;)、お付き合い頂き、感謝に尽きます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します(^^)
- 2007/07/19(木) 19:57:03|
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あっという間に7月も半分を過ぎてしまい、「フルティルト」発売の前に「7」を読もうと思っていた事を
思い出しました。ステフの三角関係について(笑)、ドキドキしながらの着手。残りは後3冊です(^^)
密輸煙草を盗んだ罪で逮捕されたエディが法廷出頭日をすっぽかした為、連行に向かったステフ
は、エディを取り逃がした上に納屋で女性の死体を発見してしまった。ステフはエディを追いかけ
続けるが捕まらず、そんな中友人のムーンが、相棒のダギーが失踪してしまったと言い出して・・・。
さてさて「7」でございます(笑)今回のステフは、メイザばあちゃんのBF(笑)でもあるエディを追い
かける内に事件に巻き込まれていきますが、プライベート(?)ではモレリとの結婚問題に直面せざ
るを得なくなり、しかも仕事を頼んだレンジャーに報酬として一夜を共に過ごす事を要求されたりの
状況に陥っています(笑)のっけからルーラと一緒にエディを取り逃がしてしまうのほほん振りが
大いに笑えましたが、とてもプロとは言いがたい行状にも関わらず(爆)、死活問題は別にして、
ステフの中でバウンティ・ハンターという職業に対する慣れというか、愛着みたいなものが確立され
始めているなあ〜と。同時に自分探しの真っ只中という気もするかな。臆病なくせに冒険心を持って
いるというステフの本質面を思うと、ステフが落ち着くのはまだまだ先だよなあ〜と実感しました(笑)
ステフとモレリのロマンスは、結婚するしないの問題が持ち上がっている中、相変わらずステフは
レンジャーによろめき気味で、終いにはステフを心配する余り、胃潰瘍になりそうなモレリに最後通
牒をつき付けられる事態になりますが、以前のレビューでも言っているように、ステフには絶対に
モレリだし、レンジャーが絡んで来るのも面白いと思うけれど、やっぱり今回の最後通牒→ジ・エンド
を読んじゃうと、何ともまあ・・・もどかしいというか(爆)あとつくづく感じたのが、トレントンという下町
で育ったステフを取り巻く世界(変人揃いの家族や庶民レベルの生活スタイル等)にいて欲しいの
は、モレリだよなあ〜という事。母さんの料理の匂いが漂うキッチンや食卓にしっくりとくるというか、
似つかわしいのは、同じ空気を吸って育ったモレリなんですよね(^^)レンジャーの謎めいた雰囲気
もかっこいいけれど、「刑事になった近所の元不良少年」のモレリが良いんだな〜。それにボブの事
もあるし。二人揃って(正確には一人と一匹)スポーツ観戦している光景が凄く好きです(^^)
・・とすったもんだを繰り返すステフとモレリですが、「8」ではレンジャーの絡みがアリつつも、一応
元サヤになるそうなので、とりあえず一安心?いかにもこの二人らしいけれど、やれやれです(笑)
毎度お馴染みのドタバタ劇に関しては、まずムーンではさほど笑えなかったのですが、出戻って
きたヴァレリー親子や卒倒した母さん等プラム家のとんでもない騒々しさには期待通り爆笑でした。
メイザばあちゃんのTVから得た恐ろしい雑学が久し振りに披露された事にニヤニヤしつつ、BFの
下半身ネタや誘拐された際に袋をかぶせられたので、変態プレイの一種かと思った等の仰天発言
には笑い過ぎて涙が出ましたよ・・・ (T ▽ T)ノ_彡☆ばあちゃんがBFと外泊したのでは無く、誘拐
されたと知って、安心して日常生活に戻る父さん&母さんの反応もおかしかったなあ〜(笑)例の
葬儀会館で、駐車場を巡ってばあさんと一戦交えたり(?)、泥レスリングのマットに上げられて
しまったステフも相変わらずだし(爆)・・と笑いには事欠かない中、中華料理を箱ごと食べまくった
挙句、ジョイスの家の庭に体重の二倍はありそうなモノを出したボブがナイスで、食べ過ぎて苦しそ
うな有様から笑いが止まらず(≧∇≦)やっぱりボブは下専門だよなあ〜と大満足な活躍でした(爆)
ステフはエディを追いかけながら、ムーンと一緒にダギーの行方を捜しますが、程なくしてムーンも
姿を消してしまい、事件は密輸煙草の取引から、心臓発作で死んだマフィアの遺体に絡んだ事実に
結びついていきます。プラム家の扶養人数が増えたせいか(?)登場人物が入り乱れてのドタバタ
は、シリーズの中でも1、2を争う感じかな。ヴァレリーの出戻りに始まり、ステフとモレリのロマンス
やレンジャーの接近等展開にも変動がアリでしたが、謎解きはコニーのコネが物を言った感が強か
ったです。悪人が老人達というのが、いかにもトレントンらしい恐ろしさだよな〜(汗)と実感する中、
不動とも言える安定した筆力で毒を吐き散らしつつ、がっちりと構成された展開で、最後まで突っ走
る内容でしたね(^^)私的には作品的により一体感の強い「5」や「6」の方が好きですが、中弛みも
無く、最後まで勢いよく読ませるの面白さはさすがですね〜。ステフの愛車CR-Vも恒例の厄際に
見舞われたし(今回の代車は何とハーレー・笑)、がっつりと楽しめました(^^)「8」も楽しみです♪
さて、このシリーズは今後扶桑社さんからは刊行されないとの事ですが、どうやら集英社さんから
出る模様。翻訳が細美さん続投というのは朗報ですね〜(^^)まあ、当然事情はあるのでしょうが、
扶桑社さんは一体何を・・・モゴモゴ(爆)あと集英社さんのこれまでの放置・・・ごにょごにょ(^^;)を
思うと・・・・・(以下自粛)。そんな中、大人になったマックスに会えるのが待ち遠しいですね〜(切実)
- 2007/07/18(水) 21:11:10|
- ジャネット・イヴァノヴィッチ|
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ライムさんの新刊はクレイパスから着手です。本当にピッチ良く刊行してくれますね。>ライムさん
伯爵だった夫のハンターを事故で亡くしたラーラは、慈善活動を生きがいとして暮らしていたが、
ある日ハンターが生きていると知らされて愕然とした。ショックを受けつつも、ラーラは夫と再会した
が、かつて冷淡だったハンターは別人のように優しくなり、夫婦としてやり直したいと言い出して・・・。
当確&お気に入り作家という事で、今回も期待して臨みましたが・・・不発気味だったなあ〜(^^;)
以下
ネタばれアリになりますので、未読の方はバックもしくはスルーされる事をお薦めします。
ヒロインのラーラは夫ハンターの死後、爵位を継いだおじ夫妻にあてがわれた、領地内の門番小屋
で慎ましく暮らしながら、慈善活動を生きがいにしている未亡人。おじ夫妻の嫌味な言動に黙って
耐え、孤児院の子供達や困っている人々を助ける事に熱心という美徳の持ち主ではあるのですが。
う〜ん・・・(笑)でも何か違うんですよね〜。人助けに一生懸命だけれど、自己満足的な感じが
見えたし、独りよがりとでも言うか。あとハンターと取引したくせに、元の愛人をパーティーに招待
して、自分から関心を逸らそうとするやり方や思わせぶりな態度も何だかなあ〜と(^^;)自分の事
ばっかりで、相手の気持ちを思いやれないし、クレイパスのヒロインらしい芯の通った強さや魅力が
感じられなかったですね〜。ハンターの正体を知って以降の独善的で被害者意識丸出しの言動も
がっかりだったし(苦笑)冷酷だった以前の夫とは別人のようだと思うラーラの疑念や葛藤も曖昧と
いうか、空回っている感じで、感覚のズレや身勝手さが最後まで気になってしまいました(^^;)
一方、船の沈没事故で死亡したとされていたヒーローのハンター。ラーラの夫だった人物とは別人
である事は早くに見当がつきますが、家の財政を立て直すべく即行動に出たりと伯爵としての責任
を果たしつつ、ラーラに注ぐ愛情は申し分が無いと言える一方で、ハンターのキャラの描出がいま
ひとつだったんですよね〜。正体を「謎」にしているせいもあってか、ハンターの生い立ちに関してや
ラーラの事を知って、愛するようになるまでの経緯の描出に重みや現実感が無いのが気になり、
そのせいでロマンス面もしっくりとせずに上滑り気味。異母兄が捨てた人生を異母兄として生きる
事がハンターの望みだったわけだけれど、本当の事を言い出せない切なさやもどかしさを勝手に
期待していた私には、そのあたりも肩透かし気味でした(笑)ラーラへのメロメロ振りや才覚等は
クレイパスのヒーローらしいのですが、感情的にグッとせまってくるものが薄いし、ハンターの
存在そのものが描写足らずも手伝ってか、何とも微妙。凄く残念な気分になったりも(笑)
少しは良い事も書きたいのですが(^^;)、今回は脇役もなあ・・・(笑)ラーラの妹夫妻に関しては、
ろくでなしのDV夫はとりあえず置いといて、「夫を怒らせる自分が悪い」と言って庇う妹が何とも
まあ・・・解せずでした(−_−)そんな中、孤児のジョニーの可愛らしさに尽きたと思います(切実)
ラーラは夫婦としてやり直したいと言い、優しさを見せるハンターの変わりように警戒心を抱きながら
も、徐々に惹かれていきますが、かつてインドに赴任していた軍人の口から、ハンターの正体を知ら
されます。まずこの軍人が良かれと思って、真実を告げてしまう事に唐突感があるし、↑でも触れ
ましたが、その後のラーラの行動や思考が頂けず、またラーラに嘘をつかせない為に進んで絞首
刑になろうとするハンターにも置いていかれた感じ(^^;)ストーリーにもいつもの切れが無いし、
キャラ形成もイマイチ。最後のオチに至っては、異母兄として生きる事がハンターの本望とは言え、
違和感が残ったのは否めずでした。ハッピーエンドになったものの、クレイパス作品の読後に残る、
感情的に甘く浸れる、まじりっけのない幸福感が味わえずで、私的には幸せの種子を見出せなかっ
たなあ〜。とっても残念な事に(苦笑)、すっきりとこない作品でした。次回の翻訳に期待だな(^^;)
次回はいつなんでしょうね〜?秋あたりにアリかな?(^^)私的には「Lady Sophia's Lover」と
「Dreaming of You」等のスピン関連を特に読みたいので、是非お願いしたいです(爆)
- 2007/07/17(火) 00:02:17|
- リサ・クレイパス|
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サイトのカウンターがキリ番の33333に近づいて参りました〜(^^)入室の際にはカウンターを
気にして頂ければ幸いです。33333のゾロ目を踏まれた方は、サイトのTOPページのバナーから、
キリ番についてのページに飛んで頂き、必要事項を記入の上メールフォームよりお知らせ下さい。
ご連絡を頂ければ嬉しいです♪どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
- 2007/07/15(日) 20:47:12|
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ここ数ヶ月で連続して作品が刊行されているジェイン・アン・クレンツ。なので、この作品はあえて
お取り置きしておきました。新刊ラッシュの最中ですが、ようやく着手&読了の次第となりました(^^)
睡眠研究センターで夢分析の仕事をしているイザベルは、研究所の所長の急死を機に解雇されて
しまった。そんなイザベルの元に、センターで夢分析を担当していた「依頼人2」のエリスが現れた。
エリスはイザベルに新たな職を申し出るが、そんな中イザベルの元同僚が殺害されてしまい・・・。
近年のクレンツ作品に通じる軽量感に「夢」というテーマを用いる事によって独特の重みが加わり、
トータルでバランス感を感じさせる内容でしたね〜(^^)読み応えたっぷりで面白かったです♪
ヒロインのイザベルは「レベル5」という明晰夢の分析を手がける専門家ですが、頭が良くて優しく
てファニーなキャラは、クレンツのヒロインらしくていつもながら○。キャラにケチがつかずに安心
して読めるのはありがたいなあ〜といった感じです(^^)持ち家もまだ無いのに、家具だけは買い
揃えて、トランクルームに預けていたりの現実感に欠けるようなエピソードも何とも微笑ましくて、
でも実はしっかりとした洞察力を持っているし、温かな雰囲気を自然に発散しているので、エリスが
一緒にいて安らぐのがよくわかるんですよね〜。あとピクルスを食べる下りにはニンマリでした(^^)
ヒーローのエリスはオタク系では無いけれど、12歳の時に両親を亡くした天涯孤独の身。高度な
明晰夢能力の持ち主で、「レベル5」の分析をきっかけに、以前からイザベルに好意を抱いている
のですが、このエリスが良かったなあ〜(^^)家族を失ったせいで、他人に心を閉ざしながらも、
イザベルの写真を冷蔵庫に貼って、徐々に接近する計画を練っていたり、イザベルの助言に
従う従順さ(?)が可愛いし、エリスが抱く孤独感が何気に漂う様も上手いなあ〜と。私的には「夢」
を通して以前から惹かれ合っていた二人の性的な高まりよりも、実際に会って以降、一緒に食事を
したり、イザベルに思いやりを示して貰った時に、エリスが感じる安堵感の方がより印象的だった
かな〜。凄くほっこりとさせてくれました(^^)あと緑茶スキーになっていたのもツボだったり(笑)
イザベルに接触を図ってきた元同僚が轢き殺された後に、家具を預けているトランク・ルームで
イザベルが襲われそうになり、エリスが以前から追っていた「フレイ・ソルター」の社員の殺害事件と
合わせて二人は捜査に乗り出します。ストーリーの序盤に、明晰夢に関する諸々が盛り込まれて
いますが、作品にパンチある色彩を与えつつも行き過きず、背景として手堅くまとめられていたし、
これまでの作品に多く見られたアート絡みのネタとはまた違う興が楽しめました(^^)しっとりと納ま
ったロマンスに、クレンツらしい味のある脇役陣も健在で、配置も○。スピード感も程良かったです。
クレンツならではの軽妙さが光るスマートな作品でした(^^)さすが当確作家。外さないなあ〜。
次回に翻訳が予定されているのは「All Night Long」。2006年の作品です。最近は他社が続々と
クレンツ作品の翻訳に着手していますが、二見さんの刊行ペースも今後は少し上がるかな?
- 2007/07/14(土) 23:59:49|
- 二見書房|
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エリザベス・ソーントンの「トラップ・シリーズ」第二弾。前作のヒーロー、ジャックの友人ブランドの
お話です(^^)前作のカップルはちらっと話題に上がっただけで、再登場はありませんでした。
伯爵令嬢のマリオンは両親の死後、妹達の面倒を見ながら暮らしていたが、あるパーティーで、
亡きおばが親しくしていた新聞王のブランドにキスされてしまった。二人の婚約の噂が広がる中、
マリオンはおばが遺してくれた田舎の家へと向かうが、選挙活動中のブランドがやって来て・・・。
前作は、「悪くは無いけれど、ツボにはまるまではいかなかった」といった感想でしたが、今回も
大差無い感じかな〜(笑)勿論良い点もあるし、難なく読めるのですが(^^)さてレビュー開始です。
ヒロインのマリオンは三姉妹の長女で、両親亡き後は結婚せず、妹達の親代わりを務めています。
真面目なしっかり者タイプで、両親に関する秘密を抱えていますが、その場しのぎの嘘をついたり
もしないし、分別をわきまえているといった印象。そんなマリオンがブランドの前だけでは、感情が
表に出たり、思い切りよく関係を結んだりするのですが、特に気に障るような面が無い一方であまり
ヒロインとして見れなかった気がするかな。脇役が光っていたせいもあるし、マリオンのキャラ自体
が、ヒロインにしてはおとなしめだったなあ〜と。政治家を目指すブランドの事を思うと、結婚に踏み
切れない心情や自分の気持ちを隠さない素直さは中々良いな〜と思うけれど、マリオンならではの
魅力が前面に出て輝かないんですよね。厳しくしつけられた長女そのままとして、キャラの一貫性
はあったと言えるんだろうけれど、ヒロインとしては物足りなさが残ってしまった感じでした。最近
こんな事ばっかり言っているような気がしますが(笑)、もう少し弾けて欲しかったなあ〜(^^)
公爵の庶子として生まれ、新聞社のオーナーであると同時に政界入りを目指しているヒーローの
ブランドですが、貴族の称号や裕福な生活を軽蔑していて、裕福にも関わらず質素な生活を好み、
父方の公爵家の面々とも家族として付き合ってはいるものの、感情的に距離は置いています。庶子
としての生まれがブランドの人格に与えた影響が、さらりとした魅力と共に描かれている中、まず
マリオンとのロマンス面においては、ピンチの際には賭け付けるし、惹かれる想いもわかる一方で、
ブランドの目に映るマリオン像にいま一つピンとこないという事もあって、私的に盛り上がり切れず
でしたが、ブラントと異母弟アンドルーの関係やアッシュとのやり取りは、理解が通じ合う進歩や
気の置けなさが雰囲気良く描出されていて○。光るものがあったと思います(^^)ただ心を閉ざして
いる割には難しさや奥深さを大して感じ取れなかったのですが、(マリオンに「愛している」という
言葉を言えなかったりのエピソード等があっても)さくっとした物腰や誠実さが中々だったかな〜。
脇役達に関しては、マリオンとブランドの家族を中心に固まっていましたが、まだ十代なのに、公爵
という称号のせいで、友人がいないアンドルーの存在がお気に入りかな(^^)マリオンの妹エミリーと
親しくなる内に堅かった面が解れていったのも良い感じだったし。二人の今後が気になりますが、
スピン候補として期待したいですね。アッシュは今回も愛嬌のあるキャラが光っていましたが、用事
をホイホイと頼まれてくれる暇人振り(爆)が笑えるだけで無く、マリオンの元婚約者の件では機転の
きいた立ち回りがナイスでした♪二作品を読了して、自分の好みにぴったりと合う程の手ごたえは
無いものの、次回作のヒーローがアッシュとなると、やっぱり読んで見たいなあ〜という気持ちに
なるんですよね(^^;)という事で次も買いかな〜。大きく外れる事は無いという気もするし(笑)
マリオンは、ロンドンを離れて亡きおばが遺した家で暮らし始めますが、ある晩家に押し入った何者
かに襲われ、その場に居合わせたブランドが撃たれてしまいます。過去に駆け落ちしたとされていた
マリオンのおばのハンナの行方の真相を探るブランドは、マリオンに事情を説明し、二人は行動を
共にする事になりますが、元婚約者が姿を現して両親の件を持ち出し、表向きはブランドと婚約した
という事になっているマリオンを脅迫します。ストーリーは、ロマンスと謎解きを中心に脇役達の動き
もこまめに盛り込まれていて、展開的に大きく盛り上がったり、パンチがきいた内容で惹き込むと
いう事は無いものの、品の良さや真面目さで、終始しっかりと読ませる感じかな〜。謎解きのオチ
はそれなりといったところでしたが、ブランドの叔父夫妻に関する決着は、お約束の大団円の中、
興味深く映りましたね。私的にはもっと明確な色や感触、面白みが欲しいと感じつつも、この温度感
がソーントンならではなのかもな〜と思ったり。でもまあ個々のエピソードを挙げて見ると良いものも
あるし、前作に引き続き、まあまあといった感想です。ラズベリーさんには来月に期待だわ(笑)
アッシュがヒーローになる「The Pleasure Trap」は今月末に本国で発表になるそうです(^^)
- 2007/07/13(金) 23:46:14|
- ラズベリーブックス|
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「恋人は大富豪」シリーズの4作目。何を読んでも、さほど楽しめない作家凶作シリーズですが、
久しく新作にお目にかかっていない好き作家、S・クロスビーの作品をとりあえずピックして見ました。
エリオット家の令嬢のスカーレットは、双子の妹サマーの婚約者のジョンに片想いしていたが、
ロックスターと恋に落ちたサマーがジョンに婚約解消を申し出た事を機に、スカーレットとジョンは
一夜を共にしてしまった。その後二人は一ヶ月と期間を限定し、密かに付き合いを始めるが・・・。
エリオット家の跡継ぎ問題や親子間の確執をちらちらと盛り込みながら、メインのロマンスが展開
していますが、妹が婚約破棄した直後だけで無く、相手が妹の元婚約者という事もあって、家族の
為にスキャンダルを避けるべく関係を公にしたくないというヒロインの心情がピンとこないし、Dという
カテゴリーの中で心情面を丁寧に描きながら、ストーリーを盛り上げて読ませる、S・クロスビーなら
ではの上手さが見えてこないのは、やっぱり作家凶作のせいなのかな〜と(苦笑)可も無く不可も
無しな内容でした。シリーズの途中から読むという私の暴挙も如何なものかと思いますが(^^;)、
こうしてつまみ読みした後に必ず思うのが、作家オリジナルの新作を出して欲しいという事。何年
か前に刊行された「真夜中のオフィス」と「再会は甘い罠」のスピンが既に4冊出ているのですが、
この翻訳とかどうなってるんだろう〜(^^;)これまた大して期待せずに待つのみ、なのかな(笑)
- 2007/07/12(木) 23:59:30|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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レベッカ・ヨークの「ムーン・シリーズ」三作目。一作目のヒーロー、ロスの弟アダムのお話です(^^)
調査の為に南部の湿地帯に滞在する事になった植物学者のサラは、パーク・レンジャー長の
アダムと出会った。不可思議な感覚を共有しながら二人は惹かれ合うが、一方前任のレンジャー長
の殺害事件を調べ始めたアダムは、ある晩湿地帯で儀式に耽る男女のグループに遭遇して・・・。
シリーズも三作目の翻訳となりましたが、前ニ作に引き続いて面白かったですね〜。暗く翳った
独特の空気感の中、じっくりとしたストーリー、個性の立つキャラ共に申し分の無い充実振りでした。
ヒーローのアダムは、数ヶ月前に、ジョージア州の湿地帯にある私立公園のパーク・レンジャー長に
着任したばかりのウェアウルフですが、オーナーから事件解決の能力を見込まれた事もあり、前任
のレンジャー長の殺害事件の真相を突き止めようとしています。このアダムですが、まずロスとの
違いを面白く感じましたね〜(^^)ミーガンと出会う以前から、土地を買って定住する生活を送って
いたロスに対してアダムは実家を出て以降は定期的に職を変え、一所に落ち着かない暮らしをして
いますが、でもアダムの生き方もまたウェアウルフなんですよね。ロスみたいに翳が差すようでも
無く、力が抜けている印象かな〜。取っ付きやすそうとでも言うか(^^)その抜けた感じやロスとの
再会で見せる「弟」としての顔が何とも可愛くて好印象だし、サラに対してさほどジタバタせずに(笑)
腹をくくったあたりには「おっ!」と思ったりも(^^)あと麻薬を吸い込んだ冒頭に始まり、アダムの
クラクラ振りにはニンマリでした(笑)ネット購入のガスマスクを着用してもしっかりと襲われている
し(^^;)良い具合に隙があって(隙だらけ?・爆)、普通っぽい雰囲気が微笑ましく映ったかな〜。
ヒロインのサラは、湿地帯の植物に関するリサーチの仕事を製薬会社から請け負った植物学者。
養父母の元で、自分の持つ魔力を抑え込みながら生きてきましたが、スワンプでの仕事を引き受け
て以来、幻覚を頻繁に見るようになります。キャラとしては穏やかで、落ち着きが感じられたし、どこ
となく不思議な雰囲気をまとっているようにも見受けられるのは、魔女の血故かな〜とも。魔女で
ある事実について、戸惑ったり考えたりするサラの胸の内も程よく描かれていたし、無防備なようで
いて、でもいざという時には逞しく出れたりと頼りになって、根がしっかりしているのが好ましかった
ですね(^^)アダムとのロマンスもしっくりと納まる様が自然で良い感じ。素敵なヒロインでした。
今回ロスとアダムの再会がありましたが、心を通い合わせるエピローグは良かったですね〜(^^)
ロスとミーガンの幸せ振りやミーガンの遺伝子研究が進んでいるという朗報も嬉しかった。あと
保安官や「組織」のメンバー等脇役達に関しては、各々に個性や思考を過不足無く注ぎ込みつつ
描き出されていましたが、特に悪人キャラを通して、「組織」内の力関係や過去に町で起こった
「魔女狩り」に基づく犯行動機にも、説得性や力強さが着実に見られたし、また魔術と縁深い沼沢地
が持つ暗さや重さがじわっと漂っているあたりにも、ヨークならではの巧みさが見えると同時に興味
深く読ませるし、いつもながらストーリーをきっちりと面白く仕上げるなあ〜とつくづく感じました(^^)
過去に迫害を受け、町から追い出された魔女の末裔達が「組織」を作り、町への復讐を目論む中、
サラは自らの出自を知りますが、持つ力の強さ故に「組織」に命を狙われてしまい、一方で町の
有力者が「組織」に誘拐され、アダムは保安官と共に救出に向かいます。ストーリーのペースは
割とゆったりとしていますが、アダムとサラが共有する夢や幻視を巧みに織り交ぜつつ、一定の張り
をキープしたまま、徐々に盛り上がっていく感じかな〜。登場人物達のポイントを押さえた配置も
上手いし、手堅く読ませる心理面等トータルで○。パラノーマル色がグッと濃く出た良作でした(^^)
ヒーローが楽しみな次回作「Crimson Moon」の前作にあたる(?)アンソロジー収録作品の
「Burning Moon」の翻訳は望めないのかな?と気になったりもしています(笑)シリーズは
「Shadow of the Moon」、「New Moon」と続いている模様。順調に読める事を期待ですね〜(^^)
- 2007/07/11(水) 22:45:41|
- ランダムハウス講談社|
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来月の新刊の私的大本命、マクノートです(^^)前評判によると、この作品も泣けるとの事なので、
前作の「パラダイスを君に」でも泣きまくった私は、またしてもハンカチを用意して読まねばいけない
かも(笑)マットの再登場(してくれる事を願うばかりです)も含めてとっても楽しみですo(^−^)o
- 2007/07/10(火) 22:53:29|
- ジュディス・マクノート|
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夏だっていうのに、読了したのは「マイ・バレンタイン 2007」。季節感の無い奴ですみません(^^;)
「白いドレスの願い」 シェリル・ウッズ
亡くなった母親の遺品の中にあったウェディング・ドレスを着てみたヒロインが、その姿のまま家の
修理にやって来たヒーローを出迎えて、一目で恋に落ちるお話ですが・・・。約20ページ程度で完結
してしまうのは一体・・・?(^^;)翻訳時にカットされたのか、もしくはオリジナルのままなのか(謎)
・・・それとも
ありがた迷惑な某作家作品の再販収録によるしわ寄せとか?(深読みしてます・爆)
しっかし・・・これだけ短いと、作品の良し悪しについては、正直何とも言えないのですが、もう少し
読みたいよなあ〜と思わせる内容ではありました、とりあえず(笑)感想になってないですね(^^;)
「愛の謎が解けたら」 ジェニファー・テイラー
老舗デパートのカード&ギフト売り場で働くヒロインとデパートの社長ヒーローの再会ものロマンス。
再会した途端に感情に走って、恨みを言い出すヒロインに早くも萎えましたが、デパートの経営が
破綻しかけ、再生請負人となった為に別れを決断せざるを得なくなった事情を明かさず、一方的に
関係を終わりにしたヒーローも何だかなあ〜と(−_−)ヒロインのセリフや胸の内を語る文章に「!」
がやたらと使われているのが気になって落ち着かなかったりと、正直読みながら疲れました(苦笑)
キャラ、ロマンス共に苦手とする内容でした(^^;)お初作家ですが、今後読む事はまず無いな(爆)
「ハートの誘惑」 ウェンディ・ロズノー
叔父が遺したレストランを引き継ぐ為に、南部の田舎町へ引っ越してきたヒロインとレストランの
共同経営者で、町の保安官でもあるヒーローのお話。ロズノー読みたさに買いましたが、期待
を裏切らずで良かったです(^^)短編なので全体的に軽めな感じですが、住民達が集う汚いグリル
に沼地に立つ小屋等南部の田舎町ならではのロケーションを背景に、あっという間に地元に溶け
込んでいくヒロインと常ににこやかでメロメロなヒーロー、賑やかな脇役達が上手く絡み合って、
終始テンポ良く楽しませてくれる、朗らかな作品でした(^^)私的には大らかなヒーローのポイントが
かなり高いのですが、ドジだけれど愛嬌がある(笑)ヒロインの従兄弟もナイスだったかな(^^)
お目当ての作品が当たりで何よりですが、季刊本は場所を取るんですよね〜。しかもお気に入り
が一作品だけとなるとねえ・・・微妙な気持ちになったりも(^^;)観念してキープしますが(笑)
- 2007/07/08(日) 23:14:01|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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お久し振りのダイナ・マコール。2003年の作品です。MIRA以外から刊行されているダイナ・マコール
名義の作品を読みたいと常々思っているのですが、いつかどこかが出してくれないかな〜(笑)
名門一族の令嬢のメイシーは自ら会社を経営し、家族から離れた生活を送っていたが、ある日実家
に何者かが押し入り、撃たれた姉は死亡し、そして姉の息子のエヴァンが誘拐されてしまった。
メイシーは姉の元恋人で、エヴァンの父親でもあるCIA捜査官のジョーナに助けを求めるが・・・。
ヒロインのメイシーは、甥のエヴァンに父親であるジョーナの事を教えた為に父親から絶縁を言い
渡され、以後会社を経営しながら一人で暮らしていますが、実家を襲った何者かにエヴァンが誘拐
されてしまい、ジョーナの居場所を突き止めて、助けを求めます。う〜ん。ヒロインとしては弱かった
かな〜。個性が薄いというか。メイシーの根の正直さや真摯さが言動から一応伝わってくるのです
が、ロマンス、家族愛どっちから見ても、メイシーの存在がいまひとつ輝き切れないような印象で、
初恋の人だったというジョーナに対する想いに関しても、強さや深みが欲しかったなあ〜と。
幾つかの視点が入れ替わる展開のせいか、メイシーのキャラの描き込みが浅かったように思え
ました。ヒロインなのに、立ち位置が何となく中途半端な感じなんですよね。FBI捜査官を平手打ち
して、啖呵を切った終盤は光るものがあっただけに、もっと個性が活きれば・・・と惜しかったです。
ヒーローのジョーナは、かつて恋人だったメイシーの姉に子供を中絶したと嘘をつかれ、以後CIAの
捜査官として生きてきましたが、潜入捜査をしていた麻薬組織のボスの息子を射殺した為、復讐を
誓ったボスによって誘拐されて初めて、息子のエヴァンの存在を知らされます。ジョーナのキャラ
は手堅く描かれていたかな。息子の存在を隠していた事に対する怒りをメイシーにぶつけたりする
のですが、でもすぐにそれはフェアじゃないと悟るし、エヴァンへの想い等から愛情深くて真っ直ぐ
な資質が見て取れました。ただメイシーとのロマンスはどことなく説得力に欠けるような印象は否め
ずで、二人が惹かれ合うだけのケミストリーが足りないなあ〜といった感じでしたが、父親としての
ジョーナの力強い姿は申し分無く○。エピローグでのエヴァンとの会話にはニンマリでした(^^)
刑務所に入っている麻薬組織のボスが脱獄を目論見る一方でFBIが捜査に行き詰った為、ジョーナ
は自らが敵地に乗り込んでエヴァンを救出する作戦を立てますが、同時にエヴァンの存在をボスに
教えた裏切り者の存在が浮かび上がります。ストーリーは、複数の視点をこまめに切り替える
スタイルで展開していきますが、中でも囚われの身で酷い目に合い、不安や恐怖の中でも不屈さを
見せるエヴァンが際立っていましたね。あと組織のボスのキャラの立ち方も中々だったなあ〜と。
展開としては、ジョーナがメイシーのボディーガードを務めつつ、捜査をFBIに任せている中盤あたり
は、緊迫感も薄れがちでやや中弛み気味だったかな。あとFBIの捜査だけで無く、組織側の動きも
鈍いような感じがしたし、メイシーに盗聴器を仕掛けたキャラの視点は要らないんじゃないかな〜等
気になる点が幾つかありましたが、中盤過ぎあたりからグッとタイトなペースになって、手ごたえが
出てきて面白くなりました(^^)嘘というものの重さを訴えるストーリーでしたが、感情的に強く引き
込む程のパワーや勢いは欠いたかな・・・と。作品的に悪くは無いし、筆致自体は丁寧だけれど、
エモーショナルな重みは思った程得られなかったですね。でも全体的にまとまりはあるし、感想と
してはまずまず・・・でしょうか。「月影のレクイエム」や「雷鳴の記憶」の方が断然好みです(笑)
- 2007/07/07(土) 22:00:40|
- MIRA|
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ルーシー・モンローの「Mercenary Trilogy」二作目。ジョシーとニトロことダニエルのお話です(^^)
元傭兵のジョシーは、コンピューターの勉強をしながら普通の生活を送っていたが、ある日父親が
経営する傭兵養成学校が爆発され、病院で手当てを受けた父親は置き手紙を残して行方をくらまし
てしまった。ジョシーは父親の経営パートナーであるニトロに連絡をし、真相追求に乗り出すが・・・。
私的には前作より今回の方が好きです(^^)サスペンス面の見所は正直無いに等しいものの(笑)、
全篇を通してキャラ立ちもしっかりとしているし、内面描写も丁寧。気持ち良く楽しめた作品でした♪
ヒロインのジョシーは、傭兵稼業から足を洗い、現在はコンピューターを専攻する学生。元軍人の
父親に育てられた為、兵士としての諸々には詳しいものの、恋愛に関してはてんで疎く、変わった
育ちのせいか、自分は周囲(一般社会)に馴染めないと思っています。そんなジョシーですが、
男ばかりの世界で傭兵としてやってきた割りに突っ張った面が無いし、言いたい事は言うけれど、
きつさや難しさを感じさせなくて、言動自体に可愛さが見られたりとトータルで好印象なキャラ
でした(^^)自分の気持ちに素直で、傷ついた事を隠し切れないあたりもしっかりと女の子していて
良いんだなあ〜。純真さの中にも強さが感じられるし、両親の一件を引きずるニトロの事を理解し
つつ、ちゃんと思いやれる優しさも自然で○。素のままの魅力が嫌味無く光っていました(^^)
そしてヒーローのニトロことダニエルですが、ヒーローになって魅力全開でしたね〜。ジョシーが
ホットワイヤーと連絡を取り合っていると知った途端に不機嫌になった序盤からツボ直撃(笑)
ヴァージンのジョシーの為にホテルの部屋をわざわざ取るだけで無く、部屋中をバラの花で一杯に
したり、ジョシーが月経痛に苦しめば、オロオロしつつも薬やチョコを買ってきたりと、まあよく尽くす
事!付き合いは体だけと言いながらも、所有欲丸出しだし、ジョシーが自分よりもホットワイヤーを
頼りにしていると思い込んではへそ曲げるしで(笑)、言動の一つ一つがジョシーへの愛情に満ちて
いるのに、自分の気持ちを把握し切れていない不器用振りやジョシーに対する真面目な向き合い方
にも凄く可愛げがあったし、また両親にまつわる過去を語り、内にあるものを徐々に表に出す事に
よって、ニトロのキャラに厚みが増していったのも良かった。そしてジョシーと一緒にいるだけでいい
というニトロの気持ちが、何よりも光っていたかな〜と思います。愛すべきメロメロ君でした(^^)
脇の面々ですが、中でもホットワイヤーの茶目っ気たっぷりなキャラが冴えていましたね〜(^^)
ニトロの嫉妬心メラメラに一役買っていたのもナイスだし(爆)、クレアとの間に流れる微妙な
雰囲気にもニンマリ。前作カップルのウルフ&リズは終盤近くに登場して、幸せそのものでした。
妄想症だったジョシーの父ちゃんがラストではあっさりと引退を決め込んで、さっさと再婚しちゃった
事に思わず笑ったりしつつ(笑)、各々の個性が、ストーリー上で程良い感じに立っていましたね。
ニトロと一緒に自宅に戻ったジョシーは、捜査の手がかりとなる父親の日記やPCのデータを調べ
ながら、姿を消した父親の行方と事件の真相を追いかけ、かつて父親の元で傭兵訓練を受けた
経験を持つ、白人至上主義のテロリスト達の犯行である事を突き止めます。サスペンス面は初めに
書いたように添え物程度の内容ですが(笑)、オチはちゃんとつきました(^^;)ストーリーの大半が
ジョシーとニトロのロマンスに費やされている中、ホットなシーンだけで無く、感情面のやり取り
にも過不足無く筆が及んでいるし、二人の不器用だけれど、真面目な向き合い方が何とも微笑
ましいんですよね(^^)キャラの魅力が存分に発揮されていたのが大きいかな〜。サスペンス面は
さておき、可愛くて(笑)ストレートなロマンスを楽しめたので何よりでした。良かったです(^^)
三部作の最後に当たるホットワイヤーとクレアの作品「And Able」は翻訳刊行予定との事ですが、
アンソロジー収録となっている、前作で登場したジェイクとべラのお話とウルフの妹のデイジーの
作品はいつかお目にかかれる事があるのでしょうか?(笑)そして「Mercenary Trilogy」に続いて、
「The Goddard Project」の「Satisfaction Guaranteed」が刊行済み。この作品ではホットワイヤー
やニトロが顔を出すそうなので、いつか翻訳される事を願います(^^)でもウェアウルフ好きと
しては、パラノーマル・シリーズの「Children of the Moon」がとーっても気になったりも(笑)
- 2007/07/06(金) 20:18:04|
- 二見書房|
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創刊当初の充実振りから、徐々に下降線を辿っている気がするHA(笑)J・コーエンの作品です。
インテリアデザイナーのキティは離婚後故郷に戻り、実家に居候しながら仕事を探していた。
そんな時映画館の仕事が舞い込み、依頼主の元を訪ねるが、オーナーは高校時代に振られた
ジャックだった。キティはビジネスと割り切って仕事を引き受けるが、ジャックはアタックを始め・・・。
食事に行ったレストランで過去のGF3人と遭遇し(笑)、ヒロインをうんざりさせたヒーローが、初めの
軽い遊び人的な印象から、ヒロインへの想いが深まると同時に内面的な変化を遂げて、徐々に成長
していく過程が中々上手く描かれていたかな〜。不運続きの人生を立て直そうと思うヒロインの頑な
気味の思考も、途中微妙に引っ掛かる時があったけれど、最後にはきちんと自分を見つめ直す事
によってすっきりと解れるし、よくあるロマンスに各々の心情が程よく織り込まれていて○でした。
ただ祖母が霊媒師だった(?)というヒーローが、セクシャルな夢を見て以降夢の相手に会える事を
待って禁欲生活を始めた〜という部分は、それが潜在意識の訴えらしいのですが、イマイチ伝わら
なかったかな〜。それでもトータルで楽しめましたが(^^)脇で良い味を出していたヒーローの親友
のスピンが連続して刊行されているみたいなので、こちらもその内チェックしようと思っています(^^)
- 2007/07/04(水) 23:41:12|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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いつもありがとうございます〜!7月8日(日)の夜(23時あたり)に投票を締め切らせて頂きます
ので、まだ投票されていないSEPスキーの方は、8日までに2票を投じて下さると嬉しいです(^^)
なお、現在メインの方は可愛い三バカ大将(笑)の内二人が肩を並べています。あと5日間でどう票
が動くか楽しみにしていますので、ご協力頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
- 2007/07/03(火) 22:20:43|
- スーザン・E・フィリップス|
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↓に続いて読了したヒストリカル。トレイシー・アン・ウォレンの「The Trap Trilogy」の一作目です。
あっ、別の場所でちらっとネタにした、魔女ばあ様が失神するヒストリカル作品とは別物です〜(笑)
バイオレットは、結婚を止めると言い出した双子の姉のジーネットになりすまして、以前から想い
を寄せていた公爵のエイドリアンと結婚した。ハネムーンを田舎で過ごした二人は幸せな新婚生活
をスタートさせるが、ある日バイオレットはエイドリアンの弟のキットに正体を知られてしまい・・・。
最近ヒストリカルを連続して読んだので、お取り置きしようかとも考えたのですが、あらすじを読んだ
限りでは、どちらかと言うと苦手な方に入る設定だったので、タイミングを逃して寝かせてしまうより
は〜と取っ掛かりました。まず翻訳については、不慣れとは言えもう少し勉強出来たのでは・・・と
いった感じが否めずかな〜。しっかし「リージェント王子」とは(笑)思い切りズッコケましたよ(^^;)
さてヒロインのバイオレットは、派手で社交的な双子の姉のジーネットとは対照的な性格で、内気
で学問好き。ジーネットの婚約者で公爵のエイドリアンに密かに片想いをしていましたが、式当日に
なって、ジーネットが結婚を止めると言い出した為、身代わりとなって花嫁になり、エイドリアンには
真実を明かさないまま結婚生活を始めます。まず相手に嘘をついたまま関係が始まるという設定が
私的に好きでは無いのですが、この場合はそれを言っちゃうとストーリー自体が始まらないので、
そのあたりはひとまず置いといて(笑)、このヒロインのバイオレット。頭も良く、動物好きの優しい
性格なのは主人公として結構な資質だと思うのですが、夫に嘘をついている状況下において、本当
の事を話したら許して貰えないし、家族の名誉が傷つくとか言っては、カミングアウトする事を避け
続ける態度が苦手でしたね〜(^^;)本当の事を言い出す勇気が出ないのももっともだけど、キット
にばれた時点で、踏ん切りを付けるかと思いきや、結局何もせずにズルズルと受け身一辺倒でいる
のが、どうにも理解しがたい。嘘をついているという事に対する現実感が薄いような感じがして、どう
にか状況を良くしようとか、正しい方向へもっていこうとする真摯さや踏ん張りも一切無く、しまいに
はあんな事をやってしまう始末だし・・・(苦笑)名誉とかヒーローを愛するが故に失いたくなくてとか
言ってるけれど、キャラ描写が浅いせいか、犠牲心や愛情よりも、勝手さをより強く感じてしまった
んですよね。本当の事を言えないバイオレットの葛藤も、感情移入出来ないので上滑り気味だし。
久しく読んでいなかったけれど、やっぱり受け身ヒロインは疲れるわ〜と再認識しました(´ヘ`;)
ヒーローのエイドリアンは、財産もたっぷりあるハンサムな公爵で、スパイとして働いていた過去が
あり、愛情は信じず、結婚に関しても貴族的な考え方を持っています。スパイとしての経験が内面
に影響を与えているのかと思いきや、バイオレットに対する接し方も普通だし、可も無く不可も〜
的な感じかな〜(苦笑)肝心の個性はと言うと、語るのに困るのが正直なところです(^^;)
既に主役二人を語るだけで終わっているような感じですが(爆)、エイドリアンの弟のキットは中々
存在感があって良かったかな〜(^^)正直エイドリアンよりも光っていたような(ぼそっ)バイオレット
の友人のイライザと共に三作目では主役を張るそうなので、楽しみかも。ジーネットに関しては、もう
語るまでも無いというか(爆)思慮分別の無い身勝手振りにはいい加減ウンザリしましたが、二作目
ではヒロインになるとの事・・・(仰天)この最悪印象からどう挽回するのか。私的には期待薄だな。
ジーネットの恋人から届いた手紙を偶然見つけたエイドリアンが、バイオレットの浮気を疑い出し
た事から二人の仲がぎくしゃくし始め、程無くしてエイドリアンはバイオレットがジーネットになり
すましていた事に気がつきます。ストーリーの流れは悪く無いのですが、キャラの描き込みが薄い
のがやっぱり気になったなあ〜。各々が抱える背景も曖昧だし、キャラ、ストーリー共に新鮮味の
無さを吹き飛ばしてしまうだけのインパクトが無かったかな。ロマンスとしても、感情移入が出来ない
ので、エイドリアンにジーネットの名前で呼ばれるバイオレットの切なさよりも、居心地の悪さ
(特にベッドシーンでは)を覚えてしまったくらい(苦笑)バイオレットが嘘をつき続ける事に関しても、
納得や理解を示せるだけの十分な要素や深みが欲しかったと思います。私的にはヒロインがまず
マイナスでしたが、特筆ポイントも見当たらず、全体的に甘さやゆるさが目立つ残念な作品でした。
今月出るクレイパスの作品もヒロインの夫の素性について謎があるみたいですが、クレイパスなら
問題無しでしょう〜と早くも大船(?)に乗っています(笑)とりあえず現代に戻ろうっと(^^)
- 2007/07/02(月) 22:33:52|
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ジュリア・クインの「ブリジャートン子爵家シリーズ」の三作目。以前から気になっていた作家の翻訳
はありがたいのですが、最近よくあるシリーズの途中から翻訳っていうのは微妙だな〜(苦笑)
伯爵の庶子として生まれたソフィーは、母親の死後は実父の元で被後見人として暮らしていた。
だが実父が急死し、その後ソフィーは継母と連れ子の娘二人に使用人としてこき使われる日々を
送るが、ある日ブリジャートン家で開かれる仮面舞踏会に内緒で出かけるチャンスを掴んで・・・。
評価が高いという二作目を差し置いて(笑)、この作品から翻訳された理由はいまひとつわからず
ですが、無難と言えば無難かも〜と納得したりも。作品としては、スムーズな導入からテンポ良く
サクサクと進んでいくし、特に癖も無いので、気を張らずに最後まで読めたので何よりかな〜と。
ヒロインのソフィーは、伯爵の庶子で、母親の死を機に実の父親の元で被後見人として暮らし始め、
感情的に気にかけて貰える事はほとんど無いものの、家政婦や使用人達にも大事にされていまし
たが、父親が急死し、以後継母とその連れ子二人の使用人としてこき使われる生活を余儀なくされ
ます。その後のべネディクトとの出会いも含めて、シンデレラを地でいく感じですが、酷い環境の
中でも気丈に頑張る姿は応援したくなるし、愛情や幸せを夢見る想いやベネディクトに本当の事を
言えずにいる女心も妥当に描かれていて、頷ける部分もありました。私的には、個性が際立って、
魅力が溢れる・・・という強い印象は受けなかったけれど、感じの良いヒロインだったと思います(^^)
ヒーローのべネディクトは子爵家の次男坊。結束の固い家族に囲まれて、何不自由無い人生を
送っていますが、周囲からは「子爵家の二番目」としてしか見て貰えない事や幸せだけれど、平凡
な生活に不満を抱えていたりします。基本的にソフィーにメロメロだし、ヒーローとして悪くは無い
のですが、う〜ん・・・でも何か物足りないんですよね(笑)家族にも内緒にしている絵画の件や
「二番目」扱いに不満を抱いている心情等の描写に深みが見られれば、ベネディクトの個性や魅力
にはっきりとした張りが出たかもなあ〜と。王道的なヒーロー資質の持ち主だけれど、その資質で
しっかりと魅せるわけでは無かった事も私的には惜しかったですね。ソフィーにメロメロだけれど、
ロマンス的に盛り上げる強さに欠けるような感じも微妙にしたかな〜。よくいる遊び人系では無い
あたりは意外性があったのですが、キャラ的には普通かな。もう少しパンチが欲しい印象でした。
主役二人を囲む脇役達の中では、プリジャートン家の人々の賑やかなやり取りもそれなりに楽し
かったけれど、ベネディクトの母親のヴァイオレットの魅力が特に光っていたかな〜。子供達の
幸せを第一に思う、愛情豊かで理解のある母親像は、温かくて素敵でした。コリンとペネロペは、
あのやり取りの後だけに今後が気になるカップルだし、あと長男スキーとしては、アンソニーでしょ
う、やっぱり(笑)無視できない存在ですね〜。なので、二作目の翻訳は是非お願いしたいわ(爆)
継母に内緒で参加した仮面舞踏会でベネディクトと運命的な出会いをしたものの、ソフィーは素性
を隠したまま姿を消しますが、翌日には継母に舞踏会の一件がばれてしまい、家を追い出されて
いまいます。そ