Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

シャンパンとまわり道

スーザン・ブロックマンの新刊。本国でもeBayで高値で取引されていた、1997年の作品です(^^)

大叔母を迎えに空港へ行ったエレンは、ニューススタンドで声を掛けて来た刑事のサムと、行きが
かり上リムジンで一緒に帰宅する事になり、急速に惹かれ合った二人は関係を持つが、エレンは
一回限りの事と考えていた。そんな中エレンの周囲で不審な事が続き、サムに相談するが・・・。

ブロックマンの作品と言うと、図抜けちゃっているTDDとTS以外は過去に何冊か外した事があります
が(笑)、今回の作品は楽しめましたね〜。安定した面白さとバランス感のある良作でした(^^)

ヒロインのエレンは十代の子供を二人抱えるシングルマザー。空港で時間潰しにとのぞいたスタンド
で、10歳年下のサムに声を掛けられますが、先日読んだ「知らず知らずのうちに」のジョーン&マル
ドゥーンにメグとニルス、TDDではブリタニーとウェズといったあたりを思い出したりも(笑)さっぱりと
して快活なエレンが、10歳年下のサムとの関係に尻込みする姿は、年齢差や離婚の背景等から
上手く現実感を出しつつ、無理無く描かれていましたね。自分の気持ちを恐れ、サムの気持ちを
信じられずに背を向けようとするエレンの心情も綻びが見えて、頑な過ぎないのが○。また恋愛
だけで無く、現状に対する悩みを適度に絡める事によって、エレンのキャラをより等身大の存在と
して感じさせるなあ〜と(^^)スマートで飾らない個性が、中々良い感じで立っていたと思います♪

ヒーローのサムはNY市警の刑事。何度と無く繰り返して来た短期間の恋愛も最近は煮詰まり気味
で、そんな中親友で作家のT・Sに頼まれて出かけた空港でエレンと出会います。このサムですが、
ブロックマンのヒーローらしく、可愛くて一途(^^)エレンに対しても真っ向から向き合うし、若さや
明るさが光る一方で学歴が無い事を気にしたり、警官としての自分に悩んだりする姿が過不足無く
描かれていて、前向きだけれど無駄に気負わないし、素直さが気持ち良く映りましたね(^^)TDDや
TSのヒーローズに比べるとテンション的には低めですが(笑)、でもポジティヴな可愛さが微笑まし
い、好感度溢れるヒーローでした。やっぱりブロックマンの描くヒーローは好きだなあ〜、私(^^)

トークショーの司会を務める伯父の家に脅迫状が連続して届き、不審な電話が続いた事から、伯父
の伝記の執筆を予定している作家のT・Sの薦めに従い、エレンはサムに相談する事にします。
エレンとサムを中心に囲む、サムの親友のT・Sやエレンの伯父に二人の子供達とのやり取りも
調子が良くて、ユーモラス。振られて凹むサムを隣で温かく見守るT・Sの存在にニンマリしつつ、
T・Sがアフリカ系アメリカ人で、伯父の警備チーフがアジア系だったりするあたりにもブロックマン
らしさが出ているように思えたり(^^)ストーリーは導入から一貫してスムーズに流れていくし、
事件面もきちんとオチが付いて、トータルで上手くまとめられていましたね。激愛しちゃっているTDD
やTSレベルの面白さは無くとも(比べちゃいかんよね・笑)、気を抜いて楽しめた一冊でした(^^)

ランダムさんからのブロックマン作品の翻訳は単発限りなのか否か。今後が気になりますね〜(^^)

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林啓恵

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  1. 2007/06/09(土) 00:00:00|
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