ミステリ・マガジン7月号に掲載されている、シャーレイン・ハリスの「ひと言の返事」を読みました。
先日読了した「満月と血とキスと」のヒロイン、スーキーを主人公にした「「The Sookie Stackhouse
aka Southern Vampire Series」の短編作品になりますが、内容的には短いなりにまとまっている
なあ〜といったところかな。いや、まあ正直作品の良し悪しよりも、スーキーを取り巻く状況の変化
(「満月〜」の時と比べて)に、浦島太郎的(笑)な気持ちに陥ってしまったのが何とも・・・(^^;)
「満月〜」は作品としてお気に入りになったので、シリーズの続きがどうなっていくのか気になって
はいたのですが、今回短編を読了後、海外のサイトへ飛んであれこれと調べちゃいましたよ(苦笑)
シリーズ物だし、移り変わりは仕方が無い事ですが、何となく事情を把握したものの、詳細に
ついてはさすがにわからないので、何だかモヤモヤとした気持ちが抜けきれず今に至ります( ̄д ̄)
今に始まった事では無いのですが、「満月〜」以降のシリーズ放置をつくづく恨めしく思ったり(笑)
今回の翻訳を機に、ハヤカワさんが救済してくれるなんて事は見込めないのかな(^^;)「満月〜」
を出した某出版社さんは、看板作家の作品の表紙リニュやサイト内にページを設けたりと力を
入れている模様ですが、一作以降放置中の他作家については一体・・?予定は無しとか?(爆)
ネタばれになってしまうので、歯切れの悪い書き方というか、ほとんど意味の通じない内容になって
しまいました。ゴメンなさい〜m(_ _)mマガジンに関する他ネタは穴蔵の方でお題する予定です。
- 2007/06/30(土) 17:06:45|
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「クレオ・ノース・トリロジー」第二弾。散々サイト内で不満を垂れ流してきましたが、2作目以降の
刊行がこんなに遅くなった理由は一体・・・?人気作家や売れ筋のヒストリカル作品なんかに比べる
と地味めだからとか?如何せん謎ですが、2ヶ月連続刊行はありがたいなあ〜と思います(^^)
前回の事件の際に知り合った船会社の社長のマークから、行方不明になった従業員の捜索を依頼
されたクレオは、早速現地へ向かうが、マークのオフィスで、4ヶ月前に再会して以降会っていなかっ
た空軍捜査官のジャックと鉢合わせた。そして各々の事件に、軍が絡んだ繋がりが出てきて・・・。
約1年半待っての刊行となりましたが、前作同様にスピード感溢れる面白さだけで無く、完結編への
期待を十分に高める充実振りでした。面白かったです(^^)さて、レビューを開始しますが、以下
ネタばれアリな内容になりますので、未読の方はスルーかバックされる事をお薦め致します。
このシリーズの特筆ポイントでもあるヒロインのクレオですが、今回もアニキな魅力が冴えまくりで、
かっこよかったですね〜(^^)美人で頭が切れるだけで無く、独立心旺盛でデキル女そのものと
言ったクレオの姿が清々しく描かれていましたが、有能だけれど、肩に力が入り過ぎちゃっている
強情タイプとは明らかに一線を画した、スマートだけれど、ざっくばらんとした温度感を感じさせる
のが◎。規則や命令に縛られるのが耐えられない事や野菜嫌いで、計算や書類仕事は大の苦手と
いった幾つかのエピソードが、クレオの個性に良い具合に砕けた妙味を与えているのもナイスだし、
自然と笑いを誘われる微笑ましさがあるんですよね(^^)サバサバとした物言いをする一方で他人の
心情を敏感に察したり出来る面がちゃんと見られるあたりも良かった。敏捷なフットワークやクール
で男前な性格は申し分が無いけれど、気取らない、自然体な感じが、クレオというキャラの根底に
あるからこそ、こういった資質が真っ直ぐに輝くんだろうなあ〜。好感度抜群のヒロインですね(^^)
ヒーローのジャックは空軍捜査官で、クレオとはかつての同僚&恋人でもあり、前回の事件の際に
再会に至りましたが、愛国心を持って職務に就く、真面目な捜査官としての姿の中にさらっとした
セクシーさがあって、前作よりも存在感がグッと前面に出てきたような気がしたかな〜(笑)クレオ
の添え物的なヒーローで終わらずに、しっかりと仕事をやっつけるのも気持ちが良いし、特別癖の
無い、オール・アメリカン的な雰囲気は好印象。マークへの嫉妬にはニンマリしたりも(笑)そして
アルコール依存症の前妻に対する悔いや罪悪感から立ち直れずにいる一面は、ジャックという
キャラに陰影を与えていていると同時にホロっとさせられて、クレオと元妻のキャラの違いを理解
していながらも、相手が自分を必要とする時に傍にいてあげる事が出来るのかと苦悩する心情や
ジャックの心の傷の裏にある優しさが切なかった。今回は前回よりもそのあたりに着目したかな〜。
クレオとジャックのロマンスは、あくまでも仕事優先の状況下で思い切りぶつかり合う感じですが、
クレオをおとなしくさせる為に、ジャックが動物にしか使った事の無い鎮静剤スプレーに足枷を
持ち出したのは笑えましたね〜(笑)お互いむかっ腹を立てつつ、性的緊張感は高まるばかりで、
息の合った闊達なやり取りが、いかにもこの二人らしくて良いんだなあ〜(^^)ジャックがクレオ
のシルクのボクサーショーツに萌えるのも可愛かったし(爆)そんなやり取りの一方で元妻の話を
避けるジャックの気持ちを察して、深く立ち入ろうとしないクレオのスタンスもまた何とも大人で◎。
終盤でジャックがクレオを一人で実家に戻らせなかった事は何より良かったなあ〜と思いました。
二人の関係がどういう形に落ち着くのか、最終話が楽しみ。ジャックには幸せになって欲しいわ(笑)
サイド・ストーリーとして、マークと特別秘書のダイアンのロマンスが描かれていましたが、これがHQ
によくあるボス物系の内容だったのが意外と言えたかな(笑)でも前回の哀しいロマンスを思うと、
秘書にこれまでの女遊びを罵られた挙句、ようやく自分の気持ちに気がついた、46歳・マークの
アホさ加減を良い感じで楽しめたので何よりかな(^^)今後も尻に敷かれるだろうな、マークは(爆)
クレオが行方を捜す、マークの会社の従業員が遺体となって発見され、その容疑者と思わしき人物
とジャックが捜査している政府の機密情報の不正アクセスの一件に繋がりが見え始め、軍需品を
積んだ船がターゲットになっている事を突き止めたクレオは、船が停泊中のマルタ島へ飛びます。
マルタ島に舞台を移して以降の展開は、クレオとジャックを中心にMI6の諜報員で、実はマークの
三つ子の姉のジョハンナが登場したり、マークとダイアンが現地で合流したりしつつ、パワフルかつ
軽快なペースで進んでいきますが、ジョハンナのキャラの光り具合も良かったし、軍絡みのネタを
難しくない程度に噛み砕いて、サスペンスのネタとして作り上げる手際の良さはさすがラブレースと
いった感じ。クレオ達が船に乗り込んでからの下りは、クレオやジャックの動きも良くて、一気に
盛り上がって読ませるだけのスピード感とパワーがあり、面白さがギュッと締まっていましたね。
そしてあくまでも事件面メインに展開していくので、作品の明確性が揺るがないのも快かったです。
膨大な軍需品を積んだ船を爆発した事よりも、方々の役人達への今後の対処にビビるクレオに
笑いつつ、バーンズ准将とのやり取りにもニンマリなラストでしたが、ストーリーは軽やかで歯切れ
が良く、痛快そのもの。期待通りの良作でした。来月に出る「甘い銃弾は最後に」も楽しみです(^^)
- 2007/06/28(木) 23:59:20|
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以前よくやらかしたダブリ買い。さすがに学習能力がついたのか(笑)、最近ではそんな事も無くなり
ましたが、この作品は逆にずっと「持っている」と思い込んでいて、「T−FLAC」でアデアに嵌ったの
を機に読んで見ようと思い、未読の山をひっくり返したところ「無いじゃん・・・( ̄_ ̄|||)」。それ以降
オフでも遭遇する事が無くて(以前は何度も見ていたのに)、結局再販でありついた次第です(笑)
キャサリンは、ずっと想いを寄せていた義兄のルーカスを振り向かせる為に家を売り払い、ルーカス
の部屋へ転がり込んだ。ルーカスの親友のニックに相談しつつ、ルーカスを陥落させるべく作戦を
練るが、一方のルーカスは大事な義妹であるキャサリンへの想いに悶々と悩んでいて・・・。
キャサリンに群がる男達を見てはイライラとし、キャサリンのいる部屋に帰れずにオールナイト営業
の映画館で時間を潰し、デートに出かけているキャサリンを思い煩うあまり、ストレス解消(?)を
兼ねてパン生地を作り始めたり等一言で言うと、ひたすら悶々とし続けたルーカスに尽きたお話
だったなあ〜と(笑)キャサリンと仲が良いニックの死体の隠し場所を考えたり、「兄妹」としての絆に
縛られる余り、中国に働き口は無いかと悩むルーカスが可愛いやらおかしいやら( ̄m ̄*)よくぞ
あそこまで我慢を重ねたかと思うと、誉めてあげたくなるくらい(笑)一挙手一投足が最高でした(爆)
裏でキャサリンに協力するニックの悪友&策士振りも痛快だし、キャサリンとルーカスの兄妹として
の歴史や二人の距離が近すぎるが故のじれったさなんかも細やかに織り込まれていて、Tらしい
ノリだけれど、キャラの心情に筆がちゃんと及んでいるのは○。BZの「七年目の誘惑」よりもこちら
の作品の方が私的には好みだなあ〜。コミカルさの中に甘酸っぱさが香る可愛いお話でした(^^)
これでニックのお話があれば嬉しいのですが、どうやら無いみたいですね〜。陥落する姿を是非
見たいキャラだけに凄く残念だけれど、アデアはもうHQでは書かないのかも?なんて思ったりも。
- 2007/06/27(水) 17:18:37|
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3ヶ月に1冊のペースで順調に翻訳されているイヴ&ローク。本国では今年の2月に新作が発表
済みで、更に11月にはアンソロジーとまたしても新作が刊行予定との事です。凄すぎる〜(^^;)
子供を傷つけていた犯罪者達が、発狂の末に他者に襲い掛かったり、自殺したり等の不可解な死
を遂げ、イヴは事件の捜査を担当する事になった。被害者達の脳が異様に肥大していた事実が
判明し、イヴ達は被害者達が使用していたコンピューターにその原因がある事を突き止めるが・・・。
事件の場に居合わせたトゥルーハートから連絡が入り、ロークの仕事絡みのビジネス・ディナーに
行きたくなくて、署でグズグズとしていた(笑)イヴは現場へ直行し、結果事件を担当する事になり
ますが、今回もまたイヴの人間味溢れるキャラが深く描き込まれていましたね〜。真摯な姿勢
でタフに捜査を続ける一方で、トゥルーハートやマクナブに対してかける思いやりや優しさが、そう
いった感情をさらすのが苦手だったイヴの内から自然に表へと出ているのが良いし、集まっている
面々を前にして、「家族」を意識するイヴを思うと感慨深いものがあって、頑なで不器用な生き方
しか出来なかったイヴの人としての成長振りや変化の中に見える明るさが何よりも嬉しいなあ〜と。
イヴにとって大事な人が一人一人増えていく事が、イブ自身の豊かさに繋がっていくんですよね。
そして暗い背景の中、こうした温もりが存在する事に、嬉しさや安堵を覚えてほっこりとしたりも(^^)
イヴとロークのロマンス面については、相変わらずの安定振りでしたが、今回は被害者達が悪人
だった事から、そういった連中に関しては同情しかねるというロークの意見と例え悪人であっても
被害者として扱う警官としてのイヴの考えが微妙に衝突したりという事もありますが、当然この二人
の関係には、根底の部分において、相手に対する絶対的な理解や信頼があるし、今回もしっかりと
した絆が感じられて良かった(^^)私的に嬉しかったのが、ロークがイヴのスーツのボタンをお守り
として持っているシーン。一作目からのお気に入りのエピソードなだけに、ご機嫌になりました(笑)
そしてイヴとロークの「家族」ですが、今回は揃って事件に巻き込まれます。最初の被害者のユニッ
トからウィルスに感染したEDDの捜査官にマクナブが撃たれ、フィーニーを人質としてオフィスに
立てこもるシーンは、まだストーリーの序盤とは言え、緊迫感溢れる内容で、助けに行くイヴや部下
二人の身に起こった事に対するフィーニーの胸中も着実に描いて読ませましたね。そしてその後の
マクナブの件に関してはホロっとさせる部分もあったりで、ピーボディとの関係もより深まった事を
思うと、この二人の今後にも更に注目かも(笑)それから民間人コンサルタント(爆)が連れてきた
助手のジェイミーにはニンマリ(^^)とんでもない頭脳の持ち主で、生意気な事を言ったりやったり
するけれど(ロークを出し抜こうとする大胆不敵さはあっぱれ・笑)、やんちゃな子供っぽさはやっぱ
り可愛いし、将来が楽しみなキャラですね。今回は妊娠宣言をかました(爆)メイヴィスとジェイミー
のまじりっけの無い個性が、ストーリーの中でとりわけ輝きを放っていたなあ〜と思いました(^^)
あとホイットニー部長が登場すると空気が締まりますね。上に立つ者としての威厳と同時に懐の
深さを感じさせるなあ〜と。イヴと二人で街中を歩きながら、話し合うシーンは好きです(^^)
それからトゥルーハート君の今後も登場機会が増える事を期待だわ〜。可愛いんだもん(爆)
単発登場(?)の脇役達に関しては、ユニットを調査中に感染してしまったEDD捜査官の母親を筆頭
にNY市の副市長やその腰巾着、分署の巡査部長等各々に考えや感情をきっちりと注ぎ込んで描き
抜かれているので、キャラ立ちも抜群。細やかで抜かりの無い描写はさすがの一言に尽きました。
子供を食い物にしていた犯罪者達がウィルス感染の末に連続して死んでいく中、「ピュアラティ」と
いう組織から犯行声明文がマスコミに発表され、イヴは大衆に対するイメージや認識を優先させ
ようとするNY市長側の政治的な思惑に巻き込まれそうになりながらも、チームを率いて捜査に
当たりますが、サスペンス面は、法というシステムから逃れている悪人にターゲットを絞って犯行を
繰り返す事で正義を説く組織や事件を解決する為に、犯人グループの人間を取引せざるを得なく
なり葛藤するイヴの姿を通して、「正しさ」の意味を考えさせられる内容で、犯人逮捕までの過程に
社会性や政治色を巧みに織り交ぜながら、重量感を持たせつつ、読ませるなあ〜といった感じで、
最後まで興が尽きなかったですね。ストーリーの流れも安定していて、脇役達の絡ませ方や各
エピソードに(ロークはしっかりとツボを押さえた立ち位置で良いんだなあ〜)事件のオチまで、
トータルで大満足な内容でした。あっ、サマーセットがおとなしめだったのがちと残念かな(笑)
ノーラ名義を大して読んでいないにも関わらず、私にはロブのサスペンスの方がツボだなあ〜と
改めて実感。犯人像や展開の意外性よりも、警察側の動きの充実振りや捜査過程の面白みが
勝る方が断然好きなんですよね。なので、そういった面が多分に楽しめるだけで無く、ロマンスや
キャラ同士の味わい深い繋がり合いにおいても出色を極めるこのシリーズの成長力を今後も
堪能していきたいですね(^^)次回作は「Portrait in Death」。秋あたりに読めたら嬉しいなあ〜。
- 2007/06/25(月) 20:37:40|
- イヴ&ローク|
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またしても来月にライムさんから刊行されるリサ・クレイパス。今年に入って早くも3冊目になります
が、果たして1年の間に何冊読める事になるのかな?↓はキャムのお話です(^^)画像がUPされて
いたので、ついついピックしてみたり(笑)「壁の花」シリーズと違って、AVONから出版されない
んですよね〜。翻訳の方は大丈夫なのかな・・・?なんて、ちょっと気になったりしています(^^;)
- 2007/06/23(土) 00:18:50|
- 原書新刊|
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またしてもイヴァノヴィッチ。「気分はフルハウス」のオリジナル本で、1989年の作品です(^^)
あらすじは省略しますが、ストーリーは細かい点を除けば「気分〜」とさほど変わらずでした。でも
マックスの名前がユージーンっていうのが何とも微妙で、居心地が悪いような感じだし、「気分〜」
に比べると、グッと出番も少なめなので、キャラの描き込みが浅いなあ〜と。持ち味が活きていない
印象でした。ビリーを始め、ニック、ディーディー、フランキー等のキャラ達が繰り広げる騒々しい
やり取りも、いま一つ中身に欠けるというか、やっぱり面白さが足りない感じで、スカッと抜けていく
痛快さや切れが見られずじまい(笑)約160ページの中に、明らかに詰め込み過ぎちゃったなあ〜と
いったところでしょうか。この作品は可も無く不可も無しでしたが、「イヴァノヴィッチ・フルティルト」
の前に原点を辿れて(?)良かったかな(笑)大人になったマックスに会えるのが楽しみです(^^)
- 2007/06/22(金) 23:51:41|
- ジャネット・イヴァノヴィッチ|
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新刊ラッシュのせいで、最近は手付かずだったステフ本ですが、祝「Full Tilt」翻訳♪という事で、
「6」に着手しました(^^)残るは3冊プラス短編となりましたが、シリーズの翻訳は一体・・・?(苦笑)
ステファニーは、銃器の密売業をしているラモス・ファミリーの三男を殺害した罪でお尋ね者となり、
雲隠れしたレンジャーから、ファミリーの動きを見張る仕事を頼まれた。本業をこなしつつ、ステフ
ァニーはファミリーの動向を探るが、レンジャーを探している怪しい二人組に後を付けられて・・・。
続々と発売される新刊に押され気味&勿体無い精神でしばらくお預けだったステフ本。レビューと
言っても爆笑ネタを書き連ねるだけの内容ですが(笑)、いや〜やっぱり最高に面白かったです♪
銃の秘匿携帯で捕まり、法廷出頭日をすっぽかした挙句、火災になったビルから遺体となって発見
された、ラモス・ファミリーの三男と火事の直前に会っていたというレンジャーが雲隠れしてしまいま
すが、そんな中ステフはレンジャーから連絡を受けて、ラモス・ファミリーの動向を探り、レンジャー
に報告する仕事を頼まれます。今回も相変わらずのドタバタ厄災人生まっしぐらなステフですが、
恒例となった車の不慮の事故(爆)は割と控えめ(笑)とも言えたかな?(でもシビックはしっかりと
廃車行きだし、代車のロールスワーゲンはかなり笑える代物だった・爆)気の毒だと思いつつも
笑えたのが、顎に出来たどでかい吹き出物。吹き出物とメイザばあちゃんの赤いコルベットの話
に泣くステフがおかしいやら可愛いやらでしたね(笑)マクドナルドへの転職をちらっと考え、ミート
ローフの型が無くてパイ皿を使い、弱いくせにココアにお酒を入れて翌日は二日酔いになったり、
ドレスを着るのは男に見せる為等ちょっとした言動の数々が、ドタバタ劇の中で微笑ましく感じら
れるのも相変わらずだなあ〜と。今回も脇役の面々が、とてもまともとは言えない、強烈なぶっ飛び
振りを発揮していましたが(笑)、ステフの魅力はしっかりと健在&光っていたし、またこれだけの
厄災を切り抜けてしまうステフの生存能力は、ある意味神がかり的と言えて(^^;)、傷一つ無い
ビッグ・ブルー同様にただあっぱれの一言に尽きますね。ここまでくると感動すら覚えたりも(爆)
ロマンスについては、前回の終わりの「選択」で、ステフが薄目を開けてモレリをピックしましたが、
例によってくっついたり離れたり(?)している模様で(笑)、着実にレンジャーの気配を感じつつも、
今回のオチは凄く良かったなあ〜(^^)モレリのイラつきにはニンマリだし、べラばあちゃんの登場も
思いがけずでしたね(笑)前々から言っていますが、ステフには絶対にモレリなので、何だかんだと
言いながらも相手への愛情が感じられるすったもんだは楽しいと思いますが、レンジャーへの
フラつきに関しては、何事においてもまともでは無いステフなので(^^;)、しょーもないなあ〜と
いった感じで、さほど突っ込まずに、気軽に受け止めていたり(笑)ただ一方であまりステフに絡んで
来ちゃうと、レンジャーならではの危険なミスティシズムみたいなものが薄れちゃうような気もして
いて、そうなると私の中のレンジャーの立ち位置もまた微妙になりそうかも〜とも。実はこの二人の
今後の諸々をネタばれで知っているのですが、実際読んだ時にモレリとの関係の行方も含めて
どう感じるのか(笑)最終的には元サヤに納まるみたいだけれど、ちょっとドキドキかな〜(^^;)でも
レンジャーと一緒よりも、モレリと一緒にいるステフの方が断然好きなんだよなあ〜、やっぱり(^^)
そして脇役ですが・・・まずお馴染みのメイザばあちゃんとルーラはもはや不動の魅力(爆)で今回
も目立っていましたね〜。父さんと喧嘩して家出してきたばあちゃんは家が決まるまでとステフの
部屋に居候。ばあちゃんのいびきの凄まじさが明らかになりました(爆)車の免許収得も十分に
笑えるネタでしたが、デート相手との罪深い夜を語った、ほんの数行には大爆笑(^^;)ルーラが
参加した元妻殺害犯の捕り物もおかしかったなあ〜。追い掛け回されるステフと殺害犯の低レベル
(?)な言い争いだけで無く、シャワーを浴びている最中に忍び込んでのドタバタは笑い過ぎでお腹
が痛いのなんのって( T ▽ T )ノ_彡☆あと死体の一件や公園で犬の糞を老人から奪うやり取り
も、爆笑したなあ〜。この二人無くして、このシリーズはありえないなあ〜と実感しましたよ(爆)
他にもテレビっ子(←人物紹介の欄で思わず吹き出した)のムーンやその友達のダギーも十分に
妙ちきりんでしたが、このコンビは次回へ持ち越しですね。新顔で言うと、断然ボブだよなあ〜(^^)
噂には聞いていたレトリバーのボブですが、大活躍でしたね〜(爆)メイザばあちゃんよりも笑わす
んだから凄い(^^)股間を嗅ぐボブ流の挨拶にまず爆笑でしたが、ジャンクフードから果てはダンボ
ールまで、口に入るものなら何でも食べてしまう鉄の胃袋の持ち主かと思ったら、プルーンを食べ
過ぎて、上も下も一刻を争う状態になった時の顛末に至ってはもう・・・・( T ▽ T )ノ_彡☆散歩に
行けば40回くらい用を足すとか、ヤバイくらいボブの(下の)ネタが炸裂しまくりで、すっかりとお気に
入りのキャラになってしまいました(^^)クルージーを始め、最近動物キャラが出てくる作品に遭遇
しますが、ボブはこれまでの動物キャラの中でも、とりわけ下に関しては図抜けた活躍(笑)振りで、
人間キャラを食うくらいの存在感でしたね〜O(≧∇≦)Oまた一つお楽しみが増えて嬉しいです♪
レンジャーから頼まれた、ラモス・ファミリーの動向を探る仕事をこなすステフは、レンジャーを探し
ている絨毯王に雇われた二人組に後を付けられる中、ファミリーの長男の家にルーラと忍び込んだ
結果、死体を発見します。その後業を煮やした絨毯王の命令を受けた二人組に拉致されたステフは
隙をついて逃げ出し、ファミリーの三男と絨毯王がドラッグの密売を通じて繋がっている事実が明ら
かになりますが、ストーリーは、前作に比べると、謎解きよりもステフを巡る一連のドタバタ劇の派手
さの方が勝っているかな〜。間抜けな二人組や宿敵ジョイスやらが絡んで来て、おてんこ盛りな
内容で勢いよく、笑いに事欠かず、パワフルに展開していきます。個々のエピソードやキャラの動き
も抜群で、謎解きの流れも手堅く、ストーリーとしてしっかりと成り立って読ませるあたりに、作品の
完成度の高さを感じつつ、私的に今回は、ボブの魅力に尽きちゃったなあ〜といった感じです(笑)
そして何よりもこのシリーズでしかありえない、とんでもなくて、でも愛すべきバカバカしさ(笑)と
生活感溢れる下町気質は、いつもながら痛快そのもの。この空気感がたまらないんだなあ〜。
大好きです(^^)来月に発売になる「イヴァノヴィッチ・フルティルト」の前に、「7」に着手したいと
思っています。特にテンションが低い時に引っ張り出して、元気をチャージしたいですね(笑)
- 2007/06/21(木) 23:15:37|
- ジャネット・イヴァノヴィッチ|
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「ロッキング・M牧場」シリーズの第四弾。脇でもかっこよさが光っていたネヴァダのお話です(^^)
野生動物の研究の為にコロラドへやって来たイーデンは、立ち寄ったバーで男たちに絡まれたが、
その場に居合わせたネヴァダに助けられた。その後イーデンは山の中で怪我をして動けずにいた
ネヴァダと再会し、共に野生のピューマを探す事になるが、二人は急速に惹かれ合っていき・・・。
アフガニスタンで兵士として戦った経験に傷つき、愛を信じなくなってしまったネヴァダと野生動物
の生態を専門にしている学者のイーデンのロマンスですが、これまでの作品と同様に二人が山中
で共に過ごす時間をメインにストーリーは進んでいきます。ヒロインのイーデンはアウトドア慣れ
しているのでフットワークが良いし、素直で純粋なキャラの中にちゃんと芯が感じられて中々の
好印象。そして主役に昇格したネヴァダも期待を裏切らないヒーロー振りで一安心でした(笑)
詩的な言葉の数々も、ネヴァダのキャラから放たれるストイック感と相まって、良い感じに響いて
いて、内容的には定番と言えるストーリーの中にローウェルらしい力強さやどっしりとした質感が
感じられて○でした(^^)作品的には「冷たい雨のあとに」が一番好きですが、シリーズが気持ち
良く終われたのが何よりだなあ〜と。欲を言えば、ユタの作品が読みたかったけれど〜(苦笑)
8月には「Reckless Love」が刊行されますが、ご先祖様のお話という事だし、しかもローウェルの
ヒストリカルはお初なので楽しみです(^^)そしてそろそろ昔のIMあたりを再販してくれないかな(笑)
- 2007/06/20(水) 21:41:45|
- MIRA|
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スーザン・マレリーの四部作「ブキャナン・シリーズ」の一作目。続きは来年に刊行されるそうです。
シェフのペニーは、離婚した夫キャルの一族が経営する、評判の落ちた一流レストランにシェフと
して引き抜かれた。いつかは独立する為の資金稼ぎとしてペニーは早速仕事に取り掛かり、じきに
店も活気を取り戻すが、総支配人を務めるキャルと顔を合わせる内に、想いが再燃し始めて・・・。
「あなたに片思い」が昨年読んだHQ作品の中で私的BEST1だった事もあり、この「ブキャナン・
シリーズ」もとても楽しみにしていたのですが・・・(笑)いや、ストーリーそのものは、程よい洒落っ気
と温かいユーモアが散っていて良い感じなのですが、ヒーローがへタレ過ぎなのが何とも・・・(^^;)
十代の時にGFとの間に出来た娘を養子に出した事がずっと心に重くのしかかっていて、結婚して
いた当時もヒロインにその事実は打ち明けず、ヒロインが妊娠して流産した時には、哀しむ一方で
ホッとしていたり、養子に出した娘以外の人間を愛する事は出来ない、愛してはいけないという
ヒーローの心情は、冷酷な祖母の存在等から汲み取れなくも無いけれど、祖母から娘の存在
を告げられただけで無く、結婚当時ヒーローがさほど自分を愛していなかった事や流産後に
ヒーローが子供を欲しがらなかった本当の理由を知ったヒロインの気持ちを思うと、どんなに
事情を考慮したとしてもフェアじゃないし、ヒーロー寄りの見方は出来なかったですね〜。ヒロイン
に謝ったりしても、言葉だけで気持ちが入り切れていない感じで、自分の言動がどれだけヒロイン
を傷つけたかという事を深く理解していないように思えたし、へたれでも可愛いへたれ君じゃない
のも微妙だったり(苦笑)キャラ的にも何となく面白みに欠けていて、ピントがぼやけ気味。娘の
骨髄移植の下りなんかは中々だったけれど、弟二人や他脇役に完全に食われていましたね(^^;)
ヒロインに対する感情がどうあれ、とりあえず娘の事は打ち明けるべきだったという部分に尽きる
のですが、過去だけで無く、現在に至ってもヒーローの言動が歯切れが悪いので、心情の変化や
進歩とかを明確に感じ切れなかったのがマイナスだったなあ〜と。性格的に嫌なヤツとかでは
無いのですが、何か生煮えみたいな感じが拭えず。「家庭に恵まれなかった長男坊」というツボ
設定にも関わらず、さっぱり萌えない長男でしたね〜(笑)設定よりも最後は魅力なんだけれど。
・・・ヒーローのダメ出しはさておき(笑)、ヒロインは前向きで感情的にも素直で○。自分の考えを
主張して通そうとする強さも程々だし、ガッツがあって好印象でした。ヒーローの弟二人や異父妹、
非情で冷酷な祖母、そして自由奔放に異性関係を楽しむ一方で実は悲しい過去を抱えている
ヒロインの親友等の脇役達も様々な個性が立っていましたね。ユーモラスだけれどピリッとした
ものを感じるストーリーも良く描かれていると思うのですが、ヒーローに躓いてしまっただけに、
存分に楽しめなかったのが何とも残念。でも作品的に悪くは無いと思います。なので来年刊行
されるスピンの「Irresistible」も要チェックかな。元海兵隊員の三男坊がヒーローとの事です(^^)
- 2007/06/18(月) 23:59:19|
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大好きなクルージーの新刊。やっぱり期待を裏切らない内容でしたね〜。とーっても幸せです(^^)
以下毎度お馴染みのウザったい長文レビューにつき、苦手な方はスルーかバックして下さいませ。
妹の結婚式の為にダイエットをしているミンは、突然恋人に振られてしまい、その直後に恋人が
プレイボーイと評判のキャルに、一ヶ月以内にミンをベッドに誘えるか否かという賭けを持ちかけて
いるのを偶然耳にしてしまった。怒りながらもキャルの誘いに乗ったミンは食事だけ共にし、以後
付き合う意志は無かったが、何度も再会する内に二人は徐々に惹かれ合っていって・・・。
まず登場人物のページを見た瞬間にニヤリ( ̄ー ̄)これだけの人数がストーリーにどう絡んで
来るのかと、ワクワクしながら取っ掛かりましたが、生き生きとしたストーリー、独立した個性が輝く
キャラ達、そして抜群に冴えるウィットとユーモアが一体となって魅せまくる、愛すべき作品でした♪
ヒロインのミンは33歳で、3週間後に控えた妹の結婚式に向けてダイエット中の保険数理士。賭けは
しない慎重な性格だけれど、靴だけは奇抜なデザインの物を好み、大のプレスリー好き。特別美人
で無くとも頭が良くて、堅実派な一方で恋愛に対して素直に向き合えず、どこかデリケートな
ものを感じさせるミンのキャラは、まさしくクルージーのヒロインだなあ〜と。賢くて思いやりがあり、
正しいと信じる事を堂々と主張出来る反面、娘を痩せさせるべく、あれこれと干渉する母親の良い
ようにさせていたり、殊恋愛となると理屈をこねて及び腰になってしまうミンの内にある強さと弱さが
細やかに描き込まれる中、33歳という年齢や要ダイエットな体型だけで無く、傷つく事や失敗を
恐れて、賭けに踏み切れないミンの安定志向や自信の無さ(母親に体型の事を言われ続けてきた
せいもあるかな〜)には親近感を覚えたし、あれこれと思い迷う姿も等身大そのもので、普段は
理知的ないい大人の不器用振りが何とも微笑ましいんだ〜(^^)パンやドーナツの誘惑に負ける
だけで無く、おいしそうに物を食べるのも好感度が高くて、飾り気の無い温度感が◎でした(^^)
家業の弁護士事務所を継がずに、友人二人とセミナー会社を経営しているヒーローのキャルは、
女性と付き合っては「ポイ捨て」(笑)を繰り返すプレイボーイで、クライアントに持ちかけられた
賭けのせいで、渋々ミンに声を掛ける事になります。さらっとしたセクシーさと気の良さが良い感じ
に光るキャルのキャラですが、情の薄い両親に育てられた事による心の傷が癒えずにいて、だから
こそ他人の痛みを敏感に察する事が出来る思いやり深さや優しさもあるし、ミンにはもう会わないと
か思いつつも、しっかりと恋しちゃっているのがこれまた可愛かったり(^^)クルージーのヒーローは
ルックス的にも良い男なんだけれど、マッチョ度はさほど高くなくて、よりスマートさが勝るタイプが
多いなあ〜といった感じですが、スマートなくせにやられキャラ(笑)なのが私的に激ツボで、リザに
バッグで殴られるわ、野球のボールが後頭部を直撃するわのキャルは、そういった意味でも期待に
答えてくれたとでも言うべきかも〜(爆)思い切り笑わせて貰いました(鬼発言)ミンと同様に自分の
気持ちに素直になり切れない一方でフットワークが軽くて、料理上手でマメ。そして何だかんだ言い
つつも、ミンにメロメロに甘いキャルのキャラのバランス感が凄く良いんだなあ〜(^^)クルージー
作品のヒーローズはどのキャラもお気に入りですが、今回のキャルも大当たりでホクホクです(^^)
そして脇役達ですが、これが愉快な面々で、気が置けないやり取りが歯切れ良く、巧みに描かれて
いましたが、毒気があって勝気なリザとおとぎ話信奉者なくせに、三人の中では一番しっかりして
いるボニーに、一見ちゃらんぽらんなようで、結構真面目で思いやりがある、カオス理論(これが
またツボ)の持ち主トニーと人が良くてほのぼのとしたロジャーの各々の立ち位置も絶妙。ミン
とキャルのロマンスに口を挟む様や肩の力を抜いて付き合える親友関係は、ストーリーの重要な
一角をなしていて、その明るさや気取らなさ、厚い友情が楽しいし、また六人が揃ってカップルとして
納まらないのも自然な感じで、特にリザとトニーのからっとした関係は凄くらしいなあ〜とも(^^)
ミンとキャルの家族関係では、キャルの甥っ子のハリーの愛らしさにニンマリ。あと元恋人を奪還
すべく奮闘(?)するデヴィッドとシンシーの迷コンビ振りもどこかズレていて笑えたなあ〜(笑)
キャルの友人のレストラン「エミリオズ」のウエイターのブライアンは、あの愛想の無いキャラと
キャルの頭をメニューで叩くという行為に一票投じたいですね(やっぱりそこかい・爆)キャルの
隣人で惚れっぽいレズビアンのシャナやエミリオも味があって○。でも私的に一番のお気に入りは、
やっぱり猫のエルヴィスかな〜(^^)キャルの後についてきちゃっただけで無く、ステレオの操作を
こなす利口さやスノーグローブ破壊にミンの失敗作チキンの平らげ振り等あっぱれでした(笑)
あと小道具の使い方が抜群。ミンの奇抜な靴やスノーグローブにドーナツやチキンマルサラ等が、
個々のシーンに色を添えて盛り立てる役割を担っていましたね〜。キャルがドーナツをミンの口に
放り込むシーンなんて、お決まりのラブシーンよりもよっぽど甘くて、ドキドキ感が募るし、その後の
オチは最高でした(爆)ミンの靴にはキャルだけで無く、ハリーも魅せられちゃうし、私的にはこうした
小道具から、日頃忘れがちな日常生活の温かみや豊かさを感じる事が出来るのがまた魅力的
で、ほっこりと幸せな気持ちになったりも(^^)こういう感覚ってクルージーの作品ならではだな〜。
何度も顔を合わせる内に惹かれ合いながらも、相手に対して素直に気持ちを表せない二人は、
憎まれ口や皮肉を交わしつつ、ミンはキャルに賭けの話を切り出せないまま、気持ちが深まって
いきます。ストーリーは流れこそ一定な感じですが、ミンとキャルのロマンスを中心に、二人の心情
の揺れや丁々発止の会話、友人達との賑やかなやり取り、家族関係等を盛り込みながら、甘くて
可愛いと思えば、時にはもどかしくあったりと、始終明るく軽やかなトーンで読ませるし、程よく
手綱を締めつつも、主役の二人を始めとしたキャラ達が伸び伸びと個性を発揮しているのが痛快。
またミンとキャルが相手の家族の前でバシッと言うシーンは気持ちが良いと同時に相手への思い
やりや理解が感じられて良かったし、軽妙なシーンやセリフが多くある中、ミンがボニーに自分の
おとぎ話を涙ながらに語るシーンやおとぎ話は子供のためのものじゃないっていうセリフはとりわけ
印象的で、切り口こそ軽めだけれど、語る事は深く妙味あるんですよね〜。最後の「その後」も
さっくりとしたまとめ方で、しっかりと楽しませるあたりが上手いなあ〜と感服する事しかり(トニーと
ダイアナのオチは予想通りでニンマリ)。キュートで楽しくて、ご機嫌そのもの。クルージーならでは
の魅力が溢れ出る極上の一冊でした。とりあえず例のドーナツは是が非でも入手せねばね(笑)
クルージー作品が今後もライムさんから翻訳される事を願うばかりですね〜(^∧^)ライムさんだと
刊行のペースも良いし、当てに出来ると信じたい(笑)そして長々とお目汚し失礼致しました(爆)
- 2007/06/16(土) 23:59:27|
- ジェニファー・クルージー|
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シャーレイン・ハリスの短編が収録されていると教えて頂き、購入してみた「ミステリ・マガジン」。
入手しただけで未読ですが、読了後には感想をUP出来れば〜と思っています。楽しみだな(^^)
読了したのがクルージーの新刊。いや〜、やっぱりクルージーは最高!大好き!!と小躍りしたく
なるくらいの興奮状態で(爆)、「プレイボーイをやっつけろ!」や「キスは極上」を引っ張り出した
挙句、クルージー・ワールドを巡る旅に出る始末(笑)例によってレビューも当サイトの基本三原則
に沿った、ウザったいを極めた内容になる事必至ですが、明日あたりにでもUP予定です(^^;)
- 2007/06/15(金) 20:56:54|
- 読書雑記|
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無性に面白いサスペンスを読みたくなったので、満を持してのL・ガードナー。ようやく着手です(^^)
マサチューセッツ州警察の特殊部隊のスナイパーのボビーは、男が銃を持って暴れているとの
連絡を受けて現場に駆けつけた。男が妻を撃つつもりだと判断したボビーは男を射殺したが、妻の
キャサリンはどこか様子がおかしく、また男が判事の息子だった事からボビーは訴えられて・・・。
唸らせる程の上手さ、面白さ。優れた面に事欠かないこの作品ですが、まず特筆したいのがキャラ
ですね〜。主人公のボビーは州警察のスナイパーで、銃を持った男が妻と子供を脅していると連絡
を受けます。部隊の他のメンバーよりも早く現場に駆けつけた結果、ボビーが男を射殺して事件は
終結しますが、職務とは言え、人命を奪ったという事実に対する苦しみに始まり、事件の展開と共に
過去に繋がりのある、ボビーの胸の奥底に抱えた深い感情の襞が次第に浮き彫りになっていく流れ
が、静かで淡々としながらも、雄弁と言える力強さと痛いくらいの鋭さをもって描かれていて、その
深さは圧倒的。いつかは結婚をと意識する恋人が居て、老婦人に破格の値段で部屋を提供し続け
ているというエピソードにホッとさせる一方で切羽詰った状況に募っていく焦燥感や癒える事の無い
暗い感情がずっしりと伝わってきて、読ませるだけで無く、翳が差すようなボビーの人物像と孤独感
に惹き付けられたなあ〜と。複雑さの中に哀切を滲ませる姿には感じ入るものがありましたね。
夫が銃を持って暴れていると通報したキャサリンは、12歳の時に小児性愛者に誘拐され、28日後に
奇跡的に発見された過去を持っています。当然ながらこの事件がキャサリンの人格に大きな翳を
落としていますが、このキャサリンのキャラ造形がまた抜群。リサ・ガードナーが描く犯人像は、
行為の残虐性だけで無く、精神面の異常性をより深く描出する事によってその恐ろしさが鮮明に
なるのが常ですが、身体を利用して相手を操る事も厭わない、したたかな悪女としての顔を持つ
反面、キャサリンの中に、暗い穴の中で傷つけられ続けたままの少女の部分が根深く残っていて、
その危ういバランス感の描写がとにかく絶妙で、ぞくっとさせると同時に痛ましいものを覚えさせる
あたりが圧巻でしたね〜。今回キャサリンを誘拐した犯人が出所しますが、残虐非道な悪人とは
また質の違う恐ろしさと同時に哀しさを宿すキャサリンは、格別に印象深いキャラでしたね。
脇役達の中では、キャラに妙味のきいた誘拐犯やボビーの元恋人だという女刑事のD・Dの存在が
光っていましたね。次回作での再登場に期待!そして大好きなJ・Tの再登場は嬉しかったなあ〜。
ベケットから10年が経っているとは・・・とか感慨に耽ったりも(笑)幸せそうで良かったです〜(^^)
息子を射殺された判事夫妻が、キャサリンの意図に操られたとしてボビーを告訴する事にし、また
発育不全で入退院を繰り返しているキャサリンの息子の親権を奪うべく動き始めますが、判事夫妻
に呼び出されたボビーは、キャサリンに撃つように仕向けられたと証言すれば、告訴を取り下げる
という話を持ちかけられます。そんな中過去にキャサリンを誘拐した犯人が出所し、まずキャサリン
の息子の担当医が殺害されますが、スピード感溢れるストーリーは、ボビーと精神科医の対話、
キャサリンの息子の病気、親権を奪おうとする判事夫妻、出所した誘拐犯等登場キャラと個々の
エピソードを巧緻に絡めながらよどみ無く展開していき、無駄なものが一切無く、先が読めない。
また周囲から孤立していくボビーとキャサリンが共に抱える暗影が映し出される様は素晴らしく、
緊迫感の途切れない事件面を軸にキャラの感情面を緻密に描き込む事によって、ドラマ性の高さを
強く感じさせる内容に仕上がっているだけで無く、骨太なストーリーの中に漂う深遠さに、ただただ
魅せられました。パワフルかつ高い筆致で一気に読ませる秀逸な作品。続編が楽しみです(^^)
「Hide」が続編として刊行済みですが、今後ボビーを主人公にした作品がシリーズ化されるとなる
と凄く嬉しいなあ〜(^^)「Hide」の翻訳も楽しみだけれど、その前にクインシーのシリーズかな?
- 2007/06/14(木) 22:44:01|
- villagebooks|
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開催から1ヶ月が過ぎましたが、おかげ様で順調に票が集まっています(^^)これまでの投票の中
で最も評の集まりが良いかも(笑)ポチっとご協力して下さった皆様、本当にありがとうございます。
50票は欲しいのでまだ続けますが、未投票のSEPスキーの方々がいられましたら、2票をポチして
頂ければ嬉しいです(^^)宜しくお願い致します♪今の所メインのヒーローは、予想通りアナグマ君
がトップを走っております(笑)いや〜、巷にはアナグマスキーは多いのね、やっぱり(爆)
- 2007/06/13(水) 20:35:54|
- スーザン・E・フィリップス|
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サンドラ・ブラウンの再販。過去にIMから出たものですね〜。1983年に書かれた作品です(^^)
キャロラインは15歳の時に町の有力者の息子で大学生のリンクに恋をしたが、二人の交際を公に
すると約束したままリンクは姿を消した。それから12年後、大学へ行ったキャロラインは、町の工場
に就職し、リンクの父親の妻となっていたが、死期の迫った父親に会う為にリンクが帰郷して・・・。
当時15歳だったヒロインと大学生のヒーローが身分の違いを超えて恋に落ちるものの、ヒーローの
父親の陰謀によって別れてしまい、それから12年後に再会するロマンスですが、とにかくヒーロー
の父親の悪辣振りが凄まじく、父親の憎しみに振り回される余り、気持ちがすれ違ってしまうメイン
のストーリーは、ヒロインとヒーローのキャラも含めて普通かな〜。昔付き合っていた遊び相手が
妊娠し、自分の子供では無いにも関わらず、父親に脅されて結婚せざるを得なくなったヒーローが、
過去にヒロインに何も言わずに去ったのも、ヒロインを騒ぎに巻き込みたくないとは言え、引っ掛か
ったし、もっとじっくりと相手に向き合って、ヒーローの父親が残した悪感を一緒に乗り越えて欲しか
ったような。12年という歳月を思うと、やり切れないのは確かだけれど、感情のもつれやヒロインの
劣等感に揺れながらも、二人の強さをはっきりと感じたかったかな・・・と私的には思いました。
そんな中でヒーローの妹とベトナム戦争で足を失った厩番のロマンスは優しさと純粋さが光って○。
清涼感のある内容に癒される感じでした(^^)ストーリーは難なく読めてしまうけれど、過去に読んだ
エリン・セント・クレア名義の他作品と比べると、全体的にパワーや勢いに欠けるのは否めずかな。
古典的な雰囲気が漂うロマンスで、決して悪くは無いけれど、一読して終わりって所でしょうか(笑)
- 2007/06/12(火) 21:00:55|
- MIRA|
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新刊ラッシュ&約600ページを読み切る気力が微妙に無かったせいで、中々手に取れなかった
スーザン・イーノック作品。やっとこさ読み始めてみたら、面白くてあっという間に読了でした(^^)
高価な美術品だけを狙うプロの泥棒のサマンサは、仕事依頼を受けた、英国人実業家のリックの
邸宅で爆発事件に巻き込まれ、留守のはずだったリックと遭遇した事から、事件の犯人にされて
しまった。困ったサマンサはリックの元を訪れ、結果二人で事件の真相を追う事になるが・・・。
面白かったですね〜。ヒロインの職業が「泥棒」という事にまずワクワクとしたのですが、ウィットに
富んだ軽妙な雰囲気で楽しませつつ、しっかりとした物語性で読ませる上質な作品でした(^^)
ヒロインのサムは個人の邸宅にある美術品だけを狙う泥棒。銃は使わず、人殺しはしないという
流儀に従って仕事をしていますが、このサムがとーっても魅力。頭の良さは勿論の事、フットワーク
の良さや颯爽としつつ、人情派でもあるキャラがストーリーの中で抜群に輝いていて、ちゃんと
芯が通っているけれど、強さで武装し過ぎていないあたりも好印象だったなあ〜(^^)ダイエット・
コークとゴジラ映画が好きで、家庭的な事に居心地の悪さを感じるけれど、ガーデニングに密かに
興味を持っていたりなんていう一面も微笑ましかったし、時折ホロっと零す涙が、普段は強いサムが
他人にはさらさない部分を垣間見せるようで、ちょっとキュンとさせたりも(^^)スマートでかっこいい
一方で、さらっとしたチャーミングさが素敵なヒロインでしたね〜。個性が鮮やかに立っていました。
ヒーローのリックは英国人実業家。出張を早めに終えて帰宅した際に、自宅に侵入していたサムと
遭遇し、大英博物館に寄贈予定だった銘板を盗まれた挙句、爆発事故に遭います。リックのキャラ
ですが、背景からすると王道的と言えるかな〜(^^)ハンサムでセクシーな大富豪で、常に主導権を
握る事に慣れている仕切り屋だけれど、思考は柔軟性があるし、何よりもサムに、素直にメロメロ
なのが可愛かった(笑)サムに自分の事を理解して欲しいと思う気持ちや泥棒という職業を認められ
ないけれど、サムにどうしようも無く惹かれてしまうという、恋する男そのものと言えるリックの胸の内
が良く描かれていたなあ〜と。あとムラムラしながらも(笑)、リックがサムの聡明さや洞察力にきち
んと目を向けているのも良かった。可愛げのあるキャラが上手い感じで出ていたと思います(^^)
そんな二人の関係ですが、どちらも自分のやり方を通す事に慣れている為、ぶつかり合ったり、
相手の意見に耳を傾けて譲歩したりの、切れの良いやり取りの中で、パートナーとして呼吸が
合っていく様が軽妙洒脱に描かれていると同時にロマンスの盛り上がりや自分の素顔や本心を
さらす事が無かったサムが、リックに打ち解けていく余りの戸惑いやサムが去ってしまうのでは
無いかというリックの不安等の二人の心情の動きも着実に織り込まれていて、始終甘くて楽しい
という印象に尽きたかな。リックの友人で弁護士のドナーの家に招待されたシーンは、温かみが
あって○。また頭の切れる刑事を筆頭に脇役達も、それぞれの持ち味が感じられましたね。
サムとリックが共に事件の真相を追いかける中、銘板を盗んだとされる泥棒が殺害され、サムの
荷物の中から贋の銘板が発見された直後に、手榴弾が部屋に仕掛けられ、危機一髪の所で
助かります。打てば響くような二人のやり取りをメインにストーリーは進んでいきますが、サムの
泥棒稼業ならではの興が活かされていたのが楽しいし、美術品のネタに関しても、話からはみ
出さない程度の盛り込み方だったのもちょうど良い感じでした。銘板を巡る謎解きも手堅く、テンポ
が安定していて中弛みも無し。内容的に快活で弾みがあり、ギュッと面白さが詰まった快作
でした(^^)しっかし・・・最後のリックのオチにはニンマリ(笑)二人の今後が気になるなあ〜(^^)
さてスピンですが、「Billionaires Prefer Blondes」と「Don't Look Down」が刊行されて
いますね〜。ライムさんに関しては続きの翻訳を当てに出来そうですが(笑)、果たして・・・?(^^)
- 2007/06/11(月) 22:51:57|
- ライムブックス|
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サイトのカウンターが30000に近づいてきました〜。サイトに入室の際には、ページの一番下にある
カウンターを気にして頂ければ幸いです。30000を踏まれた方は、サイトのTOPページに貼ってある
バナーよりキリ番企画のページに飛んで頂き、お知らせ下さいませ(^^)宜しくお願い致します♪
*追記 6/1130000カウントを踏まれた方からお知らせを頂きました〜。ありがとうございます(^^)
次回のキリ番は33333を予定しております。どうぞ宜しくお願い致します♪
- 2007/06/10(日) 20:36:50|
- お知らせ&ご挨拶|
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プレゼンツ以来ご無沙汰のJ・クレスウェルのLS。本国で92年にイントリーグから出た作品です。
一度も会った事の無い祖父を訪ねてアメリカにやって来たアンは、宿泊先のホテルで何者かに
誘拐され、山小屋に軟禁されてしまった。数日後、どうにか逃げ出したアンは、祖父の継子の
ジョシュの家に偶然辿り着き、事情を説明するが、ジョシュから祖父が急死したと聞かされて・・・。
オープニングからヒロインが誘拐されて以降、展開の速いサスペンス面をメインに多くの脇役達を
絡めながらストーリーは進んでいきますが、サスペンスの速度に対して感情面が置いていかれて
しまっている気がしたかなあ〜(^^;)祖父の死=ヒロインのせいみたいな見方をするヒーローを
始めとした親族達の態度(全員がそうってわけでは無いけれど)を物ともせずに、毅然と振る舞う
ヒロインの姿は中々でしたが。サスペンスの勢いがあるのはまあ良いのですが、ロマンスはあっても
無くても大差無いような、取って付けた感じが否めずだし、過去にヒロイン似の儚げ美人の元妻に
痛い目に合わされたせいで、ヒーローがヒロインを財産目当てと思い込むあたりも、すぐに誤解を
解くとは言え、ありがち過ぎて萎えました(笑)作品的には可も無く不可も・・って所でしょうか(^^;)
最近は私的に外れの方が多いようなLSですが(爆)、今月のシャロン・サラの新刊に期待かな〜?
- 2007/06/10(日) 19:18:18|
- LS&LS読破強化中|
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スーザン・ブロックマンの新刊。本国でもeBayで高値で取引されていた、1997年の作品です(^^)
大叔母を迎えに空港へ行ったエレンは、ニューススタンドで声を掛けて来た刑事のサムと、行きが
かり上リムジンで一緒に帰宅する事になり、急速に惹かれ合った二人は関係を持つが、エレンは
一回限りの事と考えていた。そんな中エレンの周囲で不審な事が続き、サムに相談するが・・・。
ブロックマンの作品と言うと、図抜けちゃっているTDDとTS以外は過去に何冊か外した事があります
が(笑)、今回の作品は楽しめましたね〜。安定した面白さとバランス感のある良作でした(^^)
ヒロインのエレンは十代の子供を二人抱えるシングルマザー。空港で時間潰しにとのぞいたスタンド
で、10歳年下のサムに声を掛けられますが、先日読んだ「知らず知らずのうちに」のジョーン&マル
ドゥーンにメグとニルス、TDDではブリタニーとウェズといったあたりを思い出したりも(笑)さっぱりと
して快活なエレンが、10歳年下のサムとの関係に尻込みする姿は、年齢差や離婚の背景等から
上手く現実感を出しつつ、無理無く描かれていましたね。自分の気持ちを恐れ、サムの気持ちを
信じられずに背を向けようとするエレンの心情も綻びが見えて、頑な過ぎないのが○。また恋愛
だけで無く、現状に対する悩みを適度に絡める事によって、エレンのキャラをより等身大の存在と
して感じさせるなあ〜と(^^)スマートで飾らない個性が、中々良い感じで立っていたと思います♪
ヒーローのサムはNY市警の刑事。何度と無く繰り返して来た短期間の恋愛も最近は煮詰まり気味
で、そんな中親友で作家のT・Sに頼まれて出かけた空港でエレンと出会います。このサムですが、
ブロックマンのヒーローらしく、可愛くて一途(^^)エレンに対しても真っ向から向き合うし、若さや
明るさが光る一方で学歴が無い事を気にしたり、警官としての自分に悩んだりする姿が過不足無く
描かれていて、前向きだけれど無駄に気負わないし、素直さが気持ち良く映りましたね(^^)TDDや
TSのヒーローズに比べるとテンション的には低めですが(笑)、でもポジティヴな可愛さが微笑まし
い、好感度溢れるヒーローでした。やっぱりブロックマンの描くヒーローは好きだなあ〜、私(^^)
トークショーの司会を務める伯父の家に脅迫状が連続して届き、不審な電話が続いた事から、伯父
の伝記の執筆を予定している作家のT・Sの薦めに従い、エレンはサムに相談する事にします。
エレンとサムを中心に囲む、サムの親友のT・Sやエレンの伯父に二人の子供達とのやり取りも
調子が良くて、ユーモラス。振られて凹むサムを隣で温かく見守るT・Sの存在にニンマリしつつ、
T・Sがアフリカ系アメリカ人で、伯父の警備チーフがアジア系だったりするあたりにもブロックマン
らしさが出ているように思えたり(^^)ストーリーは導入から一貫してスムーズに流れていくし、
事件面もきちんとオチが付いて、トータルで上手くまとめられていましたね。激愛しちゃっているTDD
やTSレベルの面白さは無くとも(比べちゃいかんよね・笑)、気を抜いて楽しめた一冊でした(^^)
ランダムさんからのブロックマン作品の翻訳は単発限りなのか否か。今後が気になりますね〜(^^)
- 2007/06/09(土) 00:00:00|
- ランダムハウス講談社|
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過去にMIRAから作品が翻訳されている、ローレン・バラッツ・ログステッドの新刊です。
著名な作家の夫の薦めで、服役中の囚人のチャンスと文通を始めたエマは、手紙のやり取りを
交わしていく内にチャンスに愛情を抱くようになり、自分の人生に物足りなさを感じ始めた。そんな
ある日女王陛下の恩赦によってチャンスが自由の身となり、出会った二人は逢瀬を重ねるが・・・。
RT誌の評や巷の声を目にした限りでは、あまり期待出来そうに無いので、無駄に寝かせてしまう
前にさっさと読んでしまおうと取り掛かりましたが・・・。まずこれは到底ロマンスとは言えない
ですね(苦笑)まあ、その当たりもほとんど期待はしていなかったのですが(^^;)良き妻、良き母親
として慎ましく生きてきたヒロインが、囚人(ヒーローとは絶対に呼べない)との文通を機に、囚人へ
愛情を抱くと同時にこれまでの自分自身の在り方や人生に疑問や不満を感じるようになりますが、
ヒロインの心情面を細々と掘り下げている一方で共感や理解となると全く別の問題で、しかもこの
ヒロイン、何だか一人で感情過多な状態に陥ってしまっているような感じなんですよね。最終的に
ヒロインが置かれた状況にしても、愛情に目がくらんだ挙句、結局相手の事を本当に知っては
おらず、また知ろうとしなかった愚かさ故の結果で、身から出たサビに過ぎないよなあ〜と同情する
気持ちは全く起こらず。お金が無いと暮らせないとか、生活を変えたくないとか言うくせに、殺人
は肯定出来る心情(例え夫の本性が最悪とは言え)には、言葉も無かったですね・・・(苦笑)
囚人やヒロイン夫の卑劣さや悪意ある実体に関しても見え見えで特に驚きは無く、読後に残る
歪んだ後味も想定内。ロマンスという観点を脇に押しやって見ると、感情面の掘り下げやじっくりと
したストーリーの流れ方に見所があると言えなくも無いけれど、キャラ、ストーリーの内容共に好感
が抱けず、ヒロインが事の真相を知る最後の下りに至っては、くだらなさすら覚えてしまったくらい
でした(^^;)私はロマンスにこだわらず、本なら基本的に何でも読む人なので、読後に残る暗さ
や苦味についても割と受け入れる事が出来るのですが、この作品については何と言うべきか・・・。
作中で描かれている事に意義を見出せないし、この作品が持つ、ネガティヴな資質とその浅慮感が
好かなかったという事に尽きるかな。私の感性や好みにそぐわない内容なので、作品の良し悪し
に関してはコメント出来ずです。ポジティヴな本を読んで、この読後感を洗い流そうっと(^^;)
- 2007/06/07(木) 00:00:00|
- 二見書房|
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溜まりつつある新刊の中から、まずはケイ・フーパーをピック。1989年に書かれた作品です(^^)
FBIの「証人保護プログラム」によって名前や素性を変えて生活しているララは、地方劇団の芝居の
「ラプンツェル」のヒロイン役に選ばれ、早速稽古に参加する事になった。だが周囲では不審な事件
が続き、危ない所を王子役のデボンに助けられたララは、デボンに自分の事情を打ち明けるが・・・。
ヒロインのララは、政府絡みのコンピューターの設計書にまつわる事件によって父親を殺害され、
以後名前を変えて生活をしているイラストレーター。自分の人生を取り戻そうとする強い意志に
デボンへの想いを絡めつつ、ララの心情の機微が丁寧に描かれていましたが、丁寧なんだけれど、
それ以上のものが無いような・・・(笑)感情がいまひとつ活きてこない感じなんですよね〜。
読んでいて、ちゃんと描かれているのは分かるのに、どこか汲み取り切れないとでもいうか(^^;)
前向きに運命に立ち向かう強さや相手の気持ちを察する事が出来る、ララのキャラそのものは、
しっかりとしていて○なのですが、パンチみたいなものがあればもっと良かったかもと思いました。
ヒーローのデボンはFBIの覆面捜査官で、初めは素性を隠してララに接近しますが、やがて正体を
明かし、ララを犯人の手から守ろうとします。キャラとしては正統派といった感じで、妙なごまかし
とかややこしさが無いのは良かったです。孤独感を漂わせたような雰囲気も中々だったかな〜。
ララへの想いや共感、葛藤といったデボンの感情についても、ララ同様に堅実な描写がされて
いましたが、こちらも分かるんだけれど、もう少し何かが欲しいと思わせる微妙感が拭えず(苦笑)
ララもデボンも良いキャラなんだけれどなあ〜。良いだけで終わってしまうんですよね(^^;)苦手
キャラを読まされる事を思えば、当然OKなのですが、私的にはプラスαを求めてしまうなあ〜と。
人生と自由を取り戻す決心をしたララの決断を、デボンは葛藤の末に受け入れますが、父親がララ
に残したとされる機密設計書を欲しがっている犯罪カルテルが差し向けた殺し屋が、劇団の中に
いると見当をつけた二人は計画を練り、囮となったララは殺し屋をおびき寄せます。ストーリーは、
「ラプンツェル」のストーリーとララとデボンの心情や状況がダブらせる感じで、現状を脱却して
自由を得ようとするララとデボンのやり取りの中にサスペンスの動きを盛り込みながら展開して
いきますが、内容としては、大きく盛り上がるわけでは無いけれど、足取りはしっかりとした印象
だったかな〜。ただ面白みと言うと、やっぱり微妙に物足りなさを覚えてしまう(^^;)ロマンスにしろ
サスペンスにしろ、真面目さは感じるのですが、どこかスパっと抜けていかない感じなんですよね。
でもララの飼い猫のチンは風格があるだけで無く(笑)、ストーリーにユーモラスなスパイスを与えて
いて、笑わせつつ、和ませてくれましたね〜(^^)最後まで難なく読めてしまうし、中々良いお話だと
は思うのですが、特筆ポイントをピックするとなると困ってしまう・・・やっぱり猫のチンかしら(爆)
何だか歯切れの悪いレビューになってしまいましたが(^^;)作品的に言うとごく普通って所かな(笑)
- 2007/06/06(水) 00:00:00|
- 扶桑社|
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いや〜、めでたいですね(笑)来月の新刊の大本命ですよ(^^)しっかし前作から3年以上も経って
いるとは・・・(^^;)でもこれを機に翻訳のペースが上がってくれる事を期待したいなあ〜♪
- 2007/06/05(火) 21:05:27|
- ジャネット・イヴァノヴィッチ|
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この作品が合わなければ、今後購入はしないなあ〜と思っているヘザー・マカリスターのHAです。
テスは、亡くなった父親の後を引き継いだ会社を辞め、小さな町でバーのウエイトレスとして働いて
いたが、職場が閉店する事になってしまった。そんなテスに常連客のヘンリーが、夢を叶えるように
と大金を置いていくが、ヘンリーの甥のエヴァンが姿を現し、テスは貰ったお金を返そうとして・・・。
過去に読んだ二作品に比べると、一番読みやすかったと思うし、ヒーローと従弟の軽妙なやり取り
なんかも中々良かったのですが・・・(^^;)う〜ん。主役に感情移入し切れないんですよね。常連客
から突然大金をプレゼントされたヒロインが、閉店が決まったバーを辞めて、仕事中毒のヒーローに
オフを取らせるという、ノリで始まったようなストーリーなのですが、家賃を滞納していた事に対する
ヒロインの言い訳が何か嫌な感じがしたし、ヒーローの服装や生活態度等に口を出す言動なんかも
独善的と言うか、押し付けがましい印象が否めず。相手の事を思って・・という事なんだろうけれど、
こういうお世話焼きって、キャラの魅力によって良し悪しがはっきりと出るなあ〜と思いました(苦笑)
それでもヒロインの過去や背景、抱えている感情なんかもちゃんと描かれていたし、ヒーローの存在
感に関しては微妙な感じがしましたが(笑)、脇役も適度な配置で、作品的に悪くは無いのですが、
読みながらも、ストーリーに付いていけない感覚が消えなかったですね。結局ツボの違いという事
なんでしょうね(苦笑)私の好みでは無いんだよなあ〜(偉そうに・爆)作風が合わないようなので、
今後の購入は無しといった所ですが、未読の山にある昔のT作品はいつか読まなきゃね・・・(^^;)
- 2007/06/04(月) 23:23:08|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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ロバート・B・パーカーの「サニー・ランドール・シリーズ」の新刊。「虚栄」はシリーズの5作目で、
別シリーズの主人公でもあるジェッシィ・ストーンが登場する競演作品です。二つのシリーズを
読んだ事が無くても、問題無く読める内容でしたが、更にシリーズを抱え込む事になるとは・・(^^;)
私立探偵のサニーは、ボストン近郊の島に住む映画プロデューサーから、女優のエリンを護衛する
仕事を依頼された。大リーグの球団のオーナーでもあるプロデューサーは、エリンを選手として自分
のチームに入れさせ、話題にしようと目論んでいたが、そんな中エリンの付き人が殺害されて・・・。
主人公のサニーは元警官の私立探偵。タフな仕事に就いている女性にしては、肩にがっちりと力が
入っているわけでも無く、日頃読んでいるロマンス本ではあまりお目にかかれない(笑)穏やかさや
落ち着き振りが素敵でしたね〜(^^)ファッションやむだ毛の処理等のちょっとしたエピソードから
サニーの女性らしさや女心が窺えるあたりに微笑ましさを感じつつ、再婚してしまった元夫への簡単
には割り切れない想いやジェッシイとの関係を前に思慮する姿を通して、サニーというキャラが持つ
人間味や機微が、静かな風趣と共に浮かび上がる様は、シンプルながらも、しっかりと響いて残る
ものがあったなあ〜。聞き上手で、自分の考えだけに縛られないスマート振りや事件面にしろ私生
活にしろ、一つ一つマイペースに事を進めようとする姿勢には真摯さが見えて、好印象でした(^^)
別シリーズで主役を張っている警察署長のジェッシイですが、ロスで刑事をしていた際に妻の浮気
が原因で離婚し、その後お酒に溺れて警察を解雇されたという過去の持ち主。現在は元妻との復縁
を考えていますが、上手くいかずにいます。このジェッシイとサニーがよく似ているんですよね〜。
どちらも離婚相手に愛情を残しているという背景だけで無く、温度感や物事を見る時の目の高さも
同じなので、二人の呼吸が自然に合うしっくり感が心地良かったです(^^)サニーに惹かれながらも
元妻の事を容易には断ち切れないという心情には、苦みや難しさが垣間見れると同時に、サニーが
ジェッシイのそんな気持ちを理解し、尊重するのが何とも大人で良いんだなあ〜(笑)サニーと同様
に自分の気持ちに自然に向き合おうとするジェッシイの姿には、すねに傷を持つ者の孤独感がほの
かに漂う感じでした。スペンサーの方が言葉数は多いけど、通じる面があるなあ〜とも。物静かな
一方で大胆な面を持つ人情派といったキャラかな〜。主役としてのジェッシイが楽しみです♪
脇役では、スペンサーの恋人のスーザンが出ていたのが、まず嬉しかったですね〜(^^)あとは
サニーのわんこのロージーの存在感もあなどれませんが(笑)、元夫のおじでマフィアの一員
なのに、サニーには思いやりをかけるフェリックスや友人のスパイクもそれぞれが良い持ち味を
出していました。元夫に子供が出来た事を知って落ち込むサニーにスパイクがかけた言葉は、
励ますでも無く、真実を容赦無くついたものだったので、寂寥感と共に印象深く残ったなあ〜。
付き人が殺害され、取り乱したエリンに犯人を捕まえて欲しいと頼まれたサニーは、ジェッシイと
協力しつつ、友人や知り合いを通じて情報を集めますが、徐々にエリンと付き人の関係や過去が
明らかになり、更にエリンの主演映画の制作費に対する投資の一件に繋がっていきます。サニーと
ジェッシイが事実を追っていく過程は、事件に関係のある人間の背景を地道に当たるという、オーソ
ドックスとも言える流れで展開していきますが、二人が事件に向ける視点が人間的に、そして味わい
深く描き出されていたし、展開の切り替えもシンプルかつスムーズ。事実がきちんと繋がっていく
のも気持ちが良いし、二人のロマンスやサニーと脇役達の絡み等全体的にバランスが取れた内容
で、人情を前面に出した結末まで、始終風情を出しながら、手堅くまとめられていたと思います。
簡潔な切り口から浮き彫りになる、心の機微や情感で深く読ませる良作でした。「初秋」もそうだった
けれど、人間味あるキャラが魅力的だし、読後は温かさや切なさが入り混じった情緒がしみじみと
残るんですよね〜。今後もこの読後感を求めて、パーカーのシリーズを読んでいきたいですね(^^)
- 2007/06/03(日) 23:59:44|
- 早川書房|
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季刊本の整理&J・ブレイク目当てで着手した04年のSS。他作家をすっかりと忘れていました(^^;)
まずはダイアナの「恋の花に敬礼!」から。このヒーロー、カート・ラッセルという名前だけは記憶に
あるものの(同姓同名の俳優がいるから・笑)、どの作品に登場していたのかはさっぱりと忘却状態
だったのですが、まあいいや(爆)と読み始めたところ、母親の向かいの家に住むヒロインの庭に
植えられているトマトの苗とマリファナを間違えて引っこ抜き、ひと騒動起こすという救いがたいアホ
さ加減にまず失笑(爆)予想通りとは言え(笑)、これで諜報活動をしていたとは到底信じられない
短絡的な思考回路にはただ呆れ果てましたが、それ以降は過も無く不可も無しな感じだったかな。
ヒーローの言動もまともだし、お約束の寸止めも一回程度でした(^^;)コミカルと言える内容なんだ
ろうけれど、私的にはこんな人間が自分の近所に住んでいたらイヤだなとか思いつつ、しっかりと
歪んだ読み方をしていました(爆)しっかし・・・片付けたはずが、まだ残っていたとは。>ダイアナ本
続いてヘザー・グレアムの「パラダイスの一夜」。ヒロインの祖母とヒーローの祖父が結婚する事に
なったのを機に二人は出会いますが、ストーリー的には温かみがあって良い感じなのに、ヒロイン
のキャラが難アリ・・・(^^;)ヒーローに対して怒るのも結構だし、その裏にある気持ちの揺れも
わからなくは無いけど、「憎い」とか極端な言葉を使うのは明らかに大袈裟。反応が過剰過ぎて
言動に可愛げが見られずじまいでしたね〜。三作の中でストーリーは一番良かっただけに残念。
トータルでまずまずといったところかな。またこれでしばらくはH・グレアムから遠ざかりそう(苦笑)
そして最後はジェニファー・ブレイクの「夏至の魔法」。マフィアの夫を正当防衛で殺害してしまった
叔母をかくまうヒロインと刑事の友人に頼まれてヒロインを訪ねるヒーローのお話ですが、ヒロイン
に特殊な能力があるので、ややパラノーマル的な要素も含んでいました。内容としては、主役の
二人の間に叔母ががっちりと入ってしまったせいか、何となく焦点がはっきりしない印象。これが
長編なら気にならないけれど、叔母の存在に振り回されて終わってしまったような感じなので、
全体的に説得力に欠けたかな。頁数があれば、もっと面白さや雰囲気が出たのではと思います。
ヒーローの兄弟や従兄弟のスピンが長編で刊行されていますが、こちらの翻訳は果たして・・・?
- 2007/06/02(土) 21:30:23|
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