レイチェル・リーの新刊。この作者は過去にNから一冊だけ翻訳されているみたいですね〜。
ある晩、フロリダの別の場所でダンサーと老女が遺体となって発見された。刑事のカレンは、次期
大統領候補と名高い上院議員のグラントの子供達のナニーだった老女の捜査を担当する事に
なり、グラントの周囲を探るが、やがて殺害されたダンサーとグラントの関係が明らかになって・・。
まず感想としては、イマイチでしたね〜(苦笑)MIRAのサスペンスは外れが多いよなあ(ぼそっ)
この作品を読書予定の方は、以下のレビューはスルーかバックされた方が良いかと思います。
ヒロインのカレンは刑事で、上院議員のグラントの邸宅で起こった子守の殺人事件と路地裏で発見
された遺体となって発見されたダンサーの事件を掛け持つ形で捜査に当たりますが、まずこの
カレンの個性がどうにも薄いというか・・・。冷静沈着な女刑事といった雰囲気ですが、背景にしろ
感情にしろ、キャラの描き込みが不足しているせいか、表情に乏しい感じなんですよね〜。事件
解決への意欲やヒーローへの想いも半端な印象で、ヒロインの内にあるものに強さや明確性が
欠けるとでも言うべきか。ロマンスに関しても、政治家としてのヒーローに以前から好感を抱いて
いたとは言うものの、実際知り合って以降は、相手の事を意識するような絡みも見られずだった
ので、ヒーローと事件の関連性を前に公私混同に悩む姿なんかも何だかしっくりこなかったなあ〜。
苦手ヒロインというわけでは無いけれど、ヒロインにしてはキャラ描写が足らずで残念でしたね。
ヒーローのグラントは将来は大統領を目指す上院議員で、妻を事故で亡くし、二人の幼い娘を
育てています。このヒーローですが、幼い頃から親代わりとなって育ててくれた人間が殺害され、
涙を流して哀しみに暮れる姿や環境問題に熱心な政治家という顔を通して、人間味を感じさせる
キャラに描かれてはいるものの、好感は抱けずだったんですよね〜(^^;)まず側近が独断で
やった事とは言え、子供達や友人でもある側近、政治家としての自分の立場をスキャンダルから
守る為として、元恋人の遺体の件を黙っていたのがなあ・・・。しかも警察の捜査が進めば、元恋人
とナニーが同じ場所で殺害された事が明らかになるのは想定出来るはずなのに側近の言うがまま
に手を打たずにいて、元恋人との写真が公に出回る寸前になって慌てて会見を開くのも何だか
なあ〜と。結局は自分勝手な政治家に過ぎないじゃんと冷めた目で見てしまいました(苦笑)あと
自宅で二人の人間が殺害された時点で、危険を察知するのが普通だと思うのですが、何の警護も
付けずに隣人に子供達を預けて、自分はDCへ仕事に行くのも理解出来ず・・・。嫌なヤツってわけ
では無いし、判断ミスを認めて後悔はしていたけれど、状況を捉えて、自分の意志や力で本当に
正しい方向へと持っていこうとしないのが頂けず。政治的な部分以外は冴えないキャラでした(^^;)
ヒーローが推している法案に反対する砂糖きび生産者組合の理事長とその側近やヒーローの側近
に隣人、そしてヒロインの同僚刑事、DCの刑事やFBI捜査官等の脇役が主役を囲み、こまめに視点
が切り替わる流れで描かれていましたが、そのせいで余計にメインのキャラがぼやけ気味になった
ような感じは否めずでした。脇役達の中では、ヒロインと行動を共にするDCの刑事が味のあるキャ
ラで中々の好印象でした。またヒーローが掲げる環境問題や反発する側の考え等政治絡みのネタ
が重すぎない程度に上手く盛り込まれていて、興味深く読ませるなあ〜といった感じでしたね。
ヒーローの周辺を探る為にワシントンDCへ送り込まれたヒロインは、ヒーローと行動を共にしま
すが、路地裏で遺体となって見つかったダンサーとヒーローが一緒に写った写真が届けられた事
がきっかけで、側近がダンサーの遺体をヒーローの自宅から運び出したという事実を知らされます。
その直後にヒーローの子供達が誘拐され、展開が大きく動き出しますが、まずロマンス面はキャラ
の心情が明らかに描写不足なので、感情移入が出来ず、取ってつけたような感じだったかな(^^;)
サスペンス面は、犯人は途中から目星が付いて、ヒロイン達の対応も流動的でしたが、ヒーロー
が身代金を持って動く下りやヒロイン達が犯人の居場所を囲んでからの状況は緊迫感が高まると
いう程では無かったですね〜。盛り上がり切れず、微妙に冗漫に思えたり(苦笑)あとあるキャラが
ヒーローに亡き妻の不倫の真相を告げるシーンはわざとらしさを感じて、ちょっと萎えたりも(^^;)
サスペンスのプロットは悪くは無いと思うのですが、キャラ、ストーリー共に惹き込む力が感じ
られず、全体的に薄味な作品でした。毎月懲りずに(爆)当たりを求めてMIRAのサスペンスを
買い続ける私ですが、来月の「ロマサス・フェア」は待望のラブレースという事もあり、楽しめると
良いなあ〜(^^)・・・しっかりと宣伝していたけれど、大丈夫なんだろうな(爆)>ロマサス・フェア
- 2007/05/26(土) 20:48:43|
- MIRA|
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