↓の後だけにハズレを避けるべく、当確作家としてピックしたクレンツ。安心して楽しめます(^^)
贋作疑惑に巻き込まれたアート・コンサルタントのアレクサは、地元のアヴァロンにオープンする
リゾートホテルの美術品コレクションをまとめる手伝いを内密に行いながら、美術界に復帰する
チャンスを狙っていた。だがホテルのオーナーでもあるトラストと12年振りに再会し、当時事故死
したとされる父親の死の真相を追うトラストと行動を共にする内に二人は惹かれ合うが・・・。
美術品、自己啓発や真理の追究を掲げるニューエイジ団体等の背景を上手く敷いてまとめつつ、
しっかりとしたストーリーの随所にクレンツらしさが光る作品でしたね〜(^^)さすがの面白さでした♪
ヒロインのアレクサはアート・コンサルタント。贋作疑惑に巻き込まれた為に、現在は地元でレプリカ
を扱う店を経営しながら、美術界に復帰するチャンスを狙っています。頭が良くて、自分の意見を
はっきりと口にする一方で何事においても慎重なアレクサですが、スマートさの中に気の良さを
感じさせる、クレンツのヒロインならではのキャラは今回も○でしたね〜。相手の話に耳を傾け、
きちんとのみ込んだ上で自分の考えを言う。そのやり取りから生まれていくパートナーシップが
快活で気持ちが良いだけで無く、アレクサの個性もまた上手く光っていたなあ〜といった感じで(^^)
トラスクの胸の内を察するアレクサの思いやりや優しさ、キャラそのものが持つ自然な雰囲気も
好印象だったし、短いエピソードながらも、穏やかな絆が感じられた義父との関係も素敵でした(^^)
ヒーローのトラスクは怒れるヒーローとでも言うべきか(笑)12年前に事故死した父親の死の真相
を突き止めようとする冷徹なビジネスマンですが、夢だけは大きいものの、経営能力ゼロだった
父親に対してトラスクが抱いている複雑な気持ちが巧みにキャラに投影されていて、今まで読んだ
クレンツのヒーローとは、また一風違う印象だったのがとても興味深かったですね〜(^^)そんな
トラスクのキャラが、アレクサに惹かれていく内にだんだんとほぐれていく感触が着実に描かれて
いるし、アレクサを心配するあまり抱きしめたい想いをこらえて、CEOらしく(笑)怒鳴ってみたりと
感情を表に出す姿なんかに、普段は抑えのきいたキャラならではの不器用さが見て取れて、良い
感じでした(^^)あと弟想いのアニキな面も私的にはしっかりとポイント高しだったりします(笑)
アレクサとトラスクを囲む脇役達は、ニューエイジ志向のキャラが多く顔を揃えていましたが、ある
意味あっぱれとも言える厚顔振り(笑)で終盤に登場した、アレクサの元雇い主が断然ヒット(^^)
存在感と言い、ピンチの際の活躍(?)と言い、おかしかった〜(爆)ツボ直撃。ストーリーの流れ
にどう絡んで来るのか気になっていただけに、おいしく盛り上げてくれて、ニンマリでしたね♪
12年前にトラスクの父親とビジネス上のパートナーを組んでいた義父の疑いを晴らすべく、アレクサ
はトラスクと共に真相追究に乗り出しますが、パートナーの一人が事故死し、そのパートナーの
元妻が姿を消したりと不審な事件が連続する中、町に本拠地を構える、ニューエイジ集団の
「ディメンション・インスティテュート」が事件の中心に浮かび上がってきます。ストーリーは安定
した流れで展開していくし、アレクサとトラスクの軽妙な掛け合いに、謎解きの過程を丁寧に絡め
ながら、クレンツならではの温度感で始終手厚く描かれていて、最後までしっかりと面白さをキープ
した内容でした。特に驚きは無くとも、オチまでの流れが弛まないのが何よりなんですよね〜。
また、アレクサとトラスクが交わすセリフの中に、思わず唸ってしまう粋なものが幾つかあったのも
印象的。クレンツらしい上手さと面白さが光る良作でした(^^)しっかし・・この邦題、集○社っぽい?
今年に入ってから、各出版社からクレンツ作品の翻訳が連続していますが、次は今月末に出る
「夢見の旅人」ですね〜。パラノーマル作品という事で興味津々。こちらも楽しみ、楽しみ♪
- 2007/05/17(木) 23:00:12|
- MIRA|
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