Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

欺きのワルツ

クレイパスの後だと微妙に読めないような気がして仕方が無い(^^;)、A・スチュアート作品です。

浪費家の父親によって一文無しになったアネリーゼは、高貴な生まれの為に働く事も出来ない為、
貴婦人の話し相手や付き添いをしながら、裕福な家の世話になっていた。アナリーゼの新たな滞在
先は新興成金の家で、一人娘を貴族に嫁がせる為の指南役を任されたが、放蕩者として悪名が
高く、また経済的に貧窮しているクリスティアンが、花婿候補として一人娘に近づいていて・・・。

ヒロインのアネリーゼは、高貴な生まれの為に金銭を稼ぐ仕事に就く事が出来ず、地味な服装で
スタイルを隠しつつ、話し相手や付添い人をしながら裕福な家庭に滞在しています。女性にして
は長身で、人目を惹くような美人でも無く、性格的にも真面目で堅苦しいといった設定ですが、
言いたい事をはっきりと言うキャラなので、ヒーローとの掛け合いは割と楽しく読めたかな〜。でも
発言が偉そうに取れる事もあるので、ちょっと微妙な面もあるのは否めず。自分の境遇を哀れむ
ような思いが垣間見れたり、惹かれてはいけない相手に惹かれてしまう胸の内等ヒロインの心情も
ちゃんと描かれている中、ヒーローに恋して、綻びが出てきたせいか、中盤あたりからようやく
キャラが活きてきた感じでした。実は口が悪いところなんかは微笑ましく思えたりしました(^^)

ヒーローのクリスティアンは、後に子爵の地位を継ぐ予定ではいるものの、堕落した放蕩者として
有名で、財政的には破綻状態。ヒロインが面倒を見ている成金の娘とのお金目当ての結婚を狙って
います。A・スチュアートらしいヒーローだけれど、それほどワルでは無かったですね〜。悪魔的な
魅力は思ったほど感じなかったかな。革命で家族を殺害されたという背景からも、ヒーローのキャラ
が読み取れたのは良かったし、何だかんだ思いながらも、ヒロインに惹かれていく姿には可愛さが
見られました(^^)悪ぶっているけれど、割とチャーミングな面もアリで、私的には中々でした。

ヒロインの雇い主が、実は奴隷商人である事が判明し、脅迫金をせしめたヒーローは、更に一人娘
を連れ出して、駆け落ち婚を目論みますが、ヒロインと一人娘の幼なじみが後を追いかけます。
全篇を通してスイスイと読めちゃうのですが、ストーリーの前半部分は、割と薄味気味。でも
中盤あたりから展開に弾みが出てきて、ヒロインのキャラ同様に面白くなっていった感じかな〜。
連れ出したはいいものの、一人娘の愚痴や泣き言に手を焼いてウンザリするヒーローは笑えたし、
あと最後に登場したヒロイン姉の存在感は、ヒーローがビビる(笑)だけあってあっぱれでした(^^)
そして子供達を叱るセリフが笑える、ヒーローのパパ振りが○なエピローグも良かったですね。

特に大きなダメ出しも無いけれど、凄く盛り上がるわけでも無く、前半部分のせいか、作品的に微妙
に印象が薄めなのがちょっと残念。でも良い面もちゃんとあるし、トータルで言うとまあまあかな〜。

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佐野 晶

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  1. 2007/05/11(金) 23:02:17|
  2. MIRA|
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