かなり前に読んだのですが、何だかんだと放置状態(^^;)備忘録程度に書いておきます(笑)
まず「ひそやかな誘惑」から。ホイッテカー兄弟の中でもプレイボーイのノアとゴシップ欄担当の
新聞記者ケーラのロマンス。ノアは期待を裏切らないヒーローでしたね。メロメロで可愛くて(^^)
でも私的にはマットが気になったし、あとこのシリーズは、やっぱり第一作目が断然好きなんです
よね〜(ええ、長男のお話ですよ・爆)ツボにはまる程では無いけれど、手堅く楽しめた一冊かな。
さて次は「月夜の逢瀬」。初めて読んだ作品が不発だったH・マカリスターのHAですが、感想として
は平凡かな〜。周囲の雑音のボリュームが大きかったせいか、メインのロマンスは印象薄気味。
南部のお堅い社会の中でも、周囲に気を取られず、マイペースに自分らしさを失わずに振舞う
ヒーローの母が印象に残っている程度です(笑)この作家は合わないかも・・と思ったりも(^^;)
HAからもう一冊出ていますが、これが合わなかったら、「今後読まない作家リスト」入りです(笑)
- 2007/04/30(月) 23:59:04|
- HQ&SIL系他読書雑記|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
I・ジョハンセンの新刊。「Bantam Loveswept」から出た1990年の作品で、ロマンスがメインです(^^)
ジュネーヴで舞台に立つミュージカル女優のデイジーは、天才作曲家のジェイソンに見出され、
ブロードウェイの新作のヒロイン役をオファーされた。だがある事情からオファーを断ったデイジー
にジェイソンは説得を続け、やがて二人は惹かれ合うが、ジェイソンがNYへ戻る事になり・・・・。
ジョハンセンと言うと、ヒロインに疲れる(苦笑)サスペンス作品よりも、ヒストリカルの方が断然ツボ。
今回の作品はコンテンポラリーという事で、ガチガチなヒロインかな〜とやや不安になったものの、
そのあたりは無事クリアー。しかも300ページ足らずのお話なので、あっという間に読了しました(^^)
ヒロインのデイジーは、ジュネーヴで売れない画家の義父と暮らすミュージカル女優。才能はある
もののキャリアを追わず、地元に留まっています。優しくて思いやりがあり、頑固というデイジーの
キャラは、これまでのジョハンセンのヒロインに通じる資質でしたね。若さも自然に出ていました。
ただこういう資質は、ヒストリカル作品のようなドラマティックな展開でこそ、より光るなあ〜という
感じは私的に否めずでした。でも義父の死をきっかけに一皮むけ始めたデイジーは中々かな。
作曲家として成功しているヒーローのジェイソンですが、思っていたよりもソフト(?)だったかな〜。
所有欲とか激しさもそれなりに見せるけれど、どちらかと言うと、前妻に絡んだ過去を引きずって
いる暗さの方が印象強かったですね。前妻から守る為にデイジーを遠ざけようとするジェイソンの
弱さが、デイジーの強さとは対照を成すように手堅く描かれていましたが、キャラ的には普通って
所でした。弱さが浮き彫りになるヒーローは好きだけれど、輪郭がちょっと細かったな〜と(笑)
チャーリーが遺した絵に関するエピソードは素敵でしたが、もう少し濃いオーラが欲しかった(^^;)
義父の死後にNYへ渡ったデイジーは、稽古に励む中ジェイソンと再会しますが、二人の写真が
タブロイド紙に掲載されてしまい、程なくしてジェイソンの前妻が現れます。前妻の登場によって
展開にサスペンス要素が盛り込まれますが、さくさくと読めるし、ロマンス面もそこそこ・・・妥当と
言えるかな〜。でもヒストリカル作品で見られる筆勢やストーリーの弾みは無く、作品的には
おとなしい印象で、がっちりと惹き込むパワーには欠けます。ダメ出しポイントも無いけれど、
特筆すべき点も無いというか(笑)それなりに楽しめますが。あと某所にも書かれていた事ですが、
翻訳で妙に気になる箇所がアリ(^^;)トータルでは可も無く不可も無し・・・といった感想ですね。
- 2007/04/29(日) 23:17:29|
- 二見書房|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
気分転換も兼ねて読んでみた作品。英国の作家なんですね〜。なので、舞台はロンドンです(^^)
飲料会社でマーケティングのアシスタントをしているエマは、ドジを踏んでしまった出張の帰りの
飛行機の中で乱気流に巻き込まれ、恐怖のあまり、隣に座っていた男性に自分のあらゆる秘密
を打ち明けてしまった。だが、後日その男性が、会社のオーナーのジャックである事を知り・・・。
ドナ・コーフマンの「恋はストンと落ちるもの」や先日読んだシャンナ・スウェンドソンのシリーズ等、
最近「Chick Lit」というカテゴリーの作品にはまっています。軽妙な切り口でしっかりと読ませるん
ですよね〜。「エマの〜」は上記の作品に比べると、より軽い感じでしたが、面白かったです(^^)
ヒロインのエマは25歳。ロンドンのフラットを幼なじみのリシーと玉の輿狙いのジマイマとシェアして
いて、恋人のコナーは優しくてハンサムで完璧。キャリアアップのチャンスを狙って日々頑張って
いる中、実は胸の内にはたくさんの秘密を抱えていて・・・というお話ですが、エマが抱える秘密
というのが、まあ取るに足らないというか、些細な事なんですよね〜。恋人には6キロ程サバを読ん
だ体重を教えていたり、持っているバッグが、実はなんちゃってブランドだったり・・・等々。そんな
エマに何だか親近感を覚える部分があって、相手に失礼にならないように・・とか思うと、つい本音を
言えなかったり・・・なんて、日常でもよくある事だと思うんですよね(^^)エマみたいにバラエティーに
富んだ秘密は抱えていないまでも(笑)、頷きつつ、くすりと笑わせて貰いました。あとエマという
キャラが、明るく生き生きとしていただけで無く、良くも悪くも等身大に描かれていたのも○でした。
飛行機で隣り合わせたジャックと再会したエマは、自分の秘密を知るジャックに惹かれていきます
が、内に抱え込んでいた秘密の諸々が会社の同僚や友人に知れ渡ってしまった事を機に、今まで
言いたい事を言わずに生きてきたエマ自身の在り方に変化が訪れます。秘密というものを通して、
他人だけで無く自分に対しても正直に向き合う事の難しさや大切さが、カラッとした明るいトーンで
描かれていて、終盤はややドタバタしたものの、始終ユーモアが光る、楽しい内容でしたね(^^)
脇役達も個性様々で存在感がありましたが、中でもエマが本当の事を言わなかったせいで、新しい
恋人に不安を抱く元恋人のコナーにはニンマリ(笑)良いヤツなんだけれど、鈍感でズレ気味な
キャラは笑えましたね〜。エマに振られた時にはさすがに可哀想になりましたよ(^^;)ヒーローの
ジャックはまあ普通かな〜。キャラ的に微妙にはっきりしない感じだし、突っ込みを入れたい言動
が幾つかありました(笑)読ませるなあ〜っていう手ごたえは、コーフマンやスウェンドソンの方が
はるかに上だし、ロマンス的な萌えは低めですが、リラックスして楽しめた一冊でした(^^)
- 2007/04/28(土) 21:57:16|
- villagebooks|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
ブキャナン家シリーズ新刊。ちなみに兄弟の中では、テオが一番のお気に入り♪(長男だしな・爆)
ホテル財閥の令嬢のリーガンは、記者の親友に頼まれて参加した心理セミナーで書かされた、
「消えてほしい人リスト」を落としてしまい、程なくして、リストに挙がった一人が何者かに殺害されて
しまった。犯人から脅迫状を受け取ったリーガンの元に、刑事のアレックが護衛として付くが・・・。
さて・・・レビュー開始します。まずはヒロインのリーガン。シカゴのホテル財閥の娘で三人の兄が
います。自らチャリティ財団を運営する美女というキャラなのですが、お嬢様ヒロインにありがちな
性格のきつさみたいなものは無かったけれど、何ともまあ・・・魅力が薄かったなあ〜(^^;)凄い
美人で、周囲の男たちが揃って見とれてしまう中、本人は全く気が付かず、しかも自分の外見に
自信が無い(?)・・・みたいな所も上滑りな感じ(笑)パッとしないんですよね〜。個性を前面に打ち
出すような力が見当たらずでした。特に気になったのが、母親が亡くなって三日後に、義父が若い
相手と再婚したせいで、世間の年寄り男と若い女のカップルを見かけるたびに、敵意をむき出す
事。全く解せずでした(^^;)義父を嫌うだけならまだしも・・・(苦笑)あとそれで話が進むとは言え、
リストに実名を書いたのも何だかなあ・・・といった感じ。性格的に優しい面もあるんだろうけれど
(元非行少年をアシスタントにしたり)、キャラ的に光るものを見出せなかったヒロインでした(^^;)
ブキャナン兄弟の三男坊でもあるヒーローのアレックは市警の刑事で、FBIに転職する為に辞表
を出した所、退職までの期間はリーガンのボディーガードをするように上司から命じられます。
このアレックですが、中々チャーミングでした(^^)FBIから熱心にスカウトされる程有能な刑事で
ある一方で、身なりは割りとルーズで、部屋も散らかし放題っていうスキありな面がナイス。タキ
シードを着ても、蝶ネクタイは曲がり気味とか、ドレスアップしたリーガンを見て、他の誰にも見せた
く無いとか思いつつ、脳内で悶々としているのも可愛かったし、ニックやノアとのやり取りなんかも
楽しかった。でもキャラとしては、パンチに欠けたかな〜と。ストーリー自体もアレックの個性が
冴えるような展開では無かったんですよね。好感が持てるだけに、残念だったなあ〜(><)
心理セミナーで書いた「消えてほしい人リスト」の一人が殺害され、リーガンの元に殺害現場の写真
が送られてきた為、アレックが警護に当たる事になり、二人は徐々に惹かれ合っていきます。
サスペンス面は極端に言うと、序盤と終盤に動きがあるだけで、詐欺師が主催する心理セミナー
に関しても、リストというネタを作り出す為の道具に過ぎず、最初こそ犯人の心理が挿入されて
いて、どんな展開になるのか期待を煽るような感じだったのに、途中から立ち消え状態になって
しまい、そして最後にひょっこり顔を出すという、何とも気の抜けた、緊張感の無い内容で・・・(爆)
プロットも何も無いとでも言うか(^^;)サスペンス以外は、ロマンスやチャリティ等リーガンの周辺
の動き中心に費やされていましたが、過保護な兄達や、幼稚園時代からの親友二人とのやり取り
も、ストーリーの単調な流れを変えるわけでも無く、メリハリに欠く印象は拭えず。ロマンスにしても
極々普通だったし、焦点がぼやけているんですよね。全体的に精彩を欠いた、残念な作品でした。
このシリーズが好きなだけにがっかり度は大きいですが、懲りずに次回に期待したいですね(笑)
次回作はディランが主人公になる「Slow Burn」、そしてノアの作品「Shadow Dance」が続く
との事。ノアのお相手はジョーダンみたいですね〜(^^)どんなヒーローになるのか興味津々です。
- 2007/04/27(金) 22:44:47|
- villagebooks|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
SEPの「幻想を求めて」をパラっと再読したり、好き作家のHPを覗いたりと、落下したテンションの
浮上に努めつつ、Amazon徘徊中に嬉しい拾い物。ショーンの作品が遂に出るんですね〜(^^)
来年あたりには翻訳されるかな?その間に別の長編が読めれば、言う事無しなんだけれど(^∧^)
- 2007/04/25(水) 19:28:34|
- シャノン・マッケナ|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
前作が不発だったにも関わらず(笑)、舞台が北米という事で読んでみた、N・ライアン作品です。
マギーが英語の教師を務めるインディアン保留地に、長い戦いの果てに白旗をあげたコマンチ族
が移ってきた。白人の血を引く族長のシャナコにマギーは惹かれるものを感じるが、ある日保留地
の司令官の娘が振られた腹いせに、シャナコに襲われたと嘘を言い、シャナコは捕まるが・・・。
えーーっと(笑)いきなりですが、どうやらこの作家は、私には向いていない模様です(爆)
今回の作品は、ヒロイン、ヒーロー共に特に癖も無くて、キャラ的には読みやすかったし、保留地に
住む孤児の男の子の存在なんかも中々印象に残っているのですが・・・・。不思議なくらい感情移入
が出来ないんですよね。さくさくと読める一方で心に響いたり、浸透するものが無くて、そのせいか、
ロマンス面のケミストリーも汲み取れないし、ストーリーもてんで盛り上がってこない。そんなこんな
で読み進めていく内に、性悪バカ女の登場で、ある意味この作品の終わりを実感したというか(爆)
これがノーラの「砂塵きらめく果て」のカーロッタくらい存在感があればまだしも、ただただ薄っぺら
だし、しかもこのバカ女の視点が挿入された時点から、萎えるやらしらけるやらで、テンションは
完全に落下状態ヽ( ̄д ̄;)ノ自分の裸にうっとりしている姿なんて、読みたくないっちゅーの(爆)
ほとほとウンザリでした。その後の展開もラブシーンこそホットで、それなりのページ数が割かれて
いましたが、内容的にはひたすら平坦で、何か適当くさいんだよなあ・・(^^;)ネイティヴ・アメリカン
と保留地の諸々も大して活かされていないし・・・・といった感じで、消沈に尽きた一冊でした(萎)
北米が舞台のヒストリカル作品の翻訳を熱望している身としては、好みに合わずがっかりですが、
来月にvillageから出るJ・ブレイクの作品に期待かな〜。1840年のニューオリンズが舞台という
事だし(^^)しっかし・・・先月出たMIRAの新刊ですが、3冊揃いも揃って・・・ごにょごにょ(自粛)
- 2007/04/24(火) 21:17:21|
- MIRA|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
待望のシリーズ第五作目。この翻訳ペースで年内には「Gone Too Far」にありつける事を祈る
ばかりですね〜(^∧^)ちなみに本国では新作「Force of Nature」が今夏に刊行予定です(^^)
海軍特殊部隊SEAL第十六チームの本拠地でもあるサンディエゴの海軍基地を大統領が訪問する
事になり、ホワイトハウスで広報部のアシスタントを務めるジョーンは、先立って基地を訪れた。
SEAL隊員のマイク・マルドゥーン中尉に基地を案内されるうちに、二人は自然と惹かれ合うが、
一方基地の周辺では大統領の訪問に向けて、テロリスト達が着々と計画を進めていた・・・。
TSを読んだ後は感情が高ぶって、暫くの間頭の切り替えがきかないのですが、ただ純粋に本を
楽しむだけでは終わらない、このシリーズならではの特別な余韻と共に未だ在りますが・・・。今回
も期待を裏切らない充実した内容でしたね〜。以下毎度お馴染みの狂気じみた長文レビュー及び
ネタばれアリになります。ウザレビューが苦手な方や未読の方はスルーもしくはバックして下さい。
ヒロインのジョーンは32歳のホワイトハウスの広報アシスタント。サバサバとした快活な性格で、
歴代のヒロインズとはまた一風違う雰囲気のキャラクターでしたが、ジョーンのウィットや明るさ
には活気があったかな。世界で一番セクシーなハ○(笑)のトムと初めて出会った時の反応にも
大いに頷きつつ、クスッと笑いを誘われたりも(^^)でも精神病を抱える兄のドニーへの想いや
マイクに対して募っていく自分の気持ちにブレーキをかけようとするあたりには、無防備な一面が
見えましたね(^^)祖母のシャーロットとの会話にも、女友達同士で話しているような率直さと愛情
があり、そして二人がよく似ているのがわかるのにもニンマリ。積極的で飾らないくせに、臆病だっ
たりするキャラは特別な存在感があるわけでは無いけれど、私的には好感が持てました(^^)
そして前評判を聞いた限りでは、印象の薄そうな感じがしなくも無かったヒーローのマイクですが、
真面目で礼儀正しく、黙っていても相手の方から寄ってくる程整った外見の持ち主である一方で、
一時のお楽しみのお相手としてしか見て貰えない事に密かに悩みつつ、太っていてシャイだった
少年時代を引きずっています。可愛さのあまりヘッドロックをかけたくなるような(笑)ケンなんかに
比べると、おとなしさは否めずですが、でもそれもまた個性の一つだし、明確な意志と責任感を
持つ、きりっと締まったSEAL隊員である顔とジョーンに対してどう振舞うべきかわからず思案する
不器用振りが上手く調和していて、妙のある魅力が感じられましたね〜。カラーの違いはあれど、
ブロックマンのヒーローズに共通するひたむきさがマイクの内にもちゃんと見て取れるし、そして
可愛いんだ、やっぱりね(笑)ドニーに示した優しさも自然な感じがしましたね。好青年キャラの中に
は感受性や内面の深みがきちんとあり、それが良いんだなあ〜。精悍で優しい温度感が○でした。
そんな二人のロマンスですが、ルックスも良くて七歳も年下、DCとサンディエゴの距離や自分の
キャリア等を考慮したジョーンが及び腰になるのに対して、サムのアドヴァイス(爆)を受けつつ、
マイクはアタックをします。二人の関係に怯えや混乱を抱くジョーンの胸の内やジョーンにとことん
惚れ込んでいて、不器用なりに自分の想いを表に出すマイクの姿が厚く巧みに描き込まれている
中、特にジョーンの戸惑いや不安には何とも現実味がありましたね(笑)テンポの良い会話の内容
を楽しみながらも、二人の気持ちがすれ違って、傷ついたり、傷つけたりの感情のやり取りも丁寧
に色を出しながら読ませるなあ〜といった感じでした。シリーズのメインのロマンスで一番好き
なのは、スタンとテリー(ああ、やっぱりここでもアニキ気質愛丸出し・爆)なのですが、派手さは
無いものの、ジョーンとマイクのロマンスも二人の個性に沿った内容で中々だったなあ〜と(^^)
今回の二次大戦時のエピソードは、ジョーンの祖父母のお話ですが、祖父のヴィンスの存在は
ストーリーの中でも特に光っていました。シャーロット捧げる深い愛情と献身だけで無く、凄惨
な戦いを生き延びた者としてヴィンスが全うしようとしている使命感もまた力強く描き出されて
いましたが、ヴィンスのシャーロットに対する一途な想いの切なさにはホロホロと感動。穏やかさ
が滲み出るキャラの中に前向きで純粋な強さと愛情、不安が味わい深く息づいていて、とっても
素敵でした。ヴィンスもまたブロックマンのヒーローなんだなあ〜と。じい様好きのツボ直撃(笑)
そして今回は主にメアリ・ルー側の視点から、二人の結婚生活が描かれていますが、原書をつま
み読みした時と印象は変わらずでした。ただただ空しい。あまりの空虚感に胸が痛くなりますね。
SEAL隊員みたいな完全無欠のスーパーヒーローと結婚すれば幸せになれると思い込んだものの、
相手は当然弱さを持つ生身の人間であり、愛情も無ければ、他にも何一つ通うものが無く、夢と
現実のギャップと罪悪感に打ちのめされているメアリ・ルーについては、彼女の未熟さや脆さが
哀れとしか言いようが無い。近所の庭仕事を請け負っているイブラハムというアラブ系の青年に
自分の心の中にあるものを全て吐き出す事によって、メアリ・ルーが現状に向き合う勇気を得る
と同時に真の愛情を知るまでの切々とした流れには、メアリ・ルーというキャラが持つ可能性や
成長力が、余す所無く描き抜かれていて、見据えなければいけないというか、目を逸らさせない
現実感がありましたね。また、妊娠の件は言い訳のしようが無いとは言え、幸せになりたくて必死な
メアリ・ルーの決して出来ているとは言えない人間性と共に孤独や痛みが切実に浮き彫りになる様
には、深く感じ入らせる情がこもっていて、ブロックマンの高い筆力ならではの秀逸な内容でした。
一方のサムは当然だけれど暗い(苦笑)惨めな結婚生活の愚痴も出るし、メアリ・ルーみたいな
若いグルーピーを引っ掛けてしまった事に対する罪悪感や悔いを抱えながら、正しい事と信じた
結婚が、結局は皆を傷つけただけだったという事実に苦しんでいますが、今回のサムの非家庭人
振りに対して非難の声も少なからず聞こえる中、子供の為に責任を取って結婚するという潔さや
メアリ・ルーを愛している振りすら出来ないバカ正直さ、そして正しいと信じた事が結局は間違い
だったという事等全部ひっくるめて、サムらしい顛末とでも言うべきか。サムもまた長所と短所を
持つ普通の人間であって、正しい事をする時もあれば間違いを犯す事もあり、その言葉にしろ行い
にしろ、常にサムは「サム」なんですよね。だからこそ愛おしいのですが(笑)半年前にアリッサが
言った言葉を、そのまんま受け止めていて(これまたサムらしい)それでもホテルの部屋を訪れる
サムが切ない。今回この不幸な結婚生活を通して、幸せというものを考えさせられる思いでした。
三つのロマンスと並行して、基地訪問が予定されている大統領を狙ったテロ計画の進行が描かれて
いますが、終盤になってスピードアップしつつ巧みに盛り上げるし、今回は9.11以降に書かれたと
いう事がストーリーの随所に感じられましたね。あとちらっとだったけれど、ジョーの再登場は嬉し
かったなあ〜(^^)SEAL隊員の訓練内容も興味深かったです。シリーズの中ではトーンの違う、
暗めの内容でしたが、全体的に安定した勢いがあり、人間味溢れるキャラ達の機微が色濃く浮
かび上がったストーリーは、パワフルかつエモーショナルにグッと惹き付けて読ませます。この作品
ならではの質感と重みを存分に堪能しました。そして次は「GTF」。やっと、やっとですね〜(^^)
- 2007/04/22(日) 13:23:27|
- TDD&Troubleshooter|
-
トラックバック:0|
-
コメント:12
TSを読む前に何とか着手に至った先月の新刊。王道的なロマサスって久しぶりかもです(^^)
広告代理店を経営するマデリンは、ニューオリンズのホテルで何者かに襲われたが、間一髪の所
で逃げ出し、命拾いした。だが別の部屋に宿泊していた同性同名の女性が殺害され、連続殺人犯
を追いかけるFBI捜査官のサムの護衛を受ける事になり、二人はおのずと惹かれ合うが・・・・。
カレン・ロバーズの過去二作は、ヒロインが難アリだったんですよね〜(^^;)特に「月明かり〜」の
方はヒーローの魅力に大いに救われた感じで、作品的にはイマイチな記憶が。なので、今回も警戒
しつつ読み始めましたが・・・・。ヒロインのマディは、広告代理店を営む29歳。会社は資金繰りに
あっぷあっぷしていて、大手のペットフード会社との仕事を狙っています。マフィアが絡んだ過去を
捨てて、自分で人生を切り開いているタフな女性といったですが、家族に対する憧れとか柔らかい
部分が見える一方で、自ら動いてマフィアと取引したりする無謀さ(ある意味勇敢とでも言うべきか)
や自分の事情をいつまでもFBIに話さない事なんかに引っかかりつつも、マディの過去を思うと、そう
いった判断をしちゃうのも仕方が無いのかな〜と。頭も良くて逞しいけれど、不思議とパンチが無く、
何とも普通な印象でしたね。それでも追い詰められた時に見せるガッツはあっぱれでしたが(^^)
そしてヒーローのサムはFBI捜査官で、定期的に殺人予告の電話を入れてくる犯人に国中を引っ張
り回されていますが、生き延びたマデリンに犯人が再接近する事を予測し、護衛する事になります。
サムは王道的なヒーローと言えるかな〜。セクシーで荒っぽい魅力の中に茶目っ気みたいなもの
が光っているのが可愛いんですよね〜(^^)GFは数え切れない程いたくせに、おばあちゃんの言う、
「ピンとくるもの」を信じているあたりも、ちょっと乙女チック(笑)で○。「月明かり〜」の女装ヒーロー
(笑)と同系列のような感じかな。特別濃くも薄くも無い、自然体のかっこよさの中に気の良さが
感じられて、中々の好印象でした。「女というものは変人」という考えにも思わずニンマリです(爆)
私的には主役の二人よりも、脇役達の方により関心がいっちゃった感じかな(^^)まずはぜルダ。
この食い意地の張ったわんこの存在無くして、この作品は語れないのでは(笑)ふんふんと鼻を
鳴らす仕草もおかしかったし、フライドポテトを食べまくった車中とその後のお犬騒動(?)の下り
には爆笑でした(^^)あとはサムの同僚のウィンとガードナーの二人も光っていたなあ〜。禁煙中
で太り気味のウィンはガードナーに横恋慕中で、ガードナーは体内時計の音を気にしつつ、サムに
攻めあるのみ(?)なアタックをしていたり。そんな感じで、主役を囲む周囲の音がユーモラスに
響いていて、ストーリーに明るい弾みを与えていましたね〜(^^)作中の特筆ポイントでした♪
自分の過去については口を閉ざしたまま、マディはFBIの警護を受ける事になりますが、マディが
取引を持ちかけたマフィアの手先に襲われる中、サムが追う殺人犯も迫ってきます。ストーリー
は、割とスローな展開で、過去に怯えながらも対処しようとするマディの胸の内や惹かれ合う二人
の心情にキャラの立つ脇役達の存在を絡めつつ、じっくりと進んでいきますが、終盤になって一気
に動き出すサスペンスはちょっとドタバタ感があるかな。あと真犯人の意外性をもっと生かした
描かれ方の方が面白さが増したかも〜とも思いますが、雰囲気も良いし、ヒロインを守るヒーロー
というお決まりの構図に賑わいがあったのは楽しくてヨシ。トータルではまあまあって所でしょうか。
私的にはわんこのゼルダの「ふんふん」に尽きる作品と言えるかな(笑)笑わせて貰いました(^^)
- 2007/04/20(金) 00:07:07|
- villagebooks|
-
トラックバック:0|
-
コメント:4
本日は軽くHQ関係を二冊。M・チャイルドは、「最高のあなた」シリーズがお気に入りの作家です♪
まずはリン・エリスのHA「罪深き変身」。10年振りに同窓会へ出席する為に故郷へ戻ったヒロイン
と元不良少年で現在は町の警察署長を務めるヒーローの再会もの。故郷に帰ったはいいものの、
冷たい父親から歓迎をされず、友人の提案で「悪い子デビュー」をして、あれこれと騒動を
起こすヒロインが何とも微妙・・・(笑)もっと心情移入出来れば良かったと思います。ヒーローの
誠実な魅力で何とか読めた一冊ですね(^^;)私の心がもっと広ければ楽しめたかも〜(笑)
続いてモーリーン・チャイルドの「月の夜の誘惑」。従弟を事故で失って以来、故郷に背を向けて
生きてきたドクターのヒーローとヒーローの祖父の農場で家政婦をするヒロインのお話。キャラの
心情が細やかに綴られた内容でしたね〜。従弟を救えなかった自分を責め続けているヒーロー
の苦悩やそんなヒーローを見守りつつ、率直な態度で接するヒロインの胸の内をしっとりと読ませる
なあ〜と。事故をきっかけに故郷を離れてしまった孫達を呼び戻すべく仮病を装ったヒーロー祖父と
片棒を担がされた(笑)医者の友人のじい様コンビのやり取りも微笑ましかったです(^^)
ヒーロー従弟二人のスピンが5月、6月に刊行される模様です。放置されずで良かった〜(爆)
- 2007/04/18(水) 22:18:32|
- HQ&SIL系他読書雑記|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
ラズベリーさんは来月も「Elloras Cave」の作品を刊行するみたいですね・・・・・楽しみだわ〜(爆)
ボディーガードのケイトは、人里離れた城で暮らす著名作家のアンガスの身辺警護を、エージェント
から依頼された。だがアンガス本人が警護を嫌がっている為、契約をした愛人という触れ込みで
警護に当たって欲しいという内容に驚き、ケイトは即座に断るが、妹の為にお金が必要になり・・・。
ハードなサスペンスを読んだ後の気分転換を兼ねて取っ掛かりましたが、キャラ、ストーリー共に
Hなだけじゃない魅力がちゃんとあって○。煩わしさも無く、最後まで楽しく読めちゃいました(^^)
ヒロインのケイトは元FBI捜査官で現在は自ら会社を経営するボディーガード。幼い頃から妹の面倒
を見てきた真面目なタイプですが、両親にまつわる過去のせいで異性と深い関係を築けず、その
一方で密かに性的なファンタジーを抱いていたりします。そんなケイトですが、成功したタフな女性
なんだけれど、取っ付き難さみたいなものも見られず、妹思いで気持ちの優しい面が自然に出て
いるキャラでしたね(^^)愛情に対して構えているケイトの気持ちが、徐々に解けていくあたりも
ちゃんと描かれていて、無駄なややこしさも無く、シンプルな素直さがナイスだったなあ〜(^^)
そしてヒーローのアンガスのオイシイんだ〜(笑)有名作家でスコットランド人。愛人としてやって
来たケイトを前に、追い出そうとしながらも、ちょっとだけ悶々とした後にあっさりと陥落(爆)一見
傲慢かと思いきや、真面目で可愛いんだ、これが(^^)ケイトの「感じたふり〜」のセリフに対する
ボヤキなんてツボ直撃でした。感情面の鈍さや不器用さも無く、ケイトへの愛情に対して率直な所
やケイトの気持ちを汲み取る優しさも気持ちが良かったです。Hなシーンが多い中、ケイトにしろ
アンガスにしろ、キャラの個性や内面がバランス良く描き出されているあたりも好感触でした♪
ケイトの妹で幼児を抱えた未亡人でもあるクリスタルやアンガスの友人兼エージェントのマークに
アンガスの義母のマギーなどの脇役達も印象に残る描かれ方で、上手くストーリーに絡んで
いましたね。クリスタルとマークのロマンスはまさに期待通りといった感じ。嬉しかったです(笑)
アンガスを狙うストーカーの顛末はあっさりと片付きますが、「真夜中の男」のような大きな落差が
無いし、サスペンスを期待して読むわけでも無いので、まあヨシかな〜と(笑)過去のせいで愛に
臆病なケイトと包容力のある優しいアンガスのロマンスが、性的な面だけで無く、感情面にも上手く
色付けがされていたのが何よりも良かった(^^)ストーリーも常に軽快で、さくさくと読めちゃうし、
キャラもしっかりと存在感がありました。ホットなロマンスを単純に楽しみつつ、ほっこりとしちゃう
一冊です。私的には「真夜中〜」よりもこの作品の方が断然お薦めだなあ〜。ヒットでした(^^)
- 2007/04/17(火) 22:04:18|
- ラズベリーブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
たっぷりとロマンスの空気を吸い込んだので、いざサスペンス。先月の新刊の本命ジェリッツェン
は、もう少し後のお楽しみ(地味好きなので・爆)にして、まずは昨年出たこちらのタイトルから。
凶悪犯に夫と娘を殺害されたFBI捜査官のスモーキーは、自らも心身に深い傷を負い、立ち直れぬ
まま休職していたが、ある日部下から連絡が入り、親友が惨殺され、現場にスモーキー宛の挑戦状
が残されていた事を知らされた。親友の娘を引き取ったスモーキーは復職し、捜査を始めるが・・・。
上下巻足して約700頁になりますが、途中で躓く事も無く読めちゃいました。でもヒロインが捜査官で
あると同時に犯罪の被害者でもあるという背景や犯人の残虐非道振りに、カーヴァやL・ガードナー
を意識してしまい、どこか比較しつつ読んでしまったのは否めずかな(笑)以下ネタバレありとまで
はいきませんが、展開に触れた内容になりますので、未読の方はスルーかバックして下さいませ。
ヒロインのスモーキーは、FBIの国立犯罪分析センターの主任を務める優秀な捜査官であると同時
に超一流の射撃の腕の持ち主。追いかけていた連続殺人犯に捕らえられ、夫と娘を殺害された
挙句自らも深い傷を負って療養中の所に親友が殺害された知らせを受け、仕事に復帰します。
ストーリー序盤のFBIの精神科医との対話や回想を通じて、スモーキーの傷の重さや喪失感が、
切れのある文章と共に浮き彫りになりますが、その一方で違和感を覚えてしまったというか・・・。
常にそう感じたわけでは無いのですが、事件に遭ってからまだ半年しか経過しておらず、しかも
親友がこれ以上無い程残虐な方法で殺害された事件をきっかけに復帰する事になったとなると、
スモーキーというキャラに暗く重いものが常に付きまとうのが妥当だと思うんですよね。だけど
捜査官としてのスモーキーの姿にそういった影が見当たらないように感じる時がしばしばあって、
それがスモーキーというキャラの不屈さや強さを体現していると言えるのかも知れないけれど、
特に上巻の中盤過ぎあたりまでは、過去の悪夢に襲われる生身のスモーキーから捜査官としての
スモーキーに切り替わる流れの中にどこかずれたような、微妙にしっくりこない感覚がありました。
それでも読むのに支障は無かったし、孤独の殻から抜け出して、人生を前に押し進めようとする姿
や亡き夫と娘への深い想いには細やかな機微が見て取れました。また傷を負いながらも生き残った
者同士ならではの共感やいたわりがしみじみと滲む、親友の娘のボニーとの心の繋がりやスモー
キーの周囲を取り巻く人々との関係は味わいも深く、印象的。感情を巧みに出した描き方でしたね。
スモーキーの親友を殺害した犯人が、殺害現場を映したROMと一緒にスモーキーのチームの捜査
官達の家族を脅かすようなメッセージを送りつけてきますが、家族の身に危険が及びそうになった
事によって、メンバー達の隠された一面や胸の内が明らかになり、各々の個性により厚みが加わる
あたりは特に上手かったですね〜(^^)それぞれの個性がしっかりと立つ中、更に深みが感じられ
て○でした。そしてチームメンバーの中で気になったのが、スモーキーとの関係のバランス感が
とても興味深かった、ジェームズかな。明晰な頭脳の持ち主だけれど、人と絶対に打ち解けず、
性格的に問題が見られる嫌なヤツなくせに、仕事面ではスモーキーとの間に調和が生まれ、ある種
の理解が通い合うという、一癖あるキャラならではの独特の存在感があったし、亡姉のお墓の件や
キャリーが撃たれた際には、いかにも薄そうな感情面に綻びが見えた事も印象に残っています。
ただ事件の捜査における、チームとしての働きがイマイチだったのが残念だったなあ〜(^^;)
事件解決の手がかりが掴めない中、「ジャック・ジュニア」と名乗る犯人が複数犯である事が判明
し、チームメンバーのアランの妻エレイナとエレイナの元に預けられているボニーが襲われそうに
なり、間一髪の所でスモーキー達が救出しますが、複数犯という展開に興が募る一方で、犯人
の子分が何人もいるのはちょっと懲りすぎだったかな〜と。あとスモーキー達の捜査にもっと明確
な動きを見たかったですね。犯人については、スモーキーに宛てたメッセージがあるに関わらず、
心理の異常さが完全に伝わり切らないせいか、残虐性だけが先走っているような印象もややアリ
ですが、全体的にピッチが良いせいか、鋭い切れ味が鈍る事も無かったし、特に下巻に入って
からは真相に迫っていく手ごたえもあり、緊迫感と面白さが徐々に増していく感じでした。トータル
で甘さや浅さは見られるものの(カーヴァやガードナーと比べると余計にね・笑)、猟奇的なサスペ
ンスに人間味溢れるドラマを盛り込んだ重量感も程よく、しっかりと読み応えのある作品です(^^)
次回作は「The Face of Death」。当てになる出版社なので、翻訳は期待出来るかな〜。
- 2007/04/16(月) 22:46:48|
- villagebooks|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
「Silhouette nocturne」というパラノーマル作品のカテゴリーから刊行されるリンダ作品です。翻訳
はいつかな〜。新作が読めるだけで無く、パラノーマル作品っていうのにもワクワクですo(^−^)o
- 2007/04/15(日) 11:08:16|
- 原書新刊|
-
トラックバック:0|
-
コメント:4
ハードなサスペンスの前に、ちょっと前(と言っても二年経つな〜(^^:))のDを二冊ピックしました。
まずは「君がくれたメッセージ」から。マクグラス兄弟の次男坊クインと倒産寸前のリゾート地を
経営するニコールのお話です。エレベーターの天井からぶら下がっていた(笑)ニコールにクインが
一目惚れし、運命の人だと確信したものの、ニコールが買収予定のリゾート地のオーナーだった事
から、仕事とロマンスの間で板挟みな状態に陥る・・・といった展開ですが、クインが良いヤツでした
ね〜(^^)自分の利益を追う事だけをせずに、ニコールの立場に立って物事を見て、彼女がリゾート
地に抱く想いを理解しつつ、自分が出来る事をしようとする優しさが素敵(^^)人を愛する事を恐れる
ニコールの弱い部分もきちんと描写されていたし、魅力たっぷりの伯母のフレディの立ち位置も◎。
マクグラス兄弟の登場や看板の使い方も上手かったですね〜(^^)満足度の高い一冊でした♪
続いて「消えない情熱」。三兄弟の末っ子コリンと建築家のグレイスのお話。十年振りに豪邸再建
事業の入札の席で再会し、二人揃って最終候補者として残った事から、再建の案を練る為に一緒
に屋敷に泊り込む事になります。クインも素敵だったけれど、ルールを守らない異端児である一方
で絶対に嘘が付けない誠実さの持ち主でもあり、また母親に捨てられた過去に折り合いをつけ切
れずにいるコリンの胸の内が細やかに描かれていましたね(^^)祖母とのエピソードも思いやりが
あって良かった。そして父親に認められたいと頑張るグレイスが、真面目なお嬢様から精神的に
一皮向けていく姿も良い感じで立っていたし、二人が取り組む豪邸再建事業のネタも背景として
程よく使われていましたね。オーソドックスな内容を上手く色付けして読ませるお話でした(^^)
二作品共にストーリー、キャラ共にしっかりとしていて、Dという短い頁数の中にロマンスの旨みが
ギュッと詰まっていましたね。そして気になるのが、長男キャメロンの「When The Earth Moves」。
邦訳の予定は一体・・・( ̄д ̄)とうの昔にわけがわからなくなっている作家凶作シリーズや某大
作家による二昔前のボス物なんか出さずに、途中放置のシリーズをちゃんと終わらせて欲しい
ですよね〜( ̄-  ̄ ) 特に残っているのが長男のお話となると、不満度も頂点に達する私です(爆)
- 2007/04/14(土) 20:49:01|
- HQ&SIL系他読書雑記|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
↓に引き続きヒストリカル。お初作家のエロイザ・ジェームズです。これまたスピンだらけで・・・(笑)
スコットランドの貧しい貴族の娘であるアナベルは、裕福なイングランド人と結婚するべく、社交界
に顔を出していたが、ひょんな事から、持参金を持つ花嫁を探しに来たとされるスコットランド人の
アードモア伯爵とのゴシップが記事になってしまい、二人は結婚を決意した。裕福な相手との結婚
を夢見ていたアナベルは落ち込みながらも、アードモア伯爵と一緒にスコットランドへ旅立つが・・・。
原書の頁数が多いために、カットされての翻訳刊行と聞き、テンションがやや萎えたのですが(笑)、
序盤から自然にストーリーに入っていけたし、軽やかな雰囲気を楽しみつつ、一気に読了しました♪
ヒロインのアナベルは四姉妹の次女で、浪費家の父親のせいで貧しい生活を強いられてきた為に、
自分は裕福な相手と結婚して、生活の保障と安全を得たいと思っています。現実的で思慮分別が
働くタイプで、玉の輿を狙っているし、自分の容姿にも自信を持っているという事で、クレイパスの
「ひそやかな初夏の夜の」のアナベル(同じ名前だし・笑)がちらっと過ぎり、ちょっと心配になりまし
たが、(苦笑)気に障らずに読めたので一安心(^^)自分の事を欲深女(笑)だと自覚しているせいも
あってか、嫌味が無かったですね。ユアンと結婚しなきゃいけなくなった時にも、自分の事だけで
無く、持参金付きの相手と結婚出来なくなったユアンの立場もちゃんと気にかけるし、半年我慢
したら、ロンドンに戻ってくる〜と言いつつも、いつまでもメソメソせずに前向きに現状を受け入れよう
とする姿勢も中々でした。特に印象的だったのが、ユアンと一緒にいる時のアナベルの光り方かな。
ユアンの気取らないキャラがあって初めて、アナベルの個性が活きるという印象でした。現実的な
性格にありがちのシニカルな面が、ユアンのおかげで上手く和らいでいるように思えましたね(^^)
さてヒーローのユアンですが、生粋のスコットランド人。爵位を持ってはいるものの、言動や思考
に貴族的な面は見られず、基本的に真っ正直で飾らない性格で、パーティーで無駄な時間を
過ごす事よりも、領地の畑や厩舎を大事に思う労働者気質の持ち主でもあります。このユアンの
キャラが好きだなあ〜(^^)私は伊達男系よりも無骨系に弱かったりするんですよね(笑)茶目っ気
もあるし、元婚約者とその子供を引き取って面倒を見ている優しさも良いんだなあ〜。あと信仰に
対する考えも興味深かった。花嫁探しと言っても、適当に見繕って、さっさと領地へ帰りたい程度
に思っていたユアンが、アナベルにメロメロになっていく姿には、感情的に飄々としつつも、根の
素直さや誠実さが感じられましたね。肩の凝らないストレートな態度が○。質問ゲームや一日の
キスの回数のやり取りも微笑ましかったし、そのまんまの魅力が可愛くて好印象でした(^^)
アナベルの姉妹達や後見人、お目付け役が登場していましたが、夫の死から立ち直れない妹
のイモジェンがやたらと出張っていましたね(笑)哀しみを紛らわそうと分別に欠ける行動をした
結果、周囲を巻き添えにするというはた迷惑キャラそのものといった感じでしたが、どんなヒロイン
になるのかちょっと微妙かも(^^;)ユアンの家族も含めた賑やかな脇役たちの中では、辛口で
しっかりと策士なユアンのばあ様が一番インパクトがあったかな。グレゴリーも可愛かったです。
ユアンの領地で結婚式を挙げる事にした二人は、スコットランドへ向かいますが、アナベルの姉
の夫がスキャンダルを上手く片付けた為、結婚する必要の無くなった二人の後をイモジェン達が
追いかける事になります。アナベルとユアンが相手を知り、理解して、惹かれ合っていく過程が、
二人が共にする旅のエピソードの中で軽快に描かれていて、二人が会話と共に交わすたくさんの
キスが、ストーリーを巧みに彩っていたのも素敵でしたね(^^)人に暴力を振るう事は魂を失う事
だと信じていたユアンがアナベルをさらった相手に対して怒りをむき出しにした事によって、二人の
心は繋がってハッピーエンドになりますが、ストーリーも流れが良くてしっかりと内容があるし、
それぞれの感情の動きがちゃんと読めたのも良かったです。全体的を通して流れている、朗らか
な空気が展開に安定感を与えていたかな(^^)妹のエピソードとは言え、カットされた箇所が何とも
惜しいですが、特に癖も無く、始終感じが良く、力を抜いて楽しめる良作でした。満足です(^^)
やたらとスピンがあるみたいですが、とりあえずエセックス四姉妹のお話だけピック(笑)長女のテス
のお話が「Much Ado About You」、三女のイモジェンのお話は「The Taming of the Duke 」。
そして末っ子のジョージーがヒロインになる「Pleasure for Pleasure 」。翻訳についての詳細は
不明ですが(最近こんな事ばっかり言ってるなあ〜・笑)、いつか読めるといいですね〜(^∧^)
- 2007/04/12(木) 23:59:15|
- ライムブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
新刊で買ったのに、今頃読了しています(^^;)先月の新刊の残りがあと三冊となりました〜。
おじとその息子達の突然の死によって伯爵になった放蕩者のユアンは、おじと生前に交わした約束
を果たす為にスコットランドへ行き、おじが気に掛けていたカメロン家を訪ねた。父親を亡くした後、
四姉妹で暮らす一家を援助しようとユアンは申し出るが、一家の長女のブライドは反発して・・・。
最近ヒストリカルを読んでいなかったので、巷の評判を目にしつつも楽しみにしていたのですが・・。
悪く無いんだけれどね〜。でも特に何かが残っているわけでも無い、不思議な読後感です(笑)
まずヒロインのブライド。父親亡き後は一家の長として踏ん張っている苦労人の長女ですが、家計
を支え、妹達の面倒を見る日々に追われる中で、自分の境遇にふと切なさを覚え、ろくでもない男
に恋心を抱いちゃう隙なんかが描かれているのは興味深かったかな〜。未婚なのにヴァージンじゃ
ないっていうのも新鮮な感じでしたね(笑)頑固な面はあるけれど、度が過ぎないので、読んでいて
疲れる事も無く、抱えている秘密なんかを思うと、キャラの輪郭がもっと鮮明に浮き彫りになっても
良さそうなんだけれど、背景がキャラの個性に活かしきれていない印象のせいか、普通のヒロイン
のレベルを抜け出せないんですよね。もっとパンチがあっていいキャラなのに〜と惜しく感じました。
一方ヒーローのユアンは版画コレクターで、破廉恥なパーティーを開く事で有名なお気楽放蕩者。
ある日爵位が転がり込んできて、否が応でも義務や責任に縛り付けられる事になりますが、何だ
かんだと言いながらも面倒見が良いし、気の良い兄ちゃんといった感じだったかな(笑)性愛を主題
にした版画を集めたり、愛人をとっかえひっかえしている名うての遊び人の割には、さらっとして
いて、それも悪くは無いけれど、もうひとつ物足りない気がしないでもない。もっと妙味のあるキャラ
になったのになあ〜とヒロイン同様に背景が活かされずで惜しいですね。頭の良い召使いのマイカ
ルや友人達の方がよりキャラ立ちしているような感じも否めずですが、ヒロインの妹達を自分の友人
達に嫁がせようとして、組み合わせをメモったりやマイカルとのやり取りなんかは笑えました。
彫版師だった亡き父親の跡を継いで、偽札を作っては貧しい小作人の人々にお金を配っていた
四姉妹は、以前に盗まれた原版を使った高額偽札が出回っている事を知り、真相を突き止める
為にロンドンへ出て、ユアンの家に押しかけます。ストーリーはテンポも良くて、背景になった
美術関連の諸々なんかもさほど小難しく無いし、読みやすい事は読みやすいのですが・・・。
二人のロマンスについては、ラブシーンは結構ホットだし、相手へ想いを募らせていく胸の内も
描かれてはいるのですが、感情的にやや希薄な感じで、そのせいか盛り上がりに欠ける。響いて
くるものが無いというか(笑)ヒロインが抱える秘密が、二人の関係に弾みを与える要素になるわけ
でも無いし、どうせならありがちとは言え、贋作や偽札の件をヒーローが早々に知って、一緒に
解決に臨む〜みたいな展開の方が二人の関係にもっと緊密な雰囲気を与えたかも・・・とか思い
ました。あと美術関連のネタとストーリーの融合がイマイチだったな〜とも見受けられたし、中盤
あたりからストーリーが徐々に粗っぽくなっていたような感じもしましたね。上手さを感じる一方
で、面白みある背景や設定が活かしきれずで勿体無いし、味付けに深みが欲しかった。もっと心で
感じ入りながら読めればなあ〜。可も無く・・・って感じでしょうか。トータルで惜しいんですよね〜。
今後の邦訳について詳細は不明ですが、ヒーローの友人達のスピンが幾つかあるみたいですね。
今回は物足りなさを感じましたが、次回刊行された際にはまた読んで見ようと思っています(^^)
- 2007/04/11(水) 17:47:28|
- ラズベリーブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
先日読んだ昔のLSが良かったダラス・シュルツェ。続いて未読作品を引っ張り出して見ました。
自堕落な母親と意地の悪い姉と共に暮らしながら、写真家になる事を夢見ているマギーは、ある日
車が故障して立ち往生していた時に通りかかった、ロデオカウボーイのライアンに助けられた。
後日マギーがウェイトレスとして働くバーで再会した二人は惹かれ合うものを感じるが・・・。
305ページ中、ラブシーンはチュー止まり(笑)のこの作品ですが、ロマンス面よりも、ヒロインと
ヒーローの背景の方が印象深かったかな〜。自分勝手な両親のせいで、知り合いのあちこちを
たらい回しにされている当時10歳のヒーローが、疎遠だった祖父の元へ連れられていき、自分の
居場所を見つけるまでの過程がプロローグの中で描かれていましたが、どうしようもない両親に
対する憤りや愛して貰えないと感じる寂しさが、10歳にしてはちょっと大人びているように見える
ヒーローの姿を通して、真摯に伝わってきたし、牧場主の祖父との関係もいかにも似た者同士
らしく頑固で、でもしっかりと愛情が感じられましたね(^^)一方のヒロインは母親&姉とは血の
繋がりがあるものの、境遇はまさにシンデレラ状態。自分の家族を冷静に見てはいるけれど、
美人で性格悪の姉を可愛がる母親との関係が良好になる事を密かに願っているんですよね。
そんな二人の境遇と心情が、D・シュルツェらしく、確かな筆で描写されていて、穏やかながらも
読ませるなあ〜といった感じでした。二人を囲む脇役達もヒロインの母姉を除けば、温かいキャラ
ばかりで○。特に話出すと止まらないヒーローの友人にはクスっと笑いを誘われたし、ヒーロー
の親友と女優をしている幼なじみのカップルに関しては、その後が気になったりしました(^^)
ロマンス面も優しい温度感でほんわかと良い感じなんだけれど、もう少し感情面のやり取りがあって
も良かったかも〜と。二人が結婚する以前もそんなに接触が無かったので、相手に向き合う二人の
姿をもっと読みたかった気持ちもありますが、ヒーローがヒロインを思いやって、悶々と我慢する姿
は微笑ましかったし、波風が立って騒動勃発というありがちな展開にならずに、前向きに結婚生活を
機能させようとする穏やかな流れには心が温まりました。作品的には先日読んだLS二冊の方が
出来は上だなあ〜と思いますが、温かいユーモアと優しい雰囲気にホッとする一冊でした(^^)
- 2007/04/10(火) 22:25:31|
- HQ&SIL系他読書雑記|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
最近当たり作家が多くて、カテゴリーが膨らむ一方です。S・スウェンドソンも二作目を読了した
ので、お気に入り作家として独立させました。今後も年一作ペースで読めれば嬉しいですね(^^)
魔法製作会社の「MSI」に転職したケイティは仕事に慣れただけで無く、デートの相手にも恵まれ、
順風満帆な日々を送っていたが、ある日社内でスパイ疑惑が持ち上がり、上司から調査を任され
る事になった。そんな中、両親がテキサスから遊びに来ると言い出し、ケイティは慌てるが・・・。
楽しい〜!一作目も面白かったけれど、二作目も申し分の無い内容でした(^^)今回はケイティが
イーサンとのデートで着る勝負服(?)を買いにデパートへ行き、そこで魅惑的な赤い靴と遭遇
するシーンから始まりますが、オーウェンへの気持ちを抑えて、同じイミューン同士のイーサン
と付き合おうとするケイティを見ていると、何だか甘酸っぱい気持ちになりましたね(笑)26歳という
年齢にしては、恋愛下手なのがまたケイティの可愛い部分でもあるのですが(^^)関係が進展する
前に、イーサンに別れを告げられたケイティの涙なんかも、ケイティのイーサンに対する気持ちを
思えば、悲観するような事では無いし、またイーサンの言い分は正しくもあるのですが、ケイティの
恋愛遍歴を見ちゃうと、自信喪失しちゃうよなあ〜と頷く事しかりでした。前作同様にケイティの内で
しっかりと輝いているものが、感情の動きと共に鮮やかに描き出されていて、BFに振られれば
凹み、本命の相手に片想いを募らせ、自分らしくない赤い靴を前に買うか否か悩むケイティの
普通っぽさには、やっぱり親しみを覚えちゃいますね(^^)今後も応援していきたいヒロインです♪
社内にスパイがいる疑いが持ち上がり、ケイティは上司のマーリンから調査を任され、社内の噂話
や人間関係に目を向けつつ、真相を追いますが、一方で両親が感謝祭に合わせてNYへやって来る
事になり、その対応にも追われます。両親に関しては、まさにケイティの親そのものといった感じ
ですが、イミューンである事が判明したケイティ母と慌ててごまかそうとするケイティ、そして見事な
までに鈍感な(?)なケイティ父のやり取りは笑えましたね〜。レストランの客達が踊り始めた事に
対する母のリアクションと納得の仕方は特におかしかったです(笑)あと前作のカエル男の下りが
大好きな私には、フィリップとジェフの再登場は嬉しかった。でも蝿がいなかったのが残念(爆)
ケイティと友人達のやり取りも気心知れた感じがよく出ていて、歯切れ良く楽しく読ませますね(^^)
両親を無事に接待し終え、仕事に戻ったケイティは自分が魔法に対する免疫を失っている事に
気が付きますが、また赤い靴を履いて出かけた際にやたらとモテたり、行く先々でイドリスに遭遇
したりする中、社内では社員同士の結束力を高めるべく「シークレット・サンタ」というプランが企画
され、ケイティはオーウェンのサンタになります。ケイティが社内の人間に目を向けて、あれこれと
考えながら、スパイの調査をしていく過程も人間観察をしているような感じで面白かったけれど、
ケイティが免疫を失ってしまったという展開が、意外性と相まってストーリーをグッと盛り立てている
ように思えたなあ〜。勢いが一定していて、ページを追うごとに面白さが増していく感じでした(^^)
そしてオーウェンの「二十四時間体制のケイティ・チャンネル」の心憎い事!(笑)里親との関係や
猫を買っている事などオーウェンに関する事実が明らかになりましたが、免疫を失ったケイティと
組んで、犯人やっつけ体勢に入る終盤の下りでは、まさかあんなロマンティックなオチが用意されて
いるとは思いもせずで、要所要所で驚かされつつ、興が尽きずにツボ直撃でした♪しっかし二人とも
鈍すぎでそれがたまらなく可愛い(笑)ティーンエイジャーでもこんなうぶなやり取りはしないだろう
というくらい不器用で微笑ましい二人のロマンスですが、とりあえず気持ちを確認し合ったという事
で、今後の進展が気になりますね。いかにもこの二人らしく、シャイに進んでいくんだろうなあ〜。
オーウェンのロッドを殴りつけた男らしさと猫を引き取り、老婦人に家を提供する優しさにはメロメロ
になります(笑)自分の魅力に無意識なのも◎だし、いまひとつ底が見えないのも良いなあ〜とも。
前作に続いて、捻りのあるプロットや奇抜なアイデアが見事に作品を成していました。ワクワクと
楽しく読ませる一方で、ほんわかとした温かい気持ちになれる、とっても素敵なお話です。次回作は
本国で来月に刊行予定の「Damsel Under Stress」。来年の今頃には読めるかな〜と期待ですね。
- 2007/04/09(月) 18:38:57|
- シャンナ・スウェンドソン|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
クルージーの新刊。そろそろシングルタイトルを読みたいですね〜。どっかから出ないかな?(^^)
ラジオ番組のプロデューサーのアリーは、恋人に振られた直後に深夜番組へと異動させられて
しまった。ショックを受けてバーへと出かけるが、元恋人と鉢合わせしてしまい、アリーは咄嗟に
その場にいた男性客のチャーリーに近づき、恋人の振りをして欲しいと頼み込むが・・・。
「レディの願い」に比べるとキャラ的にはまとも(笑)ですが、これまたクルージーらしさが冴える
作品でしたね(^^)何となく「ファーストウーマン」を思い出させる印象もあったかな〜。ヒロインと
ヒーローの掛け合いは軽妙で歯切れが良いし、からっとしながらも感情の流れをしっかりと感じ
させ、また相手の本質面に視点を置いたロマンスも○。二人が自分の主義を相手に対して明確に
打ち出すあたりも巧みな筆力ならではの妙味があって、痛快&ご機嫌ですね(^^)今回も音楽
を筆頭に、映画にテイクアウトの中華料理等のお馴染みのアイテムががっちりと揃っていましたが、
やっぱりわんこのサムにはニンマリ。ビリー・ジョエル好きというキャラも微笑ましかったです(笑)
割とまともな(爆)脇役達も要所を押さえた立ち位置で存在感があったし、ツボ直撃の妙ちきりん度
は低めですが、ストーリーの展開や会話、キャラ立ち等どれを取ってもトータルで完成度が高く、
「クルージーのスマートさ」を堪能出来る作品でした。「ファースト〜」の再読をしちゃったりも(^^;)
クルージーのHPに「ファースト〜」のスーズとライリーのお話を執筆中みたいな事が書いてあった
ような感じ(すごーく曖昧・爆)なのですが、もし本当なら凄く嬉しいんだけどなあ〜。ネルとゲイブ
にもまた会いたいしね(^^)あっ、でもガセネタの可能性がありますので、あしからずです(^^;)
- 2007/04/07(土) 21:58:26|
- ジェニファー・クルージー|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
23456を踏まれた方からご連絡を頂きました。今回はお友達がGETしてくれたとの事です(^^)
いつもありがとうございます。後ほどお返事を送らせて頂きますね〜。次回のキリ番は30000です。
後ほどクルージーのHA新刊をレビューします(^^)
- 2007/04/07(土) 16:07:32|
- お知らせ&ご挨拶|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
サイトのカウンターがキリ番の23456に近づいて参りました(^^)入室の際には、カウンターを気に
して頂ければ幸いです。なお23456を踏まれた方は、サイトのトップページに貼ってあるバナーから
キリ番企画のページへ飛んで頂き、お知らせ下さいませ(^^)どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
- 2007/04/05(木) 00:17:31|
- お知らせ&ご挨拶|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
まずは一作目を読了。またしても続きが楽しみなシリーズを抱え込む事になりました(^^;)
テキサスの田舎町からNYへ出てきて一年経つケイティは、上司のいびりに耐えながら、友人二人と
アパートメントをシェアする平凡な日々を送っていたが、街中で妖精やカーゴイルを見かけては、NY
という街のおかしさに驚いていた。そんなケイティの元にある日転職を勧めるメールが届くが・・・。
面白かったですね〜(^^)あらすじを読んだ限りでは、どんな内容なのかイマイチ想像が付かなか
ったのですが、奇抜なセンスと軽快なストーリー展開に惹き込まれて、楽しく一気読みでした♪
ヒロインのケイティはテキサス出身の極々平凡なタイプ。大学卒業後は実家の飼料店の経営を
手伝っていましたが、NYへ出てきてからは友人二人とアパートメントをシェアしながら、いびりの
酷い上司の元で働く日常を送っています。そんなケイティが、羽をつけた妖精や屋根の上にいる
カーゴイルを見る事が出来る、非魔法的な「免疫者」だった事から、「MSI」という魔法を製作する
会社にヘッドハンティングされるのですが、このケイティの素直な温度感が可愛いやら親しみが
わくやらで、素敵なヒロインでしたね(^^)平凡とは言っても、頭の回転の良さは十分に感じられる
し、転職後に水を得た魚の如く仕事に励むケイティを見ていると、能力を発揮するチャンスが
無かっただけなんだなあ〜と感心したり。友人達とのブラインドデートや日常のありふれた会話
にクスっと笑いを誘われつつ、隣のお嬢さん的なケイティの素朴なキャラの内にあるものが、
ストーリーの流れと共に段々と輝きを増していくのが、印象深かったですね(^^)存在感ありました。
ケイティを囲む脇役達も個性様々に描かれていましたが、とりあえずミスター・ライトのオーウェン
はケイティとの今後の関係も含めて一番気になる存在だな。「MSI」の研究開発部の責任者で、
極端にシャイな性格ですが、実は強烈な魔法力の持ち主で、すぐに赤面しちゃう姿にはニンマリ
です(笑)可愛いんだけれど、かっこいい要素もしっかりと持っているし、一般的なロマンス小説の
ヒーローとはまた違うキャラがツボなんですよね(^^)孤児として育ったという過去の持ち主だそう
ですが、シリーズの進行と共にそのあたりも明らかになっていくのかな?楽しみだなあ〜。
オーウェン以外では会社のCEOのマリーンや外見をよく見せる魔法のせいでやたらとモテるロッド
や警備担当のカーゴイルのサムあたりのキャラも巧みに描かれていて、申し分の無いキャラ立ち
でしたね。あとケイティの元上司のミミも(笑)はた迷惑女なんだけれど、滑稽で憎めないような
キャラに仕立て上げられているあたりも作品のカラーに合っていましたね。私的にお気に入りなの
が、カエル男のジェフ(爆)キスをしてくれたケイティに惚れて、あちこちに神出鬼没しては愛の
アリアを歌い出すのには大爆笑。ケイティの友人二人が元カエル男のジェフとフィリップと付き合い
始めたというユーモラスなオチに笑いつつも、上手いもっていき方に思わず唸ったりでした(^^)
あとニューヨーカーでは無いケイティの目線に映し出されるNYの実情が、全篇に渡って、生き生きと
ユニークに描かれていたのが私的に凄く楽しかったです(^^)エネルギッシュな大都会ならではの
街並みは勿論の事、地下鉄代を浮かす為に徒歩で帰宅したり、お昼を持ってバッテリー・パーク
へなんていうケイティの日常の中の小さなひとこまなんかもNYという街が好きな私にはツボ!
でしたね(^^)そしてNYの街と魔法という組み合わせの何とも絶妙な事!この作品は西海岸や
フロリダが舞台ではあり得ないと言ったら言い過ぎかもだけれど、NYが舞台だからこそ面白さが
際立つんだろうなあ〜とも。NYという街がキャスティングとして欠かせないように感じました(^^)
「MSI」に転職したケイティは、順調に仕事をこなしていきますが、元社員が在職時の研究を元に
黒魔術を売りに出そうとしている事が発覚し、やがて魔法戦争に巻き込まれます。ストーリーは、
ケイティの職場での活躍やオフでの諸々を軽妙に描き出しながら、オーウェンに対する恋心を優しく
織り交ぜつつ、ウィットに富んだ会話やファンタジー要素を随所に効かせた内容で最後まで楽しく
読ませます(^^)戦争と言っても血生臭いようなものでは無いし、そのあたりも上手くまとめてある
なあ〜と思いました。この奇抜さには感服です。今後も順調に続きを読んでいきたいですね。
今二冊目に取り掛かっています♪読了後にレビューしますね〜(^^)さあ、読もうっと。
- 2007/04/04(水) 22:47:21|
- シャンナ・スウェンドソン|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
お友達からお薦めを頂いた探求本。今回お借りして読ませて頂きました。感謝致します(^^)
看護婦のカレンは、仕事帰りに暴漢に襲われた所を助けて貰った事がきっかけでミゲルと付き合い
始めた。資産家のミゲルとの付き合いは、カレンに新しい世界を教えてくれるが、ミゲル自身は
謎めいた所が多かった。そんな彼に惹かれながらも、カレンは日増しに不安を募らせていくが・・・。
バルタザールというヴァンパイアに家族を殺された挙句、ヴァンパイアにされてしまったミゲルは、
500年の時を生き続けています。バルタザールとは何度か戦っているものの相手を倒せず、自分の
運命を呪いながらも、自ら命を絶つ事も出来ずにいますが、ミゲルの苦悩や孤独、また血を
欲しても欲望に負けまいと必死に自制しようとする姿が丹念に描き出されていて、ヴァンパイアと
いうよりも人間的な面が強く感じられるキャラでした。またミゲルの正体に戸惑いつつも、ちゃんと
側で支えながら、愛情と信頼を差し出すカレンの落ち着いた優しさにも好感を持ちましたね(^^)
人間に戻った元ヴァンパイアを訪ねる船旅の中で見られたカレンの変化やミゲルが人間に戻ろうと
する下りからバルタザールとの決着まで始終無駄の無いまとまった描かれ方でしたが、最後のシー
ンが印象的だったかな。女性経験が無い為に(元修道士だったので)不安を抱くミゲルに対して、
カレンが自分も不安がある事を告げるんですよね。その慎ましくも思いやりに満ちたやり取りが、
穏やかな余韻として残っています(^^)パラノーマルならではの独特な世界観を軸に展開していく
ようなお話ではありませんが、二人の関係に焦点を絞った内容が率直で良かったです。各々の
感情面もじっくりと読ませるし、作品としてもしっかりと起伏があって○。最近の某社作品に欠け
気味な機微を感じさせる良作でした。未読の山にあるL・エリクソン作品も要チェックだわね〜(^^)
- 2007/04/03(火) 22:03:48|
- HQ&SIL系他読書雑記|
-
トラックバック:0|
-
コメント:4
お初作家。この作品のスピン「ヴィーナスの化身」以外の二冊は未読の山の中で発見しました(笑)
日本ではトータルで四冊刊行されているみたいですね。この作品は本国ではBZから出ています。
ロマンス小説の編集者のエレンは友人の結婚式で知り合ったクリストファーと出会い、付き合い
始めた。だが初めてベッドを共にした晩にクリストファーが口にした急な求婚に驚き、別れを決断
した。その三ヶ月後、休暇で知人の豪邸を訪れたエレンは、クリストファーに再会するが・・・。
出端でヒロインの言動に躓きまくった影響のせいか、最後まで乗り切れずでしたね〜(^^;)
ヒロインは政治家の娘で、一族揃って成功者という中で自分は異質であると感じていて、自分の
行動にルールを決め、その範囲内で決断し、動くようにしているのですが、自立心旺盛な頑固
タイプでは無く、家族の事を思う気持ちやある種のコンプレックスみたいなものに振り回されちゃ
っていて、ヒロイン自身に芯が感じられないんですよね。ロマンスにおいても、自分のルールを
掲げるばっかりで、自分が相手に与える事については何も考えていないのも気になったし、十代の
頃にパパラッチに追われて事故を起こした事があるせいで、慎重な行動を取るようになったとは
言え、その理由も何か上滑りしちゃったなあ〜。三十路になろうと言う大人が恋人と一晩過ごした
所を写真に撮られたからと言って、母親の政治家生命が危うくなるとは思えず、そういった考えの
狭さに疲れました(苦笑)まあ、中盤過ぎからはだいぶ変化が見られたのが救いですが・・・(^^;)
ヒーローは、特に癖の無い愛情深いタイプで、ヒロインに振られても諦めずに再接近を図りますが、
ヒロインとやり直す為にヒーローが縁結びオバサンと起こした「サザン・チャーム・ミステリーズ」
という企業研修ミステリー・イベントのやり取りにかなりのページが割かれているのが私的にイマ
イチでした。ヒロインの友人達やら外野の雑音が気になってしまい、メインのロマンスが盛り上がっ
てこないんですよね。ヒロインが自分の心情をヒーローに吐露する終盤のシーンも特別響いてこな
かったなあ〜(笑)感情面はそれなりに描かれているし、背景なんかもちゃんとしているので、ダメ本
というわけでは無いのですが、ヒロインのキャラとストーリー展開が私の好みには合わずでしたね。
スピン作品は探求しなくても良いかな〜と(^^;)未読の二冊は追々読むと思います、きっと(笑)
- 2007/04/02(月) 21:12:49|
- HQ&SIL系他読書雑記|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
| ホーム |