Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

黄金の眠る谷で

良い感じで続いている「ロッキング・M牧場」シリーズの第三弾。キャッシュとマリアのお話です。

両親の離婚以来離れ離れになってしまった兄を訪ねて生家の「ロッキング・M牧場」へやって来た
マリアは、兄の好意に甘えて牧場で暮らす事になり、兄の親友のキャッシュと共に念願の黄金探し
に出かけた。マリアはキャッシュに惹かれいくが、キャッシュは根深い女性不信を抱いていて・・・。

うう〜む・・・・(苦笑)前作、前々作に比べると明らかに見劣りしちゃうなあ〜(^^;)妻に騙された苦い
過去を持つキャッシュと兄と離れ離れになって以来、義父の元で愛情に恵まれずに暮らしてきた
マリアのロマンスですが、まず良い兄ちゃんだったキャッシュが、ヒーローに昇格した途端に株が
下がってしまったのが何とも残念でした。思わず某大作家お約束の珍現象を思い出したりも(^^;)
過去のいきさつから女性不信になるのはまあわかるし、マリアの魅力に対して自己防衛が働いても
いるんだろうけれど、何の根拠も無いのに、マリアを欲得ずく女と思いたがるキャッシュの心情が
どうにも頂けずで、妊娠を知った後のありがちな反応にも、やっぱり食傷&うんざりでした(萎)

過去の事があるにも関わらず、キャッシュの言動に理解が及ばなかったのは、感情面の機微の
描き込みが、前二作に比べると足りなかったせいもあるかもなあ〜と思いました。二人が山で黄金
探しをする中盤の下りなんかも悪くは無いんだけれど、ローウェルらしいどっしりとした質感が
感じられずだったし、作品全体がそんな感じで弾みが無く、パワー不足だったとも言えますね。

あとマリアのキャラがもう少し弾けて欲しかったというか、良く言えば優しすぎちゃったかな〜と。
特に黄金を探しに行っちゃう終盤に関しては、形あるものを差し出したいというマリアなりの愛情
の表明とは言え、キャッシュの態度に辟易していた事も手伝ってか、私的には感情的に置いて
いかれてしまったし、オチもあっさりとまとめちゃった感じ。決してつまらなかったわけでは無いの
ですが、シリーズならではの胸キュンな(笑)詩的ロマンスは味わえず。平凡な作品だったな〜。

さて、次回は一番のお気に入りのネヴァダですね。株が暴落しない事を願うばかりだわ( ̄人 ̄)

黄金の眠る谷で黄金の眠る谷で
エリザベス・ローウェル 伊藤 久美子

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  1. 2007/03/26(月) 21:29:55|
  2. MIRA|
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