来月のTS読了後のグロッキー状態に備えて、「慰め本」(笑)としてお取り置きしておこうかと思った
りもしましたが、やっぱり読まずにはいられませんね(^^;)という事で「イヴ&ローク」の新刊です。
誕生日パーティーを楽しんでいたNYの実業家が、シャンペンを飲んだ直後に死亡した。事件の担当
になったイヴは、実業家に毒入りのシャンペンを渡した人物が、かつて夫を毒殺した容疑で逮捕した
ジュリアナである事を突き止めるが、ジュリアナはイヴに復讐する為にロークの命を狙っていて・・。
毎回感じている事ですが、今回もまた十分に水準に達した内容でしたね〜。割とのんびりとした
始まりで、休暇を終えて充電完了したイヴが仕事に復帰すると、実はマクナブと一緒にロークの
別荘で休暇を取っていたというピーボディの話を聞かされたり、ピーボディの両親の登場等賑やか
なやり取りが、楽しくスムーズに流れていく感じ(^^)超能力の持ち主だというピーボディ父や透視眼
で相手を思うままにしてしまう(笑)ピーボディ母ですが、特に母の方は優しくて感じが良いけれど、
どこか達観したような雰囲気を醸し出していて、不思議な存在感がありましたね〜(笑)あのローク
にまで効果てきめんの呪いとは(爆)そんなやり取りの中で人付き合いが苦手なイヴの成長振りが
見えたし、特にピーボディ母にピーボディの事を語るイヴは良かったなあ〜。いかにもイヴらしい
言葉であると同時にイヴにとってのピーボディの存在の大きさがしっかりと感じられて○でした(^^)
今回はイヴとロークの結婚一周年という事で、言うまでも無く(笑)、二人の仲はこれ以上はない程
の安泰を極めています(^^)そんな中イヴが捜査の為にテキサスのダラスに行かなければならなく
なり、当然ロークも同行する事になりますが、幼い頃の自分がいた場所を辿り、過去と向き合うイヴ
の痛ましい姿には胸が苦しくなる一方でイヴの苦しみや痛みを前にして、自分の無力さに苛立ち、
激しい怒りを覚えるロークの姿がまた痛切でしたね(><)ロークがイヴに抱く愛情の深さだけで
無く、ロークというキャラの本質的な部分を強く物語ってもいたし、ロークの内でうねる様々な感情の
中でも苦悩が特に重かったなあ〜、やっぱり。イヴの苦しみとはまた別に印象深くもあり、イヴだけ
じゃなく、ロークもまた人から無償の愛を差し出される事に慣れていないっていう部分にグッと
きました。シリーズを通して、二人のロマンスや脇キャラとの絡みを楽しむ一方で、イヴの過去
という影が常に付いて回る中、その暗さや重さがまた今回色濃く余韻として残った感じですね。
実業家を毒殺した犯人が、かつて自分が刑務所へ送り込んだジュリアナだと知ったイヴは、巧みに
姿を変えて殺人を続けるジュリアナのターゲットがロークである事を掴みますが、殺害された実業家
の元妻やジュリアナの義父等登場シーンの少ない脇役ながらも、味わい深く描き込まれていたのは
印象的でしたね(^^)刑務所の奇抜な実態も、近未来ならではと言えて面白かったし、イヴがピー
ボディに未解決事件の担当を任せるエピソードはとても興味深くて、犯人逮捕のお祝いにどっか
から花束をかっぱらってきた(笑)マクナブの可愛さにはニンマリ。あとサマーセットがイヴの古い
Tシャツを雑巾にして、これみよがしに掃除していたシーンも、お約束ながらおかしかったです(爆)
サスペンス面は前作の緻密さが私的に印象深いせいか、今回は妥当な感じがしましたが、
展開としては流れも良いし、犯人の病んだ心理なんかもバックグラウンドと共にしっかりと描写され
つつ、いつもながらの手堅さと勢いで最後まで面白く読ませるのはさすがといった所でした(^^)
新しい物に触れた時のような新鮮さは無くても、イヴとロークの揺ぎ無い関係はいつ読んでも
素晴らしいし、豊かな脇役達の存在を始め、すっかり馴染んだこの空気感が大好きなんです
よね。シリーズ物ならではの変化や発見を今後も楽しみたいですね♪今年は何冊読めるかな。
- 2007/03/22(木) 22:36:51|
- イヴ&ローク|
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