Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

真夜中の男

買ったはいいものの、様子見でお取り置きしておいた作品。中々評判がよろしいみたいなので、
機会を逃さない内に新刊の山から引っ張り出して着手しました(^^)さてさてレビュー開始です♪

インテリア・デザイナーのスザンヌは、持ちビルの一角を元海軍の軍人で、警備会社を経営する
ジョンに貸す事になった。急速に惹かれ合った二人は出会ったその日の晩に関係を持ってしまう
が、そんな時スザンヌが何者かに襲われそうになり、駆けつけたジョンに助け出されて・・・。

エロスな内容の割には後味がすっきりというか、いやらしさが残らないあたりはL・モンローの
「その腕のなかで」に似ているかも。全体的にコンパクトで癖の無い、軽めの作品でしたね(^^)

ヒロインのスザンヌは美人で繊細といった印象のキャラですが、良い意味で従順だったかな。
恵まれた家庭で育った気持ちの優しいお嬢さんそのもので、それが嫌味無く描かれていましたね。
ジョンが発散する凄まじい(爆)性的フェロモンやそれに対する自分の激しい反応に怯えながらも、
きちんと向き合って受け止めるし、特に終盤あたりからはスザンヌが持つ穏やかさが自然な感じで
にじみ始めて、それがロマンス面に深みや安定を与えているのが良かったなあ〜(^^)個性が前面
に出て輝くような、パンチのあるタイプでは無いけれど、適度にバランスが取れたキャラは○でした。

最初のページからスザンヌに欲情しているヒーローのジョンですが(爆)、常に行動あるのみで、
女性とは身体だけの付き合いしかしてこなかった為(?)、言葉や会話は苦手かつ無駄と考えて
いるタイプ。だからと言ってコミュニケーション能力が欠落しているわけでも無いんですよね。
自分の問題点(笑)をちゃんとわかっているし、基本的に単純。スザンヌに対する想いは性欲も
含めてとっても激しいんだけれど、同じくらい健気でもあるあたりが好印象と言えるかな(^^)

ストーリーは重みに欠ける分(笑)さくさくと読めてしまいますが、ただスザンヌの友人のテッドの
件はもうちょっと何とかならなかったのかなあ〜と。スザンヌとの会話が楽しかった分、あの扱い
は何ともすっきりしなかったですね。あと二人でクリスマスをお祝いする下りでは、それまでの
性的興奮一辺倒だったテンションに、穏やかな雰囲気が見られたりと中々だったのですが、
事件の真相がわかってからの涙涙の盛り上がりとその後のオチの落差が大きすぎたのが何だか
なあ〜といった感じでした(^^;)サスペンス面のお粗末振りは正直予想通りというか(爆)、そういう
面白さを求める本では無いんだよねえ〜という事で妙に納得しつつ、読了した次第です(笑)
深い官能性にどれだけ感情的な機微を絡めて描くかという部分に関してはマッケナなんかには
遠く及ばないし、ストーリー面の甘さも目立ちますが、トータルではまずまずといった所かな。

後書きではスピンの翻訳がされるようなニュアンスが感じられましたが、どうなんでしょうね〜。
扶桑社さんには優先的に翻訳して欲しい作品がいろいろとあるんだけれどなあ・・・(ぼそっ)

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  1. 2007/03/14(水) 20:09:17|
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