Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

探偵稼業はやめられない

ステフの翻訳が細美さんでは無いそうですが・・・。でも読みますね、中毒患者ですから(^^;)

探偵稼業はやめられない探偵稼業はやめられない
サラ・パレツキー マイクル・コナリー ジャン・グレープ

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  1. 2007/03/02(金) 18:06:24|
  2. ジャネット・イヴァノヴィッチ|
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  4. コメント:2

恋はストンと落ちるもの

「キス・キス・キス」が当たりだったドナ・コーフマン。未読の山の中から救出したのがこの本です。

オンライン雑誌の人気コラムニストのダンジィは、病気の友人の見舞いに行くという大伯母の
ミリセントに頼まれて留守宅を預かる事になったが、家には大伯母のアシスタントだと言うライリー
がいた。見るからにパッとしない印象のライリーにタンジィは何故か心を惹かれるが、ライリーは、
ストーカーからのメールに悩むタンジィの身を心配した大伯母が雇ったボディガードだった・・・。

面白かったです〜!好きだなあ〜、ドナ・コーフマン。思わず唸っちゃうようなウィットの冴えと自然と
笑いを誘われるピリッとしたユーモア。でもしっかりとエモーショナルに読ませる部分もあって、作品
全体を通して流れる、温かい幸福感に大満足です。とっても微笑ましくて、素敵なお話でした(^^)

ヒロインのタンジィは29歳で、オンライン雑誌の人気コラムニスト。既婚者揃いの友人達の中で
唯一の独り身ですが、裕福な大伯母に頼らず、完全に自立している自分の生き方に満足していて、
結婚向きのヒツジ男よりも後腐れ無く遊べるオオカミ男を求めています。ヒツジ男とオオカミ男
の分類についてのタンジィの見解ですが、面白いと同時に頭の良さを感じさせて、良質のエッセーを
読んでいる感覚で楽しかったですね♪クルージーの「キスは極上」で描かれていた、ドーナツ男か
マフィン男かというネタを思わず思い出したり(笑)そしてタンジィについても、スマートで率直な態度
が気持ち良く映って魅力的。人には頼らずに、適度に距離を置いた生き方をしていても、妙に突っ
張ったりせずに、溌剌とした姿が光っていて、伸び伸びとした素直なキャラが好印象でしたね(^^)

D・コーフマンのヒーローは私的に当たりが多いのですが、今回のライリーも凄く良かった〜!
惚れましたね(笑)仕事は出来るけれど、遊びに熱心で会社の経営には一切興味の無い父親に
対する責任を背負っている(苦労系がツボ)と同時に現状に甘んじた生き方をしている事に悩んで
もいる元NFL選手(この部分もツボ)。仕事に徹する為にわざとヒツジ男の皮を被って、オオカミなる
自分を隠していますが、胸の内で悶々と葛藤する姿は可愛くてニンマリだし、そのあたりの描かれ
方も丁寧かつ巧み。でもライリーのオオカミ男的な面よりもヒツジ男的要素とも言える(笑)、優しさ
や包容力、決して退却しない真摯さがより印象的でした。そこに程良いセクシーさが相まって、
とにかく魅力たっぷりなキャラでしたね〜。ライリーがタンジィに言うセリフにも気持ちがしっかりと
こもっているのが伝わってくるし、色褪せたジャージと履き古したウサちゃんスリッパ姿に惚れた・・
なんて、もうそりゃ胸キュンですよ(爆)ときめく一方で安心させてくれるバランス感が◎でした。

タンジィがヒツジなはずのライリーにどこか惹かれるものを感じている中、大伯母の代理で出席
したパーティーの席にストーカーからの手紙が届けられ、調査中のライリーは、タンジィに自分が
実はボディガードである事とタンジィの職場の上司が容疑者の筆頭に挙がっている事を告げます。
タンジィが大伯母の家を出て自宅に戻って以降、二人の仲が大きく進展しますが、二人にとことん
会話をさせるんですよね。性的緊張感が高まっている時でさえ、会話がしっかりと入ってくる。
誰にも頼らず、基本的に一人で生きてきた似た者同士の二人が相手を知り、恋に落ちたという事実
を認め、感情的に戸惑ったり、満たされたりしながら、相手を自分の領分に受け入れていく流れが、
厚く細やかに綴られているので、想いが深まっていくのが感じられるし、相手を真っ直ぐに見つ
めて、理解する各々の視点も良い感じなんだなあ〜。どちらも妙にあらがったりしないしね(笑)
相手を愛する事によって、人生がより豊かになっていく過程が様々なエピソードと共にちゃんと
織り込まれていて、その部分により強くパンチを貰ったかな。ロマンスだけでは無いのが天晴です。

二人のロマンスだけで無く、タンジィの個性様々な友人達や80歳を過ぎてもまだまだ達者で貫禄
十分なミリセント大伯母の存在も賑やかな色を添えていましたが、NBAやNFLの話題でライリーと
盛り上がるミリセントは特にチャーミングでしたね(^^)タンジィとのやり取りは印象深かったです。

最後にはストーカーの件も無事解決して、ハッピーエンドになりますが、始終軽妙なストーリー
展開で、思いがけずホロッとさせる時もあるけれど、笑いやユーモアを忘れないんですよね。
感情が丹念にこもった、心地良い作品でした。キャラ、ストーリー共に抜群で快く楽しめます(^^)

恋はストンと落ちるもの恋はストンと落ちるもの
ドナ・コーフマン 法村 里絵

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  1. 2007/03/02(金) 18:02:25|
  2. 文庫その他|
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