Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

一夜の代償

HQ文庫のレビューは初めてです。この作品はTの再販という事で読んでみましたが・・・。

元婚約者の結婚式に出席したヒロインとヒロインの元婚約者の友人であるヒーローが、ベッドを
共にした翌朝から始まり、すったもんだの果てに結ばれるまでのロマンスですが、最初こそ調子の
良い会話を楽しめたものの、二人が相手に惹かれている気持ちが明確に描かれないまま、徐々に
メリハリの無い、漫然とした内容になっていった感じでした。Tなのにホットさはゼロだし、作者が
どういうロマンスを描きたいと思ったのかさっぱりわからず。キャラ的に言うとヒロインも何だか
なあ〜ってところなんだけれど、私的にはヒーローがよりダメでしたね〜(^^;)自分の持ち店でも
無いのに、ヒロインの祖母のコーヒーショップの運営や内装に関する変更を、ヒロインに何の相談
も無しに決めた事なんかについても、あまりに常識外れで独善的な行動と言えて、全く理解出来ず
だし、極めつけはヒロインが妊娠したと勝手に勘違いして、早まってプロポーズした挙句、妊娠して
いない事が判明すると、「罠だ」とか他聞き苦しいセリフを言い放った終盤のやり取り。呆れて物も
言えず( ̄д ̄)その後友人に指摘されて自分の気持ちに気がついたってさあ・・・・。あまりに間抜け
過ぎてお話にならないし、いくら自分の気持ちに鈍感とは言え、意味不明なジタバタ系のヒーロー
にはいい加減ウンザリでした。もっと心情描写があれば少しは違ったとか?う〜む・・・(以下自粛)

この作品にも登場したヒロインの元婚約者と元妻のスピンがあるみたいですが・・・まあいいや(爆)
再販されたって事は過去に評価が高かったとか?いやいや・・よくわからんです・・・ヽ(ー_ー )ノ

一夜の代償一夜の代償
ヘザー マカリスター Heather MacAllister 岡 聖子

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  1. 2007/01/31(水) 20:56:20|
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亡者のサーカス

villageの新刊二冊目はアニタ・ブレイク・シリーズ。続きを楽しみにしていましたが、今回翻訳され
たのはシリーズの三作目という事で、読むのに支障は無いにしろ何でだろうって疑問もあったり〜。

ヴァンパイアによる殺人事件が発生し、遺体には複数のヴァンパイアに咬まれた跡があった事
から、アニタはマスター・ヴァンパイアのジャン=クロードの元へ情報収集へ行くが、やがて
ヴァンパイア達によるシティの支配権を巡る抗争が勃発し、アニタの身にも危険が迫るが・・・。

前作も勿論面白かったけれど、シリーズの一作目としての面白さだったかな〜と今にしてちらっと
思ったりもしますが、今回の「亡者の〜」は、内容面の充実振りだけで無く、シリーズとして円熟して
いく面白みを感じさせたし、新キャラの登場もアリ等トータルで水準の高い大満足の一冊でした。

ヴァンパイアによる殺人事件が発生し、現場に行ったアニタは遺体に複数のヴァンパイアによる
痕跡が残っていた事から、闇世界の情報を得るべく、シティの統括者となったジャン=クロードの
元へ行きますが、ジャン=クロードに二つの「しるし」を付けられてしまったアニタはジャン=クロード
に対して惹かれる以上に複雑な感情を抱いていて、そんな中ジャン=クロードの知人でもある、
人狼のリチャードに出会います。前作のレビューでもアニタの魅力について触れましたが、今回も
その魅力は健在で、恐怖心に対する自然な反応や自分の信条に忠実な一面が気持ち良く描かれ
ていました(^^)ぬいぐるみのペンギンを集める趣味も微笑ましいし、タフで勇敢な一方で適度に
付け入れるスキがあるのが良いなあ〜と。かっこいいけれど、可愛くもあり、そして普通っぽい。
シリーズもののヒロインというと難しいタイプが多いけれど、アニタのキャラは本当に魅力的ですね。

アニタに残る二つの「しるし」を付けて、永遠に自分のものにしたいジャン=クロードですが、前作
時に比べると、キャラが明確に映るというか、真価が表面に出てきた感じで、アニタとリチャードが
意気投合したのを見て嫉妬する姿には思わずニンマリだったし、退廃感をまとった柔らかな物腰の
裏に潜む野蛮な面が垣間見れたりとグッと存在感が増していて、ジャン=クロードの危うい魔性に
私もしっかりと魅了されました(^^)そして予防注射から感染した人狼のリチャードですが、
獣臭を全く感じさせない極々人間的なキャラのせいか(笑)、どことなくアニタとタイプが似ている
ようにも思えました。ジャン=クロードからアニタ接近禁止令(笑)を出されていましたが、今後
の二人の関係にジャン=クロードが絡んで来て、ロマンス的にどんな流れになっていくのか。私的
には嫉妬するジャン=クロードがツボですね〜(笑)さてさてどうなるのかな〜。興味津々です(^^)

殺人事件を調査するアニタの元へ「ヒューマン・ファースト」という反ヴァンパイア組織が、シティを
支配するマスター・ヴァンパイアの正体を教えて貰おうと接触してきますが、口をつぐむアニタが
新人蘇生師のラリーと共にヴァンパイアの群れに襲われたりと危険が迫る中、ラリーとの師弟
関係(?)やハンター仲間のエドワードとの一風変わった友情などにアニタの心情を巧みに絡め
ながら、一転二転するストーリーは早いピッチを保ったまま、切れ味鋭い面白さで終盤へ流れて
いきますが、さくさくと軽快な語り口から闘いの血生臭さやどろっとした耽美の香り、そして人間
とヴァンパイアや獣憑きが共存する混沌とした世界が見事に作り上げられているのが素晴らしく、
パンチのきいた独特の世界観にはただ魅せられましたね〜。L・K・ハミルトンならではの香りや
色彩が読後にも濃く残る中、独創的な面白さと世界観を余す所無く堪能した一冊でした(^^)

次回の邦訳は「Lunatic Cafe」でシリーズの四作目。人狼メインという事で期待大だわ〜( ̄m ̄*)

亡者のサーカス亡者のサーカス
ローレル K.ハミルトン 小田 麻紀

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  1. 2007/01/30(火) 21:02:52|
  2. アニタ・ブレイク・シリーズ|
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禁断の深き森

気が向いた時に読むべしとH・グレアム作品に連続して着手ですが、正直文庫に着手出来る程の
リカバリーでは無いですね(笑)来月もMIRAから刊行されますが、他作家は一体・・・?( ̄_ ̄|||)

ロリーナは、父親の死の真相を探る為に看護師としてアリゲーター・ファームに潜入したが、
折しもファーム周辺では不可解な事件が連続していて、単独で施設内を探るも情報は掴めずに
いた。そんな中地元の部族警官のジェシーと知り合ったロリーナは、一目で惹かれ合うが・・・。

鰐ネタのサスペンスって初めてかも(笑)鰐を食料源として増やす為のステロイドの製法に
関わっていた父親の死を殺人と信じるヒロインと地元で多発する事件の捜査に当たるヒーロー
のお話ですが、ロマンスよりもサスペンス重視の内容で、鰐ネタ自体は珍しいと思うけれど、
展開的には予測が付いちゃうので、可も無く不可も無しって所でしょうか。↓に比べると、キャラ
は極々まともでしたが(笑)でも作品としては特筆すべき点も無く、手ごたえに欠けましたね〜。

禁断の深き森禁断の深き森
ヘザー グレアム Heather Graham 葉山 笹

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  1. 2007/01/28(日) 20:02:33|
  2. LS&LS読破強化中|
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愛は荒野をめぐる

例のダメ本以来避けていたH・グレアム(笑)南北戦争もののHSという事で読んでみました。

両親亡き後に妹と農場を守っているヒロインが南軍ゲリラに襲われそうになった所を偶然通り
かかったヒーローに助けられ、用心棒として雇う御礼として自ら申し出てベッドのお相手をする
事になりますが、このヒーローは軍人でかつて北軍ゲリラに妊娠中の妻を殺害され、復讐の為に
一時期は南軍ゲリラに入っていたという過去があったり等ストーリーの背景にも南北戦争の諸々
が厚く盛り込まれていて、作品としてはパワーを感じるし、読み応えもあるんだけれど、キャラが
どうにも頂けず・・・( ̄ω ̄;) 序盤は気性の激しいヒロインの性格にげんなりで、言動はただの
ヒステリーとしか思えなかったし(まだ十代の小娘ちゃんとは言え)、その内ヒーローにもうんざり
気味になり、特にヒロインに対する態度は浮き沈みが激しすぎるように思えて、辛い過去に
苦しんでいるにしてもストイック感もしくは感情面の描写が足りないのか、ヒーローの視点が
少なからずあるにも関わらず、印象に残らずに上滑りしていく感じなんですよね。

ストーリーは悪く無いだけに、キャラに魅力があればもっと楽しめたと思います。北米舞台の
ヒストリカルに万年飢えている身としては、ヒーローの弟二人のスピンにも興味はありますが、
作中で描かれていた、弟の一人とヒロインの妹の激しいやり取りを見た限りでは、正直不安も
否めずですね(笑)H・グレアムというとMIRAや二見さんからコンスタントに作品が刊行されて
いますが、昨年MIRAから出たもの以外は現代物ばかりなので、目先を変えて(?)南北戦争を
舞台にしたシングルタイトルのシリーズなんかを出して貰っても良さそうだけどなあ〜とも。
とりあえずこの作品も不良在庫になる前に着手出来て何よりでした(笑)さて次はLSだな〜。

愛は荒野をめぐる愛は荒野をめぐる
ヘザー グレアム Heather Graham 駒月 雅子

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  1. 2007/01/27(土) 02:19:39|
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見えざる報復者

villageの新刊はアイリーン・ドライアーのサスペンスから着手です。過去にキャスリーン・コーベル
名義でDから刊行された「その瞳が忘れられない」と「楽園の奇跡」を読んでいますが、どちらも
一般的なDのカラーとは一風変わった作品でした。私的には「楽園の〜」の方が好みかな(^^)
以下ネタばれアリになりますので、これからこの作品を読まれる方はバックをお薦め致します。

人質事件で軽傷を負った犯人が病院へ搬送された直後に死亡した。スワット隊初の女性医療隊員
のマギーは、犯人が残したメッセージをきっかけに過去数ヶ月の間に救命センター内搬送された
犯罪者が次々と不審な死を遂げている事を突き止めるが、やがてマギーの身にも危険が迫り・・・。

作品の前半はサスペンスよりも、ヒロインが所属するスワット隊の仕事振りや救命センター内の
実態が中心に置かれているせいか、流れとしては若干スローな印象も否めずですが、ページを
追う毎にじわじわと面白みが熟していく感じで、タミー・ホウグの作品と似た温度があったかな〜。
骨太で人間臭いが故に苦さが滲むストーリーは、余情が深く、読み応え十分な内容でした(^^)

スワット隊の医療隊員であると同時に病院で外傷専門の看護師として働いているヒロインのマギー
は、責任感や熱意を持って仕事に打ち込む一方で、私生活では警察社会の中で尊敬されている
元警官の父親との困難な関係や共に不幸せな家庭で育った幼なじみでもあるショーンとの付かず
離れずな腐れ縁を抱えていますが、まずマギーのキャラのバランスが取れていたのが良かった
なあ〜。仕事に一生懸命なだけで無く、例え友人を失くそうとも事件の真相を突き止めようとする
姿に力が入り過ぎて無かったし、こういう状況に置かれたヒロインって意固地になったり、使命感
に妙に振り回されちゃったりって場合が往々にしてあるけれど、そのあたりの加減が自然だったし、
仲間や友人が自分達なりの「正義」の下に犯罪者を罰している事実に胸を痛め、一時は孤立無援
状態だったマギーの心情も過不足無く描かれて、人間味溢れる人物像には好感を持てましたね。

そしてマギーとショーンですが、二人の関係の諸々がエピソード等で明確に描かれていたわけでは
ありませんが、共に父親が警官という家庭で育った幼なじみ同士で、過去には女好きのショーンの
浮気やらもあり、そのつどマギーが許してきた・・・みたいな不安定な関係が現在に至っています。

この二人の関係ですが、正統派のロマンスからはかなり外れると思うし、濃厚なラブシーンや
感動的な愛の言葉があるわけでも無いのに、不思議な温度感の中に妙に心に響いて残る印象
深さがありました。事件を追いかけるマギーに対してショーンは警官として微妙な立ち位置に
あって、最終的にはその事がマギーを傷つけてしまうんだけれど、本当の事が言えずにマギーと
目を合わせられなかったり、襲われたマギーを前に涙したり、また終盤のエピソードから、普段
は軽くて調子の良い上っ面の裏に隠されているショーンの苦悩や想いが汲み取れるんですよね。
不安定なようでも、ショーンがマギーを人でなしの父親からずっと救ってきた事やマギーがショーン
を常に許してきた事などの歴史と共に関係の根底には揺るがない絆がしっかりと存在していて、
普通のロマンスでは中々味わえない独特の機微には静かにグッとくるものがあったなあ〜(><)

病院に搬送後急死した人質事件の犯人で、妄想症のホームレスが残したメッセージと病院関係者
が一種のストレス発散方法として、厄介な患者の名前を壁に書き連ねる「リスト」の関連性に
気がついたマギーが不審死を遂げた患者のカルテを調べたり、検死局に問い合わせたりする中、
徐々にマギーの身にも危険が迫ってきますが、自らの信念によって正義という言葉を歪めて
しまい、人命を救うべき医療関係者が、悪人だから死んでも当然と殺人を正当化している事
だけで無く、事態に気がついていながらもあえて沈黙している罪についてもまた重い現実感が
漂って、逃げずに闘うマギーの姿を通して、人としていろいろと考えさせられるものがありました。

マギーが事実を地道に追っていくサスペンスはじっくりと進んでいく感じで、途中スクープを狙う
新聞記者のスーザンが協力を申し出たり、マギーが襲われたりなどのエピソードを挟みながら、
終盤に差し掛かると同時にスピードが増していき、最後にマギーは事件を背後で操っていた父親
のトミーと対峙しますが、娘を自分と同じ人間にしたかったトミーと父親みたいな人間には絶対
になりたくなかったマギーの関係の、どうにもならない複雑さの全てが、緊張感が高まるこのシーン
に集約されていると言えて、トミーに撃たれたショーンを気遣いながらも、葛藤の果てに自尊心を
救い出したマギーがあっぱれであると同時にトミーがマギーの父親である事を思うと痛々しくも
あり、それなりの苦さが残る決着だったかな・・・と。読後はこの余韻が静かに胸を打っていますが。

私的にはマギーとトミーの関係の背景が少しあっても良かったかな〜とも思いますが、リアルな
臨場感を出しながら全体を通してきっちりと描かれていたし、メディカルなサスペンスに妙味のある
ドラマを絶妙に織り込んだ力強い秀作でした。今後も作品が無事刊行される事を熱望します(^^)

見えざる報復者見えざる報復者
アイリーン・ドライアー 猪俣 美江子

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  1. 2007/01/25(木) 22:27:24|
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(一人)ローリー・フォスター祭り Part4

昨年の夏あたりに始めたこの一人祭りですが、まだ終わってないという・・・(爆)一冊どうしても
見つからないタイトルがあって、相も変わらず探求中。ちなみに祭りはあと3回程続く予定(^^;)

会社の共同経営者でもある友人に代打を頼まれたブラインドデートのお相手のヒロインに一目
で惹かれたものの、自分の正体をつい言いそびれるヒーローとずっと真面目に生きてきた為に、
羽目を外して人生を楽しみたいと思っているヒロインのロマンスですが、ヒーローの素性の件も
割と早めに解決するし、始終良い感じで描かれていて、メロメロ君のヒーロー&素直なヒロイン
共に魅力的。でもやっぱり茶目っ気のあるヒーロー祖父が高ポイントだわね〜(笑)ローリーらしい
軽妙さが光る、甘くてセクシーで温かいストーリーは、期待通りご機嫌そのものでした(^^)

身代わりデート身代わりデート
ローリー・フォスター 早川 麻百合

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  1. 2007/01/24(水) 23:26:15|
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フラッシュバック

「きみがぼくを見つけた日」に大感動した後なので、タイムスリップ関連だし〜と少し間を置こうかと
思ったのですが、手に取ったら読みたくてウズウズ(笑)あっという間に読了しちゃいました(^^)

写真家のセアラは、目の前で事故死した老人マーカスの葬儀に参列した。マーカスに身寄りが
無く、大家から遺品を託されたセアラは、色褪せた写真の中に若きマーカスと共に写る自分の姿
に愕然とした。そしてマーカスが書き残した言葉を手ががりに、過去へタイムスリップするが・・・。

ツボ直撃でした〜(><)余計なものは一切無いと言える、率直な視点で描かれるロマンスは常に
相手の事を思いやる愛情と優しさをたたえた内容でとても涙無しには読めずだし、セアラと双子の
妹カレンの強い結びつきや戦争で負った心の傷に苦しむマーカスの孤独が、シンプルなストーリー
の流れの中で、哀切と共に浮き彫りになる様もまた深い描かれ方で感動。秀逸な作品でした。

セアラは見ず知らずの老人マーカスの死をきっかけに、遺品の中にあったカメラを使って50年代
にタイムスリップをし、若き日のマーカスと出会いますが、すぐに相手が自分の運命の人だと
悟る一方でカレンに呼ばれる度にセアラは現在へと戻されてしまい、マーカスは不安や苦悩と
共に一人取り残されてしまいます。そんな二人が何の理屈も条件も無く、純粋に相手を愛する
と同時に思いやる気持ちには涙が止まらず。なので、マーカスに自分を待つだけの孤独な人生を
歩ませたくないというセアラの気持ちやスリップする度に消耗が酷くなるセアラの身体を心配し、
二度と自分の元へ来ないように言うマーカスの想いが交錯する中、時間という障害に挑み、最後
には命をかけてマーカスの元へスリップしたセアラの勇気には嬉しさや安堵やらがこみ上げて
きて感動もひとしおでした。相手を真っ直ぐに見つめた愛情が何よりも素晴らしかったなあ〜(涙)

セアラが幼い頃の風船や花束の思い出やセアラの命を救った事によってマーカスが得た再生等
感慨深いエピソードが少なからずありましたが、セアラとカレンが交わす最後の投げキスは
やっぱり特別。静かに姉の幸せを見送った、カレンの穏やかな表情が印象深いラストでした。

淀み無く流れていくストーリーに、深く密に込められた情感が素晴らしい感動の一冊です(^^)
この作者の方、近年は作品を発表していないみたいなのがちょっと気になってます〜(^^;)

フラッシュバックフラッシュバック
テリー・ヘリントン

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  1. 2007/01/23(火) 22:00:22|
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美しすぎて

「舞踏会の〜」が大当たりだったJ・アイボリーの新刊。巷では賛否両論みたいですが・・・(笑)

アフリカ遠征で名声を博し、輝かしい将来を約束されたジェームズは、歯科医の待合室で
年上の未亡人のココと出会った。ジェームズはココに惹かれてアプローチをするが、高級
娼婦だった過去を持つココはジェームズの立場を思い、友人の関係を保とうとして・・・・。

「舞踏会のレッスンへ」で描かれたような、屈託の無い面白さを期待すると外すかなあ〜といった
感じだし、前作に比べると、ウィットやユーモアの冴えも劣りますが、ストーリーそのものはよく
出来ていると思います。どことなく掴めないような、独特とも言える不思議な趣がある作品でした。

ヒロインのココは15歳の時に勤めていた屋敷の主人の子供を妊娠して以後2年間愛人として別宅
で囲われた後に英国を去り、高級娼婦として身を立てますが、結婚した英国軍人と死別した現在
は童話の挿絵を手がけながら、富裕な未亡人として暮らしています。ココが高級娼婦だった過去
がネックになっているような評判も目にしますが、子供を抱えたシングルマザーが、女性にとって
は規制の多い、難しい時代で生き延びる為に選んだ選択の一つという事で、私的には気になら
なかったですね。男性と関係を持ちながらも、心は固く閉ざしたまま生きてきたココの中にある翳
や素直で開けっぴろげなジェームズの求愛に対して覚える複雑な女心が細やかに描かれていま
したが、ココの輪郭の柔らかさや上品な色香をさらっと漂わせるあたりにアイボリーの上手さを
感じつつも、ヒロインとしての存在感となると微妙に薄いなあ〜と。キャラが弾けないというか。
ジェームズの個性に圧されてしまった感もありますが、魅力はあるだけに残念だったなあ〜(^^;)

伸び伸びとしたキャラが純然と光っていたジェームズですが、アフリカから帰国して以来英国
社会において確かな地位を約束されている一方で、アフリカでの経験が人生観に大きな変化を
もたらした事から、周囲に対して違和感を感じています。そんな中知り合ったココに惹かれ、
彼女こそ自分を理解してくれる相手だと思い、アプローチを開始しますが、歯科医の待合室で
出会うシーンを始めとしたココとジェームズのやり取り全般において、ジェームズの無心さと
いうか、真っ直ぐな想いがより前面に強く押し出ている感じで、雨宿りのシーンやココが身体を
洗うシーン等情感が香る素敵な場面もあるんだけれど、二人の間に通うケミストリーとなると、
ジェームズのココに対する想いが強いが故にバランス感を欠いてしまうように思える事もしばしば
ありました。それはココのキャラ立ちが私の中ではイマイチだった事も影響していると思いますが。
でもジェームズのココに対する、崇拝とも言える強い愛情は素晴らしかったし、「舞踏会の〜」
のミックと同様にありのままの魅力が光るジェームズのキャラはチャーミングで○でした(^^)

結ばれたココとジェームズが家を共に借りて関係を持続させようする一方でココの息子の父親で
ジェームズの恩師でもあるフィリップが、ジェームズの成功を妬み、失脚させようと画策しますが、
ストーリーの流れが詰まるような感じがあって、丁寧に描かれてはいるけれど、切れや惹き込む力
の鈍さが所々見られたし、決して悪いわけでは無いのに、楽しみ切れないというか、どこか持て
余してしまうような感覚が最後まで残ってしまったんですよね。独特の雰囲気とゆるめのペースに
乗り切れなかったせいかな〜。もう一つ二つパンチが欲しかった。前作のような魔法が感じら
れずでした。でも良い面や印象に残るシーンもちゃんとあるし、全体的に言うとまずまずですね。

今後もアイボリー作品が刊行されると良いなあ〜。特に「Beast」は是非読みたい一冊です(^^)

美しすぎて美しすぎて
ジュディス・アイボリー 岡本 千晶

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  1. 2007/01/21(日) 22:48:26|
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情熱のカウントダウン

年末にカウントダウン出来なかった本です(笑)軽めの物を読みたかったので着手しました(^^)

シューズ・メイカーのCEO、レイフ・モンティセロが毎年の大晦日にNYの私邸で開く仮面舞踏会を
舞台にした、親友三人組のロマンスが作家競作で描かれていますが、ホットで都会的なテイスト
のものを軽く楽しむにはちょうど良いかな〜といった感想です。短編なりの内容なので特別
心情面に響くような部分は見られませんでしたが、どれもまずまずの印象で、三作品の中では
「リボンのサンダル」が私的には良かったかな。あと「黒いミュール」の中でヒーローがヒロインの
部屋を訪ねる際に、味方としてわんこを連れていったエピソードが微笑ましかったですね〜(^^)

T関連の短編集というと、作家競作では無いけれど、本棚にキープしてある、「炎の夜」の方が
内容的に充実しているなあ〜と思います。でも気分転換にはもってこいの一冊でした(^^)

情熱のカウントダウン情熱のカウントダウン
ジェイミー デントン ナンシー ウォレン キャリー アレクサンダー

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  1. 2007/01/20(土) 23:59:57|
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惑わされた女

今月出たMIRAの私的大本命作品。女刑事ジャッキー・カミンスキー・シリーズの第一弾です(^^)

ショッピングモールで3歳の男の子が誘拐され、刑事のジャッキーは捜査を担当する事になった。
身代金要求等の連絡は無く、子供の家族に事情を聞き込む内に、ジャッキーは彼らの態度に
どこか不自然なものを感じる。そんな中、子供の居場所を超能力で感じたという男が現れて・・・。

スマートな女刑事のジャッキーが、ひたむきに事件解決を目指す一方で、誘拐事件の裏にしが
らむ人間関係や各々の思惑が巧みに織り込まれたストーリーはサスペンスとしての面白さだけで
無く、味わい深い人間ドラマとしても読ませる内容で◎。量感あふれる素晴らしい作品でした(^^)

ヒロインのジャッキーですが、男勝りでクールな女刑事かと思いきや、貧しい環境の中アルコール
依存症の祖母に育てられ、ティーンの頃に非行に走ったものの以後立ち直って刑事になったと
いう背景の持ち主で、離れて暮らしてはいても未だに祖母の心無い言葉に傷ついたり、仕事に
追われる日々の中で自分の孤独をふいに顧みたりする姿は親近感を感じさせるし、強さと弱さ
が程よく調和した内面は等身大そのものの温度感があって、好感度高しでした(^^)言動や思考
に何ら尖った面が見られないのも良かったなあ〜。あと脱毛を丁寧にやる根気に欠けているって
いうのにもまた気持ちがわかるなあ〜と(笑)隣人親子や家出少女のアレックスとの関係からも
ジャッキーの気持ちの優しい面が見れたりと、全体的によく描き込まれた素敵なヒロインでした♪

魅力的なヒロインを囲む脇キャラ達もまた手堅く描かれていましたね〜。妻の浮気に悩む
ジャッキーの相棒の刑事、誘拐された子供の母親やその姉夫婦に両親、子供の父親とその家族
等それぞれの個性ちゃんと立つ事によって、ストーリーもより妙味のきいたものになっていたし、
中でもヒロインの姉夫妻は印象深かったかな〜。強気な態度とは裏腹に内は傷つきやすくて脆い
一面を抱えている姉と誠実で愛情深い夫の関係が何とも優しい理解があって良かったですね(^^)

そして忘れてはならないのが、ヒーロー(と言えるような立ち位置では無かったのが残念だけれど)
のポールの存在ですね〜。誘拐された子供の居場所を超能力で見た事を警察に申告したせいで、
すっかりと容疑者の扱いをされてしまいますが、現在は大工業を営んでいて、いつかは牧場を
買う事を夢見ている孤独なタイプ。素朴さの中に不思議な奥深さが感じられるあたりが、隠れ
(何故隠れる・爆)地味ヒーロースキーな私のツボをしっかりと刺激してくれましたよ〜(^^)
結局容疑者どころか事件解決に大いに貢献したわけですが、犯人扱いされた事に対して文句
一つ言わないよく出来た人間性や落ち着いた雰囲気がとっても良い感じで、ジャッキーとの間
に共鳴する何かが確実にあるんだけれど、そのあたりはまだ未知ともいえるような感触だし、二人
のロマンスの今後に期待ですね。ちゃんと進展が見られるみたいなのでまずは安心ですが(笑)

ストーリーは誘拐事件の担当になったジャッキーが、離婚している子供の両親やその家族、
ベビーシッター等に事情を聞いて回りながら捜査を進めていく展開で流れていきますが、子供を
誘拐された割にはあまり取り乱していない家族の反応に引っ掛かりを感じるジャッキーに対して
母親と父親のそれぞれが相手が子供を隠しているような事をほのめかす中、元夫から子供を守る
為に狂言誘拐を仕組んだ事を母親が告白しますが、肝心の子供が協力を頼んだグループの元に
いない事が判明し、事件は一転します。ジャッキーの捜査方法があくまでも聞き込みメイン
なので、対話によって浮き彫りになるキャラの個性や人間関係の機微がサスペンスの真相探しの
流れと見事に相乗しているあたりにも上手さを感じるし、事件の残虐性や犯人の意外性で読ませる
サスペンスとは違った実直さというか・・素直な面白さが私的には当たりでした(^^)またアレックスや
ジャッキーの祖母のエピソードからは社会性を感じさせたりと観点の豊かさも見られて、トータル
でよく描かれた読み応え十分な作品でした。シリーズの続きの刊行が待ち遠しい限りです(^^)

こってりとしたロマンティック・サスペンスも勿論大好きだけれど、シンプルな容の中にちゃんと
した深みがある作品に遭遇する嬉しさもこれまた格別ですね。早く続きが出ますように・・・(^人^)

惑わされた女惑わされた女
マーゴット・ダルトン 霜月 桂

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  1. 2007/01/19(金) 22:21:22|
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スウィート・ベイビー

本棚整理なんて言いながらもつい再読に耽ってしまい、肝心の片付けがちっとも進まず。この作品
も久しぶりに読み直したので、たまには再読レビューも良いかな〜と思い、お題にしてみました♪

フォトジャーナリストのトリーは、里親の元を転々として育ったせいで人と打ち解ける事が出来ず、
そのせいで同棲中の恋人ブレットを傷つけていた。そんな中トリーは偶然写真に写っていた、蠍の
入れ墨をした男の何かが引っかかり、自分の過去の空白部分と向き合うべく決心をするが・・・。

愛情や理解、癒しという恩恵を優しい視点で描きながら、キャラが困難や苦しみに打ち勝つ事に
よって、真の幸せを掴むストーリーは、S・サラらしく人生に対するポジティヴなメッセージを率直に
謳い上げていて、一読した時の感動が色褪せない素晴らしい内容でしたね〜(><)愛する人に
心を開けない、また開いて貰えない、トリーとブレットの各々の苦悩にはホロホロとさせられるし、
欠落している過去を辿るトリーの姿は何とも痛ましくて、ブレットが何度もトリーに言う、「愛している」
の台詞には何だかとっても安心したなあ〜。昔の友達が温かくトリーを迎えてくれるシーンは
感動的だったし、幸せな結婚生活のエピローグも良かったです。あとブレットの兄ライアンは
確実なスピンキャラだと思うけれど、作品は無いみたい?光っていただけに惜しいなあ〜とも(^^;)

傷を負ったヒロインと献身的に支えるヒーローを周囲の温かな人々が囲んで・・・という内容の
ものが多いS・サラ作品ですが、「スウィート〜」はその中でも力がある作品だなあ〜と再読して
実感しました。キャラの心の機微も巧みに描き込まれているし、ストーリーそのものもしっかりと
安定していて、流れも滑らか。私的S・サラ双璧作品、「グッバイ・エンジェル」&「スノー・バタフライ」
やD・マコール名義の「月影のレクイエム」を読んだ時に感じる力と同じなんですよね。感情面に
深く訴えながら人生の再生を読ませる一冊。読後はやっぱり爽快感に満たされています(^^)

スウィート・ベイビースウィート・ベイビー
シャロン・サラ

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  1. 2007/01/17(水) 22:16:07|
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サリーは謎解き名人

無性に読みたくなって取り出した「4」。私にとっては滋養強壮剤みたいなシリーズですね(笑)

バウンティ・ハンターのステファニーは元恋人の車を盗んで訴えられ、逃走しているマクシーン
の後を追いかけていたが、行く先々には必ず暗号化されたメモが残されていて、パズルマニアの
サリーの協力を得て解読するものの、肝心のマクシーンは中々捕まらなかった。そんな中
マクシーンの母親や友人が何者かに襲われ、ステファニーのアパートが放火されてしまい・・・。

相も変わらずスカッと楽しめますね〜。今回ステフが追いかける相手は元恋人の車を盗んで
訴えれられたマクシーン。ラブレターを取り返したいので、彼女を見つけ出して欲しいといかにも
怪しげなマクシーンの元恋人から個人的に依頼されたステフは、報酬に目がくらんで(笑)承諾
しますが、マクシーンを追いかける先々で残されている暗号化したメッセージの解読を頼んだ、
ドラッグ・クイーンのサリーにルーラ、時々メイザばあちゃん(爆)の最強ラインナップを引き連れて
事件解決に奮闘します(^^;)サリーの言動もかなり笑えましたが、ステフの宿敵で何故かバウン
ティー・ハンター業に転職したジョイスの車のタイヤは撃つわ、スタンガンを使って気絶させるわ
とすっかりと無法者状態(爆)のルーラやカジノのテーブルによじ登ってディーラーの頭をバッグ
で殴りつけ、しまいには例の銃を持ち出して、サリー、ルーラと一緒にちんぴらをあっさりと
追っ払ったメイザばあちゃんには笑い過ぎのあまり、言葉も出ませんでした( T ▽ T )ノ_彡☆
しかもその場で銃を携帯していないのはステフだけだったという・・・(汗)おまけにばあちゃん、
カジノでしっかりとお相手に出会っているし(爆)いやいや・・・あっぱれでございました(平伏)

ようやくステフとモレリの微妙な関係にも大いなる進展が見られましたが、途端に周囲が結婚やら
妊娠やらと騒ぎ出したりするあたりも、下町ならではのお約束なやり取りでおかしかったなあ〜。
今後二人の関係にレンジャーが絡んで来る事を思うと、ニンマリしつつ続きに期待が高まりますが、
気になるのがモレリ祖母の「眼」。これまた爆笑なエピソードでしたが、お告げがいつか現実に
なるのか、とっても興味深いですね(笑)しっかしトレントンは変人ばっかりの町だなあ〜(^^;)

何者かによってガソリンまみれになったステフの車が恒例の爆発事故を引き起こし、その後すぐに
今度はアパートが放火されてしまい、ステフはモレリ宅へ身を寄せますが、やがてマクシーンの
件とモレリが捜査している偽札の事件が、一つの線で繋がっていき、ステフを狙う放火魔の正体
が明らかになります。犯人の見当はついちゃうんだけれど、ドタバタの一方でミステリーとしても
丁寧に仕上がっているし、ステフをを取り巻く妙ちきりんでぶっ飛んだ世界が、徹底した庶民派
視点で描かれているのがツボ直撃で、本を開けば必ずその空気感を感じられるのがとにかく嬉しい
なあ〜と改めて感じましたね(^^)そして変人スキー体質の私にはたまらないシリーズです(笑)

さてお次は「5」ですが、その前に「気分はフルハウス」を挟もうかな〜とか思っています♪

サリーは謎解き名人サリーは謎解き名人
ジャネット イヴァノヴィッチ Janet Evanovich 細美 瑤子

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  1. 2007/01/16(火) 20:04:57|
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富豪のたわむれ

「キャバノー家の真実」シリーズ。しっかしこの邦題の「たわむれ」って一体・・・?( ̄_ ̄|||)

殺人容疑で逮捕された弟を助ける為に帰郷したヒーローとキャバノー家本家(笑)の末っ子で
刑事のヒロインが主人公のお話。殺人事件の真犯人探しは、極々普通の内容でしたが、キャラの
心情の細やかな動きやべたっとしないロマンスは中々の好印象だったし、昔は問題児だった
ヒロインとアンドリュー父さんの親子関係やキャバノー一族の朝食風景も相変わらずの賑やかさ
で、シリーズならではのお楽しみが味わえて良かったです。でも何と言っても、ヒロインが偶然
立ち寄った食堂で見かけた女性が、失踪したお母さんなのかという事に尽きますね〜。父さん
スキーとしては、早く真相が明らかになると良いなあ〜と思う事しかり。続きが楽しみです(^^)

富豪のたわむれ―キャバノー家の真実〈4〉富豪のたわむれ―キャバノー家の真実〈4〉
マリー フェラレーラ Marie Ferrarella 麻生 ミキ

ハーレクイン 2006-12
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  1. 2007/01/15(月) 21:06:31|
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呪われた眠りのなかで

今年初の新刊レビュー(^^)今回は人狼ものでは無い、R・ヨークのパラノーマル作品です♪

キャスリンは友人のヘザーの行方がここ数日わからなくなった事から警察へ届けを出したが、
事情聴取を担当した刑事のジャックに一目で惹かれたものの、ヘザーの失踪に関わっている
ような疑いを逆に持たれてしまった。だがある晩キャスリンとジャックは同じ夢を共有して・・・。

前作は緊迫感溢れるサスペンスに、人狼という種族が背負う哀しい宿命をヒーローのキャラに巧み
に投影する事によって、深い妙味のある作品に仕上がっていましたが、普通の人間が主人公の
今回のお話は、ぞくっとさせるサスペンスとしっとりとしたロマンスが程良いバランスで描かれて
いて、パラノーマルらしい暗影を帯びたトーンが始終冴えた内容は一気読みの面白さでした(^^)

行方不明になった友人の捜索届けを出したヒロインとその事情聴取を担当したヒーローが不思議な
絆みたいなものを感じて、お互いに一目で惹かれ合いますが、まず一人の男である前に刑事で
あろうとするヒーローの飾らない魅力が光っていました(^^)子供達を愛する父親の顔も良かったし、
自分の身に突如降りかかった超常現象について、前向きに理解しながら事件解決に臨む姿勢も、
実直で優秀な刑事という前作時の印象そのままといった感じで○。ヒロインに対する想いに戸惑っ
たりととても自然な人間味を感じさせるキャラでしたね〜。ロスとの関係も良い雰囲気だったし。

一方ヒロインのキャスリンですが、こちらも魅力的。自分の気持ちに正直で、あるがままを受け入れ
るっていうのかな・・・そんな感じがとても好印象だし、ピンチの際の機転のきき方や勇敢な行動は
あっぱれでしたね(^^)むやみに単独行動に走ったりしない賢さもまた安心材料でした(笑)ヒーロー
に対する強い想いの裏にある不安な女心やヒーローの身を第一に考える優しさや愛情深さ等
ヒロインの心情が細やかに描かれていて、読んでいてとても気持ちの良いキャラでしたね。

ヒロインとヒーローがある晩現実の夢を共有した事をきっかけに二人は超常現象に巻き込まれ
ますが、その背後には「エインドラル」という悪魔を奴隷にしようと目論む魔術師の存在がいて、
その魔術師に対抗し切れなくなっている「エインドラル」が、自分の代わりに魔術師と闘わせようと、
ヒロインとヒーローに思念を送り、二人は身に起こった超常現象を元に調査を進めていく中、
「エインドラル」がヒロインの夢に送り込んだ思念によって、ヒーローが担当していた数件の失踪
事件の被害者達が埋められている場所が発覚したり、その被害者達が黒魔術師の儀式の生贄と
して殺害された事が判明します。ストーリーはピッチが早く、切れのある充実を極めた内容で、
前作もそうだったけれど、犯人のキャラ形成がこれまた巧み。黒々しい魔術に傾倒している心情
から、異常性が率直に伝わってくるんですよね〜。「エインドラル」の思考もストーリーの雰囲気
を盛り立てる印象だし、犯人と対決する終盤に至っても、常に「エインドラル」が背後にいて二人
を助けつつ(?)の展開ですが、そのあたりの流れも無駄が無く、パラノーマルならではの要素
が存分に描かれていて、最後まで緊迫感と力強さが衰えずでした。満足な読後です(^^)

前作カップルのロス&ミーガンに男の子が生まれていましたが、ミーガンは遺伝子研究をしている
そうで、いつか光明が見出せると良いなあ〜と思いました。次回はロスの弟のアダムがヒーローに
なる「Witching Moon」、そして「Crimson Moon」と順調に続いていく模様。今後が楽しみ♪

呪われた眠りのなかで呪われた眠りのなかで
レベッカ・ヨーク 佐久間 伸子

ランダムハウス講談社 2007-01-09
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  1. 2007/01/14(日) 23:53:56|
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TDD BESTヒロイン投票

今年初のお願いです(笑)今現在20票。目標投票数の半分に到達しました(^^)TDDスキーの方
や特に好きじゃないけれど、とりあえず既読だわ〜という方々のポチっと1票をお待ちしております。
サイトのトップページのバナーから投票システムへ飛べます。どうぞ宜しくお願い致します(^^)

  1. 2007/01/12(金) 23:27:11|
  2. TDD&Troubleshooter|
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きみがぼくを見つけた日

いやいや・・・散々泣いた挙句、例によって素晴らしい本に遭遇した後のフヌケ状態に陥って
いて、まともに頭が働いていないのですが、とりあえず書ける事だけは書いておこうと思います。

クレアは6歳の時に、未来からタイムスリップしてきた36歳のヘンリーと知り合った。その後
時折時空を超えて姿を現すヘンリーにやがて恋をするようになったが、クレアの18歳の誕生日以降
ヘンリーは現れなくなってしまう。それから2年後の「現在」で再会した二人は結婚するが・・・。

昨年の内に読んでいたら、ピックした20冊に変動がアリでしたね(苦笑)でもこの作品について
屁理屈を垂れれば、「ロマンス」というよりは「ラブストーリー」という位置づけになるので、ピック
した20冊とは別の「特別賞」なる扱いになっていたなあ〜と思ったり。さてレビュー開始です。

まずストレスが原因で起こる、ヘンリーのタイムトラベルが「時間旅行」では無く、「時間傷害」と
して描かれていた事がとても興味深かったです。今まで読んだり観たりした、冒険心をくすぐる
ようなワクワクしたものとは明らかに違っていて、スリップした先で服すら身に着けていない状況
を切り抜ける為にヘンリーがどれだけの苦労や困難を強いられるかという事や予測のつかない
スリップに翻弄され続けて、自分の人生をコントロールする事が出来ないヘンリーの苦悩や悲哀
が、突如いなくなってしまうヘンリーの帰りを待ち続けるクレアの不安な胸の内と相まって切々と
読ませる一方で、二人の出会いもまたヘンリーのスリップによってもたらされたという、かけがえ
の無い事実を思うと、何とも深い哀歓がこみ上げてきて、ただただ涙が止まりませんでした。

ストーリーは「現在」で20歳のクレアがシカゴの図書館で司書として働く28歳のヘンリーを
見つけるシーンから始まり、ヘンリーの過去やスリップした大人のヘンリーと幼いヘンリーの
(わけわからなくなりますよね)微笑ましくもホロっとさせるやり取りを経て、六歳のクレアと
36歳のヘンリーの出会いへと流れていきますが、草原で食事やお喋りをしたりして過ごす
二人だけの時間が、ある種の非現実感に包み込まれているような感覚で、眩い優しさに彩られ
ているんですよね。「現実」時間における苦悩や疲れが見え隠れする、30代後半〜40代前半
のヘンリーと無邪気で幼い少女から徐々に成長していくクレアが共に過ごす時間の一瞬一瞬は
まさしく宝物。その間は時間が特別緩やかに流れていくような、幻想的な印象があったなあ〜。
その後の悲愴感漂う厳しい現実を思うと、この時間が放つ無垢な輝きが一層切なく映るし、ヘンリー
の両親のエピソードなんかにも涙がじわっとこみ上げてきて、上巻で早くもウルウル状態でした。

二人の結婚後の生活はヘンリーの遺伝子異常のせいで、クレアは幾度も流産に見舞われ、その
事が二人の関係に暗い影を落としますが、奇跡的に生まれてきたアルバの存在が過酷な日々に
差し込む唯一の光明と言えたかな。二人の哀しみが言葉に出来ない程重いんだけれど、どんな
事が起ころうとも、二人の愛情が決して揺るがない事に改めて感動を覚えたし、その後スリップした
ヘンリーが十歳のアルバと再会するシーンには胸を打たれました。足を切断したせいで生きる気力
を失いかけたヘンリーを支えるクレアの姿、徐々に迫り来る死を前にしたヘンリーの想いと最期には
号泣のあまり、一旦本を置いてしまったほど(><)突然消えてしまうのでは無く、ゆっくりと着実に
死がヘンリーに近づいているのがわかるんですよね。その時にはスリップによって彼が得たものより
も多くの喪失を思わずにはいられなかったし、最後に用意されていたクレアとの再会には切なさ
が募りつつも、ほのかな優しさに慰められながら、「時は問題ではないのだ」というヘンリーの言葉
と時間に翻弄され続けた彼の人生を思い返して、愛し愛される事の深遠な尊さを痛感しました。

本を読んで泣く事や感動を貰う事は少なからずありますが、こんな読後感は初めてです。いつも
のように感動の嵐に圧倒されているのとはまた違って、とても静かで切ないんだけれど、不思議
と安らかでもある満たされ方と言うか。何と言っても興奮していないし(笑)いつも以上にわけの
わからないレビューですが(汗)、この作品については、後日サイトの方に枠を設ける事になると
思います。優しさと切なさに泣かされる、厳しくも美しいラブストーリーでした。珠玉の一冊。

きみがぼくを見つけた日 上巻きみがぼくを見つけた日 上巻
オードリー・ニッフェネガー 羽田 詩津子

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きみがぼくを見つけた日 下巻きみがぼくを見つけた日 下巻
オードリー・ニッフェネガー 羽田 詩津子

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  1. 2007/01/11(木) 23:42:58|
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殺意はやさしく誘う

「メアリ・ヒギンズ・クラーク賞ノミネート作品」なんて書いてある帯につられて買った作品です(笑)

写真家のジェナは写真展の当日に顔を見せた大企業の弁護士を務める元夫のアダムから、以前に
ジェナが撮ったある企業のパーティーの写真を見せて欲しいと頼まれた。その企業のスキャンダル
を暴く鍵になると言うアダムにジェナは即答を避けたが、翌朝アダムは刺殺体となって発見されて
しまい、ジェナはアダムが調査を依頼していた、旧友で私立探偵のフランクの元を訪ねるが・・・。

ストーリーの滑り出しからテンポが良い感じで、内容的には特別緊迫感を煽られたりするわけ
でも無いのに、さくさくとした調子で100P、200Pとあっという間に読めちゃいましたが・・・(^^;)

元夫の死の真相を突き止めようと、素人探偵として動き回るヒロインを中心に、かつてヒロインに
振られた旧友のヒーローとその家族、元判事のヒロイン父と友人の首席検事等が絡みながら、
サスペンスをメインに据えてストーリーは展開していきますが、ピッチが良い一方で味わいに欠ける
というか。決してつまらないわけでは無いのですが、読んでいても、高揚感や緊張感が高まって
こない状態で、心理的に訴えるものが明らかに足りない印象なんですよね。ヒロインの元夫を
殺害した殺し屋の正体については初めから見えている描かれ方がされていましたが、黒幕探しと
言っても見え見えだし、犯人側と通じていた内通者の正体も特に驚きは無く、襲われたヒーロー
を巻き込みたくないからと言って、黙って姿を消した挙句殺し屋のアパートに単独で忍び込んだ
ヒロインの無神経で無謀極まりない行動に至っては何だかなあ・・・といった感じでした( ̄д ̄)

ヒロインが元夫の殺害犯を臭いで言い当てる(?)ネタや愛情深いヒーローの伯父とか中々良い面
もあったし、前半はそれなりに面白く読めただけに、後半の展開と捻りの無いオチが残念でしたね。
元夫を殺害した殺し屋が最後トンズラしてしまいましたが、それが続編の可能性を意味している
のかどうか、少し気になる所ですが、全体的には可も無く不可も無し・・といった感想です。

殺意はやさしく誘う殺意はやさしく誘う
クリスティアーヌ ヘガン Christiane Heggan 飛田野 裕子

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  1. 2007/01/09(火) 22:18:21|
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精霊が愛したプリンセス

SEPと発売が重なった為に放置状態だったジュリー・ガーウッド(^^;)ようやく読了しました♪

幼い頃に母親と死に別れ、以後ダコタ族で育てられたクリスティーナは、父親への復讐を果たす
為に母の祖国イギリスへ戻り、あるパーティーで侯爵のライアンと出会い惹かれるが、質問を巧み
にかわすクリスティーナに好奇心を抱いたライアンは彼女の素性を探ろうと追いかけ始めて・・・。

さくさくと読みやすかったですね〜(^^)プロローグから入りやすかったし、以後ストーリーも始終
軽快に流れていく感じで、難なく一気に読み。甘いヒストリカルをさらっと楽しめる良作でした♪

ヒロインのクリスティーナですが、母親と死に別れた後にダコタ族によって育てられたという突飛
な設定で描かれていますが、社交界の中では「プリンセス」として扱われている人気者である一方
で、相手から訊ねられた事を聞き流したり、適当に相槌を打って済ませたりと自分の素性を巧みに
隠してやり過ごしながら、母親の日記に綴られていた事を信じ、胸の内では父親への復讐を誓って
います。そんなクリスティーナのキャラですが、常に隠し持っているナイフを手にしたらそりゃ凄い
んだけれど(笑)、芯の強さを感じさせると同時に持っていて当たり前の弱さもちゃんと見えたし、
文化の違いや英語を覚え始めて数年しか経っていない事から、言葉遣いを間違えたり、妙な言い
回しやとんちんかんな返答を返したり等のやり取りも笑えたりして、予想していた、復讐に燃える
頑固なヒロイン像と違っていたのはちょっと意外でしたが、トータルでは○でした(^^)ただライアン
に対する態度にじれったさは感じたかな。結婚するしないの下りは特に。あと復讐に対する明確
な考え(?)が見えなかったように思えたけれど、そのあたりはどうなんだろう(笑)でも周囲を虜に
してしまう天然の魅力は十分に伝わってくるし、プロローグで描かれたダコタ族とのエピソード
も良かったですね〜。兄の後を追い掛け回す幼いクリスティーナがとってもキュートでした(^^)

一方のライアンですが、当初は兄と不倫していた妻が死産して以来心を閉ざしてしまった気難しい
タイプのような印象でしたが、クリスティーナと出会って一目で惹かれて以降はメロメロ一直線(笑)
で、短気で傲慢な面を見せつつも恋する男そのもの(^^)巧みに自分を隠すクリスティーナを追い
回し、好奇心を満たすべく質問を投げ掛けてはかわされたりの繰り返しの中で、クリスティーナ
の妙な英語の使い方やとんちんかんな言い分に振り回されながら、見事に陥落していく様は、
何とも可愛くて痛快でした。傷ついた過去がある割には、妙にジタバタしたりもせずに、粘り強く
常に押せ押せで、自分の気持ちに素直な姿が好印象。親友のローンとの関係も良い感じだったな。

母方の祖父から残された遺産を相続する為にクリスティーナはライアンに自分からプロポーズ
しますが、遺産を狙う強欲な伯母が巡らせた策略をいち早く聞きつけたライアンが先回りして
悪党一味を片付けた後に二人は結ばれ、ライアンは渋るクリスティーナをよそに結婚を決めます。
結婚後、ライアンは未だ自分の素性について作り話をするクリスティーナに対して、自分も
また兄と前妻の事や軍人としての過去を語らないまま、相手にばかり心を開くように求めている事
に気がつき、クリスティーナが自分を信頼して自然に心を開いてくれるまで待つ決心をしますが、
ストーリーは二人のロマンスをメインに展開していき、衝突をしながらお互いに妥協したり、理解
を深めながら、信頼関係が築き上げられていく流れが甘く丁寧な筆でテンポ良く描かれていて、
クリスティーナよりもライアン側の心情の方が冴えていたように私的には感じましたね〜(^^)

何の癖も無いロマンスは率直に良かったと思いますが、ダコタ族のネタがプロローグのみで
終わってしまった事が私的に惜しかったです。せめてエピローグで二人がダコタ族の元を訪れる
シーンなんかを読んで見たかったなあ〜と。あとクリスティーナの父親ですが、終盤での登場
だったせいか、独裁者だった過去の面影は大して感じられず、どちらかと言うと小悪党程度の
地味な動きオンリーだったので、事件面はややあっけない印象とも言えたかな。でも全体的に
手堅くまとまった内容で、微笑ましく、快いロマンスをシンプルに楽しめる良質の一冊でした。

この作品が一作目となるシリーズの続きは「Guardian Angel」になります。あらすじをかじった
限りでは面白そうなストーリーなので、無事邦訳にありつける事を願うばかりですね〜(^^)

精霊が愛したプリンセス精霊が愛したプリンセス
ジュリー ガーウッド Julie Garwood 鈴木 美朋

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  1. 2007/01/08(月) 20:49:52|
  2. villagebooks|
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待ちわびた夜

もういっちょD。「億万長者の願い」が良かったH・ベッツ作品ですが、この「待ちわびた夜」の関連
作品は何故か未読の山の中(^^;)とりあえず評判の良い「待ちわびた〜」から着手しちゃいました。

司書のグウェンは、31歳の誕生日をきっかけにイメージチェンジをしてナイトクラブへ出かけた。
男性経験の無いグウェンは、クラブのオーナーのイーサンの目に留まり、二人は一夜を共に
するが、翌朝グウェンは黙って姿を消した。一方のイーサンはグウェンを忘れられずにいて・・・。

地味なヒロインが遊びなれたヒーローと一夜の情事を経験するっていうオーソドックスなストーリー
が、甘く優しい風味の効いた微笑ましい内容に仕上がっているのは、ヒロインにメロメロなヒーロー
の魅力による所が大きいなあ〜と感じました(^^)ベッドに二度も(笑)置き去りにされたにも
関わらず健気(?)にヒロインを追いかける姿は、陥落した男そのもので可愛いし、プライドに
固執しない素直さが好感度大。ヒロインと一緒に過ごそうと友人夫妻を巻き込んだ(笑)ディナー
パーティーで、テーブル下でのヒロインのオイタに熱くなって、さっさと友人夫妻を追い払う(爆)
悶々振りもおかしかったです♪ヒロインが地味で内気な本来の自分を隠そうとする態度に関しては
微妙に映る場合もアリなんだけれど、ヒロインそのものに嫌味が無いし、そもそもヒーロー自身
が気にしていないという事で全然OKかなと(^^)程良くホットで、ほんわかと甘い素敵な作品
でした。都合よく(笑)追い払われた友人夫妻が主人公の「熱き暗闇」も近々読みたいですね。

待ちわびた夜待ちわびた夜
ハイディ ベッツ Heidi Betts 沢田 由美子

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  1. 2007/01/06(土) 22:45:02|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
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あなたに守られて

お楽しみで収録されている、A・M・ウィンストンの作品は、来月分を読了後UPします(^^)

検事のアリスンは、ここ数ヶ月の間手がけている仕事から手を引くように脅迫を受けていた。
アリスンを心配した家族は、知人で警備会社を経営しているコナーにアリスンの護衛を依頼し、
コナーは一時的にアリスンの自宅で暮らす事になるが、二人は一触即発な雰囲気になって・・・。

私的ヒットだった「罪深き契約」に続いてのホイッタカー兄妹シリーズですが、前作に比べると
もう一つパンチが欲しいって感じかな〜。お金持ちのお嬢さんっていうイメージから脱皮して、
自分の道を進もうとするアリスンの勝気なキャラと自分の才覚だけで財を築いたコナーとの間に
散るバチバチの火花なんかも歯切れの良い会話から十分に伝わって来るし、ホイッタカー家の
面々との賑やかで温かい集合シーンもスピンならではのお楽しみを味わえたけれど、前作で
感じた妙がイマイチ足りていないような印象。全体的にはまあまあといった所ですね。
でも楽しく読めたので○ですが(^^)プレイボーイと言われているノアのお話も楽しみです♪

あなたに守られてあなたに守られて
アンナ デパロー Anna DePalo 青木 れいな

ハーレクイン 2006-12
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  1. 2007/01/06(土) 22:12:53|
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毒の花の香り

女性弁護士リリーを主人公にしたこのシリーズですが、四作目の刊行が予定されているそうです。

医療ミス訴訟を専門とするリリーは事務所で何者かに襲われた。その直後クライアントの医師
が自宅で毒殺され、関連性を疑う警察が捜査に乗り出す中、離婚係争中の元恋人が転がり込ん
できたり、厄介な裁判を上司に押し付けられたりのリリーの周囲に不穏な空気が漂い始めて・・・。

あらすじを読んだ限りでは、私好みのお話かなあ〜と思ったのですが、これが何とも・・・(苦笑)
ヒロインの一人称で描かれるストーリーは、医療ミス関連のミステリーと一風変わった(?)
家庭環境で育ったヒロインとその周囲を取り巻く、個性的とも言える面々との関係ややり取りを
中心に描かれていきますが、まず導入の部分で躓きました。一人称スタイルの文章が妙にごてごて
としているというか・・いらぬ事が多いような印象で読み進めにくいし、そこにプラスして医療関係
や法律絡みの専門用語が入り込んでくるものだから、一層ペースダウンしてしまう感じでした。

リーガルなネタって結構好きなのですが、読み易いように上手く噛み砕いてくれれば、それは
それで純粋に楽しめるし、仮にそうで無くてもストーリーに勢いがあったり、キャラに魅力を
感じたりすれば、専門色が強い内容であっても、難なく読めちゃう所なんだけれどなあ〜と
思いつつ、そうもいかずなのは、ヒロインのキャラのせいによるところが大きいかな・・・と。

ろくに子供の世話をしなかった母親や農場で麻薬を栽培しながら宗教にはまっている兄の存在
等の家庭環境が、ヒロインのシニカルで複雑とも言える内面形成に大きな影響を与えた事は
読み取れるのですが、彼女の雰囲気がどうも肌に合わないんですよね。感覚が違うと言うか・・。
物の言い方や思考なんかが神経に障るように感じる時もあったりで、それもまたヒロインの
内面の難しさ故なのかも知れないけれど、私的には魅力がわからずじまいのキャラでしたね(^^;)

ストーリー自体は軽めのテンションで展開していきますが、脇キャラの個性もそれなりに描き
分けられていて、笑いを誘われるような種も撒かれていたようだけれど、終始不発のまま実らず
でしたね〜。ヒロインが真犯人と対決する最後のシーンに至っても、面白みの無いまま読んできた
せいか冗漫気味に思えたし、トータルで言うと、キャラの魅力の薄さやノリの違い、ユーモア
のツボのズレも感じたかな〜。主人公がイマイチだったせいか、ストーリーそのものにも良い点
を見出せずじまいで、私的にはお薦めはしない・・・ですね。残念な一冊でした(苦笑)

ヒロインの一人称+個性豊かな脇役達&ミステリーなんて言うと、ついついステファニー・プラム・
シリーズが浮かびますが、あの整然たる(?)素晴らしきドタバタ劇と同じ土俵で比べてはいけ
ないですよね(笑)あらすじを読むと面白そうにも思える続きに関しては、刊行されるのか否かは
不明ですが、この作品を読んだ後では、特に刊行は望まず・・・とか思ったりね(^^;)

毒の花の香り毒の花の香り
クレア マトゥーロ Claire Matturro 栗原 百代

二見書房 2006-12
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  1. 2007/01/05(金) 20:00:46|
  2. 二見書房|
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My Best Titles 2006 リスト UP

「My Best Titles 2006」のリストを暑苦しいコメント付きでサイトの方にUPしました(^^;)
「Sweetness」のページにリンクが貼ってあります。宜しければご覧になって見て下さい(^^)

サイトのキリ番ですが、次回は20000になります。いつもありがとうございます♪

レビューは明日にでもUPします。正月ボケのせいか、読書のピッチが上がらずだったここ数日。
でも何だかテンションが上昇してきた感じ(笑)とりあえずD読んだり、文庫に着手しています(^^)


  1. 2007/01/04(木) 19:36:42|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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  4. コメント:0

風が見ていた午後

年末に読み始めてようやく読了となったこの本。いくら何でも時間掛かり過ぎだよなあ・・・(><)

ミネアポリス市警の内務監査課に所属するファロンが遺体で発見され、程無くしてファロンの父親
で、元警官のマイクも遺体となって見つかった。殺人課刑事のコヴァックとリスカは捜査に乗り
出すが、ゲイの元警官が殺害された事件と二十年前に起こった殺害事件と繋がりが出てきて・・。

警察という組織を舞台に様々な人間関係を絡めながら展開していくサスペンスは、前半部分は
ちょっとペースが悪いかなといった手ごたえで、丁寧な筆でじっくりと描かれているのはわかる
けれど、もう少し勢いが欲しかったかな。離婚を二回経験し、誰もいない寂しい家に帰るコヴァク
の孤独や元夫に対する未練みたいなものを引きずっているリスカの複雑な胸の内が浮き彫りになる
感情描写は切々とした色合いで読ませるし、キャラ形成も巧み。骨太なサスペンスは、ホウグの
持ち味が効いた、重くずっしりとしつつ、悲哀を帯びた質感を感じさせる仕上がりになっていますが、
作品全体に漂う渇いた苦さが最後まで拭えずだったのが何とも痛切過ぎな感がアリ。まさに
ホウグのサスペンスと言える内容なのかも知れないけれど、サスペンスとして興味深く読み切った
一方で、読後に残る虚無感がちょっと重たい。人間の心の奥深い部分に光を当てて描き出す手腕
はさすがだなあ〜といった感じだし、作品として味わい深く描かれているんだけれどね。私的には
「業火の灰」の方が好みかな。でも読み応えは十分で、がっつりと読ませる良作だと思います(^^)

コヴァックとリスカが再登場する「Prior Bad Acts」は昨年に刊行されましたが、こちらの邦訳が
気になりますね(^^)今年一発目のレビュー、私にしては珍しく短めに納まりましたね(笑)まあ、
たまにはこういうのもアリかと(^^;)さて次は軽めが良いなあ〜。となると、LSかDあたりだな(笑)

風が見ていた午後〈上〉風が見ていた午後〈上〉
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  1. 2007/01/03(水) 19:30:29|
  2. villagebooks|
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明けましておめでとうございます♪

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します(^^)

昨日ピックした私的ベストタイトルですが、作品についてのコメントを付けたページを作成して、
後日サイトの方にUPする予定です(^^)初めからサイトUPにすれば良かったのにねえ・・・・。
年末のドタバタのせいで、ピックするのが精一杯の状態でした。トホホ(_´Д`)

17777を踏まれた方からお知らせを頂きました。ありがとうございます(^^)

  1. 2007/01/01(月) 22:47:44|
  2. お知らせ&ご挨拶|
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  4. コメント:0

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