まさかこの週末にありつけるとは思っていなかったTSシリーズ四作目。「氷の女王の怒り」
を読んでから約半年。その間やたらと(一応場所はわきまえつつ?)サムリス愛を垂れ
流してきましたが、以下暑苦しい・しつこい・鬱陶しいの私的基本三原則を忠実に守った(笑)
レビューになります。原書絡みのネタに触れたりもするので、ダメな方は即お戻り下さい。
そしていつにも増しての長文レビューです。あまりのウザさ、お目汚し必至でございます(><)
米国海軍SEAL第十六チームのケンは、車のタイヤがパンクして困っているサヴァナを助け、
一夜を共にするが、実はサヴァナはケンの元恋人の友人で、インドネシアに居る叔父の元へ
大金を届ける為に、SEALであるケンに同行を依頼するつもりでケンに近づいたのだった。
事実を知ったケンは怒るが、結局サヴァナを放っておけず共にインドネシアへ向かうが・・・。
「氷〜」の後に原書を買ってかじったとは言え、サムリスだけに留めておいたので、ケンと
サヴァナのお話はほとんど情報無しの状態で取っかかりましたが、まずケンってば可愛い
ヤツじゃん〜っていうのが第一声(笑)「氷〜」でスタンにお世話になったりと周囲に
面倒ばっかりかけるトラブルメイカーの印象があったけれど、オタクでこらえ性が無くて、
考えるより先につい口が動いてしまう自分の性格を気にしつつ、根は純朴で、胸の内では
十点満点の恋人を夢見ていたりと子供がそのまんま身体だけ大人になっちゃったのがツボ
なんだなあ〜。おバカでガキだけれど、素直で一途で感傷的でもあるキャラは、まさに
ブロックマンのヒーローだなあって思いました(^^)キャラ的にサムと似た匂いがするし(笑)
サヴァナと一夜を過ごした後に、舞い上がる余り、ニルスとサムを捕まえてオーガズム
談義をもちかけたり(リス曰くの三バカ大将は笑えた)と恋するティーンエイジャー丸出し
のようなケンの言動も何とも微笑ましかったのですが、実はサヴァナは元恋人の友人で・・
っていう事実を知らされてから、怒りの余りサヴァナに酷い言葉を言ったりしちゃうけれど、
裏では傷ついているのが見え見えで、でもインドネシアに着いた途端に拉致されて、その後
サヴァナを連れて、ジャングルの中を追っ手を撒きながら逃げる状況下のケンは逞しさ
が増す一方でしたね〜。サヴァナの事を思いやりながら、周囲を絶えず気にして何とか
生き延びようとするケンの前向きな姿勢がかっこよかったし、あらゆる意味で一皮向けて
成長していく姿には母鳥のような(笑)愛情と喜びを感じちゃいましたよ(爆)周囲から
「ノー」って言われた事に対して、何くそと立ち向かって「イエス」を勝ち取る根性も
清々しくてヨシ・・・とかっこいい反面、サヴァナといる時は、大抵下半身の事ばっかり
考えて悶々としてっていうのには思わずニンマリ。やっぱりケンはそうでなくちゃね( ̄m ̄*)
ヒロインのサヴァナは大富豪の相続人で、大学時代にケンに何度か会った事があるものの、
当時のケンは恋人に夢中で、密かに憧れるサヴァナの存在は覚えていない程度の接触
に過ぎなかったのですが、叔父に頼まれたお金を届ける為に、ケンにインドネシアへ
同行して貰おうと考えていた矢先に偶然からケンに声をかけられて、結局自分の頼みを
言い出せないまま、関係を持ってしまった事は確かにサヴァナのミスなんだけれど、変に
意地を張ったりしないでその事をちゃんと謝る素直さが気持ち良いし、足は怪我するわ、
虫を食べざるを得ないわ、香水消しの為に腐った草木のヘドロを身体に付けさせられるわ
と凄まじい目に合い、何度も泣きそうになりながらも何とか頑張ろうとする健気な姿が
良かったなあ〜。なので、ケンが自分を置いていってしまったと思ったサヴァナが
泣き出した姿が何だかとってもいじらしくて。リスやテリーのようなパンチのあるタイプ
では無いけれど、責任感が強くて、優しい勇敢なキャラは好感度大で、ケンともとっても
お似合いだなあ〜と思いました。ジャングルの中で行動を共にするって展開はよくある
けれど、でも過酷な状況下でお互いを知っていきながら信頼と十点満点の愛情(笑)が
芽生えていく二人は等身大そのもので、程良く甘くて爽やかな印象が残るロマンスでした(^^)
ケンとサヴァナのメインロマンスと並行して描かれたのが、インドネシアの島で宣教師
をするモリーと闇商人のジョーンズのロマンスと二次大戦中にナチスの二重スパイとして
活躍したサヴァナの祖母のローズと当時のオーストリア皇太子のハインリヒのお話ですが、
モリーとジョーンズの二人がこれまた良いんだなあ〜。思いっきり感情移入しました(><)
多感な年頃に恋人を失ったショックから自暴自棄に陥って、娘を産んだ後に立ち直った
モリーと元は軍の特殊部隊の隊員で、作戦中に敵に捕まって拷問を受けた挙句、結果信じて
いた政府に裏切られて、現在はタイの麻薬王からお尋ね者として懸賞金を掛けられている
ジョーンズのロマンスに根ざした心地良い引力とそこはかとなく漂う儚さっていうか・・・。
どんどんモリーに対して無防備になっていくジョーンズが、ケンの埋めたお金を持って
一旦は逃げ出そうとした以降はもう涙必至で、モリーが信じているような良い人では
無いとわざと証明して見せようとするジョーンズが哀しくて哀しくて(><)本好きの
モリーに本をプレゼントするだけで無く、本を読んで聞かせる姿がツボ直撃(笑)二人の
ロマンスの続きは「Breaking Point」までお預けですが、モリーがジョーンズに宛てた
手紙を読む頃には泣かされていましたね〜。モリーの愛情と理解に深い感動を貰いました。
サヴァナの祖母ローズとハインリヒのロマンスは、ローズが自叙伝を出版した事から、
サヴァナ、モリー、ジョーンズ、リスの四人のそれぞれの朗読スタイルで回想されますが、
ローズが信義に生きるだけで無く、葛藤の末に愛にも生きようとする勇敢な姿が魅力的に
描かれていると同時に私的にはハインリヒのローズに対する揺ぎ無い愛に尽きる内容でしたね。
そしてサムリスですが・・・。こちらは事前に原書をかじっておいたにも関わらず、
やっぱり涙無しには読めなかったです。「ボス物」丸出し(?)でリスに接近するマックス
に始まり・・・いやいや、マックスは早くもジーナから逃げ出し体勢取ってるし(呆)
「小児愛者」って自称する程(笑)離れている年齢差やハイジャック事件の事や職業上
の倫理などを挙げてはマックスは自分で自分の想いを複雑化していて、リスと付き合って、
どうにかジーナを払拭しようと考えていますが(それがリスの為にもなるしってわけで)、
私はマックスは好きなんですよ〜、勿論(笑)頭が切れて冷静沈着なくせに肝心な所で鈍感
でへたれ丸出しだしで、ジーナの事を思うとそのへたれ振りにイライラするんだけれど、そこも
また魅力でもあるというか・・・あらら、話がマックスに逸れたのでサムリスに軌道修正(笑)
で、改めてサムリスですが。この作品の中ではリスの想いがより描かれた感じでした(><)
サムの事を想いながらも、サムが自分を忘れられないでいる限り、サムはメアリ・ルー
とは幸せになれないと悟って、わざとマックスとの仲をほのめかして、サムに諦めさせよう
とする。サムを傷つける事によって自分も傷ついて、それでも相手の幸せを想うリスの
愛情にただただ涙。本当に相手の事を愛していなければこんな事は絶対に出来ないし、サム
のした「正しい事」が三人それぞれをどうしようも無く傷つけている事実があまりに痛切で、
その潔さ故にサムを愛した自分を呪うっていうリスの言葉が重く残りましたね(涙)
リスを思いやるジュールズの存在が光っていましたが、私はジュールズが大好きで、
気の強いリスが肩の力を抜いて(サムもだけれど)話せるっていうのが凄く理解出来る
大らかで深いキャラ(でも言う時はバシっと言う)は癒しでもあるし、特別でもあるなあ〜
ってつくづく思いました。「Gone Too Far」の邦訳が本当に待ち遠しい。このまま
ではあまりに辛すぎるもんね(><)とりあえず「Into The Night」の原書をかじろう(笑)
散々感情的にぶちまけてきましたが(汗)ジャングルで追っ手をかわしながら逃げる
ケン&サヴァナと誘拐されたサヴァナの叔父をSEAL部隊とFBIチームが反政府組織から
救出して事件は解決しますが、相変わらずのスケールで壮大に描かれていくストーリーは
安定した力強いトーンで淀み無く進んでいくし、サスペンス、アクション共に秀逸で、
個性豊かなキャラ達が見せる深くエモーショナルなドラマには思い切り感情を揺さぶられ
ます。シリーズが進んでいく足取りの揺ぎ無さにはただ圧巻。長々とまとまりなくただ書き
散らしましたが、やっぱりTSは凄いなあ〜。感動の一言に尽きる一冊でした!大好きです♪
- 2006/09/17(日) 16:48:12|
- TDD&Troubleshooter|
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