溜め込んだシリーズ7冊をようやく読了。三冊まとめてレビューします(^^)
「過去からの旅人」
オメガの秘密捜査員のダイアナは、北極海で見つかった人物の蘇生の仕事を依頼された。
過去に行方不明になった空軍の将校と思われるその男性を生き返らせ、四十五年前
に起こったU2機に関する事件の真相を突き止める為だったが、試行錯誤を繰り返しながら、
反応が見られない事から蘇生を諦めかけた所、突如男性の腕が動き出して・・・。
「緋色のターゲット」
メキシコ大統領の姪で歴史学者のエレナは現在取り組んでいる発掘の仕事絡みでデータ
を盗まれ、脅迫まで受けた事から昔の恋人のジャックに警備を依頼した。かつて二人は
付き合っていたが、姪の身を案じた伯父が圧力をかけ、ジャックは海兵隊を去る事になり、
結果二人は別れた。ジャックと再会したエレナは想いが再燃するのを感じるが・・・。
「怪盗を愛したら」
オメガの局長を務めるニックは、以前から惹かれていた部下のマッケンジーと一緒に
居る所を襲撃され、事件の背景を探るべく、かつてスリとして少年時代を送った南仏の
ニースへ向かう事にした。単独行動を好むニックに対してマッケンジーが同行を希望し、
二人は行動を共にするが、ニースに着いて早々にニックがかつて使い走りをしていた
質屋の主人が殺害された事を知り、襲撃の真相がニースにある事に確信が強まるが・・・。
上記三作品の中で一番面白かったのはやっぱり「過去から〜」ですね〜。読む前は
タイムトラベルものと勘違いしていたのですが、45年間も冷凍保存されていたヒーローの
現代社会に対する反応や失ってしまった歳月の重さなどがちゃんと描かれていたし、ネタ
としても斬新なだけで無く文句無く面白いし、M・ラブレースのサスペンスの上手さが
詰まった作品だと思いました。「緋色〜」はヒロインの逞しさが目立ったかな〜。第二の
マギーとアダムとも言えるマッケンジーとニックが主人公になった「怪盗を〜」も全体的に
良く描かれていましたが、マギーとアダムのお話の後に読んだせいか、比較してしまう
部分もあって、サスペンスとしてはともかく、カップルとしては若干見劣りするかなと
思ってしまう部分もあったけれど、難攻タイプかと思ったマッケンジーの潔さはM・ラブレース
のヒロインらしく颯爽としていて良かったですね〜。シリーズを通して、私的に
ジャガー以外は(笑)ヒーローよりもヒロインの方が存在感があるなあ〜と感じました(^^)
「怪盗を〜」の初めで描かれたマギーとアダムの家庭の混乱振りとラストで破水した
マギーの出産シーンは私的においしかったですね。主役では無いのにしっかりと場を
持っていくマギーの存在感はやっぱりあっぱれだわ(^^)オメガからは完全に引退
してしまうみたいだけれど、シリーズの続きでも是非また登場して欲しいキャラです♪
切れるサスペンスと痛快なアクションにプラスしてかっこいいヒロインとストレートな
ロマンスが楽しめるとっても優秀なシリーズでした。本国では2003年に「怪盗を〜」が
発表された後にオメガ・シリーズの新作は途絶えていたようですが(日本でも刊行され
ていないタイトルの再販がされていました)、調べた限りでは今年の春に発表された
「Diamonds Can Be Deadly」がシリーズの続きの模様。こちらの邦訳に期待ですね。
- 2006/09/12(火) 23:21:00|
- オメガ・シリーズ|
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