LSを中心に読んでいるのですが、読了したばかりのこの作品をとりあえずレビューします♪
17世紀のモロッコ。スルタンに仕えるシークのジャマールは、敵対するベルベル族を
返り討ちにし、王女のザラを捕虜として捕らえた。勝気な言動でスルタンの怒りを買った
ザラに惹かれたジャマールは奴隷として自宅へ連れ帰り、誘惑しようと試みるが・・・。
いやいや・・・濃厚でございました(笑)シークもののヒストリカルって凄く久しぶり
に読んだのですが、とにかくヒーローとヒロインのラブシーンが多いの何のって(爆)
こんなにラブシーンが多く挿入された作品は初めてかも。しかも回数が多いだけで
無く描写が熱いわ濃いわで、先日読んだ「運命に導かれて」のデイビー兄さんも
このシークの発情っぷりに比べたらまだまだ甘いわ〜なーんて思ったり( ̄m ̄*)
といきなりラブシーンについて言及しましたが(笑)、全体的に良く描かれた作品でした。
テンポも軽快だし、異国情緒が色濃く漂うモロッコを舞台に奴隷として捕らえられた
ヒロインとヒロインが欲しくてたまらないヒーローのロマンスも、初めこそ駆け引き
っぽい感じでスタートしたけれど、娘の救出に来たヒロイン父がヒーローに捕まった
事をきっかけに変化が生じて、関係を結びながらも父親を助け出そうとする目論む
ヒロインと内妻3人をほったらかし状態でヒロインにのめりこんでいくヒーローの心情や
敵対する部族同士としてのそれぞれの立場などがきっちりと描かれていたし、惹き込まれる
ような特別な力強さがあるわけでは無いけれど、キャラにクセも無いし、ストーリーは
展開が早いだけで無く、内容的もまずまずの描かれ方でとても読みやすかったです。
ただちょっと気になったのが、時代背景上仕方が無い事とは言え、奴隷の売買とかが
当たり前のように描かれていた事かな〜。こだわっても仕方が無いけれど、私的に
そういう背景はあまり好きでは無いので、気になってしまいましたが、でもヒーローは
英国人の血が半分流れているせいか、優しくて誠実な面が描かれていて、男尊女卑的
な考えをしていた前半よりも、ヒロインの為に死を覚悟してスルタンを裏切る行動に
出る後半部分の方が断然魅力が増しましたね。勝気で勇敢なヒロインにメロメロなのも
よく伝わって来たし、ヒロインと一緒に国を出る際に使用人や奴隷に財産を分け与えた
行為もヒーローの高潔さや思いやりを感じさせる気持ちの良いエピソードでした(^^)
父親と共に逃げ出したヒロインをヒーローが再度追いかけ、捕まえたと思った矢先に部下
の勝手な思い込みからヒロインが奴隷商人に売られてしまい、救出に行ったものの間に
合わず、ヒロインは父親に救い出されて・・・などとストーリーはドラマティックな展開
の連続で、スルタンの追っ手を逃れて英国へ向かってからも、ヒーローの母親絡みで軽く
一難あったりと最後まで飽きさせずに一気に描かれていく感じですが、展開の切り替え
が早くても、ポイントを押さえながら描かれているせいか、ちゃんと読ませて進んでいく
手ごたえがあるし、特に後半部分は感情的な深みもそれなりに見られて、二人の
ロマンスにホットだけでは無い、味わいが感じられたのも良かったですね(^^)
シークものが好きな方には勿論の事、濃厚でドラマティックなロマンスを読みたい時に
お薦めのタイトルです。読後は中々の満足を得られる作品だと思います。面白かったです♪
- 2006/09/05(火) 22:45:44|
- 扶桑社|
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