新刊ラッシュ・レビュー第二弾はS・ブラウン。ずっと読みたかった作品です^−^
南部で伐採会社を営む義父が倒れた為にスカイラーは婚約者が義妹と結婚して以来、
六年ぶりに故郷へ戻ったが、会社の経営状況は火の車で、父親は代々受け継がれてきた
屋敷の「ベル・テール」を担保に銀行から莫大な融資を受けていた。一念発起したスカイラー
は会社を再開し、優秀な森林労働者で何かと噂のあるキャッシュを雇い入れるが・・・。
中盤あたりまではサスペンスというよりは愛憎が入り混じった人間ドラマのような感じ。
パワフルでテンポの良いストーリーに惹き付けられて、すっかりと読み入ってしまったなあ〜。
T・ホウグの「心ふるえる夜に」に似た面が少しあるかなと思います。一昔前のS・ブラウン
作品に見られる濃密な雰囲気が、ストーリー全体をしっかりと色付けていました。
「ベル・テール」を巡る登場人物の強欲振りが浅ましく描かれていましたが、その一方で
南部の田舎町に根深く残る人種差別や階級差の方により感じる面がありました。
私生児で「白人のクズ」と呼ばれて育ってきたキャッシュや「「ベル・テール」の
元家政婦の娘で、黒人であるが故に良い職に就けず、病気の母親の為に売春婦に
ならざるを得なかったゲイラとゲイラの恋人で彼女に裏切られたと思い込んでいる、
服役中のジミー・ドンのそれぞれが背負っているものが哀しかったし、彼らの現実が
あまりに過酷で本当に辛かったです(><)状況がイタイ分、ゲイラとジミー・ドンの
ロマンスに凄く期待していたのですが、思っていたほど描かれないまま、最後には
あっさりとハッピーエンドになりましたが、二人が辛い思いをした分、余計な波乱は
無しで良かったんだろうなあ〜。ゲイラを囲っていた極悪人の最期にはすっきりでしたが。
ヒロインのスカイラーは、真面目で意志が強く、義父に背かれた事に傷つきながらも、
愛する家を守ろうと必死で頑張る姿が好印象でした。ゲイラを助けてかくまう優しさと
勇敢さもナイスだし、困難に立ち向かっていくガッツが何よりも良かったです^−^
キャッシュについては、S・ブラウンの描くヒーローの中でも(私が読んだ作品に限りますが)
相当荒っぽい部類に入ると思いますが、キャッシュの視点からの描写が少ないせいか、
中盤を過ぎてもあまり感情移入は出来なかったんですね。銀行家の妻との不倫に
関しては絶対に頷けないし、スカイラーに対する態度も良い時もあれば、そうでは無い
時もあって。決して好きなタイプのヒーローでは無いけれど、でもキャッシュの
そういう言動や生き方がとても虚しく映って、共感とまではいかなくても、心の琴線に
触れるような何かを感じさせる部分がありました。ラストに明らかになったコットンとの
関係の真実は何となくわかってはいたけれど、キャッシュが最後に自分を息子と認めて
ほしいと願った事や初めて見た時からずっと「ベル・テール」に魅せられ続けていた
事が哀しくて切なくて(><)母親は愛人として一生を送り、息子よりも「ベル・テール」
を選んだ父親の事を思えば、キャッシュの内面の複雑さや愛を否定して、物事に対して
嘲笑的な態度でいるのが理解出来たし、だからこそやるせなさが募るキャラでした。
私的にキャッシュはちょっと粗野過ぎるのですが(笑)最後にスカイラーに想いを
告白するシーンは優しさと同時にちょっぴり切なさも感じさせて、思いがけず
ホロっときました。幸福感がほのかに漂う、素敵なやり取りでした^−^
終盤に盛り上がってくるサスペンスは犯人がほとんど見えているので、驚きはありません
でしたが、「ベル・テール」という美しい屋敷を中心に巡りながら、スカイラーと
キャッシュの熱く渇いたロマンスを始めとして、家族間の複雑な愛憎と人間の醜悪さが
力強く深く描き出された、読み応えたっぷりのドラマティックな作品でした^−^
さてさて・・・来年は「Another Dawn」を翻訳してくれる事を期待します(笑)
- 2006/06/30(金) 23:30:13|
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集英社さんに続き二見さん、ランダムさんと新刊ラッシュで当分文庫のレビューが続きます。
まずはお初作家のM・スチュアート。表紙のイラストは何だか穏やかなんだけれど(笑)
人相画家のケンドラは、子供のスポーツ活動をサポートする愛情深いシングルマザー
ばかりを狙った連続殺人事件の捜査にFBI捜査官のアダムと共に乗り出した。ケンドラは
犯人と思われる男の人相を目撃者から聞き出しては似顔絵を作成するが、巧みな変装
で犯行を繰り返す犯人の足取りは思うように掴めなかった。やがて遺体から死んだ
はずのケンドラの弟の腕時計が発見され、ケンドラにも危険が迫っていて・・・・。
ヒロインとヒーローが事件を追う過程が丁寧に描かれたストーリーの内、サスペンスが
9割を占めていましたが、遺体が見つからないまま殺害されたと見なされているヒロイン
の弟の事件や自殺と断定された上院議員の母親の死などの過去のエピソードが現在の
連続殺人事件に繋がって来るのは見え見えだったし、途中からは犯人像も浮かんできた
ので、特に意外性も無かったなあ〜。あらすじを読んだ限りでは、奥深いサスペンス
が期待出来るかな〜と勝手に踏んでいただけに残念。人相画家としてのヒロインの
視点は興味深く描かれていましたが、事件を追っていく流れも、丁寧だけれど、
もたつく感もアリで、ヒロインとヒーローのロマンスも事件メインの流れに押されて
しまって、本格的な関係になる前にヒロインが別の相手と結婚してしまい、以後何となく
忘れられずにいたというヒーローの気持ちがちょこっと描かれていた程度で、はっきり
とした感情のやり取りは見られず。始終「何となく」な状態でした^−^;
ロマンスがイマイチでもサスペンスが良ければって所なんだけれど、犯人がヒロインの
前に姿を現してからのやり取りは無駄に長いだけに思えたし、不遇な境遇の犯人に
ちょっとは同情心が芽生えても良さそうだけれど、そんな感じも一切無しで、全体的に
不完全燃焼なまま読み終えてしまいました。ヒーローがヒロインを父親の結婚式に
連れて行って、家族と対面させるシーンはなかなか朗らかで良かったのですが、キャラの
魅力(意思や感情)がストーリーの中で生きてこないせいか、やっぱり乗り切れない
んですよね。ヒーローの祖母はチャーミングなばあ様でちゃんと光っていましたが(笑)
特別良くも無いけれど、悪くも無いって感じでしょうか。全体的にもっとスパイスが
欲しかったなあ〜と思います。ヒーローの同僚のFBI捜査官達のスピンが何作か出ている
模様です。しっかしまあ、死人が多すぎ。こんなに人が死んだ本は初めてかも(汗)
- 2006/06/29(木) 20:01:49|
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ヒストリカル作家の中では一番好きなM・マグワイアですが・・・。このシリーズは正直
イマイチだったなあ〜。「聖なる刻印」はマンディリオン探し、「未熟な淑女」は
田舎町での幽霊話がテーマに掲げられていて、題材そのものは面白いけれど、ストーリー
としてはノリが悪いというか・・・。いつものM・マグワイアの良さが見られず残念でした。
作品的には「聖なる〜」の方が良かったかな。ヒーローが花を摘んでヒロインに渡し
たりと素敵なエピソードもあったけれど、マンディリオンを探して行動を共にしている
二人が惹かれ合ってはいても、お互いの事を知っていく過程が明確に描き切れて
いない部分にちょっと納得がいかず。でもまあまあ面白く読めました。
M・マグワイアは中世ものの方が良いのでは・・・と思いました。悪くは無いんだけれど、
今までの作品と比べちゃうとやっぱり物足りなく感じてしまうのは否めず^−^;
- 2006/06/28(水) 10:21:59|
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「幼き逃亡者の祈り」に続いて、この作品もCIA絡みのサスペンス。面白かったです!
CIA工作員のエリンは幼い姪を育てる為に諜報活動から離れ、ジョージタウン大学で
教鞭を取るかりそめの日々を送っていた。ある朝エリンはジョギング中に公園内で
アイスクリーム売りを見かけ、巧みな手品で子供達を魅了するその男が十九年前
に妹をさらった犯人だと確信する。同じ日にその公園で女児の誘拐事件が発生し、
エリンはFBI捜査官のアレックの元を訪れ、「マジシャン」の事を告げるが・・・・。
前作と同様に子供絡みの犯罪がテーマになっていますが、内容的にも前作に勝るとも
劣らない出来映えでした。滑らかに進んでいくストーリーは最後まで緊張感が途切れ
ないし、サスペンスの切れは抜群で、とにかく巧み。研ぎ澄まされたような雰囲気に
自然に惹き込まれていったし、犯人の「手」に着眼するという独創的とも思える
ネタ(?)に鮮烈な印象を受けました。そしてキャラの魅力もポイント高しでした^−^
クールで孤独な雰囲気をまとったエリンが自分の家族を崩壊させた犯人に立ち向かう
姿は凛とした感じで、惚れ惚れしちゃうようなかっこよさでしたね〜。ありがちな
「私主義」の押し売り状態では無く、自分の主張を通しながらも、言動が主観的に
ならないのがこれまた優秀で、とても気持ちの良いキャラとして描かれていましたが、
同時に表面上は強く振舞っているけれど、心の底では妹の面倒をきちんと見なかった
自分を責め続けて、妹の現状に悩み苦しみながらも、幼い姪の存在に救いと癒し
を見出している一人の女性としてのエリンの姿に深い切なさを感じました。
そしてヒーローのアレックがこれまた素敵なキャラでしっかりと惚れちゃいました(笑)
助かる子供もいればそうではない子供もいて、心身に鞭を打って捜査を続けながら
何度も仕事を辞めようと葛藤しても、一つの命が救われたら、やっぱりやめられない
と思うアレックの職務に対する信念や思いがとても感動的でした(><)マッチョな
捜査官っていうのもオイシイので勿論大好きですが、アレックの場合は、捜査官と
いうよりは人間として内面的に深く描かれていたので、そこに惹き付けられましたね^^
前作もそうでしたが、P・ルーインはキャラ形成も上手ですね〜。真面目さ、優しさ、
勇敢さといった人間の善なる部分を主人公達に過不足無く、かつ自然に投影している
んですよね。今回も何とかして生き延びようと懸命に頑張る子供達の姿が描かれて
いましたが、彼らの置かれた状況が哀しくて泣けてきました(><)不安定な精神
状態にも関わらず、病院から出たクレアのしっかりとした態度とエリンとの会話には
涙が出ちゃいました。子供を狙った犯罪が現実でも多発している事を考えると怒り
を覚えるし、被害者が背負っているものを思うと本当に胸が痛くなります(><)
ストーリーは終盤になってもテンポ良く進んでいきます。「マジシャン」の自殺
の件は先が読めてしまいましたが、私的にびっくりだったのが、またしてもCIA。
国益優先主義は相変わらずで、人命は取るに足らない的な考えからエリンを利用
していた事実はやっぱり後味が悪いなあ〜。CIAってこういう描かれ方が多いよね。
CIAみたいな組織にダークな面があるのは当然かも知れないけれど、前回と違って
思いがけずだったので、余計にずっしりと響きました。あの極悪人がちゃんと罰せ
られるのがとっても気になりました。CIAが絡むとオチもああなるのだろうか( ̄д ̄)
総括すると(笑)期待通りの内容で、前作同様にサスペンスも切れるし、ドラマ性
も高くて、キャラの魅力もたっぷりの大満足な一冊です。サスペンスというカテゴリー
では私的に今イチオシの作家さんかな^−^次回作の「Out of Time」ですが、
エリンとアレックが再登場するそうです。シリーズ化決定かな?嬉しいな♪
- 2006/06/26(月) 23:02:09|
- villagebooks|
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頭を空っぽにして楽しめるかな〜と期待して読んで見たら、意外とマジメに描かれていて、
ちょっと驚きましたが(笑)でもあっという間に読めちゃった一冊です^−^
妹のエイミーとビデオ制作会社を経営するソフィは、落ち目の女優クレアが再起を賭けた
PVの撮影の為にクレアの故郷のテンプテーションという田舎町に滞在する事になったが、
町に着いて早々住民の車にぶつかってしまったソフィの元を町長のフィンが訪ねてきた。
天敵とも言えるハンサムなお坊ちゃま系のフィンにたちまち惹かれたソフィは仕事の
リサーチの為と言い聞かせて彼と関係を持つが、そんな中クレアの夫の死体が発見され・・。
率直に(笑)すごーく面白かったです♪ドタバタ系のコメディ一本の調子で行くのか
と思っていたら、個性豊かな町の面々がおバカ振りをさらす一方で内容そのものは
しっかりと描かれていて、一見アンバランスとも思えるそのバランスが素晴らしいの
一言です。こういう色調の本って初めてかも。ある種の感動を覚えてしまったくらいです。
ストーリーの軸になっている家族愛は様々な形で表現されていましたが、中でも
ソフィの弟デイヴィのソフィに対する絶対的な愛情と信頼は凄くパンチがあって
印象的だったなあ〜。デイヴィの活躍は過去も現在もナイトそのもの^−^
私もこういう弟が欲しいなあ〜って思っちゃいました(この際詐欺師でもOK・爆)。
ヒーローのフィンもとっても魅力的でした。欲望には正直、でも感情には慎重というか、
鈍感とも言える典型的なタイプですが、回数は多いのにやたらと邪魔が入るソフィとの
ラブシーンも笑わせてくれたし、お坊ちゃま系なのに言葉とか結構荒っぽいあたり
がツボで、個性的な面子の中でしっかりと存在感もあったのもナイスでした♪ソフィの
元恋人に思い切りパンチ喰らったのも笑えたなあ〜。嫉妬したヒーローが殴りかかる
のが相場だと思うけれど、しっかり殴られていたのが妙におかしかったです(笑)
でもやっぱり一番光っていたのはデイヴィだなあ〜^−^詐欺の手口も鮮やか
かつスマートだし(笑)、うわべは飄々としているけれど内面の強さみたいな
ものが感じられて、このまま脇で終わるには惜しいキャラだなあ〜と思ったら、
デイヴィがヒーローになるスピンがあると聞いて、してやったりとニンマリ
しちゃいましたよ〜。是が非でも読みたい!翻訳待ちは増える一方です♪
いきなり死体が登場してサスペンスモードに突入か?と思いましたが、ソフィが
襲われたりと謎解きもちょっとだけ出てくるけれど、大きな驚きは無いまま、ストーリー
は軽快なペースでラストまで進んでいきます^−^個性豊かな面々のドタバタ振りは
面白いけれど、決してうるさくは無いし、ノリが良くて最初から最後まで一気に読めて
思い切り楽しめる作品です。あっ、あと私的に不細工だけれど(笑)演技派なラッシー(犬)
にも一票。アイスバー好きっていうのもツボ。ワンコにまで大満足な一冊でした^^
- 2006/06/23(金) 18:15:32|
- ジェニファー・クルージー|
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またしてもS・ブラウン。ウェスタン好きのくせに、ヒロインのイターイ背景が邪魔して
手に取る勇気が出なかった作品。でも来週に出る新刊はすぐに読むつもりです^−^
義兄にレイプされて出来た子供を荒野で死産したリディアは、幌馬車隊に助けられ、
生まれると同時に母親を失った赤ん坊の為に乳母として行動を共にする事になった。
赤ん坊の父親のロスは、素性の知れないリディアを冷たく疎んじるが、そんな彼にも
人には言えない過去があり、それぞれの追っ手が二人に迫ろうとしていた・・・。
「復讐のとき愛は始まる」のレイプシーンの描写がちょっとトラウマになっていて(苦笑)
「夕暮れ〜」もあらすじを読んだだけで何となく嫌な予感がして、手が出ずにいた
のですが(臆病者)、心配していたようなシーンの具体的な描写は無かったので安心
したし、作品もすごーく面白くて良かったです。ウェスタン好きにはたまらない一品。
死んでしまいたいと思っていたリディアは一見儚げな雰囲気を感じさせる面もあるん
だけれど、どんな事になっても愛する者を守ろうとする芯の強さと愛情深さがストーリー
そのものの力にもなっていったように思えるし、ロスに対して一歩も引かない凛々しい
態度もヨシでした。ストーリーの進行と共に魅力が増していったヒロインでした^−^
ロスの荒っぽさとセクシーさは凄く魅力的でしたが、ストーリーが進むにつれて、
リディアの強さが際立つ一方でロスは恋する男そのものといった感じで(笑)
亡妻への想いやリディアの語られない過去に対する疑問やらと葛藤ばかりで、
自分の感情にはなかなか素直に向き合えないもどかしさに心をくすぐられつつも、
ホットで回数の多かった(笑)ラブシーンはロスの想いを十分に物語るくらい感情的
に深い描かれ方をしていたので、読ませるなあ〜って感じで凄く満たされました。
亡妻にはお尋ね者の自分の過去を語らずにいたロスがリディアには心を開いて自分の
事を話すシーンも優しさと理解が感じられる雰囲気があって良かったし、二人の
感情のやり取りの描写が長いストーリーに沿って、細やかに重ねられていくあたりに
S・ブラウン作品の魅力を改めて感じました。濃厚だけれど、しつこくないんですよね^^
幌馬車隊の一行も個性豊かに描かれていました。その中でも倒れていたリディアを
見つけたラングストン一家の兄弟で長男のバッバとリディアの義兄に殺されてしまった
次男のルークのエピソードは痛ましかったですね〜(><)大人の男に憧れて、ロスを
慕っていたバッバが弟の仇を取った事によって得たものと失ったものの意味が重く漂って、
とても印象深いエピソードでした。リデイアを見守っていたウィンストンと使用人の
モーゼズの存在も良かったし、勿論肝っ玉母ちゃんのマーもあっぱれな活躍でした^−^
ロスを追う探偵と亡妻の父親にリディアの義兄が絡んで来る終盤の流れは緊迫感もあって、
お尋ね者のロスの身柄にどういう決着がつくのかもドキドキさせるし、リディアの強さ
が輝く様はまさに特筆すべき要素^−^荒っぽくてちょっとダークな雰囲気にリディアの
ピュアな感性が混ざり合い、とても味わい深いロマンスが楽しめる大当たりの作品でした♪
将来がとっても楽しみなバッバのスピンは無いのかと調べて見たら、発見しました(笑)
その「Another Dawn」ですが、「夕暮れ〜」から約20年後の設定で、ヒーローは
バッバでヒロインはリディアとロスの娘だそうです。これって邦訳の予定は・・・?
来週発売になる「愛はゆるやかに熱く」がずっと読みたいと思っていた、
「Slow Heat In Heaven」なのでとっても嬉しいのですが、今の心境では「Another〜」
を先に訳して欲しい感じがしないでも無くて(笑)とりあえずこれも待ちですね^−^
- 2006/06/22(木) 15:02:43|
- 集英社|
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ほぼ一ヶ月遅れで読んでいる「孤高の鷲」シリーズ。美味しいものは少しだけ後で(笑)
亡き兄が創始した財団の仕事を引き継いだケリーは、晩餐会の夜に会場の駐車場で
襲われそうになり、その場を通りかかったジョンに助けられた。自分の為に怪我をした
ジョンを自宅に招きいれたケリーは彼と一晩を過ごすが、翌朝書斎から財団のデータが
入ったディスクが紛失しているのを発見し、「フェニックス結社」へ捜査を依頼するが・・・。
う〜ん・・・。テロ組織の資金源リストにヒロインの財団の名前があがっている一方で
財団の内部では、援助金の配分率に関しての疑問が浮上しているっていうネタは
決して悪くないんだけど、プロットが甘いせいか、ストーリーに持久力が欠けている
ように思えたなあ〜。ページをめくる手が徐々に遅くなってしまったんですよね〜。
私が惹かれる、「孤高の鷲」ならではの雰囲気も見られずでつくづく残念でした。
キャラも前作なんかに比べると印象が薄い感じですが、前作でレイフを救う為に
エリザベスを逃がしたジョンの決断は、結果正しい事だったとは言え、組織のあり方
を重んじるグリフとの間に溝が出来てしまったあたりのやり取りは興味深かったです。
ジョンに今までのヒーローのような存在感が感じられなかったのは、CIAの出身では
無いせいかも。悪くは無いのですが、良い面が目立ってこなかったです(><)
この作品のRT誌の評価を調べて見たら、何と★×1のみ。シリーズものだし、
こういう場合もあるよね(笑)でも「幻を愛した夜」は結構期待しちゃってます^^
- 2006/06/21(水) 12:05:01|
- 孤高の鷲|
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お薦めを頂いたので早速読んでみたハヤカワ文庫の新刊です^−^
ショッピングセンターの建設地で幾つかの白骨死体が見つかり、検屍官のジェイクは
恩師の頼みから調査に参加したが、その恩師は急死し、次いで恩師の家政婦も変死を
遂げた。発見された白骨死体の一つの身元が判明し、遺族が事実の解明を求めた事から、
ジェイクは何度か一緒に仕事をした事がある弁護士のマニーに協力を求めるが・・・。
主人公が弁護士と検屍官という事で、法医学(科学)的な面からのアプローチが
多いかな〜と思いながら取っかかりましたが、専門的な要素が多い割にはそれ程
小難しく描かれていなくてとても読みやすいし、ブランド品で完全武装したヒロイン
とぼさぼさの頭でファッション感覚ゼロのヒーローのコミカルなキャラクターと
サクサクした会話がストーリーを軽快に動かしつつ、全編を通して朗らかな雰囲気が
感じられたのが良かったです^−^ヒロインの愛犬や助手のケネスの存在も重く暗く
なりがちな検屍というテーマの中で明るい色付けになっていてナイスでした♪
恩師と家政婦の死に続いて、ヒロインが襲われたりヒーローの車に爆弾が仕掛けられ
たりと次々に事件が起こっていく中でマイペースな調査の結果、ショッピングセンター
の建設予定地にかつて建っていた精神病院内で人体実験が行われていた事実が判明
しますが、長年の親友として愛し慕ってきた恩師の知られざる過去が明らかになった
時のヒーローの気持ちを思うと切なくなったし、恩師の抱えていた秘密や実験の
被害者との悲恋と彼女が残した手紙に思いがけずホロリとさせられつつも、国益を
守る為に人命を侵すという事が正当化されていた事実の残酷さと沈黙の重さは
ずっしりと読後にも残って、深く考えさせられる面がありました(><)
人体実験の事実とはまた違った角度からサスペンスの真相へと辿り着きますが、
新たな事実の判明もアリで、最後まで気が抜けないペースで描かれていきます。
細かく見ちゃうと詰めの甘さを感じる部分もありますが、さっくりとした作風には
惹き付けられるし、コミカルな風味とふいに浮かび上がる切なさがとても魅力的な作品
でした。カップルとしての二人の今後も気になるし、(ラストにヒロインの愛犬に自分
の事を「パパ」と言っていたヒーローがツボv)シリーズものとして期待しちゃいます♪
- 2006/06/21(水) 00:00:39|
- 早川書房|
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S・ブラウンの新刊ラッシュが続きますね〜。この作品は83年に書かれたものです。
NYでダンサーとして活躍するブレアは、膝を故障し静養を余儀なくされた為、友人の
紹介でロングアイランドのアパートに引っ越してきた。その当日にブレアがマッサージ師
と間違えた大家のショーンはブレアに興味を示し、何かと誘いをかけ始めて・・・。
こういうこってりした古典的なロマンスは久しぶりに読んだ気がします。
ヒロインがヒーローをマッサージ師と勘違いして家に招きいれちゃってからの
展開なんて、お決まりなんだけれど、セクシャルな雰囲気が濃厚に漂って良い感じ
だし(笑)でも内容がこってりロマンスだけじゃ無いのがツボ。ダンサーとして
のキャリアの岐路に立って焦るヒロインと過去の失敗から人生を真の意味で豊かに
するものは何かを学んだヒーローの人物描写や思考がしっかりと描かれていたし、
ダンサーとしてのキャリアに必死でしがみつくあまり、ヒーローに対して酷い
言いがかりをつけるヒロインに真っ直ぐに向き合って自分の気持ちをぶつける
ヒーローの愛情深さが際立っていました。ヒーローの出来が良い分、ヒロインの
マイナス面が目に付く感が多少ありますが、大切なものを悟った後のヒロインは
柔らかさと強さが見える素敵な女性に成長して、良い感じでした^−^
二人が稽古場で踊ったり、浜辺でピクニックをしたりとうっとりしちゃうような
素敵なシーンがロマンスを読んでいるなあ〜っていう心地良い気分にさせてくれました。
本自体は薄めですが、全体的に良く描かれた一冊だと思います。なかなかでした♪
- 2006/06/20(火) 11:34:11|
- MIRA|
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ちょっと前のヒストリカルを2本。まずはアン・アシュリーから^−^
愛人付きのヒーローが多いアン・アシュリー作品は私の中で「要注意作家」
なのですが(笑)愛人がいるヒーローでも難なく読めちゃう事も多いのに、A・アシュリー
の場合はどうも相性が悪いらしくて、この作品も購入を迷っていたのですが、安全マーク
を頂いたのでGETしました^−^ヒーローが一風変わったタイプで驚きました(笑)
頭は切れてユーモアたっぷりだし、ヒロインに対する誠実な態度も好感度大でしたvv
ある男爵家で起こった事件の謎解きがメインに展開されたストーリーはとっても
面白かったです♪タバーンでパンを焼いたり給仕の仕事をしているヒロインというのも
目先が変わった感じで良かったし、聡明で朗らかなヒロインはとってもチャーミング
でした。ロマンスの進行がスムーズ過ぎたので、後に何かしら穴があるとは思って
いましたが、ヒーローがヒロインを誘拐して結婚しちゃうラストも微笑ましかったし。
A・アシュリーの作品は読後に不満が残る事が多いので、最近は避けるようになって
いたんですが、今回は伸び伸びとした作風が楽しめて◎でした^−^
続いて「天使の休息」ですが、こちらはヒーローの愛人の存在がありがちな意地悪女
では無くて、とても魅力的な女性に描かれていると教えて頂き、手に取って見ました。
ヒロインがですね・・・。境遇は可哀想だと思うのですが、どうにも魅力に欠けるし、
読んでいて疲れちゃうタイプでしたね(笑)一方の愛人は確かにとっても魅力的な
描かれ方をされていました。ヒーローとの関係もいやらしさみたいなものが全然無くて、
対等の友人として建設的な会話のやり取りがされたりしていたし、理知的で凄く良い
雰囲気だったなあ〜。ヒーローとの関係が終わった時には、逆にその聡明さがちょっと
哀しかったくらい。正直このヒーローには勿体無いくらい女性だと思いました^−^;
作品的には面白い・・・とは言えないかな(笑)確かなものを掴めないまま
読み終えてしまった作品^−^;内容としては「料理番〜」の方を私はお薦めします♪
- 2006/06/19(月) 19:57:49|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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週末がバタバタで(><)とりあえずBlogだけは爽やか系にチェンジ。
今まで使っていたテンプレのテーブル幅が広すぎたせいで、ここ2ヶ月前後に書いた
レビューのレイアウトがこのテンプレで見ると崩れている場合があります(><)
とりあえず7月の間のみのデザインですので、流してやって頂けると幸いです。
「TDD BESTヒーロー投票」の宣伝をして下さっている、T+T同盟メンバーの方々に
御礼申し上げます。ありがとうございます!!後ほど改めて御礼参り(えっ)
に伺いますので(笑)どうぞよろしくお願い致します^−^
お薦め頂いた早川書房の本やS・ブラウンのMIRA、近日デビュー予定の「アウトランダー」
の新刊までどっさりと買い込みました^−^ぼちぼち読んでいきたいと思っています。
メールのお返事が遅れています。ゴメンなさい(><)二、三日中には必ず〜!!
- 2006/06/18(日) 20:54:55|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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キャットがぶっち切っている状態のTDD BESTヒーロー投票ですが、最近票の入りが
停滞気味で^−^;再刊分もまだ出揃っていないし、決めかねている方も中には
いらっしゃると思いますが、TDDファンの皆様の投票をお待ちしています♪
ご協力の程どうぞ宜しくお願い致します^−^
- 2006/06/16(金) 19:41:55|
- TDD&Troubleshooter|
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作者はRT賞も受賞していると聞いたので読んでみましたが、サスペンス・ドラマといった
感じのストーリーで、登場人物の心の機微が味わい深く描かれていました。
刑事裁判の被告人弁護士のジョンは、二人の子供を男手一つで育てながら少女連続
殺人事件の死刑囚の弁護を務めているが、そのせいで町の人々から反感を受けていた。
そんなジョンの前にケイトという女性が現われる。ケイトは行方不明の妹が連続殺人の
犠牲者なのではないかと疑っていて、ジョンに事実を確かめてほしいと訴える。
職業倫理に反する行為にジョンは即座に断るが、新たな殺人事件が発生して・・・・。
配偶者の不倫に傷つけられた過去を持つ主人公達(ヒーロー、ヒロインと呼べない感じ)が
同じ痛みを分かち合う事によって理解し合い、人を愛する事を再び学んでいく過程が
ストイックに淡々と描かれていきますが、父親よりよっぽど出来ていると見える
子供達や痴呆が始まった家政婦を庇いながら暮らす男主人公の父の存在が物悲しく
なりがちなストーリーを明るく優しく和らげていてとても印象的でした。
細かい点で重くいろいろと考えさせられるストーリーでしたが、愛情というものが
こんなにも哀しく映った作品は初めてだったかも。癒しも再生も用意されているけれど、
私の中では主人公達の葛藤の重さの方が勝ってしまったなあ〜。正直二度は読めない(笑)
人生に対する視点がメアリー・アリス・モンローとちょっと似ているかも。人生の機微が
深く描き出された秀作だとは思いますが、私はもっと確かな温度を感じたいんですよね(苦笑)
とてもレビューとは言えないけれど、でも正直こんな感じなんです^−^;
- 2006/06/16(金) 19:31:38|
- 集英社|
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まだあったD・マコール作品の未読本。来月はMIRAから新刊が出るし〜と読みました^−^
ロシア系移民が多く住むニューヨークの町で老人が殺害された。老人の身元が三十年前に
事故死したはずの旧ソ連の遺伝子研究の学者だった事から、FBI捜査官のジャックは
老人が住んでいたモンタナ州のホテルに滞在し、極秘に捜査を開始するが・・・。
本のあらすじをかじった限りでは、パラノーマルものかと思ったら、全然違いました(笑)
遺伝子操作というネタはP・ルーインの「幼き逃亡者の祈り」でも取り上げられて
いましたが、国から研究資金を打ち切られた医者達が、事故死を偽装して新しい身分
を手に入れてモンタナの山奥で不妊治療クリニックを開きながら、研究を続行していた
という事の顛末がすっかりと明らかになるまでが引っ張り過ぎで、バタバタした
終わり方にそのしわ寄せが明らかに感じられたし、ヒロインを可愛がる気の優しい
じいちゃんズが不妊クリニックにやってくる悩める夫婦に遺伝子操作を施して子供を
授けていた事やヒロイン自身もその研究の結果、母親のクローンとして生まれた事実
など後味の悪い要素の方が読後に強く残ってしまったのも残念でした(><)
ロマンス面も正義感溢れるヒーローが自分の身分を偽ったままではヒロインと関係を
結ぶわけにはいかないと寸止めしたり(笑)とD・マコールらしい要素も見られましたが、
ヒーローとヒロインの間にカップルとしての調和が見えてこなかったし、他の作品に
比べちゃうと精彩に欠くのは否めず。内容がへヴィでも、読後の爽快感を求める私
としてはすっきりとしない不完全燃焼な作品でした。決して悪くは無いんだけどなあ〜^−^;
- 2006/06/16(金) 18:44:09|
- MIRA|
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最近気分転換にはTがもってこいになりつつあります。中にはちょっとついていけない
作品もあったりで、そういうのに連続して当たっちゃうと食指が動かなくなったり
するのですが、今回読んだ二作品はTらしい要素を純粋に楽しめました♪
どちらの作品もヒーローが良く出来たタイプでした。「狼のキス」のヒーローは強面の
バウンティ・ハンターで、自分の恐ろしげな外見を気にして人から距離を置いて暮らして
いますが、女優になる為にハリウッドへ向かう途中で強盗に合ったヒロインを拾って、
自分の家に置いている内にヒロインのあっけらからんとした魅力に惹かれていく過程が
優しく描かれているあたりがとても印象的でした。ハリウッドへ行く為の資金を調達
しようと無謀な行動に出たヒロインをちゃんと助けにも行くし^−^このヒロインですが、
あまり利口な感じはしないし、成功の為には豊胸手術すらOKとか普段ならダメ出し
しちゃいそうなタイプなのですが、どこか憎めない感じがして(笑)ヒーローにだけで無く、
物事に対して素直な態度が◎でした。ヒーローが惹かれるのが理解出来ちゃうんですよね^^
ヒーローがヒロインにハリウッドへ行く資金を渡そうとするシーンはヒーローの
優しさや愛情深さに思わずジーンときちゃいましたよ〜。内に閉じこもって生きてきた
ヒーローを外の世界へ連れ出すラストもちょっと現実感に欠けても、それが爽快に
感じられたお話でした。う〜ん、これがロマンスの妙なのかもね^−^
「魔法のショコラ」はとってもTらしい風味の作品でした〜。パティシエのヒロインが
人気レストランのオーナーにデザートメニューの仕事依頼を受けて、そこから二人の
関係が始まります。ヒロインは亡母が美人でスリムな元モデルの妹とヒロインを
散々比較して、事あるごとにヒロインのふくよかな体型をこき下ろした過去のトラウマ
のせいで、関係は持ってもヒーローに対して中々心を開けないだけで無く、通信販売で
買った媚薬を混ぜたチョコをヒーローに食べさせる度にヒーローの性欲が激しくなる
事から(笑)ヒーローが自分を求めるのはチョコのせいであって、決して自分の魅力
のせいでは無いとまで思い込んでしまっているのですが、ヒーローがナイス君なのが
とーっても救いで(笑)チョコの真相を知った後のヒロインに対して怒りに走るわけでも
無く、あくまでも真摯な態度で自分の気持ちを伝えた事が出来た人柄をよく表していました。
ホットさでは「狼〜」より「魔法〜」の方が上かな〜。でもどちらもそれぞれ楽しく読めて
ヨシでした。今後良いTに遭遇したら、こんな感じで軽くレビューしたいなあ〜と思っています。
- 2006/06/15(木) 18:38:31|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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日本では4冊が翻訳されているテス・ジェリッツェンですが、どの作品も医療ネタで、
あらすじを読んで一番入りやすそうだったのがこの「外科医」でした^−^
ボストンで連続する猟奇殺人事件を捜査する刑事のムーアとリゾーリは、殺害の手口が
2年前にジョージア州で起こった事件と酷似している事に気がつき、事件で唯一生き残った
被害者で犯人を射殺した女医のキャサリンの元を訪れる。ムーアとキャサリンはいつしか
惹かれ合うが、キャサリンの身辺に「外科医」と呼ばれる犯人の姿がちらつき始めて・・・。
感想としてはまあ面白いといったところかな〜。過去の事件が絡んでいる事が判明
した時点での刑事の動きの鈍さやヒロインが犯人に捕らえられてからの警察の働きが
ほとんど見られなかった部分が消化不良要素として残ってはいますが。プロットそのもの
は骨組みもしっかりしているし、意外性を求める人には物足りないかもだけれど、
犯人の残虐性だけで無く、心理面の異常さが描かれていたのも効果的と言えたかな〜。
レイプされた過去を持つヒロインと死んだ妻を忘れられないヒーローのロマンスは
ほのかな味付けで、キャラがどちらも優等生系だったせいか、二人の関係にほとんど
ページを割かれていない上に事件そのものやERの緊迫した現場のシーンなどに気圧された
状態で、曖昧な描かれ方でしたね〜。刑事としての立場を考えてヒロインと距離を置いた
ヒーローとその事に傷ついたヒロインのその後のやり取りも全く描かれていなかったので、
尻つぼみ的な印象は拭えず。ヒーローの同僚で、殺人課唯一の女刑事の女であるが故の
苦悩や怒りの方が凄くリアルに響いてきました。恐怖に負けずに犯人に立ち向かった
ヒロインと捜査から外された女刑事の活躍で事件が解決したラストを見ると、女性キャラ
の強さが最後まで光ったお話だったなあ〜と思います。終わり方はお約束的でしたが、
サスペンスとしては水準に達する出来なのでは。エピローグが犯人の視点で描かれて
いたのは何となくすっきりしない面を感じちゃいましたが^−^;
ストーリーは全体的にじっくりと描かれた感じですが、特別重厚というわけでも無いし、
テーマの割には比較的読みやすいと思います。ただ医療に関する部分は生々しい描写も
入ったりするので、そういうのが苦手な方にはお薦め出来ないかなあ〜。
- 2006/06/14(水) 21:34:06|
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四部作「モアランド公爵家の秘密」の第一弾です。C・キャンプの作品は大抵サクサクと
読み易いので、未読本の中で溜まってしまう事がほとんど無いですね〜。
あっ、でも「運命のモンフォード家」シリーズはまだ未読があったんだ(^^;)
世間から「変わり者一族」と思われているモアランド家の公爵令嬢オリヴィアは、
霊媒師の詐欺行為を暴こうと乗り込んだ屋敷でセント・レジャー伯爵と知り合った。
初対面こそ最悪だったが、母親が亡き兄の死を嘆くあまり、怪しい霊媒師に
入れ込んでいる事実に困り果てていた伯爵は、心霊現象調査を専門とする事務所を持つ
オリヴィアに仕事を依頼し、二人は霊媒師の正体を暴くべく調査に乗り出すが・・・・。
MIRAから刊行された当初の作品に比べると、ロマンス度はあっさりめになっていますが、
その分事件性が凝っていて、たっぷりと謎解きが楽しめる展開になっています。
霊媒の詐欺行為の暴露を目指す所から始まり、二人が過去のヴィジョンを共有し合ったり、
伯爵家の歴史を遡り、結果代々伝わる黄金の箱に入った宝箱を巡る陰謀に結びついて、
終盤は黒魔術までアリと盛り沢山な内容でした。悲劇に終わったと思われた
過去のヴィジョンに登場するカップルが実はハッピーエンドだったという事実は
嬉しい要素だったなあ〜♪C・キャンプらしい軽く楽しめる一冊でした^−^
次回作の「Beyond Compare」は「魅せられた瞳」にも登場していたヒロインの姉キリアと
ヒーローのアメリカ人の友人レイフのお話です。続く「Winterset」、
「An Unexpected Pleasure」は次兄リード、長兄テオがヒーローになるそうです。
年内に「Beyond Compare」が読めるかどうか・・・?MIRAの作品の中でも発売待ち
しているシリーズやスピン(私が勝手に待っている・笑)があるので、
とりあえずはそちらを先にして頂きたいのが正直なところ。
特にM・ラブレースとE・スピンドラーあたりを希望しています^−^
- 2006/06/13(火) 22:34:13|
- MIRA|
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最近Tに関する見直しを始めています。L・フォスターは元々好きな作家なのですが、他のT
と一緒に山積みになっているので、一人祭りを開催して読破を目指す事に決定o(^−^)o
まずは「愛は止まらない」「熱く危険な夜に」「真夜中のランデブー」「私に火をつけて!」
のスピン繋がりから。どの作品もセクシーで軽快なストーリー展開でとても楽しめましたが、
ローリーのキャラ形成の上手さを凄く感じましたね〜。ヒロインは勿論の事、
特にヒーローがナイス!それぞれが個性豊かでとーっても魅力的。ストイックで
嫉妬深いミックの過去に泣かされ、ザックの優しいパパ振りにはほんわかした
気持ちになったし、プレイボーイのジョシュの悶々振り(笑)と惚れ込んだら
一直線な一途さも凄く良かった〜^−^ヒロイン、ヒーロー共に内面の描写が
とても充実しているので、そのあたりに深い満足を得られて◎でした♪
「愛は〜」のヒロインのシーリアの兄夫妻のお話は未邦訳みたいですが、ここまできちんと
邦訳されていて、なぜ一番初めだけ放置されているのか全くもって不思議ですが^−^;
Part2にも近々取っかかる予定です♪何のシリーズにしようかな〜^−^
- 2006/06/12(月) 18:30:07|
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独身の4人組が夫探しを協力し合う、四部作「壁の花」シリーズの第一弾。
落ちぶれた名家の娘アナベルと肉屋の息子で投資家のサイモンのお話です。
19世紀半ばのロンドン。父親の死後、火の車に陥った家計の為にアナベルは早急に結婚する
必要があったが、求婚者には恵まれないまま社交界での何度目かのシーズンが終わりを
告げようとしていた。そんなアナベルはパーティーで自分と同じ境遇の女性3人と知り合い、
自分たちを「壁の花」と称して、お互いの結婚相手探しを手伝う約束を交わすが・・・。
リサ・クレイパス作品という事もあって、ロマンス色の濃い作品を期待していましたが、
シリーズの最初の作品という事もあってか、パーティーでは常に「壁の花」状態の
女性4人の友情が育まれていく様子にしっかりとページが割かれていました。
今後ヒロインとなるキャラ達の豊かな個性が生き生きと描かれていて、
女性ならではの遠慮の無いコミカルなやり取りがとても楽しかったです^−^
ただ他の3人と比べてしまうと、アナベルのキャラがあまりに当たり前過ぎちゃって、
魅力に欠ける感があったなあ〜。階級社会という時代性にぴったりと合ったヒロイン
なのですが、家は支払いもままならず、母親は昔の知人に関係を強要されていて、
そのろくでなしの知人があわよくば自分にも手を出そうと目論んでいる状況は
哀れ以外の何物でも無いのに、(育ちを思えば仕方が無いとは言え)貴族社会に
価値を置くアナベルの考え方や下流階級に対する偏見が私的にちょっと頂けなかったし、
彼女に感情移入出来なかった一番の理由はやっぱりそこにあるかな〜と思いました。
吃音があってシャイだけれど心の優しさがとても良く伝わっていくるエヴィーや
アメリカ出身でイギリスの保守的な社会では型破りとも思えるほど快活で口が達者な
リリアンとデイジーの姉妹の個性が脇でとても光っていたので、この3人と比較してしまうと、
アナベルのヒロインとしての存在感や魅力があまり輝いてこなかったのが残念でした。
↑でアナベルの価値観について触れましたが、そんなアナベルが照準を絞っていた貴族
との結婚を諦めて、その結果肉屋の息子で、今は投資家として莫大な財産を築いている
サイモンと結婚する事になるのですが、蛇に噛まれたアナベルを介抱したり、その後
靴の無い彼女にそっとブーツを贈ったりとそこそこ活躍はしつつも、ヒロインに
メロメロなヒーローを期待しすぎていた私には彼の落ち着き払ったシニカルな面の
方がより勝って映ってしまった感じです。(単にヒーローのキャラとしてはそれでヨシ
なのですが、ヒロインに対してはもっと感情が入って欲しかったなあ〜といった感じ)
私が「ふいにあなたが舞い降りて」のジャックが大好きという事もあって、ついつい
比べてしまうというところもあるのですが・・・(笑)まあでもサイモンのキャラと下流
階級出身だからという理由でサイモンを見下していたアナベルの態度を考えると、二人が
結婚するまでのロマンス度がこれ以上濃くなりようが無いのには納得がいきますが^−^
二人の結婚後はストーリーそのものに弾みがついて、一気にペースアップした感じでした。
ホットなシーンもたっぷりと描かれていたし(笑)、サイモンとの結婚によって、
社会的に宙ぶらりんな立場になってしまったアナベルの階級社会に対する考え方の
変化など彼女の内面の成長が見られて良かったです。工場で起こった火災の中から
戻ってこないサイモンを自ら助けに行ったアナベルの勇気も感動的だったし、あっぱれでした。
終盤になってグッと良い波が押し寄せてきた感じでしたが、でも全体的に見ても、
過不足の無い描かれ方で、既に邦訳された二作品とはまた違うコミカルなテイスト
が味わえる上質の作品だと思います。シリーズの次回作に期待大ですね♪
その次回作「It Happend One Autumn」ですが、リリアンとウェストクリフ伯爵のお話です。
「悲しいほどときめいて」で登場した時には真面目で責任感のある人格者といった
印象の伯爵でしたが、「ひそやかな〜」ではより辛辣な感じで、険悪なムードが
漂っていたリリアンとのロマンスがどういう感じに発展するのか楽しみですね〜♪
今年の3月に本国で発表された「Devil In Winter」はエヴィーがヒロインになるそうです。
エヴィーにとっても惹かれた私としてはせめて年内には読みたいなあ〜と切望します^−^
って事は最後の「Spring」がデイジーになるのね。納得、納得☆
- 2006/06/11(日) 22:32:21|
- リサ・クレイパス|
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イヴ・ダンカン・シリーズも溜め込んでいるのですが^−^;とりあえず villageさんの二冊から。
あらすじは省略しちゃいますが(笑)どちらの作品ともスピーディーなストーリー運びで、
簡潔な文体が速度をより一層煽る感じが、「ジョハンセン・サスペンス」を読んでる
って実感させるんですよね。痛快とも言える感覚だなあ〜と思います。
全体的には「そしてさよなら〜」の方が好きです。サスペンス面は「その夜〜」の方が
ワシントンが絡んで来たりと、興味深い内容でしたが。「そしてさよなら〜」はキャラの
魅力が大きく勝った感じです。ヒロインのエレナの痛々しいくらいのタフさがかっこいい
と同時にガレンの魅力に尽きるんですよね(笑)他作品で脇役として出ていた時から、
飄々としたセクシーさがやけに光っていましたが、ヒーローになってもかっこよさは
変わらず。ガチガチタイプのエレナが心を開くのも納得なくらい魅力的でした^−^
モーガンもキャラ的に悪くは無いけれど、バリーを連れて逃げた(?)一件が大きくマイナス。
子供に危害を加える事は無くても、自己保身の為とは言え、あの行動は頷けないもの
があったし、ヒーローになっても何となくイマイチな印象でした。でもガレンとモーガンの
会話はとっても好きです。軽いコミュニケーションに友情が根付いているのが感じられて
微笑ましいし^−^「その夜〜」ではガレンとエレナのその後が垣間見れて良かったです♪
アイリス・ジョハンセンは近年はサスペンス一本って感じですが、ヒストリカルものとは
また色合いの違うサスペンスもやっぱりしっかりと手ごたえがあって満足です^−^
夏には「いま炎のように」の続きも出る予定だし、今からとっても楽しみです♪
- 2006/06/09(金) 17:46:14|
- villagebooks|
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バーバラ・フリーシーはクリスティーナ・ローガン名義で、Lから作品が何冊か出ているそう。
そういえば二見さんの本のデザインが変わりましたね。何となく他社に似ているような・・(笑)
レビューですが、
ネタばれありです。未読の方は読まれない事をお薦め致します。
サンフランシスコでラジオのディスク・ジョッキーをしているジュリアは、結婚を間近に
控えていたが、踏み切れない気持ちを抱えていた。そんなある日、写真展でロシアの
孤児院の前に佇む少女の写真を目にし、その少女が身に着けているネックレスと
同じものを自分が持っている事から、その写真の少女が自分ではないかと疑問を
抱いたジュリアは、亡くなったカメラマンの息子のアレックスの元を訪ねるが・・・。
ストーリー、キャラ共に凄く上手いなあ〜と感じさせられました。思い切り感情移入
しちゃうわけでは無いのですが、読んでいて、キャラの言動とその裏にある人格が
とてもしっくりと合うんですよね〜。ストーリー展開も軽やかだし、でも内容がしっかりと
描かれているのが◎。全体的に滑らかで自然な雰囲気で進んでいく感じです。
ヒロインのジュリアは母親が再婚した相手の養女となって、イタリア系の大家族の
中で幸せに暮らしていますが、実の父親の事を何一つ知らず、亡くなった母親の
希望に副って生きている自分にどこか満足し切れていないんですよね。そんな日常の
中で偶然写真を見かけてしまった事からジュリアの自分探しが始まりますが、
周囲の反対に合いながらも、自分の意志を貫こうと頑張る姿は応援したくなる
ものがありました。保守的な婚約者に対するジュリアの煮え切らない態度も初めは
理解出来なかったのですが、感謝の気持ちや亡くなった母親の願いを思うと、
簡単に別れを切り出せなかったのもまあ仕方が無いかな〜とも思いました。
私的にジュリアの異父妹にはいささかウンザリしましたね〜。ああいう風に常に文句や
愚痴ばっかり言っているタイプってある意味哀れだよなあ〜と感じますが、まだ
二十二歳っていうのが正直ビックリ。姉にガツンと言われてちょっとは目が覚めた
みたいですが、否定的な受け答えをしがちなのにはあまり変化が無かったような(苦笑)
姉を愛するあまりって言っても、本当に愛しているなら姉の事を信じて応援して
あげるのが本当の愛じゃないのか!と言ってやりたくなりました。何だかんだ
言っても結局自分の事しか考えていない主体性の無いキャラにはイライラさせられ
ましたが、妹の言動の根底にある理由が明確に見えるだけに、作者のキャラ形成の
上手さを感じる面もありました。それでも相当ムカムカきましたが( ̄へ ̄)
ジュリアの婚約者が勝手に結婚後の家を購入していたエピソードですが、ロマンス
小説の中で自分と住む家を内緒で買っていたヒーローに感激するヒロインっていう
構図を過去に何度か見かけましたが、私自身はそれをロマンティックだとは思えない
タイプなんですね^−^;愛情に基づいた行動なのだろうけれど、どうもそのあたり
が理解出来ないんですよね〜。なので、ジュリアの反応が私の価値観からすれば
しごく当たり前のものだったので、思わずウンウンと頷いてしまいました(笑)
この婚約者とも最後は円満に終わったので良かったです^−^
ヒーローのアレックスは危険を物ともしないカメラマンで、九歳の時に父親が亡くなり、
母親とも疎遠に近いような状態で、一匹狼的な生き方をしていますが、父親を失った
時点で何かが欠けてしまったアレックスが切なく映りましたね〜。表面上はサラッと
しつつも、父親の死に傷ついたままの少年の影が、人に対して心を開かずに
常に物事の去就を自分で判断してきたアレックスのキャラの中に根強く残っている
感じが見受けられました。ジュリアに惹かれる事によって、アレックスは自分の心を
取り戻していきますが、同時に中々素直になれなかったりで、そのあたりの
心情の微妙なもどかしさもさりげなく巧みに描かれていましたね〜。
真実を探す中で、自分達が信じていたものが根底からくつがえされてしまう状況に
二人は陥ります。自分を育ててくれた母親が実の母親では無かった事を知った時の
ジュリアの葛藤や事故死したはずの父親が生きていた事実に直面したアレックスの
ショックや苦悩がストーリーの流れの中で浮き彫りになりますが、たくさんの嘘に
まみれていても、生き別れになった双子の妹に比べれば、自分がいかに幸せだったか
という事を悟り、受け入れるジュリアに対してアレックスの場合はもう少し複雑な
感じが残りましたね〜。父親との今後の関係のあり方ははっきりと描かれていません
でしたが、父親に対してどんな気持ちでいるのかがわからないというアレックスの
心情から怒りが消えているのが救いというか良い兆しなのかも・・・と思いました。
ジュリアの出生の真相を巡る事件の背景と真実探しは様々な真実が明るみに出る中で
テンポ良く流れるように描かれているので、サクサクと読めてしまいます。100P、200P
が本当にあっという間です。サスペンスとしても趣向が凝らされているだけで無く、
読み手の関心を惹き付けるような謎に満ちているし、意外な事実の判明もアリで、
細部まで行き渡った感があります。再会した姉妹の絆の描かれ方も良かったです^−^
モスクワの赤の広場で、アレックスがジュリアに「写真を撮らせてもらえませんか?」
と声をかけるラストは私的にツボ^−^こういうさりげない雰囲気に弱いんですよね(笑)
スピンはありませんが、ジュリアの双子の妹のお話をいつか読んでみたいなあ〜と
思いました。苦労してきた分幸せになる姿が見たいと思わせる素敵なキャラ
だったので、私的には登場シーンがもっと多くても良かったくらいです(笑)
欠落していた過去の穴埋めが終わって、未来への期待を予感させる、爽やかさに
満ちた素敵なハッピーエンドでした。自然で落ち着いた作風が魅力なお薦め作品です♪
- 2006/06/08(木) 15:30:19|
- 二見書房|
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ジューン・ブライドって事で刊行されたんですよね〜。収録された三作品は既読ですので、
この本自体は購入していませんが、シンディ・ジェラードの「あどけない花嫁」はお薦めです。
ちょうどこの作品をお友達にお薦めして、感想を頂いたばかりだったので、こちらでも
取り上げてみました。スピンオフの「去りゆくプレイボーイ」も凄く好きな作品です♪
奇病を患ったヒロインと彼女の両親に頼まれてヒロインの面倒を見る事になったヒーローが
結婚してからのお話がメインになりますが、Dらしいホットさを堪能しつつ、キャラの心情面
の描写が細やかに綴られているので、深い満足度が得られます。ヒロインの病気に対する
描き方もありがちなご都合主義が一切見られないのも素晴らしいと思います。
ヒロインの純真さ&大胆さとヒーローの過保護な悶々振り(笑)が素敵な一冊です^−^
他の二作品はについては・・・う〜ん・・・ゴメンなさいです^−^;
- 2006/06/07(水) 19:25:30|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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薄いからすぐに読めるだろうとタカをくくっていたら、前作同様ストーリーに対しての
私の食いつき度が明らかに悪いんですよね(苦笑)感覚に合わないのかな〜。
マンハッタンでサンドイッチのお店を営むグローリーは、お店の常連客のトリップに
恋をしていた。ある日グローリーがお店の倉庫で備品の在庫点検をしている所に
トリップが現れ、二人は濃密なひと時を共にするが、その直後に店を乗っ取った
怪しい男たちに倉庫内に監禁されてしまう。そんな中トリップの言動が普通のエンジニア
のものでは無い事に気がついたグローリーは彼の素性を疑い始めるが・・・。
乗り切れなかった「嘘つきな唇」に続くSG−5シリーズの第二弾ですが・・・。
前作よりもページがグッと少ない分サクサクと読めそうですが、そのじつそうでも無くて(笑)
う〜ん・・・惹き込まれちゃうような要素が無いんですよね。ノリはT系でセクシャルな
面はわりと読ませる感じがありますが、それでもキャラにしろストーリーにしろ
魅力が感じられない。マンハッタンの高層ビルの中に入っている会社を隠れ蓑に
している諜報グループっていう設定は中々面白いと思うのですが、前作同様ヒーローが
とても諜報員とは思えず。特別頭が切れるわけでも無いし、しかもかなりドジだし〜(ー"ー )
犯人グループのリーダーとの会話も読み手の気持ちや場の緊張感を煽るわけでも無く、
結果何も伝わってこないんですよね。ヒロインは明るくて快活な感じで、
事件が終わった後のセクシャルなシーンはそこそこ良かったけれど、でも全体的に
見るとやっぱり物足りない。諜報員ものとしても明らかに中途半端だし。
A・ケントのTは一冊も読んだ事が無いのですが、作風が合わないのかな〜と
思い始めてもいます。読み終えても感想に困るタイプの本なんですよね( ̄〜 ̄;)??
完全なスカ本の方がはっきりとダメ出し出来て、逆にすっきりするくらい(笑)
来月のランダムさんの新刊は待望のT−FLAC!嬉しいな♪(*^▽^*)
- 2006/06/06(火) 21:29:23|
- ランダムハウス講談社|
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先週末からバタバタしていて〜(><)A・ケントの新刊すら読み終えていない状態。
といってもあと20P足らずなので、明日レビュー予定でいます♪
文庫の新刊を買いつつも、溜め込んだ「闇の使途シリーズ」を読破目指そうかな〜
と思っています。NやDから出ている「富豪一族○○」あたりは、シリーズ全部読破は
とりあえず諦めて、好きな作家さんの作品だけつまみ買いしているのですが、LSだと
気合も愛情も違うので(笑)がっつりといっちゃおうかな〜(* ̄∇ ̄*)
ロマンティック・サスペンスというよりは、ミステリー系になるのかも知れませんが、
気になっていたテス・ジェリッツェンの「外科医」を購入しました。「Gone Too Far」に
賛辞が載っていたのがきっかけで名前チェックしました(笑)今から読むのが楽しみです♪
メールのお返事等遅くなっています。もう少しお時間を頂ければ幸いですm(_ _)m
梅雨シーズン限定で背景画像を変更しました。
- 2006/06/05(月) 20:26:30|
- HQ&SIL系他読書雑記|
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Best作品にしようか迷ったのですが、ヒーローにしちゃいました^−^
ヒーローというカテゴリーが無ければ、ウェズが人気の模様です(笑)
シリーズを通してかっこいいヒーローばっかりなので、一人限定は難しいですが、
TDDファンの方の清き一票をお待ちしています^−^サイトのTDDのコンテンツに
投票システムが設置してありますので、どうぞ宜しくお願い致します♪
- 2006/06/02(金) 21:24:50|
- TDD&Troubleshooter|
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本題とは関係無いのですが、ランダムHの新刊を購入しました。薄いですね〜。びっくり(苦笑)
HQ並みのページ数ですが、SG−5の続きってミニ・シリーズで書かれたんだっけ?
書店でいつもの感覚で手に取ったら、二冊も手にしちゃって、あれ?って^−^;
これならすぐに読めちゃうので、早々にレビュー出来そうです^−^そして本題へ突入。
FBIシリーズでは無い、C・コールター作品「カリブより愛をこめて」をようやく読破しました。
ボストンで事件記者として働くラファエラは、酔っ払い運転の車に衝突されて昏睡状態に
陥った母親の日記を偶然見つけてしまい、善良な医者だったと聞かされていた実の父親が
武器商人である事実を知ってしまう。母親と生まれたばかりの自分を捨てた父親に
復讐するべく、ラファエラは父親の住むカリブ海の島へ向かい、接触を図るが・・・。
読み始めから上昇気流に乗っちゃったような状態で、ページが進むこと進むこと(笑)
事件記者ながらも警察を出し抜いて、殺人事件の真相を掴んでスクープを物にしたり、
上手くいかないボーイフレンドとはさっさとサヨナラしたりと、頭が切れて自立心旺盛な
ラファエラのキャラが浸透してきた所で、ドミニクに復讐する為にカリブ海へ飛ぶっていう
ストーリー展開も下地をある程度敷いた上での自然な流れで良かったし、伝記を書きたい
という口実を設けて近づくあたりも、人から話を聞きだす事が上手いラファエラの個性
が前もってきちんと描かれていたり、伝記を出版した経験がある設定なので、説得力がありました。
FBIシリーズでもそうですが、登場人物が多いわりに、それぞれが個性豊かに
描かれているので、名前が入り乱れて判断がつかなくなる事が無いんですよね〜。
ラファエラとヒーローのマーカスの会話もSSコンビ並みに調子が合って楽しいし^−^
感情的なラファエラに対して飄々として掴みどころの無いマーカスですが、サビッチと
似たようなタイプだけれど、あそこまで出来てはいなくて(笑)逆にそのあたりが
魅力的でした。相手に不信感を抱きながらも二人が惹かれ合う様子に、秘密を抱えて
いるからこその切なさを感じさせたりせずに、サクサクとした会話を中心に軽やかに
描くあたりが、C・コールターの作風なのかもなあ〜とちらっと思ったり。
カップルとして良い感じだったのですが、相手に秘密を打ち明けるのがもっと
早くても良かったんじゃないかなと思うし、そのあたりの描かれ方に関しても
感情面にもう一歩踏み込んだ感じが欲しかったです。ラファエラの流産の一件も
マーカスの本名がばれる為には必要な要素かも知れないけれど、流産させなくて
もなあ〜・・・と私的には感じちゃいました。
ストーリーはラファエラとマーカスの視点に加えてラファエラ母の日記や昏睡状態の
妻を見守るラファエラの義父の視点が入れ替わりで描かれていきます。ラファエラ母
のドミニクに対する執着振りや愛人を作ったりしながらも、妻に愛されなくて悩む
その夫の姿がサラッとしつつも、哀れみを感じさせるものがありました(><)
ラファエラとマーカスがパリで掴んだ絵画の真相から一気にサスペンス度が上がって、
終盤はドンパチ状態に流れ込みますが、事件の真相は二転三転して、解決した〜
と思ったら、最後の最後にキャラ同士の意外な繋がりが明らかになったりと、
ちょっとした驚きもアリですが、全体的に辻褄が合うし、最初から最後まで
一気に面白く読めちゃいました^−^
ロマンティック・サスペンスの王道といった感じの作品でした!C・コールターは
ヒストリカル作品も多いんですよね。是非読んでみたいです^−^
- 2006/06/02(金) 21:12:28|
- 二見書房|
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先月にvillageから出たP・ルーインの新刊のあらすじを読んで凄く興味を惹かれたので、
まずは未読本の山を漁って、「幼き逃亡者の祈り」から取っかかりました^−^
元CIA工作員のイーサンは三年前に任務に失敗し、その報復として息子を殺害された過去
から立ち直れないまま、砂漠で世捨て人同然の生活を送っていた。そんなイーサンの元に
かつての同僚が幼い兄妹を連れて現れ、子供たちを預かってほしいと言い残して、逃げ出して
しまった。その直後同僚は暗殺者に殺されてしまい、身の危険を感じたイーサンは
兄妹を連れて、暗殺者の標的になる恐れのある、別れた妻のシドニーの元を訪れるが・・・・。
面白かった〜!CIAの腐った部分と遺伝子研究を巡るサスペンスは流れが良くて
アップテンポだけれど、キャラの心情面が細やかに描かれているので、全体を
通して見事にバランスが取れているし、勢いに乗ってどんどん読めちゃいます。
サスペンスのプロットは綿密なだけで無く、趣向を凝らした感もあるし、
そこにプラスして意外性もアリで、とっても満足度の高いものでした^−^
ストーリーも良かったのですが、キャラも同様に魅力的でした。ヒーローのイーサンは
自分のせいで幼い息子が殺害されてしまってから、世捨て人同然で暮らしているのですが、
人一倍責任感が強いだけに妻のシドニーにも息子の死の真相を打ち明けられないまま、
暗殺者から守るべくあえて彼女の元を去ってしまい、何も知らないシドニーは裏切られた
と思っているんですよね。愛情は残っているのに関係は破綻してしまった夫婦が、
幼い兄妹連れの逃亡生活をする羽目になった事から、過去に向き合いつつ、自分自身と
相手を見つめ直しながら、想いを再確認して修復に向かっていく様子が奥深くじっくりと
描かれていて、感情面の静かなやり取りだけでしたが、しっかりと心に響いてきました。
イーサンとシドニーの二人は個性が際立つようなタイプでは無いのですが、とても率直で
人間臭い感じに好感を持てました。状況に合わせて動けるシドニーの柔軟性も◎だし^−^
イーサンが子供にしては知恵があって、大人に対して不信感しか抱いていない
ダニーと初めて心を通わせるシーンは温かくて感動的でした。このダニーが
また光っているんですよね〜。大人もびっくりする程頭が良くて、普段は生意気
な態度ばかり見せるけれど、父親の元へ行けば無条件に受け入れて貰えると
信じているあたりとかに子供らしい無心さが見えて、そのあたりのアンバランスさ
が痛々しくもありで、凄くリアルな印象を受けました。
イーサンの息子を殺害したとされる暗殺者のラミレスの存在も、魅力たっぷりに
描かれていましたね〜^^非情な暗殺者なのに、ネズミを猫から守ってあげたりと
微笑ましいシーンもアリで、ただの悪人では無いキャラだっただけに、最期は
惜しかったなあ〜。イーサンの息子殺害と二人の間にわだかまる過去には真相が
隠されているのですが、そのあたりも、いかにも狙った風な感じがしないし、プロットに
沿って無理無く描かれていたので、すっきりと納得を得られて良かったです^−^
ロマンスが欲しい方には物足りないと思いますが、サスペンス面の冴えはお見事だし、
人間ドラマとしても読み応えのある上質な作品なので、お薦めです☆こういうヒット
作品に当たると嬉しいですね♪はりきって「冷たい指の手品師」を読みたいと思います^−^
- 2006/06/01(木) 21:07:30|
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