Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

禁じられた黄金

「水晶の鐘が鳴るとき」を読んだのが随分前だったのですが、どうもピンと
こなかったんですよね(笑)なのでこの作品も買ったきりずっと放置状態でしたが、
文庫の未読もだいぶ減ってきたので、ようやく引っ張り出して読む気になりました。

ラスベガスの娯楽施設で黄金を担当する学芸員のライザは、雇い主のシェインに
惹かれていたが、仕事とプライベートを混同しないように気持ちを隠しつつ、シェインが
開催する展覧会用の黄金の工芸品の発掘に勤しんでいた。そんなある日、ライザは
偶然貴重な宝飾品に巡り合うが、同時にその宝飾品を巡る事件に巻き込まれてしまい・・・。

作品そのものの水準はとても高いと思います。ロマンチシズム溢れるストーリーには、
幻想的な要素がほのかに漂っていて、ケルト文化の黄金の工芸品を巡るサスペンスが、
ヒロイン&ヒーローを始めとして、ヒロインの幼なじみとそのろくでなし仲間や
ヒーローを陥れようと企む商売敵など登場キャラそれぞれの視点からテンポ良く
描かれています・・・が!ストーリーに勢いがあるだけで無く、背景も凄く丁寧に
描かれているし、ヒロインとヒーローが今現在の自分を作り上げた事情などもしっかり
と織り込まれているにも関わらず、黄金の工芸品というテーマに圧倒されちゃって、
純粋に楽しめる内容では無くなってしまったのが私的にとっても残念でした。

ストーリーをありのままに受け止められれば良いのだけれど、背景がどっしり
置かれちゃっている分、そう簡単にはいかなくて、読んでいてだんだんと
想像力が衰退してきちゃうんですよね。上手く言えないのですが・・・勿論
それなりに楽しめるけれど、私の理想とする楽しみ方が出来ない本というか(笑)
多分テーマのせいだろうなあ〜って思います。作品の質云々じゃなくて、私の好みの
問題なんですよね。「水晶〜」もそんな感じだったし。決して悪くはないんだけど。

この作品でも出てきた「レアリティーズ・アンリミテッド」の警備責任者のイアンが
ヒーローになる「三つの死のアート」もこれを機に(笑)読破しちゃおうと思います。
イアンのキャラは明るくて中々な印象だったので、ちょっと期待しています♪

禁じられた黄金禁じられた黄金
エリザベス ローウェル Elizabeth Lowell 高田 恵子

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  1. 2006/05/25(木) 15:32:11|
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