Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

追いつめられて

何度も手に取っても読まずに未読本コーナーへ戻していた作品ですが、いざ読んで見たら
これがなかなか良かったです。SEPからも賞賛のコメントが寄せられていました^−^

カーリーは六年前にロングビーチの御曹司のリックとひと時の恋に落ちて妊娠したが、
リックは結婚の約束をしてすぐに事故で他界してしまった。以来カーリーは亡き息子
の子供の親権を求めるリックの両親から逃げながら、あちこちを転々として暮らしてきたが、
三年ほど前から住んでいるカリフォルニアの小さな町でウェイトレスをしながら
画家として売れ始めたカーリーの前に、リックの親友で私立探偵のジェイクが現れて・・・・。

とても優しい作風でしたね〜。登場人物は皆それぞれ喪失を経験し、孤独を抱えながら
生きていて、その孤独を愛情で埋めようと必死になっている姿が、穏やかにしっとり
とした感じで描かれていました。愛情を知らずに育ち、過去から逃げ続けながら、
息子だけを心の支えに生きてきたヒロインが、頑なな殻の中で葛藤を繰り返した末に
他人を愛し、受け入れ、信頼する事を学んでいく姿が印象的でした。ヒロインを
取り囲む人々が、小さな町にありがちな詮索とか噂好きとかいった要素は一切無しで、
率直で思いやりのある、善良な形で描かれていたのもとても良かったです^−^

「家族とはDNAや結婚許可書や裁判所命令とは何の関係もない。愛だけの問題なのだ」
心を打つ言葉でした。人は生きていく上で愛情を必要とし、また愛情によって人と人は結びつく。
そんな不変の真理に心が温められるお話でした。シリーズ化されているので、次回作に期待です♪

その次回作「Heat Wave」ですが、「Twilight Cove trilogy 」の第二作目にあたり、
「追いつめられて」のヒーローの共同経営者がヒロインになります。第三作目の
「Heartbreak Hotel」は意外な人物がヒロインになりますが、ネタばれになるので
詳細は控えます・・・。このシリーズも勿論二見さんから続きが出るんだよなあ〜
とやや疑いつつも、首を長ーーくして(笑)邦訳されるのを待っています^−^

追いつめられて追いつめられて
ジル・マリー ランディス Jill Marie Landis 橋本 夕子

二見書房 2005-03
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  1. 2006/05/14(日) 20:14:20|
  2. 二見書房|
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