Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

薔薇の迷宮 (LSシリーズ読破強化中Part13)

二作品続けて引きずってきた謎がようやく解明される「薔薇の迷宮」。テロに合って
死亡した事にされていたチームリーダー、グリフとその恋人クレアのお話です。

弁護士のクレアは一年半前に死んでしまった恋人グリフの事を忘れられないまま
暮らしていたが、ある日留守中にグリフとの間に出来た子供を誘拐されてしまう。
そして犯人からの連絡を待つクレアの前に死んだはずのグリフが現れて・・・・・。

謎が解けてすっきりだけれど、この作品は今まで読んだ三作品の中で一番
評価が低いです(笑)何がダメってヒロインがダメ。グリフがテロに合って
死んだ事になる前から、人命に対する自分の主義や考えとグリフの仕事が反する為に
一方的に別れを告げた事や、自分が締め出したくせに生きていた事を隠していた
グリフを責めたりと他言動の数々に自分勝手さが感じられて、こちらの不快指数
は上がりっぱなし(笑)そしてとどめはホーク犯人説を言い出した事。その時点で
完全にウンザリ(怒)子供が誘拐された悲惨な状況という事を割り引いてもあの言動は
いただけない。タイラーとキャスリーンがとても魅力的だっただけに残念です(><)

リーダーとして仲間内でカリスマ的な扱いをされていて、絶対的な忠誠の対象でもある
グリフですが、正直その魅力が私にはよくわからなかったです^−^;
ロマンス的には(ヒロインがああいう感じだったせいもあって)始終乗り切れない
まま終わってしまいました。前二作品でイマイチすっきりこなかった謎が
少々後味悪くだけれど、解明されたのは純粋にすっきりして良い感じですが(笑)

三作品を通して描かれた仲間に対する揺ぎ無い忠誠や献身がとても素晴らしく
思えました。三人が結成した「フェニックス結社」がシリーズの続きにどう
絡んでくるのかもとても楽しみです。4月にLSから刊行される「甘美な報復」
ですが、G・ウィルソンのヒストリカル作品「スペインの奇跡」のシンクレア三兄弟の
末っ子セバスチャンの末裔がヒーローとの事です。祖先の話が出るのかしら(笑)

薔薇の迷宮―孤高の鷲〈3〉薔薇の迷宮―孤高の鷲〈3〉
ゲイル ウィルソン Gayle Wilson 中野 恵

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  1. 2006/03/31(金) 20:38:16|
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親密な他人 (LSシリーズ読破強化中Part12)

前作のラストに暗殺者の息を止めたホークの身代わりになったジョーダンのお話。

キャスリーンはマフィアの大金を横領して失踪した夫のせいで、この3年の間ずっと
2人の子供を連れて追っ手から逃げる生活を続けていた。新しい町に引っ越して
まもなく尾行されている事に気がつき、直接対決しようと決意したキャスリーンは
その車に歩み寄ったが、運転席に座っていた人物は失踪したはずの夫だった・・・。

ネタばれになりますが、前作でタイラーを救うためにホークが暗殺者を仕留めた事
に対する責任を肩代わりしたジョーダンが、CIAを辞めざるを得なくなり、
整形して一新した身分を得た所で、新しい顔がそっくりなお尋ね者のキャスリーンの夫
と勘違いされて襲われたのがきっかけで、ジョーダンはキャスリーンと知り合います。

子供に接した事が無かったジョーダンがキャスリーンの子供たちを相手に奮闘する
やり取りが微笑ましかったです。悲惨な境遇の中でも泣き言を言わずに頑張って
生き抜こうとするキャスリーンがとても魅力的。苦労しているのに、キツイ面が
全然無くて、ジョーダンがすぐに惹かれたのも納得です^−^ちょっと生意気だけれど、
実は寂しがりやの長女メグとの会話もジーンときちゃいます。子供たちが出てくる
せいか、前作とはまた違った雰囲気(もっと温か)がこれまたツボでしたね〜。
ジョーダンに対するキャスリーンの信頼が揺るがないのがとても良かったです♪

キャスリーン夫が盗んだマフィアの大金の件が片付いて、晴れてハッピーエンド
・・でもやっぱり前回と同様に疑問点が残されていて、それがようやく「薔薇の迷宮」
で解明されます。溜め込んで置いたおかげでまとめ読みが出来て良かった〜(笑)

親密な他人―孤高の鷲〈2〉親密な他人―孤高の鷲〈2〉
ゲイル ウィルソン Gayle Wilson 神鳥 奈穂子

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  1. 2006/03/31(金) 18:39:56|
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復讐の鐘が鳴るとき (LSシリーズ読破強化中Part11)

ゲイル・ウィルソンの「孤高の鷲」シリーズ。LS好きにはたまりません〜^−^

トップモデルのタイラーは長年のエージェントに裏切られた末に財産まで失い、
望まれるままに愛の無い結婚をしようとしていたが、一時間後に迫った式を目前にして、
婚約者に結婚の取り止めを告げる決意をした。だが婚約者を待とうと入った部屋
で銃を持った男たちを目撃してしまった彼女は咄嗟にその場を逃げ出したが・・・。

さすがHQのコンテストで最優秀作品賞に選ばれた作品だけあって、抜群に面白かった〜。
あくまでも国の利益を優先するCIAの官僚体質をエージェントの目線を通して皮肉りつつ、
対外安全対策チーム内のメンバーに対する絶対的な忠誠心が際立って感じられました。

ヒロインとヒーローが凄く魅力的。ホークが自分の無実を証明する為にタイラー
を利用している事に対する葛藤やそれぞれの深い孤独がストーリー全体に漂う
ストイックな空気と共にひしひしと伝わって来て、とても切なかったです。
タイラーの柔らかいキャラとホークの人を寄せ付けないようなクールな雰囲気
が最高の組み合わせでしたね〜。ストーリーそのものもサスペンスに押される
だけでは無く、キャラの心情がきちんと描かれていて、そこから生まれるロマンス
の自然な感じが良かったです。ホークは「狼たちの休息」のアシュに匹敵する
かっこよさ(笑)LS作品で切れるような鋭さを感じさせてくれるヒーローは久しぶり^−^

ハッピーエンドだけれど、さりげない疑問点を残しつつ後を引かれながら
「親密な他人」へ進みます。こういう所も上手いよなあ〜と感心しちゃいました(笑)

復讐の鐘が鳴るとき―孤高の鷲〈1〉復讐の鐘が鳴るとき―孤高の鷲〈1〉
ゲイル ウィルソン Gayle Wilson 仁嶋 いずる

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  1. 2006/03/31(金) 17:53:46|
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心ふるえる夜に

来月のvillageの新刊はタミー・ホウグ。噂によると「Dust To Dust」?
そうなるとまた出版社の違いが〜!!最近こういうボヤキが多いような気がする。

南部で大農園を営む実家に帰省した精神科医のセレナは大湿地帯の狩猟小屋に
引きこもった祖父を連れ戻す為にガイドを雇おうとするが、手が空いていたのは
ラッキーという無愛想な男だけで、やむを得ず湿地帯への案内を頼む事にした。
祖父の所に辿り着いたセレナは大企業が工場建設の為に農園の買収を目論んでいる
事とその計画にセレナの双子の姉シェルビーとその夫が賛成している事を聞かされて・・・・。

「孤立系ヒーロー」大好きの私はラッキーに魅せられまくりですね〜(笑)
表面は荒っぽくて無愛想なのに、実は傷ついた心を抱えた繊細なタイプ。
過去に女性絡みで散々な目にあっていたり、自分が感情的には死んだ人間だと
思っているせいもあって、中々セレナへの愛を認められないし、ようやく認めても
自分の人生に招き入れる事が出来なくて苦悩する姿には思わず涙、涙(><)キャラの
感情面が凄く深く描かれていたので、ロマンス的にも素晴らしかったです。大満足♪

セレナ祖父も良い味出してましたね〜。いかにも頭の固い不器用な頑固じいさん
だけれど、鞭を振るうような形でセレナに接しながらも愛は人一倍で。何だかんだ
言いつつ孫を思う気持ちがとても良かったです。やたらに銃をぶっ放すのは勘弁ですが(汗)

セレナが襲われるシーンは一度迷い込んだらまず無事に出てこれないような大湿原
という場所柄が緊迫度を一層高めて、ドキドキハラハラでした。追い詰められた
人間が何でもしでかしてしまう恐ろしさが描かれる一方で、双子というだけで
特別な感じがするけれど、実際は同じ環境で育ってもあらゆる面で何一つ
分かち合う事の出来ない他人になってしまったセレナとシェルビーがとても
哀しかったです。どうしようも無い事だけれど、理解し合えない事の寂しさ
や空しさを強く感じたし、最後に二人が話すシーンは身勝手で嫌な人間だけれど、
そういう生き方しか出来ないシェルビーを哀れに思わせるものがありました。

ラッキーがセレナに愛を告白するシーンは感動の嵐!特別な事を言うわけでも
無いのですが、いかにもラッキーらしいシンプルな愛の言葉に凄く心がこもっていて、
ジーンときちゃいます。セレナと一緒にいた相手に嫉妬メラメラも可愛かったし(笑)

「楽園の暗い影」も近いうちに手をつけたいと思います〜^−^

心ふるえる夜に心ふるえる夜に
タミー ホウグ Tami Hoag 木下 淳子

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  1. 2006/03/30(木) 13:35:24|
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凍える瞳

Blogに不具合が発生(=_=) 新しい記事を投稿すれば直るとの事なので試してみましたが、
どうやらOKみたいですね〜。でもデータが消えたりともっと大変な方がいらっしゃる
みたい!お気の毒に〜(><)私だってへなちょこレビューでも書いたものが
消えてしまったら、ショックだもの〜。しかも自分の落ち度では無いとねえ・・・。

読む本と言ったら最近めっきり文庫ばっかりです^−^;そろそろLSへシフトチェンジ
しようかなあ〜と思いつつ、でももう少し文庫やっつけは続けるつもりです♪

元警官のガースは犯人との交渉の際に人質の命を救えなかった自責の念から警察を辞め、
山奥の小屋で世間から離れて生活をしていた。そんなガースの厩舎に、犯罪組織の
ボスの妻ケンドラが倒れていた。夫から逃げてきたケンドラは流産したばかりで、
体調が思わしくなかった。生活を共にする事になった二人は惹かれ合うが・・・。

こういうお話にしては珍しく、秘密や嘘や含みすらも一切無しの率直な状態で
ヒロインとヒーローが惹かれ合っていくのですが、全体を通して、サスペンス的
にも感情的にも盛り上がりに欠ける感がありました。ヒロイン夫の残虐非道振りが
やたらと強調されているようなシーンもあるけれど、何か空回っている風に思えたし。

決してつまらないわけでは無いけれど、可も無く不可も無くといった感じかな〜。
面白い作品をたくさん読んできているので、そのレベルから見てしまうと、
確実に物足りなさは拭えないですね。S・ブラウンの「激情の沼から」と
似ているようで(あれはヒーローがヒロインを誘拐するパターン)でもなあ・・
パンチに欠けるし、やっぱりイマイチなのでした。まあこんな時もあるよね^−^;

凍える瞳凍える瞳
クリスティ・ティレリー フレンチ Christy Tillery French 中西 和美

二見書房 2005-02
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  1. 2006/03/29(水) 12:09:25|
  2. 二見書房|
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過ちは一度だけ

元空軍捜査官でボディーガードのクレオ・ノースを主人公にした三部作の第一作目。
SEAL物はS・ブロックマン、空軍物はM・ラブレースといった方式が成り立ちつつある(笑)

サンタフェ映画祭に出品される問題作品に主演している女優のボディーガード
を担当するになったクレオは、映画祭の名誉理事長が空軍時代にクレオが捜査した
未解決の殺人事件に関係している退役軍人だと知り、この機を利用して密かに
調査を再開しようと思っていた。一方空軍捜査官でクレオの元恋人のジャックは
空軍側の立場から接触を計りながら、クレオの企みを探ろうとしていた・・・。

ヒロインのクレオがかっこいいです^−^頭は切れるし、とにかくタフ。
尾行してきたCIAの諜報員二人を上手く巻いた挙句に小枝であしらったりとかっこよくて
出来る女性そのものといった感じ。「真夜中をすぎて」のヒロインのように抑制された
クールさとはまた違う、あくまでも自由を重んじる颯爽とした姿がとても魅力的でした。

ロマンス的にもホットさや甘さは一切無くて、先の事を気にしない、サバサバした
クールなやり取りも普段なら物足りなく感じてしまいそうだけれど、ヒロイン
のキャラを考えると自然な描かれ方だなあ〜と納得。それでも依頼人を守れなかった
事を悔やむクレオをジャックが励ますシーンの優しさは素敵でした^−^

クレオの元恋人のジャックは過去にクレオとほんの一時(作戦中)を共にした後に
クレオが空軍を辞めたり、アルコール依存症の元妻の事があったりで別れたまま、
クレオに対する想いを引きずって再会するのですが、ジャックの視点もまた
あくまでも捜査官としての立場が優先するように描かれているので、
二人の関係がこの再会後、感情的にどう進んでいくのかも興味津々です♪

クレオがガードする女優に対する脅迫事件と過去の未解決事件がサスペンスの
軸になりますが、我がまま言い放題の女優とそんな彼女を理解して包み込む
ように愛する付き人のロマンスの結末がとても哀しかったです。機密情報の漏洩
が絡んだ過去の未解決事件もネタそのものはヒネリがあって、楽しませてくれます。

続く「The Middle Sin」「The Third Bullet」ですが、年内には発売される
事を希望。シリーズものはやっぱりペース良く出して貰わないと〜!!

過ちは一度だけ過ちは一度だけ
マリーン ラブレース Merline Lovelace 皆川 孝子

ハーレクイン 2006-01
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  1. 2006/03/28(火) 17:04:52|
  2. MIRA|
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招かれざるナイト

H・グレアムのLS。フロリダでいるかのトレーナーをするヒロインと海洋冒険家
の元夫が沈没した船に積まれた宝を巡る陰謀に巻き込まれながら、元サヤに
収まるストーリー。ロマンス面よりもサスペンス要素が強い作品でした。

H・グレアムの作品はフロリダを舞台にしたものが圧倒的に多いですが、
「エターナル・ダンス」(MIRA刊)の中でヒーローのパートナー役だった探偵が
「招かれざる〜」の中でも登場していました。何気にリンクしていますね〜。
ヒロインと少し良い感じになっていた元SEAL(ニンマリ^−^)隊員のスピンオフ
が出ないかな〜と密かに期待しています。まだ書かれてもいませんが^−^;

*追記(4/7)

>「エターナル・ダンス」(MIRA刊)の中でヒーローのパートナー役だった探偵

既刊「ハリケーン・ベイ」のヒーローのデイン!(笑)ずっと前に読んだので、
ヒーローの名前も忘れていた^−^;これを機に再度読み直そうと思います。

招かれざるナイト招かれざるナイト
ヘザー グレアム Heather Graham 漆原 麗

ハーレクイン 2006-02
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  1. 2006/03/27(月) 14:53:11|
  2. LS&LS読破強化中|
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影のなかの恋人

マクラウド三兄弟シリーズの第一弾。元FBI捜査官のコナーとコナーの元上司の
娘エリンのお話。ストーリーは前作から約半年後の設定になっています。

潜入捜査中にパートナーを殺され、自らも障害の残る重症を負ったコナーはFBIを辞め、
兄が営む探偵業を手伝いながら、やりきれない日々を送っていたが、元同僚から
ノヴァクとその仲間が脱獄した知らされた。コナーはノヴァクの復讐の標的にされる
事を恐れて、自分を裏切った元上司の娘エリンの元を訪れて警告するが・・・。

「そのドア〜」よりも断然「影のなかの恋人」の方が良かったですね〜。
サスペンスの角度から見ると、前作の方が凝っていたかも知れないけれど、ずっと
惹かれ合っていたのに、ヒロイン父の悪行のせいで気持ちを伝えられないままいた
二人の感情の切ないやり取りがほろりとさせたし、兄弟物が大好きな私は責任感が
強くて無口な長男デイビーや口が悪くて騒々しいけれど、愛情深さは人一倍な三男
ショーンにすっかりと魅せられました^−^三人が武道使いっていうのもポイント高し(笑)

夫の裏切りで精神的にボロボロになっていたヒロイン母が元気を取り戻して、
あれやこれや牛耳りながらコナーをこき使ったり、ヒロイン妹に片思いする青年
の存在がストーリーに弾みを与えていたのもナイス。「そのドア〜」よりも
作品そのものが全体的に色彩に富んで、生き生きとした感じです。ヒーロー&
ヒロインは十年前から相手への想いを秘めていたので、募る切なさも倍増だし^−^

デイビーのお話が二見さんより邦訳予定になっていますが、こちらはアメリカ
でも評価がかなり高いみたいです。ショーンのお話は現時点では未発表です。
寡黙なデイビーは私的にお気に入りなので、とっても楽しみです^−^

影のなかの恋人影のなかの恋人
シャノン マッケナ Shannon McKenna 中西 和美

二見書房 2005-07
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  1. 2006/03/24(金) 19:15:28|
  2. シャノン・マッケナ|
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誰かに見られてる

マッケナは後回し(笑)で、お薦め頂いた「誰かに見られてる」を優先します^−^

イリノイ州検事補のクリスティンが担当し、敗訴した事件の被告が殺害される事件
が連続し、その度にクリスティンの元には「あなたのつつましい僕より」と書かれた
犯人からの証拠写真とメッセージが送りつけられていた。身辺が危ぶまれる中、
クリスティンはシカゴ警察のレーガン刑事達と協力して事件解明に取り組むが・・・。

いやいや〜。面白かったです!サスペンスは抜群に切れるし、ロマンスは
優しくてしかも泣かせるし。サスペンスとロマンスのバランスに完璧に納得する事
って中々無いけれど、「誰か〜」はどちらも過不足無く描かれていて、大満足でした♪

ヒロインのクリスティンは31歳の検事補。検事局の中でもとりわけ優秀な検察官
だけれど、過去に傷ついた経験から他人とは距離を置き、私生活はほとんど
機能していないような状態で、三度の食事は行きつけのダイナーで済ますような
日常を送っている。一方ヒーローのエイブは覆面捜査官としての仕事を終えて殺人課
に配属になったばかりで、6年前に自分を狙ったチンピラに撃たれて以来、
植物状態になった妻を1年前に亡くした傷を抱えている。辛い過去を持つ二人が出会って
惹かれ合っていくのですが、クリスティンが中々打ち明けられない過去があるにも
関わらず、二人のロマンスがとても率直で、優しさと癒しに満ちているのが凄く良かった〜。

他人と打ち解けようとしないクリスティンが、有罪に持ち込めなかった事件の被害者
の家族の非難に合いながらも、決して逃げずに向き合う姿もとても素敵でした。
後で明らかになるクリスティンの過去を思うと、なおグッときました。クリスティンの
個性の描かれ方が無理の見られない、等身大そのもので、ありがちな頑固タイプ
では無くて、自分の主張を通しながらも、現実的な判断がしっかりと勝るのにも
深い共感を覚えたし、納得のいくリアリティを感じさせてくれました^−^

そしてヒーローのエイブですが、彼が素晴らしい!黒い髪&青い目っていう
組み合わせだからでは無くて(笑)極々日常的なクリスティンとの出会いの
シーンですぐに好きになっちゃいました^−^勇敢で優しい正統派タイプのヒーロー。
エイブが奥さんと子供を亡くした過去から立ち直って、クリスティンへの愛
に向き合っていく自然な流れが良かったです。自分の想いを告白しても、
決して押し付けようとしない姿勢も好感度大^−^あくまでもクリスティンの
気持ちを優先しようと心を砕く優しさには感動しました。マッチョなかっこよさ
では無くて、ハートがあって、何があってもクリスティンを理解して愛する姿が
とにかく素敵。愛情、献身、優しさの三位一体を持った素晴らしいヒーローです^−^

脇役の描かれ方もとても良かったです。エイブの相棒のミーアや検視官の
ジュリアとジュリアに片思いする鑑識のジャックが生き生きとしていたし、
エイブの賑やかな家族の存在がストーリーを明るくしていました。料理上手で
肝っ玉母ちゃんなエイブ母や22歳離れた妹のレイチェルの女性陣とクリスティン
の交流は凄く優しかったし、エイブのお父さんのカイルが襲われた後のクリスティン
とのやり取りにもジーンときちゃいました。サスペンスにドキドキしながらも、
ほのぼのとしたシチュエーションの中で明るく輝くキャラの個性が箸休め的な
要素にもなっていて、楽しみつつしっかりと息を抜けるのがとても良かったです。
こういう大家族の賑やかさや結束って好きなんですよね〜。心が温まるし^−^

「正義の味方」を気取った犯人が犯行を繰り返す中、陪審を買収して無罪になった
息子を殺され、警察を出し抜いて犯人を捕まえて復讐しようとする実業家や
出世欲ムンムンでクリスティンにつきまとうレポーターの卑しさとその皮肉な結末など、
身勝手で残酷な人間の心理がきちんと描かれていて、複雑に絡んだ線が最後には
一本に繋がっていくのが圧巻でした。全体を通して穴が無いのが凄いです。

今回の犯人には同情を覚えました。殺人は決して許される事では無いけれど、
犯罪を犯しても、裁かれない悪人は世の中にいっぱい居て、結局被害者が泣き寝入り
しなければいけないような状況を思うと、その不条理さに憤りを感じるし、
何の落ち度も無いのに人生そのものを破壊されてしまうような不運に遭遇し、
生きていく事自体に苦しみを覚えてしまう事がとても哀しい。終盤をそんな印象で
迎えたので、事件が解決して、エイブがクリスティンに変わらない愛を誓った事が
一層素晴らしく感じられたし、エピローグで二人に起こった奇跡が格別に嬉しかった
です。そしてしっかり貰い泣きした私(笑)ロマンスってやっぱり良いなあ〜って思う。

サスペンス、ロマンス共に抜群の超お薦めの大ヒット作品です。作者のカレン・ローズ
は今現在5作品が出版されています。エイブ弟でやっぱり警官のエイダンを
主役にしたお話も今後書くかも知れないとの事です。そうなったら良いなあ〜
と思います。他の4作品も翻訳されると良いなあ〜。まあこさん、ありがとうです^−^

誰かに見られてる誰かに見られてる
カレン・ローズ 長野 きよみ

文藝春秋 2006-03-10
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  1. 2006/03/23(木) 22:45:05|
  2. 文庫その他|
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そのドアの向こうで

発売早々に買ったのに据え置きのままだったタイトル。ホットなシーンは評判通り(^ ^;)ゞ

FBIの覆面捜査官だった弟を殺害されたセスは以来ずっと大富豪のヴィクターの身辺
を監視していたが、ヴィクター名義の家に住む新しい愛人と思われるレインの
美しさに惹かれ始めていた。一方のレインは幼い頃に事故死した父親の夢に
悩まされていた。父親の死に伯父のヴィクターが関わっていると確信したレインは
素性をごまかしてヴィクターの会社に潜り込んだが・・・。

まずセキュリティに関する専門用語を理解するだけで大変でした(汗)アップアップ
する脳みそにどうにか押し込んだと思ったら、次はセスの根深い暗さに圧倒
されましたね〜^−^;コミュニケーション能力に問題の見られるヒーローは
珍しくありませんが(笑)セスはその中でも間違い無くトップを極めているなあ〜。
レインに泣かれた時のオロオロ振りは率直に笑えたけれど〜!そんなセスと向き合って
自分の主張を通そうとするレインがいじらしかったです。こんな風に透明感の
ある不思議な雰囲気を持ったヒロインは始めてかも。脆さも感じるけれど、
いざとなるといくらでも強靭になれるレインの方がセスよりもよっぽど逞しく思えました。

セスやレインがヴィクターを追い詰めていくというよりは、ヴィクターとノヴァクの
パワー・ゲームに必然とストーリー全体が引き寄せられていく感じでしたが、
ヴィクターのキャラクターが興味深かったですね〜。歪んだ面を持つ犯罪者だけれど、
その一言では片付けられない複雑な内面が垣間見えて、良いにつけ悪いにつけ
最期まで自分に対して正直に生きた姿勢がとても印象的でした。ヴィクターは
ヴィクターなりに弟とレインを愛していて、その事実をレインが理解して受け入れる
事が出来て良かったなあ〜と思いました^−^ホットなシーンがたっぷりで、
セスの性格は極端に激しいし(笑)、ハラハラする場面も多いのに、ストーリーの
根底には静かな流れを感じさせる不思議な作品だったなあ〜(かなり私的な見解ですが)。
読み応えたっぷりで中々面白かったです。「影のなかの恋人」は次回レビューします。

そのドアの向こうでそのドアの向こうで
シャノン マッケナ Shannon McKenna 中西 和美

二見書房 2004-02
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  1. 2006/03/22(水) 15:39:02|
  2. シャノン・マッケナ|
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新刊山積み

読書のペースがちょっとスローになってしまっています〜(><)
でもしっかりと新刊は買いました。がっつり読んでレビューしたいと思っています。

三歳になる姪っ子と一緒に塗り絵で遊んでいて、何の迷いも無く王子様の髪を
黒で塗り、瞳をブルーにしてしまう私(汗)この組み合わせにとことん弱いです^−^;

  1. 2006/03/21(火) 18:59:17|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
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燃えあがる情熱

エイミー・J・フェッツァーは新刊が出たら必ずチェックする作家さんです。
海兵隊員の夫とその妻の元サヤストーリーでしたが、いつもながら情感を滲ませつつ、
ホットにたっぷりと読ませて貰いました。日本でもすっかり定着した作家さんだと
思いますが、未チェックの方には是非お薦め。ディザイアの作品が多めです。
私の中では外さない作家さんの一人です。次の新刊はいつかな?楽しみ♪^−^

「Killing Time」に次ぐリンダの新作が6月にアメリカで発売になるみたいです。
「Cover of Night」・・・果たしてどんなお話なのでしょうか?

燃えあがる情熱燃えあがる情熱
エイミー・J. フェッツァー Amy J. Fetzer 神鳥 奈穂子

ハーレクイン 2006-02
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  1. 2006/03/18(土) 20:17:45|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
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花嫁の首飾り

幸運かもしくは大きな悲劇をもたらすと言い伝えられている「花嫁の首飾り」
を巡る三部作の第一作目。舞台はリージェンシーです^−^

男爵令嬢のトーリィは妹に襲い掛かろうとした義父を殴り、金庫から「花嫁の首飾り」
と呼ばれるネックレスを持ち去ると、妹を連れてロンドンへ逃げ出した。
ネックレスを売ったお金も早々に尽き、困窮していた所に運良くブラント伯爵家
の家政婦として姉妹揃って雇われるが・・・・。

世間知らずの妹を守ろうと一生懸命頑張るヒロインですが・・・姉は大変だね(笑)
初めは美しい妹を誘惑しようと目論んでいたヒーローがいつの間にかヒロインの快活
な魅力に惹かれていきますが、ヒーローが行方不明になっている従兄弟とのやり掛け
のまま置いてあるチェスのやり取りも二人の関係そのものを示していて、
上手い演出だなあ〜と思いました。この従兄弟も終盤近くに無事救出されます^−^

姉妹に対して法律上の権限を持つ義父から守る為に、ヒーローはヒロインに
結婚を申し込みますが、ヒロインが一度はヒーローを出し抜くのも見物でした。
結局ヒーローがやり返して二人は結婚しますが、その後のすれ違いっぷりも
良く描かれていたし、優しい青年と結婚した妹が今まで頼りっぱなしだった姉と
立場が逆転してしまったようにしっかりと逞しくなったのもナイス(笑)

両親の死に男爵が関係している事を突き止めたいヒロインの隠密(?)行動が
益々ヒーローとの間に亀裂を生んでしまいますが、財産を持った相手と結婚したかった
ヒーローがヒロインに対してどこか恨みっぽい気持ちを持っているだけで無く、愛情を
感じつつあるのが怖いせいもあって、出来るだけ遠ざけようと冷たく接した事を思えば、
義父に酷い目に合わされてきて容易に人を信じられないヒロインがヒーローに嘘をついて
(いけない事だけど)単独で行動に走ったのもまあ仕方が無いかな・・とも思いました。

私的に残念なのは、ヒーローが最後の最後までヒロインの身の潔白を信じてあげなかった
事かな〜。結局は浮気相手と思い込んだ相手がゲイだという事を友人を通じて知らされ、
ようやくヒロインの言い分を信じる結果になったわけだけれど、ヒロインが浮気を
しても水に流してやり直そうと言うよりも、探偵が調べた調査結果や判断ミスとは言え
ヒロインがついてきた嘘に惑わされないで、ヒロインの「浮気はしていない」という
言葉をシンプルに信じてあげた方が、ヒーローの男っぷりが上がるのでは・・・と
思いました(笑)私的にはそういう信じ方の方が好きだし、真心を感じるんだけれどなあ〜。

私の中でヒーローの評価はやや低めなのですが(笑)いけない事をしつつもヒロインが健気で
頑張っていたし、見事に大人になった妹と妻にメロメロなその夫が微笑ましかったです^−^

ストーリーの背景だけで無くキャラの感情の葛藤も十分に描かれていて、中々
楽しく読める作品でした。第二作目は「花嫁〜」で救出されたヒーロー従兄弟と
ヒロイン親友のお話だそうです^−^本国ではこちらの方が評価が高いみたい。楽しみ♪

花嫁の首飾り花嫁の首飾り
キャット マーティン Kat Martin 岡 聖子

ハーレクイン 2006-02
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  1. 2006/03/17(金) 18:56:45|
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いま炎のように

「鏡のなかの予感」に続くI・ジョハンセンのディレイニー・シリーズです。

ロシアの公爵ニコラスは従兄弟が縛り首になった事件の真相を掴む為に海を渡って
アメリカのニューオリンズへやって来たが、犯人と追われる人物は行方が知れず、
その姪で女学院生のシルヴァー・ディレイニーがカギを握っていると思われた。
勝気なシルヴァーに一度は追い返されたニコラスはシルヴァーを強引にさらうが・・・。

I・ジョハンセン、K・フーパー、F・プレストンの三作家の競作によるディレイニー家
の物語ですが、困難に立ち向かっていく勇敢なヒロインと荒っぽくて不埒なヒーロー
はまさしくI・ジョハンセンのヒストリカル作品の王道を行く設定。期待通りです^−^

ヒロインのシルヴァーは白人とアパッチ・インディアンの混血の為にディレイニー
家からほとんど厄介者の扱いを受けていて、通っている女学院にも馴染めず、
卒業後はサーカスの一団に加わろうと思っている孤独な少女。実の父親に虐げられて
いるサーカスの少女を守ろうとする優しい一面もアリ。そんなヒロインに一目でメロメロ
になるヒーローのニコラス。「黒い髪の男の人が好き」とシルヴァーに言われて
ムカっときたりと、いかにもI・ジョハンセンのヒーローらしく所有欲や嫉妬丸出しで
ヒロインに迫りまくり(笑)ヒーローの船に幽閉されたヒロインが逃げ出しては
ヒーローが必死になって追いかけるパターンも、ヒーローの慌て振りが堪能出来て
ニンマリ^−^お互いに夢中なのに感情がすれ違う中、特にヒーローの切なさを
じんわりと感じました。舞台をロシアに移した続編の「Satin Ice」に期待大です!

元々厚くない上にテンポが凄く良いので、すぐに続きが読みたくなる感じです。
I・ジョハンセンの作品はどちらかと言うと現代物のサスペンスよりも、ロマンスの
濃度がグッと増すヒストリカル作品の方が私的には好みなのですが、ロマンス
だけで無くアドベンチャー的な背景もしっかり描かれているので、どの作品を
読んでも期待外れだった事が無いですね〜^−^「いま〜」もまた脇役がとても
良かったです。ヒーローの側近で親友でもあるミハイルや友人のヴァレンティン
の存在が、ヒロインとヒーローの激しさを緩和させるような(笑)大らかなスパイス
を出していて、特に大柄で一見強面だけれど、忠実で優しいミハイルがすっかりと
お気に入り^−^続編でもたくさん登場してくれる事を願っています☆

いま炎のようにいま炎のように
アイリス ジョハンセン Iris Johansen 阿尾 正子

二見書房 2005-12
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  1. 2006/03/16(木) 15:23:37|
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まどろむ夜の香り

600ページ近い厚さですが、あっという間に読めちゃいました。

シェフのアビーは料理界で権威のある賞を受賞し、オーナーシェフとして働く
レストランの経営も軌道に乗って充実した日々を送っていたが、刑務所を出たばかり
の義兄に、義父が死んだ昔の火事の真相をばらされたくなければ、10万ドルを
支払うように恐喝される。アルツハイマー病を患う母親の事を思い、アビーは
やむを得ずその条件をのむ事にするが、そんな中義兄が刺殺体となって発見され・・・。

恐喝の材料とされた火事の真相というのが、義兄の完全なでっち上げで、
死刑囚の友人を使っていろいろと工作して根回している為に、初めはペテンと
思っていたヒロインも徐々に疑心暗鬼になってしまい、最終的には支払いに応じる
羽目になるのですが、恨みを抱えた義兄の元仕事仲間のチンピラや意外と(笑)
分別のあるその弟が絡んで来て、事件が思わぬ方向に動いていく流れになります。

キャラの人物描写が巧みで、ストーリーも歯切れが良くてサクサク読めちゃいます。
ヒロインと刑事のヒーローは息子のリトルリーグを通じてお互いの存在を
知っている程度ですが、事件を機に徐々に距離が狭まっていく感じ。ロマンス
そのものはあっさりめですが、仕事人間の元妻から息子の親権を取り戻そうかと
迷っているヒーローがひたむきに一生懸命頑張るシングルマザーのヒロインに
影響を受けていく様がとても自然で良かったです。脇役キャラもなかなか魅力的で、
義兄のガールフレンドのあっけらからんとした率直さは光ってしました^−^
バカな男に付け込まれて結局付き合ってしまうのも、彼女の愚かさというよりも
むしろ心の優しさのせいだろうなあ〜と私的に思ったり^−^義理堅くて優しい
ヒロインの親友やハンサムでチャーミングなレストランの副シェフなど、
キャラの個性の各々に色付けがされているので、ロマンティック・サスペンスと
いうよりは、人間ドラマのような温かさを感じさせるストーリーでした。

悪人だけれど、どうしようも無いほど間抜けな元仲間や兄のバカ振りに呆れつつも、
見捨てられないその弟の存在もサスペンスの緊張感を煽るところか逆に笑わせて
くれた感じ。ケチで臆病な詐欺師の義兄(イアン・マグレガーって名前〜!)
もムカつくけれど、そのダメ振りにやっぱり笑いを誘われました。

ヒーローの息子が父親にお小遣いを差し出して、誘拐されたヒロイン息子の身代金
の足しにしてあげてと言うシーンはジーンときたなあ〜(><)友達を助けたい
という子供なりの必死な思いと優しさにホロリとさせられました。

ストーリーは義兄の殺害事件をベースに、連続している少年ばかりを狙った殺人事件
を絡めて進んでいきますが、ずっと丁寧に描かれていた分、終盤のドタバタが
私的に残念。最後の落としはただ単に犯人の意外性だけを描きたかったのかな〜
と勘ぐってしまったり(笑)そう思わせるような伏線が張ってあったかなあ
と思い返しつつ、ストーリーの流れのまま進めばひねりの無い決まりきった
終わり方になってしまうけれど、何となく置いて行かれた感じが拭えないオチでした。
中盤過ぎまでストーリーもテンポ良く、キャラも生き生きと良く描かれていて、
とても面白かったので、オチは少々残念。それでも十分に読ませて貰った感じですが^−^

まどろむ夜の香りまどろむ夜の香り
クリスティアーヌ ヘガン Christiane Heggan 飛田野 裕子

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  1. 2006/03/15(水) 16:15:54|
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ロザリオの誘惑

Blogのテンプレートを変えては戻しの繰り返し^−^;やっぱりこのデザイン
が一番見やすくて、すっきりしている感じがします。大好きなブルーがベースだし。

さてさて「ロザリオの誘惑」ですが・・・ヒロインの一人称スタイルで描かれています。
バターフィールド・インスティチュートが運営するNYの診療所で、セックス・セラピスト
として働く精神科医のモーガンの患者の一人で、高級娼婦のクレオが突然姿を消した。
クレオは自分の体験談を本にして出版する話を進めており、その原稿の一部を
モーガンにも手渡していた。そんな中NYでは娼婦を狙った殺人が連続して・・・。

キャラ(主にヒロイン)の心理葛藤が丹念に描かれ続けていくので、実際のページ数
よりもっと読んでいる感じがしました。サスペンスとロマンスを絡めた娯楽性よりも
人間の心理面における様々な葛藤を物語の軸にしたいという作者の意図が
見事に伝わってきました。面白いというよりは興味深い作品といった感じ^−^

ヒロインは離婚したての35歳。12歳になる娘がいて、子供の頃に亡くした母親に
対する愛情や恐怖、悲しみを心の奥底に引きずっていて、若い頃にほんの一時女優
としてキャリアに花を咲かせて、結局その夢の中でしか生きられなかった哀れな
母親と同じように女優を夢見る娘をそうした世界から遠ざけたいと思っているけれど、
当然娘には理解して貰えないでいる。母親に対する思いと娘に対する思いは
全く同質で、恐怖や不安が混ざっているせいかやや強迫的な感じすらあって、何とか
人の役に立とうと頑張る精神科医の顔とはまた別のありのままのヒロインの葛藤や
NY市警の刑事ノアに出会った事によって更に感情的に揺さぶられていく流れがとても
奥深く丁寧に描かれていました。気力体力が充実している時に読むのがおすすめ。

ヒロインが行方不明になった患者を探す為に、売春が行われている高級クラブに
潜入して怪しい人物と接触するのですが、社会的に成功していても心の隙間が
満たされない人々の空虚でどこか滑稽な内面の掘り下げ方も読み応えがあったなあ〜。
人生のどうしようもない皮肉さや側面を見せられた感じです^−^

出番は多くなかったのですが、ヒーローのノアがとってもチャーミングです。
ニューオリンズ出身で、40歳。料理上手&ピアニスト。作曲家として曲を売ったり
もしていて、汚名を着せられて死んでしまった元警官の父親の無罪を証明しようと
思っている。いかにも刑事っていう横柄さやガツガツした感じは一切無くて、
優しさと哀しさが混ざったような不思議な雰囲気を感じました。モーガンとの
関係はまだまだ発展途上で、どうなっていくのかこれから楽しみ^−^ノアのお父さん
の事件もそのうち解明に繋がるのかな〜と密かに期待しています♪

続編は二見書房さんからその内に(笑)刊行されるそう^−^

ロザリオの誘惑ロザリオの誘惑
M.J. ローズ M.J. Rose 井野上 悦子

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  1. 2006/03/14(火) 17:11:16|
  2. 二見書房|
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あなたがいたから*追記

「あの夢の果てに」と「湖に映る影」を引っ張り出して再読しました〜。

「あなたがいたから」はやっぱり初めに読みたかったなあ〜と実感。
こればっかりは仕方が無い事だけれど〜(><)

「あなたがいたから」&「あの夢の果てに」の二冊でボナー一家全員の物語が
ようやく(私の中で)完結しましたが、大好きな「あの夢〜」のエピローグですが、
今回「あなたが〜」を読んだ後に再読して、より一層素晴らしい輝きを放っています。
いろんなキャラが出てくるエピローグも好きですが、まさに「ボナー家」って感じで(笑)
深い愛情と絆に結ばれていて、凄く特別な感じがするんですよね、私の中では^−^

復讐は甘い香り(?)では無いけれど、キャルとイーサンをこき使ってにんまりする
レイチェルが可愛かったし、キャルとチップのロージー談義(?)は笑わされつつ、
家族を温かな目で見つめるゲイブが嬉しかったし、そしてやっぱり最後には幸せ一杯に
満たされて私が貰い泣き(笑)その場にアニー祖母ちゃんがいないのがつくづく残念です。

「あなたがいたから」 ★★★★1/2

キャルのあの頑固さや不器用さ、そして真っ直ぐさは素敵。勿論おバカ言動も(笑)
「湖〜」でロージーにメモ癖を言われて、慌ててチキンを娘の口に突っ込んで
黙らせたジェーン。やっぱり笑わせてくれるSEPヒロインは大好きです♪(ニンマリ)


  1. 2006/03/13(月) 12:12:29|
  2. スーザン・E・フィリップス|
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あなたがいたから

至福の2ヶ月連続SEP♪「あの夢の果てに」でほとんど悪役とも言える、大勘違いおバカ
男を極めたキャルと浮かんだ方式を所構わずメモをしてしまうジェーンのお話です^−^

高名な物理学者のジェーンは家族も無く恋人とも別れ、34歳の誕生日を一人で
泣きながら迎えた。自分の年齢を思うと、どうしても子供が欲しかったが、
結婚はしたくなかった。一方ジェーンの隣人の娘のジョディは「シカゴ・スターズ」
のグルーピーで、チームのメンバーからスターズの伝説的QB、キャル・ボナーの
36歳の誕生日のプレゼントの「お相手」を調達するように頼まれていた。
ジェーンの事情を知ったジョディは、キャルのお相手としてジェーンに白羽の矢を立て、
子供が自分のような天才児になるのを恐れるジェーンは、いかにもバカそうな(笑)
キャルが子供の父親にぴったりだと確信し、ジョディの提案を受け入れるが・・・。

昨晩、とてつもなく長いレビューを書いていたのですが、最後にamazonのリンクを
貼ろうとしたらいきなりPCフリーズ(涙)どうにか立ち直って、再度挑戦です(号泣)

キャルのおバカ振りをほとんど確信していたにも関わらず、期待していたようなおバカ
は見られずにスタート(笑)それでもまず言及したいのがキャルのとんでもない女性観。
これだけ取って見ても、やっぱりキャルがおバカなのは間違い無し!(断言)

付き合う相手は気持ちの優しい(気の弱い)22歳以下限定で、自分の36歳という年齢を
棚に上げて、三十路過ぎ女は完全年増扱い(`□´) フェミニスト団体のブラックリストの
上位に間違い無く名前が載る事請け合い(爆)ジェーンがキャルを「ロリコン」呼ばわり
した時には私も胸がスカっとしました^−^年老いていく自分を認めたくない一心の
悪あがきとは言え、ジェーンの実年齢を知った時の反応と言い、やっぱりキャルは
おバカさん〜♪^−^ボビー・トムのような何だかんだ言っても許せてしまう、
可愛いらしさやチャーミングさはキャルには一切無いのですが、頑固で無骨で不器用。
これがキャルの魅力なんでしょうね〜。その頑固さが暴走するのがタマに傷ですが(笑)

ジェーンはIQ180以上の天才児だった為に、冷淡な父親やクラスメートに受け入れて
貰えず、愛情を知らないまま34歳まで生きてきて、良心の呵責と闘いながらも
キャルを「騙し打ち」した結果、妊娠に成功して大喜び。素晴らしい脳みそを
持っている一方で、ジェーンは物事に対する視野が狭いというか、世間知らず
な面があって、それは方式を用いてひとつの答えを追求する物理学者という職業
のせいもあるだろうし、同時に育ってきた環境に恵まれなかったせいもあるなあ〜
と思いました。初めの方はこの二人はどっちもどっち的な感じだったけれど、
結婚後キャルの故郷のサルベーションに行ってからのジェーンはエンジンがかかって
きましたね〜。良い感じ☆自分の罪を潔く認めながらも、通すべき主張はきっちり
通そうと闘う姿勢が良かったです♪ささやかな(?)イタズラも笑えたし^−^

それにしてもキャルの報復は凄まじい〜。「あの夢〜」でレイチェルにあれだけ酷い事
が出来たのにも、今回のジェーンに対する報復を見て改めて納得。キャルの怒りも
わかるけれどさ〜。ジェーンに交通手段を与えずに屋敷に幽閉を強いたり、家族に中々
会わせないで、ようやく会わせた時には決して親しくならないように言い渡し、
更には悪徳弁護士を雇ってジェーンの身辺を調べさせて、どうすれば一番効果的な
報復が出来るかを思案したり。人を苦しめる事に喜びを感じるような弁護士を
使うって事自体大いに問題アリだし、ジェーンと上手くいくようになってからは
すっかりと復讐プランの事は忘れていたとは言え、この執念深さは半端じゃない(汗)
そういった面でもキャルは今までのSEPヒーローズの中でも異質かも〜?でもまあ
根は悪いヤツでは無いのはわかるので、マッチョで頑固なおバカ者といった
位置付けになるかな(笑)キャルに比べれば、イーサンなんてまだまだ甘い甘い^−^

サイドストーリーとして描かれたのが、キャル両親のジムとリンのお話。
ゲイブの妻子の事故死によって、完全に心がすれ違ってしまった夫婦の姿がとても
切なかったです。グッときたのが、クッキーのお話。あれは辛かった・・・涙貰いました。
15歳で妊娠してから、貧乏な中で一生懸命に子供を育てながら、ジムに恥をかかせない
為にも知識やマナーを身につけて頑張ってきたリンの悲哀が本当に切なかった。

ジムはリンの努力を当然の事のように享受する一方で、18歳で結婚せざるを
得ない状況に陥り、大きな夢を諦めざるを得なかった事に対してリンに責めを負わせて
いる所があって。早くに無くさざるを得なかった若かりし日々や夢に対して二人とも
想いを引きずりながら生きてきて、それがゲイブの妻子の死によって表面化して
しまったんですよね・・・。でもジムがどうにか関係を修復しようと頑張る姿は
良かったですね〜。欲を言えば、もう少しこの二人に関して、掘り下げて描いて欲しかった。
若々しくて36歳の息子がいる風にはとても感じられなかったリンがとても素敵でした^−^

「フットボールを止めた男が家庭に満足して幸せになれるわけがない」とボビー・トム
が単に強がっているものと決め付けていたキャルですが、愛娘(!)を抱いて
放さないデレデレ・パパになったボビー・トムを見て冷や汗(笑)キャルはボビー・トム
のあの留置所脱走&パトカー強奪の果ての懇願振りを知らないからね〜( ̄m ̄*)
グレイシーはテラローザの市長になっていました!グレイシーにはぴったりだよねえ^−^
「ロマンティック・へヴン」で見られなかったエピソードがようやく!といった感じでした。

ジェーンから愛の告白をされてビビッた挙句、暴言を吐いたりで往生際の悪さを
見せまくったキャル。結局「引退=何をしたらいいかわからない」という恐怖故に
選手としての自分の限界や加齢を認められずにいたのですが、ジェーンを愛している
と気がついた時の感情の下りが私的にもう少し説明が欲しかったな〜と思います。
いかにもキャルらしい不器用さでジェーンに愛を信じて貰おうと奮闘していましたが^−^
私の採点基準が「ロマンティック〜」にあるせいか、ジェーンにしろキャルにしろ、
もっと感情の葛藤やその結果の説明が読みたかった。ジェーンがキャルの家を出て
キャル祖母のアニーの家でリンと暮らすあたりは女の団結モードが全開でとても
良かったです。ボナー家の男どもには苦労させられるって感じで(笑)

ボナー家の客人どころかすっかりと家族状態のケヴィンや祖母アニーの存在は
良いスパイスでしたね〜。「湖に映る影」の時よりもずっと若くて青臭くて生意気な
ケヴィンですが、何だかんだ言ってキャルを慕っているのが可愛い^−^
声を大にしては言えませんが、今回訳が気になったのは私だけ?どうもケヴィンの
人物像が完全に一致しないような、すっきりしない感じが残っています。
馴染んでいるせいか、宮○さんの翻訳の方が自然な感じで流れていくように思えました。

ボナー一族総出となったロージー出産を経て、ジェーンが真の家族と愛情を得る
過程には、SEPお約束の賑やかさと温かさがふんだんに詰まっていて、やっぱり幸せな
読後感に包まれました^−^キャルが医者になるべく決心をした時のアニーとのやり取り
がとても良かったです(笑)アニー祖母ちゃんには「あの夢〜」でも会いたかったです!

スターズ・ベイビーズの初子は圧倒的に女の子ですね〜。ロージーは早くも大物になる
予感を匂わせていましたが、娘たちがティーンエイジャーになった時の父親ズの
慌てっぷりやらを思うとニヤリ。ロージーのお相手はチップに確定だけど(笑)

私的SEPベストは不動のままですが、やっぱりスターズが好きO(≧∇≦)O
残るは原点と最新刊の二冊となりましたが、とりあえず「あの夢〜」、「湖〜」
そして勿論「ロマンティック〜」を再読しちゃおうっと♪\(o⌒∇⌒o)/

あなたがいたからあなたがいたから
スーザン・エリザベス・フィリップス

原書房 2006-03
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  1. 2006/03/12(日) 20:32:26|
  2. スーザン・E・フィリップス|
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ダーク・シークレット

この本の表紙・・・独特の風情があって凄く好きです。

二十年前に銀行のお金を横領して失踪したとされていた父親の遺体がトランクに入った
状態で湖底から見つかり、セーラ・ジェーンは故郷のメイン州の田舎町へ帰郷した。
父親の失踪後、母親は屈辱に耐えかねて自殺し、セーラは母親の友人に引き取られて
ニューオリンズで暮らしていた。父親の有罪を信じた自分を恥じたセーラは、真犯人を
探す事を決意する。セーラの父親に恩があったトニーはセーラを助けようと帰郷するが・・。

悲惨な境遇を思うと可哀想で仕方が無いにも関わらず、どうにも最後まで
このヒロインが好きになれなかったです。S・サラのキャラって良い意味で素朴で
癖が無くて大抵好きになれるのに、如何せんダメでしたね〜(><)自分の家族に
降りかかった悲劇やそれによってひっくり返ってしまった自分の人生を思うと、
怒りや憤りもあって当然だけれど、その怒りが逆に彼女の魅力をそいでしまっている
ような印象でした。誰にでも食ってかかるし、中にはかなり礼儀に欠けていたり
する場合も感じられて、ヒロインの怒りを最後まで引きずりながら読み終えました。
ヒロイン父や母を思うと心情はわかるけれど・・・正直疲れたな(笑)強くて勇敢なのは
大事な事だけれどね・・・今回は私的にはかなり引いてしまいました(><)

ヒーローの献身振りは素敵でしたが、一番光っていたのは、ヒロインを育てたおばさん。
人の心の奥深くを見通してしまう、不思議な力の持ち主。ブードゥー教の呪い
をかけられるそうです(笑)そのおばさんが作る抜群に美味しいお手製スープ
を私も食したいと思いました^−^このお話は全体的にイマイチだったかな〜。
同じ帰郷ものでも、ダイナ・マコール名義の「月影のレクイエム」の方が断然良いです♪

やっとこさのキャルとジェーン!ボビー・トム&グレイシーも登場するみたいです!やったあ☆

ダーク・シークレットダーク・シークレット
シャロン サラ Sharon Sala 平江 まゆみ

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  1. 2006/03/10(金) 13:27:19|
  2. MIRA|
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死角

安定した面白さの「FBIシリーズ」最新刊。シャーロック&サビッチ夫妻の幸せが
今は目に痛い(笑)とやっぱりポロポロこぼすので、「氷〜」を読んでいない方は
このレビューも無視推奨です(><)よろしくお願いします〜。

今回はサビッチ友人の子供が誘拐される事件が発生。犯人の元を自力で逃げ出した
少年サム(サムだってさ〜・涙)は偶然通りかかった地元の保安官ケイティに
助けられる。連絡を受けたサビッチは友人と共にテネシーに飛ぶが、上手く逃げた
犯人は再びサムを誘拐しようと機をうかがっていた・・・・。

サビッチ負傷!(爆)ってなわけでシャーロックがテネシーにやってきて、SSコンビが
サビッチ友人&ケイティと共に事件解明に頑張ります。いつもながらサスペンスの
プロットもなかなかだし、さらっとしたロマンスが楽しめる安心のシリーズ。
SSコンビのスーパー遺伝子を受け継いだショーン君の出番がグッと増えていました^−^
今回は大人よりも奮闘するお子ちゃまズがとっても良い感じでした〜。

相変わらずの独特なセリフの言い回しや登場キャラの少々奇妙でコミカルな個性。
それでもサビッチはお約束的スーパーヒーローでしたね〜。ツボにはまって
仕方が無いタイプでは無いけれど、(それはほとんど欠点が見られないせいかも)
魅力的なのは間違い無し。シャーロックにメロメロなのが可愛い^−^器用な手先で
カーラーをシャーロックの髪の毛に巻いているのを思うと微笑ましいです(笑)

犯人に簡単に逃げられたり、突っ込みポイントもありでしたが、何よりも突っ込み
を入れたいのが、ジムでサビッチを誘惑しようとする勘違いおバカ女の登場(笑)
シャーロックに噛み付かれて、さっさと逃げていましたが、あまりのおバカさにびっくり。
「迷路」のときに出てきたハンナのスケールを小さくした感じ。お遊び要素だよね〜。

サム・ショックが未だ抜けきらないのです、すみません・・・m(__)m

死角死角
キャサリン コールター Catherine Coulter 林 啓恵

二見書房 2006-01
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  1. 2006/03/09(木) 12:24:20|
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氷の女王の怒り

遂に読み終えてしまった「トラブルシューター」第三弾。もう世界が飛びまくって(笑)
圧倒されるや泣きたくなるわ、もうハチャメチャな状態^−^;いつもそうだろうと
突っ込みを頂きそうですが、以下ネタばれになりますので、未読の方は
ブラウザでしっかりとお戻り下さいね。よろしくお願い致します〜(><)

海軍予備役のパイロット、テリーは上官のセクハラにあっていた所をSEAL第十六
チームの上級上等兵曹スタンに助けられる。以前から二人は惹かれ合っていたが、
スタンは自分がテリーに相応しく無いと思い、あくまでも友情を前提に接しようとする。
そんな中アテネ発の旅客機がハイジャックされ、カズベキスタンに着陸した。
テリーはスタンらSEAL部隊と一緒に救出作戦に参加するが・・・。

続きの発売はいつなんだい!と地団駄を踏みたくなった(実際踏んだ)第三作ですが、
決して美男では無いけれど、チーム内の「トラブルシューター」でメンバーから
全幅の信頼と尊敬を勝ち得ているスタンはずっと気になっていたキャラなので、
スタンがテリーの事をずっと好きでいたくせに、悶々としながらも、自分は
あえて友達の立場を守って、彼女にお似合いのマルドゥーンとくっつけようと
あれこれ考えるのがじれったくも可愛かったり(笑)マルドゥーンの不器用さは
笑えましたね〜。スタンに恋愛のノウハウ(?)を聞かされているシーンは
思わず苦笑。それを立ち聞きしてしまっているテリーの立場を思うとストップを
かけたいような気分になりましたが、それがきっかけで常に恐怖から逃げて
感情を抑え込んでいたテリーがスタンに食ってかかって迫るのにはスカっとしました♪

何だかんだ言ってスタンがテリーを深く想っていて、同時にスタンの誠実なキャラ
が言葉や行動から凄く伝わってきて、じんわりとさせて貰いました。中々自分の
気持ちを言えないもどかしさもアリで、でも最後の方はテリーが押せ押せなので、
めでたくハッピーエンド^−^今までの三作の中で一番好きなカップルだな〜。

主役の二人に沿いながら、イスラエルの外交使節で、ユダヤ系デンマーク人ヘルガ
の第二次大戦中のナチスによるユダヤ人迫害のエピソードの回想とハイジャック
された旅客機の中で実際に飛行機には乗っていない上院議員の娘の身代わりに
自ら進んで名乗りを上げたジーナとFBIの交渉人マックスとの心の交流が描かれますが、
亡くなったヘルガの兄とスタンの伯母との悲恋にも泣かされるし、ジーナの勇気が
素晴らしいし、その身に降りかかった事がとても痛ましくて、哀しくて。ジーナと
マックスのお話も描かれているみたいなので、幸せになる二人を早く読みたいです〜(><)

そしてサムとアリッサ。呆然としちゃいましたよ・・・。会えば火花バチバチで
あらゆる意味で運命の相手っていうケミストリーを醸し出している二人なのに、
相変わらずほとんど喧嘩のようなコミュニケーションを得て、またしてもお酒を引っ掛けた
アリッサがサムの部屋を訪れて、サムはようやくアリッサへの愛を自覚して・・・。
でもやっぱり半年前の事がしこりになっていて、お互い過剰反応でまたしても
ぶち壊し(笑)そして忘れ物をしたアリッサがサムの部屋に戻ると・・・。
このシーンにもグッときたし、二人の感情が調和して徐々に未来が見え始めていたのに、
あのオチにはそれは無いよ〜って正直思ってしまう(><)でもサムの選択は
彼の人格の立派さや高潔さを物語っているし、絶対に辛いはずなのに、そんなサムを
潔く受け入れたアリッサ。二人ともかっこよすぎ。だからこっちが余計に泣けてくる(涙)

私的には凄くがっかりだけれど、それでも途切れる事無く二人のストーリーは続いて
いくし、この試練(?)を乗り越えて、ハッピーエンドに辿り着けるのが待ち遠しいです(T_T)
サム&アリッサ大好きな私には絶句の衝撃でした。未だにショック抜けないし(笑)
しかも続きが読めないこの状況(TεT;)何とかしてほしい・・(切実)

サムとアリッサのネタですっかり湿っぽくなってしまいましたが(笑)第一作、二作目
から比べると、サスペンスも切れるし、ロマンスも人間ドラマもグッと深みを増して、
圧倒的に面白いです。単なるロマンス小説の中では描ききれないようなリアルな
哀歓がしっかりとストーリーを色付けしている、まじりっけの無い超一級品。
現時点ではこの続き以上に待ち焦がれている本は無いです(笑)villageさんに
もっと力を入れて、「イヴ&ローク」並のペースで翻訳して貰わないと〜!(真剣)

とりあえず今週は「あなたがいたから」で和ませてもらって、この欲求不満
をどうにか明るく解消してくれる事を祈るばかりです・・・。頼むよ・・・SEP(笑)

氷の女王の怒り氷の女王の怒り
スーザン ブロックマン Suzanne Brockmann 山田 久美子

ソニーマガジンズ 2005-11
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  1. 2006/03/07(火) 17:59:32|
  2. TDD&Troubleshooter|
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沈黙の女を追って

読みたい時に続きが読めるって幸せだなあ〜と思いつつ、「トラブルシューター」の第二弾。

カズベキスタンの大使館で働くメグは過激派のテロリストに娘と祖母を誘拐され、
彼らの要求は大使館に潜伏している反対派のリーダーをメグが連れ出す事だった。
メグは大使館のトイレに三人の人質を取って閉じこもり、交渉の相手として、三年前に
知り合い、惹かれ合った海軍SEAL部隊のジョン・ニルソン中尉を指名した・・・。

「遠い〜」とはガラっと変わって、開始はアップテンポ。でも私の中ではジワジワと、
じっくりスローなペースでストーリーが流れていく感じでした。すぐにガツン
と来るわけでは無いけれど徐々にはまっていって、中盤過ぎからはドキドキしつつ、
じれったさに歯噛みしたり(笑)何だかんだ言ってしっかり読ませて貰っていました^−^

三年前にカズベキスタンの大使館で外交官の夫と共に働いていた時にジョンと出会い、
惹かれながらも、ジョンが本当の自分自身をたくみに隠して決して見せようとしない事を
メグは感じていて、三年経った今もどうしてもジョンを心から信頼する事が出来ない。
娘と祖母を助けようとメグはジョンやFBIの裏をかいて孤軍奮闘しようと頑張るけれど、
ジョンはどんなに頑張っても自分を信頼してくれないメグに切なさや苛立ちを募らせる。

メグの根深い人間不信も仕方が無いかな〜と思いました。かなり無謀だけれど、
娘と祖母の命がかかっている状況でメグの立場だったらどんな事でもするのが
当然と言えるし。どうにかして信頼して貰おうと頑張るジョンと突っぱねるメグ。
このやり取りが三年前の二人のエピソードの回想を合い混ぜながら繰り返されて、
ジョンがようやく自分をさらけ出した時にメグの信頼を得られる・・・。
折れる折れないの二人のやり取りには、最後の方はいささか疲れを覚えましたが(笑)
でもその分、ようやく理解し合った時の嬉しさは倍増^−^ジョンはやっぱり男泣き
しました。それがまたたまらないんだよなあ〜、泣くヒーロー好きの私には(笑)
メグとの事を大した事では無いと思い込もうとして、あえて人妻と情事をしたりと
自分を試して、結局は自己嫌悪に陥るジョンも不憫で・・・(><)
不憫って言えば、ケリーはトムのプロポーズに良い返事をしていないとか(汗)
あれから一年は経っているのに〜。そうこうしている間にトムの頭髪は薄くなる一方
じゃないのか(えっ)α~ (ー.ー") 一体二人はいつゴールインするの〜!

サイドストーリーとして同時進行していたサムとアリッサの恋。これは主役の二人を
完全に喰っていました(笑)お互い火花バチバチなのに、憎まれ口を叩いて
やり合った挙句さよならのパターン^−^;でもあの手錠プレイには爆笑!
シリアスであるべきシーンなのに、あえてそういう雰囲気にならない(なれない?)二人が
最高でした(>ロ<)サムのコミュニケーション能力にも問題がアリなのも間違い無い
けれど(そこが魅力だったりもする)、男性優位の職場であくまでも女性としての
扱いしかされてきていないアリッサは男性全般に対して、特にサムに対しては構えて
ばかりで、信頼なんてとんでもない感じ。アリッサの凄く魅力的でパワフルな
キャラクターはかっこ良くて、すっかりとお気に入り♪サムとの今後も見逃せないですね〜。
「忘れましょう」宣言をされたサムが何とも気の毒で・・(笑)勿論サムも好き好き〜^−^

もう一つのサイドストーリーにおいて私的に助演女優賞を上げたいメグの祖母イヴ。
「遠い〜」に続いて、「沈黙〜」も第二次大戦時のエピソードが描かれていましたが、
異常な状況下で曾孫娘の不安を少しでも紛らわそうと、自分の恋物語を語って
聞かせるイヴには私的に助演女優賞を上げたい気分です。イヴの物語には
こちらの予想を良い意味で裏切るような素敵なオチもついていて(笑)思いがけず
ガツンと一発貰いました^−^物語を話す事によって、曾孫娘を守っただけで無く、
テロリストの一人も魅了してしまったイヴの勇気が感動的!船を出して何百人もの
イギリス兵士を救いながら、自分の恋人を探し出す事を決して諦めなかった気骨が
とても素晴らしいです^−^サムとアリッサの関係はコミカルでセクシーで
ちょっとした切なさ(サムを見ちゃうと)を交えつつ、ストーリーに鮮やかな
色合いを与えてくれた感じだけれど、イヴのお話には率直に心を揺さ振られた感じ。
またしても年寄りにやられました(笑)味のある老人の存在にはとことん弱いです^−^

やっぱりとっても面白かった「沈黙の女を追って」。早速読みたい「氷の女王の怒り」
はとっても気になっている(笑)ウォルコノク兵曹のお話なので、こちらもワクワク^−^
これを読んじゃったら、あとは翻訳待ち〜。しんどいなあ・・・o( _ _ )o

沈黙の女を追って沈黙の女を追って
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  1. 2006/03/06(月) 22:02:43|
  2. TDD&Troubleshooter|
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遠い夏の英雄

ついに手を出した「トラブルシューター」シリーズ。「TDD」を読み終えてから、すぐにでも
読もうかと思ったのですが、「TDD」がとにかく素晴らしかったし、同じ作者&
同じSEALものという条件なので、少し時間を置いてから読もうと思いました〜^−^

通称「トラブルシューター」と呼ばれる海軍特殊部隊SEAL第十六チームの
隊長トムは任務中に頭部を負傷し、強制的に取らされた休暇を利用して故郷の
ボストン近郊の海辺町へ帰郷し、十代の時に惹かれ合ったケリーと再会する。
ケリーは末期がんに侵された父親の面倒を見ながら、小児科医として働いていた。
二人はたちまち惹かれ合うが、そんな中トムは死亡したはずのテロリストを見かけ・・・。

いやいや・・・面白い〜O(≧∇≦)O こんなに素晴らしいともう言葉も見つからない(笑)
ヒーローのトムですが・・・36歳で頭髪がかなりヤバくなっているらしいです^−^;
でもでも!凄く人間臭くてかっこいいですね〜。S・ブロックマンのヒーローそのもの
といった感じ。トムは頭の負傷後酷い頭痛の後遺症に悩まされ続け、自分の指揮する
分隊を解散させようとする上役とのトラブルもあったり、SEAL隊員としての未来にも
大きな不安を抱えていて、もう悩みっぱなし。ケリーの前で自分の髪の毛の事に
堂々と触れるのも私的にとってもナイスでした(笑)十代の頃から想い続けている
くせにいざとなると奥手になってしまうのも何だか可愛かったです^−^

ケリーは父親に愛されたい一心でずっと良い子のお嬢様で生きて来たタイプですが、
死を前にした父親と打ち解けたいと頑張ったり、白血病に侵された六歳の女の子を
思って泣いてしまう優しい女性だけれど、一度トムに去られて傷ついた経験から
自分の心を守る事に必死で愛されている事も気がつかずにトムの心を傷つけてしまう
のがとっても切なかった〜。トムが傷ついているのがもう何とも・・・可哀想で
ウルウルしちゃいましたよ〜(><)どっちも意思の疎通が下手っぴ〜!
私的にS・ブロックマンのヒーローの最大の魅力は人間臭さと惜しまずに泣くところ
だと理解しているので、トムが泣けばやっぱり私も貰って、しっかりと泣きました〜(><)

トムの姪っ子マロリーとオタク系デイヴィッドの恋は可愛くて、屈託が無くて、
真っ直ぐでほのぼのと癒されました〜(*^^*) マロリーの突っ張った態度の裏側に
ある純真さをちゃんと見抜いたデイヴィッドは私的にとってもお気に入りのキャラです〜!
ダサい服を着て壊れたメガネをかけていても、優しくて思いやりを持った心が何より^−^
筋肉ナルシストのブランドンに魅力を感じなかったマロリーも立派(笑)
数年後には結婚する事まで決めてしまった二人にシンプルでいて凄く大事な事
をトムが教わるという、何とも微笑ましい場面もありましたが(笑)
大人たちの切なさにグッと来る中でこの二人のエピソードは清涼剤のような
癒しをもたらしてくれました^−^若いってそれだけ十分に宝なんだよね・・(苦笑)

お話はトムとケリー、マロリーとデイヴィッド、そしてトムの大叔父ジョーと
ケリーの父親チャールズが共に参戦した第二次大戦中のエピソードの回想
といった三つのエピソードが交互に描かれる感じで進んでいきます。

死の迫った80歳のチャールズと76歳のジョーの六十年近くにも及ぶ友情がとても
感動的です。このじいさんズにはすっかり泣かされました〜(T_T) どうしようも
無かった三角関係もとても哀しいし、表面上は出さないけれどお互いに深く思いやり、
理解し合っているのが凄く伝わって来ました。二人が同時に愛した女性が死んで
しまってから、アルコールに逃げて全てに背を向けたチャールズと一生独り身を
貫いたジョー。戦争が起こらなければ知り合う事も無かった二人だけれど、戦争によって
失ってしまったものの大きさ、そしてそれがどれだけかけがえの無いものだったかを
この二人のそれぞれの在り方に深く考えさせられました。詳細は控えますが、
チャールズがいかにもチャールズらしい最期を迎えたのにも泣かされました(><)

ロマンス、人間ドラマ、そしてアクション。どれを取っても最高の描かれ方で
面白く、感情を揺さぶられっぱなしでした。これだけの厚さに初めから終わりまで
最高に読ませるストーリーを描けるって本当に素晴らしい!そしてキャラの魅力
ってストーリーに欠かせない要素だなあ〜と改めて実感です。ストーリーが
良くてもキャラが活きないとやっぱりどこかで物足りないし。SEAL隊員の他キャラも
勿論気になりましたが、いろいろと噂に聞くサム&アリッサのロマンスには
ウズウズ(笑)サムの得たいの知れない雰囲気に興味津々です^−^

ダブル・スーザンが私の最近のメガヒットだなあ〜。このブームはリンダやノーラみたいに
確実に定着です。「沈黙の女を追って」にも早速取り掛かりまあ〜すヾ(@⌒▽⌒@)ノ

遠い夏の英雄遠い夏の英雄
スーザン ブロックマン Suzanne Brockmann 山田 久美子

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  1. 2006/03/04(土) 15:18:08|
  2. TDD&Troubleshooter|
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文庫、LS他シルエット系&ヒストリカルをメインで

最近こちらのBlogも真面目にレビューしていますが(笑)
私の読書がタイトル通りの内容になってきています。
HQロマンスがお好きな方にはお楽しみ頂けないかと思います・・。ゴメンなさい!

以下私信です。

Mさん、コメントありがとうございます!
お返事はメールにて送らせて頂きますね〜^−^


  1. 2006/03/04(土) 01:34:45|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
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「清らかな背徳」&「運命のいたずら」

まずはMIRAから4月に新刊が出るアン・スチュアートのヒストリカルから。

全体的に面白かったです。頭が良くて気の強いヒロインと残虐な人物として知られて
いるウィリアム公(本当は修道士のヒーローが本人とすり替わっている)のロマンス
よりも、私的にはサイドストーリーとして描かれた、ヒーローの従弟と貴族の情婦の
エピソードの方が印象的かな〜。ちょっとひねったようなストーリーもなかなかだったし、
ヒロインの個性に一貫性が感じられたのが良かった。4月の新刊は果たしてどうでしょうか?

J・A・クレンツの「運命のいたずら」はいかにもクレンツらしくコミカルで遊んだ感じ
の雰囲気と人類学者だったヒロイン亡き伯母の小難しい(笑)エピソードを上手く
混ぜ合わせて背景にしつつ、真の自立を目指すヒロインの心理と葛藤が興味深く
描かれた作品でした。溌剌としたヒロインがいかにも進路アドバイザーらしく、
ヒーローの言動を分析して、あれこれ言うのがおかしかったです^−^クレンツ作品の
ヒロインは立派な大人年齢なのにどこか可愛らしさを感じさせるのが魅力かな〜。
ヒーローは強引一徹な昔の作品よりも最近の方が好きかな〜。適度に洗練されつつ、
マッチョでオタク系。これがツボにはまるとたまらなかったりします(=^^=)

清らかな背徳清らかな背徳
アン スチュアート Anne Stuart 小林 町子

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運命のいたずら運命のいたずら
ジェイン・A. クレンツ Jayne Ann Krentz 細郷 妙子

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  1. 2006/03/03(金) 21:22:03|
  2. MIRA|
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愛しいあなた

「アラビアンロマンス」シリーズが人気のスーザン・マレリーの長編です。
話が逸れますが、私は「アラビアン〜」シリーズの中では、「ハーレムの夜」が一番好き。
結婚式の当日に新郎と別れたドーラと親が決めた婚約者と結婚したくないカリール。
知恵袋(笑)ファティマ祖母もとってもチャーミングだったし^−^

夫の浮気と突然の解雇に見舞われた弁護士のジルは、故郷のロスロボスに帰郷し、
叔母べヴの家に居候しながら、一時的に弁護士の居なくなった町の法律事務所の仕事
を請け負う事になり、一方のマックは離婚後、故郷のロスロボスの保安官をしながら、
共同監護権を得る為に娘をひと夏の間引き取って生活を共にする事になる。
マックの隣家がべヴの家だった事から、ジルとマックは十年ぶりに再会するが・・・。

面白い〜!(⌒▽⌒)ノストーリーもコミカルでテンポが良いし、キャラクターも魅力的。
ヒロインのジルの行動には笑わせて貰いました^−^復讐心(?)に燃えて、
元夫のお気に入りのBMWを傷物にしようと野球場の裏やスーパーの駐車場の
カート置き場のすぐ側に何日も放置したり、いろいろと策を弄するけれど、なぜかBMWは
無傷のまま(笑)でも夫が取り返しに来た途端・・・このオチには大笑いでした!

ジルが一時的に勤める法律事務所のオフィスにも大笑い。釣り好きだった以前の弁護士
の趣味が丸出しで、部屋中に魚の剥製が飾られているという・・( T ▽ T )ノ_彡
しかも古びた魚の匂いが漂っているらしい。嫌だあ〜、そんな環境(爆)
常に見られているようで落ち着かないだろうなあ〜(笑)私の以前の職場の
社長室にも鹿の頭が飾られていて、その悪趣味さに思い切り引きましたが(笑)
どこぞの組の事務所じゃないんだし(汗)剥製がお好きな方は聞き流して下さいね〜(><)
でも一番笑えたのは犬の精子訴訟だな〜。飼い主は限りなく本気なんだろうけれど(爆)

ヒロインのジルが自己憐憫に陥らないのがとても良かったです。頭が良くて、
サバサバした性格な反面実は胸が小さい事を気にしていたりと可愛い面もあって、
凄く魅力的でした^−^登場キャラもそれぞれ個性的。ヒーローのマックは正義感の
強い王道タイプのヒーローで、こじれてしまった娘との関係をどうにか修復したいと
必死になっている優しいパパでもあり。ジルとの関係も最後の方はあまりの鈍感さに
思わず「大丈夫か?」と心配になりましたが(笑)マックの娘のエミリーも
可愛いかった^−^着ている服と同じ色の食べ物しか食べないって・・周りの大人は
いろいろと創意工夫してしましたが、どれもあまり美味しそうでは無かった^−^;
叔母べブの霊能力説は何とも謎ですが(笑)とってもチャーミングな叔母様でした^−^

全体的にほのぼのとした流れで、中盤過ぎになって物語が動いていく感じでした。
マックが自分を守る為では無く怒りに駆られて未成年を撃ち殺してしまった過去に
悩む姿やエミリーとの関係の修復にもジーンと思わせるところがありました^−^
フロリダで引退生活を送っているのに、未だに町の情報を把握しているジルのお父さん
にもっと早く登場してきて貰いたかったです。これがなかなかの策士だったり(笑)

スピンオフ情報ですが、お話の中では一度も登場はしないけれど、その勇気ある(?)
行動の数々で町の伝説的存在になっているジルの親友グレイシーとその初恋の
相手ライリーのお話が年内に刊行されるそうです。こちらも楽しみですね〜。

愛しいあなた愛しいあなた
スーザン マレリー Susan Mallery 高田 恵子

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  1. 2006/03/02(木) 14:22:39|
  2. HQ&SIL系他読書雑記|
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  4. コメント:0

月影のレクイエム

ダイナ・マコールの作品。名義は違っても、S・サラの作品と多くの共通点を感じます^−^

お話はキャサリンの両親に起こった悲劇から始まります。ケンタッキーの田舎町の
暗い森の洞窟の中で恋人が来るのを待ちながら、一人で子供を産んだ母親と
親元を逃げ出すのに頃合を見計らって焦燥にかられる父親。二人の家は敵対
している間柄で、当然二人の関係も秘密。「ロミオとジュリエット」を地でいく
感じですが、猟犬に追いかけれ、赤ん坊を抱えた母親が森の中を必死で逃げながら、
最期に「魔女」と恐れられている老女に赤ん坊を託し、息を引き取ります。
恋人を守れなかった父親の無念もとても哀しくて、思わず涙がこみ上げてきました(><)

それから二十七年後に祖母の死を看取ったキャサリンが遺体の埋葬を行う為に
ケンタッキーを訪れるのですが、出生の秘密を知らされて混乱しているキャサリンを
町の人々は「魔女の孫」と見なして言いがかりをつけ、酷い憎しみをぶつける。
そんな時手を差し伸べてくれたのが、郡の保安官をしているルークだった・・・。

凄く哀しいし、怒りも覚えるけれど、率直に凄く良かったです〜(><)
小さな町ならではの群集心理の根深さが見事に描かれています。それに決然と
立ち向かうヒロインのキャサリンが凛々しくてとっても素敵^−^
元NFL選手(かなりポイントだったりする・笑)の保安官ルークも正義感溢れる
タイプでかっこいいんだなあ〜。ダイナ・マコール(シャロン・サラ)作品
で約束されている王道タイプのヒーロー。これが魅力的な癒しなんだ(笑)
キャサリンの逞しさにルークもたじたじでしたが^−^;二人は出会った瞬間に
お互いに一目惚れ。なので、ロマンス面は難なく進んでいきます^−^

二十七年前にキャサリンの両親に起こった悲劇にも実は未解決な部分があり、
また同時に祖母が「魔女」呼ばわりされていた真の理由が明らかになります。
身勝手な残酷さや不毛の憎しみが生み出した悲劇にどうしようもないやるせなさや憤り
を感じますが、あえて許すという行為を選んだキャサリンの気高さと勇気
には感動。そして簡単に出来る事では無いはずだけれど、許しや愛を惜しまずに
与える事の大切さを考えさせられました。小さいエピソードですが、戦争で死別した
キャサリンの祖母と祖父の関係にもじわーっときました。さりげない優しさや切なさ
がストーリー全体に息づいていて、読後も穏やかな感動に包まれた感じです^−^

月影のレクイエム月影のレクイエム
ダイナ マコール Dinah McCall 皆川 孝子

ハーレクイン 2005-03
売り上げランキング : 137,352

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  1. 2006/03/01(水) 13:42:33|
  2. MIRA|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4
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