HQでお馴染みアン・グレイシーの新刊。四部作「The Merridew Sisters Series」の一作目ですね。
祖父に虐待されながら暮らしているプルーデンスは祖父が怪我をした隙に妹達を連れて、ロンドンに住む
大叔父の元へと逃げ出した。早速妹達を社交界に出そうとする中、プルーデンスはある事情からディンス
タンブル公爵と結婚していると嘘をついてしまい、公爵邸を訪ねるが、公爵のいとこのギデオンと会って・・・。
私的にHSの「氷の伯爵」がお気に入りなのですが、シングルタイトルも良かったですね〜。個性のあるキャ
ラとしっかりとしたストーリーで難なく一気読みでした。中でもギデオンの存在はピカいちと言えるかな(^^)
一応お知らせを出しておきますね。以下
ネタばれアリになりますので、未読の方はご注意下さいませ〜。
ヒロインのプルーデンスは五人姉妹の長女。ある日虐待を繰り返す祖父の隙をつき、妹達を連れてロン
ドンの大叔父の元へ逃げ出します。まずプルーデンスが序盤でその場しのぎの嘘を何度かつくのですが、
巻き込まれたギデオンが楽しんでいる事や祖父にまつわる状況、更にプルーデンスそのものは根が正直
なのがわかるし、素直に謝るので私的にはOKでした。責任感が強くて約束を守ろうとする忠実さや自分
自身が誰にも言えないような辛い経験をしながらも、何をおいても妹達を守ろうとする頑張りはまさにあっ
ぱれだな〜と。ギデオンと一緒にいる事でプルーデンスの心持ちが明るく朗らかになっていく感じも良かった
し、その一方でギデオンが放蕩者である事や自分に対する自信の無さからギデオンの愛情を信じきれな
い姿が葛藤する心情と重なりつつ、切なく痛々しくもありましたね。特別キャラが立つようなタイプでは無い
けれど、実直で気持ちが優しくて、どこか心に響くものがあると言うか。そんな感じのヒロインでしたね〜。
ヒーローのギデオンは公爵のいとこで、放蕩者として名が知れ渡っていますが、自分を公爵だと勘違いし
たプルーデンスに一目惚れしてしまいます。この茶目っ気たっぷりなギデオンは間違い無くこの作品の特筆
ポイントでしょう(^^)いかにも軽薄でお調子者な態度が憎めないと同時に物事をきちんと考えて、状況
判断が出来る賢さや行動力があるし、思いやりや温かさで包み込む様も◎。悪戯っ子的な魅力とユー
モラスな物言いが何ともチャーミングで自然と笑いを引き出してくれるんですよね〜(^^)またプルーデンス
に惚れ込むあまり、皆がプルーデンスに恋すると思い込むおとぼけ加減やプルーデンスの本質面をちゃんと
見ているのも高ポイントだったり(^^)そんな中プルーデンスと共に過ごす事で、ギデオンのキャラに深みが
増していくと言うか、人間的な幅が広がっていく様がとりわけ印象深くて、ギデオンが見せる優しさや強さ、
懐の深さにはグッと感動させられました。何を言われても諦めない粘り強さもナイス。とっても素敵です(^^)
脇役陣ですが、プルーデンスの姉妹達の中ではグレースが一番目立っていたかな〜。フィリップに対する
態度も○。チャリティーと公爵のロマンスが色添え程度に盛り込まれていましたが、私的に公爵のキャラ
がツボだったので、具体的に読みたかった気持ちもあるような。あと大叔父のオズワルドとギデオンの叔母
のオーガスタのコンビが魅力的で、プルーデンスの悲惨な過去やとことん邪悪な祖父とろくでなしのフィリッ
プに対して二人の善良さが際立っていましたね。オズワルドの健康オタク振りにはニンマリとしたりも(笑)
プルーデンスと妹達が大叔父の元で暮らし始める中、事情を知ったギデオンがプルーデンスの偽の婚約者
の役を買って出たのも束の間、祖父に居所がばれてしまい、ギデオンと公爵の手を借りてロンドンから逃げ
出す事になります。ストーリーは、さくさくと取っ付きやすくて、展開的にも無理が無かったですね〜。祖父の
虐待や流産の一件等の重い要素もありますが、雰囲気が暗くなるわけでも無く、一定のペースを保ちつつ、
温かな脇役達やギデオンのお茶目な魅力で着実に盛り上げながら読ませるなあ〜と。ロマンス面はホット
さよりも各々の持ち味を出したプルーデンスとギデオンのやり取りがメインとなっていて、それがまた良かった
と思います(^^)笑いあり切なさありの充実した一冊。面白かったです。シリーズの今後も楽しみだな〜。
シリーズは「The Perfect Waltz」、「The Perfect Stranger」、「The Perfect Kiss」と全部で四作
です。双子とグレースがちゃんとヒロインになっている事を思うと、チャリティーがちょっと寂しいかな〜?(笑)
- 2008/07/24(木) 23:04:50|
- フローラブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
お初作家シェリル・ホルトの4月刊。かなりホットな作風の作家さんとの事で、ちょっと期待したりも(笑)
牧師の父親が亡くなり、家族を養っているエマは、村の他の住民達と揃って領主から立ち退きを通告され、
直談判すべく子爵のジョンの元を訪ねた。悪名高い放蕩者のジョンは、自分を楽しませてくれれば通告を
取り消してもいいという交換条件を出してエマを追い払おうとするが、エマはあっさりと条件を受け入れて・・・。
思いがけず(笑)しっかりとした作りでしたね〜。とても王道的な部分もあり、個性がよく出たキャラの立ち
具合やテンポの良いやり取りがナイス。決してホットなだけでは無い、ちゃんと内容が詰まった作品でした♪
ヒロインのエマは牧師の娘で、父親の死後は病気の母親と妹を抱えて貧窮した生活を送っていますが、
立ち退きを通告された為、領主のジョンに談判しに出向き、住民達の窮状を訴えます。この作品の私的
特筆ポイントはエマと言えるかな〜(^^)頼りになるしっかり者で、頭の回転が速い策士振りや遠慮の無
い物言いでジョンを出し抜いて振り回していく様は痛快そのものだし、そのくせ自分の事よりも他人の事
を第一に考える優しさをちゃんと持っているあたりもナイス。ジョンに対するお説教(笑)も正しい事や当たり
前の事を単刀直入かつシンプルな言い方をするので、押し付けがましさとかが無いんですよね。大胆かと
思えば葛藤を窺わせながら、エマの気丈さ、茶目っ気ある一面、そして切ない女心を丹念に読ませつつ、
率直で善良なキャラが魅力たっぷりに描かれていましたね。逞しさといじらしさの按配が絶妙でした(^^)
ヒーローのジョンは悪い噂が絶えない放蕩者の子爵。愛人や友人達を引き連れて、田舎の領地でお楽
しみに耽っていた所、直談判にやってきたエマの歯に衣着せぬ言動や性格に惹かれていきます。日々遊び
呆けては自堕落な人生を送っているジョンは、典型的な放蕩者ヒーローですが、精神的に大人になりきれ
ていないタイプのせいか、ひねくれた言動や尊大な態度を見せても憎めない感じで、エマに翻弄されながら
陥落していくあたりは何とも可愛いかったですね(^^)そして責任や義務を避けて、何の目的意識も無い
まま生きているジョンが、エマとの出会いによって変わっていく流れやエマへの愛情を認める事は出来ても、
そこからどうしたらいいのかわからず、かといって昔の生活にも戻れずに足踏みしている姿が、感情面から
しっかりと描かれていて○。放蕩者貴族ヒーローは昨今のロマンス本翻訳で多く見かけるので食傷気味
な感は否めずですが(笑)、ジョンの場合は内面の掘り下げがちゃんとされている事もあってか、見守るような
思いになったりも(^^)自分の心と向き合うのが下手で、生き方に迷うジョンの不器用さに人間臭いものを
感じつつ、終盤でのやっつけ仕事(爆)に精を出す様もナイス。微笑ましいメロメロ君でございましたね(^^)
脇役もまた一人一人の個性がはっきりとしていましたが、中でもジョンの異母兄のイアンは存在感アリだった
かな。相手を大事に思いながらも一筋縄ではいかないと言うか、普通の愛情溢れる兄弟のようには向き合
えないジョンとの関係も興味深かったですね。そのイアンの片思いの相手でもあるキャロラインは、イアンが
相手だと感情を揺さぶられてイライラとするツンデレちゃんといった感じですが、イアンの生まれを蔑む発言
は私的にNGだな〜。なので、正直今作では魅力は感じず(苦笑)あと愛人ジョージーナと牧師の悪役陣
も中途半端な立ち位置にならずに最後まできっちりと役割を果たしていたし、トータルで過不足無しでした。
エマがジョンに住民の現状を見せて回る事で立ち退き通告を撤回させる一方で一時的な情事と割り切り
ながらも二人の仲は深まっていきますが、ジョンがロンドンに戻り、妊娠してしまったエマはやむを得ず以前
から求婚してくれていた牧師の元を訪ねます。ストーリーは、放蕩者の改心物と言ってしまえばそれまで
ですが(笑)、二人の関係が性的にホットなだけで無く、ジョンがエマに対して愛情と一緒に友情を感じて
いるという温かさや甘いやり取り、そして歯切れの良い会話を絡めつつ、感情的な部分にもちゃんと描写が
及んでいましたね〜。避妊に関してきっぱりと物を言える(爆)エマと堕落を極めているくせに、恋する姿は
可愛さ丸出しのジョンのキャラが揃って良かったし(笑)、展開は王道ですが、終始安定感があって脇役
の使い方も相応だったと思います。全体的に過不足無くまとまった良作でした。スピンがどうなるのかな〜。
スピンは「Forbidden Fantasy」。イアンとキャロラインのお話ですが、翻訳が気になる所ですね(^^)
- 2008/05/29(木) 23:59:00|
- フローラブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
お初作家キャシー・ラブの新刊。シリーズの続きの翻訳も決定しているとの事で何よりですね〜(^^)
ニューヨークにやって来たばかりのジェインは仕事を失った挙句、トラベラーズチェック以外のお金を盗まれ
てしまい、失意のあまりバーに足を踏み入れた。カウンターの隣に一人で座る男性にジェインは惹かれる
ものを感じるが、そんな中他の男性客に危うく襲われそうになった所をその男性リースに助けられて・・・。
軽いものを求めての着手でしたが、期待通りでしたね〜。こんなにパラノーマル臭くないパラノーマル作品
は初めてですが(笑)、それが逆に当たりと言うか。良い意味で小難しい事は一切無しに楽しめました(^^)
ヒロインのジェインはニューヨークに出てきたばかりですが、仕事を失って現金まで盗まれてしまうという不運
に襲われてしまい、更に立ち寄ったバーで男に襲われそうになった所をリースに助けられます。このジェイン
ですが、純粋で気持ちの優しい、素朴な印象が○。そこに天然ボケが加わって、まじりっけの無い可愛さ
が良かったですね(^^)常識的で真面目な良い子だけれど堅苦しさが一切無くて、思いやりや気遣いが
自然と出る様が好ましいし、葬儀屋の娘という背景にも思わずニンマリ(^^)リースの事を心から心配して
思いやる優しさと物事を真面目に考える一方で明らかにおかしいリースの生活振りやセバスチャンの言動
をそのまま受け入れるおとぼけ振りがとっても微笑ましくて、飾らない素のままの表情がチャーミングだな〜
と。でもいざという時には、しっかりと踏ん張れる強さを発揮するあたりもポイント高し。ほんわかとキュートな
雰囲気が親近感を醸し出しつつ、善良な人柄や天然ボケが良い具合に相乗して魅力となっていました(^^)
ヒーローのリースはヴァンパイアで、バーに入ってきたジェインに一目で惹かれるものの、その後仲たがいして
いる弟のクリスチャンに襲われた事を機に記憶を失ってしまいます。記憶喪失ものは焦れるせいか、私的に
好きなネタでは無いのですが、自分が英国の子爵だと思い込んで振る舞うリースの頓珍漢な言動に笑い
が止まらずで、本人はいたって真面目だから余計におかしいんだ(爆)典型的な長男タイプで、ヴァンパイア
になって以降は人と関わらずに孤独に生きてきたという設定も好みですが(笑)、でもそういったストイックさ
よりもジェインの事が好きで好きで仕方が無いメロメロ振りや明るくて肩の力が抜けたボケっぷりが何とも
お茶目で可愛いんですよね〜(^^)恋する男そのものな感情表現や天然が入ったジェインとリースの足並
みが合っている様が素直に描かれていて好感度大だし、記憶が戻って以降のジェインを思うあまりのへたれ
な有様や心優しい兄ちゃんな一面とかもナイス。とっても微笑ましくて、愛すべきヒーローでしたね〜(^^)
脇役陣はリースの兄弟達オンリーといった感じでしたが、状況を利用してリースの為のハッピー・プロジェクト
(爆)を計画するセバスチャンが光っていましたね(^^)基本的にお気楽なタイプで、その場を取り繕おうべく、
あれこれと間抜けな発言を繰り返す姿には笑わせて貰いました。そしてリースを逆恨みするクリスチャンは
問題児系という事で、改心した後にどんなヒーローになるのかが楽しみだったりも。責任感の強い長男、
トラブルメーカーの次男、のん気な三男といった感じで、細かい事はさておき(笑)、各々のキャラがはっきり
と分かれているだけで無く、個性の発揮振りや立ち位置も明確で、良い感じにまとまっていましたね。
記憶を失い、自分は英国の子爵でジェインの事を婚約者だと思っているリースの面倒を見て欲しいと
セバスチャンに頼まれたジェインはリースと共に過ごすようになり、二人は急速に惹かれ合っていきますが、
リースに復讐を誓ったクリスチャンがジェインに接近しようと目論見ます。パラノーマルと言っても、背景が
細かく設定されていたり、描き込まれているわけでは無いので、パラノーマルが苦手な人でも取っ付きや
すい内容ではあるかな〜とは思います。ジェインとリースのロマンスはホットかつ可愛さが全開で、二人が
相手を思う気持ちもちゃんと描かれていました。ストーリーはペースが軽快でユーモラス。クリスチャンの
復讐に関するオチはご愛嬌という事でOKかな(笑)シリアスなパラノーマルも良いけれど、今作の設定は
新たな試みと言うか、ある意味新鮮だと思うし、ややこしさ無しに気を抜いて楽しめるコンパクトさとキャラ
の魅力は作中の特筆ポイントと言えますね。カラッとした明朗さと茶目っ気が光るキュートな一冊です(^^)
シリーズの続きの翻訳が決定しているとの事で何よりですが、次回作はクリスチャンがヒーローになる
「Fangs But No Fangs」。更に「I Only Have Fangs For You」、「My Sister is a Werewolf」
と続いていく模様です。とりあえず次回作は、もう少しまともな邦題をピックして貰える事を願います(笑)
- 2008/05/13(火) 23:47:25|
- フローラブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
お初作家エイミー・ガーヴェイの新刊。フローラブックスの三作目ですが、今後もこんな感じとか?(苦笑)
NYで先祖代々受け継がれてきた「カレンダー・ホテル」を経営するオリビアは、ある日道路でタクシーに轢
かれそうになった所を、人気シェフのリースに助けられた。オリビアに惹かれたリースは「カレンダー・ホテル」
に滞在する事になり、じきに二人は関係を持つが、ホテルを狙うオリビアの叔父が嫌がらせを目論んで・・・。
先日読んだ「二人だけの〜」よりはまともな内容ですが、何ともまあ・・・トホホな一冊でございました(^^;)
ヒロインのオリビアは先祖代々に受け継がれてきた「カレンダー・ホテル」の経営者ですが、これがもうちょっと
何とかならなかったのか・・・と(苦笑)ホテルを愛していると言うだけで、実際は空想やら懐古モードに耽り、
老朽化しているホテルはメンテナンスをろくにせずに放置状態という有様もかなり解せないものがありました
が、レストランのシャンデリアが落下した際の、怪我人が出たかどうかの心配やお客に詫びの一言も無い
という態度に加えて、この状況下で落下したのがお気に入りのシャンデリアだったという事を気にするって
・・・(呆)あまりに非常識と言うか、一体どういう神経をしているんだろう・・・と怒りを通り越して呆れ果て
ましたね(^^;)その後ホテルに活気を取り戻すべく一念発起して働き始めますが、やっぱりシャンデリア
の一件が私的には致命的。P25あたりで、ある意味この作品の終わりを悟った次第です(早っ・爆)
ヒーローのリースは料理コンテストの決勝戦を控えた英国人シェフ。オリビアの後を追いかけて「カレンダー
・ハウス」に滞在する事にしますが、母親や昔の恋人のせいで女性に対してシニカルに構えてはいるものの、
よく尽くすメロメロ君で、気配りの数々もナイス。自分の気持ちに戸惑いながらも、自然に向き合っていく
し、舞踏会でのゴリラの着ぐるみには笑いを誘われたりと、中々良いキャラでしたね(^^)ただロマンス面
は、如何せんオリビアの魅力がわからないので、リースの気持ちに距離を感じたのは否めずだな〜(^^;)
ホテルを復興させようと決心したオリビアはハロウィーンの仮装パーティーを開く事を決め、従業員達と共に
修理や模様替えに取り掛かりますが、ホテルの土地に目をつけている叔父が人を雇い、嫌がらせを始め
ます。まず時代から取り残された古いホテルやそこに住む風変わりな住人達という背景は興味深いし、
リースの尽くしっぷりは○ですが、ストーリー自体は面白みに欠けて、ピントが合っていない感じがしたかな。
オリビアのキャラをクリア出来ればまた違ったかも知れないけれど(苦笑)どうにも冴えない作品でした(^^;)
何だか(いつも以上に)大して意味の無いレビューになってしまいましたが、来月のシェリル・ホルトの作品
は果たしてどうなんだろう〜と微妙な感じがしていますね(^^;)新刊買いパスの可能性も大だったり(笑)
- 2008/03/18(火) 23:23:44|
- フローラブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
ご新規ラインのフローラブックスの新刊その2。原書は「Aphrodisia」から出ているという事でちょっと
調べたのですが、「Kensington」のラインなんですね。フローラさんは今後この路線を攻めるとか?(笑)
料理研究家のレジーは、ストーカーと思わしきファンから奇妙な手紙を受け取った為、元特殊部隊員
で、現在はボディーガードをしているという妹の友人の兄を雇う事にした。だがレジーの前に現れたのは、
かつてハワイで一夜を過ごしたゲイブだった。思わぬ再会に驚く中、二人は行動を共にする事になり・・・。
軽く楽しめる所かシンドかったです・・・(疲労)キャラ、ストーリー揃ってどうにも救いがたくて、読み進め
るのに苦労した↓のエロイザ・ジェームズ作品以上の難儀本でした(^^;)ほとんど苦行と言えるかも(爆)
以下
ネガティヴな内容になります。未読の方やこの作品をお好きな方はスルーかバックして下さいね。
ヒロインのレジーは料理研究家。TV番組の撮影や本の出版で忙しい日々を送っていますが、ある日
男性の下半身をコピーしたものが同封されたファンレターを受け取り、妹の手配でボディーガードを雇う
事になります。このレジーですが、性格的にきつかったり、強情だったりするわけでは無いのですが、何か
こう・・・現実感が薄いような感じだし、職業倫理に関しても何だかなあ〜と(苦笑)まともに仕事をしな
くて関係者に迷惑をかけている妹に対する生ぬるい態度や恋愛にのぼせた挙句、現場では失敗を繰り
返したりや原稿の締め切りが迫っているのに空いた時間をゲイブとのいちゃつきに使ったり等言動に好感
や共感を全く持てずだし、料理研究家の割には料理をしている印象が大して残っていないと言うか(^^;)
ファンを大事にしている姿勢は何となくわかったけれど、ストーカーの一件が周囲に被害を及ぼすかも
知れない事に気がつきもしないっていうのも・・・(呆)あまりの現状把握のしなさ振りにはほとほとウンザリ
しました。良い面もあるのかも知れませんが、私的には頂けない部分だけが目につきましたね〜(苦笑)
ヒーローのゲイブはセキュリティ・コンサルタントで、クライアントと関係を持った為に一騒動起こし、知人
が経営している会社を解雇された過去があります。レジーも耐えがたかったけれど、このゲイブのバカさ
加減には呆れ果てて物が言えず(爆)まず到底ボディーガードとは思えない動きや思考がへっぽこさを
極めていて、過去多くのボディーガード職のヒーローを見てきましたが、間違い無く最低レベルに属する
と言えるお粗末振りでしたね(苦笑)そして終盤の一方的な思い込みに関しては、つける薬の無い愚鈍
さに辟易するだけで無く、騙された〜と泣くゲイブの姿は底無しに馬鹿馬鹿しくて、まさに失笑もの(爆)
レジーに対して欲望を抑え込もうとするあたりは、普段ならニンマリと楽しめる要素なのですが、キャラが
あまりに底が浅すぎて、レジー同様に好感や共感といった気持ちが動かされないんですよね。要は
下半身だけで、知性や思慮など美点が何一つ無く、箸にも棒にも掛からないヒーローでした┐(-"-)┌
レジーの撮影にゲイブが警護として付いて回る中、ストーカーからの接触が何度か続いたものの、その
内音沙汰が無くなりますが、ある時ストーカーからレジーに送られたメールの送信元がレジーのPCだった
事が発覚し、話題作りの為にレジーがストーカー事件をでっち上げたと勘違いしたゲイブはレジーの元
を去ります。ストーリーには、レジーの妹のナタリーとレジーの広報マネージャーのタイラーのサイドロマンス
も挿入されていますが、このサイドのお話も特に良くも悪くも無い感じだったし、とにかくキャラ、ストーリー
共に魅力が乏しくて、とりわけゲイブの短絡極まりない思考回路は致命的(爆)Hなお話は勿論大好物
ですが(笑)、キャラ形成や感情描写、話運びの上手さといった妙があってこそ楽しいものなんですよね。
あとサスペンスは添え物程度とは言え、ゲイブの全く役立たずなボディーガード振りはいくら何でも酷すぎ
で、いささか疲れを覚えたりも(萎)何も特筆すべき点が無い、ただHなだけの薄っぺらな作品でした(^^;)
フローラさんの3月の新刊は大丈夫かな〜(苦笑)とりあえず評判の良い作品を読んで口直し中です(^^)
そして最後に。好き勝手にこき下ろしましたが、あくまでも一意見に過ぎないので、ご理解下さいm(_ _)m
- 2008/02/28(木) 23:56:24|
- フローラブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
ご新規ラインのフローラブックス。初っ端から「Ellora's Cave」の作品を刊行とは勇敢と言うべきか(笑)
今後どういった作品をピックしていくのかが気になる所ですね。この路線を突っ走ってくれるのかしら(^^:)
家族を惨殺されて地下牢に閉じ込められていたロザリンドは、突然現れた騎士のジェフリー卿に1000
クラウンを支払うという約束をして救い出された。だが無一文のロザリンドは礼金を払えず、代わりに
ジェフリー卿と一夜を共にし、更に嘘をついた為鞭打ちの罰を受ける事を提案され、受け入れるが・・・。
ネット上の評判をちらほらと見つつ、「Ellora's Cave」の作品という事でどんなものか(爆)と取っ掛かり
ましたが、物語性の有無やSMチックという部分はさておき(笑)、お話自体はとても素直でしたね〜。
ヒロインのロザリンドは伯爵の娘ですが、家族を殺害されて地下牢に閉じ込められていた所に現れた
ジェフリー卿に対して礼金を支払うからと咄嗟に嘘をつき、救出されます。ロザリンドのキャラですが、
基本的にひたむきで従順といった所でしょうか。「金が無いなら体で支払え〜」な状況にあらがう事も
せずに受け入れるのはある意味新鮮だったかな〜。でも決して流され体質というわけでは無くて、
立場をわきまえつつ、ジェフリーの事を第一に考えるスタンスや真面目な働き振りは○。とりわけフィリ
ップの求婚への返答には、相手への思いやりや誠実さが感じられて、好感度が更にアップしたりも(^^)
何事にも素直に向き合うロザリンドの考えや気持ちがそれなりにちゃんと描かれているし、機微や深み、
そしてMっ気は別にしても(爆)、優しくてしっかり者な様が気持ち良く映ったのは確かでしたね〜。
続いてヒーローのジェフリー卿は領地の財政を増やすべく持参金の多い花嫁との結婚を考えている
領主ですが、上に立つ者としての義務や責任を重んじていて、徹底した厳しさの中にもちゃんと優しさ
が見えるあたりは良かったかな〜と。ただロザリンドの事を考えてあげるのなら、せめて妊娠しないように
気を配ってやれよ・・・という突っ込みを入れたくなったのは否めず(^^;)でもメロメロ君で人間的な弱み
を見せたりと自分の感情に素直な所は微笑ましい感じだったし、私情を挟まずに領主としての立場を
優先させる姿勢も最後まで一貫していましたね。そして洗濯物の一件には笑わせて貰ったりも(爆)
どちらかの結婚が決まるまで、ジェフリー卿に個人的に仕える事になったロザリンドは、領地での生活を
スタートさせますが、他の領主達を集めて、ロザリンドの両親を惨殺したサー・ウィリアムに対する連合軍
を設立すべく、ジェフリー卿の領地で話し合いが行われる事になり、ロザリンドも準備に追われる日々を
送ります。まず二人がしょっちゅう事に及んでいる(爆)のは確かだし、展開的にも物語性は言うまでも
無く、小難しい事も一切無し(笑)なので、そういった要素やヒストリカルらしい読み応えを求める人には
お薦め出来ないですね(^^;)でもロザリンド、ジェフリー揃ってキャラに一貫性が見られる事や性的な
部分以外の二人のやり取りもまあまあな感じで、話の早い単純明快さや約300ページという軽量感が
中々良かったかな。心に残るような深い作品では無いけれど(笑)、気張らずに読めたのは何よりでした。
スピンはフィリップがヒーローになる「Binding Passion」。やっぱりソフトSM(爆)な内容だそうです(^^;)
- 2008/02/12(火) 21:12:49|
- フローラブックス|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
| ホーム |