Sweet 'n Lowdown Style-Zakki

海外のロマンス小説をメインとした感想雑記です。

美しく燃える情熱を

コニー・ブロックウェイの「McClairen's Isle」一作目。来月には二作目が出るとの事でして。早いわ〜(^^)

両親を失って遠縁の家に引き取られたリアノンは幸せに暮らしていたが、ある日後見人のカー伯爵の長男
アッシュが現れ、スコットランドの城へと招待された。結婚を間近に控えたリアノンは断るものの、結婚式に
招待されたアッシュは村に滞在する事になるが、何者かがリアノンの命を狙っている事に気がついて・・・。

「ローズ・ハンター・トリロジー」に通じるものがあると言うか(と言っても今作の方が前の作品だけれど)。
既刊の作品に比べるとストーリー的に抜けていかない部分も見られるし、好き嫌いが分かれる作品だと
は思いますが、ストーリーにとても雰囲気があり、筆力の高さは感じさせたかな。さてレビューします(^^)

ヒロインのリアノンはハイランド出身ですが、両親を亡くして以降は親戚の家に引き取られて育ち、数週間
後には結婚を控えています。このリアノンですが、優しくて気立てが良くて、割と正統派な感じではあった
かな〜。でも自分の言いたい事をはっきりと言うし、辛い過去を乗り越えてきた事を思うと、穏やかさの中
にも確かな強さがありましたね。育てて貰った事への感謝から、波風を立てずに従順であろうと常に意識
していたリアノンが、アッシュとの出会いを機に変化していく事で抑え込んでいた感情や本質的なものが
はっきりと見えてくると言うか、魅力が光って、性格の良いお嬢さん的なキャラに重みが増すように思えた
りも。またアッシュに惹かれていくリアノンの想いの中にある迷いや揺れなんかも堅実に描かれていると
同時にどんな時も正直に向き合おうとするスタンスが○。内面からきちんと描かれているヒロインでしたね。

ヒーローのアッシュはカー伯爵の長男。父親の命令でスコットランドの城に連れていくべく、後見人のリア
ノンを迎えに行きます。人当たりが良く、放蕩者を装ってはいますが、フランスの監獄に入っていた過去が
あり、胸の奥では暗く重いものを抱えているアッシュの存在感が際立っていましたね〜。飲酒やギャンブル
に溺れているように見せながら、賑やかな輪の中心にいるようでいて、実際は一歩下がった位置に立って
世界を見ている姿勢には孤独が漂って、その厳しい様はストイックそのもの。色白で微妙に線が細いような
印象ですが、内に持つ強靭さと脆さのせめぎ合いやリアノンを愛しながらもあえて遠ざけようとする、感情の
相反する動きといったアッシュの心模様を奥深く読ませつつ、痛々しく、また切なさが感じられたりもしたか
な〜。弟を救い出すという決意以外何も持たないアッシュの胸中でリアノンへの愛情がどんどん大きさを
占めていく流れもきめ細やかに描かれていて○。昨今翻訳されているヒストリカル作品のヒーローとは違う
温度感を持っているけれど、それが良いし、ブロックウェイらしいキャラ形成によるヒーローだと思います。

脇役メンバーズですが、アッシュの妹のフィアとトマス・ダンあたりは特に目立っていたかな。レインは登場
しませんでしたが、三兄妹の関係性や悪辣なカー伯爵の動きも含めて、シリーズの今後が気になる所です
ね〜。総じてそれぞれの個性に癖や味わいが出ている中、リアノンの婚約者のフィリップの立ち位置がイマ
イチ曖昧と言うか、どことなく中途半端な感じがしたような。そのあたりがちょっと気になったりもしましたね。

ベルテーンの夜にリアノンとアッシュは一晩限りの関係を持ちますが、狩りの最中にリアノンの身に危険が
迫った為にアッシュはリアノンの婚約を反故にし、二人はアッシュの父親が住むスコットランドの城へと向か
います。ストーリーは、まずペース的に遅めではありますね〜。マクレアン一族の歴史にジャコバイトの乱
といった史実を絡めた背景にも趣向が凝らされていて興味深いし、淡々とした中にも深い色が滲むロマンス
は、リアノンとアッシュの間に通い合うものを出しながら描かれている内容でした。ただ展開的に見ると、
一つ一つの要素の良さに対して全体的な絡み具合が緩めな感じで、どの作品においても話作りの上手さが
抜群に光るブロックウェイだけに惜しいなあ〜と。でも独特の趣や重く深みのある文章、そして豊かな情感
にはしっかりと惹きつけられましたね。結婚した二人が交わす、愛情や献身が溢れる最後のやり取りには
心が温まったりも。一作品としてはまあまあな手ごたえでしたが、こういう作品を書く一方で明るく朗らかな
作品で楽しませてくれるブロックウェイの作家としての力量を再実感しつつ、トリロジーの続きが楽しみです。

二作目は「宿命の絆に導かれて」。レインのお話ですね〜。この調子で三作目の「The Ravishing One」
まで早めに刊行して頂けると嬉しいな。あと私的にとっても読みたいのが「All Through the Night」です(^^)

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  1. 2008/08/13(水) 22:56:40|
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ふりむけば恋が

コニー・ブロックウェイの4月刊。来月に「McClairen's Isle」が翻訳されるとの事でようやく着手しました(^^)

婦人参政権論者のリリーは、亡くなった親戚の遺言によって、五年後に利益が上がれば最終的にリリーの
ものとなるという条件付きで、農場を併せ持つ地所「ミルハウス」の経営者になった。家を持たないリリーは
「わが家」を手にすべく働き出すが、五年後「ミルハウス」の正式な相続人のアヴェリーが姿を現して・・・。

いや〜、やっぱりコニー・ブロックウェイは抜群。キャラ造形の上手さだけで無く、ストーリーテラーらしく物語
そのものの面白さが抜けていて、趣向やニュアンスに独創性があるんですよね。とっても素敵でした〜(^^)

ヒロインのリリーは私生児として生まれた婦人参政権論者。父親の義兄の遺言によって、地所「ミルハウス」
の管理を任され、五年後に利益が上がっていれば地所を相続させて貰える事になります。男物のシャツに
ブルマー着用(笑)という身なりのリリーですが、自分の主義主張を持つしっかり者なキャラはもろ好み(笑)
ですわ〜。はっきりと自分の考えを口に出すけれど、性格的にきつさや強情さは見られないし、鋭い知性と
機知に富むと同時に優しさや温かさを備えているのは好感度大。こういった資質がリリーの中でしっくりと納
まっていて、自然体の魅力となっているんですよね。男尊女卑丸出しな農場監督に負けじと立ち向かうガ
ッツも○。また自分の手で人生を切り開こうとする逞しさを見せつつも、胸中では不安や孤独を抱えていて、
更に子供を奪われた母親の嘆きを目の当たりにした事で受けた心の傷や母親への愛情に縛られているとも
言える生き方が痛々しくもあり、リリーのそういった機微がアヴェリーに対する想いと交錯しながら、過不足
無く描かれていましたね。女性には制約が多い時代で、「ミルハウス」の経営にチャレンジし、地に足をつけて
頑張るリリーの姿に「わが家」を欲する切ない気持ちだけで無く、夢を追い求めるようなひたむきさが感じられ
るあたりも凄く良かったな〜。コニー・ブロックウェイのヒロインは強さの中にも可愛げがあるので好きですね(^^)

ヒーローのアヴェリーは幼い頃に両親を亡くし、以来「ミルハウス」を自分の家にするという夢を抱いていまし
たが、おじの遺言によってリリーが地所の管理をする事になった為、世界探検の旅に出ます。このアヴェリー
がとにかく魅力的!紳士である事を重んじつつも、どこか無頓着と言うか、抜けた温度感が何ともほのぼの
として良い感じだし、昨今のリージェンシー物翻訳で少なからず見かける、酒・賭け事・女遊びに耽るありが
ちな放蕩者タイプのヒーロー(それはそれでいいのですが)と違うのもまた新鮮味があって○。世間に対して
一歩引いているような感じがあり、自分の主義や価値観を凄く大切にしているけれど、それを押し付けたり
しないスタンスも好印象だったり(^^)また「ミルハウス」を愛し、「わが家」と家族が欲しいと思う気持ちを始め
として、自分の感情に率直な一面がアヴェリーのキャラを伸びやかに映し出すと同時にリリーに見せる真摯
な愛情や優しさからはグッと深いものだけで無く、安心出来るような信頼感が感じられるんですよね。型に
嵌らずに、誠実さや思いやり深さといったシンプルな要素を光らせつつ、内面的な深みで魅せてくれました。

リリーとアヴェリーを囲む脇役達も個性的な面々が揃っていましたが、バーナードはリリーへの初恋(笑)や
アヴェリーとのやり取りを通して、聡明さを見せていたかな〜。ちょうど少年と大人の真ん中にいるような感じ
と言うか(^^)慎ましやかなエヴリンとやり手&策士なポリー女史、更に奔放なようで寂しい生き方をして
いるフランチェスカといった女性陣も確かな存在感があったし、他メイド軍団やアヴェリーの探検仲間達まで
各々の持ち味をちゃんと出しながら、ツボを押さえた絡み方でストーリーにスパイスを吹き込んでいましたね。

帰国したアヴェリーが「ミルハウス」に滞在する事になり、相手をライバル視しながらも二人は惹かれ合って
いきますが、結婚して家庭を持ちたいというアヴェリーに対してリリーが結婚を否定する中、ある晩馬小屋
が火事になります。ストーリーはとても快活に流れていく感じかな〜。リリーと世界を旅して回るアヴェリーと
の間でやり取りされる手紙や五年後の二人の丁々発止な掛け合いは、ウィットかつユーモアに溢れていて、
まさに出色ものだし、「ビリー」(笑)やカールの死に関する手紙のエピソードも巧妙。反発する一方で相手に
惹かれていくリリーとアヴェリーの心の揺れやそれぞれの感受性が堅実な筆致で描き出されていて、意見を
戦わせる事によって相手に対する愛情や理解、そして敬意の念が二人の中に生まれていく様を、温かな笑
いやちょっぴりの切なさを散りばめながら、豊かに読ませていく内容でしたね〜。皆が一つの「家族」となって
「ミルハウス」で暮らす、幸せいっぱいのラストも爽快そのもの。等身大の魅力を持つキャラ、捻りのあるスト
ーリー揃って高レベルで申し分無しと言えるかな。コニー・ブロックウェイらしいカラーが冴える優良作品です。

来月には「McClairen's Isle」の一作目「美しく燃える情熱を」が刊行されるので楽しみですが、他の未翻
訳作品も順調に刊行して頂けるといいなあ〜。コンテンポラリー作品とかも是非読みたいので何卒〜(^∧^)

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  1. 2008/05/19(月) 23:28:18|
  2. コニー・ブロックウェイ|
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あなただけが 気になる

コニー・ブロックウェイの新刊。今月楽しみにしていた作品の一つなので、早速着手しました〜(^^)

アメリカ人貴族の結婚披露宴の仕事を請け負った新米ウエディング・プランナーのエヴリンは、その
会場を借りるべく、十年前にひょんな事から貸しを作った野鳥研究家のジャスティンの元を訪れた。
借りを返すよう迫ってOKを得たが、一方実は諜報員のジャスティンはこの話を利用しようと考えて・・・。

まさに申し分の無い面白さですね〜。明朗な魅力が溢れるキャラ達と捻りのあるストーリー展開で
読ませると同時に魅了する事しかり。「純白の似合う季節に」に続いてのハナマル作品でした(^^)

ヒロインのエヴリンは、フランス人と駆け落ちしたおばが経営していた「ホワイト婚礼手配サービス」を
引き継いだばかりのウエディング・プランナーですが、仕事は失敗続きで、アメリカ人貴族の結婚式
を成功させて、会社の評判を上向きにしようとしています。このエヴリンが何ともチャーミングでした(^^)
しっかり者で、気の利いた事をさらっと言える機知の持ち主な一方でおとぼけな一面があり、また
素直さや純粋さが真っ直ぐに光っていたりと、様々な要素が混ざり合いながら大きな魅力となって、
エヴリンのキャラを輝かせていたなあ〜と。中でも状況に応じて、臨機応変に立ち回れる賢さや何でも
達者にこなしていく器用さの裏側に潜む、外見に対するコンプレックスがいじらしかったり切なかったり
で、その無防備な表情には優しい気持ちにさせられましたね(^^)更に洞察力がちゃんとあるくせに、
ジャスティンの事を、女たらしの放蕩者と勝手に思い込んでの発言もおかしかったし、あまり裕福では
無いとは言え、貴族の令嬢という立場にあるにも関わらず、就労に対して何の偏見も無く、自立心
旺盛な面も好感度大(^^)そして思い悩んだりしつつも、基本的には前向きで、気取りの無い率直
な姿勢が気持ち良く映るだけで無く、愛らしさや微笑ましさが溢れる感じで、とっても良かったです♪

ヒーローのジャスティンは、世間的には野鳥研究家という顔を持つ諜報員。屋敷を貸して欲しいという
エヴリンの申し出を利用して、任務を遂行しようと目論見ますが、このジャスティンのキャラが最高(^^)
実際は抜け目無く頭を働かせている諜報員なのですが、飄々とした、覇気に欠ける人畜無害系の
人物を装っている様が魅力たっぷりに描かれていて、すっかりと惚れちゃいました(笑)エヴリンのキス
シーンの最中にわざと木から落ちて邪魔したりのおバカ丸出しの行動や「ちびフクロウ」の呼び方に
笑いを誘われつつ、明らかに怪しい(爆)珍種の鳥ネタに至っては、その心憎さがツボ直撃(^^)様々
な顔を使い分けているとは言っても、狡賢い感じは一切無いし、諜報員というポジションとは別の、
生身のジャスティンの表情が、感情の動きや変化と共に窺える様も自然体で凄く良い感じなんです
よね〜。頭の回転が速くて、ちょっとシニカルな面を覗かせつつ、明瞭な洞察力や深い優しさが印象
的だし、茶目っ気やユーモアの温度感、落ち着き方が私的にしっくりときて◎。諜報員らしい、揺ぎ
無い強さと肩の力が程良く抜けたボケっぷりのバランス感が絶妙でした(笑)いや〜、好きだわ(^^)

エヴリンとジャスティンのロマンスですが、まず二人の出会い&再会のシーンがナイス。ユーモラスかつ
印象に残るエピソードでしたね〜。エヴリンとジャスティンの目線が、相手の本質や内面にちゃんと
向いている様が、明るく生き生きとした掛け合いを挟みながら、しっかりと描かれているし、ロマンス
のときめき(?)が色を出しつつも、二人の波長の合い方や一緒にいる時の空気から漂う気さくさと
言うか、居心地の良さはまさに秀逸。凄く自然な感じなんですよね〜。ジャスティンがエヴリンに言う、
愛情に満ちた優しい言葉の数々も素敵だし(^^)とってもお似合いの、愛すべきカップルだなあ〜と。

そして脇役陣ですが、これまた魅力的な面々が集まっていて愉快でした(^^)ジャスティンの執事の
ビヴァリーの曲者キャラにはニンマリだし、恋愛体質(爆)な裁縫師メリーと組んでの策士振りもおい
しかったな〜(笑)更に大らかなエヴリンのお母さんやお間抜け自転車オタクのブラムフィールド氏等
がエヴリンとジャスティンを囲みつつ、ストーリーに笑いや賑やかな色を添えると同時に各々の持ち味
を存分に発揮していたと思います。どのキャラも個性的で楽しくて、存在感も十分でしたね〜(^^)

ジャスティンが滞在するという条件付きで屋敷を借りたエヴリンは、早速荷物を運び入れて、結婚式
の準備に取り掛かりますが、一方のジャスティンは野鳥観察と称して屋敷の周辺に目を配りつつ、
外国から届く予定の機密扱いの品物を、婚礼用の膨大な荷物の中に紛れ込ませて受け取ろうと
目論見ます。まず話運びが抜群。ストーリーテラーらしい面白さで終始ぶれずに読ませるし、描写も
行き届いていて、キャラ立ちも顕著。相手の内側に焦点を置いたロマンスの素晴らしさは勿論の事、
事件面の持っていき方が何とも意外だったのも◎。終盤のスパイ捕り物作戦(笑)はドタバタとおかし
かったな〜(^^)エヴリンの追いかけっぷりに尽きるけれど(爆)、血生臭い事も無く、二人の仲も変に
こじれたりせずに、あくまでも明るく快活なカラーが一貫していて、笑いもたっぷりに楽しませてくれる
内容でした。ユーモアや機知の冴えもさすが。優しかったり微笑ましかったりで、ほくほくとした温かな
幸福感を与えてくれる作品です。コニー・ブロックウェイは私的にハズレ無しですね〜。大満足です(^^)

本国ではコンテンポラリー作品の「Skinny Dipping」が刊行されたばかりですが、次回の翻訳は
何が来るんでしょうね〜。「McClairen's Isle」あたりは凄ーく待望していたりも。果たして・・・?(笑)

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  1. 2008/01/23(水) 23:56:40|
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純白の似合う季節に

期待薄の新刊(爆)を読了後に、早速お取り置きしておいたC・ブロックウェイに着手。期待通りでした(^^)

劇場歌手のレッティは、詐欺の片棒を担いでいた相手から逃げ出す為に向かった駅で拾った切符を使い、
とある田舎町の駅に降り立った。町の人々から歓迎を受けたレッティは、彼らが招いたウエディング・プランナー
と勘違いされている事を利用しつつ、隙を見て逃げ出そうとするが、判事のエリオットに惹かれてしまい・・・。

ヒロインが周囲を騙しているという苦手設定も何のそのですね〜。魅力たっぷりのキャラ達と温かかったり、
切なかったりの情感に彩られた巧妙なストーリーに強く惹き込まれて一気読み。とっても素敵な作品でした♪

ヒロインのレッティは、女優兼劇場歌手。詐欺の片棒を担いでいたニックから逃げ出そうとして向かった駅で、
恋人と駆け落ちする事を決めた女性が落とした切符を拾い、その切符を使って辿り着いた小さな田舎町で、
ウエディング・プランナーのレディ・アガサと勘違いされて歓迎を受ける事になりますが、まずレッティが良いん
だなあ〜。いかにも女優らしく、場をさらってしまうような明るさと颯爽とした身のこなしで魅せつつ、洞察力や
機知を働かせながら立ち回る抜け目の無さも嫌味が無く、軽やかなユーモアと共に、チャーミングに輝く事
しかり(^^)クロッケーの試合で見せる負けん気の強さや「世慣れした女」としての振る舞いも微笑ましいし、
明朗で溌剌とした様は、その場の空気を晴れやかにすると同時に自然と人を惹き付けるようで◎。また階級
が絶対な時代を何の後ろ盾も無く自力で生きているレッティの価値観や流儀を細々と映し出すと同時に町の
人々との触れ合いによって、罪悪感を抱いたり、情に流されたりといった心の揺れ動きやこれまでの生き方を
顧みる姿が明確に、生き生きと描き出されていて、レッティの変化や成長振りには爽快な気持ちを覚える一方
でエリオットの求婚を断ろうとする女心や深い愛情には切なくなったりもしたな〜。基本的に自分自身をちゃんと
持っているのが好ましいし、そんな中迷ったり思い悩んだりするレッティの姿が鮮明かつ印象的でしたね(^^)

元軍人で現在は治安判事を務めているヒーローのエリオットですが、これまたツボなキャラでございまして(笑)
レッティの明るさに対して誠実で真面目な人格者的な性格とそれでいて良い感じに砕けた温度感がとっても
素敵でしたね〜。これは私的な意見になりますが、どことなくSEPの「幻想を求めて」のコリンを思わせるような
趣もあったり(←実はかなりのコリン好き(笑))。戦争で傷を負ったものの、ただ過去に苦しんでいるわけでは
無く、世の中を良くすべく心を注いでいて、きっぱりとした意志や考えの持ち主である事もポイントが高いなあ〜
と。そういった目的意識がエリオットのキャラに厚みや深みを与えているし、懐の深さや真っ直ぐで温かな物の
見方が好感度大(^^)レッティの態度に傷ついちゃう姿は痛々しくもあるのですが、ストレートで飾らない愛情
表現は気持ちが良いし、激しさもあって◎。あとネクタイが曲がっているのが、可愛かったりもしました(笑)

レッティとエリオットのロマンスは、二人をくっつけようとする周囲に見守られつつ、生き生きとしたやり取りや
切ないすれ違いを通して、それぞれの内面が着実に描き込まれていましたが、とりわけプロポーズのシーン
はグッとくるものがあったなあ〜。エリオットの切実な想いが溢れると同時にエリオットの将来やすべき事を
思いやるレッティの愛情と強さが際立っていて、ひたむきに相手を想う様が優しく胸に染み入るんですよね。
笑いやほろりとするペーソスを織り交ぜながら、感情面から手厚く読ませていく素晴らしさでした(^^)

そして脇役陣ですが、まずはエリオットのお父さん。穏やかな眼差しや父と息子の関係が良かったですね。
元芸人で現在は執事のキャボットも良い味が出ていたし、レッティとエリオットをくっつけようとするエグラン
タインと使用人達のコミカルなやり取りも○。寝入るくせのある(笑)大佐やアントンもナイスでした(^^)嫌味
女のキャサリンですら、ストーリーを引っかき回す程では無く、小さな田舎町らしくちょっとお節介だったりし
ながらも、個性がしっかりと出たキャラ達の素朴な人情が優しかったり、微笑ましかったりで、ストーリーを
賑わしつつ、ほっこりと温かな色を放っていましたね。あと私的にはわんこのランビキンズもといファギンが
お気に入りです(^^)レッティとの同志のような関係や一人と一匹(笑)がよく似ているのには、思わずニンマリ。

レッティは、公爵家との結婚式を控えたビグルスワース家で身分を偽ったまま過ごしますが、ウエディング・
プランナーとして披露宴の企画を練ったり、公爵との結婚を控えたアンジェラの悩みの相談に乗ったりする
内に逃げ出せなくなり、またエリオットとの仲も深まっていく中、レッティの行方を追っていた詐欺師のニック
が姿を現します。ストーリーは、個々のエピソードを細やかに盛り込みながら、終始力強く、安定した調子
で描かれていきますが、レッティの素性が明かされるのが終盤近くにも関わらず、普通なら感じそうな居心地
の悪さも無いし、明朗に弾むような雰囲気の中で浮き彫りになる感情の機微も、明瞭で抜群。それから
レッティが自分の過ちに真っ向から向き合い、潔く罪を償おうとする姿勢は、筋を通す感じで気持ちが良いし、
身分を偽っていた事では無く、レッティの実際の行動や本質面に目を向けて支持する人々の思いには、
心が温まりましたね。ラストも爽快だし(^^)物語性も豊かな、笑いや切なさに優しく包まれた秀作でした(^^)

「The Bridal Stories」のもう一つの作品、「Bridal Favors」が楽しみですね(^^)あと私的に気になって
いるのが、コンテンポラリー作品の「Hot Dish」。来年早々には「Skinny Dipping」が刊行されるそうです。
C・ブロックウェイは、作品数が多くないので、この調子でいけば全タイトルの翻訳も叶うかもしれない?(笑)

純白の似合う季節に (ライムブックス ブ 1-4)純白の似合う季節に (ライムブックス ブ 1-4)
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  1. 2007/09/25(火) 20:08:48|
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薔薇の誓いと愛を胸に

待望の「薔薇の狩人(ローズ・ハンター)シリーズ」完結編。末妹のシャーロットとロスのお話です。

シャーロットはロンドンの社交界で華やかな生活を謳歌していたが、裏ではフランスに関する
機密情報を受け渡す仲介人として諜報活動に協力していたが、ある日機密情報が書かれた手紙
が盗まれ、フランス人貴族の手に渡った事が発覚した。シャーロットは手紙を取り返すべく、かつて
彼女の父親に命を救われた青年の一人であり、諜報活動家のアンドルーに協力を求めるが・・・。

薔薇の狩人萌えに陥りました(爆)このシリーズは作品の水準が高いのは勿論の事、三人三様な
ヒーローズがオイシイのなんのって(^^)前ニ作品同様に力強さを感じるストーリーは、始終安定
したペースで描き抜かれ、情感豊かなロマンスも秀逸。シリーズの最後に相応しい内容でした♪

三姉妹の末っ子でヒロインのシャーロットですが、正直作品を読む前はあまり良い印象が無かった
のですが、プロローグで見る目が変わって、すっかりと好印象なヒロインに修正となりました(笑)
浮つき気味で戯れ好きの社交界の花を巧みに演じながら、裏ではフランスに関する機密情報の
受け渡しの仲介役をこなす諜報員なヒロインっいう設定がツボだったし、末の妹を可能な限りの
恵まれた環境で成長させようとする姉二人に対して、自分はお荷物なんだと感じていた時に、亡父
のように自分も何か役に立ちたいと思い、自ら諜報活動の手助けを志願したシャーロットの勇敢さ
や意志の強さは清々しくもあり、あっぱれでした。強い使命感を持っているけれど、尖がった面が
無くて、頭の良さや頑張りも自然な感じ(^^)全体を通して良く描かれた魅力的なキャラでしたね。

そして実はブルボン家の血を引く生まれのヒーロー、ロス。フランスと英国を行き来しつつ密偵
として諜報活動を続ける姿は、感情を抑え込んだストイック感と諜報活動家としての揺るぎ無い
責任感が感じられて、とても印象深かったですね〜。ロスの視点からの描写が少ないにも関わ
らず、シャーロットとのやり取りにおいて、ロスのシャーロットへの想いが見て取れたし、二人が
共にしている気さくな雰囲気の中に親密さの一歩手前(笑)みたいな薄い緊張感が何となく感じ
られたり、テンポの良い会話も良かったです。ロスの鷹揚に構えたうわべの下にたぎる危険性が
ツボ直撃で、無骨で逞しいキットや優雅でスマートなマンローとはまた違ったかっこよさがとにかく
素敵!シャーロットに騙したと責められた際の、静かだけれど激しい態度やシャーロットに対して
愛情を物語る姿も言葉数が少ない分ずっしりと深い余韻を残すんですよね。子供時代のお話
についてもその非凡さを垣間見れるようで、ロスのキャラに対する理解が深まる感じでした。

機密情報が書かれた手紙を伯爵から取り戻す計画を変更せざるを得なくなり、シャーロットは伯爵
の城への招待を取り付ける為に、あえて評判を落とすような娼婦まがいの振る舞いをする決意をし、
その相手としてロスに協力を頼みます。演技とは言え、公衆の面前でいちゃつく内に二人の間の
性的緊張感や相手を愛おしく想う気持ちが募り、でも自分の気持ちを伝えられない切なさが細やか
に描き出されていて、特に二人が結ばれるシーンは情感があったなあ〜。派手さや濃厚さは一切
無いんだけれど、その分機微を巧みに映し出しているというか。あとロマンスだけで無く、キャラの
内面の変化や発見が着実に盛り込まれているあたりが、シリーズを通して印象的でしたね〜。

評判の落ちたシャーロットを愛人にしようと目論む伯爵の招待を受けて城へ向かったシャーロット
をロスは追いかけ、首尾よく招待客として城に潜入しますが、英国に戻り、シャーロットの醜聞を
聞きつけたキットとマンローの二人もシャーロットを追って城へ向かう中、裏で手紙に一連の出来事
の糸を引いていた例の裏切り者がようやく判明する終盤の展開は、捕まったロスを助けようとする
シャーロットの動きも立派だし、賢い小間使いもナイスアシストでしたね(^^)予想通りの裏切り者
(笑)に対するロスの向き合い方も味があったし、後味が悪く無い最期で良かったなあ〜と。プロット
がしっかりしているので、中弛みもせずに一気に読めましたね。魅力溢れるキャラと独特の質感
が◎。勢いの衰えない筆力で、最後まできっちりと描かれた秀作でした。大満足な読後です。

エピローグで描かれたシャーロットとロスの娘の洗礼式のシーンもほんわかとナイスでしたね(^^)
赤ん坊を誉めているというよりは、お気に入りのケイトを誉めているように思える(笑)マーティン
修道士がツボ。泣きわめく赤ん坊に薬草を嗅がせてより一層不機嫌にしちゃうのにはニンマリ
でした(爆)ヘレナとマンローは礼儀を心得た子供が生まれる事を期待しているみたいだし(笑)、
ケイトとキットもおめでたでハッピーエンド。シリーズものだとケチが付く作品も少なからずあり
ますが、このシリーズは三作揃って優秀。今後もC・ブロックウェイ作品が読める事を期待ですね♪

薔薇の誓いと愛を胸に薔薇の誓いと愛を胸に
コニー・ブロックウェイ 数佐 尚美

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  1. 2007/02/14(水) 01:21:55|
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愛が薔薇色に輝けば

「薔薇の狩人(ローズ・ハンター)シリーズ」の第二弾。一作目が凄く良かったので、
続きをとっても楽しみにしていましたが、やっとこさ読み終えました〜(^−^)

父親の死後、経済的事情から貴族の話し相手の仕事をしているヘレナは、ある役目の
為に変装をして夜の街にこっそりと出かけたが、若者たちに絡まれた所を剣術家として
名高いマンローに助けられた。マンローはかつてヘレナの父親に命を救われた事があり、
その恩返しとして助力を申し出た三人のスコットランド人の内の一人だった・・・。

ストーリーのペースとしては前作の方が良いかなとも思いますが、充実した内容は
相変わらずで派手さとかは無いんだけれど、前作同様に読ませる力に満ちている率直な
作風が素晴らしかったですね〜。単に相手を知っている状態からより深く知っていく事に
よってじわじわと高まっていくロマンスも良かったし、ヘレナに妄執を抱く貴族や前作
でトンズラをこいた裏切り者が絡んでくるサスペンスは見えそうでいて、見えないような
微妙な描き方が緊張感を巧みに引き伸ばして、最後まで面白さが途切れませんでした(^^)

ヒロインのへレナは表面こそ冷静沈着な淑女として振る舞いながらも内面では激しい
情熱がたぎっていて、美しい外見だけしか認めない周囲に不満を抱いて生きてきましたが、
秘密の結婚をしている雇い主の姪の為に男装をして、何だかんだと言いながらも、姪と
その夫の連絡係をこなすヘレナの優しさや責任感の強さには好感が持てたし、変装を
する事によって得られる解放感とか自由を感じる喜びや姪の事情を思うと、マンローに
自分の正体を明かさなかった事も、普段なら読んでいてじれったく感じる所だけれど、
この場合は理解出来ちゃいましたね〜。父親の死後、財産や家を失って自活せざるを
得ない状態の中で、唯一残った自尊心にしがみついて生きている姿もささくれだった
ような感じもしないし、マンローと交わす会話から感じられる聡明さや鋭い洞察力など
ヘレナの魅力と内面が手堅く細やかに描かれていたのが良かったです(^^)

ヘレナの終盤の活躍はあっぱれでしたが、結局は自分もマンローを外見でしか判断
していなかった事に気がついた後に、剣術の大会で観衆を前に優勝したばかりのマンロー
に、ヘレナがに自分からプロポーズするシーンは感動ものだったなあ〜。思いがけずジーン
ときましたね〜。愛がなければ自尊心など何の意味もないという言葉が印象に残りました。

ヒーローのマンローも魅力溢れるキャラでしたね〜。本来なら侯爵家の跡取りとなる
生まれなのに、不幸が重なってセントブライド修道院で孤児として他の三人の仲間達と
共に育ち、密偵としてフランスで働いていた所を仲間の裏切りに合い、それ以降剣術家
として生計を立てながら、裏切り者を見つけ出そうとしていますが、優雅で隙の無い
物腰の裏に潜む激しさが良いんだなあ〜(^^)シニカルでリアリストな面を見せる
一方でヘレナの事が好きでたまらないっていう強い想いがひしひしと伝わって来て、
ヘレナに対する愛を悟る瞬間は、シンプルながらも深い味わいがあって凄く印象的。
ヘレナの為に理由も聞かずに剣術大会に出場する優しさや自分の想いを中々口に出来ない
もどかしさも何とも魅力的で、前作のキットとはまた違ったヒーロー振りがとっても素敵でした。

ヘレナにつきまとう子爵の存在だけで無く、マンローの殺害を目論む裏切り者の存在
がどう絡んでくるのかが事件面の焦点でしたが、ヘレナを救おうと頑張るマンローの
かっこよさと窮地に陥りながらも自力で戦ったヘレナの勇敢さが光る展開でした(^^)
変装の達人で周囲を上手く操り利用して事を運ぼうとする裏切り者ですが、相変わらず
正体はわからないまま、またしてもトンズラ(汗)前作を読んだ際に、私的には裏切り者
の正体がわかった感じがあったのですが、今回は更に確信が出来たかも・・・?(オイオイ)
私の怪しい予想はさておき(笑)次回作での解決が待ち遠しい限りです♪

濃かったり激しかったりってわけでは無いけれど、心に染み入るような色合いのロマンス
がとても魅力的だし、前作同様にキャラの人格造形の深さとロマンスがそれぞれのあり方
に与える影響が真摯にストーリーの中に織り込まれているあたりに強く惹き付けられました。
じっくりと描かれている感じがツボなんですよね〜。テンションそのものは落ち着いている
のに、感情移入には事欠かないし。しなやかで深いストーリーが堪能出来る一冊です(^^)

愛が薔薇色に輝けば愛が薔薇色に輝けば
コニー・ブロックウェイ

原書房 2006-09
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  1. 2006/09/13(水) 23:14:28|
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薔薇色の恋が私を

「薔薇の狩人(ローズ・ハンター)シリーズ」の第一弾。ライムブックスの
来月の新刊はリサ・クレイパスだそうです。ヒストリカルが続きますね〜^−^

19世紀初頭。軍人だった父親と夫を亡くしたケイトは、姉と妹と実家で暮らしながら
家計を何とか切り盛りしていたが、家財一式のほとんどは売り払われ、生活は
貧窮する一方だった。意を決したケイトは、いとこが嫁いだスコットランドの
貴族の元へ援助を申し出る為に旅に出たが、召使は途中で奔走してしまい、
最悪の状況の所へ三年前にケイトの屋敷を訪れた事のあるクリスチャンが現れ、
同行を申し出た。やむを得ない状況にケイトは承諾するが・・・。

セントブライド大修道院で共に成長した三人の青年が、三年前にフランスで処刑寸前
だった所をケイトの父親に救って貰った恩を返す為に、黄色い薔薇の苗を持って
ケイトの家を訪れ、自分たちの助けを必要とする時には、この薔薇を修道院宛
に送るようにと伝えて去っていきますが、それから三年後に黄色い薔薇が届けられて、
ケイトの旅に同行するように手紙が添えられていた事からキットは偶然を
装ってケイトに近づき、結果目的地まで旅を共にするようになります。

二人の旅路はじっくりと描かれていく感じです。スコットランドの大地の荒涼とした
雰囲気が淡々と伝わって来る中、行動を共にするケイトとキットの心の機微が
断続的に描かれていますが、二人の再会がロマンスだけでは無く、それぞれの人生観
にも大きな変化をもたらしていくように描かれているのが、とても興味深くて、ロマンスも
勿論良いけれど、「ロマンスだけでは無い」っていうポイントに凄く惹かれると同時に
思わず唸ってしまう上手さを感じつつ、キャラに共感を覚える事が出来たのが良かったです。

仲間の裏切りに合ってから、自分の心すら信じられなくなってしまったキットの
葛藤と孤独がとても切なかったし、グッとくるものがありました。キットが
三年前からケイトに惹かれていて、それからずっと想いを温めていても、態度は
あくまでもストイックなのも私的に◎でした。ドッカーンと弾けちゃうような
ロマンスでは無くて、時間を共にしながら、手探りするようなゆったりとした
ペースで高まりつつ、想いはとっても熱くて(笑)っていうバランスがしっくりくるし、
説得力があって良かったです^−^いやあ〜、良いわ〜ハイランダーは(笑)

父親が亡くなる以前のような、経済的にも精神的にも満たされた安定した生活を
取り戻したいと願っているケイトを思って、あえて身を引いたキットが、
自分自身もボロボロな状態なのに、ピンチに陥ったケイトを救いに駆けつける
シーンはとってもかっこよかったです〜(*^^*) 状況に流されないで、
自分の意志をしっかりと持ったケイトもとても魅力的でした。やっぱり私の中では、
ストーリーは勿論の事、キャラの魅力って大きいなあ〜とつくづく実感しました(笑)

セントブライド修道院で育った四人の内、仲間の誰かの裏切りによって一人が処刑され、
キットは裏切り者を突き止めようとしていましたが、近くに居たにも関わらず、
犯人は早々にトンズラしてしまったので、事件は未解決のまま次回作に持ち越し
という形で終わりました。難破船のお宝を巡る事件の諸々はその裏切り者が、
宝のありかの鍵を握っていたケイトと邪魔者のキットをおびき寄せた結果の
出来事だったのですが、そのあたりも自然に過不足無く流れていくし、終盤あたり
になるとよく見られるバタバタした感じが無いのがお見事。全体的に上手く
まとまっているし、華やかさや甘さはほとんど無いけれど、ストーリーそのものが
率直な印象で、読み手にページを追わせる力を持っているのが凄いと思います。
薔薇に関するエピソードが、お話に様々な要素を与えているのも、とても印象的でした♪

次回作の「My Pleasure」は「薔薇色〜」のケイトの姉とキットの仲間の一人が
主役になります。三部作最後の作品「My Surrender」は末の妹がヒロイン。
事件の解明も最後まで引っ張るんだろうなあ〜。何となく犯人は見えているような
気も密かにしていますが(←ホントかい・笑)。ライムさんは翻訳のペースが
良いので、続きもそんなに待たされないで読めそうな気がしています^−^

薔薇色の恋が私を薔薇色の恋が私を
コニー・ブロックウェイ 数佐 尚美

原書房 2006-05
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  1. 2006/05/15(月) 20:46:07|
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