パラノーマルものは溜め込み傾向にある事をBlogの中でも何度か言及してきましたが、よく
考えて見ると私が過去に読んだパラノーマルものって、超能力系が圧倒的に多いんですよね〜。
そして記憶にある限り、今回初めて「人狼」ものに着手したわけですが、これが激ツボv(≧∇≦)v
どうやら私は激しく(笑)変身系萌え体質である事を発見した次第です(爆)以下相変わらずの
鬱陶しい長文をひたすら垂れ流していますので、お目汚し確実です。OKな方のみどうぞ。
世界でただ一人の狼女のエレナは、人狼の「群れ」を離れ、トロントで恋人と共に人間として
普通の暮らしをしていたが、ある日「群れ」のリーダーのジェレミーから問題発生の知らせを受けた。
やむを得ず「群れ」の元へ戻ったエレナは、「はぐれ狼」達が仕掛けてきた攻勢に巻き込まれ・・・。
ヒロインのエレナが夜中に自宅を抜け出して「変身」し、狼の姿で街を疾走するプロローグから
一気にのめり込み状態で、後は世界に入り込んでただただ猛烈に読み耽りました(笑)ストーリー
は、エレナの一人称で語られるスタイルで進んでいきますが、まず臨場感が凄いし、狼女と人間の
狭間で葛藤を繰り返しながら、自分自身に向き合うエレナの心の機微が、理知的な文章で余す
ところ無く表現されているだけで無く、「群れ」の特性や歴史、人間関係などの「群れ」に関する
背景も微細に渡っているし、骨太なストーリーは惹き込む力に満ちている素晴らしい内容でした。
ヒロインのエレナは幼い頃に両親を失い、以後里親の下を転々としながら成長した後に大学生
の時にヒーローのクレイと出会って婚約しますが、実は人狼のクレイがエレナを噛んだ事から
エレナは狼女になってしまい、以後10年の間二人の関係は複雑を極め、エレナは「群れ」から
離れて暮らす事を選びます。クレイに噛まれたエレナが狼女としての自分を受け入れるまでの
苦悩やクレイへの愛憎入り混じった想いや裏切られた事に対する怒りや哀しみ、「群れ」のリーダー
のジェレミーに抱く反抗心と思慕などがエレナの凛然とした姿の中にしっかりと息づいていて、
複雑であるからこそ魅力的溢れるヒロイン像は存在感も抜群で、すっかりと惚れ込んでしまった
し、狼に「変身」した時にクレイやニックとじゃれ合う様子は何とも微笑ましくて、強く烈しい
自我の持ち主だけれど、ちゃんと女性らしさが感じられるあたりにも好感を覚えましたね(^^)
そして語らずにはいられないヒーローのクレイ!好き好き大好き。愛しちゃってます(爆)極端な
人間嫌いで、我がままで激情型。エレナにとことん一筋でメロメロなキャラは、とにかく可愛くて
愛さずにはいられないんですよ〜(*^^*) エレナが帰郷するのを待って、一日中門の前に座って
待っていたっていう登場シーンで即惚れました(笑)「何て可愛いヤツなんだーーー」って(^^)
エレナの事が好きで好きでたまらないっていう想いの強さが、感情や衝動に従って本能のままに
生きるクレイの言動の一つ一つから凄く伝わって来て、愛おしさは始終最高レベルに達した状態。
なので、エレナの恋人のフィリップと対面した後の下りはクレイの気持ちを思うと辛いんだけれど、
何とか感情を抑えて、うなり声で返事をする(笑)程度のマナーで接した忍耐(って普通の人には
当てはまらないけれど、クレイにしたら十分忍耐と言える・爆)を見せた時には、思わずクレイの
頭を撫でたくなったくらい(笑)まっ、でも一生懸命話しかけては無視されるか、いい所うなり声
で返事を返されるかのフィリップも、その後の展開を含めていささか気の毒だったのは事実(^^;)
・・・とこんな感じで、37歳のくせに(笑)感情のコントロールが出来ないガキ丸出しのクレイの
キャラがツボ直撃で、ボビー・トムとサムに続いて、私的「愛すべき可愛い男たち」カテゴリー(謎)
に入会(?)決定致しました(爆)この三人の存在だけで幸せの極致に飛べる事しかりなのですが、
クレイはなあ〜。勿論可愛さに惚れたんだけれど、最も印象的だったのが、人間を軽蔑している
クレイがエレナを愛したのは、「自分の中にある何かをエレナの中に見たから」っていう部分。
これにはガツンと食らいましたね〜。この部分こそ二人の関係の本質を集約しているなあ〜って
思うし、凄く心の琴線に触れてくるものがあって、じーんと浸りながら感動しちゃいました(^^)
エレナが「群れ」に戻り、人間を殺害している「はぐれ狼」探しを進める一方で、「群れ」の仲間
が殺害され、クレイを憎み、エレナを狙う大物の「はぐれ狼」が他の「はぐれ狼」と手を組んで、
自分の群れを作るべく、殺人犯の人間を噛んで「人狼」にし、仲間に引き入れている事実が判明
しますが、最初の方で言及した通り、臨場感が凄くあるので、エレナやクレイが「はぐれ狼」を追う
「狩り」やエレナが殺人犯の「はぐれ狼」に空港の駐車場で追われるシーンなどはとにかくリアル。
その場の緊迫感やスリルが強烈に伝わって来て、映像を見ているような感覚でページをめくって
いました。追われるエレナの中に、殺人犯に対する恐怖が生まれると同時にその恐怖から「変身」
してしまう下りは手に汗握る展開で、ドキドキハラハラしっぱなしでしたね〜。あと「変身」した
エレナやクレイが鹿狩りをしたりするシーン他かなり生々しい部分もあるけれど、私は特に苦に
せずに読めちゃいました。エレナとクレイとニックが狼の姿のまま寄り添って眠るシーンなんて
何かこう・・・「群れ」だからこその温もりや絆に包まれる感じで、微笑ましく映ったなあ〜(^^)
「群れ」の中の脇役の面子では、アントニオとニックの親子も魅力のあるキャラだけれど、仲間が
殺害されて、悪くなっていく状況下での、リーダーとしてのジェレミーの苦悩が寡黙な雰囲気から
にじみ出ているのが印象深かったし、ジェレミーの存在は常に大きく感じさせるものがありました。
クレイが「はぐれ狼」に人質になってしまった終盤は、交渉はするものの行動に移らない状況に
痺れを切らしたエレナが、自らクレイの居場所を突き止めて、敵の陣地に乗り込みますが、
終盤の展開も良い意味で予想外とも言えて、でも状況的に納得のいく内容だったのは上手い
なあ〜と。自らを解き放って相手を追い詰めるエレナの姿にゾクゾクしたし、長い葛藤の果てに、
クレイに対する愛情や自分自身の在り方がエレナの中で一つの所に帰結した時には、爽快感や
安堵がこみ上げてくる感じで、ラストでフィリップと別れたエレナを追ってきたクレイとのやり取り
には、「あ〜、もう良かったね〜。クレイ」って事でやっぱりホロホロときちゃいました(笑)
続編の「Stolen」、「Broken」はちゃんと邦訳されるんだろうなあ〜。カテゴリー分けするくらい
嵌まったので、絶対に続きは読ませて頂かないとね。R・ヨークの作品もがっつりといきたい所
なんだけれど、この作品があまりに良すぎるので、少し間を置いてから読む予定です(^−^)
とにかく凄く良かった〜(喜)臨場感と感情表現に長けた筆は揺るがない力強さで、独特の色調
や香りが漂う世界を作り上げているし、個性的で芯のあるキャラの魅力も申し分無し。面白い
だけで無く、聡明な作風で一気に読ませる秀逸な作品。今年読んだ最高の10冊入り決定です!
- 2006/11/06(月) 20:15:41|
- ケリー・アームストロング|
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